JP3401404B2 - 管の接続構造 - Google Patents

管の接続構造

Info

Publication number
JP3401404B2
JP3401404B2 JP13832097A JP13832097A JP3401404B2 JP 3401404 B2 JP3401404 B2 JP 3401404B2 JP 13832097 A JP13832097 A JP 13832097A JP 13832097 A JP13832097 A JP 13832097A JP 3401404 B2 JP3401404 B2 JP 3401404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
joint
annular body
main
branch pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13832097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10332045A (ja
Inventor
秀夫 田中
文夫 門田
英明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIHON STEP INDUSTRY CO., LTD
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
NIHON STEP INDUSTRY CO., LTD
Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIHON STEP INDUSTRY CO., LTD, Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical NIHON STEP INDUSTRY CO., LTD
Priority to JP13832097A priority Critical patent/JP3401404B2/ja
Publication of JPH10332045A publication Critical patent/JPH10332045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3401404B2 publication Critical patent/JP3401404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管の接続構造、特
に、本管と枝管とが接続されて地中に埋設される下水道
管渠の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設される下水道管渠には、塩化
ビニル製、ヒューム管製、陶管製等の配管が使用され、
各住宅、オフィスビル、工場等からの排水は、管渠を通
して処理場に集められる。下水道管渠の枝管と本管との
接続構造は、図14に示す構造が一般的である(日本下
水道協会規格下水道用硬質塩化ビニル管JSWAS K
−1−1985の57頁に記載されている)。
【0003】図14は、従来の管の接続構造を示す側面
図である。本管1が枝管2と接続される部分には、ホル
ソー等により、開口が設けられている。本管1と枝管2
との接続には、硬質塩化ビニル等から製造された既成の
継手28が用いられる。継手28は、本管1の開口付近
を被覆する本管被覆部28aと枝管2の挿入部分の外周
を被覆する筒状部28bとを有している。継手28の本
管被覆部28aは、本管1に対して接着剤を用いて接着
され、接着剤が硬化して所定の接着強度が得られるま
で、番線29等で固定される。
【0004】接着剤には、エポキシ樹脂系の二液反応型
接着剤が用いられ、取付け前に十分に混合して塗布する
のが一般的である。かかるエポキシ樹脂系接着剤は、約
30分以上の硬化時間を必要とし、硬化したのを確認し
た後、枝管2を継手28に挿入して、管接続構造30の
全体が埋め戻される。
【0005】また、特開平5−196186号公報に
は、主管と側管とを連結するためのサドルT型アセンブ
リが開示されている。このサドルT型アセンブリは、サ
ドルT形ブーツ手段、可撓性金属カラー手段、及び主締
め付け手段を有している。サドルT形ブーツ手段は、可
撓性サドル密封部分及び円筒型中空T形部分を有してお
り、可撓性サドル密封部分は、主管に接触し、円筒型中
空T形部分は、側管を受け入れる。可撓性金属カラー手
段は、円筒型中空T形部分の周りで可撓性サドル密封部
分の上に位置している。主締め付け手段は、主管の周囲
を取り囲み、主管の周囲に沿って可撓性金属カラー手段
に対して引張力を印加し、それにより、可撓性金属カラ
ー手段が可撓性サドル密封部分に押し込まれ、可撓性サ
ドル密封部分が主管に対して押し込まれる。
