JP2022052463A - レリースワイヤ - Google Patents

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Yoshinori Hirai
健一 櫻
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Abstract

【課題】機構部の動作に支障が生じないようにしつつ、配管部内の排水がレリースワイヤのアウターチューブ内に侵入することを防止し、レリースワイヤの故障や座屈を防止するレリースワイヤ。【解決手段】レリースワイヤを、筒体からなるアウターチューブと、該アウターチューブ内に進退自在に配置され、且つ一方の端部が流体に晒されるインナーワイヤと、から構成し、アウターチューブの端部に、インナーワイヤを正常に進退させ、且つ流体がアウターチューブ内に侵入しないように閉塞する閉塞機構を構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、槽体の排水口を、排水口から離間した位置に設けた操作部への操作により開閉する遠隔操作式の排水栓装置に用いられるレリースワイヤに関するものである。
従来より、浴槽や洗面ボウルなどの槽体の内部に生じた排水を処理するため、槽体の底面等に排水口を設け、この排水口から配管部材を介し、下水側に排水を排出する方法が広く知られている。また、排水口を覆うように排水栓を配置することで槽体内に水を溜めると共に、排水栓を上昇させて排水口から離間させることで排水口を開口する方法があるが、この排水栓の昇降による排水口の開閉を、排水栓や排水口から離間した位置、例えば槽体の縁部や槽体側面の上方に設けた操作部への操作によって行う遠隔操作式排水栓装置が知られている。
広く知られた遠隔操作式排水栓装置としては、特許文献1に記載のような、槽体の底面に設けられた排水口と、この排水口の上方に配置された排水栓と、排水栓から離間した位置にある操作部と、からなり、操作部に操作を行うことで、遠隔操作により排水口を開閉するような遠隔操作式排水栓装置が知られている。
詳述すると、特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、筒状にして上縁に排水口をそなえた排水口本体と、該排水口を開閉する円盤状の排水栓、該排水栓の中央から垂下される軸部、からなる栓部材と、排水口本体の下端に接続されるL字形状に屈曲した管体からなる配管部と、配管部の、施工時排水口の直下となる位置に取り付けられる、押上軸を備えた機構部と、押し操作を行うツマミ部を備えた操作部と、筒状のアウターチューブと、該アウターチューブ内を進退するインナーワイヤと、からなるレリースワイヤと、から構成されてなる。機構部は施工完了時、レリースワイヤのインナーワイヤの一端が押上軸の下端に当接するように構成されてなり、インナーワイヤに押し操作が行われる都度、押上軸を上昇した状態で固定/固定を解除し押上軸を降下、を交互に繰り返すように構成されてなる。
これらの遠隔操作式排水栓装置を施工される槽体としての洗面ボウルは、上方が開口すると共に、底面には排水口本体を取り付ける取付孔を、開口上縁の近傍には操作部を取り付ける操作部取付孔を、それぞれ備えてなる。
上記の各部材からなる遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして槽体である洗面ボウルに施工される。
まず、洗面ボウルの取付孔に排水口本体を、操作部取付孔に操作部を、それぞれ取り付ける。
次に、配管部に機構部とレリースワイヤの一端を接続した上で、上流側の端部を排水口本体の下端に、下流側の端部を下水側に繋がる排水配管に、それぞれ接続する。
また、レリースワイヤの他端を操作部に接続する。この接続によって、操作部のツマミ部に押し操作を行う都度、レリースワイヤのインナーワイヤを介して押し操作が機構部に伝達され、機構部が、押上軸を上昇した状態で固定/固定を解除し押上軸を降下、を交互に繰り返すことができるようになる。
更に、排水口から排水口本体内部に栓部材を配置して、遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
この従来例では、排水口から下水側に繋がる排水配管までが、槽体内の湯水が排出される排水の流路であり、配管部は上記した配管部の他、排水口、オーバーフロー関連部材、配管部、及び下水側に繋がる排水配管までを含めて配管部である。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず弁本体を降下させ、排水栓が排水口を閉塞した状態とする。この時、押上軸は固定を解除されて降下しており、弁本体の軸部下端から離間した位置にある。
この状態から操作部のツマミ部に押し操作を行うと、機構部の押上軸に、インナーワイヤを介して押し操作が伝達され、押上軸が上昇すると共に、機構部が押上軸を上昇させた状態で固定する。押上軸の上端は、軸部の下端を押し上げて栓部材全体を上昇させるため、排水栓が排水口から離間して上昇し、排水口が開口した状態で固定される。槽体内に湯水があった場合、湯水は排水として排水口から排水口本体内部、配管部内部を介し、下水側の配管に排出される。
操作部のツマミ部材に再び押し操作を行うと、インナーワイヤを介して再び押上軸に押し操作が伝達され、押上軸の上昇した状態の固定が解除され、押上軸は自重等によって降下する。これに伴い栓部材も支持を失って降下し、排水栓が排水口に当接する位置まで移動して排水口を閉塞する。
以降、操作部のツマミ部に押し操作を行うことで、排水口を排水栓から離間した位置にて、遠隔操作により開閉することができる。
特開2001-152505号
上記特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置において、配管部は排水口からの排水が流入する部分である。レリースワイヤに連動する押上軸は、この配管部の内外を貫通することでその一端を配管部内に配置し、栓部材を押し上げるように構成されてなるが、このようなレリースワイヤ又は機構部を挿通した部分から配管部内の排水が配管部の外部に流出することは不具合である。
このため、特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置においては、押上軸に押上軸の昇降に合わせて伸縮する弾性素材からなる蛇腹状のパッキングを配置し、このパッキングによって、配管部内への動作を行いつつ、配管部内の排水が配管部外に流出することを防止している。
しかしながら、上記構成の遠隔操作式排水栓装置においては、機構部に配置した蛇腹状のパッキングが弾性を有してなるため、機構部の動作がこのパッキングの弾性の影響を受ける。
具体的には、排水口を閉口する為には、排水栓を完全に降下させて排水口の周縁に当接させる必要があるが、押上軸の固定が解除されても、蛇腹状のパッキングが、その弾性によって完全に降下せず、また軸部が蛇腹状のパッキングに支えられるようになることで、排水栓が完全に降下せず、排水口から排水栓が若干浮き上がったような状態となって、排水口を完全に閉口することができない、という問題があった。
