JP2017075506A - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
昇降運動によって排水口の開閉を行う弁体と、
弁体の昇降操作を行う操作部から成る遠隔操作式排水栓装置において、
上記操作部は第一の操作部と、第二の操作部と、解除機構を備え、
上記第一の操作部は、
第一の操作部の動作を第二の操作部へと伝達する動作伝達部を備え、
上記第二の操作部は、
操作ボタンと、
動作伝達部と係合し、第一の操作部の動作と連動する従動部を備え、
解除機構は、任意の操作に基づいて動作伝達部と従動部との係合が解除可能であって、弁体又は操作ボタンを取り外すことによって解除操作が可能であり、
解除機構は上記取り外した弁体又は操作ボタンの奥側に配置されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
弁体側に解除機構を配置した場合には、弁体を取り外すと、弁体のあった位置の更に奥側に解除機構が配置されている、という意味であり、
操作部側に解除機構を配置した場合には、操作ボタンを取り外すと、操作ボタンのあった位置の更に奥側に解除機構が配置されている、という意味であって、
「弁体又は操作ボタン自体に解除機構が配置されていて、その配置された位置が弁体又は操作ボタンの内部である」という様態を指すものではない。
上記解除機構は、手動操作軸を回転させることによって動作伝達部と従動部との係合が解除可能であることを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
上記解除機構は、手動操作軸を回動させ、従動部と切り欠きの位置を合わせることによって動作伝達部と従動部との係合が解除可能であることを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
駆動部18は電動操作ボタン16の操作により送信された電気信号に基づいて駆動するモータであって、図3におけるケーシング12の右下部分に配置されており、コードを介して電源(図示せず)、及び基盤17と連結している。基盤17は駆動部18の駆動を制御するものであって、センサ26によって検知された動作伝達部21の位置情報に基づいて駆動部18の回転方向を変更する、一定時間以上駆動部18が動作した際には当該駆動部18の駆動を停止する等の制御を行う。又、駆動部18の出力軸19は六角柱形状を成しており、螺子筒20下端に挿入されている。
螺子筒20は外周に雄螺子が形成された筒状であって、下端において出力軸19の外径と略同一形状の孔を有しており、出力軸19が挿入されている。
図4乃至図6に示すように、動作伝達部21は一端が螺子筒20に螺合されているとともに、支承部23を介して他端に係合部22が形成されている。係合部22は平面視略円形であって、内部に従動部35が配置されている。又、係合部22は中央に略長円形状の切り欠き24を有し、係合部22の裏面(下面)において従動部35と係合している。尚、図3に示すように、駆動部18の非駆動時(第一の操作部14の非操作時)において、係合部22は弁体9が下降状態にある時の従動部35よりも上方に配置されており、従動部35の動作と干渉しない高さ位置に配置されている。支承部23は内部に破損防止機構が配置され、螺子筒20から手動操作部32の手動操作軸34へ向けて延設されている。尚、動作伝達部21は図示しないガイド部によって上下方向にのみ動作可能となっており、その位置情報はセンサ26によって検知されている。
破損防止機構は図4に示すように、平面視略六角形のナット状のカム部28と、当該カム部28の側面と当接する係止部29、係止部29をカム部28へと付勢するスプリング30から成る。カム部28は内周に雌螺子が形成されており、螺子筒20に螺合されている。当該カム部28は動作伝達部21の内部において回動自在に配置されているが、その側面において、スプリング30によって付勢された係止部29が当接しており、回転が抑制されている。
手動操作軸34は手動操作ボタン33裏面に取り付けられることで手動操作ボタン33の奥側、即ち手動操作ボタン33の下方であってフランジ11の内部に配置されており、動作伝達部21の切り欠き24を貫通するとともに、下端がスラストロック機構37のロック軸38と当接する位置まで延設されている。又、手動操作軸34は上方において、2カ所に弧状の指掛けを有する把持部36を備えていると共に、下方において従動部35を備えている。
