JP6630902B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、洗面ボウルやシンク、浴槽等の槽体の底面に形成された排水口の開閉を行う弁体を遠隔的に操作する遠隔操作式排水栓装置に関するものである。
特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、上下動により排水口の開閉を行う弁体、手動操作に基づいて操作を行う操作部、操作部の操作を弁体側へと伝達するレリースワイヤから成る。
弁体は周囲に止水用のパッキンが嵌着されており、弁体が下降した際には排水口を閉塞して槽体内に湯水等を貯留可能な状態とし、上昇した際には排水口を開口し、排水を下流側の排水流路へと排出することができる。又、弁体はその中心より直下方向に垂設された円筒状の支持軸部を備えている。
レリースワイヤは中空のアウターチューブ及び当該アウターチューブ内を進退可能なインナーワイヤから成り、当該進退によって操作部に加えられた操作を弁体側へと伝達する伝達部としての機能を有している。又、レリースワイヤは端部に昇降部材を備えている。昇降部材は上記インナーワイヤの進退に伴い回動し、先端部が支持軸部下端に当接することで弁体を上下動させる。
上記遠隔操作式排水栓装置について、弁体が下降状態にある時に使用者が操作部に対して操作を加えると、当該操作に基づいてインナーワイヤが操作部側へと後退する。そして、当該後退に伴い昇降部材が回動することで先端部が支持軸部に当接し、弁体を押し上げることで排水口が開口される。当該状態より使用者が更に操作部に操作を加えると、インナーワイヤが弁体側へと前進する。そして、当該前進に伴い昇降部材が回動することで先端部が下降し、弁体は自重によって下降することで排水口を閉塞する構造となっている。
特開2000−160620
上記遠隔操作式排水栓装置の昇降部材は支持軸部に当接するため、排水配管の側方から中心に向けて突出している。従って、昇降部材は排水中の毛髪等が絡み易く、非常に汚れやすい。又、昇降部材は排水配管の中心に向けて突出していることから、当該突出部分は使用者から視認されやすい状態にあるが、昇降部材は排水口のよりもかなり下方に配置されているため清掃を行うことが困難であり、使用者は昇降部材の汚れを視認しつつも清掃ができないという問題があった。尚、例え昇降部材が清掃可能な高さに配置されていても、その形状より清掃を行うことは非常に困難であった。
本願発明は上記問題に鑑み発明されたものであって、遠隔操作式排水栓装置の清掃性を向上させることを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
排水口の開閉を行う弁体と、
排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
前記従動部又は当接部は、排水配管内周面と従動部外周面の間において排水配管の内周面に沿って形成された傾斜面を備え、
当接部が従動部と当接した際、当該傾斜面によって当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
上記従動部は昇降部を有し、
当該昇降部に弁体の外縁が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項2に記載の本発明は、槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
排水口の開閉を行う弁体と、
排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
前記従動部又は当接部は、排水配管内周面と従動部外周面の間において排水配管の内周面に沿って形成された傾斜面を備え、
当接部が従動部と当接した際、当該傾斜面によって当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
上記従動部は、排水配管の内周面に沿って形成された昇降部を有し、
当該昇降部に弁体が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項3に記載の本発明は、槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
排水口の開閉を行う弁体と、
排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
前記従動部又は当接部のどちらか一方の部材は傾斜面を有する溝部を備えると共に、他方の部材は当該溝部内を摺動する突起部を備え、
突起部が溝部内を摺動することによって、当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
上記従動部は昇降部を有し、
当該昇降部に弁体の外縁が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項4に記載の本発明は、槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
