JP4240382B2 - シールドトンネルの二次覆工用管材、シールドトンネル、シールドトンネルの二次覆工方法 - Google Patents
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Description
このような管材を用いる工法によれば、工事費用の削減や工期の短縮ができ、また、耐久性やトンネル内面の平滑性を向上できるので、特に下水道や農業用水路などの水路トンネルで利用されている(例えば非特許文献1参照)。
FW−L工法(シールド二次覆工)、「平成15年11月10日検索」、<http://www.asofoam.co.jp/gijyutsu.html#3>
しかし、近年の地下の輻輳化から、トンネルが深部に設置される事が多くなり、これに伴い地下水圧が高くなるため、管材の厚さを厚くする必要があり、コストが高くなっていた。
前記セグメントリング4の内側に漏出した地下水を、前記管材1の内側に排水する排水手段5を、前記管材1の周面に備え、
前記排水手段5は、前記管材1の内側から外側への流れを阻止するとともに、前記管材1の外側の圧力が一定値以上のときに開いて、前記管材1の内側への排水を可能とする逆止弁6を備え、
前記逆止弁6は、
前記管材1の壁面に形成した導水孔7を前記管材1の内側から覆う弾性体からなる円形の弁体9と、
前記弁体9の中心に設けられ、前記弁体9を前記管材1に固定するための弁軸10と、を備え、
前記弁体9は、前記管材1の内側から外側への流れを阻止する状態において、弾性力により周縁部が前記管材1の内壁に密着するようにしたことを特徴とする。
また、逆止弁6が管材1の内側から外側への流れを阻止するとともに、前記管材1の外側の圧力が一定値以上のときに開くことで、管材1の内側を流れる下水等の流体を管材1の外側に流出させることなく、管材1の外側の地下水を管材1の内側に排水できる。
前記管材1は、前記セグメントリング4の内側に漏出した地下水を、前記管材1の内側に排水する排水手段5を周面に備え、
前記管材1の外周面に前記地下水を導く導水層2を備え、
前記導水層2と前記セグメントリング4の間に、前記管材1を前記セグメントリング4の内側に固定するための中込材を備えることを特徴とする。
また、導水層2を管材1の外周面に設けたことで、管材1の外周面にある地下水を排水手段5に導けると共に、管材1の外周面にかかる地下水圧が均一になる。
前記管材1は、セグメントリング4の内側に漏出した地下水を、前記管材1の内側に排水する排水手段5を周面に備え、
前記管材1の外周面に導水層2を設ける第一の工程と、
前記セグメントリング4の内側に前記管材1を敷設する第二の工程と、
前記導水層2と前記セグメントリング4の間に中込材を充填し、前記管材を前記セグメントリング4の内側に固定する第三の工程とからなることを特徴とする。
また、導水層2を管材1の外周面に設けたことで、管材1の外周面にある地下水を排水手段5に導けると共に、管材1の外周面にかかる地下水圧が均一になる。
また、管材の内側を流れる下水等の流体を管材の外側に流出させることなく、管材の外側の地下水を管材の内側に排水できる。
また、導水層により効率よく地下水を排水手段に導けると共に、管材の外周面にかかる地下水圧を均一にできる。
また、導水層により効率よく地下水を排水手段に導けると共に、管材の外周面にかかる地下水圧を均一にできる。
図1に示すように、この管材1は、シールドトンネルの二次覆工に用いられるもので、セグメントリング4の内部に敷設され、下水道などの流路として用いるものである。
この管材1としては、FRPM管(強化プラスチック複合管)を用いている。
この排水手段5は、図2に示すように、導水孔7と逆止弁6から構成されており、セグメントリング4の内側に漏出した地下水を管材1の外側から内側に排水するものである。
管材1には、この導水孔7を覆うように逆止弁6が取り付けられている。
この逆止弁6は、円形の弁体9と、弁体9の中心に接続する弁軸10とからなり、管材1の内側から外側への流体の流れを阻止するとともに、前記管材1の外側の圧力が一定値以上のときに開いて、前記管材1の内側への排水を可能とするものである。
弁体9はゴム等の弾性体からなり、その大きさは管材1に取り付けたときに、前述の導水孔7を完全に覆うことができる大きさである。
この弁体9の中心部分には、逆止弁6を管材1に固定するための弁軸10の一端が接続されている。
また、この弁軸10のもう一方の端部には、雄ねじが形成されていている。
このとき、弁体9の周縁部はその弾性によって管材1の内壁に密着し、管材1の外側と内側との間における流体の流れ遮断する。
この弁体9は、その弾性力と管材1内を流れる流体の圧力によって、常時管材1の内壁に密着し、導水孔7を閉鎖しているが、管材1の外側の圧力が、その圧力以上になると、弁体9の周縁部が持ち上げられ、地下水が管材内に流入するようになっている。
