JP2015071897A - 操作装置及び排水栓装置 - Google Patents

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Kohei Kitagawa
浩平 北川
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Abstract

【課題】排水口を開閉させるために必要な操作部材の移動量を効果的に小さくする。【解決手段】排水栓装置1は、排水口102に設けられた栓蓋22と、自身の上下動により栓蓋22を上下動させる支持軸24Aと、所定の取付対象物に形成された貫通孔106に挿通されるとともに、貫通孔106の延びる方向に沿って往復移動可能な操作ボタン33、及び、操作ボタン33の変位を支持軸24Aへと伝達する往復移動可能な伝達部材34を具備する操作装置3とを備える。操作ボタン33の変位を支持軸24Aへと伝達する伝達経路には、操作ボタン33を移動させた際に、支持軸24Aの移動量を、操作ボタン33の移動量よりも増大させるストローク量増大機構41が設けられる。【選択図】 図3

Description

本発明は、槽体の排水口に設けられる栓蓋を遠隔操作するための操作装置、及び、操作装置を備える排水栓装置に関する。
槽体(例えば、浴槽や洗面器など)の排水口を開閉するための栓蓋を遠隔操作可能な排水栓装置は、所定の取付対象物〔槽体(例えば、浴槽や洗面台等)やその近傍の構造物〕に取付けられる操作装置を有する。このような操作装置としては、軸方向に沿って往復移動可能な操作部材と、当該操作部材の変位を栓蓋側へと伝達し、栓蓋を上下動させる伝達部材とを具備するものが知られている。操作部材は、自身のうち取付対象物の表面側に表出する一端部が操作されることで、往復移動する。また、一般に伝達部材としては、レリースワイヤが用いられ、伝達部材は、筒状のチューブ内にて往復移動可能に構成される(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、排水口の開放時において通水面積を十分に確保するためには、栓蓋を十分に上方へと移動させる必要がある。ここで、一般に、操作部材の移動量と伝達部材の移動量とは同一であるため、栓蓋を十分に上方へと移動させるためには、操作部材の移動量(押し込み量)も十分に大きくする必要がある。
特開2012−233342号公報
しかしながら、排水口を開閉するために必要な操作部材の移動量が大きいと、使用者が排水口を開閉する際に、操作部材の押し込み量が不足し、排水口の開閉に失敗してしまう(例えば、排水口を閉鎖したつもりが、実際には閉鎖されていない)といった事態が生じてしまいやすい。
また、操作部材の移動方向に沿って、操作部材の一端面と取付対象物の表面とがほぼ同一の位置に配置され、排水口を開放(栓蓋を上動)させる際に、操作部材の一端部を取付対象物の内部側へと押し込む操作装置においては、排水口を開閉するために必要な操作部材の移動量が大きい場合、操作部材を取付対象物の内部側へと大きく押し込む必要がある。そのため、排水口を開閉する際に、例えば、操作部材の移動方向に沿って指を伸ばした状態で、当該指により操作部材を押し込む必要があるなど、操作性に若干の不都合が生じてしまうおそれがある。
さらに、操作部材の一端面が取付対象物の表面から突出する操作装置において、排水口を開閉するために必要な操作部材の移動量が大きい場合、操作部材を大きく押し込むために、取付対象物に対する操作部材の一端部の突出量を大きくする必要が生じ得る。当該突出量が大きいと、外観品質の低下を招いてしまったり、操作部材が使用者の邪魔になってしまったりするおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、排水口を開閉させるために必要な操作部材の移動量を効果的に小さくすることができる操作装置及び排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.所定の取付対象物に形成された貫通孔に挿通され、自身の一端部が前記取付対象物の表面側に表出するとともに、自身の他端部が前記取付対象物の内部に配置され、かつ、前記貫通孔の延びる方向に沿って往復移動可能な操作部材と、
前記操作部材の変位を槽体の排水口に設けられた栓蓋側へと伝達する往復移動可能な伝達部材とを備えた操作装置であって、
前記伝達部材のうち前記栓蓋側の端部とは反対側に位置する一端部と前記操作部材との間に設けられ、前記操作部材を移動させた際に、前記伝達部材の一端部の移動量を、前記操作部材の移動量よりも増大させるストローク量増大機構を備えることを特徴とする操作装置。
尚、「取付対象物」とあるのは、例えば、槽体(浴槽や洗面台等)又はこの近傍の構造物をいう(以下、同様)。
上記手段1によれば、ストローク量増大機構により、操作部材の移動量が小さくても、支持軸ひいては栓蓋を大きく移動させることができる。従って、排水口を開閉させるために必要な操作部材の移動量を効果的に小さくすることができる。その結果、排水口の開閉に失敗してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、操作性や外観品質等の向上を図ることができる。
また、上記手段1は、操作部材を操作する度に、栓蓋を支持する支持軸の上方側におけるロックと、ロック解除に伴う支持軸の下降とが交互に行われ、ひいては栓蓋の上昇・下降(排水口の開閉)が交互に行われるロック機構(例えば、スラストロック機構)が設けられる場合により有効である。このようなロック機構が設けられる場合、ロック及びロック解除を行うために、通常、支持軸がロックされたときの操作部材の配置位置よりもさらに奥側へと操作部材を押し込む必要があり、排水口を開閉するために必要な操作部材の移動量が大きくなりやすい。しかしながら、上記手段1を採用することで、前記ロック機構が設けられる場合であっても、操作部材の移動量を十分に小さくすることができる。その結果、良好な操作性等を実現することができる。
尚、ストローク量増大機構は、例えば、支持軸及び伝達部材間や、伝達部材の途中に設けることができる。しかしながら、ストローク量増大機構を支持軸及び伝達部材間に設けた場合には、ストローク量増大機構により、排水口の通水面積が不十分になってしまうおそれがある。また、伝達部材は、通常、ワイヤー等により構成され、細径であることが一般的であるところ、ストローク量増大機構を伝達部材の途中に設けると、伝達部材の大型(太径)化を招いてしまい、伝達部材の正常な配設に支障が生じてしまうおそれがある。
この点、上記手段1によれば、ストローク量増大機構が、操作装置に設けられている。従って、上述した通水面積等に関する不具合をより確実に防止することができる。
尚、「ストローク量増大機構」としては、例えば、後述する手段2又は手段9等に記載の機構を挙げることができる。
手段2.前記ストローク量増大機構は、前記操作部材に取付けられ、前記操作部材の移動に伴い回転する歯車を備え、
前記伝達部材の一端部に設けられ、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯を有する伝達部材側ラック部が、前記歯車に噛合され、
前記伝達部材側ラック部は、前記操作部材の移動方向に沿って移動可能に構成され、
前記操作部材が移動したときにおける前記伝達部材側ラック部の移動量は、前記操作部材の移動量に、少なくとも前記操作部材の移動方向に沿った前記歯車に対する前記伝達部材側ラック部の相対移動量が加えられたものとなるように構成されていることを特徴とする手段1に記載の操作装置。
上記手段2によれば、比較的簡易な手法により、ストローク量増大機構を実現することができる。また、操作部材の変位を伝達部材の一端部に対してより確実に伝達することができる。
手段3.前記取付対象物に取付けられ、前記操作部材の外周に配置される筒状のガイド部材と、
前記ガイド部材の内周において前記ガイド部材に対し着脱可能に設けられ、前記ガイド部材の一端側開口から取付・取外可能なケース部材とを備え、
前記ケース部材の内面には、前記操作部材の移動方向に沿って形成された複数の歯を有し、前記歯車に噛合されるケース側ラック部が設けられるとともに、前記操作部材の移動に伴い、前記ケース側ラック部に噛合された前記歯車が回転し、
前記伝達部材側ラック部は、前記伝達部材の一端部において着脱可能に設けられ、
