JP6259974B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シンク、浴槽等の、底部に排水口を備えた槽体に取り付けられる弁体を遠隔的に操作する遠隔操作式排水栓装置に関するものである。
従来、浴槽底部に設けられた排水口を閉塞/開放する装置として、遠隔操作によって弁体の昇降操作を行う、遠隔操作式排水栓装置が知られている。又、当該遠隔操作については、手動操作に基づいて前記弁体を操作する方法と、電気信号に基づいて前記弁体を操作する方法が知られている。
特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置においては、手動操作に基づく操作と、電気信号に基づく操作が記載されており、当該手動操作及び電気信号に基づく操作のどちらでも前記弁体が昇降可能となっている。
特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、手動操作時においては、スイッチの押動に伴い、スイッチ下方の軸と当接しているロック機構(スラストロック機構)が作動する。この時、スイッチによって押圧されたロック機構は、弁体の下降状態・上昇状態をそれぞれ保持することが可能であり、当該下降・上昇状態は押動操作ごとに切り替えることが可能となる。
又、電気信号に基づく操作の際は、モータを駆動部材として、当該駆動部材の回転運動をカムに伝達させ、当該カムが受部に当接し、受部を押し下げることによって、回転運動を直線運動に変換する。そして、受部が前記ロック機構を押圧し、手動操作時と同様の操作を行うことができる。
上記特許文献1に記載の構造においては、前記カムが回転し、受部を押し下げることによってロック機構を作動させた後、カムの回転方向を反転させ、カムを元の状態に復帰させる。その為、カムの位置は信号が伝達されていない状態において常に同じ状態にある。従って、手動操作後に電気信号に基づく操作を行っても良く、逆に、電気信号に基づく操作後に手動操作を行っても良く、それぞれの操作が干渉し合うことはない。
しかし、当該特許文献1に記載の発明は、カムの軸が手動操作部の軸と直交する方向に配置されている為、ロック機構の作動に必要な長さ分のスペースがカムの軸の周方向にも必要となる。即ち、ロック機構が、下方に15mm押すことで作動する構造の場合、最低限水平方向に、カムの回転に伴い15mmのスペースを取る必要がある為、装置が大型化、または少なくともこれ以上小型化できないという構造となってしまっていた。
又、前述の通り、電気信号に基づく操作を行った場合、ロック機構を作動させる為に180°回転したカムは、元の状態に復帰するために再び逆方向に180°回転する必要があった。その為、一度の操作においてカムは合計360°の回転が必要であり、電力の消費が激しかった。又、カムの回転方向が反転する為、駆動部材の制御が難しかった。
特開平10−212747号公報
そこで本発明は、手動操作に基づく操作と、電気信号に基づく操作のどちらであっても弁体の昇降操作が可能である遠隔操作式排水栓装置であって、装置を大型化することなく、又、省電力による作動を可能とし、駆動部材の制御が簡単である遠隔操作式排水栓装置の提供を課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に記載の本発明は、槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、電気信号を受けて一方向にのみ回転することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項2に記載の本発明は、前記回転部材がギア部を有し、
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項3に記載の本発明は、前記電動操作部が摺動溝部と突起部を有し、
前記突起部は摺動溝部内に摺動可能に配置されており、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
摺動溝部内を突起部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項4に記載の本発明は、槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、
前記回転部材がギア部を有し、
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項5に記載の本発明は、前記電操作部が、回転部材を回転動作させる駆動部材としてモータを有し、
当該モータの回転を受けて回転部材が回転することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項6に記載の本発明は、前記弁体の昇降状態を検知する、位置検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項1及び請求項4に記載の本発明においては、手動操作と電動操作のどちらによっての弁体の昇降操作を行うことができる。又、スイッチ軸が回転部材の回転軸と平行に設けられていることにより、回転部材の回転に伴い必要となるスペースを削減することができ、装置全体を小型化することができる。
請求項2及び請求項3に記載の本発明においては、回転部材の回転を直線運動に変換する構造を明確にすると共に、電動操作時において、回転部材の回転を安定して従動部材の直線運動に変換することができる。
請求項5に記載の本発明においては、回転部材の駆動源を明確にすることができる。
請求項6に記載の本発明においては、弁体の昇降状態を検知する、位置検出手段を有することにより、例えば操作が浴槽である場合において、弁体の上昇時には給湯不可とする等の機能を付与することが可能となる。