排水口の開閉を行う弁体と、
排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
前記従動部又は当接部のどちらか一方の部材は傾斜面を有する溝部を備えると共に、他方の部材は当該溝部内を摺動する突起部を備え、
突起部が溝部内を摺動することによって、当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
上記従動部は、排水配管の内周面に沿って形成された昇降部を有し、
当該昇降部に弁体が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
上記請求項1乃至請求項において、載置・係合・嵌合・挟持等、弁体が支持される方法について何ら限定するものではない。
請求項5に記載の本発明は、前記従動部は排水配管内周と略同一の外周形状を備えたリング状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項6に記載の本発明は、前記従動部は、
操作部に対し操作が加えられた際、上昇する応力が付与されると共に、
操作部に対し他の操作が加えられた際、下降する応力が付与されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
尚、ここに言う「他の操作」とは、操作の方法自体が異なるもののみを指すものではない。即ち、操作部の押し引きによって弁体を上下動させる構造であって、引き上げ操作時に弁体が上昇する構造の場合、引き上げ操作に対して押し込み操作が「他の操作」に該当するものであるが、操作部がロック機構等を有し、押し込み操作毎に弁体の上昇/下降状態を切り替える構造である場合等においては、弁体を上昇させる押し込み操作に対し、弁体を下降させる押し込み操作が「他の操作」に該当するものである。
請求項に記載の本発明は、前記伝達部は水平方向に可撓性を有するベルト部を有し、
当該ベルト部は、操作部の操作に伴い排水配管の周方向に沿って摺動することで従動部を動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項1乃至請求項に記載の本発明によれば、清掃時等において弁体を取り除いた際、使用者からは排水配管の内周面に沿って形成された昇降部が目視可能となるのみであり、従来の遠隔操作式排水栓装置のように、装置の一部が排水配管の中央に向けて突出しておらず、非常に意匠性が良い。又、従来の遠隔操作式排水栓装置のように突出する部材が存在しないことから毛髪等が装置に絡むこともなく、使用者は目視可能な部分の清掃を容易に行うことができる。
又、請求項1乃至請求項に記載の本発明によれば、従動部を上下動させる構造について明確にすることが可能となる。又、水平方向に動作する当接部の応力が従動部を上下動させる応力へと変換されることによって、施工性が向上するとともに、装置を簡易且つ小型化することが可能となる。
請求項5に記載の本発明によれば、排水配管の内周と略同一の外周形状を備えることにより、スムーズな上下動が可能になるとともに、排水配管の内周面を平滑にすることができる。
請求項6に記載の本発明によれば、従動部は操作部に対し他の操作が加えられた際に下降する応力が加えられることから、従動部と他の部材との間に汚れが堆積する等した際であっても、従動部を安定して下降させることが可能となる。
請求項7に記載の本発明は、ベルト部が操作部の操作に伴い排水配管の周方向に沿って摺動することから、装置を小型化することが可能となる。
本発明を示す断面図である。 本発明の構成部材を示す分解図である。 本発明の施工状態を示す参考図である。 伝達部の一部を示す斜視図である。 従動部を示す斜視図である。 従動部を示す側面図である。 伝達部の取り付けを示す参考図である。 (a)当接部が水平溝部内に配置された状態を示す参考図(b)当接部が傾斜溝部内に配置された状態を示す参考図である。 弁体の下降状態を示す一部断面図である。 図9より従動部及び伝達部の一部を抜粋した参考図である。 弁体の上昇状態を示す一部断面図である。 図11より従動部及び伝達部の一部を抜粋した参考図である。 清掃時に弁体を取り除いた状態を示す断面図である。 第二実施形態の構成部材を示す分解図である。 (a)伝達部の一部を示す斜視図(b)伝達部の一部を示す展開図である。 従動部を示す側面図である。 弁体の下降状態を示す一部断面図である。 弁体の上昇状態を示す一部断面図である。 第三実施形態の従動部及び伝達部の一部を示す斜視図である。 第四実施形態の従動部を示す断面図である。
以下に、本発明の遠隔操作式排水栓装置を、図面を参照しつつ説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。又、以下の実施形態においては、特に断りの無い限り図1に示す施工状態を基準として上下左右及び位置関係を説明する。