前記ケース部材の内部に、前記歯車、及び、前記伝達部材側ラック部が収容可能であることを特徴とする手段2に記載の操作装置。
尚、「前記伝達部材側ラック部は、前記伝達部材の一端部において着脱可能に設けられ」において、伝達部材側ラック部が伝達部材の一端部において着状態であるといえるのは、伝達部材のうち伝達部材側ラック部に着脱される部位と伝達部材側ラック部とが固定されている状態だけでなく、両者が単に接触している状態も含む(以下、手段7等においても同様)。
上記手段3によれば、歯車等が収容されたケース部材と、歯車に取付けられケース部材と一体化された操作部材とからなる部品を、ガイド部材の一端側開口から取付・取外することができる。従って、ガイド部材の内周を容易に清掃することができ、良好な清掃性を実現することができる。また、ストローク量増大機構が故障した場合などには、ガイド部材に取付・取外可能な前記部品を交換しさえすればよく、メンテナンス性の向上を図ることができる。
手段4.前記伝達部材側ラック部には、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯が前記伝達部材側ラック部の中心軸を挟んで一対設けられ、
前記歯車、及び、前記ケース側ラック部は、前記伝達部材側ラック部を挟むようにして一対設けられ、
前記伝達部材側ラック部を挟んで配置される一対の前記歯車が、前記伝達部材側ラック部に噛合されることを特徴とする手段4に記載の操作装置。
上記手段4によれば、伝達部材側ラック部は、一対の歯車に挟まれた状態で当該一対の歯車に噛合されており、両歯車の回転に伴い移動するように構成されている。従って、1つの歯車により伝達部材側ラック部を移動させる場合と比較して、両歯車から伝達部材側ラック部に対して力をより確実に伝達することができる。その結果、伝達部材側ラック部をスムーズに移動させることができ、操作性の一層の向上を図ることができる。
手段5.前記操作部材は、
その一端部に設けられ、前記取付対象物の表面側に表出する板状の上面部と、
前記上面部の背面中央から延び、前記歯車が取付けられる動力印加部とを備え、
前記ケース部材は、前記操作部材の移動方向に沿って延び、前記動力印加部が挿通される挿通孔を備え、
前記上面部の最外周部の全域が、前記挿通孔よりも外周側に位置するとともに、
前記ガイド部材に前記ケース部材が取付けられた状態において、前記上面部は、常に前記ガイド部材の内周に配置されることを特徴とする手段3又は4に記載の操作装置。
上記手段5によれば、上面部の最外周部とガイド部材との間から浸入した水が、挿通孔へと至ってしまうことを効果的に抑制でき、ケース部材内部への水の浸入、ひいては歯車等への水の付着をより確実に防止することができる。従って、歯車等に汚れが付着しにくくなり、操作部材側から伝達部材側へとよりスムーズに動力を伝達することができる。その結果、長期間に亘って良好な操作性を確保することができる。
手段6.前記ストローク量増大機構は、
前記操作部材に噛合され、前記操作部材の移動に伴い回転する第1歯車と、
前記第1歯車を回転させた際に、前記第1歯車の外周の移動量よりも自身の外周の移動量が大きくなる第2歯車とを備え、
前記伝達部材の一端部に設けられ、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯を有する伝達部材側ラック部が、前記第2歯車に噛合されることを特徴とする手段1に記載の操作装置。
上記手段6によれば、比較的簡易な手法により、ストローク量増大機構を実現することができる。また、操作部材の変位を伝達部材の一端部に対してより確実に伝達することができる。さらに、例えば、第1歯車や第2歯車のピッチ円径等を調節すること等により、第1歯車を回転させた際における、第1歯車の外周の移動量に対する第2歯車の外周の移動量の割合、つまり、ストローク量の増大倍率〔操作部材の移動量(入力)に対する伝達部材の一端部(支持軸)の移動量(出力)の割合〕を調節することができる。
手段7.前記取付対象物に取付けられ、前記操作部材の外周に配置される筒状のガイド部材と、
前記ガイド部材の内周において前記ガイド部材に対し着脱可能に設けられ、前記ガイド部材の一端側開口から取付・取外可能なケース部材とを備え、
前記伝達部材側ラック部は、前記伝達部材の一端部において着脱可能に設けられ、
前記ケース部材の内部に、前記第1歯車、前記第2歯車、及び、前記伝達部材側ラック部が収容可能であることを特徴とする手段6に記載の操作装置。
上記手段7によれば、第1歯車等が収容されたケース部材と、第1歯車に噛合された操作部材とからなる部品を、ガイド部材の一端側開口から取付・取外することができる。従って、ガイド部材の内周を容易に清掃することができ、良好な清掃性を実現することができる。また、ストローク量増大機構が故障した場合などには、ガイド部材に取付・取外可能な前記部品を交換しさえすればよく、メンテナンス性の向上を図ることができる。
手段8.前記第2歯車は、前記第1歯車と同軸に設けられるとともに、
前記伝達部材側ラック部には、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯が前記伝達部材側ラック部の中心軸を挟んで一対設けられ、
前記第1歯車、及び、前記第2歯車は、前記伝達部材側ラック部を挟むようにして一対設けられ、
前記伝達部材側ラック部を挟んで配置される一対の前記第2歯車が、前記伝達部材側ラック部に噛合されることを特徴とする手段8に記載の操作装置。
上記手段8によれば、伝達部材側ラック部は、一対の第2歯車に挟まれた状態で当該一対の第2歯車に噛合されており、両第2歯車の回転に伴い移動するように構成されている。従って、1つの第2歯車により伝達部材側ラック部を移動させる場合と比較して、第2歯車から伝達部材側ラック部に対して力をより確実に伝達することができる。その結果、伝達部材側ラック部をスムーズに移動させることができ、操作性の一層の向上を図ることができる。
また、第1歯車及び第2歯車は同軸に設けられるため、ストローク量増大機構の簡素化、小型化を図ることができる。
手段9.前記ストローク量増大機構は、
前記操作部材の他端部が配置される第1空間と、前記第1空間に連通され前記伝達部材の他端部が配置される第2空間とに充填され、前記操作部材の往復移動を前記伝達部材の一端部に伝達する気体又は液体からなる圧力伝達媒体を備え、
前記操作部材の単位移動量当たりに前記第1空間において増減する前記圧力伝達媒体の体積が、前記伝達部材の一端部の単位移動量当たりに前記第2空間において増減する前記圧力伝達媒体の体積よりも大きくされることを特徴とする手段1に記載の操作装置。
上記手段9によれば、比較的簡易な手法により、方向変換機構を実現することができる。また、操作部材の変位を伝達部材の一端部に対してより確実に伝達することができる。さらに、例えば、操作部材の他端部等のサイズや第1、第2空間等の容積を調節すること等により、ストローク量の増大倍率を、段階的ではなく、連続的に調節することができる。つまり、ストローク量の増大倍率を細かく調節することができる。
手段10.前記第1空間を内部に有する第1収容部と、
前記第2空間を内部に有する第2収容部と、
前記第1収容部及び前記操作部材の他端部に取付けられ、前記圧力伝達媒体が充填された空間を密閉する第1ダイヤフラム部と、
前記第2収容部及び前記伝達部材の一端部に取付けられ、前記第2収容部の内部空間のうち前記圧力伝達媒体が充填された空間を密閉する第2ダイヤフラム部とを備えることを特徴とする手段9に記載の操作装置。
上記手段10によれば、第1、第2ダイヤフラムにより、圧力伝達媒体の充填される空間をより一層確実に密閉状態とすることができる。従って、操作部材の移動時に、圧力伝達媒体が外部へと漏出してしまうといった事態を非常に効果的に防止することができ、操作部材の変位を伝達部材の一端部に対してより一層確実に伝達することができる。
手段11.自身の少なくとも一部が前記圧力伝達媒体に接触可能であり、自身の配置位置の調節により、前記圧力伝達媒体が充填される空間の容積を増減可能な容積調節部を有することを特徴とする手段9又は10に記載の操作装置。
上記手段11によれば、容積調節部の配置位置を調節することで、圧力伝達媒体が充填される空間の容量(容積)を増減することができる。そして、前記空間の容量を増減させることで、操作部材と伝達部材の一端部との相対位置関係を調節することができる。そのため、操作装置の取付後であっても操作部材の移動方向に沿った操作部材の配置位置を調節することができ、操作部材の取付位置の微調整等が可能となる。