【0006】更に、特開平7−174283号公報に
は、本管と支管との接続構造が開示されている。この管
の接続構造では、本管被覆部と筒状部とを備えた弾性体
製の継手本体が、本管と支管とを接続しており、剛体製
の押さえカバーと押さえカバー固定用部材により継手の
本管被覆部が本管に圧着されている。
【0007】また、特開平7−174284号公報に
も、本管と支管との接続構造が開示されている。この管
の接続構造でも、本管被覆部と筒状部とを備えた継手本
体が、本管と支管とを接続している。しかし、この管の
接続構造では、継手の本管被覆部は、弾性材料で剛性材
料からなる芯材を包含しており、継手本体固定用部材に
より本管に圧着されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】既成の塩ビ製継手を本
管に取付けるには、通常、エポキシ系の二液反応型接着
剤が用いられる。この接着剤は、主剤と硬化剤の混合量
や混合時間を厳守し、接着剤が直接手に触れないよう注
意する必要があり、継手と本管との接合面も油やほこり
を十分に除去し、特に地中の水位の高い現場では、接着
力を低下させる接着面での水濡れに注意する必要があ
る。
【0009】既成の塩ビ製継手の施工は、多量のパテ状
エポキシ系接着剤を継手の裏面に塗布し、この継手を本
管の取付け部に圧着して隙間が生じないようにするのが
一般的である。しかし、過剰の接着剤は、圧着の際に本
管の穿孔穴にはみ出し、ツララ状に固まる。このため、
かかる管の接続構造では、施工後、下水の流れが阻害さ
れる。
【0010】また、下水道工事は交通量の多い道路下等
で行われることが多く、本管と枝管とを取付けた後、す
ぐに埋め戻し、交通を早く再開させるのが望ましい。こ
の点で、従来のエポキシ樹脂系接着剤は、約30分以上
の硬化時間を必要とし、好ましくない。
【0011】一方、可撓性継手を用いる管の接続構造
(特開平7−174283号、特開平7−174284
号公報)は、特に接着剤を必要とせずに施工することが
できるため、前述したような施工上の問題がない。ま
た、かかる管の接続構造では、本管と枝管との接続部に
可撓性継手が用いられており、可撓性継手が本管と枝管
との間の位置ずれに追従するため、比較的高い水密性を
保つことができる。
【0012】かかる管の接続構造では、枝管の本管への
突っ込みは、ゴム製の可撓性継手の内部に張り出した突
起部分により防止されている。可撓性継手には芯材が用
いられることもあるが(特開平7−174284号公
報)、突っ込み力を吸収・緩和することが殆どできず、
枝管の突っ込み力を直接本管に伝え、本管穿孔部を変形
させる。かかる管の突起部分による接続構造は、施工後
の土水圧等の変化による枝管の本管への突っ込み耐力に
限界があり、不等沈下や地震等による集中荷重に弱いた
め、埋設深さが制限され、芯材を用いた場合は突っ込み
力を吸収・緩和する性能に欠ける。
【0013】本発明の目的は、施工後に土水圧等が変化
しても、枝管が本管に突入するのを防止することがで
き、本管穿孔部の変形も防止できる管の接続構造を得る
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、本管、枝管、
及び弾性体製の継手を備えており、前記継手が前記本管
と前記枝管とを応力の緩和や変位の吸収を図って接続し
ている管の接続構造であって、前記継手が、前記本管の
穿孔部分の外周を被覆する本管被覆部と、前記枝管の挿
入部分の外周を被覆する筒状部とを有しており、剛性を
有する環状体が、前記本管と直接接触することなく、前
記継手の筒状部の内周面に配置されており、前記継手が
前記枝管を支える支持部を有しており、前記環状体が前
記枝管の挿入端部と前記継手の支持部との間に配置され
ており、前記環状体が前記枝管の挿入端部と接触して前
記枝管の前記本管への突入が防止されており、前記本管
の圧縮変形強度以上の剛性を有する筒状カバー部材が、
前記継手の本管被覆部を覆っており、前記筒状カバー部
材が締結部材で前記本管に締めつけられ、前記継手の筒
状部の上部が締結バンドで前記枝管に締めつけられ、前
記継手が前記本管と前記枝管とに締結されていることを
特徴とする、管の接続構造に係るものである。
【0015】本発明の管の接続構造によれば、土水圧や
地盤の不等沈下、地震等によって、施工後に本管と枝管
の相対的位置関係が変化した場合でも、枝管の押し込み
力による本管への突っ込みを防止することができる。ま
た、かかる管の接続構造によれば、本管穿孔部の強度低
下をも防止することができる。更に、かかる管の接続構
造は、継手筒状部のゴム弾性により突っ込み力を応力緩
和や変位吸収し、かかる変化に追従する可撓性を有し、
高い水密性を保持することができる。
【0016】本発明者は、剛性を有する環状体を、継手
の筒状部の内周面に配置すれば、施工後に土水圧等が変