遠隔操作式排水栓装置が排水口を開閉する方法には、他にも、機構部から支持軸の固定機構を省略し、レリースワイヤのインナーワイヤを、押上軸など栓部材を押し上げる機構の部材に接続し、ツマミ部の押し操作と引き操作とが排水口の開口と閉口の操作に連動する等、いくつかの方法があるが、排水栓を押し上げる機構部の、動作を行う部分に水密を確保するパッキングを配置した場合には、パッキングの水密的な接続によって生じる摩擦に抗して動作を行う必要があるため、機構部の動作に障害が生じ、特許文献1に記載の遠隔操作式排水栓装置同様に、排水口の開閉動作に支障が生じる、という問題があった。又、パッキングの摩擦によって排水口の開閉に必要な力が増大するとともに、当該摩擦によりレリースワイヤの破損、いわゆる座屈が生じる、という問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、遠隔操作式排水栓装置に用いられるレリースワイヤにおいて、機構部の動作に支障が生じないようにしつつ、配管部内の排水がアウターチューブ内に侵入することが無いようにし、レリースワイヤの故障を防止するレリースワイヤを提供するものである。
請求項1に記載の本発明は、筒体からなるアウターチューブと、該アウターチューブ内に進退自在に配置され、且つ一方の端部が流体に晒されるインナーワイヤと、、からなり、アウターチューブの端部に、インナーワイヤを正常に進退させ、且つ流体がアウターチューブ内に侵入しないように閉塞する閉塞機構を構成したことを特徴とするレリースワイヤである。
尚、ここで言う「正常に進退させ」とは、「インナーワイヤの進退時に、何らかの引っ掛かりや応力が加わることによって、予め設定したインナーワイヤの進退量に至りすぎる又は至らない、ということがない」というものである。
請求項2に記載の本発明は、前記アウターチューブを、槽体の底面に設けられた排水口と、該排水口からの排水を通過させる配管部と、排水口を開閉する排水栓と、排水栓の動作を操作する操作部と、からなる遠隔操作式排水栓装置の、操作部と排水栓との連絡に用いると共に、配管部に対してアウターチューブを水密的に接続するように構成したことを特徴とする、前記請求項1に記載のレリースワイヤである。
請求項3に記載の本発明は、前記レリースワイヤにおいて、前記流体が排水であることを特徴とする、請求項2に記載のレリースワイヤである。
請求項4に記載の本発明は、前記レリースワイヤにおいて、前記閉塞機構は、常時閉塞していることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のレリースワイヤである。
請求項5に記載の本発明は、前記レリースワイヤにおいて、前記閉塞機構は、排水口の開口時に、アウターチューブ端部を閉塞するキャップ機構としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のレリースワイヤである。
請求項1に記載の本発明では、アウターチューブ内に進退自在に配置され、且つ一方の端部が流体に晒されるインナーワイヤを構成し、アウターチューブの端部に、インナーワイヤを正常に進退させ、且つ流体がアウターチューブ内に侵入しないように閉塞する閉塞機構を構成したため、インナーワイヤがパッキンなどの水密部材でその作動を妨げることなく、レリースワイヤのアウターチューブ内に汚染された排水や空気などの流体が混入しないので、インナーチューブの劣化・摩耗・座屈を防止することができ、結果的にレリースワイヤの座屈を効果的に防止することができる。
請求項2に記載の本発明では、前記アウターチューブを遠隔操作式排水栓装置の操作部と排水栓との連絡に用いると共に、配管部に対してアウターチューブを水密的に接続するように構成したことで、本発明のレリースワイヤが備えられる遠隔操作式排水栓装置の排水口の開閉の動作に影響を及ぼすことなく、配管部からアウターチューブ内に対して水密を確実に保つことができる。また、排水中に混入している洗剤や、ぬめりや髪の毛などの排水ゴミがアウターチューブ内に侵入することがない。
請求項3に記載の本発明では、前記流体が排水としたことよって、排水中に混入している洗剤や、ぬめりや髪の毛などの排水ゴミがアウターチューブ内に侵入することがない。よって、インナーワイヤの劣化や作動不良、摩耗や座屈が発生するようなことがない。
請求項4に記載の本発明では、前記閉塞機構は常時閉塞していることにより、流体中の汚染物質がアウターチューブ内に侵入しないので、インナーワイヤの劣化や作動不良、摩耗や座屈が発生するようなことがない。
請求項5に記載の本発明では、前記閉塞機構は排水口の開口時に、アウターチューブ端部を閉塞するキャップ機構としたことで、発明のレリースワイヤが備えられる遠隔操作式排水栓装置の排水口の開閉の動作に影響を及ぼすことなく、配管部からアウターチューブ内に対して水密を確実に保つことができる。また、排水中に混入している洗剤や、ぬめりや髪の毛などの排水ゴミがアウターチューブ内に侵入することがない。
第一実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第一実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の閉口状態を示す要部の断面図である。 第一実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の開口状態を示す要部の断面図である。 第一実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の要部の部材構成を示す断面図である。 第一実施例のレリースワイヤの動作を示す断面図である。 第二実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第二実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の閉口状態を示す要部の断面図である。 第二実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の開口状態を示す要部の断面図である。 第二実施例のレリースワイヤが用いられる遠隔操作式排水栓装置の要部の部材構成を示す断面図である。 第二実施例のレリースワイヤの動作を示す断面図である。 変形例のレリースワイヤの動作を示す断面図である。(a)は閉塞機構としてのキャップ体の平面図であり、(b)はインナーワイヤが後退した状態を示し、(c)はインナーワイヤが前進した状態を示す。 変形例のレリースワイヤの動作を示す断面図である。(a)はインナーワイヤが後退した状態を示し、(b)はインナーワイヤが前進した状態を示す。
以下に、本発明の第一実施例について、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の各実施例への説明においては、レリースワイヤ5のインナーワイヤ5bが排水口1a側に移動することを「前進」、操作部S側に移動することを「後退」として記載する。また、本実施例の説明における「上」「下」は、図1の図示に基づいて記載する。