本発明の遠隔操作式排水栓装置を示す要部断面図である。 本発明の操作部を示す断面図である。 本発明の操作部の一部を切り欠いた側面図である。 操作部が手動操作により作動するときの動作説明図である。 図4の状態における従動部材と回転部材の動作及び位置関係を示す説明図である。 操作部が電動操作により作動するときの動作説明図である。 図6の状態における従動部材と回転部材の動作及び位置関係を示す説明図である。 第一実施形態の変形例を示す参考図である。 本発明の第二実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置の操作部を示す断面図である。 第二実施形態に係る操作部の要部の構造を示す参考図である。 第二実施形態に係る操作部を手動操作により作動させたときの動作を示す説明図である。 第二実施形態に係る操作部を電動操作により作動させたときの動作を示す説明図である。 第二実施形態に係る駆動部材を示す参考平面図である。 第二実施形態の変形例を示す参考図である。
以下、図面を参照しながら本発明の遠隔操作式排水栓装置を説明する。尚、以下に記載する発明は実施形態の理解を容易にする為のものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。又、特に断りがない限り、図1に示す断面図を基準として上下左右を説明する。
図1に示すように、本発明に係る遠隔操作式排水栓装置1は、大きく分けて、槽体2の底部に開口する排水口3内に設けられた弁体4と、前記操作部8と弁体4を連結するレリースワイヤ5と、槽体2の縁部6に設けられた操作部8より構成されている。尚、本実施形態において、槽体2は浴槽である。
前記弁体4は周囲にパッキンが嵌着されており、下降状態に置いて当該パッキンと排水口3が当接することで、排水口3を閉塞状態にすることが可能となる。
レリースワイヤ5は軸方向に剛性を有し、側面方向に可撓性を有するワイヤー部材であり、内部のインナーワイヤが進退を行うことによって前記弁体4を昇降させる。
前記操作部8は、その操作を前記レリースワイヤ5を介して弁体4へと伝えることが可能であり、手動操作に基づいて弁体4を操作可能であると共に、電気信号に基づいても当該弁体4を操作可能である。又、操作部8はスイッチフランジ30がロックナット31と螺合することによって縁部6に取り付けられており、当該スイッチフランジ30はケーシング上部32及びケーシング下部33と連結して操作部8の外側のケーシングを形成している。
上記操作部8は、その使用により操作部8下方に設けられたロック機構34を作動させることによって、前記弁体4の操作を行う。
ロック機構34は公知のスラストロック機構であり、ロック軸38を上下動させる毎にロック機構34下端に連結されているレリースワイヤ5内部のインナーワイヤを進出/後退させ、且つ、当該進出位置を保持することができる機構である。
上記ロック機構34は、ロック軸38及び上部ギア35、下部ギア36、回転ギア37より構成されており、以下のように作動する。
まず、レリースワイヤ5内部のインナーワイヤが操作部側に後退している状態において、ロック軸38が最大近傍まで押し下げられると、回転ギア37が下部ギア36と摺接することで所定角度回転する。その後、押し下げが解除されると、内蔵されたスプリング39がロック軸38及び回転ギア37をやや押し戻し、回転ギア37が上部ギア35と当接することで、回転ギア37の位置を保持する。
この時、レリースワイヤ5はロック軸38及び回転ギア37の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放状態が保持される。
そして、当該レリースワイヤ5の進出が保持された状態(排水口3が開放された状態)において再びロック軸38を押し下げると、再び回転ギア37が下部ギア36と摺接して所定角度回転し、回転ギア37と上部ギア35との当接が解除される。その後、押し下げが終わると、内蔵された前記スプリング39がロック軸38及び回転ギア37を押し戻し、ロック軸38及びレリースワイヤ5が後退する。この時回転ギア37は上部ギア35と当接しない位置に回転している為、スプリング39に付勢されて上部ギア35間に形成されている溝部分に収納され、上部ギア35より上方にまで上昇する。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4が下降し、排水口3を閉塞する。
以下に、図2及び図3を使用して上記操作部8の各構成要素について説明する。尚、図3においては、内部構造を明確にする為、ケーシング上部32やケーシング下部33等のケーシング部分のみを切り欠いて記載している。
操作部8は、手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、回転部材17、駆動部材20、ロック機構34より構成されている。
手動スイッチ部11は、操作部8を槽体2の縁部6に固定するスイッチフランジ30内部に上面が露出した状態で配置されており、手動により押動可能となっている。又、当該手動スイッチ部11の上面は弁体4が下降している状態においてスイッチフランジ30と略面一になっている。
スイッチ軸12は前記手動スイッチ部11の裏面中央に嵌合する軸であって、天地方向に延び、後述する回転部材17の中心を貫通し、従動部材13と螺着している。
従動部材13は略円筒状であって、上部にギア受け部14が形成されており、且つ、内部にスイッチスプリング15が設けられている。
ギア受け部14は後述する回転部材17のギア部18と対応し、上方に向けてなだらかに略三角形状となる凸部分が2箇所形成された2回対称形状である。尚、従動部材13はケーシングに対して上下に直線運動することは可能であるが、回動不可となっている。
スイッチスプリング15は、後述する手動操作時と電動操作時において、スイッチ軸12の下がり幅(上がり幅)に差が生じた時に、当該差を吸収する。
又、従動部材13の下方には、前記ロック機構34が配置されており、ロック軸38が従動部材13の下方に嵌入されている。従って、ロック軸38は従動部材13の動きと連動し、従動部材13が下限位置近傍にまで押し下げられた場合には、ロック機構34が作動する。
回転部材17は略円筒状であって、上面に後述する駆動ギア22と係合するラック19が全周に亘って設けられており、下部にギア部18が形成されている。又、中心に前記スイッチ軸12が貫通している。即ち、前記スイッチ軸12と回転部材17は軸方向が平行であって、本実施形態においては同軸となっている。