従動部35は図5、図6、及び図9に示すように平面視略長円形の鍔部であって、上記動作伝達部21に形成された切り欠き24と相似する形状を成している。当該従動部35は動作伝達部21の係合部22内に配置されており、図9(a)に示すように、従動部35と切り欠き24の位置(向き)が相違している状態においては係合部22裏面と係合し、図9(b)に示すように、手動操作軸34の回動によって従動部35と切り欠き24の位置が合致している状態においては、切り欠き24内を通過することが可能となっている。
図1及び図3に示す状態より手動操作ボタン33に押動操作が加えられると、図7に示すように、手動操作ボタン33及び手動操作軸34が下降し、スラストロック機構37のロック軸38を押し下げる。この時、ロック軸38によってインナーワイヤ5がアウターチューブ4内部を弁体9側へと摺動し、弁体9を上昇させる。そして、スラストロック機構37の回転ギアと固定ギアとの噛合により弁体9の上昇状態、及び手動操作ボタン33、手動操作軸34、ロック軸38の下降状態が保持される。従って、使用者は手動操作ボタン33を目視することによっても弁体9の状態を判別することが可能となる。
使用者が再び手動操作ボタン33に押動操作を加えると、ロック軸38が再び押し下げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重及び戻りスプリングによって弁体9が下降する。
尚、上述の通り、従動部35は係合部22の裏面に係合しているため、上記手動操作部32の操作時において、動作伝達部21は図3に示す位置のままとなっている。
図8に示すように、電動操作ボタン16が操作されると、電気信号に基づいて駆動部18が作動し、出力軸19、及び出力軸19が挿入された螺子筒20が回転する。この時、動作伝達部21内部に配置されたカム部28は螺子筒20と螺合されているが、図示しないガイド部によって動作伝達部21が回動不能となっているため、螺子筒20の回動は動作伝達部21の進退動作に変換される。従って、動作伝達部21は螺子筒20の回動によって下降し、係合部22が従動部35を押し下げることにより手動操作軸34、手動操作ボタン33、及びスラストロック機構37のロック軸38を押し下げる。そして、当該ロック軸38が押し下げられると、インナーワイヤ5がアウターチューブ4内部を弁体9側へと摺動し、弁体9を上昇させるとともに、スラストロック機構37によって弁体9の上昇状態が保持される。
尚、適宜位置まで動作伝達部21が下降した時、センサ26によって動作伝達部21の位置情報が検知される。この時、基盤17は検知した上方にも度付いて駆動部18を逆回転させ、動作伝達部21を図3に示す元の位置へと復帰させる。一方で、スラストロック機構37によって弁体9の上昇状態、及び手動操作ボタン33、手動操作軸34、ロック軸38の下降状態が保持されるため、使用者は手動操作ボタン33を目視することによっても弁体9の状態を判別することが可能となる。
使用者が再び電動操作ボタン16を操作すると、駆動部18が再び回転し、ロック軸38が押し下げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重及び戻りスプリングによって弁体9が下降する。又、動作伝達部21は適宜位置まで下降した後に、駆動部18が逆回転することによって元の位置に復帰する。
次に、手動操作ボタン33の奥側、即ちフランジ11の内部に配置された手動操作軸34の把持部36を把持し、図9(a)の状態にある手動操作軸34を回動させる。この時、図9(b)に示すように、従動部35は手動操作軸34とともに回動し、従動部35と切り欠き24の位置が合致する位置まで回動した時、係合部22と従動部35の係合が解除される。詳述すると、従動部35の平面視と切り欠き24は相似形状であり、且つ従動部35は切り欠き24よりも小さく形成されている。従って、手動操作軸34を回動させ、従動部35と切り欠き24の位置を合わせることによって、図10及び図11に示すように従動部35が切り欠き24を通過可能となるため、係合部22(動作伝達部21)と従動部35との係合が解除される。
上記のように動作伝達部21と従動部35の係合が解除されている時、従動部35は切り欠き24を通過可能であることから、手動操作部32と電動操作部15は非干渉状態となる。従って、従動部35は動作伝達部21の位置に関わらず、所定の位置まで上昇することが可能となり、使用者は手動操作部32によって、再び弁体9の昇降操作を行うことが可能となる。