図1乃至図5に示した、本発明の第一実施例のレリースワイヤは、槽体としての洗面台Wの洗面ボウルBに採用される遠隔操作式排水栓装置に用いられる。洗面台W及び遠隔操作式排水栓装置は以下に記載する、排水口本体1、配管部6、機構部7、操作部S、栓部材2、本発明のレリースワイヤ5、オーバーフロー配管9、板ナット部材N、トラップ配管T等の部材より構成される。
洗面台Wは、上方が開口した箱体であって、その底面に排水口本体1を取り付けるための取付孔H1を、また上縁周縁に操作部Sを取り付けるための操作部取付孔H2を備えた洗面ボウルBと、該洗面ボウルBを載置するキャビネットCと、から構成される。また、洗面ボウルBの側面であって上縁の近傍に、オーバーフロー排水口Oを設けてなる。
排水口本体1は略円筒形状を成す部材であって、上端の開口部分に排水口1aを、排水口1aから連続する円筒の内部部分には排水の流路を、それぞれ形成してなる。また、その上端部分外周側には、側面方向に突出するフランジ部1bを、フランジ部1bの下方側面には排水口本体1の内外を貫通する横穴部1cを、更にその下方の外側面には雄ネジを設けてなる。
配管部6は排水口本体1に接続されるT字状継手管の配管部材であって、上端にナット部材を備えた直管部6aと、該直管部6aの側面に設けた、後述するレリースワイヤ5及び機構部7を接続・配置するための枝管部分である挿通部6bと、から構成される。
機構部7は、後述するレリースワイヤ5のインナーワイヤ5bに接続され、挿通部6b内を挿通部6bに沿って進退する円柱部7aと、該円柱部7aに対し上下方向に回動自在に取り付けられる押上部7bと、から構成される。この機構部7には、挿通部6b内での進退をスムーズにするためのグリス等を塗布することはあるが、排水の流路と挿通部6bの端部側とを水密に区画するためのパッキングなどは備えられることは無いように構成されてなる。
該機構部7は、図2、図3等に示したように、配管部6の挿通部6b内に配置され、直管部6a側(排水口1a側)に前進した時は押上部7bの先端が回動して降下し、挿通部6bの端部側(操作部S側)に後退した時は押上部7bの先端が回動して上昇するように構成されてなる。
操作部Sは、略円筒形状の操作部本体3と、操作部本体3内部を上下に押し引き操作される軸部分4aを備えたツマミ部4と、から構成されてなる。操作部本体3の内周部分には弾性突起3aが設けられる。また、ツマミ部4の軸部分4aには、弾性突起3aに係止される溝部分4bが、上下二箇所に周縁に沿って形成されてなる。
また、操作部本体3の下端には、レリースワイヤ5の操作部S側端部が水密また気密に接続される。また、軸部分4aと操作部本体3の内側面の間には、遠隔操作式排水栓装置の動作に支障が生じない程度の通気を可能とする隙間が形成されてなり、アウターチューブ5a内の空気は、この軸部分4aと操作部本体3の間の隙間を通過し、操作部本体3の上端より大気開放されるように構成されてなる。
栓部材2は、円盤状にして排水口1aを閉塞する排水栓2aと、排水栓2aの中央下方から垂下される軸部2bと、該軸部2bに、軸部分4aが上下動自在となるよう備えられた、排水栓2aが傾くことを防止するガイド部2cと、から構成されてなる。
レリースワイヤ5は、円筒形状にして、軸方向に剛性を、側面方向に可撓性を備えたアウターチューブ5aと、該アウターチューブ5a内を進退する、軸方向に剛性を、側面方向に可撓性を備えた金属の縒り線からなるインナーワイヤ5bと、アウターチューブ5aに挿通された状態で備えられる、挿通部6bの端部を閉塞する閉塞部材5cと、から構成されてなる。インナーワイヤ5bの排水口1a側端部は、配管部6内で通過する排水に晒される。このときにインナーワイヤ5bの排水口1a側端部が配管部6内で一部でも露出していれば排水に晒される状態となる。また、排水口1a側のアウターチューブ5a端部は円筒形状の外周方向に突出する鍔部分を設け、該鍔部分の側面方向にレリースワイヤ5が配管部6を貫通する部分の水密を確保するための、貫通部用パッキングPKを備えてなり、この貫通部用パッキングPKによって、アウターチューブ5aは挿通部6bの内周面と水密的に接続されると共に、アウターチューブ5aの鍔部分を、挿通部6bの端部と閉塞部材5cとで挟持することで、アウターチューブ5a端部を配管部6に対して固定する。
また、インナーワイヤ5bの、アウターチューブ5aから露出する位置であって、操作部S側、排水口1a側のそれぞれに、アウターチューブ5a端部の開口を閉塞するキャップ機構として、ゴムなどの弾性体からなるキャップ体5dを備えてなる。また、特に排水口1a側のキャップ体5dは、当接面に傾斜面を有し、アウターチューブ5a端部との当接時に水密性を高めている。なお、キャップ体5dは本実施例では弾性体から構成されているが、特に材質については問わない。例えば、硬質の樹脂材や金属材から構成しても良いし、硬質の樹脂体又は金属材に水密部材としてのパッキンを備えるようなものでも良い。
図5を用いてキャップ体5dについて詳述する。図5は、遠隔操作式排水栓装置の動作時におけるレリースワイヤ5の動作を示す参考図で、左側の水平方向を向いた端部が排水口1a側の、右側の垂直方向を向いた端部が操作部S側の、それぞれ端部である。
キャップ体5dは、図5に示したように、インナーワイヤ5bの、アウターチューブ5a端部よりも外側にそれぞれ固定されてなり、インナーワイヤ5bが排水口1a側に限界まで前進すると、図5(a)のように、操作部S側のキャップ体5dがアウターチューブ5a端部の開口周縁に当接し、操作部S側のアウターチューブ5a端部の開口を閉塞するように構成されてなる。
また、インナーワイヤ5bが操作部S側に限界まで後退すると、図5(c)のように排水口1a側のキャップ体5dがアウターチューブ5a端部の開口周縁に当接し、排水口1a側のアウターチューブ5a端部の開口を閉塞するように構成されてなる。
遠隔操作式排水栓装置の使用時において、この図5(a)、又は図5(c)の状態では、キャップ体5dによってアウターチューブ5aの端部が閉塞されているため、アウターチューブ5aを介して通気が行われることは無く、アウターチューブ5aを介して配管部6の流路内の排水が操作部Sの内部に流出することは無い。また、排水口1aの開口時(排水栓2aの開栓時)には、配管部6内を流下する流体としての排水がアウターチューブ5a内に侵入することがないので、レリースワイヤ5のインナーワイヤ5bやアウターチューブ5aが排水中の洗剤やゴミで汚染されることがなく、レリースワイヤ5の故障を効果的に防止することが出来る。
これに対して、図5(b)のように、インナーワイヤ5bが操作部S側から排水口1a側に移動している状態、又は逆にインナーワイヤ5bが排水口1a側から操作部S側に移動している状態では、アウターチューブ5aの両端が開放されているため、アウターチューブ5aを介して通気を行うことが可能である。一方で、この状態であれば、アウターチューブ5aを介して配管部6の流路内の排水が操作部Sの内部に流出する可能性があるが、通常の使用においては、排水口1aを開口した状態から閉口した状態、又は逆に閉口した状態から開口した状態に移行する時にのみこの図5(b)に示した状態となり、この図5(b)の状態のまま動作が終了して静止することは無い。
