JP6259974B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、手動操作時においては、スイッチの押動に伴い、スイッチ下方の軸と当接しているロック機構(スラストロック機構)が作動する。この時、スイッチによって押圧されたロック機構は、弁体の下降状態・上昇状態をそれぞれ保持することが可能であり、当該下降・上昇状態は押動操作ごとに切り替えることが可能となる。
又、電気信号に基づく操作の際は、モータを駆動部材として、当該駆動部材の回転運動をカムに伝達させ、当該カムが受部に当接し、受部を押し下げることによって、回転運動を直線運動に変換する。そして、受部が前記ロック機構を押圧し、手動操作時と同様の操作を行うことができる。
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、電気信号を受けて一方向にのみ回転することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
前記突起部は摺動溝部内に摺動可能に配置されており、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
摺動溝部内を突起部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、
前記回転部材がギア部を有し、
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
当該モータの回転を受けて回転部材が回転することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
上記操作部8は、その使用により操作部8下方に設けられたロック機構34を作動させることによって、前記弁体4の操作を行う。
上記ロック機構34は、ロック軸38及び上部ギア35、下部ギア36、回転ギア37より構成されており、以下のように作動する。
まず、レリースワイヤ5内部のインナーワイヤが操作部側に後退している状態において、ロック軸38が最大近傍まで押し下げられると、回転ギア37が下部ギア36と摺接することで所定角度回転する。その後、押し下げが解除されると、内蔵されたスプリング39がロック軸38及び回転ギア37をやや押し戻し、回転ギア37が上部ギア35と当接することで、回転ギア37の位置を保持する。
この時、レリースワイヤ5はロック軸38及び回転ギア37の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放状態が保持される。
そして、当該レリースワイヤ5の進出が保持された状態(排水口3が開放された状態)において再びロック軸38を押し下げると、再び回転ギア37が下部ギア36と摺接して所定角度回転し、回転ギア37と上部ギア35との当接が解除される。その後、押し下げが終わると、内蔵された前記スプリング39がロック軸38及び回転ギア37を押し戻し、ロック軸38及びレリースワイヤ5が後退する。この時回転ギア37は上部ギア35と当接しない位置に回転している為、スプリング39に付勢されて上部ギア35間に形成されている溝部分に収納され、上部ギア35より上方にまで上昇する。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4が下降し、排水口3を閉塞する。
操作部8は、手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、回転部材17、駆動部材20、ロック機構34より構成されている。
ギア受け部14は後述する回転部材17のギア部18と対応し、上方に向けてなだらかに略三角形状となる凸部分が2箇所形成された2回対称形状である。尚、従動部材13はケーシングに対して上下に直線運動することは可能であるが、回動不可となっている。
スイッチスプリング15は、後述する手動操作時と電動操作時において、スイッチ軸12の下がり幅(上がり幅)に差が生じた時に、当該差を吸収する。
又、従動部材13の下方には、前記ロック機構34が配置されており、ロック軸38が従動部材13の下方に嵌入されている。従って、ロック軸38は従動部材13の動きと連動し、従動部材13が下限位置近傍にまで押し下げられた場合には、ロック機構34が作動する。
回転部材17のギア部18は、下方に向けてなだらかに略三角形状となる凸部分が2箇所形成されており、前述した従動部材13のギア受け部14と対応した2回対称形状である。尚、回転部材17はケーシングに対して回動可能であるが、上下に直線運動することは不可能な状態で軸止されている。又、前述の通り回転部材17の中心をスイッチ軸12が貫通している。