回転部材17のギア部18は、下方に向けてなだらかに略三角形状となる凸部分が2箇所形成されており、前述した従動部材13のギア受け部14と対応した2回対称形状である。尚、回転部材17はケーシングに対して回動可能であるが、上下に直線運動することは不可能な状態で軸止されている。又、前述の通り回転部材17の中心をスイッチ軸12が貫通している。
駆動部材20は、脱衣場やキッチン等、図示しない位置に設けられた電動スイッチ部の押動により伝達される電気信号に基づいて回転するモータであり、駆動軸21がケーシング上部32の側方より内部に貫通している。又、駆動軸21はその先端に駆動ギア22が取り付けられており、当該駆動ギア22は前記回転部材17のラック19と歯合している。
尚、前述の通り操作部8は、手動操作に基づいて弁体4を操作可能であると共に、電気信号に基づいても当該弁体4を操作可能である。当該手動操作に基づいて前記弁体4を操作する手動操作部は、主に前記手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、ロック機構34によって構成されている。そして、電気信号に基づいて前記弁体4を操作する電動操作部は、主に前記駆動部材20、回転部材17、従動部材13、ロック機構34によって構成されている。
図4に示すように、上記手動操作部は、以下のように作動することで弁体4を上昇/下降させる。尚、図4においては、前記図3と同様に、内部構造を明確にする為、ケーシング上部32やケーシング下部33等のケーシング部分のみを切り欠いて記載している。
排水口3が閉塞状態の時(図4(a))に、使用者が手動スイッチ部11を押動すると、当該押動に伴い、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12が下方へと押し下げられる。この時、スイッチ軸12は従動部材13及び従動部材13を介してロック軸38と連結している為、スイッチ軸12の動きと連動して従動部材13及びロック軸38も下方へと押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇して排水口3を開放状態へと移行させる。(図4(b))ここで、ロック軸38が下限位置近傍まで押し下げられた時、ロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。(図4(c))
又、当該排水口3が開放状態の時、手動スイッチ部11は初期位置(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度手動スイッチ部11を押動すると、ロック機構34が再び作動し、排水口3が閉塞状態となる。
上記手動操作時において、従動部材13と回転部材17は図5に示すような位置関係となる。尚、図5においては理解を容易にする為、回転部材17と従動部材13を展開した状態で図示しており、90°毎に一点鎖線を引いている。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、図5(a)に示すように、従動部材13は回転部材17と最も接近している。この時、従動部材13と回転部材17の間には僅かなクリアランスが設けられている。
図5(a)の状態より手動スイッチ部11に対して押動操作が加わった場合、従動部材13が天地方向下方(図5における下方向)に向けて直線運動を行う。そして、ロック機構34の内部に設けられた回転ギア37が回転する最大押し込み状態の時に、図5(b)に示すように、従動部材13と回転部材17が最も離間した状態となる。その後、使用者が手動スイッチ部11から手を離すと、排水口3が開放状態に保持され、従動部材13と回転部材17は図5(c)に示す位置関係となる。
そして、図5(c)の状態より再び手動スイッチ部11を押動すると、図5(b)に示す状態となる。従って、回転ギア37と上部ギア35の係合が解除されて、再び図5(a)の状態となる。
上記の通り、手動操作時において、回転部材17は従動部材13とは一切当接せず、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12と螺着している従動部材13のみが直線運動を行う。
図6に示すように、上記電動操作部は、以下のように作動することで弁体4を上昇/下降させる。尚、図6においては、前記図3と同様に、内部構造を明確にする為、ケーシング上部32やケーシング下部33等を一部切り欠いて記載している。
排水口3が閉塞状態の時(図6(a))使用者は、図示しない電動スイッチ部を押動すると、当該押動に伴い、電気信号が駆動部材20に伝達されて、駆動軸21及び駆動ギア22が回転する。当該回転はラック19を通じて回転部材17へと伝達されて、回転部材17が180°回転する。
この時、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と当接するが、回転部材17が回転のみ可能であり、且つ従動部材13が直線運動のみ可能である為、ギア部18がギア受け部14と摺動し、従動部材13が押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5内部のインナーワイヤが進出することで弁体4が上昇して排水口3が開放状態へと移行する。(図6(b))
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、ロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。
又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は初期位置(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。(図6(c))そして、もう一度電動スイッチ部を押動すると、回転部材17が回転し、従動部材13を押し下げることによって再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
尚、上記電動操作時において、従動部材13と回転部材17は図7に示すような位置関係となる。尚、図7においては理解を容易にする為、回転部材17と従動部材13を展開した状態で図示しており、90°毎に一点鎖線を引いている。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、図7(a)に示すように、従動部材13は回転部材17と最も接近している。この時、従動部材13と回転部材17の間には僅かなクリアランスが設けられている。