また、伝達部材においても、その取付後にその配置位置の調整が可能となる。例えば、伝達部材の取付後に、操作装置及び排水口間における伝達部材の長さが狙いの長さよりも大きいことが判明した場合には、前記空間の容量を低減させることで、操作装置及び排水口間における伝達部材の長さを狙いの長さとしたり、狙いの長さにより近づけたりすることができる。一方で、例えば、伝達部材の取付後に、操作装置及び排水口間における伝達部材の長さが狙いの長さよりも小さいことが判明した場合には、前記空間の容量を増大させることで、操作装置及び排水口間における伝達部材の長さを狙いの長さとしたり、狙いの長さにより近づけたりすることができる。すなわち、通常、伝達部材が取付けられたままの状態で、操作装置及び排水口間における伝達部材の長さを調節することは困難であるが、上記手段11によれば、これが容易に可能となる。
手段12.槽体の排水口に設けられた栓蓋と、
上下動可能に構成されるとともに、自身の上下動により前記栓蓋を上下動させる支持軸と、
所定の取付対象物に形成された貫通孔に挿通されるとともに、前記貫通孔の延びる方向に沿って往復移動可能な操作部材、及び、前記操作部材の変位を前記支持軸へと伝達する往復移動可能な伝達部材を具備する操作装置と
を備えた排水栓装置であって、
前記操作部材の変位を前記支持軸へと伝達する伝達経路には、前記操作部材を移動させた際に、前記支持軸の移動量を、前記操作部材の移動量よりも増大させるストローク量増大機構が設けられることを特徴とする排水栓装置。
上記手段12によれば、ストローク量増大機構により、操作部材の移動量が小さくても、支持軸ひいては栓蓋を大きく移動させることができる。従って、排水口を開閉させるために必要な操作部材の移動量を効果的に小さくすることができる。その結果、排水口の開閉に失敗してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、操作性や外観品質等の向上を図ることができる。
尚、上記手段12は、上記手段1等と同様に、操作部材を操作する度に、栓蓋を支持する支持軸の上方側におけるロックと、ロック解除に伴う支持軸の下降とが交互に行われ、ひいては栓蓋の上昇・下降(排水口の開閉)が交互に行われるロック機構(例えば、スラストロック機構)が設けられる場合により有効である。
浴槽に取付けられた排水栓装置を示す断面図である。 排水側部材の構成を示す拡大断面図である。 操作装置の構成を示す拡大断面図である。 (a)〜(c)は、操作ボタンを操作した際の伝達部材の移動量を説明するための模式図である。 操作ボタンを押下した状態における操作装置を示す拡大断面図である。 操作ボタンの移動量や操作ボタンに対する伝達部材の相対移動量を示す模式図である。 ガイド部材に対するストローク量増大機構等の取付・取外を示す拡大断面図である。 第2実施形態における操作装置を示す拡大断面図である。 第2実施形態において、操作ボタンを操作した際の伝達部材の移動量等を示す拡大断面模式図である。 第3実施形態におけるストローク量増大機構等を示す拡大断面図である。 第3実施形態において、操作ボタンを操作した際の伝達部材の移動量等を示す拡大断面模式図である。 別の実施形態における、ストローク量増大機構を示す拡大断面図である。 (a),(b)は、別の実施形態におけるストローク量増大機構を示す拡大断面図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、排水栓装置1は、それぞれ取付対象物としての浴槽100に取付けられた排水側装置2と、操作装置3とを備えている。尚、浴槽100は、成形品であり、その底壁部101に、浴槽100内の水を排出するための排水口102を備えている。また、浴槽100は、前記底壁部101の外周に立設された側壁部103と、当該側壁部103の上方から外周側に延びる外周部104とを備えている。
排水側装置2は、図2に示すように、排水口部材21と、栓蓋22と、アタッチメント部材23と、支持軸機構24とを備えている。
排水口部材21は、樹脂等により筒状に形成されており、その外周面に雄ねじ部21Aを備えている。また、排水口部材21は、自身の上端部から外周側に突出する鍔部21Bを具備している。そして、当該鍔部21Bが、底壁部101にねじ止めされた保持部材25上に配置されることで、排水口部材21の内周空間は排水口102と直列的に連通した状態とされている。さらに、鍔部21B及び保持部材25間には、環状をなす薄肉のパッキン26が設けられており、鍔部21B及び保持部材25間からの漏水防止が図られている。
加えて、排水口部材21に対して、浴槽100から排出される水の流路となる筒状の排水管105が直列的に接続されている。より詳しくは、排水管105は、自身の端部内周面に前記雄ねじ部21Aを螺合可能な雌ねじ部105Aを備えており、当該雌ねじ部105Aに前記雄ねじ部21Aを螺合し、前記鍔部21Bと排水管105の上端面との間で保持部材25を挟み込むことによって、排水口部材21に排水管105が取付けられ、ひいては排水口部材21と排水管105とが直接的に接続されている。
さらに、保持部材25の背面と排水管105の上端面との間には、EPDMゴム等の弾性材料からなる環状のシール部材27が設けられている。シール部材27は、排水管105に対する排水口部材21の螺合に伴い、保持部材25及び排水管105で挟み込まれた状態となっており、その結果、排水口102からの排水時における漏水防止が図られている。
栓蓋22は、樹脂等により形成されており、排水口102に設けられている。また、栓蓋22は、自身の表面が浴槽100の表面に露出する傘状部22Aと、当該傘状部22Aの背面中央に設けられた筒状の取付穴形成部22Bとを備えている。そして、支持軸機構24の後述する支持軸24Aの上端部が取付穴形成部22Bに嵌合されることで、栓蓋22が支持軸機構24(支持軸24A)に取付けられている。また、傘状部22Aの背面側外周部には、ゴム等の弾性材料からなる環状シール部22Cが設けられており、排水口102の閉鎖時には、環状シール部22Cの外周縁全周が底壁部101に対して接触するようになっている。尚、ステンレス等からなる被覆部で傘状部22Aを覆い、外観品質の向上を図ることとしてもよい。
アタッチメント部材23は、樹脂等からなり、円筒状の筒状部23Aと、当該筒状部23Aの外周から径方向外側に延びる複数(例えば、4本)のアーム部23Bとを備えている。筒状部23Aは、自身の内周において支持軸機構24を保持している。また、アーム部23Bは、その外周部分が排水口部材21の内周に取付けられており、これにより、アタッチメント部材23は、排水口部材21に挿設された状態となっている。尚、筒状部23Aの少なくとも下端側には、筒状部23Aの中心軸方向に沿って延びる複数のスリット(図示せず)が設けられている。筒状部23Aに対して支持軸機構24を挿入する際には、前記スリットを拡幅し筒状部23Aの下端側開口を拡径した上で、前記下端側開口から筒状部23Aの内周へと支持軸機構24が挿入されるようになっている。
支持軸機構24は、樹脂等からなり、栓蓋22が取付けられる棒状の支持軸24Aと、当該支持軸24Aの外周に位置する外筒部24Bとを備えている。
支持軸24Aには、操作装置3の後述する伝達部材34の他端部と接触可能に構成されている。そして、操作装置3(後述する操作ボタン33)の操作に伴い伝達部材34がその外周に設けられた外皮35の内周にて往復移動することで、支持軸24Aが浴槽100に対して上下動するようになっている。また、支持軸機構24は、図示しないロック機構(例えば、スラストロック機構)を備えており、操作装置3の操作によって、上昇端(正確には上昇端よりも若干だけ下側)における支持軸24Aのロックと、ロック解除に伴う支持軸24Aの下動とが交互に行われ、ひいては操作装置3を操作する度に栓蓋22の上昇・下降(排水口102の開閉)が交互に行われるようになっている。
次に、図3等を参照して操作装置3について説明する。操作装置3は、図3に示すように、ガイド部材31と、取付部材32と、操作部材としての操作ボタン33と、伝達部材34とを備えている。