オーバーフロー配管9は、可撓性を備えたホース管9aの一端にオーバーフロー排水口Oに接続されるエルボ管9bを、他端に排水口本体1の横穴部1cの周囲を覆うように配置されるアダプター部9cを、それぞれ備えてなり、施工完了時、オーバーフロー排水口Oに流入した湯水は、エルボ管9b、ホース管9a、アダプター部9c、を通過し、排水口本体1の横穴部1cから排水口本体1内部に流入するように構成されてなる。
また、その他の部材として、排水口本体1の雄ネジに螺合する雌ネジを備えた板ナット部材Nと、配管部6下端から床下配管までを接続する、管体をS字形状に屈曲させることで封水部を形成するトラップ配管Tを備えてなる。
上記のように構成されたレリースワイヤ5を用いた遠隔操作式排水栓装置並びに排水配管は、以下のようにして洗面台Wの洗面ボウルBに施工される。
尚、各部材の接続箇所においては、特に明記しない場合でも、必要に応じて適宜パッキングや接着などの方法によって水密的な接続が行われている。一方で、本実施例では、遠隔操作式排水栓装置の開閉動作において動作する機構部7の動作部分には部材間の常時の水密的な接続を行うためのパッキングは備えない。キャップ体5dは、インナーワイヤ5bの進退に伴ってレリースワイヤ5端部の開口を閉塞するものであって、常時部材に当接して水密を行うパッキングではなく、動作により開口を開閉する排水栓の一種である。
まず、洗面ボウルBの取付孔H1に排水口本体1を挿通する。
次に排水口本体1の下方からオーバーフロー配管9のアダプター部9cを挿通し、更に板ナット部材Nを螺合させて、洗面ボウルBの取付孔H1周縁とアダプター部9cを、フランジ部1bと板ナット部材N上面とで挟持することで、排水口本体1とアダプター部9cを洗面ボウルBに取り付ける。
次に、インナーワイヤ5bの排水口1a側端部に機構部7の円筒部分を接続した上で、配管部6の挿通部6bに機構部7及びアウターチューブ5a端部を挿通し、閉塞部材5cで挿通部6b端部を閉塞すると共に、アウターチューブ5a端部を挿通部6bの端部に固定する。この時は、前述のようにアウターチューブ5aの鍔部分の外側面が貫通部用パッキングPKを介して挿通部6bの内側面に当接することで、アウターチューブ5aが挿通部6bに対して水密的に接続される。
次に、配管部6の上流側端部を排水口本体1の下端に接続し、更に配管部6の下流側端部にはトラップ配管Tを接続する。またトラップ配管Tの下流側端部は下水側に繋がる床下配管に接続する。
次に、オーバーフロー配管9のエルボ管9bを、オーバーフロー排水口Oに接続する。
次に、操作部本体3を、操作部取付孔H2に接続する。この時、操作部本体3の上端は、図1にあるように、洗面ボウルBの上縁よりも若干高い位置に配置される。
次に、操作部本体3内のツマミ部4の軸部分4a下端をインナーワイヤ5bの操作部S側端部に接続した上で、アウターチューブ5aの操作部S側端部を操作部本体3の下端に水密的に接続する。
アウターチューブ5aの操作部S側端部は、操作部本体3の下端に気密的及び水密的に接続されるため、アウターチューブ5a内の空気は、アウターチューブ5aの端部ではなく、アウターチューブ5a端部に接続されている操作部本体3の上端にて大気開放される。このアウターチューブ5aの大気開放位置は、図1より明らかなように、オーバーフロー排水口Oや槽体である洗面ボウルBの上縁よりも高い位置である。
更に、排水口1aから排水口本体1内部に栓部材2を配置して、遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
本実施例では、排水口1aから下水側に繋がる排水配管までが、槽体内の湯水が排出される排水の流路であり、配管部は上記したT字状継手管の配管部6の他、排水口1a、アダプター部9c、挿通部6bを含む配管部6、及び下水側に繋がるトラップ配管Tまでを含めて配管部である。よって、アウターチューブ5aの水密的な接続先は配管部のいずれの箇所でも良い。
また、アウターチューブ5aは配管部6の内外を貫通してなるが、その貫通箇所はアウターチューブ5a端部の挿通部6bと鍔部分外周の貫通部用パッキングPKを備えた部分によって水密的に接続されており、この水密的に接続されている部分は、排水口1aの開閉に際して動作する部分ではないため、排水口1aの開閉によって配管部6外に漏水が生じたり、または排水口1aの開閉動作に不具合が生じることは無い。
以下に、上記実施例のレリースワイヤ5を用いた遠隔操作式排水栓装置の使用方法を説明する。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず図2のように、弁本体を降下させ、排水栓2aが排水口1aを閉塞した状態とする。この時、ツマミ部4は降下し、軸部分4aの上方の溝部分4bに弾性突起3aが係止されてなる。ツマミ部4に接続されたインナーワイヤ5bは排水口1a側に前進し、インナーワイヤ5bに伴って機構部7も配管部6の排水口1a側に前進し、押上部7bの先端は降下して軸部2bの下端から下方に離間した位置にある。また、インナーワイヤ5bが前進していることで、操作部S側のキャップ部材は、図5(a)にあるように、アウターチューブ5aの操作部S側の端部に当接しアウターチューブ5aの端部の開口を閉塞しており、配管部6からの排水及び通気がアウターチューブ5aを介して操作部本体3に達することは無い。
また、この排水口1aを閉口した状態で洗面ボウルB内に湯水を注ぐと、洗面ボウルB内には湯水が溜まってゆくが、溜まった湯水の水面がオーバーフロー排水口Oの下端に達した所で、洗面ボウルB内の湯水が排水としてオーバーフロー排水口Oから排出される。即ち、オーバーフロー排水口Oの高さ位置が、この実施例の洗面ボウルBにおける溢れ面の高さ位置である。オーバーフロー排水口Oから排出された排水は、エルボ管9b、ホース管9a、アダプター部9c、排水口本体1の横穴部1cを介し、排水口本体1内部から、配管部6、トラップ配管Tを介し、下水側に排出されるため、この洗面ボウルBにおいて、通常の使用を行う限り、洗面ボウルB内にはオーバーフロー排水口Oよりも高い位置に排水が溜まることは無い。
この状態から操作部Sのツマミ部4に引き上げ操作を行うと、ツマミ部4の軸部分4aの溝部と操作部本体3の弾性突起3aとの係止が解除され、ツマミ部4の軸部分4aに接続されているインナーワイヤ5bが軸部分4aに伴って、操作部S側に後退する。
この時、インナーワイヤ5bは、図5(b)の状態を経て図5(c)の状態に移動する。
インナーワイヤ5bが図5(b)の状態にある時、アウターチューブ5aの両端はキャップ体5dによって閉塞されていない。このため、挿通部6b内であって、機構部7の円柱部7aとアウターチューブ5a端部までの間にあった空気は、アウターチューブ5aの端部からアウターチューブ5a内部を通過し、アウターチューブ5aの操作部S側端部を通過した上で、操作部本体3の上縁より排気される。
ツマミ部4の引き上げが完了すると、インナーワイヤ5bは、図5(c)の状態となり、アウターチューブ5aの排水口1a側端部がキャップ体5dによって閉塞されるが、この時点で機構部7の開口の為の動作は完了しており、円柱部7aとアウターチューブ5a端部の間の空気を排気する必要が無いため、キャップ体5dによる閉塞が遠隔操作式排水栓装置の動作に不具合をもたらすことは無い。また、排水口1aの側キャップ体5dは、アウターチューブ5a端部との当接面に傾斜面を構成しているので、よりアウターチューブ5a端部との密着性と水密性が高まり、配管部6内の排水がアウターチューブ5a内に侵入するようなことがなく、レリースワイヤの故障が発生するようなことはない。