尚、故障の原因が解消された際には、手動操作軸34を再び回動させることによって、動作伝達部21と従動部35を係合させ、電動操作部15を通常通り使用することができる。
駆動部18は電動操作ボタン16の操作により送信された電気信号に基づいて駆動するモータであって、図13に示すように、排水栓1下方に取り付けられた排水器39内に配置されており、コードを介して電源(図示せず)、及び基盤17と連結している。基盤17は駆動部18の駆動を制御するものであって、センサ(図示せず)によって検知された動作伝達部21の位置情報に基づいて駆動部18の回転方向を変更する、一定時間以上駆動部18が動作した際には当該駆動部18の駆動を停止する等の制御を行う。又、駆動部18の出力軸19は六角柱形状を成しており、ウォーム40端部に挿入されている。
ウォーム40は外周に雄螺子が形成されているとともに、一端に出力軸19の外径と略同一形状の孔を有しており、出力軸19が挿入されて駆動部18の回転をウォームホイル41へと伝達する。ウォームホイル41は上方において、外周に雄螺子が形成された筒状の螺子筒20が一体に形成されている。
図13乃至図15に示すように、動作伝達部21は一端が螺子筒20に螺合されているとともに、支承部23を介して他端に係合部22が形成されている。係合部22は上部に従動部35が配置されている。又、係合部22は中央に略長円形状の切り欠き24を有し、係合部22の表面(上面)において従動部35と係合している。尚、図13に示すように、駆動部18の非駆動時(第一の操作部14の非操作時)において、係合部22は弁体9が下降状態にある時の従動部35よりも下方に配置されており、従動部35の動作と干渉しない高さ位置に配置されている。支承部23は螺子筒20から手動操作軸34へ向けて延設されている。尚、動作伝達部21は図示しないガイド部によって上下方向にのみ動作可能となっており、その位置情報はセンサによって検知されている。
手動操作ボタン33は使用者によって直接押動されて上下動する平面視略円形の操作ボタンであって、その上面はフランジ11の上面と面一となる位置に配置されており、浴室内にその表面が露出している。又、手動操作ボタン33は裏面において手動操作軸34が嵌合されている。
手動操作軸34は手動操作ボタン33裏面に取り付けられており、下端がレリースワイヤ3に接続されている。
従動部35は弁軸6に形成された、平面視略長円形の鍔部であって、上記動作伝達部21に形成された切り欠き24と相似する形状を成している。当該従動部35は動作伝達部21の係合部22の上方に配置されており、図18(a)に示すように、従動部35と切り欠き24の位置(向き)が相違している状態においては係合部22表面(上面)と係合し、図18(b)に示すように、従動部35の回動によって従動部35と切り欠き24の位置が合致している状態においては、切り欠き24内を通過することが可能となっている。
図13に示す状態より手動操作ボタン33に押動操作が加えられると、インナーワイヤ5がアウターチューブ4内部を弁体9側へと摺動し、弁軸6の内筒を押し上げる。この時、図16に示すように、弁軸6の内筒によってスラストロック機構37のロック軸38が押し上げられ、弁体9を上昇させる。そして、スラストロック機構37の回転ギアと固定ギアとの噛合により弁体9の上昇状態、ロック軸38の上昇状態が保持されるが、手動操作ボタン33及び手動操作軸34は戻りスプリングによって図13に示す元の位置に復帰する。
使用者が再び手動操作ボタン33に押動操作を加えると、ロック軸38が再び押し上げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重等によって弁体9が下降する。
尚、上述の通り、従動部35は係合部22の表面(上面)に係合しているため、上記手動操作部32の操作時において、動作伝達部21は図13に示す位置のままとなっている。
図17に示すように、電動操作ボタン16が操作されると、電気信号に基づいて駆動部18が作動し、出力軸19、及び出力軸19が挿入されたウォーム40、ウォームホイル41、螺子筒20が回転する。この時、動作伝達部21は図示しないガイド部によって動作伝達部21が回動不能となっているため、螺子筒20の回動は動作伝達部21の進退動作に変換される。従って、動作伝達部21は螺子筒20の回動によって上昇し、係合部22が従動部35を押し上げることにより弁軸6及びスラストロック機構37のロック軸38を押し上げる。そして、当該ロック軸38が弁体9を押し上げて上昇させるとともに、スラストロック機構37によって弁体9の上昇状態が保持される。