本実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置は、図1乃至図3に示すように、槽体Bに取り付けられ、排水栓1、排水管継手3、排水トラップ5、弁体6、操作部7、伝達部8、従動部9から構成されている。
槽体Bは上方が開口した箱状の洗面台であって、図示しないキャビネット上に載置されている。又、槽体Bはその底面及び側面に開口を有しており、底面に形成された開口には排水栓1が、側面に形成された開口にはオーバーフロー排水栓2が取り付けられている。
排水栓1は内部に排水流路を形成し、上流側端部及び下流側端部が開口する中空の円筒部材であって、外周に雄螺子が螺刻されており、上端より外側に向けて鍔部が形成されている。尚、排水栓1はその上端の開口が排水口11として機能し、槽体Bからの排水が排水栓1以下の排水流路に流入する流入部分を構成する。又、鍔部の外径は上記槽体Bの底面に形成された開口よりも大径であるとともに、筒状部分は槽体Bの底面に形成された開口よりも小径に形成されている。従って、槽体Bの底面に形成された開口内に挿入された排水栓1は、槽体B裏側(下方)よりパッキンを介してナットと螺合することによって、鍔部とナットによって槽体Bの底面に形成された開口の周縁を挟持している。又、排水栓1は内周面の中程より、排水栓1の内周面より小径且つ排水栓1と同心円状に形成された内筒部12を形成している。内筒部12は排水栓1内周より、下方に向けて縮径するように傾斜する傾斜面と、当該傾斜面下端より垂設されて筒部を備えており、排水栓1内周と筒部との間に隙間13を形成し、当該隙間13内に後述する従動部9の上部が上下動可能に収納されている。又、排水栓1下端内周にはテーパ部が形成されており、排水管継手3の上端が挿入されている。
オーバーフロー排水栓2は上記排水栓1と同様に、内部に排水流路を形成し、上流側端部と下流側端部が開口する中空の円筒部材であって、外周に雄螺子が螺刻されており、上端より外側に向けて鍔部が形成されている。オーバーフロー排水栓2は下流側端部において、可撓性を有する蛇腹管21と連結しており、当該蛇腹管21を介してオーバーフロー排水栓2から連続するオーバーフロー流路を排水トラップ5の枝管部52へと連続させている。上記構成により、オーバーフロー流路は槽体Bの内部に一定以上の水位(オーバーフロー排水栓2下端)まで湯水が貯留された際、余剰湯水を排出し、槽体Bから湯水が溢れることを防ぐ機能を有している。
排水管継手3は上記排水栓1と後述する排水トラップ5を繋ぐ直管状の継手部材であり、側面より接線方向に延設された横管部31を備え、内周にガイド部32を備えている。ガイド部32は排水管継手3の軸方向(上下方向)に形成された溝であって、後述する従動部9の被ガイド部97が上下動可能に配置されている。又、排水管継手3の上端は排水栓1の下端に挿入され、ナットによって接続され、下端はC字リング4によって排水トラップ5と接続されている。尚、排水管継手3の上端には排水栓1下端のテーパ部に対応するテーパ部が形成されており、排水栓1と接続された際には排水栓1と排水管継手3の中心軸が合致する。
排水トラップ5は断面視略U字状に屈曲させた管体を2つ接続し、排水流路を略S字状に屈曲させたものであり、内部に排水が貯留可能な貯留部51を形成している。尚、貯留部51に貯留された排水は封水と呼ばれ、排水流路の一部を満水状態にすることによって、下流側からの臭気や害虫の逆流を防止する効果を奏する。又、排水トラップ5は排水管継手3から連続して垂下する排水流路中に、斜め上方に向けて延設された枝管部52を有している。枝管部52は蛇腹管21が接続されており、オーバーフロー排水栓2から連続するオーバーフロー流路を形成している。
弁体6は平面視円形の弁蓋61と、毛髪等の塵芥を捕集する上部目皿62及び下部目皿63と、弁蓋61の裏面中央より下部目皿63まで垂設された棒状の支持軸部64を備えている。
弁蓋61は外周にパッキンが嵌着されており、弁体6が下降状態にある時、排水栓1と当接して排水口11を閉塞することが可能となっている。
上部目皿62及び下部目皿63は共に網目状の捕集部を備えた平面視円形状であって、上部目皿62は排水栓1の内径と略同一の外径を有し、下部目皿63は内筒部12の内径と略同一の外径を有している。又、下部目皿63は後述する従動部9に外縁(底面)が支持(載置)されている。
操作部7は排水栓1から離れた位置であって、槽体Bの天面に配置されており、使用者が直接押引操作を加えるレバー71を備えている。又、操作部7は下端において伝達部8と連結している。
伝達部8はアウターチューブ82、インナーワイヤ83より成るレリースワイヤ81と、レリースワイヤ81端部に取り付けられたベルト部84より構成されている。
アウターチューブ82は合成樹脂より成る中空のチューブ体であり、内部にインナーワイヤ83が進退可能に配置されている。インナーワイヤ83は金属の撚り線であって、一端が操作部7のレバー71と、他端がベルト部84と接続されている。