ガイド部材31は、所定の樹脂等により形成されており、浴槽100の前記外周部104に取付けられている。また、ガイド部材31は、外周に雄ねじ部31Aを有する円筒状の本体部31Bと、当該本体部31Bの一端部(上端部)から外周側に突出するフランジ部31Cとを備えている。前記本体部31B(前記雄ねじ部31A)は、前記外周部104に形成された貫通孔106に挿通されており、前記フランジ部31Cは、外周部104の表面に載置されている。さらに、ガイド部材31の他端部(下端部)には、径方向内側に突出する突起部31Dが設けられている。加えて、本実施形態において、ガイド部材31のうち突起部31Dよりも一端側(上方側)に位置する部位の内周は、ほぼ一定の内径を有している。
取付部材32は、所定の樹脂により筒状に形成されており、自身の内周に前記雄ねじ部31Aを螺合可能な雌ねじ部32Aを備えている。そして、当該雌ねじ部32Aに対して前記雄ねじ部31Aが螺合され、取付部材32と前記フランジ部31Cとの間で外周部104を挟み込むことにより、ガイド部材31が外周部104(浴槽100)に取付けられている。
また、取付部材32の下端部には、図示しない所定のCリング等により、所定の樹脂により形成された筒状の管体107の一端部が直列的に接続されている。尚、管体107は、その内部において伝達部材34を移動可能な状態で支持している。
さらに、図1に示すように、管体107の他端部(下端部)には、他端部が排水管105に接続され内部が排水流路となる配管108(図3等においては、配管108を不図示)の一端部が接続されている。加えて、図3に示すように、取付部材32の一端部と管体107の一端部との間には、弾性材料(例えば、ゴム等)からなる環状のシール部材109が設けられており、当該シール部材109により、取付部材32と管体107との間が水密にシールされている。これらの構成により、ガイド部材31や取付部材32の内側に浸入した水は、管体107及び配管108を通って排水管105側へと排水される(つまり、外部に漏出しない)ようになっている。
操作ボタン33は、所定の樹脂により形成されており、前記ガイド部材31の内周に配置されている(つまり、貫通孔106に挿通されている)。操作ボタン33は、ガイド部材31の中心軸(つまり、貫通孔106の延びる方向)に沿って往復移動可能に構成されている。さらに、操作ボタン33は、その一端側に位置する円板状の上面部33Aと、その他端側に位置し、前記上面部33Aの背面中央から下方側に向けて延びる動力印加部33Bとを備えている。
上面部33Aは、自身の表面が外周部104の表面に表出している。そして、上面部33Aの表面は、排水口102を閉鎖した状態において、フランジ部31Cの表面とほぼ同一の高さ位置に配置され、フランジ部31Cの表面から上面部33Aの表面に亘ってほぼ段差のない平坦状となるように構成されている。また、上面部33Aの最外周部とガイド部材31の内周面との間の隙間は非常に小さなものとされており、操作ボタン33は、ガイド部材31によってその移動がガイドされるようになっている。
動力印加部33Bは、操作ボタン33の中心軸を対称軸として一対設けられており、その先端部には、後述するストローク量増大機構41の歯車43が回転可能な状態で支持されている。そして、操作ボタン33が往復移動した際には、その往復移動に伴う動力が動力印加部33Bから歯車43に伝達され、歯車43も操作ボタン33と同様に往復移動するように構成されている。
伝達部材34は、操作ボタン33の変位を前記支持軸24Aへと伝達するものであり、往復移動可能に構成されている。また、伝達部材34は、主として金属製のワイヤーにより形成されているが、その一端部には、樹脂又は金属からなる棒状の軸部34Aと、当該軸部34Aの一端部と接触する伝達部材側ラック部34Bとを備えている。
前記軸部34Aは、上下動可能に構成されており、軸部34Aの上下動に伴い、伝達部材34のワイヤー部分は、その外周に設けられた円筒状の外皮35に対して相対移動するように構成されている。
伝達部材側ラック部34Bは、断面矩形状の棒状をなし、自身の中心軸方向に沿って形成された複数の歯34Cを自身の中心軸を挟んで一対備えている。また、伝達部材側ラック部34Bは、その他端部(下端部)に窪み状の着脱部34Dを備えており、当該着脱部34Dに対して軸部34Aの一端部が挿入されることで、伝達部材側ラック部34Bは軸部34Aに対して着状態となっている。そして、伝達部材側ラック部34Bは、自身の中心軸方向(操作ボタン33の移動方向)に沿って移動可能に構成されており、伝達部材側ラック部34Bの移動に伴い、軸部34Aが上下動するように構成されている。
また、伝達部材側ラック部34Bは、前記着脱部34Dに対して軸部34Aの一端部が挿抜されることで、軸部34Aに対して着脱可能となっている。つまり、伝達部材側ラック部34Bは、伝達部材34の一端部において着脱可能に設けられている。尚、伝達部材側ラック部34Bが伝達部材34の一端部において着状態であるといえるのは、必ずしも伝達部材34のうち伝達部材側ラック部34Bに着脱される部位(軸部34A)と伝達部材側ラック部34Bとが固定されている状態だけでなく、本実施形態のように、軸部34Aの端部に対して伝達部材ラック部34Bが接触している状態も含む。つまり、伝達部材側ラック部34Bの変位が、伝達部材34のうち伝達部材側ラック部34Bに着脱される部位(軸部34A)へと伝達される状態であれば、伝達部材側ラック部34Bが伝達部材34の一端部において着状態であるといえる。
さらに、排水栓装置1は、操作ボタン33の変位を支持軸24Aへと伝達する伝達経路に、ストローク量増大機構41を備えている。本実施形態において、ストローク量増大機構41は、操作装置3に設けられており、その一部が操作ボタン33と伝達部材34の一端部(伝達部材側ラック部34B)との間に介在されている。
ストローク量増大機構41は、ケース部材42と、ケース部材42の内部に配置された歯車43とを備えている。
ケース部材42は、直方体状の外形形状をなしており、ガイド部材31の内周に配置されている。また、ケース部材42は、その他端部(下端部)外周に径方向外側に突出するとともに、径方向に沿って弾性変形可能な爪部42Aを備えている。そして、爪部42Aがガイド部材31の前記突起部31Dに係止されることで、ケース部材42はガイド部材31に取付けられている。尚、本実施形態では、ガイド部材31にケース部材42が取付けられた状態において、前記上面部33Aは、常にガイド部材31の内周に配置される(ガイド部材31の上面よりも突出しない)ように構成されている。
さらに、上述の通り、ガイド部材31のうち突起部31Dよりも一端側に位置する部位の内周はほぼ一定の内径を有するため、ケース部材42は、ガイド部材31の一端側開口からガイド部材31の内周へと容易に配置することができ、また、ガイド部材31の一端側開口からガイド部材31の外部へと容易に取り出すことができるようになっている。加えて、上述の通り、爪部42Aは径方向に沿って弾性変形可能であるため、突起部31Dに対する爪部42Aの係止及び係止解除は容易であり、ひいてはガイド部材31に対するケース部材42の着脱が容易となっている。すなわち、本実施形態において、ケース部材42は、ガイド部材31の一端側開口からガイド部材31に対して容易に取付・取外可能とされている。
尚、上述の通り、ガイド部材31(本体部31B)は円筒状をなし、かつ、ケース部材42は直方体状の外形形状をなすため、ガイド部材31にケース部材42を取付けた状態において、ガイド部材31の内周面とケース部材42の外表面との間には断面略半円形状の隙間が形成されることとなる。この隙間が存在することで、例えば、前記隙間に指や工具を入れることが容易に可能となり、ガイド部材31に対してケース部材42を極めて容易に取付・取外することが可能となっている。また、前記隙間を通って水が流れ落ちやすくなるため、ケース部材31の上方に水が溜まりにくくなり、その結果、ケース部材31に対する汚れの付着をより確実に防止することができる。
さらに、ケース部材42の内周には、自身の中心軸方向(操作ボタン33の移動方向)沿って形成された複数の歯を有するケース側ラック部42Bが設けられている。
加えて、ケース部材42の一端部(上端部)中央には挿通孔42Cが設けられており、当該挿通孔42Cを通って前記動力印加部33Bがケース部材42の内部に配置されている。また、本実施形態では、上面部33Aの最外周部の全域が、挿通孔42Cよりも外周側に位置するように構成されている。
尚、動力印加部33Bのうちケース部材42の内部に配置された部位は、前記挿通孔42Cを通過不能な形状とされており、その結果、操作ボタン33は、(ケース部材42を分解しない限り)ケース部材42から取外不能となっている。