ツマミ部4の上昇が完了すると、軸部分4aの下方の溝部が弾性突起3aに係止されて軸部分4aはツマミ部4に操作が行われない限り降下しない。この時機構部7は操作部S側に後退し、押上部7bの先端が上昇して軸部2b下端を押し上げ、軸部2bが押し上げられたことで栓部材2全体が上昇するため、図3に示したように、排水栓2aが排水口1aから離間して上昇し、排水口1aが開口する。洗面ボウルB内に湯水が存在した場合、該湯水は、排水口1aから排水口本体1内部、配管部6、トラップ配管Tを介し、下水側に排出される。この時、排水の一部は配管部6の直管部6a分から、挿通部6b側に流出するが、次の理由から、アウターチューブ5aを介して操作部S側より溢れることは無い。
1.排水口1a側のキャップ体5dがアウターチューブ5aの排水口1a側の端部の開口を閉塞しており、アウターチューブ5a内部に排水が流入することは無いため、操作部S側より排水が溢れることは無い。
2.図1に示したように、アウターチューブ5aの操作部S側の大気開放箇所である操作部本体3の上端が、槽体である洗面ボウルBの溢れ面であるオーバーフロー排水口Oよりも上方に位置している。仮に、キャップ体5dによるアウターチューブ5a端部の閉塞が不完全で、一部の排水がアウターチューブ5a内に流入しても、レリースワイヤ5内の排水は、洗面ボウルBの溢れ面の高さ位置であるオーバーフロー排水口Oの高さ位置までしか到達しないため、それより高い位置である操作部本体3上端で大気開放されている操作部S側より排水が溢れることは無い。
また、排水口1aの側キャップ体5dは、アウターチューブ5a端部との当接面に傾斜面を構成しているので、よりアウターチューブ5a端部との密着性と水密性が高まり、配管部6内を通過する排水がアウターチューブ5a内に侵入するようなことがなく、レリースワイヤの故障が発生するようなことはない。
この状態から操作部Sのツマミ部4に押し操作を行い、ツマミ部4を降下させると、ツマミ部4の軸部分4aの溝部と操作部本体3の弾性突起3aとの係止が解除され、ツマミ部4の軸部分4aに接続されているインナーワイヤ5bが、軸部分4aに伴って排水口1a側に前進し、レリースワイヤ5は図5(c)の状態から図5(b)の状態を経て再び図5(a)の状態に移動する。
機構部7がインナーワイヤ5bの動作に伴ってスムーズに排水口1a側に前進する為には、挿通部6b内であって、機構部7の円柱部7aとアウターチューブ5a端部までの空間に、挿通部6bの移動に合わせて空気が吸気される必要があるが、前述の通り、インナーワイヤ5bが図5(b)の状態にある時、アウターチューブ5aの両端はキャップ体5dによって閉塞されていないため、アウターチューブ5aの操作部S側の大気開放箇所である操作部本体3の上端から、アウターチューブ5a内部を介して、機構部7の円柱部7aとアウターチューブ5a端部までの空間に空気が吸気されて、機構部7が支障なく動作することができる。
インナーワイヤ5bが前進を完了し、図5(a)の状態になると、アウターチューブ5aの端部はキャップ体5dによって閉塞されるが、この時点で機構部7の閉口の為の動作は完了しており、円柱部7aとアウターチューブ5a端部の間の空気を排気する必要が無いため、キャップ体5dによる閉塞が遠隔操作式排水栓装置の動作に不具合をもたらすことは無い。
ツマミ部4の降下が完了すると、軸部分4aの上方の溝部が弾性突起3aに係止されて軸部分4aはツマミ部4に操作が行われない限り上昇しない。この時機構部7は排水口1a側に前進し、押上部7bの先端が降下して軸部2b下端の支持が失われて栓部材2全体が降下するため、排水栓2aが排水口1aに当接して排水口1aが閉口され、図2の状態に戻る。尚、排水栓2aが閉口している状態時には、配管部6内に排水は通過しない、もしくは槽体のオーバーフロー排水時のみ排水が通過するが、排水栓2aが開栓状態時よりも排水量が極めて少量であるため、アウターチューブ5a端部が解放されていたとしてもアウターチューブ5a内に排水が浸入することはない。
以降、操作部Sのツマミ部4に押し操作、又は引き上げ操作を行うことで、排水口1aを排水栓2aから離間した位置にて、遠隔操作により開閉することができる。
上記記載から明らかなように、本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、挿通部6b内を機構部7が進退することで排水栓2aの排水口1aへの開閉動作を行う遠隔操作式排水栓装置である。
次に、本発明の第二実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図6乃至図10に示した、本発明の第二実施例のレリースワイヤ5は、槽体としての洗面台Wの洗面ボウルBに採用される遠隔操作式排水栓装置に用いられる。洗面台W及び遠隔操作式排水栓装置は以下に記載する、排水口本体1、配管部6、機構部7を備えた支持部材8、操作部S、栓部材2、レリースワイヤ5、オーバーフロー配管9、板ナット部材N、トラップ配管T等の部材より構成される。
このうち、洗面台W、排水口本体1、栓部材2、オーバーフロー配管9、板ナット部材Nの説明は第一実施例の同部材と同一のため説明は省略し、配管部6、機構部7を備えた支持部材8、操作部S、本発明のレリースワイヤ5についてのみ、以下に説明する。
配管部6は排水口本体1に接続されるT字状継手管の配管部材であって、上端にナット部材を備えた直管部6aと、該直管部6aの側面に設けた、後述するレリースワイヤ5を挿通するための枝管部分である挿通部6bと、から構成される。また、直管部6aの上端内面は後述する支持部材8が嵌合されるように構成されてなる。
支持部材8は、配管部6の直管部6aの上端内周に配置される部材であって、機構部本体7c、押上軸7dからなる機構部7と該機構部7を配管部6内に配置固定するための、リング部8a、アーム部、から構成されてなる。
機構部本体7cは円筒形状を成す部分であって、その内部に円柱状の押上軸7dを上下動自在に収納してなると共に、その下端にアウターチューブ5aの端部が接続される。但し、この機構部本体7cとアウターチューブ5a端部の接続は、遠隔操作式排水栓装置の動作によって外れないようにする、という程度の接続である。このため、排水や通気はこのアウターチューブ5aと機構部本体7cとの継ぎ目から内外を通過したり、又は機構部本体7c内部からアウターチューブ5a内部に通過することが可能である。また、排水や通気が遠隔操作式排水栓装置の動作に必要な場合、アウターチューブ5a端部や機構部本体7cの当接箇所に凹凸を設けて意図的に通気・通水可能な構成としても良い。
押上軸7dは略円柱状の部材であって、機構部本体7c内部に収納配置されると共に、機構部本体7c内部との間に歯車などを利用した機構を備えており、その下端に押上操作が行われる都度、上方に突出した状態で固定/固定を解除し自重によって降下、を交互に繰り返すように構成されてなる。