排水口3が閉塞状態の時(図4(a))に、使用者が手動スイッチ部11を押動すると、当該押動に伴い、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12が下方へと押し下げられる。この時、スイッチ軸12は従動部材13及び従動部材13を介してロック軸38と連結している為、スイッチ軸12の動きと連動して従動部材13及びロック軸38も下方へと押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇して排水口3を開放状態へと移行させる。(図4(b))ここで、ロック軸38が下限位置近傍まで押し下げられた時、ロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。(図4(c))
又、当該排水口3が開放状態の時、手動スイッチ部11は初期位置(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度手動スイッチ部11を押動すると、ロック機構34が再び作動し、排水口3が閉塞状態となる。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、図5(a)に示すように、従動部材13は回転部材17と最も接近している。この時、従動部材13と回転部材17の間には僅かなクリアランスが設けられている。
図5(a)の状態より手動スイッチ部11に対して押動操作が加わった場合、従動部材13が天地方向下方(図5における下方向)に向けて直線運動を行う。そして、ロック機構34の内部に設けられた回転ギア37が回転する最大押し込み状態の時に、図5(b)に示すように、従動部材13と回転部材17が最も離間した状態となる。その後、使用者が手動スイッチ部11から手を離すと、排水口3が開放状態に保持され、従動部材13と回転部材17は図5(c)に示す位置関係となる。
そして、図5(c)の状態より再び手動スイッチ部11を押動すると、図5(b)に示す状態となる。従って、回転ギア37と上部ギア35の係合が解除されて、再び図5(a)の状態となる。
上記の通り、手動操作時において、回転部材17は従動部材13とは一切当接せず、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12と螺着している従動部材13のみが直線運動を行う。
排水口3が閉塞状態の時(図6(a))使用者は、図示しない電動スイッチ部を押動すると、当該押動に伴い、電気信号が駆動部材20に伝達されて、駆動軸21及び駆動ギア22が回転する。当該回転はラック19を通じて回転部材17へと伝達されて、回転部材17が180°回転する。
この時、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と当接するが、回転部材17が回転のみ可能であり、且つ従動部材13が直線運動のみ可能である為、ギア部18がギア受け部14と摺動し、従動部材13が押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5内部のインナーワイヤが進出することで弁体4が上昇して排水口3が開放状態へと移行する。(図6(b))
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、ロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。
又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は初期位置(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。(図6(c))そして、もう一度電動スイッチ部を押動すると、回転部材17が回転し、従動部材13を押し下げることによって再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、図7(a)に示すように、従動部材13は回転部材17と最も接近している。この時、従動部材13と回転部材17の間には僅かなクリアランスが設けられている。
図7(a)の状態より電動スイッチ部に対して押動操作が加わった場合、回転部材17が自身の軸を中心として周方向(図7における左、又は右方向)に回転する。この時、前述の通り、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と摺接し、従動部材13を押し下げる。尚、回転部材17が90°回転した時に最大押し込み状態となり、図7(b)に示すように、回転部材17のギア部18と従動部材13のギア受け部14の先端同士が当接している状態となる。その後、回転部材17は同一方向に更に90°回転し、排水口3が開放状態に保持され、従動部材13と回転部材17は図7(c)に示す位置関係となる。
尚、回転部材17が180°回転した時に、駆動部材20がその駆動を停止する。この時、回転部材17はスイッチ軸12とは一切触れていないが、従動部材13の動きにスイッチ軸12が連動する為、図7(c)の状態においてスイッチ軸12及び手動スイッチ部11は押し下げられた状態で保持される。