また、ケース部材42の他端部(下端部)中央には他端側孔部が形成されており、当該他端側孔部を通って軸部34Aがケース部材42の内部に配置されている。尚、軸部34Aは、前記他端側孔部に挿抜可能であり、ひいてはケース部材42から引抜くことができるようになっている。一方で、伝達部材側ラック部34Bは、前記他端側孔部を通過不能な形状とされており、軸部34Aをケース部材42から引抜いたとしても、ケース部材42の内部に留まることとなる。
加えて、伝達部材側ラック部34Bの少なくとも一端部(上端部)は、前記一対の動力印加部33Bに挟まれた状態となっている。そして、伝達部材側ラック部34Bは、その移動時に、動力印加部33Bの内周面に沿って(つまり、動力印加部33Bの内周面にガイドされる形で)移動するように構成されている。これにより、伝達部材側ラック部34Bのスムーズな移動が実現されている。
歯車43は、動力印加部33Bのうちケース部材42の内部に配置された端部に対して回転可能な状態で取付けられている。また、歯車43及びケース側ラック部42Bは、伝達部材側ラック部34Bを挟むようにしてそれぞれ一対設けられており、各歯車43は、伝達部材側ラック部34Bとケース側ラック部42Bとの間において、両ラック部34B,42Bに噛合されている。
加えて、ケース側ラック部42Bに噛合された歯車43は、操作ボタン33の移動に伴い回転し、この回転に伴い伝達部材側ラック部34Bが移動する。ここで、操作ボタン33を移動させた際の伝達部材側ラック部34B(伝達部材34)の移動量について説明する。
本実施形態では、図4(a)〔尚、図4(a)及び図6では、図示の便宜上、ケース側ラック部42Bや操作ボタン33等を簡略化して示す〕に示すように、歯車43のうちケース側ラック部42Bに噛合される部位を支点FU、操作ボタン33に取付けられ、操作ボタン33からの力が加わる歯車43の中心を力点PU、歯車43のうち伝達部材側ラック部34Bに噛合される部位を作用点PLということができる。そのため、図5に示すように、操作ボタン33を移動させた際には、図4(b),(c)に示すように、伝達部材側ラック部34Bの移動量L1(移動量L1は、前記支持軸24Aの移動量と等しい)が、操作ボタン33の移動量L2よりも大きなものとなる。
尚、本実施形態において、操作ボタン33が移動したときにおける伝達部材側ラック部34Bの移動量L1は、次のようになっている。すなわち、図6に示すように、操作ボタン33は、自身の移動により距離L2だけ移動する。また、操作ボタン33の移動に伴い歯車43が回転することによって、伝達部材側ラック部34Bは、操作ボタン33の移動方向に沿って歯車43の中心に対し距離L3だけ相対移動する。尚、距離L3は、操作ボタン33の移動前における歯車43の中心と伝達部材側ラック部34Bの一端(上端)との間の距離Y1から、操作ボタン33の移動後における歯車43の中心と伝達部材側ラック部34Bの一端(上端)との間の距離Y2を減算したものとなる。そして、距離L1は、操作ボタン33の移動量である距離L2に、操作ボタン33の移動方向に沿った歯車43に対する伝達部材側ラック部34Bの相対移動量である距離L3を加えたものとなる。尚、距離L2と距離L3とは等しくなるため、伝達部材側ラック部34の移動量L1は、結局のところ、操作ボタン33の移動量L2の2倍となる。つまり、本実施形態において、支持軸24Aは、操作ボタン33の移動量の2倍移動することとなる。この点は、図4(c)の記載からも導くことができる。
また、本実施形態では、上述の通り、ケース部材42は、ガイド部材31に対してその一端側開口から取付・取外可能であり、また、伝達部材側ラック部34Bは、軸部34Aに対して着脱可能である。そのため、図7に示すように、伝達部材側ラック部34B及び歯車43が収容されたケース部材42と、歯車43に取付けられた操作ボタン33とからなる増大機構付き操作部品PAを、ガイド部材31の一端側開口から取付・取外可能となっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、ストローク量増大機構41により、操作部ボタン33の移動量が小さくても、支持軸24Aひいては栓蓋22を大きく移動させることができる。従って、排水口102を開閉させるために必要な操作ボタン33の移動量を効果的に小さくすることができる。その結果、排水口102の開閉に失敗してしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、操作性や外観品質等の向上を図ることができる。
さらに、歯車43及び伝達部材側ラック部34Bが収容されたケース部材42と、歯車43に取付けられた操作ボタン33とからなる増大機構付き操作部品PAを、ガイド部材31の一端側開口から取付・取外することができる。従って、ガイド部材31の内周を容易に清掃することができ、良好な清掃性を実現することができる。また、ストローク量増大機構41が故障した場合などには、ガイド部材31に取付・取外可能な前記部品PAを交換しさえすればよく、メンテナンス性の向上を図ることができる。
加えて、伝達部材側ラック部34Bは、一対の歯車43に挟まれた状態で両歯車43に噛合されており、両歯車43の回転に伴い移動する。従って、1つの歯車43により伝達部材側ラック部34Bを移動させる場合と比較して、歯車43から伝達部材側ラック部34Bに対して力をより確実に伝達することができる。その結果、伝達部材側ラック部34Bをスムーズに移動させることができ、操作性の一層の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、上面部33Aの最外周部の全域が、挿通孔42Cよりも外周側に位置するとともに、ガイド部材31にケース部材42が取付けられた状態において、上面部33Aは、常にガイド部材31の内周に配置されるように構成されている。従って、上面部33Aの最外周部とガイド部材31との間から浸入した水が、挿通孔42Cへと至ってしまうことを効果的に抑制でき、ケース部材42内部への水の浸入、ひいては歯車43等への水の付着をより確実に防止することができる。従って、歯車43等に汚れが付着しにくくなり、操作ボタン33側から伝達部材34側へとよりスムーズに動力を伝達することができる。その結果、長期間に亘って良好な操作性を確保することができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本第2実施形態において、操作装置5は、図8に示すように、ガイド部材51と、当該ガイド部材51の内周に配置された操作ボタン52と、筒状の取付部材53と、操作ボタン52の変位を支持軸24A(栓蓋22)側へと伝達する伝達部材54(尚、図8等において、伝達部材54のワイヤー部分等は不図示)とを備えている。
ガイド部材51は、外周に雄ねじ部51Aを有する筒状の本体部51Bと、当該本体部51Bの上端部(一端部)から外周に延びる鍔状のフランジ部51Cとを備えている。そして、取付部材53の内周に設けられた雌ねじ部53Aに対して前記雄ねじ部51Aが螺合され、取付部材53と前記フランジ部51Cとの間で外周部104を挟み込むことにより、ガイド部材51が外周部104(浴槽100)に取付けられている。
操作ボタン52は、ガイド部材51の内周において自身の中心軸方向(上下方向)に沿って移動可能に構成されており、その一端側(上方側)に位置する被操作部52Aと、その他端側(下方側)に位置し、前記被操作部52Aよりも大径に形成された大径部52Bとを備えている。
被操作部52Aは、その一端部(上端部)がガイド部材51の内径よりも大径に形成されており、ガイド部材51の表面から常時上方に向けて突出するように構成されている。また、被操作部52Aの他端部(下端部)には、径方向外側に突出するとともに、径方向に沿って弾性変形可能な突起部52Cが設けられている。
大径部52Bは、円柱状の基部52Dと、当該基部52Dの他端部(下端部)にねじ止め固定された円板部52Eとを備えている。基部52Dは、その一端部中央に窪み状の穴部52Fを備えており、当該穴部52Fに対して被操作部52Aの他端部が挿入され、基部52Dのうちの前記穴部52Fを形成する部位に対し、前記突起部52Cが係止されることで、被操作部52Aと基部52D(大径部52B)とが接続されている。また、円板部52Eと基部52Dとの間には、弾性変形可能な材料(例えば、ゴム等)からなる薄膜の第1ダイヤフラム部64が挟み込まれている。つまり、第1ダイヤフラム部64は、操作ボタン52の他端部に取付けられている。