上記レリースワイヤ81は側面方向に可撓性を有するとともに、軸方向に剛性を有している。
ベルト部84は図4に示すように、水平方向に可撓性を備えるベルト状であって、上下方向及び軸方向に剛性を備えている。又、ベルト部84は横管部31から排水管継手3内部に挿入されているとともに、排水管継手3の内周面に沿って配置されており、排水管継手3の内周を周方向(水平方向)に摺動可能となっている。更に、ベルト部84は排水管継手3の中央に向けて突出する突起部85を3箇所に備えている。尚、本実施形態において、当該突起部85は後述する従動部9と当接する当接部86として機能する。
上記伝達部8はレバー71に加えられた押引操作に伴いインナーワイヤ83がアウターチューブ82内部を進退することでベルト部84を摺動させ、レバー71に加えられた押引操作を弁体6側へと伝達する構造となっている。又、レリースワイヤ81は横管部31より水平方向に挿入されており、操作部7に加えられた上下方向の操作を水平方向の応力へと変換している。
従動部9は排水管継手3の内部に配置されたリング状の部材であって、上部内周が縮径することによって段状の昇降部91が全周に形成されているとともに、外周に溝部92、被ガイド部97が形成されている。溝部92は図5及び図6に示すように、従動部9の全周に沿って水平に形成された水平溝部93と、水平溝部93より上方へ向けて傾斜して形成された傾斜溝部94より構成されている。傾斜溝部94は従動部9の外周の3箇所において形成されており、上面及び下面において傾斜する傾斜面95を備えている。尚、以降においては傾斜溝部94の上面側の傾斜面95を傾斜面95a、下面側の傾斜面95を傾斜面95bとし、傾斜面95aと傾斜面95bを合わせて指す場合には傾斜面95と記載する。又、傾斜溝部94は水平溝部93からの分岐箇所において凸部96を有している。
被ガイド部97は従動部9の外周より外側に向けて突設され、従動部9が回動不可能となるように排水管継手3のガイド部32内に配置されている。
上記各部材より構成された遠隔操作式排水栓装置は、以下のように施工される。尚、以下に記載する施工手順においては、排水トラップ5より下流側の排水配管に関する施工は省略する。又、以下に記載する施工手順はあくまで一例である。
まず、槽体Bの底面に形成された開口に排水栓1を、側面に形成された開口にオーバーフロー排水栓2を、槽体Bの天面に操作部7をそれぞれ取り付ける。この時、各部材はパッキンを介して取り付けられるため、槽体B内に生じた湯水は全て排水栓1及びオーバーフロー排水栓2を通じて排出される。
次に、排水管継手3の内部に従動部9を配置する。従動部9が排水管継手3内に配置された際、従動部9の被ガイド部97は排水管継手3のガイド部32内に配置され、従動部9は排水管継手3に対して上下方向にのみ動作可能となる。
次に、図7に示すように、横管部31から伝達部8を挿入する。この時、図8(a)に示すように、ベルト部84は排水管継手3の内周に対し、周方向に沿って摺動可能に配置され、突起部85は水平溝部93内に配置される。作業者は当該状態よりベルト部84の位置を調整し、従動部9を押し込むことで、図8(b)に示すように突起部85を傾斜溝部94内へと配置するとともに、横管部31にナットを螺合させることによって、伝達部8の抜脱を防止する。
次に、排水栓1と排水管継手3をナットにより接続する。この時、排水管継手3上端が排水栓1下端に挿入され、排水管継手3上端のテーパ部と排水栓1下端のテーパ部が当接することによって排水管継手3と排水栓1の中心軸が合致し、更に、従動部9の上部は排水栓1の下方に形成された隙間13内に収納されることによって、排水栓1の中心軸と従動部9の中心軸が合致する。従って、排水栓1、排水管継手3、従動部9は全て同軸上に配置される。
最後に、排水トラップ5と排水管継手3を、C字リング4を使用して接続し、排水トラップ5の枝管部52に蛇腹管21を接続することで施工が完了する。
上記手順によって施工された本実施形態の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように作動する。尚、従動部9と伝達部8の位置関係の理解を容易にすることから、図9及び図11に示す断面図においては従動部9及びベルト部84は断面図にしていない。又、図10及び図12はそれぞれ図9及び図11より従動部9とベルト部84を抜粋し、ベルト部84を一点鎖線にて示している。
図9及び図10に示すように、上記弁体6が下降状態にある時、当接部86であるベルト部84の突起部85は、傾斜溝部94の上端位置に配置されている。当該弁体6の下降状態より、使用者が操作部7(レバー71)に対して引き上げ操作を加えると、レバー71下端に接続されたインナーワイヤ83がアウターチューブ82を操作部7側へと後退し、当該後退に基づいて、インナーワイヤ83に接続されたベルト部84が排水流路内を平面視反時計回りに摺動する。この時、突起部85は傾斜溝部94内の下端側に向けて摺動するとともに、突起部85が傾斜溝部94の上面側の傾斜面95aと当接することによって、突起部85から付与される水平方向の応力が上下方向の応力へと変換され、従動部9に対して上方向への応力が付与される。従って、図11及び図12に示すように、従動部9の昇降部91に支持された弁体6は従動部9と共に上昇し、排水口11を開口させるとともに、突起部85が傾斜溝部94の下端且つ凸部96の下方に配置され、突起部85の位置(弁体6の上昇状態)が保持される。
