JP4223234B2 - 管接続構造及び止水可とう継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は下水道面整備に用いられるリブ付き管と取付管の管接続構造に関するものであり、特に、地中に埋設されたリブ付き管と、取付管とを接続するための継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道管きょには、塩化ビニル管、鉄筋コンクリート管、陶管等があり、地中に埋設され、住宅、オフィスビル、工場などからの排水がかかる管きょを通じて処理場に集められている。近年、耐荷力・軽量性に優れ、砕石基礎にも適用できるリブ付き硬質塩化ビニル管の採用が増えてきている。
【0003】
かかるリブ付き管と取付管の接続には、硬質塩ビ製継手が用いられている。
図13(a)はリブ付き管と取付管とを硬質塩化ビニル製継手で接続する接続構造の部分断面正面図であり、図13(b)は図13(a)の接続構造の部分側面図である。図14(a)は従来の硬質塩化ビニル製継手の部分断面正面図であり、図14(b)は図14(a)の継手の側面図である。
【0004】
図13及び14に示すように、リブ2a付きのリブ付き管2と取付管3とは、硬質塩化ビニル製継手51で接続される。硬質塩化ビニル製継手51は、鞍部52の内面のリブ用溝53とゴム輪54とを有する。硬質塩化ビニル製継手51は接着剤55でリブ付き管2に接合され番線56で固定される。
【0005】
具体的には、硬質塩化ビニル製継手51は、リブ付き管2と同材質の硬質塩化ビニルで成型され、継手51の鞍部52はリブ付き管のリブが収まるリブ用溝53を有し、リブ付き管2と取付管3の接続は、継手51の裏面にエポキシ系接着剤55を塗布し、図14に示すように番線56で締め付け、リブ2a用の溝53に接着剤を充填シールさせ固定するのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる硬質塩化ビニル系の継手は、継手自体の裏面に設けられたリブ付き管のリブを収納するリブ受け溝とリブ付き本管と取付管接続部に開けられた穿孔部周りのリブとを正確に位置決めする必要がある。また、かかる継手は、継手の裏面には2液反応型のエポキシ系接着剤を充分な量塗布し、リブと溝間の全面がシールできるよう正確に勘合し、番線等を用い更に締め付け固定することにより、エポキシ系接着剤の硬化後に剛性の接続構造を形成する。
【0007】
かかる場合、定型の溝付き継手は、穿孔部周辺のリブに正確に合わなければ使用できないため、穿孔作業及び位置決め作業に注意及び熟練を有する。また、エポキシ系接着材は、主剤と硬化剤を現地で混合し塗布するが、充分に硬化するまで、取付管の接合作業や埋め戻し作業ができない。
【0008】
また、かかる接続構造では、エポキシ系接着剤で接合しているため、埋め戻し後の不同沈下や地震等によって、リブ付き本管と取付管の相対的位置関係が変化すると、継手部に応力が集中するため、エポキシ系接着剤に剥離が生じる場合がある。このようにして形成される剥離部は、漏水や不明水の侵入の原因となる。
【0009】
さらに、近年では、接続孔周りのリブの凹凸形状に密接しシールする加硫ゴム成型品の面状止水体の検討も行われているが、加硫ゴム成型品は、40〜80のゴム硬度(タイプAデュロメーターで測定する。以下同じ。)と高く、リブ付き管と密接させるためには製品自体に高い寸法精度が要求され、かつ現場取付作業時に面状止水体をリブの凹凸の細部にわたり完全に密接させることは困難である。
【0010】
また、かかる面状止水体は、継手本体に設けて締結バンド程度の締付力で締め付けても殆ど圧縮変形せず、凹凸部への密接やリブ付き管の成型寸法のバラツキを吸収できず、シールする効果は期待できない。さらにまた、加硫ゴム成型品に水と接すると膨張する水膨張性機能を付与したものも同様に圧縮変形が少ないため、初期に漏水が発生し、この時点で土や砂等が侵入して貯まり水道となり、その後、水膨張しても水道からの地下水などの侵入を防げない欠点がある。
【0011】
本発明の課題は、リブ付き管の本管と取付管とを止水性に優れる可とう性継手で連結し、不同沈下や地震等により生じる取付管とリブ付き本管の相対的位置関係の変位を可とう性継手本体の弾性変形によって吸収して止水性を維持することができるのはもちろんのこと、止水可とう継手の取り付け精度や管の成型精度の影響を受けることなく、止水性に優れる管接続構造を得ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リブ付き管と取付管と止水可とう継手とを備えており、前記リブ付き管の接続孔と前記取付管とが前記止水可とう継手によって接続されている管接続構造であって、前記止水可とう継手が可とう性の継手本体と止水部材と剛性の押えカバーとを有しており、前記継手本体が、前記取付管の外周に密着する筒状部と、前記筒状部から外方向に突出し前記接続孔の周囲に張り出すサドル部とを有しており、前記止水部材が、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなり、前記未架橋部材が止水シール層を構成し、前記止水シール層が前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面に配置されており、前記架橋部材が、リブ間を概略埋めるブロック部を有する帯状の軟質ゴム止水帯を構成し、前記軟質ゴム止水帯が、前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