伝達部材54は、その一端部に、前記大径部52Bよりも小径の小径部54Aを具備しており、当該小径部54Aは、操作ボタン52の移動方向に沿って移動可能に構成されている。また、小径部54Aは、基部54Bと、当該基部54Bの一端側(上端側)にねじ止め固定された円板部54Cとを備えている。さらに、円板部54Cと基部54Bとの間には、弾性変形可能な材料(例えば、ゴム等)からなる薄膜の第2ダイヤフラム部65が挟み込まれている。つまり、第2ダイヤフラム部65は、伝達部材54の一端部に取付けられている。
加えて、操作装置5には、操作ボタン52を移動させた際において、伝達部材54の一端部の移動量を、操作ボタン52の移動量よりも増大させるストローク量増大機構61が設けられている。
ストローク量増大機構61は、樹脂等からなる円筒状の外筒部62と、樹脂等からなり、前記外筒部62に取付けられた筒状の挿設筒部63と、前記第1、第2ダイヤフラム部64,65と、圧力伝達媒体66とを備えている。
外筒部62は、その一端部が取付部材53の外周に配置された状態で、取付部材53と直接的に接続されている。そして、取付部材53の内周面と外筒部62の内周面とによって、操作ボタン52の他端部(大径部52B)が配置される第1空間SP1が形成されている。すなわち、本実施形態では、取付部材53と外筒部62とによって、第1空間SP1を内部に有する第1収容部67が形成されている。尚、第1空間SP1は、少なくとも操作ボタン52の他端部の移動範囲に対応する長さを備えている。
また、取付部材53の他端部と外筒部62との間には、前記第1ダイヤフラム部64の外周縁部が挟み込まれている。つまり、第1ダイヤフラム部64は、第1収容部67に取付けられている。
前記挿設筒部63は、自身の一端部が外筒部62の他端側(下端側)内周に嵌合されることで、外筒部62と接続されている。そして、外筒部62の内周面と挿設筒部63の内周面とによって、伝達部材54の一端部(小径部54A)が配置される第2空間SP2が形成されている。すなわち、本実施形態では、外筒部62と挿設筒部63とによって、第2空間SP2を内部に有する第2収容部68が形成されている。尚、第2空間SP2は、第1空間SP1に連通するとともに、少なくとも伝達部材54の一端部の移動範囲に対応する長さを備えている。また、第1空間SP1の内径は、第2空間SP2の内径よりも大きなものとされている。
加えて、挿設筒部63の一端部と外筒部62との間には、前記第2ダイヤフラム部65の外周縁部が挟み込まれている。つまり、第2ダイヤフラム部65は、第2収容部68に取付けられている。
加えて、圧力伝達媒体66(図8及び図9において、散点模様を付した部位)は、気体又は液体(例えば、鉱物油等)により構成されており、前記第1空間SP1及び第2空間SP2に充填されている。また、圧力伝達媒体66が充填される空間は、取付部材53、外筒部62、挿設筒部63、及び、第1、第2ダイヤフラム部64,65によって密閉された状態となっている。
そして、上述の通り、操作ボタン52の一端部(大径部52B)が、伝達部材54の一端部(小径部54A)よりも大径であり、かつ、第1空間SP1の内径は、第2空間SP2の内径よりも大きくなるように構成されている。そのため、操作ボタン52の単位移動量当たりに第1空間SP1において増減する圧力伝達媒体66の体積は、伝達部材54の一端部の単位移動量当たりに第2空間SP2において増減する圧力伝達媒体66の体積よりも大きくなっている。この構成により、図9に示すように、操作ボタン52を移動させた際には、伝達部材54の一端部の移動量L1が、前記操作ボタン52の移動量L2よりも増大する。つまり、操作ボタン52を移動させた際に、支持軸24Aの移動量が、操作ボタン53の移動量よりも増大するように構成されている。
尚、大径部52Bや小径部54Aの外径、第1空間SP1や第2空間SP2の内径を調節することで、ストローク量の増大倍率〔操作ボタン52の移動量(入力)L2に対する伝達部材54の一端部(支持軸24A)の移動量(出力)L1の割合〕を調節することができる。
さらに、本第2実施形態では、外筒部62に外周部分に螺合され、外筒部62に対する螺合量を調節することで、外筒部62に対する自身の配置位置を調節可能な容積調節部69が設けられている。容積調節部69は、その内面が圧力伝達媒体66の充填空間の一部を形成しており、容積調節部69の配置位置を調節することで、圧力伝達媒体66が充填される空間の容積を増減可能となっている。例えば、外筒部62に対する容積調節部69の螺合量を増大させ、容積調節部69の配置位置を外筒部62の中心側へと接近させた場合には、圧力伝達媒体66が充填される空間の容積を比較的小さくすることができる。一方で、例えば、外筒部62に対する容積調節部69の螺合量を減少させ、容積調節部69の配置位置を外筒部62の中心から離間させた場合には、圧力伝達媒体66が充填される空間の容積を比較的大きくすることができる。
また、容量調節部69の外周には、外筒部62と接触する弾性変形可能な環状のシール部69Aが設けられている。当該シール部69Aによって、容量調節部69と外筒部62との間が水密に封止されており、圧力伝達媒体66の漏洩防止が図られている。
以上、本第2実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
加えて、本第2実施形態によれば、大径部52Bや小径部54Aの外径等を調節することで、ストローク量の増大倍率を、段階的ではなく、連続的に調節することができる。
さらに、第1、第2ダイヤフラム64,65により、圧力伝達媒体66の充填される空間をより一層確実に密閉状態とすることができる。従って、操作ボタン52の移動時に、圧力伝達媒体66が外部へと漏出してしまうといった事態を非常に効果的に防止することができ、操作ボタン52の変位を伝達部材54の一端部(小径部54A)に対してより一層確実に伝達することができる。
また、容積調節部69の移動量(配置位置)を調節することで、圧力伝達媒体66が充填される空間の容量(容積)を増減することができる。そして、前記空間の容量を増減させることで、操作ボタン52と伝達部材54の一端部との相対位置関係を調節することができる。そのため、例えば、伝達部材54の配置位置を決定した上で、容積調節部69の移動量(配置位置)を調節することにより、操作装置5の取付後であっても操作ボタン52の移動方向に沿った操作ボタン52の配置位置を調節することができ、ひいては操作ボタン52の取付位置の微調整等が可能となる。また、伝達部材54においても、例えば、操作ボタン52の配置位置を決定した上で、容積調節部69の移動量(配置位置)を調節することにより、伝達部材54の取付後にその配置位置の調整が可能となる。
〔第3実施形態〕
次いで、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態において、ストローク量増大機構41は歯車43を備えているが、本第3実施形態において、ストローク量増大機構71は、図10に示すように、それぞれ同軸に設けられ、同一の回転軸にて回転可能な第1歯車72及び第2歯車73を備えている。尚、図10等において、第1歯車72及びこれに噛合される後述の操作部材側ラック部82Bは、第2歯車73よりも手前側に位置している。
第1歯車72及び第2歯車73は、貫通孔106に挿設されたガイド部材81の内周に配置されており、ガイド部材81に対して回転可能に取付けられている。また、第2歯車73の外径(ピッチ円径)は、第1歯車72の外径(ピッチ円径)よりも大きなものとされており、第1歯車72を回転させた際には、第2歯車73の外周の移動量が第1歯車72の外周の移動量よりも大きくなるように構成されている。
さらに、本第3実施形態において、操作ボタン82は、その上面部82Aの背面中央から下方に向けて延びる棒状の操作部材側ラック部82Bを備えている。操作部材側ラック部82Bは、操作ボタン82の移動方向に沿って並んで形成された複数の歯を有しており、操作部材側ラック部82Bに対して第1歯車72が噛合されている。そして、操作ボタン82の移動により、第1歯車72及び第2歯車73が回転するようになっている。