化しても、枝管が本管に突入するのを防止することがで
きることを見出した。管の接続構造を埋め戻した後、土
水圧等により枝管を本管に押し込む力がかかった場合、
この剛性環状体は、枝管先端がゴム本体の筒状部の支持
部より外れ本管へ突っ込むことを防止する。
【0017】また、本発明者は、更に研究した結果、か
かる剛性の環状体を本管と直接接触させることなく枝管
の挿入端部と接触させることにより、ゴム弾性による可
撓性継手の利点を十分に生かせることを突き止め、本発
明に到達した。
【0018】一般に、枝管と本管とを接続するために
は、枝管の外径よりも10mm程度大きな穿孔部をホル
ソー等を用いて本管に形成する。この穿孔部は本管の強
度を著しく低下させる。このため、特に、施工後本管に
土水圧等により大きな圧縮変形応力がかかる場合、穿孔
部廻りが補強されている必要がある。
【0019】本発明にかかる剛性の環状体は、弾性体製
継手の筒状部内壁から、筒状部の内側に向かって突出し
ている。かかる剛性の環状体は、枝管の挿入端部を直接
支えるが、本管の穿孔部には直接接触していない。本発
明の管の接続構造では、本管の穿孔部は、弾性体製継手
の弾性を有効に活用して、応力の緩和や変位の吸収が図
られており、保護されている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一例の管の接続
構造の斜視図である。管の接続構造7は、本管1と枝管
2と弾性体製の継手3とを備えている。継手3は、本管
1の穿孔部分の外周を被覆する本管被覆部3aと、枝管
2の挿入部分の外周を被覆する筒状部3bとを有してい
る。本管1の圧縮変形強度以上の剛性を有する筒状カバ
ー部材4の被覆部4aは、継手3の本管被覆部3aを覆
っている。筒状カバー部材4の下部のフランジ部4bは
ボルト5で締めつけられ、継手3の筒状部3bの上部は
締結バンド6で締めつけられている。このようにして、
継手3は、本管1と枝管2とに締結されている。
【0021】図2は図1の接続構造をA−A線で切断し
た縦断面図である。継手3の筒状部3bには、枝管2の
挿入部分2aが挿入されている。剛性を有する環状体8
は、本管1の穿孔部分1aの外周と直接接触することな
く、継手3の筒状部3bの内周面の枝管の支持部3c上
に配置されている。この環状体8は、枝管2の挿入端部
2bと枝管の支持部3cとに接触して、枝管2の本管1
への突入を防止している。
【0022】図3(a)は、図2の管の接続構造で使用
した環状体の平面図である。図3(b)は、図3(a)
の環状体の側面図である。この環状体8は、ほぼ円形
で、枝管2の挿入端部2bの断面積よりも広い断面積で
枝管2の挿入端部2bを受け止める。図4(a)は、他
の例の環状体の平面図である。図4(b)は、図4
(a)の環状体の側面図である。環状体31は、図4
(a)に示すように、環状体本体31aの内周側にテー
パー31bをとれば環状体31の外周部が継手3の支持
部3cに集中して食い込むため耐力の向上が計れる。
【0023】本発明の管の接続構造では、枝管の取付け
施工時に取付け方向を大きく矯正する必要が生じた場合
でも、弾性体製継手の筒状部が容易に変形する。このた
め、管の接続角度を極めて容易に矯正することができ
る。また、本発明の管の接続構造では、埋設後の地盤の
不等沈下や地震等で枝管が変位しても、継手の筒状部が
変形し、かかる位置変位が吸収される。
【0024】本発明の管の接続構造によれば、継手の本
管被覆部が筒状カバー部材により本管に圧着固定され、
継手の本管被覆部が圧着シールされている。このため、
かかる管の接続構造は、枝管に変位が発生したとして
も、地下水等の本管への侵入を防ぎ、高い水密性を保持
することができる。継手の本管被覆部の裏面に、予めブ
チル系等の粘着テープを張り付けて、本管に圧着固定す
れば、接続構造の水密性をより一層確実にすることがで
きる。
【0025】また、筒状カバー部材は本管の圧縮変形強
度以上の剛性を有する。本管穿孔部には、この筒状カバ
ー部材により継手の本管被覆部が圧着されており、穿孔
部を補強して、本管の強度低下が補償されている。この
ようにして得られた本管の接続部は、埋設後の土水圧の
変化や地震等による枝管の押し込み力に対し、本管と同
等以上の耐力が与えられ、本管の変形や破損が防止され
る。かかる筒状カバー部材は、2個以上の部材を組み合
わせて用いることができ、適切な締結手段により、継手
の本管被覆部を本管に圧着させることができる。
【0026】本発明の管の接続構造では、特に、接着剤
を用いる必要がない。したがって、かかる管の接続構造
では、接着剤を使用する場合のような、施工者の熟練や
水分の影響、硬化の確認等の注意力は不要である。ま
た、かかる管の接続構造では、接着剤が硬化した後に、
本管被覆部の剛性接着面に集中応力がかかり、接着面が
剥離して漏水することがない。