図7(a)の状態より電動スイッチ部に対して押動操作が加わった場合、回転部材17が自身の軸を中心として周方向(図7における左、又は右方向)に回転する。この時、前述の通り、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と摺接し、従動部材13を押し下げる。尚、回転部材17が90°回転した時に最大押し込み状態となり、図7(b)に示すように、回転部材17のギア部18と従動部材13のギア受け部14の先端同士が当接している状態となる。その後、回転部材17は同一方向に更に90°回転し、排水口3が開放状態に保持され、従動部材13と回転部材17は図7(c)に示す位置関係となる。
尚、回転部材17が180°回転した時に、駆動部材20がその駆動を停止する。この時、回転部材17はスイッチ軸12とは一切触れていないが、従動部材13の動きにスイッチ軸12が連動する為、図7(c)の状態においてスイッチ軸12及び手動スイッチ部11は押し下げられた状態で保持される。
そして、図7(c)の状態より再び電動スイッチ部を押動すると、回転部材17が前記図7(a)より図7(b)へと移行した際と同一方向に回転し、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と当接(摺接)して図7(b)に示す状態となる。従って、従動部材13の押し下げによりロック機構34の回転ギア37と上部ギア35の係合が解除されて、再び図7(a)の状態となる。この時においても駆動部材20は180°回転した時にその回動を停止する。即ち、回転部材17は電気信号を受けた場合において、一方向にのみ回転を行う。
上記の通り、電動操作時において、回転部材17はスイッチ軸12とは一切当接しないが、従動部材13の動きに合わせてスイッチ軸12及び手動スイッチ部11は直線運動を行う。
ここで、前述した手動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係を示す図5と、電動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係を示す図7を比較する。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、手動操作時においては図5(a)、電動操作時においては図7(a)に示すように、手動操作時と電動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係がそれぞれ同一となっている。
又、同様に、弁体4が開放状態にある時、手動操作時においては図5(c)、電動操作時においては図7(c)に示すように、手動操作時と電動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係がそれぞれ同一となっている。
即ち、手動操作時と電動操作時において、弁体4の閉塞状態から開放状態に移行する過程、及び開放状態から閉塞状態へ移行する過程は異なるものの(図5(b)、図7(b)参照)、弁体4の下降/上昇状態(排水口3の閉塞/開放状態)における従動部材13と回転部材17の位置関係は共通している。(当然ながら、機能上においても同一であって、相違はない。)従って、例えば手動操作によって弁体4を上昇させて排水口3を開放状態へと移行させた後に、電動操作によって弁体4を下降させて排水口3を開放状態から閉塞状態へと移行させることが可能となる。又、同様に、電動操作後に手動操作を行うことも可能である。
又、回転部材17のギア部18と従動部材13のギア受け部14が摺接することによる押し下げ幅は、手動スイッチ部11を押動した際の押し下げ幅とほぼ同一となる。(図5(b)、図7(b)参照)
一方で、手動操作と電動操作によるスイッチ軸12の下がり幅(上がり幅)に差が生じた時は、従動部材13の内部に設けられたスイッチスプリング15によって当該差を吸収する。
又、従動部材13の下端外周にはマグネット25が設けられており、操作部8のケーシング外側に設けられた受信機26によって、磁力を検出して、従動部材13の位置情報を検出することができる。従って、例えば槽体2が浴槽である場合に、電動操作時に排水口3が閉塞状態であることを検出させた時のみ給湯を行う、といったことが可能となる。この場合においては、排水口3が開放状態である時に給湯してしまうことがなくなり、節水・節電効果等が得られる。
上記本願発明の第一実施形態は以上のようであるが、本発明の遠隔操作式排水栓装置によれば、スイッチ軸12の軸方向が回転部材17の回転軸方向と平行である。その為、前述した特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置よりも簡単な構成で、水平方向に回転部材17の回転に伴うスペースを取る必要が無く、装置を小型化することが可能となる。
又、本願発明の第一実施形態においては、前述の通り回転部材17のギア部18は2回対称形状を成す為、180°回転することは見かけ上、また機能上回転前の状態に戻ったこととなる。即ち、回転部材17は180°回転するだけで弁体4の状態を変更することが可能であって、使用する電力を抑えることができる。又、特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置のように、駆動部材20の回転方向を途中で変更する必要が無く、制御が簡単である。
上記第一実施形態において、ギア部18又はギア受け部14を形成する凸部分の傾斜は略同一であって、ギア部18又はギア受け部14は略正三角形状であったが、本発明の遠隔操作式排水栓装置1においては、回転部材17が電気信号を受けて一方向にのみ回転を行う為、例えば図8に示すように、ギア部18又は/及びギア受け部14が鋸歯状であっても良く、種々の形状変更を行うことが可能である。図8のようにギア部18又は/及びギア受け部14を鋸歯状とした場合には、凸部分の傾斜を緩やかに形成することができる。
又、上記第一実施形態において、ギア部18及びギア受け部14は共に2箇所の凸部分を有する2回対称形状であったが、凸部分は1箇所でも良く、又2箇所以上であっても良い。