置されており、前記軟質ゴム止水帯と前記サドル部との間に剛性ホルダーが設けられており、前記剛性ホルダーが、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の底面保持部、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の側面保持部及び切欠き部を備えており、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の高さが前記剛性ホルダーの側面保持部の高さより高く、前記リブ付き管のリブが前記切欠き部内に収められており、前記押えカバーが前記サドル部の外面に設けられており、前記押えカバーが、前記サドル部、前記止水シール層及び前記軟質ゴム止水帯を前記リブ付き管に押えつけており、前記止水シール層が変形し前記接続孔の周囲のリブと密着しており、前記剛性ホルダーが前記軟質ゴム止水帯のブロック部を前記リブ付き管の表面に押えつけており、前記軟質ゴム止水帯のブロック部が圧縮変形し前記接続孔の周囲のリブの間を埋め込んで前記リブと密着しており、前記サドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉されていることを特徴とする管接続構造及びかかる管接続構造に用いる止水可とう継手に係るものである。
【0013】
本発明者は、リブ付き管に止水可とう継手を取り付ける際の取付精度やリブ付き管の成型精度の影響を受けることなく、止水性に優れる接続構造を得るため、種々の管接続構造を試作し、検討した。
【0014】
その結果、リブ付き管と取付管との接続では、リブ付き管に穿孔した接続部がリブによって非常に複雑な形状となり、環状のリブが継手と管の密着を妨げ、このことが、充分な止水性を発揮させない原因であると考えられた。
【0015】
かかる知見の下、本発明者は、リブ間を埋める軟質又は硬質のゴム成型品を接続孔の周りに面状に配し、押えカバーで締め込むことを検討した。しかし、かかる面状のゴム成型品は、押えカバーで全面を均一に押える必要があり、単純な作業によってリブ間を完全に埋め込み、水密性を確保するのは難しいことが分かった。
【0016】
そこで、本発明者は、更に詳細に検討したところ、リブ付き管と取付管を止水可とう継手で接続し止水する際、リブ付き管の接続孔外周辺の管軸方向に、止水部材として、0〜30のゴム硬度の軟質ゴム系止水帯又は剛性カラーを有する軟質ゴム止水帯を設け、リブ付き管の接続孔外周辺の周方向には、止水部材としての止水シール層を設けて、これら止水部材を締結バンドで締め付けることにより、リブ付き管と継手との間に良好な止水性を発揮することを突き止め、本発明を完成させた。
【0017】
本発明では、止水部材は、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなる。かかる未架橋部材はリブ付き管の接続孔の周囲のリブに接触するように止水可とう継手のサドル部の内面に配置されており、かかる架橋部材は前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置されている。
【0018】
本発明によれば、押えカバーが前記サドル部の外面に設けられ、前記押えカバーが、前記サドル部、前記未架橋部材及び前記架橋部材を前記リブ付き管に押えつけることで、前記未架橋部材が変形し前記接続孔の周囲のリブと密着し、前記架橋部材が圧縮変形し前記接続孔の周囲のリブの間を埋め込んで前記リブと密着し、前記サドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
(1)接続構造
本発明の接続構造は、リブ付き管と取付管とを備えており、リブ付き管の接続孔と取付管とが止水可とう継手によって接続されている接続構造である。かかる接続構造は、下水道管の接続に限られず、種々の用途の管を接続する場合に用いることができる。
【0020】
(2)リブ付き管
本発明にかかるリブ付き管は種々の形状、材質のものを用いることができる。リブは、管の周方向に形成される環状のもの、管の長さ方向に形成される筋状のもの、格子状のもの等、種々に形成されたものでよい。以下には、主として、リブが管の周方向に環状に形成されているリブ付き管を例に説明する。
【0021】
(2−1)接続孔
かかるリブ付き管は接続孔を有している。かかる接続孔はリブ付き管と取付管とを連通させるものである。かかる接続孔は、取付管やリブ付き管の大きさ及び強度、接続の用途等によって種々の形状又は構造の孔とすることができる。かかる接続孔は穿孔でよく、かかる穿孔は、現場又は工場で適切な穿孔機を用いてリブ付き管に穴あけすることによって形成することができる。
【0022】
(3)取付管
本発明にかかる取付管は種々の形状、材質のものを用いることができる。かかる取付管は、リブ付き管が本管であり取付管が枝管である場合を想定している。
【0023】
本発明にかかる取付管は、一般的に多く用いられる硬質塩化ビニル管が適しているが、表面が円滑な管ならポリエチレン管でも鉄筋コンクリート管でも良い。
【0024】
(4)止水可とう継手
本発明にかかる止水可とう継手はリブ付き管の接続孔と取付管とを水密に接続する。かかる止水可とう継手は、可とう性の継手本体と、止水部材と、剛性の押えカバーとを有する。
【0025】
(4−1)可とう性の継手本体
かかる継手本体は、取付管の外周に密着する筒状部と、筒状部から外方向に突出し接続孔の周囲のリブ上に張り出すサドル部とを有している。