さらに、第2歯車73は、伝達部材83の一端部に設けられ、伝達部材83の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯を有する伝達部材側ラック部83Aに噛合されている(尚、図10及び図11において、伝達部材83のワイヤー部分等は不図示)。そして、図11に示すように、操作ボタン82を移動させた際には、第1、第2歯車72,73の回転に伴い伝達部材83が移動するとともに、伝達部材83ひいては支持軸24Aの移動量L1を、操作ボタン82の移動量L2よりも増大させることができるようになっている。
以上、本第3実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
加えて、本第3実施形態によれば、第1歯車72及び第2歯車73のピッチ円径を調節することで、ストローク量の増大倍率を細かく調節することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、ストローク量増大機構は操作装置に設けられているが、ストローク量増大機構の配設位置はこれに限定されるものではない。従って、例えば、ストローク量増大機構を、排水側装置2(例えば、支持軸24Aと伝達部材34との間)に設けることとしてもよい。また、例えば、図12(a)、(b)に示すように、ストローク量増大機構91を、伝達部材99の途中、すなわち、支持軸24A(栓蓋22)側から延びる第1伝達部材99Aと、操作ボタン側から延びる第2伝達部材99Bとの間に設けることとしてもよい。尚、ストローク量増大機構91は、上記第1実施形態におけるストローク量増大機構41に類似した構成となっている。詳述すると、ストローク量増大機構91は、ケース部材92と、ケース部材92の内部に設けられ、第2伝達部材99Bの端部に対して回転可能な状態で取付けられた歯車93とを備えている。また、ケース部材92の内面には、第2伝達部材99Bの移動方向に沿って形成された複数の歯からなるケース側ラック部92Aが形成されている。そして、歯車93は、第1伝達部材99Aの端部に設けられ、第1伝達部材99Aの移動方向に沿って形成された複数の歯を備える伝達部材側ラック部99Cと、前記ケース側ラック部92Aとに噛合された状態となっている。このように構成されたストローク量増大機構91により、操作ボタンを移動させた際には、第1伝達部材99Aの移動量を第2伝達部材99Bの移動量よりも増大させることができる。その結果、支持軸24Aの移動量を操作ボタンの移動量よりも増大させることができる。
(b)上記第1実施形態では、軸部34Aの端部に対して伝達部材ラック部34Bが接触することで、伝達部材側ラック部34Bが伝達部材34の一端部において着状態とされている。これに対して、軸部34Aの端部に対して伝達部材ラック部34Bが固定される(例えば、着脱部34Dに軸部34Aが嵌合される)ことで、伝達部材側ラック部34Bが伝達部材34の一端部において強固に着状態となるように構成してもよい。この場合には、伝達部材側ラック部34Bの変位を軸部34Aひいては支持軸24A側へとより確実に伝達することができる。
(c)上記第2実施形態において、伝達部材54の一端部は操作ボタン52側に配置されているが、例えば、外筒部62を長尺とするとともに、操作ボタン52の変位を支持軸24A(栓蓋22)側へと伝達する伝達経路の大部分が圧力伝達媒体66からなるように構成することで、伝達部材54の一端部が栓蓋22(排水口102)側に配置されるように構成してもよい。尚、この場合、伝達部材54の一端部、及び、これが配置される第2空間SP2は、栓蓋22(排水口102)側に配置されることとなり、伝達部材54の一端部と操作ボタン52との間に位置し外筒部62の内部に充填された圧力伝達媒体66によって、操作ボタン52の変位が伝達部材54の一端部側へと伝達される。また、この場合における長尺化された外筒部は、例えば、別部材(例えば、パイプ等であり、この内部には、操作ボタン52の変位を伝達部材54の一端部側へと伝達するための圧力伝達媒体等が充填される)が取付けられてなるものであってもよいし、一部材で形成されたものであってもよい。
(d)上記第2実施形態では、圧力伝達媒体66が充填される空間をより確実に密閉すべく第1ダイヤフラム部64及び第2ダイヤフラム部65が設けられているが、圧力伝達媒体66が充填される空間を密閉状態で維持可能であれば、必ずしも第1、第2ダイヤフラム部64,65を設ける必要はない。
(e)上記第2実施形態において、ストローク量増大機構61は、容量調節部69を備えているが、容量調節部69を設けないこととしてもよい。
(f)上記第3実施形態では、第1歯車72及び第2歯車73が設けられているが、第1歯車72と第2歯車73との間に、第1歯車72の動力を第2歯車73へと伝達する1又は複数の歯車を介在させることとしてもよい。両歯車72,73間に介在する歯車を設けた場合には、ストローク量の増大倍率をより広範囲で調節することが可能となる。
(g)上記第3実施形態では、第1歯車72及び第2歯車73はガイド部材81に取付けられており、ストローク量増大機構71は、ガイド部材81から取外不能となっている。これに対して、上記第1実施形態のように、ストローク量増大機構がガイド部材の開口から取付・取外可能なケース部材を有するように構成するとともに、伝達部材側ラック部83Aが伝達部材83の一端部において着脱可能に構成し、さらに、ケース部材の内部に第1歯車72、第2歯車73、及び、伝達部材側ラック部83Aが収容されるように構成してもよい。この場合には、第1歯車72等が収容されたケース部材と、第1歯車72に噛合された操作ボタン82とからなる部品を、ガイド部材81の一端側開口から取付・取外することができる。従って、ガイド部材81の内周を容易に清掃することができ、良好な清掃性を実現することができる。また、ストローク量増大機構71が故障した場合などには、前記部品を交換しさえすればよく、メンテナンス性の向上を図ることができる。
(h)上記第3実施形態では、第1歯車72及び第2歯車73がそれぞれ1つずつ設けられているが、第1歯車及び第2歯車の数は特に限定されるものではない。従って、例えば、図13(尚、図13において、第1歯車75及び操作部材側ラック部82Bは、第2歯車76及び伝達部材側ラック部83Aよりも手前側に位置している)に示すように、第1歯車75及び第2歯車76を伝達部材側ラック部83Aを挟むようにして一対設け、一対の第1歯車75が操作部材側ラック部82Bに噛合され、一対の第2歯車76が伝達部材側ラック部83Aに噛合されるように構成してもよい。この場合、伝達部材側ラック部83Aは、一対の第2歯車76に挟まれた状態で両第2歯車76に噛合されており、両第2歯車76の回転に伴い移動することとなる。従って、1つの第2歯車により伝達部材側ラック部83Aを移動させる場合と比較して、第2歯車76から伝達部材側ラック部83Aに対して力をより確実に伝達することができる。その結果、伝達部材側ラック部83Aをスムーズに移動させることができ、操作性の一層の向上を図ることができる。
また、第1歯車75及び第2歯車76は同軸に設けられるため、ストローク量増大機構71の簡素化、小型化を図ることができる。
尚、第1歯車75及び第2歯車76を一対設けるにあたり、伝達部材側ラック部83Aには、その移動方向に沿って形成された複数の歯がその中心軸を挟んで一対設けられる。また、操作部材側ラック部82Bには、その移動方向に沿って形成された複数の歯がその中心軸を挟んで一対設けられる。
(i)排水側装置2の構成は例示であって、その構成は上記実施形態のものに限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、排水口部材21は、自身の鍔部21Bが、底壁部101にねじ止めされた保持部材25上に配置されているが、排水口部材21の設置態様はこれに限定されるものではない。従って、例えば、鍔部21Bが底壁部101上に載置された状態で、排水口部材21が排水口102に挿設されていてもよい。また、上記実施形態では、排水口102の閉鎖時において、栓蓋22の環状シール部22Cが底壁部101に接触するように構成されているが、排水口部材21の上端側外周部(鍔部)が底壁部101の表面側に表出するように構成し、排水口102の閉鎖時において、シール部22Cが排水口部材21の上端側外周部に対して接触するように構成してもよい。
