JP4319462B2 - リブ管用可撓継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道等のマンホールの側壁に、リブ付きパイプ(以下、「リブ管」と言う)を取付けるための耐震性のある可撓性継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水道用として使用される管としては、いわゆる塩ビ管を始めとして様々な種類があり、また、それらの管をマンホールの側壁に取付けるために種々の継手が開発され、使用されている。
【0003】
その中で、外周面に多数の環状リブRを有するリブ管P用の継手がある。この継手は、一般的に、図5に示すような構成となっている。すなわち、主に可撓性材料で形成した継手部材10、ポリエチレン製環状パーツ12、ゴム輪13、およびバンド材11で構成されている。
そして、その取付けは、まず、継手部材10をマンホールMの側壁Wに形成した孔Hに取付け(図5(a))、次に、その継手部材10に、環状パーツ12を嵌合したリブ管Pを挿入し(図5(b))、最後に、バンド材11で継手部材10を締付け、ゴム輪13によってシール性を確保している(図5(c))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリブ管用継手には、以下のような問題点がある。
(1)環状パーツ12をリブ管Pに嵌合するための専用治具が必要であり、その取扱いおよび作業が面倒である。従って、リブ管取付けの良否が現場での作業に大きく左右され、作業者の熟練の程度によって差が生じる。
(2)環状パーツ12をリブ管Pに嵌合する際、現場で、ゴム輪13に潤滑剤を塗布しなければならないので、その嵌合作業が面倒である。
(3)この際、潤滑剤の塗布量によって作業性が大きく左右されるので、充分塗布すれば作業性は向上するものの、それだけ潤滑剤のコストが嵩むので、そのあたりの加減が困難であり、作業が厄介である。
【0005】
そこで、本発明の目的とするところは、現場での作業を簡素化して、作業者の熟練の程度に関わりなく、リブ管をマンホールの側壁に良好に接続することのできるリブ管用継手を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のリブ管用可撓継手は、マンホール(M)の側壁(W)に穿設された孔(H)に、フランジ状の環状リブ(R)が外周面に多数形成されたリブ管(P)を接続するための可撓継手であって、前記孔(H)に、前記マンホール(M)側である前部が挿入されて取付けられ、後部外周面にホースバンド(1a)を嵌着した弾性材製で筒状のジョイント(1)と、弾性材製である筒本体部(2a)の前部外周面に剛性の高い環状筒(2b)を嵌合し、前部が前記ジョイント(1)の後部に嵌入するアダプター(2)と、前記アダプター(2)の後部外周面に嵌合し、前記リブ管(P)の隣接する環状リブ(R)間に嵌り込む断面が略くさび状の固定用補助材(3a)の外周面にホースバンド(3b)を巻回した締結部材(3)とで構成し、前記ホースバンド(1a)の締め付けで、前記ジョイント(1)の後部内周面を前記アダプター(2)の前部外周面に固定すると共に、前記ホースバンド(3b)の締め付けで固定用補助材(3a)の径を小さくすることによって、前記アダプター(2)の後部内周側を、挿入された前記リブ管(P)の隣接する環状リブ(R)間に押し付けて固定するもので、しかも前記固定用補助材(3a)の内周面(3c)に摩擦低減材を被覆したことを特徴とする。
【0010】
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0011】
本発明の請求項1に記載のリブ管用可撓継手によれば、締結部材等の取付けは、専用治具を使用しないで容易に行うことができる。
従って、リブ管の接続作業を簡素化することができる。
【0012】
また、請求項1に記載のリブ管用可撓継手によれば、固定用補助材の内周面に摩擦低減材を被覆しているので、取付け現場において、当該固定用補助材に潤滑剤を塗布する必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を参照して、本発明の第一実施形態に係るリブ管用可撓継手、およびこの可撓継手を使用したリブ管接続方法について説明する。図1は当該可撓継手を使用したリブ管Pの接続方法を示す部分断面側面図である。図2はそのアダプター2を示す半断面側面図、図3はその締結部材3を示す半断面側面図である。なお従来例で示したものと同一部分には同一符合を付した。
【0016】
本発明の第一実施形態に係るリブ管用可撓継手は、マンホールMの側壁Wに穿設された孔Hに、フランジ状の環状リブRが外周面に多数形成されたリブ管Pを接続するためのものであり、主にジョイント1、アダプター2および締結部材3で構成され、優れた耐震性を有するものである。
【0017】
ジョイント1は、マンホール側壁Wに穿設した孔Hに、当該マンホールM側である前部が挿入されて取付けられるもので、その後部外周面にホースバンド1aを嵌着し、EPDM等の合成ゴムで形成された円筒状である。
アダプター2は、同じくEPDM等の合成ゴム製で円筒状の筒本体部2aと、塩ビ製で、筒本体部2aの前部外周面に嵌合する環状筒とで構成され、その前部がジョイント1の後部に嵌入するものである。
また、締結部材3は、固定用補助材3aの外周面にホースバンド3bを巻回して構成している。この固定用補助材3aは、アダプター2の後部外周面に嵌合し、リブ管Pの隣接する環状リブR間に嵌り込む断面が略くさび状であり、その内周面3cには成形の段階で摩擦低減材として樹脂塗膜を被覆している。
【0018】