【0026】
(4−1−1)筒状部
かかる筒状部は、可とう性があり筒状の成型体であれば、その他の形状、材質等、特に制限されるものではない。ここで、筒状とは、外周部とこの外周部に囲まれた内部空間を有する形状をいう。内部空間は、断面で見て、円形、だ円形、三角形、四角形等の多角形等で、取付管又は接続孔の形状に合わせて種々に変形し得る形状のものでよい。
【0027】
本発明では、かかる筒状部は接続孔の周囲のリブ付き管上に据え付けられる。かかる筒状部には、内側に取付管が挿入される。筒状部は取付管の外周に固定され取付管と密着する。
【0028】
本発明では、筒状部の内面に、突起部を設けることができる。かかる突起部は筒状部の内面に段差を形成し、この段差は、取付管の挿入端を受ける管受け部となることができる。かかる管受け部は、接続構造を埋設後、土圧により取付管がリブ付き管本管に突入する危険性が高い地域では、取付管の突入を有効に防止することができる。
【0029】
かかる筒状部と取付管との密着には、接着剤や締め付けバンド等の種々の手段を用いることができる。特に、固定バンド等を用い、筒状部を外側から締め付けることで、取付管に固定する処理が好ましい。かかる処理は筒状部と取付管との間の十分な水密性を比較的簡単で迅速に確保することができる。
【0030】
(4−1−2)サドル部
本発明にかかるサドル部は、接続孔の周囲のリブ上に張り出し、リブ付き管に固定される。
【0031】
本発明では、かかるサドル部は、リブ付き管上の複数のリブ上に拡がり、リブ付き管に固定できるようにするのが好ましい。かかるサドル部はリブ付き管とより一層強固に固定される。
【0032】
サドル部の大きさ、形状等は、リブ付き管の形状、接続孔の周辺形状、リブの形状等を考慮し、種々に設計することができる。
【0033】
本発明では、サドル部はリブ付き管との間で十分な密閉性が得られるので、サドル部はリブ付き管の周方向の全周に及ぶ必要はなく、リブ付き管の接続孔の周りを含む半径方向外側の一部を覆う大きさでよい。
【0034】
(4−1−3)継手本体の材質
本発明にかかる継手本体は、数々の弾性を有する材質から形成することができる。かかる材質は、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)、クロロプレン等の合成ゴムや、天然ゴム及び軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー等からなる群より選定することができる。
【0035】
(4−2)止水部材
本発明にかかる止水部材は、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなる。かかる未架橋部材はリブ付き管の接続孔の周囲のリブに接触するように止水可とう継手のサドル部の内面に配置され、かかる架橋部材は前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置される。かかる止水部材は、前述のサドル部の外側からサドル部とともにリブ付き管のリブに対して押えつけられる。
【0036】
本発明では、前記未架橋部材は押えつけられて変形し、リブ付き管の接続孔の周囲のリブと密着し、前記架橋部材は押えつけられて圧縮変形し、前記リブの間を埋め込んで前記接続孔の周囲のリブと密着し、止水可とう継手のサドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉される。
【0037】
(4−2−1)未架橋部材
かかる未架橋部材は、止水可とう継手のサドル部とリブ付き管との間で、リブ付き管の管軸方向の密閉性を確保する働きをする。
【0038】
かかる未架橋部材は、継手本体のサドル部の内側に、リブ付き管の接続孔の周りを囲むように設けることができる。かかる未架橋部材は、接続孔から出ようとする流動物を接続孔の近傍で効果的に防ぐことができる。
【0039】
未架橋部材は、特に制限されることなく、種々の形状で未架橋の材料からなることができる。特に、リブ付き管の接続孔の外周部を止水する止水シール層が有効である。特別な形状を必要とせずに所定の大きさに切断することができ、サドル部の内面に接着等の通常の手段で固定できる。
【0040】
未架橋部材は塑性変形し易い材料からなるシール材が適している。塑性変形し易い材料は、ブチルゴム系シール材、アスファルト系シール材、各種のコーキング材等からなる群より選ぶことができる。
【0041】
(4−2−1−1)孔付き未架橋部材
本発明では、孔を有する1つの未架橋部材を用いるのが好ましい。かかる孔は接続孔によるリブ付き管と取付管との連通を妨げない位置及び大きさで設けられる。かかる孔付き未架橋部材は、1つで、接続孔の開口を確保しつつ、接続孔の周囲のリブとサドル部との隙間を効果的に塞ぐことができ、複数の未架橋部材を用いる場合と比べ、未架橋部材の隙間を効果的に塞ぐことができる。
【0042】
かかる孔付き未架橋部材の孔の径は接続孔の径よりも大きいのが好ましい。かかる未架橋部材は、設置位置が多少ずれても接続孔の開口を十分に確保することができる。かかる孔の形状は、接続孔の開口を妨げなければ、角型形状等、種々の形状で良い。
【0043】
なお、本発明では、未架橋部材は複数の部材に分けて用いることができる。かかる場合、複数枚の止水部材は、リブ付き管の接続孔を塞がないように接続孔の周囲に配置し、水密性が低下しないように互いの止水部材を継目部分で密着させるのが好ましい。
【0044】
(4−2−2)架橋部材