尚、適宜位置まで動作伝達部21が上昇した時、センサによって動作伝達部21の位置情報が検知される。この時、この時、基盤17は検知した情報に基づいて駆動部18を逆回転させ、動作伝達部21を図13に示す元の位置へと復帰させる。一方で、スラストロック機構37によってロック軸38及び弁体9の上昇状態は保持されたままとなる。
使用者が再び電動操作ボタン16を操作すると、駆動部18が再び回転し、ロック軸38が再び押し上げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重等によって弁体9が下降する。又、動作伝達部21は適宜位置まで上昇した後に、駆動部18が逆回転することによって元の位置に復帰する。
次に、弁体9の奥側、即ち排水器39の内部に配置された従動部35を直接把持し、図18(a)の状態にある弁軸6を回動させる。この時、図18(b)に示すように、柔道部35は弁軸6とともに回動し、従動部35と切り欠き24の位置が合致する位置まで回動した時、係合部22と従動部35の係合が解除される。詳述すると、従動部35の平面視と切り欠き24は相似形状であり、且つ従動部35は切り欠き24よりも小さく形成されている。従って、従動部35(弁軸6)を回動させ、従動部35と切り欠き24の位置を合わせることによって、図19及び図20のように従動部35が切り欠き24を通過可能となるため、係合部22(動作伝達部21)と従動部35との係合が解除される。
上記のように動作伝達部21と従動部35の係合が解除されている時、手動操作部32と電動操作部15は非干渉状態となる。従って、従動部35は動作伝達部21の位置に関わらず、所定の位置まで下降することが可能となる。この作業を行った上で、弁体9をロック軸38に嵌合させることにより、使用者は手動操作部32によって、再び弁体9の昇降操作を行うことが可能となる。
尚、故障の原因が解消された際には、手動操作軸34を再び回動させることによって、動作伝達部21と従動部を係合させ、電動操作部15を通常通り使用することができる。
2 ワイヤ受け
3 レリースワイヤ
4 アウターチューブ
5 インナーワイヤ
6 弁軸
9 弁体
10 操作部
11 フランジ
12 ケーシング
14 第一の操作部
15 電動操作部
16 電動操作ボタン(操作ボタン)
17 基盤
18 駆動部
19 出力軸
20 螺子筒
21 動作伝達部
22 係合部
23 支承部
24 切り欠き
26 センサ
28 カム部
29 係止部
30 スプリング
31 第二の操作部
32 手動操作部
33 手動操作ボタン(操作ボタン)
34 手動操作軸
35 従動部
36 把持部
37 スラストロック機構
38 ロック軸
39 排水器
40 ウォーム
41 ウォームホイル
42 傘部
B 槽体
Claims (3)
- 槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって排水口の開閉を行う弁体と、
弁体の昇降操作を行う操作部から成る遠隔操作式排水栓装置において、
上記操作部は第一の操作部と、第二の操作部と、解除機構を備え、
上記第一の操作部は、
第一の操作部の動作を第二の操作部へと伝達する動作伝達部を備え、
上記第二の操作部は、
操作ボタンと、
動作伝達部と係合し、第一の操作部の動作と連動する従動部を備え、
解除機構は、任意の操作に基づいて動作伝達部と従動部との係合が解除可能であって、弁体又は操作ボタンを取り外すことによって解除操作が可能であり、
解除機構は上記取り外した弁体又は操作ボタンの奥側に配置されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。 - 上記第二の操作部は、操作ボタン裏面に取り付けられる手動操作軸を備え、
上記解除機構は、手動操作軸を回転させることによって動作伝達部と従動部との係合が解除可能であることを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 動作伝達部は手動操作軸が貫通する切り欠きを有し、
上記解除機構は、手動操作軸を回動させ、従動部と切り欠きの位置を合わせることによって動作伝達部と従動部との係合が解除可能であることを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。
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