【0027】また、本発明の管の接続構造では、弾性体
製継手が、枝管を支える支持部を有しており、剛性の環
状体が枝管の挿入端部と継手の支持部との間に配置され
ているのが好ましい。かかる剛性の環状体は、枝管の挿
入端部と接触するとともに、継手の支持部に接触して、
枝管が本管に突入するのをより一層確実に防止すること
ができる。
【0028】また、かかる管の接続構造は、枝管が本管
に押し込まれる力を、弾性体製継手の支持部で受け止め
る。かかる管の接続構造は、弾性体製継手の弾性が有効
に活用され、接続構造にかかる応力が緩和される。この
ため、本発明の管の接続構造では、本管穿孔部の強度低
下を補償することができ、本管の変形や破損もなく、下
水道管渠としての機能を十分に維持することができる。
【0029】更に、本発明の管の接続構造では、剛性の
環状体が、枝管の内径と実質的に同一の内径を有してお
り、枝管の外径より大きな外径を有しているのが好まし
い。かかる管の接続構造では、枝管にかかる突込み力は
枝管の断面積より広い断面積の環状体が受け止め、接続
構造の突込み耐力を格段に向上させることができる。こ
のため、かかる剛性の環状体は、できる限り大きな外径
を有するのがより一層望ましい。
【0030】図5は、本発明の他の例の接続構造を示す
縦断面図である。管の接続構造11は、本管1と枝管2
と弾性体製の継手9とを備えている。継手9は、本管1
の穿孔部分1aの外周を被覆する本管被覆部9aと、枝
管2の挿入部分2aの外周を被覆する筒状部9bとを有
している。本管1の圧縮変形強度以上の剛性を有する筒
状カバー部材4の被覆部4aは、継手9の本管被覆部9
aを覆っている。継手9は、筒状カバー部材4のフラン
ジ部4bがボルト5で締めつけられ、継手9の筒状部9
bの上部が締結バンド6で締めつけられて、本管1と枝
管2とに締結されている。
【0031】剛性を有する環状体10は、本管1と直接
接触することなく、継手9の筒状部9bの内周面の枝管
の支持部9c上に配置されている。環状体10は、その
外周端部で本管1側に向かって突出している本管側凸状
部10aを有している。継手9の支持部9cは、本管側
凸状部10aと対向する位置に凹状部を有している。本
管側凸状部10aは、継手9の支持部9cの凹状部と嵌
合し、環状体10と継手9との位置ずれ及び環状体の突
っ込みを防止し、枝管2の本管1への突入が防止されて
いる。
【0032】図6(a)は、図5の管の接続構造で使用
した環状体の平面図である。図6(b)は、図6(a)
の環状体の側面図である。この環状体10は、ほぼ円形
で、図5に示すように、枝管2と接触する面が、枝管2
の挿入端部2bの断面積よりも広い断面積を有してい
る。かかる形状の環状体の凸状部10aと継手9の支持
部9cに設けられた凹状部とを嵌合させれば、嵌合部が
外れない限り、枝管により環状体が押されても環状体が
押し込まれることはなく、より突込み防止耐力が向上す
る。
【0033】図7は、本発明の更に他の例の管の接続構
造を、本管と枝管とを除いて示す斜視図である。この構
造16では、弾性体製の継手12が用いられている。継
手12は、本管の外周を被覆する本管被覆部12aと、
枝管の挿入部分の外周を被覆する筒状部12bとを有し
ている。本管の圧縮変形強度以上の剛性を有する筒状カ
バー部材は、上下2個のカバー部材13、14からな
る。片方のカバー部材13の被覆部13aは、継手12
の本管被覆部12aを覆い、他方のカバー部材14の被
覆部14aは本管1を覆っている。カバー部材13、1
4は、それぞれのフランジ部13b、14bを本管の左
右の位置でボルト5により締めつけられ、継手12の筒
状部12bは、その上部で締結バンド6により締めつけ
られる。このようにして、継手12は本管と枝管とに締
結される。
【0034】カバー部材13、14には、その被覆部1
3a、14aの表面に円柱型の補強用リブ13c、14
cがそれぞれ設けられている。かかる補強用リブは、筒
状カバー部材の本管に対する補強効果を増強することが
でき、軽量化や低コスト化を図ることができる。補強用
リブには、断面が円、多角形、半円等の種々の形態のリ
ブを用いることができる。また、カバー部材13には、
枝管の横振れを防止するカラー15を取り付けることが
できる。かかるカラーも、本発明にかかる筒状カバー部
材と同等の剛性を有するのが好ましい。かかるカラーと
枝管との間に、適切な間隔を設ければ、多少の枝管の振
れを許容させることができる。
【0035】図8は、図7の構造に本管と枝管を取り付
け、B−B線で切断した縦断面図である。剛性を有する
環状体17は、本管1と直接接触することなく、継手1
2の筒状部12bの内周面の枝管2の支持部12c上に
配置されている。環状体17は、その外周端部で枝管2
側に向かって突出している枝管側凸状部17aを有して
おり、その内周端部で本管1側に向かって突出している