かかる架橋部材は、止水可とう継手のサドル部とリブ付き管との間で、リブ付き管の周方向の密閉性を確保する働きをする。
【0045】
かかる架橋部材は、継手本体のサドル部の内側に、リブ付き管の接続孔の周りでリブ付き管の管軸方向に設けることができる。かかる架橋部材は、接続孔からリブ付き管の周方向に出ようとする流動物を効果的に防ぐことができる。
【0046】
本発明にかかる架橋部材は、特に制限されることなく、架橋材料からなる限りにおいて、種々の形状を有することができる。架橋材料としては、種々の材料を用いることができる。特に、0〜30のゴム硬度の軟質ゴムが好ましい。
【0047】
かかるゴム硬度は、高油展性の合成ゴムであるノルボーネン100重量部に対し、ゴム用軟化剤であるナフテン系オイルを300〜500重量部程度、充填剤を50〜100重量部程度添加し、更に加硫に必要な硫黄、促進剤及びその他添加剤を配合し、練り工程及び加硫成型工程を経て得ることができる。
【0048】
また、上記ノルボーネンの代わりに、高油展性グレードのEPDMを用いても良い。また、分子末端に水酸基を有する常温で液状の反応型ポリマー100重量部に対して、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、タール等の瀝青物を50〜1000重量部、分子末端にイソシアネート基を有する硬化剤、可塑剤、その他添加剤を配合しても得ることができる。
【0049】
常温で液状の反応型ポリマーは、例えば、液状ポリブタジエン、液状クロロプレン、液状スチレンブタジエン共重合体、ポリエーテルポリオール、シリコーン、ポリサルファイド、変性シリコーン等からなる群より選ぶことができる。
【0050】
上述の硬化剤としては、特に制限されないが、トルイレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の末端イソシアネート基を有するプレポリマー等を挙げることができる。
【0051】
本発明にかかる架橋部材は、圧縮変形し易い方がリブ形状への密着性が良いため、好ましくは、0〜20程度のゴム硬度の軟質ゴムからなるのが良い。また、かかる軟質ゴムには、水膨張性機能を付与しても良い。
【0052】
(4−2−2−1)軟質ゴム止水帯
本発明では、特に、リブ間を埋める圧縮変形部とリブ収容部とを有する帯状の軟質ゴム止水帯が有効である。かかる軟質ゴム止水帯は、継手本体のサドル部の円周方向側端部で、水密に密閉するのが難しい接続孔周りのリブ付き管の周方向を効率よく止水することができる。
【0053】
かかる軟質ゴム止水帯としては、リブ間を概略埋めるブロック部を有することができる。かかるブロック部は、押えカバーと締結バンド等の締め付け等により軟質ゴム止水帯が圧縮変形する際、圧縮変形し、リブ及びリブ付き管の表面に密接し、架橋部材とリブ付き管との間で優れた水密性を発揮する。
【0054】
このように、本発明にかかる架橋部材は、予めリブを埋めるような形状を有すれば、その後の圧縮変形によってより一層高くリブ付き管と密接するので、リブ間及びリブ間のリブ付き管の表面に密着し、リブ付き管とサドル部との密閉性がより一層高くなる。
【0055】
また、本発明にかかる架橋部材が帯状であれば、接続孔の外周面でリブ付き管の管軸方向に配置することで、リブ付き管とサドル部との密閉性を簡単に得ることができる。
【0056】
(4−2−2−2)圧着部材
本発明では、架橋部材とサドル部との間に、圧着部材を設けることができる。かかる圧着部材は、架橋部材をリブ付き管に圧着させるためのもので、架橋部材の圧縮変形をリブ付き管のリブの間に集中させる働きをする。
【0057】
かかる圧着部材は、特に制限されることなく、平板状、皿状等の種々の形状のものを任意に用いることができる。特に、架橋部材の底面保持部、架橋部材の側面保持部及び切欠き部を有する剛性ホルダーがよい。
【0058】
かかる剛性ホルダーは、リブ付き管のリブを切欠き部に収めることで、収納されている架橋部材の高さを側面保持部の高さより高くすることができ、架橋部材の一端を側面保持部から突出させることができる。
【0059】
かかる剛性ホルダーにより、架橋部材は、リブ付き管の表面に押えつけられるとともに、架橋部材の圧縮変形がリブの間に集中し、架橋部材とリブ付き管との間に、より一層優れた圧着性が得られ、リブ付き管とサドル部との間の密閉性が確保できる。
【0060】
(5)剛性の押えカバー
本発明にかかる剛性の押えカバーはサドル部の外面に設けられる。かかる押えカバーはサドル部及び止水部材をリブ付き管に押えつける働きをする。この際、前述したように、止水部材のうち、未架橋部材がリブ付き管の周方向で接続孔の周囲のリブと密着し、架橋部材がリブ付き管の長さ方向で接続孔の周囲のリブとリブとの間を圧縮変形して埋め込んで、サドル部とリブ付き管との間が水密に密閉される。
【0061】
かかる押えカバーはリブ付き管の外径よりも大きい内径を有し、自らの弾性復元力によりリブ付き管を挟み込む種類のものを用いることができる。かかる押えカバーは、バネ鋼等から作製することができる。
【0062】
(6)締結バンド
本発明では、押えカバー自体に、サドル部等をリブ付き管に押し付ける力がなくてもよい。この場合、かかる押えカバーは、締結バンドを用いてリブ付き管に締め付けることができる。
【0063】
かかる締め付けは、締結バンドと押えカバーとの双方にフランジ部を設け、フランジ部を連結ボルトで繋ぎ、連結ボルトを締め込むことで行える。なお、本発明では、押えカバーを複数本の円周バンドを用いて締め付けることもできる。
【0064】