そして、図7(c)の状態より再び電動スイッチ部を押動すると、回転部材17が前記図7(a)より図7(b)へと移行した際と同一方向に回転し、回転部材17のギア部18が従動部材13のギア受け部14と当接(摺接)して図7(b)に示す状態となる。従って、従動部材13の押し下げによりロック機構34の回転ギア37と上部ギア35の係合が解除されて、再び図7(a)の状態となる。この時においても駆動部材20は180°回転した時にその回動を停止する。即ち、回転部材17は電気信号を受けた場合において、一方向にのみ回転を行う。
上記の通り、電動操作時において、回転部材17はスイッチ軸12とは一切当接しないが、従動部材13の動きに合わせてスイッチ軸12及び手動スイッチ部11は直線運動を行う。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、手動操作時においては図5(a)、電動操作時においては図7(a)に示すように、手動操作時と電動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係がそれぞれ同一となっている。
又、同様に、弁体4が開放状態にある時、手動操作時においては図5(c)、電動操作時においては図7(c)に示すように、手動操作時と電動操作時の従動部材13と回転部材17の位置関係がそれぞれ同一となっている。
即ち、手動操作時と電動操作時において、弁体4の閉塞状態から開放状態に移行する過程、及び開放状態から閉塞状態へ移行する過程は異なるものの(図5(b)、図7(b)参照)、弁体4の下降/上昇状態(排水口3の閉塞/開放状態)における従動部材13と回転部材17の位置関係は共通している。(当然ながら、機能上においても同一であって、相違はない。)従って、例えば手動操作によって弁体4を上昇させて排水口3を開放状態へと移行させた後に、電動操作によって弁体4を下降させて排水口3を開放状態から閉塞状態へと移行させることが可能となる。又、同様に、電動操作後に手動操作を行うことも可能である。
一方で、手動操作と電動操作によるスイッチ軸12の下がり幅(上がり幅)に差が生じた時は、従動部材13の内部に設けられたスイッチスプリング15によって当該差を吸収する。
又、本願発明の第一実施形態においては、前述の通り回転部材17のギア部18は2回対称形状を成す為、180°回転することは見かけ上、また機能上回転前の状態に戻ったこととなる。即ち、回転部材17は180°回転するだけで弁体4の状態を変更することが可能であって、使用する電力を抑えることができる。又、特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置のように、駆動部材20の回転方向を途中で変更する必要が無く、制御が簡単である。
本発明の第二実施形態に係る遠隔操作式排水栓装置1は、前記操作部8の操作を、レリースワイヤ5を介して弁体4へと伝えることによって弁体4が上昇/下降し、排水口3を開放/閉塞する。尚、本実施形態においても、槽体2は浴槽である。
操作部8は、手動スイッチ部11、スイッチ軸12、従動部材13、回転部材17、外筒45、駆動部材20より構成されている。
従動部材13の下方にはスプリング52が配置されており、常に上方へ向けて付勢されている。又、従動部材13の下方にはレリースワイヤ5が連結している。尚、従動部材13はケーシングに対して上下に直線運動することが可能であって、且つ回動可能となっている。
外筒45は内周に前記従動部材13の突起部43が摺動する為の摺動溝部46が凹設されており、当該摺動溝部46には前記突起部43が配置されている。尚、外筒45は回動不可能であり、且つ直線運動も不可能に軸止されている。
又、上記摺動溝部46については手動操作部及び電動操作部の動作の説明の際に合わせて説明する。
尚、本実施形態も前記第一実施形態と同様、ロック機構34を備えているが、前記第一実施形態とは異なり、従動部材13、回転部材17、外筒45自体がロック機構34を形成する。
使用者が手動スイッチ部11を押動すると、当該押動に伴い、手動スイッチ部11及びスイッチ軸12が下方へと押し下げられる。この時、スイッチ軸12は従動部材13と当接している為、スイッチ軸12の動きと連動して従動部材13も押し下げられる。又、従動部材13の下方のレリースワイヤ5も従動部材13の動きに連動して押し下げられる。
この時、従動部材13の突起部43が回転部材17のスリット50を貫通し、外筒45の摺動溝部46に摺動可能に配置されている為、従動部材13は上記押し下げに伴い、摺動溝部46に沿って、下限位置へ到達するまで、回転しながら下方へと進む。従って、手動スイッチ部11の押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇し、排水口3が開放状態へと移行する。尚、回転部材17も従動部材13の回転と連動して回転するが、回転部材17は直線運動が不可能なように軸止されている為、回転運動のみ行う。即ち、手動スイッチ部11の押動に伴い、従動部材13が回転運動及び直線運動を行い、当該回転運動に伴い回転部材17が回転運動のみ行う。