本管側突堤部17bを有している。環状体17の枝管側
凸状部17aは、その内周面で枝管2の挿入端部2bの
外周面と接触しており、この枝管側凸状部17aは、そ
の外周面で継手12の筒状部12bの内周面と接触して
いる。環状体17の本管側突堤部17bは、その外周面
で継手12の支持部12cの内周面と接触している。
【0036】図9(a)は、図8の管の接続構造に用い
た環状体の平面図である。図9(b)は、図9(a)の
環状体の側面図である。この環状体17は、ほぼ円形の
環状をしており、段差が形成されている。図8に示すよ
うに、枝管2の挿入端部2bは環状体17の段差の表面
17cに接触し、継手12の支持部12cは環状体17
の段差の裏面17dに接触する。
【0037】かかる環状体は、枝管の挿入端部の位置決
めが容易で、管の接続構造に用いれば、施工が一層簡単
になり、下水の流れもスムースにすることができる。
【0038】図10は、本発明の他の例の接続構造を示
す斜視図である。この管の接続構造では、シール材19
が、継手3の本管被覆部3aと本管1の間に挿入されて
いる。シール材には、接着テープ等の種々の部材を用い
ることができる。筒状カバー部材18の被覆部18a
は、継手3の本管被覆部3aを覆っている。継手3は、
筒状カバー部材18のフランジ部18bが本管1の上部
でボルト5により締めつけられている。筒状カバー部材
の被覆部18aの表面には、楔型の補強用リブ18cが
設けられており、筒状カバー部材の本管1に対する補強
効果を増強している。
【0039】図11(a)は、本発明にかかる他の例の
環状体を示す平面図である。図11(b)は、図11
(a)の環状体の側面図である。この環状体21は、継
手の支持部と枝管とに接触する環状体本体21aに、そ
の外周端部で継手の筒状部側に向かって突出している筒
状部側凸状部21bを有しており、その外周端部で本管
側に向かって突出している本管側凸状部21cを有して
いる。
【0040】かかる環状体を用いた管の接続構造では、
継手の筒状部は、環状体21の筒状部側凸状部21bと
対向する位置に凹状部を有しており、この筒状部側凸状
部21bが継手筒状部の凹状部と嵌合する。また、かか
る管の接続構造では、継手の支持部は、環状体21の本
管側凸状部21cと対向する位置に凹状部を有してお
り、この環状体21の本管側凸状部21cが継手の支持
部の凹状部と嵌合する。かかる管の接続構造では、筒状
部側凸状部21bにより、環状体21が継手から抜ける
のを防止することができ、本管側凸状部21cにより、
環状体21と継手の位置ずれを防止することができる。
【0041】環状体21は、図11(b)に示すよう
に、断面が三角形の筒状部側凸状部21bと本管側凸状
部21cとを共に有している。しかし、環状体には、所
望により、継手の筒状部の内壁と強固に嵌合する断面が
矩形の筒状部側凸状部を設け、本管側凸状部を省くこと
ができる。。かかる場合、得られる管の接続構造におい
て、環状体が十分に枝管を支え、枝管の本管への突入が
妨げられるならば、継手の支持部をも省くことができ
る。
【0042】継手を構成する弾性体としては、天然ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、EPDM、クロロプレン
等の合成ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系エラ
ストマー、ウレタン系エラストマーや、オレフィン系の
熱可塑性エラストマー、エチレン系エラストマー等の熱
可塑性エラストマー等から選択することができる。
【0043】剛性を有する筒状カバー部材の材質には、
ステンレス板、アルミニウム板、防錆メッキ鋼板、防錆
被覆鋼板、鋳鉄等の金属板、塩化ビニル樹脂、ABS樹
脂、ポリエチレンテレフタレート等の硬質プラスチック
板、及びFRP等の補強繊維によって補強されたプラス
チック板等を使用することができる。これらの各材料は
腐食しにくいので好ましい。
【0044】剛性の環状体の材質は、塩化ビニル樹脂、
ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の硬質プラ
スチック、FRP等の繊維によって補強されたプラスチ
ック及びステンレス、アルミニウム、防錆被覆鋼等から
選択することができる。
【0045】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、実施例により本発
明を説明する。実施例1 本管と枝管とがほぼ直交する、図1及び図2に示す管の
接続構造を製造した。本管1には、呼び径150mmの
硬質塩化ビニルVU管を使用し、枝管2には、呼び径1
00mmの硬質塩化ビニルVU管を使用した。継手3は
スチレンブタジエンゴム(JISA硬度70)により、
環状体8は硬質塩化ビニル樹脂により、筒状カバー部材