(7)押えカバー等の材質
本発明にかかる剛性の押えカバー、締結バンド、連結ボルトは、ステンレス鋼、防錆メッキ鋼、硬質プラスチック、繊維強化プラスチック等の材質のものを使用できる。これらは腐食し難いので望ましい。
【0065】
(8)導水補助短管
本発明では、導水補助短管を設けることができる。かかる導水補助短管は、取付管とリブ付き管との間で、下水等の流動物が円滑に流れる働きをする。
【0066】
かかる導水補助短管は、取付管の内径とほぼ同じ内径の筒状体でよく、一方の端部に筒状体の外方向に張り出す鍔部を有することができる。ここに言う「ほぼ同じ内径」とは、導水補助短管の内径と取付管の内径との差が、これらの接合部において段差を生じさせない差であるか、又は多少の段差が生じても、下水等の流動物が滞ることなく流れる段差となる場合をいう。
【0067】
かかる導水補助短管は、その鍔部を止水可とう継手の筒状部の内面の突起部上に固定して取り付けることができる。鍔部は導水補助短管自体の脱落を防ぐことができる。
【0068】
かかる導水補助短管は、筒状体の長さをリブ付き管の管壁に達する長さとすることができる。かかる導水補助短管は、接続孔周辺のリブとリブとの間に下水等の管内流動物が入り込んで、固形物等が詰まったり、貯まったりするのを防ぎ、接続部内流動を円滑にすることができる。なお、筒状体の長さは、リブ付き管内部の流動物の流れを妨げないように、必要最小限であるのが好ましい。
【0069】
かかる導水補助短管は、特に制限されることなく、種々の材料からなることができる。特に、押えカバー等と同様に、ステンレス鋼等の腐食し難い材質のものを使用することができる。
【0070】
(9)緩衝シール材層
本発明では、剛性ホルダーと架橋部材との間に、緩衝シール材層を設けることができる。かかる緩衝シール材層は、押えカバーで締め付けた際の、架橋部材とリブ付き管との間の水密性を向上させる働きをする。
【0071】
かかる緩衝シール材層は、軟質ゴム止水帯等の架橋部材の圧縮変形を補助することができる。かかる緩衝シール材層は、特に、上述の止水シール層と同様の可塑性変形する材質からなるのが適している。
【0072】
(10)管接続構造の施工方法
本発明では、所望により、剛性ホルダー、導水補助短管、緩衝シール材層等を用い、所定の止水可とう継手をリブ付き管の接続孔に据え付け、更に可とう性の継手本体のサドル部に押えカバーを被せ、押えカバーを、締結バンドを用いる等して締め付け固定することにより、水密性に優れた管接続構造を得ることができる。
【0073】
このように、本発明の管接続構造は、本管と取付管とを接着剤で接続する場合のような熟練や高度の注意力が必要とならず、接着剤自体必要でなく、迅速しかも確実に施工することができる。また、本発明の管接続構造では、接続部に可とう性が与えられるので、エポキシ系接着剤の応力剥離等の欠点もない。
【0074】
図面を参照して、本発明を更に詳細に説明する。なお、図面中の符号が同一のものは、特に説明する場合を除いて、同一の部材等を示す。図1は本発明にかかる1例の管接続構造を正面から見た部分縦断面図である。図2は図1の管接続構造の側面図である。図3は図2の管接続構造のA部のリブ付き管と架橋部材との密接部を長さ方向で切断した状態で示す断面図である。図4は図2の管接続構造の部分縦断面図である。
【0075】
図5(a)は本発明にかかる1例の架橋部材の斜視図であり、図5(b)は図5(a)の架橋部材の正面図であり、図5(c)は図5(a)の架橋部材の側面図である。
【0076】
図6(a)は本発明にかかる1例の押えカバーと締結バンドとの組合せ体を示す側面図であり、図6(b)は図6(a)の組合せ体の正面図である。
【0077】
図7(a)は本発明にかかる1例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、図7(b)は図7(a)の組合せ体の正面図であり、図7(c)は図7(a)の組合せ体に用いる剛性ホルダーの斜視図である。
【0078】
図8(a)は本発明にかかる他の例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、図8(b)は図8(a)の組合せ体の正面図であり、図8(c)は図8(a)の組合せ体に用いる軟質ゴム止水帯の斜視図であり、図8(d)は図8(a)の組合せ体に用いる剛性ホルダーの斜視図である。
【0079】
図9(a)は本発明にかかる更に他の例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、図9(b)は図9(a)の組合せ体の正面図であり、図9(c)は図9(a)の組合せ体に用いる緩衝シール材層の斜視図である。
【0080】
図10は導水補助短管を用いる本発明にかかる1例の止水可とう継手の部分断面図である。図11は図10の止水可とう継手の裏面図である。図12(a)は本発明の一例の導水補助短管の正面図であり、図12(b)は図12(a)の導水補助短管の裏面図である。
【0081】
図1〜6に示すように、本発明にかかる1例の管継手構造1は、リブ2a付きの管2と取付管3と止水可とう継手4を備えており、リブ付き管2の接続孔2bと取付管3とが止水可とう継手4によって接続されている。
【0082】
止水可とう継手4は、可とう性の継手本体5と止水部材6と剛性の押えカバー7とを有している。継手本体5は取付管3の外周に密着する筒状部5aと、筒状部5aから外方向に突出し接続孔2bの周囲のリブ2a上に張り出すサドル部5bとを有している。
【0083】