又、上記第一実施形態において、ギア部18及びギア受け部14は対応する形状であって、略同一の形状であったが、摺動可能であれば良く、ギア部18とギア受け部14が全く異なる形状であっても良い。
又、上記第一実施形態において、マグネット25と受信機26によって従動部材13の位置情報を検出していたが、回転部材17の回転角度を制御することによって従動部材13の位置情報を検出しても良い。
又、上記第一実施形態において、回転部材17は電気信号を受けて一方向にのみ回転を行うが、180°以上回転してしまった場合等、不慮の自体においては逆方向に回転しても良い。又、当該逆方向への回転方法については、駆動部材20が逆方向への回転を伝えても良く、従動部材13に摺動されて逆回転しても良い。
次に、図9乃至図13を使用して本発明の第二実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置1を説明する。尚、槽体2、弁体4、レリースワイヤ5に関しては前記第一実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図9に示すように、本発明の第二実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置1は、大きく分けて、槽体2の縁部6に設けられる操作部8と、槽体2の底部に開口する排水口3内に設けられた弁体4と、当該操作部8と弁体4を連結するレリースワイヤ5より構成されている。
本発明の第二実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置1は、前記操作部8の操作を、レリースワイヤ5を介して弁体4へと伝えることによって弁体4が上昇/下降し、排水口3を開放/閉塞する。尚、本実施形態においても、槽体2は浴槽である。
前記操作部8は、その操作を前記レリースワイヤ5を介して弁体4へと伝えることが可能であり、手動操作に基づいて弁体4を操作可能であると共に、電気信号に基づいても当該弁体4を操作可能である。又、操作部8はスイッチフランジ30がロックナット31と螺合することによって縁部6に取り付けられており、当該スイッチフランジ30はケーシング上部32及びケーシング下部33と連結して操作部8の外側のケーシングを形成している。
以下に、図9及び図10を用いて上記操作部8の各構成要素について説明する。尚、図10は、内部構造を明確にする為、ケーシング上部32やケーシング下部33、駆動部材20等を省略した説明図である。
操作部8は、手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、回転部材17、外筒45、駆動部材20より構成されている。
手動スイッチ部11は、操作部8を槽体2の縁部6に固定するスイッチフランジ30内部に、上面が露出した状態で配置されており、手動により押動可能となっている。又、当該手動スイッチ部11の上面は弁体4が下降している状態においてスイッチフランジ30と略面一になっている。
スイッチ軸12は前記手動スイッチ部11の裏面中央に嵌合する軸であって、天地方向に延び、後述する回転部材17の中心を貫通し、従動部材13と螺着している。
従動部材13は略円筒状であって、上面中心には前記スイッチ軸12が当接する円形の溝が設けられており、上端近傍の側面に突起部43が形成されている。又、従動部材13は後述する回転部材17の内側に配置されており、突起部43は当該回転部材17のスリット50を貫通し、外筒45の摺動溝部46に摺動可能に配置されている。
従動部材13の下方にはスプリング52が配置されており、常に上方へ向けて付勢されている。又、従動部材13の下方にはレリースワイヤ5が連結している。尚、従動部材13はケーシングに対して上下に直線運動することが可能であって、且つ回動可能となっている。
回転部材17は略円筒状であって、後述する外筒45の内側に配置されている。回転部材17は上面に後述する駆動ギア22と係合するラック19が全周に亘って設けられており、側面にはスリット50が軸方向に設けられ、上面中心には前記スイッチ軸12が貫通している。即ち、前記スイッチ軸12と回転部材17の回転軸は平行であって、本実施形態においては同軸となっている。尚、回転部材17はケーシングに対して回動可能であるが、上下に直線運動することは不可能な状態で軸止されている。又、前述の通り回転部材17の中心をスイッチ軸12が貫通しているが、スイッチ軸12と回転部材17は当接していない。
外筒45は略円筒状であって、内部には前記回転部材17及び従動部材13が配置されている。
外筒45は内周に前記従動部材13の突起部43が摺動する為の摺動溝部46が凹設されており、当該摺動溝部46には前記突起部43が配置されている。尚、外筒45は回動不可能であり、且つ直線運動も不可能に軸止されている。
又、上記摺動溝部46については手動操作部及び電動操作部の動作の説明の際に合わせて説明する。
駆動部材20は、脱衣場やキッチン等、図示しない位置に設けられた電動スイッチ部の押動により伝達される電気信号に基づいて回転するモータであり、駆動軸21がケーシング上部32の側方より内部に貫通している。又、駆動軸21はその先端に駆動ギア22が取り付けられており、当該駆動ギア22は前記回転部材17のラック19と歯合している。
上記構成より成る操作部8は、手動操作に基づいて弁体4を操作可能であると共に、電気信号に基づいても当該弁体4を操作可能である。当該手動操作に基づいて前記弁体4を操作する手動操作部は、主に手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、回転部材17、外筒45によって構成されている。そして、電気信号に基づいて前記弁体4を操作する電動操作部は、主に従動部材13、回転部材17、駆動部材20、外筒45によって構成されている。
尚、本実施形態も前記第一実施形態と同様、ロック機構34を備えているが、前記第一実施形態とは異なり、従動部材13、回転部材17、外筒45自体がロック機構34を形成する。
上記手動操作部は、以下のように作動することで弁体4を上昇/下降させる。