4は厚み5mmのステンレス板により形成した。
【0046】比較例1 比較のための管の接続構造を製造した。図12は、比較
例の管の接続構造を示す縦断面図である。この管の接続
構造26は、本管1と枝管2と弾性体製の継手22とを
備えている。継手22は、本管1の穿孔部分1aの外周
を被覆する本管被覆部22aと、枝管2の挿入部分2a
の外周を被覆する筒状部22bとを有している。この接
続構造26では、馬蹄形の押さえカバー23が、継手2
2の本管被覆部22aを覆って、本管1に圧着されてい
る。継手22の筒状部22bは、その上部で締結バンド
6により締めつけられ、押さえカバー23は、締結バン
ド25を留め金24で留めることにより、本管1に締め
つけられている。このようにして、継手22は本管1と
枝管2に締結されている。
【0047】この接続構造26では、剛性の環状体を用
いることなく、弾性体製継手22の支持部22cのみで
枝管2の挿入端部2bが支えられており、枝管2の本管
1への突入が防止されている。押さえカバー23は本管
1の全周囲を覆うことなく、継手の本管被覆部22aを
圧着している。
【0048】試験例 図13は、試験方法を説明した斜視図である。実施例1
の管の接続構造7を架台27に設置し、矢印C方向に押
し込み力を加え、枝管2が本管1へ突込む時の応力と本
管1の直径の歪み率を測定した。なお、比較例1の管の
接続構造についても同様に試験した。
【0049】実施例1の管の接続構造では、押込み力が
1000kgfに達しても、枝管の本管への突入はな
く、本管の歪み率は2%であった。一方、比較例1の管
の接続構造では、押込み力が650kgfに達すると、
枝管が、支持部を押し広げてはずれ、本管へ突入した。
この時の本管の歪み率は6%であった。
【0050】
【発明の効果】本発明の管の接続構造によれば、土水圧
や地盤の不等沈下及び地震等で枝管に押し込み力が生じ
ても、剛性の環状体が枝管の本管への突込みを防止する
ことができる。また、本発明によれば、剛性の環状体が
本管に直接接触しないため、継手の弾性を有効に活用す
ることができ、突っ込み力の吸収や応力緩和ができる。
更に、本発明によれば、剛性の高い筒状カバー部材によ
り、圧縮変形強度の弱い本管穿孔部が補強され、本管の
変形や破損を防止することができる。
【0051】本発明の管の接続構造は、本管と枝管とを
接続する作業に、熟練や高度の注意力を必要としない。
また、本発明の管の接続構造は、枝管と本管の取付け角
度に誤差ないしズレが発生した場合でも、継手の筒状部
が弾性変形することにより、かかる変位に追従でき、水
密性も保持される。
【0052】かかる管の接続構造は、地中に埋設された
下水管渠の接続部から、水が侵入するのを防止すること
ができ、土水圧や不等沈下及び地震等に対しても高い耐
力を示し、下水管渠としての機能を維持し続けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の管の接続構造の斜視図である。
【図2】図1の管の接続構造をA−A線で切断した縦断
面図である。
【図3】(a)は、図2の管の接続構造で使用した環状
体の平面図である。(b)は、図3(a)の環状体の側
面図である。
【図4】(a)は、他の一例の環状体の平面図である。
(b)は、図4(a)の環状体の側面図である。
【図5】本発明の他の例の管の接続構造を示す縦断面図
である。
【図6】(a)は、図5の管の接続構造で用いた環状体
の平面図である。(b)は、図6(a)の環状体の側面
図である。
【図7】本発明の更に他の例の管の接続構造を、本管と
枝管とを除いて示す斜視図である。
【図8】図7の構造に本管と枝管を取り付け、B−B線
で切断した縦断面図である。
【図9】(a)は、図8の管の接続構造に用いた環状体
の平面図である。(b)は、図9(a)の環状体の側面
図である。
【図10】本発明の他の例の管の接続構造を示す斜視図
である。
【図11】(a)は、本発明にかかる他の例の環状体を
示す平面図である。(b)は、図11(a)の環状体の
側面図である。
【図12】比較例の管の接続構造を示す縦断面図であ
る。
【図13】試験方法を説明した斜視図である。
【図14】従来の管の接続構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本管 1a 穿孔部 2 枝管 2a 枝管の挿入部 2b 枝管の挿入端部 3、9、12、22、28 継手 3a、9a、12a、22a、28a 継手の本管被覆