次に、上記弁体6の上昇状態より、使用者が操作部7(レバー71)に押し込み操作を加えると、レバー71下端に接続されたインナーワイヤ83がアウターチューブ82内を弁体6側へと前進し、当該前進に基づいて、インナーワイヤ83に接続されたベルト部84が排水流路内を平面視時計回りに摺動する。この時、突起部85は凸部96を乗り超えて傾斜溝部94内を摺動するとともに、突起部85が傾斜溝部94の下面側の傾斜面95bと当接することによって、突起部85から付与される水平方向の応力が上下方向の応力へと変換され、従動部9に対して下方向への応力が付与される。従って、従動部9の昇降部91に支持された弁体6は、従動部9と共に下降するとともに、突起部85が傾斜溝部94の上端位置に再び配置される。
上記遠隔操作式排水栓装置に対する湯水(排水)の流れは以下のようになる。
弁体6が上昇している際、弁体6のパッキンは排水栓1と離間しており、排水口11は開口されている。従って、槽体B内に排出された湯水は排水口11より排水配管に流入し、排水栓1、排水管継手3、排水トラップ5を通じて更に下水側の排水配管へと排出される。この時、槽体Bより流入した排水の一部は排水トラップ5の貯留部51に貯留され、封水を形成する。
対して、弁体6が下降している際、弁体6のパッキンは排水栓1に当接しており、排水口11は閉塞されている。従って、当該状態においては槽体B内部に湯水が貯留可能となっているが、オーバーフロー排水栓2下端まで湯水が貯留された場合、更に貯留されようとする湯水はオーバーフロー排水栓2に流入し、蛇腹管21を通じて排水トラップ5内部へと排出される。
本発明の第一実施形態は以上であるが、上記第一実施形態においては、弁体6はその外縁が排水配管の内周面に沿って形成された昇降部91に支持され、上下動を行う構造となっている。従って、図13に示すように、清掃時等において弁体6を取り除いた際、使用者からは排水配管の内周面に沿って形成された昇降部91が目視可能となるのみであり、従来の遠隔操作式排水栓装置のように、装置の一部が排水配管の中央に向けて突出しておらず、非常に意匠性が良い。又、従来の遠隔操作式排水栓装置のように突出する部材が存在しないことから毛髪等が装置に絡むこともなく、使用者は目視可能な部分の清掃を容易に行うことができる。
又、本実施形態においては、溝部92内を当接部86(突起部85)が摺動することによって、操作部7に対して引き上げ操作を加えると従動部9及び弁体6に対して上昇する応力が付与され、操作部7に対して他の操作である押し込み操作を加えると従動部9及び弁体6に対して下降する応力が付与される。従って、従動部9の下降は自重によるものではないため、従動部9の外周と排水配管の内周に汚れが堆積する等した際であっても、従動部9を安定して下降させることが可能となる。そして、排水栓1、排水管継手3、従動部9の中心軸は合致しているため、従動部9はスムーズに排水配管内部を上下動することが可能となる。
尚、上記第一実施形態においては、従動部9が溝部92を有し、当該溝部92に傾斜面95が形成されており、ベルト部84に当接部86としての突起部85が形成されているが、従動部9に外方向へ突出する突起部85が形成され、ベルト部84が溝部92を有し、当該溝部92に当接部86としての傾斜面95が形成されていても良い。
次に、本発明の第二実施形態について図3及び図14乃至図18を用いて説明する。尚、第二実施形態は第一実施形態と同一の排水栓1、排水管継手3、排水トラップ5、操作部7、弁体6を使用するため、当該各部材には同一の番号を付してその説明を省略し、第一実施形態と異なる構成についてのみ説明を行う。
伝達部8はアウターチューブ82、インナーワイヤ83より成るレリースワイヤ81と、レリースワイヤ81端部に取り付けられたベルト部84より構成されている。
アウターチューブ82は合成樹脂より成る中空のチューブ体であり、内部にインナーワイヤ83が進退可能に配置されている。インナーワイヤ83は金属の撚り線であって、一端が操作部7のレバー71と、他端がベルト部84と接続されている。
上記アウターチューブ82及びインナーワイヤ83より成るレリースワイヤ81は側面方向に可撓性を有するとともに、軸方向に剛性を有している。
ベルト部84は図15に示すように、水平方向に可撓性を備えるベルト状であって、上下方向及び軸方向に剛性を備えている。又、ベルト部84は横管部31から排水管継手3内部に挿入されているとともに、排水管継手3の内周面に沿って配置されており、排水管継手3の内周を周方向(水平方向)に摺動可能となっている。更に、ベルト部84はその上面において、上方へ向けて突出する鋸刃状の当接部86を有している。当接部86は上方へ向けて傾斜する傾斜面100bと、傾斜面100bの上端より略水平に延設された段部87より成り、ベルト部84上に3箇所形成されている。