このリブ管用可撓継手を使用して、リブ管Pを接続するには、次のようにして行う。
(1)まず、マンホール側壁Wの孔Hに、ジョイント1とアダプター2を取付ける(図1(a)参照)。
この作業において、ジョイント1とアダプター2を、あらかじめ工場で取付けておくことにより、現場での作業を簡素化することができる。
(2)次に、リブ管Pを、ジョイント1とアダプター2との一体物内および締結部材3内を挿通させて側壁Wの孔Hに挿入する(図1(b))。
(3)そして、アダプター2の後部外周面に締結部材3を嵌合する(図1(c))。これにより、ホースバンド1aの締め付けで、ジョイント1の後部内周面をアダプターの前部外周面に固定する。また、ホースバンド3bの締め付けで固定用補助材3aの径を小さくして、アダプター2の後部内周側を、リブ管Pの隣接する環状リブR間に押し付けて固定する。
【0019】
この締結部材3をアダプター2の後部外周面に嵌合する際、固定用補助材3aの内周面3cにはあらかじめ摩擦低減材として樹脂被膜を被覆しているので、現場において潤滑剤を塗布することなく容易に嵌合することができる。
また、この一連の作業は全て手作業のみで行うことができ、専用治具を必要としない。従って、リブ管Pの接続を容易に行うことができる。
【0020】
図4を参照して本発明の第二実施形態に係るリブ管用可撓継手と、当該可撓継手を使用したリブ管Pの接続方法について説明する。図4は当該可撓継手を使用したリブ管Pの接続方法を示す部分断面側面図である。従来例で示したものと同一部分には同一符合を付した。
【0021】
このリブ管用可撓継手において、第一実施形態のものと異なる点は、ジョイント1の形状である。すなわち、この第二実施形態におけるジョイント1は、その口径を後部に向かって縮小させており、これによって孔Hの周面との間隙を広げて撓み量が大きく採れるように設定し、耐震性の向上を図っている。
【0022】
当該第二実施形態に係るリブ管用可撓継手を使用してリブ管Pを接続するには、次のように方法をとることができる。
(1)まず、マンホール側壁Wの孔Hに、ジョイント1を取付ける(図4(a))。
(2)次に、アダプター2の後部外周面に締結部材3を嵌合する(図4(b))。
(3)その後、その一体物をリブ管Pの先端部外周面に嵌合する(図4(c))。
(4)そして、リブ管Pをジョイント1に挿入する。これによって、ホースバンド1aの締め付けで、ジョイント1の後部内周面をアダプターの前部外周面に固定する。それと同時に、ホースバンド3bの締め付けで固定用補助材3aの径を小さくして、アダプター2の後部内周側を、リブ管Pの隣接する環状リブR間に押し付けて固定する(図4(d))。
【0023】
この接続方法においても、固定用補助材3aの内周面3cに樹脂塗膜を被覆しているので、締結部材3をアダプター2の外周面に容易に取付けることができる。また、専用治具を使用せず、全て手作業で行うことができるので、接続作業が容易である。
【0024】
また、本発明の実施形態例では、摩擦係数低減材の例として、樹脂塗膜のみをあげているが、ウレタン塗膜やシリコーン塗膜等も同様に適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のリブ管用可撓継手によれば、締結部材等の取付けは、専用治具を使用しないで容易に行うことができる。
従って、リブ管の接続作業を簡素化することができる。
【0026】
また、請求項1に記載のリブ管用可撓継手によれば、固定用補助材の内周面に摩擦低減材を被覆しているので、取付け現場において、当該固定用補助材に潤滑剤を塗布する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るリブ管用可撓継手を使用したリブ管の接続方法を示す部分断面側面図である。
【図2】図1に示すリブ管用可撓継手のアダプターを示す半断面側面図である。
【図3】図1に示すリブ管用可撓継手の締結部材を示す半断面側面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係るリブ管用可撓継手を使用したリブ管の接続方法を示す部分断面側面図である。
【図5】従来例に係るリブ管用可撓継手を使用したリブ管の接続方法を示す部分断面側面図である。
【符号の説明】
1 ジョイント
1a ホースバンド
2 アダプター
2a 筒本体部
2b 環状筒
3 締結部材
3a 固定用補助材
3b ホースバンド
3c 内周面
10 継手部材
11 バンド材
12 環状パーツ
13 ゴム輪
P リブ管
R 環状リブ
M マンホール
W 側壁
H 孔
Claims (1)
- マンホールの側壁に穿設された孔に、フランジ状の環状リブが外周面に多数形成されたリブ管を接続するための可撓継手であって、
前記孔に、前記マンホール側である前部が挿入されて取付けられ、後部外周面にホースバンドを嵌着した弾性材製で筒状のジョイントと、
弾性材製である筒本体部の前部外周面に剛性の高い環状筒を嵌合し、前部が前記ジョイントの後部に嵌入するアダプターと、
前記アダプターの後部外周面に嵌合し、前記リブ管の隣接する環状リブ間に嵌り込む断面が略くさび状の固定用補助材の外周面にホースバンドを巻回した締結部材とで構成し、
前記ホースバンドの締め付けで、前記ジョイントの後部内周面を前記アダプターの前部外周面に固定すると共に、前記ホースバンドの締め付けで固定用補助材の径を小さくすることによって、前記アダプターの後部内周側を、挿入された前記リブ管の隣接する環状リブ間に押し付けて固定するもので、しかも前記固定用補助材の内周面に摩擦低減材を被覆したことを特徴とするリブ管用可撓継手。
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