使用者が手動スイッチ部11を押動すると、当該押動に伴い、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12が下方へと押し下げられる。この時、スイッチ軸12は従動部材13と当接している為、スイッチ軸12の動きと連動して従動部材13も押し下げられる。又、従動部材13の下方のレリースワイヤ5も従動部材13の動きに連動して押し下げられる。
この時、従動部材13の突起部43が回転部材17のスリット50を貫通し、外筒45の摺動溝部46に摺動可能に配置されている為、従動部材13は上記押し下げに伴い、摺動溝部46に沿って、下限位置へ到達するまで、回転しながら下方へと進む。従って、手動スイッチ部11の押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇し、排水口3が開放状態へと移行する。尚、回転部材17も従動部材13の回転と連動して回転するが、回転部材17は直線運動が不可能なように軸止されている為、回転運動のみ行う。即ち、手動スイッチ部11の押動に伴い、従動部材13が回転運動及び直線運動を行い、当該回転運動に伴い回転部材17が回転運動のみ行う。
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、後述するロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は当初の状態(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度手動スイッチ部11を押動すると、再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
ここで、図11を使用して、上記手動操作時のロック機構34の動作について説明する。尚、図11においては理解を容易にする為、外筒45を展開した状態で図示しており、90°毎に一点鎖線を引いている。又、摺動溝部46及び当該摺動溝部46内を摺動する従動部材13の突起部43の状態(位置)のみ記載している。(尚、図11には図示しないが、突起部43の摺動に連動して、従動部材13及びレリースワイヤ5のインナーワイヤも上下動を行う。)
まず、弁体4が下降しており、排水口3が閉塞状態にある時、従動部材13の突起部43は摺動溝部46の上端であるp1に位置している。この状態より手動スイッチ部11が押動されると、突起部43はやや垂下した後、摺動溝部46の下方側の傾斜47aに当接し、当該傾斜47aにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
手動スイッチ部11の押動によって傾斜47aを摺動した突起部43は、摺動溝部46の下限位置p2に配置される。その後、押し下げが解除されると、従動部材13の下方に設けられたスプリング52の反発により突起部43(従動部材13)は垂直方向に上昇し、摺動溝部46の上方側の傾斜47fと当接し、当該傾斜47fにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら上方に向けて直線運動を行っている。
スプリング52の反発によって傾斜47fを摺動した突起部43は、摺動溝部46の上方の傾斜47fと傾斜47gの間に形成された凸部分p3に配置される。尚、p3は前記p1と180°対向する位置に設けられている。即ち、p1からp3に移行することによって、従動部材13(及び従動部材13に連動して回転した回転部材17)は180°回転したこととなる。
この時、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放が保持された状態となる。
そして、上記突起部43がp3に位置している状態(排水口3が開放された状態)において再び手動スイッチ部11を押動すると、突起部43はやや垂下した後、摺動溝部46の下方側の傾斜47cに当接し、当該傾斜47cにガイドされて摺動し、p4に到達する。その後、押し下げが解除されると、スプリング52の反発により突起部43(従動部材13)は垂直方向に上昇し、摺動溝部46の上方側の傾斜47hに当接し、当該傾斜47hにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら上方へ向けて直線運動を行っている。
スプリング52の反発によって傾斜47fを摺動した突起部43は、摺動溝部46の上方の傾斜hと傾斜47eの間に形成されたp1へと復帰する。
従って、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動する為後退し、弁体4が下降して排水口3を閉塞する。
即ち、手動操作時において、排水口3が閉塞状態にある時、突起部43は摺動溝部46の内、p1に位置し、排水口3が開放状態にある時、突起部43は摺動溝部46の内、p3に位置する。
前記電動操作部は、以下のように作動することで弁体4を上昇/下降させる。
使用者が図示しない電動スイッチ部を押動すると、当該押動に伴い、電気信号が駆動部材20に伝達されて、駆動軸21及び駆動ギア22が回転する。当該回転はラック19を通じて回転部材17へ伝達されて、180°回転する。この時、回転部材17のスリット50を従動部材13の突起部43が貫通している為、従動部材13も回転部材17の回転に伴い回転する。又、突起部43はスリット50を貫通して摺動溝部46内を摺動可能に配置されている為、摺動溝部46に沿って回転しながら下方へと押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇して排水口3が開放状態へと移行する。
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、後述するロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は当初の状態(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度電動スイッチ部を押動すると、再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