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、後述するロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は当初の状態(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度手動スイッチ部11を押動すると、再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
まず、弁体4が下降しており、排水口3が閉塞状態にある時、従動部材13の突起部43は摺動溝部46の上端であるp1に位置している。この状態より手動スイッチ部11が押動されると、突起部43はやや垂下した後、摺動溝部46の下方側の傾斜47aに当接し、当該傾斜47aにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
手動スイッチ部11の押動によって傾斜47aを摺動した突起部43は、摺動溝部46の下限位置p2に配置される。その後、押し下げが解除されると、従動部材13の下方に設けられたスプリング52の反発により突起部43(従動部材13)は垂直方向に上昇し、摺動溝部46の上方側の傾斜47fと当接し、当該傾斜47fにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら上方に向けて直線運動を行っている。
スプリング52の反発によって傾斜47fを摺動した突起部43は、摺動溝部46の上方の傾斜47fと傾斜47gの間に形成された凸部分p3に配置される。尚、p3は前記p1と180°対向する位置に設けられている。即ち、p1からp3に移行することによって、従動部材13(及び従動部材13に連動して回転した回転部材17)は180°回転したこととなる。
この時、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放が保持された状態となる。
そして、上記突起部43がp3に位置している状態(排水口3が開放された状態)において再び手動スイッチ部11を押動すると、突起部43はやや垂下した後、摺動溝部46の下方側の傾斜47cに当接し、当該傾斜47cにガイドされて摺動し、p4に到達する。その後、押し下げが解除されると、スプリング52の反発により突起部43(従動部材13)は垂直方向に上昇し、摺動溝部46の上方側の傾斜47hに当接し、当該傾斜47hにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら上方へ向けて直線運動を行っている。
スプリング52の反発によって傾斜47fを摺動した突起部43は、摺動溝部46の上方の傾斜hと傾斜47eの間に形成されたp1へと復帰する。
従って、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動する為後退し、弁体4が下降して排水口3を閉塞する。
使用者が図示しない電動スイッチ部を押動すると、当該押動に伴い、電気信号が駆動部材20に伝達されて、駆動軸21及び駆動ギア22が回転する。当該回転はラック19を通じて回転部材17へ伝達されて、180°回転する。この時、回転部材17のスリット50を従動部材13の突起部43が貫通している為、従動部材13も回転部材17の回転に伴い回転する。又、突起部43はスリット50を貫通して摺動溝部46内を摺動可能に配置されている為、摺動溝部46に沿って回転しながら下方へと押し下げられる。従って、当該押し下げに伴いレリースワイヤ5が進出することで弁体4が上昇して排水口3が開放状態へと移行する。
ここで、従動部材13が下限位置近傍まで押し下げられた時、後述するロック機構34が作動して排水口3が開放状態にて保持される。又、弁体4が開放状態の時、手動スイッチ部11は当初の状態(排水口3が閉塞された状態)よりも下方に位置する。そして、もう一度電動スイッチ部を押動すると、再びロック機構34が作動し、排水口3が閉塞状態となる。
まず、弁体4が下降しており、排水口3が閉塞状態にある時、従動部材13の突起部43は摺動溝部46の上端であるp1に位置している。この状態より電動スイッチ部が押動されると回転部材17が回転し、当該回転を受け、突起部43は摺動溝部46の上方側の傾斜47eにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
傾斜47eの下端まで摺動した突起部43は、スプリング52により上方へと付勢されている為、傾斜47eと連続する傾斜47fにガイドされて摺動する。
尚、回転部材17が180°回転した時に、駆動部材20は回動を停止し、突起部43は摺動溝部46の上方の傾斜47fと傾斜47gの間に形成された凸部分p3に配置される。
この時、レリースワイヤ5は従動部材13の動きと連動している為、進出状態が保持される。従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4は上昇したままとなり、排水口3の開放が保持された状態となる。