部 3b、9b、12b、22b、28b 継手の筒状部 3c、9c、12c、22c 枝管の支持部 4、18 筒状カバー部材 4a、18a 筒状カバー部材の被覆部 4b、18b 筒状カバー部材のフランジ部 5 ボルト 6、25 締結バンド 7、11、16、20、26、30 管の接続構造 8、10、17、21、31 環状体 10a、21c 本管側凸状部 13、14 カバー部材 13a、14a カバー部材の被覆部 13b、14b カバー部材のフランジ部 13c、14c カバー部材の補強用リブ 15 カラー 17a 枝管側凸状部 17b 本管側突堤部 18c 筒状カバー部材の補強用リブ 19 シール材 21a、31a 環状体本体 21b 筒状部側凸状部 23 押さえカバー 24 留め金 27 架台 29 番線 31b 環状体のテーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−126379(JP,A) 特開 平8−247369(JP,A) 特開 平7−174284(JP,A) 特開 平7−174283(JP,A) 特開 平7−11696(JP,A) 特開 平5−118081(JP,A) 特開 平5−65989(JP,A) 実開 昭60−103777(JP,U) 実開 平4−108685(JP,U) 実開 平3−86287(JP,U) 登録実用新案3020718(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/02 E03F 3/04 F16L 41/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管、枝管、及び弾性体製の継手を備え
    ており、前記継手が前記本管と前記枝管とを応力の緩和
    や変位の吸収を図って接続している管の接続構造であっ
    て、 前記継手が、前記本管の穿孔部分の外周を被覆する本管
    被覆部と、前記枝管の挿入部分の外周を被覆する筒状部
    とを有しており、剛性を有する環状体が、前記本管と直
    接接触することなく、前記継手の筒状部の内周面に配置
    されており、前記継手が前記枝管を支える支持部を有し
    ており、前記環状体が前記枝管の挿入端部と前記継手の
    支持部との間に配置されており、前記環状体が前記枝管
    の挿入端部と接触して前記枝管の前記本管への突入が防
    止されており、前記本管の圧縮変形強度以上の剛性を有
    する筒状カバー部材が、前記継手の本管被覆部を覆って
    おり、前記筒状カバー部材が締結部材で前記本管に締め
    つけられ、前記継手の筒状部の上部が締結バンドで前記
    枝管に締めつけられ、前記継手が前記本管と前記枝管と
    に締結されていることを特徴とする、管の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記環状体が前記枝管の内径と実質的に
    同一の内径を有しており、前記環状体が前記枝管の外径
    より大きな外径を有していることを特徴とする、請求項
    1記載の管の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記環状体が前記環状体の外周端部で前
    記本管側に向かって突出している本管側凸状部を有して
    おり、前記継手の支持部が前記環状体の本管側凸状部と
    対向する位置に凹状部を有しており、前記本管側凸状部
    が前記継手の支持部の凹状部と嵌合していることを特徴
    とする、請求項1又は2記載の管の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記環状体が前記環状体の外周端部で前
    記継手の筒状部側に向かって突出している筒状部側凸状
    部を有しており、前記継手の筒状部が前記環状体の筒状
    部側凸状部と対向する位置に凹状部を有しており、前記
    筒状部側凸状部が前記継手の筒状部の凹状部と嵌合して
    いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記
    載の管の接続構造
  5. 【請求項5】 前記環状体が前記環状体の外周端部で前
    記枝管側に向かって突出している枝管側凸状部を有して
    おり、前記環状体の枝管側凸状部の内周面が前記 枝管の
    外周面と接触しており、前記枝管側凸状部の外周面が前
    記継手の筒状部の内周面と接触しており、前記環状体が
    前記環状体の内周端部で前記本管側に向かって突出して
    いる本管側突堤部を有しており、前記環状体の本管側突
    堤部の外周面が前記継手の支持部の内周面と接触してい
    ることを特徴とする、請求項1、及び4のいずれか1
    項記載の管の接続構造。