ここで、図12を使用して、上記電動操作時のロック機構34の動作について説明する。尚、図12においては前記図12と同様に、外筒45を展開した状態で図示しており、90°毎に一点鎖線を引いている。又、摺動溝部46及び当該摺動溝部46内を摺動する従動部材13の突起部43の状態(位置)のみ記載している。(尚、図11には図示しないが、突起部43の摺動に連動して、従動部材13及びレリースワイヤ5のインナーワイヤも上下動を行う。)
まず、弁体4が下降しており、排水口3が閉塞状態にある時、従動部材13の突起部43は摺動溝部46の上端であるp1に位置している。この状態より電動スイッチ部が押動されると回転部材17が回転し、当該回転を受け、突起部43は摺動溝部46の上方側の傾斜47eにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
傾斜47eの下端まで摺動した突起部43は、スプリング52により上方へと付勢されている為、傾斜47eと連続する傾斜47fにガイドされて摺動する。
尚、回転部材17が180°回転した時に、駆動部材20は回動を停止し、突起部43は摺動溝部46の上方の傾斜47fと傾斜47gの間に形成された凸部分p3に配置される。
この時、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放が保持された状態となる。
そして、上記突起部43がp3に位置している状態(排水口3が開放された状態)において、再び電動スイッチ部を押動すると、再び回転部材17が回転し、当該回転を受け、突起部43が摺動溝部46の上方側の傾斜47gにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
傾斜47gの下端まで摺動した突起部43は、スプリング52により上方へと付勢されている為、傾斜47gと連続する傾斜47hにガイドされて摺動する。
尚、回転部材17が180°回転した時に駆動部材20は回動を停止し、突起部43は摺動溝部46の上方の傾斜hと傾斜47eの間に形成されたp1へと復帰する。
従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4が下降し、排水口3を閉塞する。
即ち、電動操作時において、排水口3が閉塞状態にある時、突起部43は摺動溝部46の内、p1に位置し、排水口3が開放状態にある時、突起部43は摺動溝部46の内、p3に位置する。
ここで、前述した手動操作時の従動部材13の突起部43と、外筒45の摺動溝部46の位置関係を示す図11と、電動操作時の従動部材13の突起部43と、外筒45の摺動溝部46の位置関係を示す図12を比較する。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、手動操作時及び電動操作時において、共に突起部43は摺動溝部46のp1に位置している。
弁体4が上昇し、排水口3が開放状態にある時、手動操作時及び電動操作時において、共に突起部43は摺動溝部46のp3に位置している。
即ち、手動操作時と電動操作時において、弁体4の閉塞状態から開放状態に移行する過程、及び開放状態から閉塞状態へ移行する過程は異なるものの、弁体4の下降/上昇状態(排水口3の閉塞/開放状態)における突起部43の摺動溝部46内での位置関係が共通している。従って、例えば手動操作によって弁体4を上昇させて排水口3を開放状態へと移行させた後に、電動操作によって弁体4を下降させて排水口3を開放状態から閉塞状態へと移行させることが可能となる。又、同様に、電動操作後に手動操作を行うことも可能である。
又、上記第二実施形態においても、図示しない位置にマグネット25が設けられており、操作部8のケーシングの外側に設けられた受信機26によって、従動部材13の位置情報を検出することができる。従って、例えば槽体2が浴槽である場合に、電動操作時に排水口3が閉塞状態であることを検出させた時のみ給湯を行う、といったことが可能となる。この場合においては、排水口3が開放状態である時に給湯してしまうことがなくなり、節水・節電効果が得られる。
又、上記第二実施形態においては、手動操作時においても回転部材17が回転する為、ラック19、駆動軸21にも手動操作に基づく回転が伝達される。その為、駆動部材20の構造を図13に示すような構造とし、回転部材17の回転が伝達しないようにすることが望ましい。
図13に記載の構造においては、駆動軸21の端部に傾斜歯を有するギアが設けられており、駆動部材20の作動時には図13(a)に示すように、駆動部材20の動作が回転部材17に伝達されるが、回転部材17が回転した際には図13(b)に示すように、駆動軸21端部のギアが対応するギアから離間し、回転部材17の回転を伝達しない。
上記本発明の第二実施形態は以上のようであるが、本発明の遠隔操作式排水栓装置1によれば、スイッチ軸12の軸方向が回転部材17の軸方向と平行に形成されている。従って、前記第一実施形態と同様に、水平方向に回転部材17の回転に伴うスペースを取る必要が無く、装置を小型化することが可能となる。
又、本願発明の第二実施形態においても、回転部材17は180°回転するだけで弁体4の状態を変更することが可能であって、使用する電力を抑えることができる。又、駆動部材20の回転方向を途中で変更する必要が無く、制御が簡単である。
又、上記第二実施形態において、マグネット25と受信機26によって従動部材13の位置情報を検出していたが、回転部材17の回転角度を制御することによって従動部材13の位置情報を検出しても良い。
又、上記第二実施形態において、回転部材17は電気信号を受けて一方向にのみ回転を行うが、180°以上回転してしまった場合等、不慮の事態においては逆方向に回転しても良い。又、当該逆方向への回転方法については、駆動部材20が逆方向への回転を伝えても良く、従動部材13(突起部43)に摺動されて逆回転しても良い。
又、上記第二実施形態においては、ロック機構34を形成する従動部材13、回転部材17、摺動溝部46がそれぞれ別の部材であったが、本発明はこれに限られるものではない。例えば図14に示す第二実施形態の変形例のように、スイッチ軸12と連続し、直線運動を行う従動部材13の外周に摺動溝部46を形成し、当該従動部材13の外側に配置される回転部材17の内側に突起部43を設けても良い。尚、図14は、内部構造を明確にする為、ケーシング上部32やケーシング下部33等を省略した説明図である。