この機構部本体7cと押上軸7dの組み合わせによって栓部材2を押し上げて排水口1aを開口する機構部7を構成する。
リング部8aは円形のリング体であって、施工完了時配管部6の直管部6aの上端内周面に嵌合するように構成されてなる。
アーム部(図示せず)はリング部8aと機構部本体7cをつなぐリブ片であって、機構部本体7cとリング部8aの間を排水が通過可能となるように、リング部8aの中央に機構部本体7cを支持する。
操作部Sは、略円筒形状の操作部本体3と、操作部本体3内部を上下に押し操作される軸部分4aを備えたツマミ部4と、から構成されてなる。本実施例では、軸部分4aは後述するインナーワイヤ5bの端部に固定され、軸部分4aを操作部本体3に挿通した後に、軸部分4aの上端に把持用のツマミを固定することでツマミ部4として構成される。
また、操作部本体3の下端には、レリースワイヤ5の操作部S側端部が密閉されるように接続される。また、軸部分4aと操作部本体3の内側面の間には、遠隔操作式排水栓装置の動作に支障が生じない程度の通気を可能とする隙間が形成されてなり、アウターチューブ5a内の空気は、この軸部分4aと操作部本体3の間の隙間を通過し、操作部本体3の上端より大気開放されるように構成されてなる。
レリースワイヤ5は、円筒形状にして、軸方向に剛性を、側面方向に可撓性を備えたアウターチューブ5aと、該アウターチューブ5a内を進退する、軸方向に剛性を、側面方向に可撓性を備えた金属の縒り線からなるインナーワイヤ5bと、アウターチューブ5aに挿通された状態で備えられる、挿通部6bの端部を閉塞する閉塞部材5cと、インナーワイヤ5bをアウターチューブ5aに対して操作部S側に後退させる戻りスプリング(図示せず)から構成されてなる。尚、閉塞部材5cは挿通部6bの端部、及びアウターチューブ5a貫通部分の水密を確保するための、貫通部用パッキングPKを備えてなり、この貫通部用パッキングPKによって、アウターチューブ5aは挿通部6bの内周面と水密的に接続される。挿通部6bの端部、及びアウターチューブ5a貫通部分は、遠隔操作式排水栓装置の開閉動作において動作する部分ではないため、当該部分は水密的・気密的に接続を行っても、遠隔操作式排水栓装置の動作に不具合等が生じることは無い。尚、インナーワイヤ5bの排水口1a側端部は、配管部6内で通過する排水に晒される。このときにインナーワイヤ5bの排水口1a側端部が配管部6内で一部でも露出していれば排水に晒される状態となる。
また、アウターチューブ5aの排水口1a側の端部内面に段部5eを形成すると共に、インナーワイヤ5bの排水口1a側端部に硬質の棒状体からなるロッド軸5fを備え、該ロッド軸5fの操作部S側端部に、アウターチューブ5a端部の開口を閉塞するキャップ機構として、弾性体からなるキャップ体5dを備えてなる。また、なお、キャップ体5dは本実施例では弾性体から構成されているが、特に材質については問わない。例えば、硬質の樹脂材や金属材から構成しても良いし、硬質の樹脂体又は金属材に水密部材としてのパッキンを備えるようなものでも良い。
図10を用いてキャップ体5dについて詳述する。図10は、遠隔操作式排水栓装置の動作時におけるレリースワイヤ5の動作を示す参考図で、左側のロッド部を有する端部が排水口1a側の、右側ツマミ部4を有する端部が操作部S側の、それぞれ端部である。
キャップ体5dは、図10に示したように、ロッド軸5fの操作部S側端部に配置されている。インナーワイヤ5bが操作部S側に限界まで後退すると、図10(a)のようにロッド軸5fの後端、即ち排水口1a側のキャップ体5dがアウターチューブ5aの内部にある段部5eの開口周縁に当接し、排水口1a側のアウターチューブ5a端部の開口を閉塞するように構成されてなる。
遠隔操作式排水栓装置の使用時において、この図10(a)の状態では、キャップ体5dによってアウターチューブ5aの端部が閉塞されているため、アウターチューブ5aを介して通気が行われることは無く、アウターチューブ5aを介して配管部6の流路内の排水が操作部Sの内部に流出することは無い。また、排水口1aの開口時(排水栓2aの開栓時)には、配管部6内を流下する流体としての排水がアウターチューブ5a内に侵入することがないので、レリースワイヤ5のインナーワイヤ5bやアウターチューブ5aが排水中の洗剤やゴミで汚染されることがなく、レリースワイヤ5の故障を効果的に防止することが出来る。
これに対して、図10(c)のようにインナーワイヤ5bが排水口1a側に前進している状態や、図10(b)のように、インナーワイヤ5bが操作部S側から排水口1a側に移動している状態、又は逆にインナーワイヤ5bが排水口1a側から操作部S側に移動している状態では、ロッド軸5fの一部がアウターチューブ5a内に配置されていても、アウターチューブ5aの両端が開放されているため、アウターチューブ5aを介して通気を行うことが可能である。
一方で、この図10(b)又は図10(c)の状態であれば、アウターチューブ5aを介して配管部の流路内の排水が操作部Sの内部に流出する可能性があるが、インナーワイヤ5bは戻りスプリングの作用により常時操作部Sに後退するように付勢されているため、排水口1aの開閉動作のためのわずかな時間を除いては、ほぼ図10(a)の状態となる。
上記のように構成されたレリースワイヤ5を用いた遠隔操作式排水栓装置及び排水配管は、以下のようにして洗面台Wの洗面ボウルBに施工される。
尚、各部材の接続箇所においては、特に明記しない場合でも、必要に応じて適宜パッキングや接着などの方法によって水密的な接続が行われている。一方で、本実施例では、遠隔操作式排水栓装置の開閉動作において動作する機構部7の動作部分には部材間の常時の水密的な接続を行うためのパッキングは備えない。キャップ体5dは、インナーワイヤ5bの進退に伴ってレリースワイヤ5端部の開口を閉塞するものであって、常時部材に当接して水密を行うパッキングではなく、動作により開口を開閉する排水栓の一種である。
まず、洗面ボウルBの取付孔H1に排水口本体1を挿通する。
次に排水口本体1の下方からオーバーフロー配管9のアダプター部9cを挿通し、更に板ナット部材Nを螺合させて、洗面ボウルBの取付孔H1周縁とアダプター部9cを、フランジ部1bと板ナット部材N上面とで挟持することで、排水口本体1とアダプター部9cを洗面ボウルBに取り付ける。
次に、インナーワイヤ5bの排水口1a側端部を、挿通部6bを通して直管部6a分の上端から引き上げる。
次に、支持部材8の機構部本体7c下端にレリースワイヤ5を接続する。これにより、アウターチューブ5a端部は機構部本体7c下端に接続固定され、インナーワイヤ5b端部のロッド部は押上軸7dの下方に配置される。
次に、支持部材8のリング部8aを配管部6の直管部6a分の上端内周面に嵌合させ、支持部材8を配管部6に対して配置固定した上で、閉塞部材5cで挿通部6b端部を閉塞する。
この時は、前述のように挿通部6bの端部、及び閉塞部材5cのアウターチューブ5a貫通部分が貫通部用パッキングPKによって水密的・気密的に接続される。
次に、配管部6の上流側端部を排水口本体1の下端に接続し、更に配管部6の下流側端部にはトラップ配管Tを接続する。またトラップ配管Tの下流側端部は下水側に繋がる床下配管に接続する。