止水部材6は、継手本体5のサドル部5bの内面に、接続孔2bの周りのリブ付き管2の外周部を止水するために、接続孔2bを囲むように設けられている。
【0084】
止水部材6は、この例では、サドル部5bのリブ付き管2の側の、止水シール層等の未架橋部材6aと、軟質ゴム止水帯等の架橋部材6bとで構成される。
【0085】
架橋部材6bはリブ2aの間を埋める。かかる架橋部材6bには、図5に示すような軟質ゴム止水帯、特に0〜30のゴム硬度のものを用いることができる。
【0086】
図3及び5に詳細に示すように、架橋部材6bは、リブ付き管2のリブ2a間を埋める圧縮変形部6cとリブ2aが収まるリブ収容部6dとを有する。圧縮変形部はブロック部を形成している。
【0087】
架橋部材6bのリブ付き管2への取り付けは、リブ収容部6dをリブ2aに嵌め込みセットするか、予め未架橋部材6aと共に継手本体5に取り付けておき、継手本体5と共にセットすることもできる。
【0088】
押えカバー7は、押えカバー本体7aと締結バンド7bとからなり、サドル部5bの外面に設けられている。押えカバー本体7aは、締結バンド7bによって、サドル部5bと、未架橋部材6a及び架橋部材6bからなる止水部材6とをリブ付き管2に押えつけている。
【0089】
管接続構造1では、止水部材6のうち、未架橋部材6aが変形しリブ2aに密着し接続孔2bの周りをリブ付き管2の管軸方向で止水し、架橋部材6bが圧縮変形しリブ2a間を埋め込んで接続孔2bの周りをリブ付き管2の管周方向で止水する。
【0090】
継手本体5は筒状部5aが接続孔2b上にくるように配置される。筒状部5bには、取付管3が挿入され、固定バンド8で固定され、取付管3と可とう性の継手本体5との水密性が確保される。
【0091】
リブ付き管2に、継手本体5及び止水部材6をセットした後、押えカバー本体7aを被せ締結バンド7bで締め付けることにより、リブ付き管2に止水可とう継手4が固定される。このとき、リブ付き管2の接続孔2bの周りでは、止水部材6により、リブ付き管2と止水可とう継手4とが水密に接続される。
【0092】
なお、押えカバー7は、図6に詳細に示すように、押えカバー本体7aと締結バンド7bのそれぞれの端部に、フランジ部7c及び係止部7dを有することができ、それぞれのフランジ部7cは、ボルト7e及びナット7f等の固定具で締め付けて固定される。
【0093】
本発明では、架橋部材として、図7に示すような架橋部材6bと剛性ホルダー9との組合せ体10を用いることができる。図7(a)〜(c)に示すように、組合せ体10は、架橋部材6bとしての軟質ゴム止水帯を剛性ホルダー9内にセットされて構成される。架橋部材6bは、図3に示すような圧縮変形部6cとリブ収容部6dとを備える。
【0094】
剛性ホルダー9は、架橋部材6bの底面保持部9a、圧縮変形部6cの側面保持部9b及び切欠き部9cを備え、架橋部材6bの長尺方向でリブ付き管当接面以外の面を覆う形状を有する。
【0095】
組合せ体10において、架橋部材6bは、圧縮変形部6cの高さが側面保持部9bの高さより高いので、リブ付き管のリブを切欠き部9c内に収め、剛性ホルダー9によって架橋部材6bをリブ付き管の表面に押えつければ、効率的に水密構造が得られる。
【0096】
すなわち、押えカバーと締結バンド等の締め付けによって剛性ホルダーが押されると、架橋部材は、剛性ホルダーに保持された状態で、側面保持部が存在するためリブの円周方向に変形できず、側面保持部よりはみ出した圧縮変形部の部分が集中して圧縮変形し、リブ間を埋め込んで接続孔周りのリブ付き管の周方向を止水する。
【0097】
これによって、架橋部材とリブ付き管との間が十分に止水され、リブ付き管自体の寸法のバラツキや、現場での取付作業における止水可とう継手の据付位置のバラツキに対しても、十分な水密性を発揮することが可能となる。
【0098】
本発明では、図8(a)〜(d)に示すような架橋部材16bと剛性ホルダー19との組合せ体20を用いることができる。図8(a)〜(d)に示すように、この例の架橋部材16bは図7に示す架橋部材6bに止水突起16eが付いており、剛性ホルダー19は底面保持部19a及び側面保持部19bがそれぞれ独立しているものである。圧縮変形部16c、リブ収容部16d、切欠き部19cは、それぞれ、図7に示すものと同様のものである。
【0099】
本発明では、図9(a)〜(c)に示すような架橋部材6bと剛性ホルダー9と緩衝シール材層12との組合せ体30を用いることができる。図9(a)〜(c)に示すように、この例の組合せ体30では、図7に示すような架橋部材6bと剛性ホルダー9との間に緩衝シール材層12が設けられている。
【0100】
かかる緩衝シール材層12は、組合せ体30において、締め付け時に、架橋部材の圧縮変形を補助し、架橋部材とリブ付き管との間の密着性を及び水密性を向上させる。
【0101】
本発明では、図10〜12に示すような止水可とう継手14を用いることができる。止水可とう継手14には、導水補助短管15が用いられる。導水補助短管15には、鍔部15aが設けられており、鍔部15aが継手本体5aの突起部5cにセットされる。
【0102】