この場合においては、部材点数を削減することが可能となる。
又、上記第一及び第二実施形態においては、手動スイッチ部11は押動操作によって弁体4を上昇/下降させていたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば手動スイッチ部11を回動操作またはその他の操作によって弁体4を上昇/下降させる構造であってもよい。
又、上記第一及び第二実施形態においては、マグネット25を使用して従動部材13の位置情報を検出していたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば赤外線等を使用して位置情報を検出しても良く、又、接触式のセンサを使用して位置情報を検出しても良い。
1 遠隔操作式排水栓装置
2 槽体
3 排水口
4 弁体
8 操作部
11 手動スイッチ部
12 スイッチ軸
13 従動部材
14 ギア受け部
17 回転部材
18 ギア部
20 駆動部材
25 マグネット
26 受信機
43 突起部
45 外筒
46 摺動溝部

Claims (6)

  1. 槽体の底部に設けられた排水口と、
    昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
    前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
    前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
    前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
    前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
    前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
    前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
    前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
    前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、電気信号を受けて一方向にのみ回転することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  2. 前記回転部材がギア部を有し、
    前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
    前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
    前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
    前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
    従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  3. 前記電動操作部が摺動溝部と突起部を有し、
    前記突起部は摺動溝部内に摺動可能に配置されており、
    前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
    摺動溝部内を突起部が摺動することによって、
    前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
    従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  4. 槽体の底部に設けられた排水口と、
    昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
    前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
    前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
    前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
    前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
    前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
    前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
    前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
    前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、
    前記回転部材がギア部を有し、
    前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
    前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
    前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
    従動部材が直線運動を行うことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  5. 前記電操作部が、回転部材を回転動作させる駆動部材としてモータを有し、
    当該モータの回転を受けて回転部材が回転することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  6. 前記弁体の昇降状態を検知する、位置検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
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