上記伝達部8はレバー71に加えられた押引操作に伴いインナーワイヤ83がアウターチューブ82内部を進退することでベルト部84を摺動させ、当接部86によってレバー71に加えられた押引操作を弁体6側へと伝達する構造となっている。又、レリースワイヤ81は横管部31より水平方向に挿入されており、操作部7に加えられた上下方向の操作を水平方向の応力へと変換している。
従動部9は排水管継手3の内部に配置されたリング状の部材であって、上部内周が縮径することによって段状の昇降部91が全周に形成されているとともに、外周にカム部98、被ガイド部97が形成されている。カム部98は図16に示すように、従動部9の全周に沿って下方へ向けて突設された鋸刃状であり、下方へ向けて傾斜する傾斜面100aと、傾斜面100aの下端より略水平に延設された水平部99より成り、従動部9の周方向に3箇所形成されている。尚、傾斜面100aは前記ベルト部84の傾斜面100bと略同一の傾斜角度を成して形成されている。
被ガイド部97は従動部9の外周より外側に向けて突設され、排水管継手3のガイド部32内に配置されている。
上記各部材より構成された遠隔操作式排水栓装置は、以下のように施工される。尚、以下に記載する施工手順においては、排水トラップ5より下流側の排水配管に関する施工は省略する。又、以下に記載する施工手順はあくまで一例である。
まず、槽体Bの底面に形成された開口に排水栓1、側面に形成された開口にオーバーフロー排水栓2、槽体Bの天面に操作部7をそれぞれ取り付ける。この時、各部材はパッキンを介して取り付けられるため、槽体B内の湯水は全て排水栓1及びオーバーフロー排水栓2を通じて排出される。
次に、排水管継手3の内部に従動部9を配置する。従動部9が排水管継手3内に配置された際、従動部9の被ガイド部97は排水管継手3のガイド部32内に配置され、従動部9は排水管継手3に対して上下方向にのみ動作可能となる。
次に、横管部31から伝達部8を挿入する。この時、図17に示すように、ベルト部84はカム部98の下方であって、排水管継手3の内周に対し、周方向に沿って摺動可能に配置される。
次に、排水栓1と排水管継手3をナットにより接続する。この時、排水管継手3上端が排水栓1下端に挿入され、排水管継手3上端のテーパ部と排水栓1下端のテーパ部が当接することによって排水管継手3と排水栓1の中心軸が合致し、更に、従動部9の上部は排水栓1の下方に形成された隙間13内に収納されることによって、排水栓1の中心軸と従動部9の中心軸が合致する。従って、排水栓1、排水管継手3、従動部9は全て同軸上に配置される。
最後に、排水トラップ5と排水管継手3をC字リング4を使用して接続し、且つ排水トラップ5の枝管部52に蛇腹管21を接続することで施工が完了する。
上記手順によって施工された本実施形態の遠隔操作式排水栓装置は、以下のように作動する。尚、従動部9と伝達部8の位置関係の理解を容易にすることから、図17及び図18に示す断面図においては従動部9及びベルト部84のみを断面図にしていない。
図17に示すように、弁体6が下降状態にある際、当接部86であるベルト部84の傾斜面100bは、従動部9の傾斜面100aと当接した状態となっている。
上記弁体6の下降状態より、使用者が操作部7(レバー71)に対して引き上げ操作を加えると、レバー71下端に接続されたインナーワイヤ83がアウターチューブ82を操作部7側へと後退し、当該後退に基づいて、インナーワイヤ83に接続されたベルト部84が排水流路内を平面視反時計回りに摺動する。この時、傾斜面100aと当接部86(傾斜面100b)が当接することにより、当接部86の水平方向の応力が上下方向の応力へと変換され、従動部9に対して上方向への応力が付与される。従って、従動部9の昇降部91に外縁が支持された弁体6は、従動部9と共に上昇し、排水口11を開口させる。
尚、排水口11が開口した状態において、従動部9の水平部99は段部87上に配置され、弁体6の上昇状態が保持される。
図18に示す上記弁体6の上昇状態より、使用者が操作部7(レバー71)に押し込み操作を加えると、レバー71下端に接続されたインナーワイヤ83がアウターチューブ82内を弁体6側へと前進し、当該前進に基づいて、インナーワイヤ83に接続されたベルト部84が排水流路内を平面視時計回りに摺動する。この時、段部87が周方向に摺動することにより、従動部9は自重によって下降する。従って、従動部9の昇降部91に支持された弁体6は従動部9と共に下降する。
上記遠隔操作式排水栓装置に対する湯水(排水)の流れは上記第一実施形態と同様であるため省略する。