導水補助短管15は、取付管の挿入端部に連結し、下水の流れを円滑にすることができる。導水補助短管15は、取付管の内径と略同じ内径で、鍔部15aが導水補助短管15自体のリブ付き管内への脱落を防ぐと共に取付管の挿入端部を受け、リブ付き管の接続孔の内面に沿った形状を有する。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の未架橋部材と所定の架橋部材とが押えカバーによってリブ付き管に押えつけられ、前記未架橋部材は変形し、リブ付き管の接続孔の周囲のリブと密着し、リブ付き管の管軸方向を水密に密閉し、前記架橋部材は圧縮変形し、前記リブの間を埋め込んで前記接続孔の周囲のリブと密着し、リブ付き管の管周方向を水密に密閉するので、止水可とう継手のサドル部とリブ付き管との間が効率的に密閉される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる1例の管接続構造の部分縦断面正面図である。
【図2】図1の管接続構造の側面図である。
【図3】図2の管接続構造のA部のリブ付き管と架橋部材との密接部を長さ方向で切断した状態で示す断面図である。
【図4】図2の管接続構造の部分縦断面図である。
【図5】(a)は本発明にかかる1例の架橋部材の斜視図であり、(b)は(a)の架橋部材の正面図であり、(c)は(a)の架橋部材の側面図である。
【図6】(a)は本発明にかかる1例の押えカバーと締結バンドとの組合せ体を示す側面図であり、(b)は(a)の組合せ体の正面図である。
【図7】(a)は本発明にかかる1例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、(b)は(a)の組合せ体の正面図であり、(c)は(a)の組合せ体に用いる剛性ホルダーの斜視図である。
【図8】(a)は本発明にかかる他の例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、(b)は(a)の組合せ体の正面図であり、(c)は(a)の組合せ体に用いる軟質ゴム止水帯の斜視図であり、(d)は(a)の組合せ体に用いる剛性ホルダーの斜視図である。
【図9】(a)は本発明にかかる更に他の例の軟質ゴム止水帯と剛性ホルダーとの組合せ体の側面図であり、(b)は(a)の組合せ体の正面図であり、(c)は(a)の組合せ体に用いる緩衝シール材層の斜視図である。
【図10】導水補助短管を用いる本発明にかかる1例の止水可とう継手の部分断面図である。
【図11】図10の止水可とう継手の裏面図である。
【図12】(a)は本発明の一例の導水補助短管の正面図であり、(b)は(a)の導水補助短管の裏面図である。
【図13】(a)はリブ付き管と取付管とを硬質塩化ビニル製継手で接続する接続構造の部分断面正面図であり、(b)は(a)の接続構造の部分側面図である。
【図14】(a)は従来の硬質塩化ビニル製継手の部分断面正面図であり、(b)は(a)の継手の側面図である。
【符号の説明】
1 管接続構造
2 リブ付き管
2a リブ
2b 接続孔
3 取付管
4,14 止水可とう継手
5 継手本体
5a 筒状部
5b サドル部
5c 突起部
6 止水部材
6a 未架橋部材
6b,16b 架橋部材
6c,16c 圧縮変形部
6d,16d リブ収容部
7 押えカバー
7a 押えカバー本体
7b 締結バンド
8 固定バンド
7c フランジ部
7d 係止部
7e ボルト
7f ナット
9,19 剛性ホルダー
10,20,30 組合せ体
9a,19a 底面保持部
9b,19b 側面保持部
9c,19c 切欠き部
12 止水シール材層
16e 止水突起
15 導水補助短管
15a 鍔部
51 硬質塩化ビニル製継手
52 鞍部
53 リブ用溝
54 ゴム輪
55 接着剤
56 番線

Claims (7)

  1. リブ付き管と取付管と止水可とう継手とを備えており、前記リブ付き管の接続孔と前記取付管とが前記止水可とう継手によって接続されている管接続構造であって、
    前記止水可とう継手が可とう性の継手本体と止水部材と剛性の押えカバーとを有しており、前記継手本体が、前記取付管の外周に密着する筒状部と、前記筒状部から外方向に突出し前記接続孔の周囲に張り出すサドル部とを有しており、前記止水部材が、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなり、前記未架橋部材が止水シール層を構成し、前記止水シール層が前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面に配置されており、前記架橋部材が、リブ間を概略埋めるブロック部を有する帯状の軟質ゴム止水帯を構成し、前記軟質ゴム止水帯が、前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置されており、前記軟質ゴム止水帯と前記サドル部との間に剛性ホルダーが設けられており、前記剛性ホルダーが、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の底面保持部、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の側面保持部及び切欠き部を備えており、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の高さが前記剛性ホルダーの側面保持部の高さより高く、前記リブ付き管のリブが前記切欠き部内に収められており、前記押えカバーが前記サドル部の外面に設けられており、前記押えカバーが、前記サドル部、前記止水シール層及び前記軟質ゴム止水帯を前記リブ付き管に押えつけており、前記止水シール層が変形し前記接続孔の周囲のリブと密着しており、前記剛性ホルダーが前記軟質ゴム止水帯のブロック部を前記リブ付き管の表面に押えつけており、前記軟質ゴム止水帯のブロック部が圧縮変形し前記接続孔の周囲のリブの間を埋め込んで前記リブと密着しており、前記サドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉されていることを特徴とする管接続構造。