JP13832097A 1997-05-28 1997-05-28 管の接続構造 Expired - Lifetime JP3401404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13832097A JP3401404B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 管の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13832097A JP3401404B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 管の接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10332045A JPH10332045A (ja) 1998-12-15
JP3401404B2 true JP3401404B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=15219151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13832097A Expired - Lifetime JP3401404B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 管の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3401404B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567621B1 (ko) * 2004-01-05 2006-04-04 삼성전자주식회사 오염 제어 장치 및 이를 갖는 오염 관리 시스템
US20110248405A1 (en) * 2010-04-09 2011-10-13 Qualcomm Incorporated Selective Patterning for Low Cost through Vias

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3020718U (ja) 1995-07-18 1996-02-06 早川ゴム株式会社 管渠用の取付管接続用可撓継手

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3020718U (ja) 1995-07-18 1996-02-06 早川ゴム株式会社 管渠用の取付管接続用可撓継手

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10332045A (ja) 1998-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3401404B2 (ja) 管の接続構造
US6581984B1 (en) Corrugated spiral pipe with a coupling device and method for installing the same
KR101031515B1 (ko) 콘크리트 구조체의 연결관 연결용 플랜지 어셈블리
JP2002369324A (ja) ハンドホール継手
CA2173728C (en) Method for relining a branch conduit of a main conduit
JP3510276B2 (ja) サドルt形アセンブリ
JP3559208B2 (ja) 継ぎ手構造
KR200389344Y1 (ko) 파형강관 연결장치
JP3453065B2 (ja) マンホールとリブ付き管との接続構造
JP3100900B2 (ja) 本管と取付管との接続構造
JP3436864B2 (ja) 離脱防止形管継手
JPH1030756A (ja) マンホール継手構造
JP3497994B2 (ja) 継ぎ手構造及びその施工方法
JP2828886B2 (ja) 本管と支管との接続構造
JP3020718U (ja) 管渠用の取付管接続用可撓継手
JP3026052B2 (ja) 本管と支管との接続構造
JP4813699B2 (ja) 接続構造及び止水可とう継手
JP3649435B2 (ja) 管接続部材および管継手構造
JP3275298B2 (ja) 離脱防止形管継手
JP3286616B2 (ja) 情報通信ケーブル収容管とハンドホールとの接続用継手
JP2004332465A (ja) マンホール用継手
JPH0626029Y2 (ja) 地中埋設用電線管とマンホールとの接続具
JP2546396Y2 (ja) マンホールの管接合部構造
JP3786979B2 (ja) マンホール管との継手構造およびその施工方法
JP4319462B2 (ja) リブ管用可撓継手

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030121

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term