(j)上記実施形態において、排水側装置2は、取付対象物としての浴槽100に取付けられているが、排水側装置2の取付対象は浴槽100に限られるものではなく、その他の槽体(例えば、洗面化粧台や流し台等)であってもよい。
(k)上記実施形態において、操作装置及び排水側装置2は、それぞれ同一の取付対象物(浴槽100)に取付けられているが、操作装置を、排水側装置2が取付けられる槽体とは異なるものに取付けてもよい。例えば、槽体の近傍に設けられた構造物(例えば、流し台のカウンタ等)に操作装置を取付けてもよい。
1…排水栓装置、3,5…操作装置、22…栓蓋、24A…支持軸、31…ガイド部材、33…操作ボタン(操作部材)、34,54…伝達部材、34B…伝達部材側ラック部、41,61,71,91…ストローク量増大機構、42…ケース部材、42B…ケース側ラック部、43…歯車、64…第1ダイヤフラム部、65…第2ダイヤフラム部、67…第1収容部、68…第2収容部、69…容積調節部、100…浴槽(槽体、取付対象物)、102…排水口、106…貫通孔、SP1…第1空間、SP2…第2空間。

Claims (12)

  1. 所定の取付対象物に形成された貫通孔に挿通され、自身の一端部が前記取付対象物の表面側に表出するとともに、自身の他端部が前記取付対象物の内部に配置され、かつ、前記貫通孔の延びる方向に沿って往復移動可能な操作部材と、
    前記操作部材の変位を槽体の排水口に設けられた栓蓋側へと伝達する往復移動可能な伝達部材とを備えた操作装置であって、
    前記伝達部材のうち前記栓蓋側の端部とは反対側に位置する一端部と前記操作部材との間に設けられ、前記操作部材を移動させた際に、前記伝達部材の一端部の移動量を、前記操作部材の移動量よりも増大させるストローク量増大機構を備えることを特徴とする操作装置。
  2. 前記ストローク量増大機構は、前記操作部材に取付けられ、前記操作部材の移動に伴い回転する歯車を備え、
    前記伝達部材の一端部に設けられ、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯を有する伝達部材側ラック部が、前記歯車に噛合され、
    前記伝達部材側ラック部は、前記操作部材の移動方向に沿って移動可能に構成され、
    前記操作部材が移動したときにおける前記伝達部材側ラック部の移動量は、前記操作部材の移動量に、少なくとも前記操作部材の移動方向に沿った前記歯車に対する前記伝達部材側ラック部の相対移動量が加えられたものとなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記取付対象物に取付けられ、前記操作部材の外周に配置される筒状のガイド部材と、
    前記ガイド部材の内周において前記ガイド部材に対し着脱可能に設けられ、前記ガイド部材の一端側開口から取付・取外可能なケース部材とを備え、
    前記ケース部材の内面には、前記操作部材の移動方向に沿って形成された複数の歯を有し、前記歯車に噛合されるケース側ラック部が設けられるとともに、前記操作部材の移動に伴い、前記ケース側ラック部に噛合された前記歯車が回転し、
    前記伝達部材側ラック部は、前記伝達部材の一端部において着脱可能に設けられ、
    前記ケース部材の内部に、前記歯車、及び、前記伝達部材側ラック部が収容可能であることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
  4. 前記伝達部材側ラック部には、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯が前記伝達部材側ラック部の中心軸を挟んで一対設けられ、
    前記歯車、及び、前記ケース側ラック部は、前記伝達部材側ラック部を挟むようにして一対設けられ、
    前記伝達部材側ラック部を挟んで配置される一対の前記歯車が、前記伝達部材側ラック部に噛合されることを特徴とする請求項3に記載の操作装置。
  5. 前記操作部材は、
    その一端部に設けられ、前記取付対象物の表面側に表出する板状の上面部と、
    前記上面部の背面中央から延び、前記歯車が取付けられる動力印加部とを備え、
    前記ケース部材は、前記操作部材の移動方向に沿って延び、前記動力印加部が挿通される挿通孔を備え、
    前記上面部の最外周部の全域が、前記挿通孔よりも外周側に位置するとともに、
    前記ガイド部材に前記ケース部材が取付けられた状態において、前記上面部は、常に前記ガイド部材の内周に配置されることを特徴とする請求項3又は4に記載の操作装置。
  6. 前記ストローク量増大機構は、
    前記操作部材に噛合され、前記操作部材の移動に伴い回転する第1歯車と、
    前記第1歯車を回転させた際に、前記第1歯車の外周の移動量よりも自身の外周の移動量が大きくなる第2歯車とを備え、
    前記伝達部材の一端部に設けられ、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯を有する伝達部材側ラック部が、前記第2歯車に噛合されることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  7. 前記取付対象物に取付けられ、前記操作部材の外周に配置される筒状のガイド部材と、
    前記ガイド部材の内周において前記ガイド部材に対し着脱可能に設けられ、前記ガイド部材の一端側開口から取付・取外可能なケース部材とを備え、
    前記伝達部材側ラック部は、前記伝達部材の一端部において着脱可能に設けられ、
    前記ケース部材の内部に、前記第1歯車、前記第2歯車、及び、前記伝達部材側ラック部が収容可能であることを特徴とする請求項6に記載の操作装置。
  8. 前記第2歯車は、前記第1歯車と同軸に設けられるとともに、
    前記伝達部材側ラック部には、前記伝達部材の一端部の移動方向に沿って形成された複数の歯が前記伝達部材側ラック部の中心軸を挟んで一対設けられ、
    前記第1歯車、及び、前記第2歯車は、前記伝達部材側ラック部を挟むようにして一対設けられ、
    前記伝達部材側ラック部を挟んで配置される一対の前記第2歯車が、前記伝達部材側ラック部に噛合されることを特徴とする請求項7に記載の操作装置。
  9. 前記ストローク量増大機構は、
    前記操作部材の他端部が配置される第1空間と、前記第1空間に連通され前記伝達部材の他端部が配置される第2空間とに充填され、前記操作部材の往復移動を前記伝達部材の一端部に伝達する気体又は液体からなる圧力伝達媒体を備え、
    前記操作部材の単位移動量当たりに前記第1空間において増減する前記圧力伝達媒体の体積が、前記伝達部材の一端部の単位移動量当たりに前記第2空間において増減する前記圧力伝達媒体の体積よりも大きくされることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  10. 前記第1空間を内部に有する第1収容部と、
    前記第2空間を内部に有する第2収容部と、
    前記第1収容部及び前記操作部材の他端部に取付けられ、前記圧力伝達媒体が充填された空間を密閉する第1ダイヤフラム部と、
    前記第2収容部及び前記伝達部材の一端部に取付けられ、前記第2収容部の内部空間のうち前記圧力伝達媒体が充填された空間を密閉する第2ダイヤフラム部とを備えることを特徴とする請求項9に記載の操作装置。
  11. 自身の少なくとも一部が前記圧力伝達媒体に接触可能であり、自身の配置位置の調節により、前記圧力伝達媒体が充填される空間の容積を増減可能な容積調節部を有することを特徴とする請求項9又は10に記載の操作装置。
  12. 槽体の排水口に設けられた栓蓋と、
    上下動可能に構成されるとともに、自身の上下動により前記栓蓋を上下動させる支持軸と、
    所定の取付対象物に形成された貫通孔に挿通されるとともに、前記貫通孔の延びる方向に沿って往復移動可能な操作部材、及び、前記操作部材の変位を前記支持軸へと伝達する往復移動可能な伝達部材を具備する操作装置と
    を備えた排水栓装置であって、
    前記操作部材の変位を前記支持軸へと伝達する伝達経路には、前記操作部材を移動させた際に、前記支持軸の移動量を、前記操作部材の移動量よりも増大させるストローク量増大機構が設けられることを特徴とする排水栓装置。
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