次に、オーバーフロー配管9のエルボ管9bを、オーバーフロー排水口Oに接続する。
次に、操作部本体3を、操作部取付孔H2に接続する。この時、操作部本体3の上端は、図6にあるように、洗面ボウルBの上縁よりも若干高い位置に配置される。
次に、ツマミ部4の軸部分4aを操作部本体3に下方から挿通した上で、アウターチューブ5aの操作部S側端部を操作部本体3の下端に水密的に接続する。またツマミ部4のツマミをツマミ部4の軸部分4a上端に固定する。
アウターチューブ5aの操作部S側端部は、操作部本体3の下端に気密的及び水密的に接続されるため、アウターチューブ5a内の空気は、アウターチューブ5aの端部ではなく、アウターチューブ5a端部に接続されている操作部本体3の上端にて大気開放される。このアウターチューブ5aの大気開放位置は、図6より明らかなように、オーバーフロー排水口Oや槽体である洗面ボウルBの上縁よりも高い位置である。
また、インナーワイヤ5bは戻りスプリングの作用により操作部S側に後退し、インナーワイヤ5bの操作部S側端部はツマミ部4の軸部下端に当接してツマミ部4を上方に押し上げてなる。
更に、排水口1aから排水口本体1内部に栓部材2を配置して、遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
本実施例では、排水口1aから下水側に繋がる排水配管までが、槽体内の湯水が排出される排水の流路であり、配管部は上記したT字状継手管の配管部6の他、排水口1a、アダプター部9c、挿通部6bを含む配管部6、及び下水側に繋がるトラップ配管Tまでを含めて配管部である。よって、アウターチューブ5aの水密的な接続先は配管部のいずれの箇所でも良い。
また、アウターチューブ5aは配管部6の内外を貫通してなるが、その貫通箇所は、レリースワイヤ5の閉塞部材5cの貫通部分、及び挿通部6bの端部であり、貫通部用パッキングPKによって水密的に閉塞されており、またこの水密的に接続されている部分は、排水口1aの開閉に際して動作する部分ではないため、排水口1aの開閉によって配管部6外に漏水が生じたり、または排水口1aの開閉動作に不具合が生じることは無い。
以下に、上記実施例のレリースワイヤを用いた遠隔操作式排水栓装置の使用方法を説明する。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず図7のように、弁本体を降下させ、排水栓2aが排水口1aを閉塞した状態とする。この時機構部7の押上軸7dは降下した状態であり、またインナーワイヤ5bは戻りスプリングの作用によって操作部S側に後退し、ツマミ部4を上方に押し上げている。また、インナーワイヤ5bが後退していることで、排水口1a側のキャップ部材は、図10(a)にあるように、アウターチューブ5aの段部5eに当接してアウターチューブ5aの端部の開口を閉塞しており、配管部からの排水及び通気がアウターチューブ5aを介して操作部本体3に達することは無い。
また、この排水口1aを閉口した状態で洗面ボウルB内に湯水を注ぐと、洗面ボウルB内には湯水が溜まってゆくが、溜まった湯水の水面がオーバーフロー排水口Oの下端に達した所で、洗面ボウルB内の湯水が排水としてオーバーフロー排水口Oから排出される。即ち、オーバーフロー排水口Oの高さ位置が、この実施例の洗面ボウルBにおける溢れ面の高さ位置である。オーバーフロー排水口Oから排出された排水は、エルボ管9b、ホース管9a、アダプター部9c、排水口本体1の横穴部1cを介し、排水口本体1内部から、配管部6、トラップ配管Tを介し、下水側に排出されるため、この洗面ボウルBにおいて、通常の使用を行う限り、洗面ボウルB内にはオーバーフロー排水口Oよりも高い位置に排水が溜まることは無い。
この状態から操作部Sのツマミ部4に押し操作を行うと、ツマミ部4の軸部分4aの降下に伴ってインナーワイヤ5bが排水口1a側に前進し、インナーワイヤ5bの排水口1a側の端部にあるロッド部が機構部7の押上軸7d下端を押し上げて押上軸7dを上昇させる。
この時、インナーワイヤ5bは、図10(b)の状態を経て図10(c)の状態に移動する。
インナーワイヤ5bが図10(b)や図10(c)の状態にある時、アウターチューブ5aの排水口1a側端部はキャップ体5dによって閉塞されていない。このため、機構部7の押上軸7dが上昇することで機構部本体7c内に生じた隙間空間に対して、アウターチューブ5aの操作部S側端部からアウターチューブ5a内部を通過し、機構部本体7c内に空気が供給される。また、アウターチューブ5aと機構部本体7cの接続が密閉でない場合は、この継ぎ目から空気や排水が隙間空間に供給され、機構部本体7c内部の隙間空間を充填するため、押上軸7dの上昇に不具合が生じることは無い。
押上軸7dの下端にインナーワイヤ5b端部にあるロッド部の押上操作が行われたことで、押上軸7dが上方に突出した状態で固定されると共に、押上軸7dの上方にあった軸部2bが押上軸7dによって押し上げられ、栓部材2全体が上方に上昇する。また、機構部7が押上軸7dを押し上げた状態で固定するため、使用者がツマミ部4への操作を終了して手を放しても、押上軸7dは上昇したまま固定される。
ツマミ部4の押し操作が完了し、使用者がツマミ部4から手を放すと、戻りスプリングの作用により、インナーワイヤ5bは、図10(c)の状態から図10(b)の状態を経て図10(a)の状態に戻る。
アウターチューブ5aの排水口1a側端部、即ち段部5eの開口がキャップ体5dによって閉塞されるが、この時点で機構部7の排水口1a開口の為の動作は完了しており、機構部7内への空気の吸気の必要が無いため、キャップ体5dによる閉塞が遠隔操作式排水栓装置の動作に不具合をもたらすことは無い。
上記したように、機構部7の押上軸7d先端は軸部2bの下端を押し上げ、軸部2bが押し上げられたことで栓部材2全体が上昇するため、排水栓2aが排水口1aから離間して上昇し、図8に示したように排水口1aが開口する。洗面ボウルB内に湯水が存在した場合、該湯水は、排水口1aから排水口本体1内部、配管部6、トラップ配管Tを介し、下水側に排出される。この時、排水の一部は配管部6の直管部6a分に端部のあるアウターチューブ5a内に流入するが、次の理由から、アウターチューブ5aを介して操作部S側より溢れることは無い。
1.排水口1a側のキャップ体5dがアウターチューブ5aの排水口1a側の端部の開口,即ち段部5e周縁の開口を閉塞し、アウターチューブ5a内部に排水が流入することは無いため、操作部S側より排水が溢れることは無い。
2.図6に示したように、アウターチューブ5aの操作部S側の大気開放箇所である操作部本体3の上端が、槽体である洗面ボウルBの溢れ面であるオーバーフロー排水口Oよりも上方に位置している。仮に、キャップ体5dによるアウターチューブ5a端部の閉塞が不完全で、一部の排水がアウターチューブ5a内に流入しても、レリースワイヤ5内の排水は、洗面ボウルBの溢れ面の高さ位置であるオーバーフロー排水口Oの高さ位置までしか到達しないため、それより高い位置である操作部本体3上端で大気開放されている操作部S側より排水が溢れることは無い。