この導水層2は、管材1の外周面の全面に設けられていて、これにより地下水を管材1の周方向および長手方向に沿って導けるようになり、管材1の外側にかかる地下水圧が均一になる。
また、一部の排水手段5が故障した場合でも、他の排水手段5に地下水を導き排水できる。
なお、すでにシールドマシンによりトンネルが掘削され、その内周にセグメントリング4が形成されているものとする。
また、管材1は、シールドトンネルへの搬入や、施工の状況に合わせて適当な長さの物を用いる。
導水層2を設けた管材1は、シールドトンネルに搬入され、セグメントリング4の内側に敷設される。
このとき、適当な支持部材を用いて管材1を外側から支持し、管材1をセグメントリング4の内側の略中央に配すると共に、隣接する管材1との接合作業を行う。
以降、上記の工程を繰り返してセグメントリング4の内側に管路を形成する。
セグメントリング4の内側に漏出した地下水は、エアモルタル層3に浸透し、導水層2に達する。
エアモルタル3自体の透水性はそれほど高くはないが、地下水はエアモルタル層3にできた割れ目などの空隙にそって移動し、導水層2に達する。
図2に示すように、逆止弁6の弁体9の周縁部は、通常、その弾性力や管材1を流れる流体の圧力等により管材1の内壁に押し付けられ、内壁に密着した状態になっている。
導水層2の地下水圧がこの圧力より大きくなったとき、弁体9の周縁部が管材1の内壁から持ち上げられ、地下水が管材1の内側に排水される。
排水によって導水層2の地下水圧が低下すると、逆止弁6の弁体9の周縁部が再び管材1の内壁に密着するようになって導水孔7が閉じる。
このように、逆止弁6は、その弾性力や管材1を流れる流体等による圧力以上の、ある一定の地下水圧を境に開閉するので、管材1内の流体が管材1の外側へ漏出することはない。
つまり、管材1の強度は、逆止弁6が動作開始する圧力に十分耐えられる強度があればよく、高い地下水圧がかかるような場所でも、管材1の厚さを厚くすることなく埋設できる。
例えば、合成樹脂を多孔質に形成したシート状の部材や、一定粒径の骨材を合成樹脂によって結合させた成型体でも良い。
あるいは、管材1の外周面に溝を設けたり、単に管材1の周囲に空間を設けたりして、導水できるようにしても良い。
また、排水手段5の構成、配置等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 導水層
3 エアモルタル
4 セグメントリング
5 排水手段
6 逆止弁
7 導水孔
8 逆止弁取付孔
9 弁体
10 弁軸
11 ナット
Claims (4)
- シールドトンネルのセグメントリングの内側に設ける二次覆工に用いる管材であって、
前記セグメントリングの内側に漏出した地下水を、前記管材の内側に排水する排水手段を、前記管材の周面に備え、
前記排水手段は、前記管材の内側から外側への流れを阻止するとともに、前記管材の外側の圧力が一定値以上のときに開いて、前記管材の内側への排水を可能とする逆止弁を備え、
前記逆止弁は、
前記管材の壁面に形成した導水孔を前記管材の内側から覆う弾性体からなる円形の弁体と、
前記弁体の中心に設けられ、前記弁体を前記管材に固定するための弁軸と、を備え、
前記弁体は、前記管材の内側から外側への流れを阻止する状態において、弾性力により周縁部が前記管材の内壁に密着するようにしたことを特徴とするシールドトンネルの二次覆工用管材。 - セグメントリングの内側に二次覆工として管材を用いたシールドトンネルであって、
前記管材は、前記セグメントリングの内側に漏出した地下水を、前記管材の内側に排水する排水手段を周面に備え、
前記管材の外周面に前記地下水を導く導水層を備え、
前記導水層と前記セグメントリングの間に、前記管材を前記セグメントリングの内側に固定するための中込材を備えることを特徴とするシールドトンネル。 - 前記排水手段は、前記管材の内側から外側への流れを阻止するとともに、前記管材の外側の圧力が一定値以上のときに開いて、前記管材の内側への排水を可能とする逆止弁を備えることを特徴とする請求項2に記載のシールドトンネル。
- 管材を用いたシールドトンネルの二次覆工方法であって、
前記管材は、セグメントリングの内側に漏出した地下水を、前記管材の内側に排水する排水手段を周面に備え、
前記管材の外周面に導水層を設ける第一の工程と、
前記セグメントリングの内側に前記管材を敷設する第二の工程と、
前記導水層と前記セグメントリングの間に中込材を充填し、前記管材を前記セグメントリングの内側に固定する第三の工程とからなることを特徴とするシールドトンネルの二次覆工方法。
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