  2. 前記軟質ゴム止水帯が前記リブ付き管のリブの間を埋めるブロック部からなる圧縮変形部と前記リブを収めるリブ収容部とを有していることを特徴とする請求項1記載の管接続構造。
  3. 前記管接続構造が導水補助短管を有しており、前記導水補助短管が前記取付管の内径とほぼ同じ内径を有しており、前記導水補助短管が一方の端部に鍔部を有しており、前記止水可とう継手が前記筒状部の内面に前記取付管の挿入端部を受ける突起部を有しており、前記鍔部と前記取付管の挿入端部とが前記突起部上に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の管接続構造。
  4. 前記剛性ホルダーと前記架橋部材との間に、緩衝シール材層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の管接続構造。
  5. リブ付き管と取付管と止水可とう継手とを備えており、前記リブ付き管の接続孔と前記取付管とが前記止水可とう継手によって接続されている管接続構造であって、
    前記止水可とう継手が可とう性の継手本体と止水部材と剛性の押えカバーとを有しており、前記継手本体が、前記取付管の外周に密着する筒状部と、前記筒状部から外方向に突出し前記接続孔の周囲に張り出すサドル部とを有しており、前記止水部材が、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなり、前記未架橋部材が前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面に配置されており、前記架橋部材が前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置されており、前記押えカバーが前記サドル部の外面に設けられており、前記押えカバーが、前記サドル部、前記未架橋部材及び前記架橋部材を前記リブ付き管に押えつけており、前記未架橋部材が変形し前記接続孔の周囲のリブと密着しており、前記架橋部材が圧縮変形し前記接続孔の周囲のリブの間を埋め込んで前記リブと密着しており、前記サドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉されており、前記管接続構造は、導水補助短管を有しており、前記導水補助短管が前記取付管の内径とほぼ同じ内径を有しており、前記導水補助短管が一方の端部に鍔部を有しており、前記止水可とう継手が前記筒状部の内面に前記取付管の挿入端部を受ける突起部を有しており、前記鍔部と前記取付管の挿入端部とが前記突起部上に固定されていることを特徴とする管接続構造。
  6. 前記架橋部材と前記サドル部との間に剛性ホルダーが設けられており、前記剛性ホルダーが、前記架橋部材の底面保持部、前記架橋部材の側面保持部及び切欠き部を備えており、前記架橋部材の高さが前記側面保持部の高さより高く、前記リブ付き管のリブが前記切欠き部内に収められており、前記剛性ホルダーが前記架橋部材を前記リブ付き管の表面に押えつけており、前記剛性ホルダーと前記架橋部材との間に、緩衝シール材層が設けられていることを特徴とする請求項5記載の管接続構造。
  7. リブ付き管と取付管と止水可とう継手とを備えており、前記リブ付き管の接続孔と前記取付管とが前記止水可とう継手によって接続されている管接続構造に用いる止水可とう継手であって、
    前記止水可とう継手が可とう性の継手本体と止水部材と剛性の押えカバーとを有しており、前記継手本体が、前記取付管の外周に密着する筒状部と、前記筒状部から外方向に突出し前記接続孔の周囲に張り出すサドル部とを有しており、前記止水部材が、未架橋材料からなる未架橋部材と、架橋材料からなる架橋部材とからなり、前記未架橋部材が止水シール層を構成し、前記止水シール層が前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面に配置され、前記架橋部材が、リブ間を概略埋めるブロック部を有する帯状の軟質ゴム止水帯を構成し、前記軟質ゴム止水帯が、前記接続孔の周囲のリブに接触するように前記サドル部の内面で前記リブ付き管の管軸方向に配置され、前記軟質ゴム止水帯と前記サドル部との間に剛性ホルダーが設けられ、前記剛性ホルダーが、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の底面保持部、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の側面保持部及び切欠き部を備えており、前記軟質ゴム止水帯のブロック部の高さが前記剛性ホルダーの側面保持部の高さより高く、前記リブ付き管のリブが前記切欠き部内に収められ、前記押えカバーが前記サドル部の外面に設けられ、前記押えカバーが、前記サドル部、前記止水シール層及び前記軟質ゴム止水帯を前記リブ付き管に押えつけ、前記止水シール層が変形し前記接続孔の周囲のリブと密着し、前記剛性ホルダーが前記軟質ゴム止水帯のブロック部を前記リブ付き管の表面に押えつけ、前記軟質ゴム止水帯のブロック部が圧縮変形し前記接続孔の周囲のリブの間を埋め込んで前記リブと密着し、前記サドル部と前記リブ付き管との間が水密に密閉され得ることを特徴とする止水可とう継手。
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