この状態から操作部Sのツマミ部4に押し操作を行い、図10(a)から図10(b)の状態を経て図10(c)の状態となるように、インナーワイヤ5bを排水口1a側に前進させると、押上軸7dの後端が押し上げられることで、押上軸7dの固定が解除される。操作部Sのツマミ部4への押し操作を使用者が解除すると、戻りスプリングの作用によってインナーワイヤ5bは操作部S側に後退し、図10(c)の状態から図10(b)の状態を経て再び図10(a)の状態に移動する。固定を解除された押上軸7dは降下して、軸部2b下端の支持が失われて栓部材2全体が降下するため、排水栓2aが排水口1aに当接して排水口1aが閉口され、図7の状態に戻る。尚、排水栓2aが閉口している状態時には、配管部6内に排水は通過しない、もしくは槽体のオーバーフロー排水時のみ排水が通過するが、排水栓2aが開栓状態時よりも排水量が極めて少量であるため、アウターチューブ5a端部が解放されていたとしてもアウターチューブ5a内に排水が浸入することはない。
機構部本体7c内を押上軸7dがスムーズに降下するためには、機構部本体7cの空気や排水が押上軸7dの降下に合わせて排出される必要があるが、前述の通り、インナーワイヤ5bが図10(b)や図10(c)の状態にある時、アウターチューブ5aの両端はキャップ体5dによって閉塞されていないため、アウターチューブ5aの操作部S側の大気開放箇所である操作部本体3の上端から、アウターチューブ5a内部を介して、機構部本体7c内部の空気や排水をアウターチューブ5a内部に排出し、その分の体積の空気をアウターチューブ5a端部より排出することで、機構部7が支障なく動作することができる。また、アウターチューブ5aと機構部本体7cの接続が密閉でない場合は、この継ぎ目から空気や排水が配管部内に排出されるため、押上軸7dの上昇に不具合が生じることは無い。
インナーワイヤ5bが動作を完了し、図10(a)の状態になると、アウターチューブ5aの端部はキャップ体5dによって閉塞されるが、この時点で機構部7の閉口の為の動作は完了しており、キャップ体5dによる閉塞が遠隔操作式排水栓装置の動作に不具合をもたらすことは無い。
以降、操作部Sのツマミ部4に押し操作を行うことで、排水口1aを排水栓2aから離間した位置にて、遠隔操作により開閉することができる。
本発明の実施例は以上のようであるが本発明は上記実施例に限定される物ではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。
例えば、上記実施例では、レリースワイヤが採用される遠隔操作式排水栓装置は洗面台Wの洗面ボウルBであるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、浴槽、流し台等に用いられる遠隔操作式排水栓装置に採用しても構わない。また、排水栓装置以外の製品に採用されても良い。
また、上記実施例では閉塞機構をキャップ機構としたが、上記実施例に限定されるものではなく、図11に示すような閉塞機構をインナーワイヤ5bの進退を邪魔すること無く通過させる水密部材で構成しても良い。この実施例では、図11のa)に示すように水密部材の中心部に複数のスリットを構成し、このスリットをインナーワイヤ5bが進退自在に通過して正常に作動するように構成するものなどが考えられる。なお、同図b)はインナーワイヤ5bが後退したときを示し、同図c)はインナーワイヤ5bが前進したときを示す。
また、図12に示すように、閉塞機構を蛇腹状の水密部材の中心部にインナーワイヤ5bの外径よりも小径の穴を構成したものとし、蛇腹状の水密部材の穴に対しインナーワイヤ5bを進退不可に通過固定しながらインナーワイヤ5bの進退に併せて水密部材が伸縮し、インナーワイヤ5bの進退が水密部材によって妨げられるようなことがなく正常に作動可能としたものなどが考えられる。なお、同図a)はインナーワイヤ5bが後退したときを示し、同図b)はインナーワイヤ5bが前進したときを示す。
また、図示しないが、アウターチューブ5aの端部をゴムブッシュなどで常時閉塞しても良い。
これら図11及び図12に記載の実施例は、アウターチューブ5a端部を常時閉塞する閉塞機構を示す実施例である。
尚、遠隔操作式排水栓装置には、インナーワイヤ5bが前進することで排水口1aが開口し後退することで閉口するもの、逆にインナーワイヤ5bが後退することで開口し、前進することで開口するもの、またインナーワイヤ5bが開口・閉口の動作の際だけ前進して動作の終了後は後退するもの、前進した状態又は後退した状態を維持し続けるものなど、様々な種類があり、キャップ体5dの配置位置や素材、また機構部7の動作に合わせて若干インナーワイヤ5bの軸方向に伸縮するなど、遠隔操作式排水栓装置の開閉の構造に合わせて適宜変更・調整するものである。
1 排水口本体 1a 排水口
1b フランジ部 1c 横穴部
2 栓部材 2a 排水栓
2b 軸部 2c ガイド部
3 操作部本体 3a 弾性突起
4 ツマミ部 4a 軸部分
4b 溝部分 5 レリースワイヤ
5a アウターチューブ 5b インナーワイヤ
5c 閉塞部材 5d キャップ体
5e 段部 5f ロッド軸
6 配管部 6a 直管部
6b 挿通部 7 機構部
7a 円柱部 7b 押上部
7c 機構部本体 7d 押上軸
8 支持部材 8a リング部
9 オーバーフロー配管 9a ホース管
9b エルボ管 9c アダプター部
B 洗面ボウル C キャビネット
H1 取付孔 H2 操作部取付孔
N 板ナット部材 O オーバーフロー排水口
PK 貫通部用パッキング S 操作部
T トラップ配管 W 洗面台

Claims (5)

  1. 筒体からなるアウターチューブと、
    該アウターチューブ内に進退自在に配置され、且つ一方の端部が流体に晒されるインナーワイヤと、からなり、
    アウターチューブの端部に、インナーワイヤを正常に進退させ、且つ流体がアウターチューブ内に侵入しないように閉塞する閉塞機構を構成したことを特徴とするレリースワイヤ。
  2. 前記アウターチューブを、
    槽体の底面に設けられた排水口と、
    該排水口からの排水を通過させる配管部と、
    排水口を開閉する排水栓と、
    排水栓の動作を操作する操作部と、
    からなる遠隔操作式排水栓装置の、操作部と排水栓との連絡に用いると共に、
    配管部に対してアウターチューブを水密的に接続するように構成したことを特徴とする、前記請求項1に記載のレリースワイヤ。
  3. 前記レリースワイヤにおいて、
    前記流体が排水であることを特徴とする、請求項2に記載のレリースワイヤ。
  4. 前記レリースワイヤにおいて、
    前記閉塞機構は、常時閉塞していることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のレリースワイヤ。
  5. 前記レリースワイヤにおいて、
    前記閉塞機構は、排水口の開口時に、アウターチューブ端部を閉塞するキャップ機構としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のレリースワイヤ。
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