そして、上記突起部43がp3に位置している状態(排水口3が開放された状態)において、再び電動スイッチ部を押動すると、再び回転部材17が回転し、当該回転を受け、突起部43が摺動溝部46の上方側の傾斜47gにガイドされて摺動する。この時、従動部材13は回転しながら下方に向けて直線運動を行っている。
傾斜47gの下端まで摺動した突起部43は、スプリング52により上方へと付勢されている為、傾斜47gと連続する傾斜47hにガイドされて摺動する。
尚、回転部材17が180°回転した時に駆動部材20は回動を停止し、突起部43は摺動溝部46の上方の傾斜hと傾斜47eの間に形成されたp1へと復帰する。
従って、レリースワイヤ5と連結している弁体4が下降し、排水口3を閉塞する。
弁体4が下降し、排水口3が閉塞状態にある時、手動操作時及び電動操作時において、共に突起部43は摺動溝部46のp1に位置している。
弁体4が上昇し、排水口3が開放状態にある時、手動操作時及び電動操作時において、共に突起部43は摺動溝部46のp3に位置している。
即ち、手動操作時と電動操作時において、弁体4の閉塞状態から開放状態に移行する過程、及び開放状態から閉塞状態へ移行する過程は異なるものの、弁体4の下降/上昇状態(排水口3の閉塞/開放状態)における突起部43の摺動溝部46内での位置関係が共通している。従って、例えば手動操作によって弁体4を上昇させて排水口3を開放状態へと移行させた後に、電動操作によって弁体4を下降させて排水口3を開放状態から閉塞状態へと移行させることが可能となる。又、同様に、電動操作後に手動操作を行うことも可能である。
図13に記載の構造においては、駆動軸21の端部に傾斜歯を有するギアが設けられており、駆動部材20の作動時には図13(a)に示すように、駆動部材20の動作が回転部材17に伝達されるが、回転部材17が回転した際には図13(b)に示すように、駆動軸21端部のギアが対応するギアから離間し、回転部材17の回転を伝達しない。
又、本願発明の第二実施形態においても、回転部材17は180°回転するだけで弁体4の状態を変更することが可能であって、使用する電力を抑えることができる。又、駆動部材20の回転方向を途中で変更する必要が無く、制御が簡単である。
この場合においては、部材点数を削減することが可能となる。
2 槽体
3 排水口
4 弁体
8 操作部
11 手動スイッチ部
12 スイッチ軸
13 従動部材
14 ギア受け部
17 回転部材
18 ギア部
20 駆動部材
25 マグネット
26 受信機
43 突起部
45 外筒
46 摺動溝部
Claims (6)
- 槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、電気信号を受けて一方向にのみ回転することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。 - 前記回転部材がギア部を有し、
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 前記電動操作部が摺動溝部と突起部を有し、
前記突起部は摺動溝部内に摺動可能に配置されており、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
摺動溝部内を突起部が摺動することによって、
前記回転部材の回転運動が直線運動に変換され、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって前記排水口の開閉を行う弁体と、
前記弁体の昇降操作を行う操作部と、
前記操作部が直線運動を行うことで弁体を昇降させる遠隔操作式排水栓装置において、
前記操作部は電動操作部及び手動操作部を有し、
前記電動操作部は、電気信号に基づいて回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を受けて直線運動を行う従動部材から成り、
前記手動操作部は、手動操作可能なスイッチ部と、
前記スイッチ部に手動操作が加わった際に従動部材を直線運動させる、前記回転部材の回転軸と平行に設けられたスイッチ軸から成り、
前記回転部材は、内部に上記スイッチ軸が貫通しているとともに、
前記回転部材がギア部を有し、
前記従動部材が前記ギア部と対応するギア受け部を有し、
前記回転部材が電気信号に基づいて回転した際に、
前記ギア部とギア受け部が摺動することによって、
従動部材が直線運動を行うことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。 - 前記電動操作部が、回転部材を回転動作させる駆動部材としてモータを有し、
当該モータの回転を受けて回転部材が回転することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 前記弁体の昇降状態を検知する、位置検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
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