上記第二実施形態においては、弁体6はその外縁が排水配管の内周面に沿って形成された昇降部91に支持され、上下動を行う構造となっている。従って、弁体6を取り除いた際、使用者からは排水配管の内周面に沿って形成された昇降部91が目視可能となるのみであり、従来の遠隔操作式排水栓装置のように、装置の一部が排水配管の中央に向けて突出しておらず、非常に意匠性が良い。又、従来の遠隔操作式排水栓装置のように突出する部材が存在しないことから毛髪等が装置に絡むこともなく、使用者は目視可能な部分の清掃を容易に行うことができる。そして、排水栓1、排水管継手3、従動部9の中心軸は合致しているため、従動部9はスムーズに排水配管内部を上下動することが可能となる。
又、本実施形態においては、当接部86の傾斜面100bがカム部98の傾斜面100aと当接することによって、操作部7に対して引き上げ操作を加えると従動部9及び弁体6に対して上昇する応力が付与され、操作部7に対して他の操作である押し込み操作を加えると従動部9は自重によって降下する。従って、第二実施形態は前記第一実施形態とは異なり、他の操作に応じて従動部9に対して下降する応力は付与されない。しかし、ベルト部84に更に傾斜面を設ける等して、操作部7の他の操作時に従動部9に下降する応力を付与しても良く、スプリング等を配置して、他の操作時にはスプリング等の反発によって従動部9に下降する応力を付与しても良い。
本発明は上記実施形態の形状に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の形状変更を行っても良いものである。例えば、従動部9が上下する機構を種々の構造に変更しても良い。
図19に示す第三実施形態においては、従動部9が外周に螺旋状の溝部92を有する筒状体110と、当該溝部92内を摺動する突起を有する歯車111から成り、伝達部8が端部に当該歯車111と係合する歯状の当接部86を有するラック112を備えている。筒状体110はその上端に昇降部91を形成するとともに排水管継手3に対して回動不可能に配置されている。そして、操作部7の操作に応じてラック112が歯車111と係合し、歯車111を回転させることで筒状体110を上下動させる構造となっている。
又、上記各実施形態において、従動部9は全て平面視円形のリング状であったが、楕円や矩形など、円形以外の形状であっても良い。又、昇降部91も排水配管の全周に沿って環状に形成されている必要は無く、図20に示す第四実施形態ように、昇降部91が複数箇所の切り欠きを有する等、排水配管の内周に沿って適宜箇所に連続して形成されていても良い。
又、操作部7の操作に応じて上下動する従動部9の動作を利用し、弁体6の上昇時に従動部9がオーバーフロー流路を閉塞する構造であっても良い。この場合においては、オーバーフロー排水栓2から泡等が逆流することを防ぐことができる。
又、上記各実施形態において、操作部7は押し込み操作と、他の操作である引き上げ操作が可能な構造であったが、操作部7にインナーワイヤ83の前進状態や後退状態を保持するロック機構を設ける等して、押し込み操作毎にインナーワイヤ83の進退状態を切り替える構造であっても良い。この場合において「他の操作」とは、弁体6を上昇させる押し込み操作に対し、弁体6を下降させる押し込み操作が「他の操作」に該当するものである。
又、伝達部8端部は必ずしも水平方向に動作する必要はなく、レリースワイヤ81端部が弁体6側において垂直に配置され、従動部9を直接押し上げる等の構造を採用しても良い。
又、伝達部8はアウターチューブ82とインナーワイヤ83から成るレリースワイヤ81を有していたが、複数本の棒状態を利用して操作部7の操作を弁体6側へと伝達しても良い。更に、伝達部8が電線等を有し、操作部7に加えられた操作を電気的に弁体6側へ伝達し、モータ等を利用して従動部9を上下動させても良い。
1 排水栓
11 排水口
12 内筒部
13 隙間
2 オーバーフロー排水栓
21 蛇腹管
3 排水管継手
31 横管部
32 ガイド部
4 C字リング
5 排水トラップ
51 貯留部
52 枝管部
6 弁体
61 弁蓋
62 上部目皿
63 下部目皿
64 支持軸部
7 操作部
71 レバー
8 伝達部
81 レリースワイヤ
82 アウターチューブ
83 インナーワイヤ
84 ベルト部
85 突起部
86 当接部
87 段部
9 従動部
91 昇降部
92 溝部
93 水平溝部
94 傾斜溝部
95、95a、95b 傾斜面
96 凸部
97 被ガイド部
98 カム部
99 水平部
100a、100b 傾斜面
110 筒状体
111 歯車
112 ラック
B 槽体

Claims (7)

  1. 槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
    排水口の開閉を行う弁体と、
    排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
    操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
    操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
    伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
    前記従動部又は当接部は、排水配管内周面と従動部外周面の間において排水配管の内周面に沿って形成された傾斜面を備え、
    当接部が従動部と当接した際、当該傾斜面によって当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
    上記従動部は昇降部を有し、
    当該昇降部に弁体の外縁が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  2. 槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
    排水口の開閉を行う弁体と、
    排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
    操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
    操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
    伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
    前記従動部又は当接部は、排水配管内周面と従動部外周面の間において排水配管の内周面に沿って形成された傾斜面を備え、
    当接部が従動部と当接した際、当該傾斜面によって当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
    上記従動部は、排水配管の内周面に沿って形成された昇降部を有し、
    当該昇降部に弁体が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  3. 槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
    排水口の開閉を行う弁体と、
    排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
    操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
    操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
    伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
    前記従動部又は当接部のどちらか一方の部材は傾斜面を有する溝部を備えると共に、他方の部材は当該溝部内を摺動する突起部を備え、
    突起部が溝部内を摺動することによって、当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
    上記従動部は昇降部を有し、
    当該昇降部に弁体の外縁が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  4. 槽体の底面で排水口を形成する排水栓と、
    排水口の開閉を行う弁体と、
    排水栓から離れた位置に配置され、弁体の操作を行う操作部と、
    操作部の操作に伴い上下動する従動部と、
    操作部の操作を弁体側へと伝達する伝達部と、
    伝達部により操作部の操作を伝達されて水平方向に動作し、従動部と当接する当接部から成り、
    前記従動部又は当接部のどちらか一方の部材は傾斜面を有する溝部を備えると共に、他方の部材は当該溝部内を摺動する突起部を備え、
    突起部が溝部内を摺動することによって、当接部から付与される応力が、従動部を上下動させる応力へと変換され、
    上記従動部は、排水配管の内周面に沿って形成された昇降部を有し、
    当該昇降部に弁体が支持されることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  5. 前記従動部は排水配管内周と略同一の外周形状を備えたリング状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  6. 前記従動部は、
    操作部に対し操作が加えられた際、上昇する応力が付与されると共に、
    操作部に対し他の操作が加えられた際、下降する応力が付与されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  7. 前記伝達部は水平方向に可撓性を有するベルト部を有し、
    当該ベルト部は、操作部の操作に伴い排水配管の周方向に沿って摺動することで従動部を動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。」
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