JP6590400B2 - 既設管の防錆構造および不断流工法 - Google Patents
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Description
前記開孔1aの周囲において前記既設管1の一部を囲繞する密閉ケース20と、
前記開孔1aに装着された防錆カバー5とを備え、前記防錆カバー5は、
前記開孔1aの周囲において前記既設管1の外周面13に沿った湾曲板部51と、
前記開孔1aを定義する形成面14に沿ってループ状に延び貫通孔5aを有する環状板部50とが一体に形成され、
前記既設管1の前記外周面13と前記湾曲板部51との間、および/または、前記既設管1の前記開孔1aの前記形成面14と前記環状板部50との間に、不定形のシーリング材7が介挿されている。
前記開孔1aとは反対側に設けられ前記バンド6を介して前記防錆カバー5を前記既設管1の外周面13に押し付ける操作部61とを更に備える。
まず、不断流で工事を行うための不断流装置2の全体構成について説明する。
図1および図2に示す装置2は、既設管1の管内に流体(たとえば、水等)が流れている状態で既設管1を囲繞し、図1Aの矢印で示すように、管軸方向Lに移動されることで、不断流穿孔や、弁体の挿入および防錆カバー5の装着を行うためのものである。
図1Bに示すように、装置2は密閉ケース20を備えている。密閉ケース20は、既設管1の一部を囲繞する2個の分割ケース21,22からなる。
図1Aに示す前記複数の分割ケース21,22のうち、第1ケース21には、既設管1の径方向Cに突出して延びる分岐状の分岐孔23を有する前記枝管部27が一体に形成されている。
前記枝管部27には、たとえば板状フランジのようなフランジ28が一体に形成されており、該フランジ28には図1Aに示す穿孔機3や、図2Bに示す弁蓋8等が取り付けられる。
ゴムパッキン30は、半円状で半割れ状の第1〜第4シールリング31〜34と直線状の2本の直線部35,35を備えている。
図1Aに示すように、第1シールリング31および第2シールリング32は、分岐孔23の管軸方向Lの両側に配置されている。そのため、第1シールリング31と第2シールリング32との間には、分岐孔23が設けられた密閉ケース20の部位を取り囲んで密閉する第1シール(密閉)領域S1が形成されている。すなわち、分岐孔23に対応する部分に分岐孔23を塞ぐ第1シール領域S1が形成されている。
図1Aに示すように、第1シールリング31と第3シールリング33との間には第2シール領域S2が形成されている。すなわち、第2シール(密閉)領域S2は、前記第1シール領域S1に隣接し、かつ、前記第1シール領域S1に対しシールされている。前記第2シール領域S2は、前記第1シール領域S1から管軸方向Lにズレ、かつ、図5Bに示す前記カッター3aで穿孔した開孔1aを塞ぐことが可能な大きさを持つように形成されている。
図4Aおよび図4Bに示すように、本実施例の構造はバンド6と前記開孔1aに装着された防錆カバー5とを備える。
まず、図1Aおよび図1Bに示すように、既設管1の一部を前記密閉ケース20によって気密状態で囲繞すると共に、前記フランジ28を介して前記穿孔機3を第1分割ケース21に取り付ける。
すなわち、第1分割ケース21と第2分割ケース22とで既設管1を上下に挟むように囲繞すると、ゴムパッキン30の第1〜第4シールリング31〜34の内周面が既設管1の外周面13に接触し、図1Aに示すように、第1シール領域S1および第2シール領域S2が形成される。
その後、図1Bに示す前記両分割ケース21,22の結合部25にボルトを通し、前記ボルトにナットを螺合させることで、既設管1の一部を密閉ケース20によって気密状態で囲繞する。
その後、図5Bの、穿孔機3のカッター3aを既設管1の中心に向って移動(下降)させて穿孔機3のカッター3aで既設管1の管壁12(図5A)の一部を穿孔し、穿孔機3のカッター3aを回転させながら、図5Aのように装置2全体を周方向Rに回動させることで、図5Bに示すように既設管1の一部を穿孔して略半周にわたる開孔1aを形成する。
その後、穿孔機3を元の位置まで戻し、図6Aに示す位置まで密閉ケース20を第1方向L1にスライド移動させる。すなわち、図6Aに示すように、第1シール領域S1が前記開孔1aを覆わず、かつ、第2シール領域S2が前記開孔1aを取り囲むように、密閉ケース20を移動させる。
一方、図3Cの防錆カバー5の環状板部50と湾曲板部51とが連なるコーナ部54にシーリング材7を配置する。前記シーリング材7はコーナ部54の全周にわたって環状に配置される。
次に、前記第1移動工程後に図6Aの穿孔機3をカッター3aと共に密閉ケース20から取り外す。前記第1移動工程により、図6Bの前記開孔1aが前記第2シール領域S2によってシールされている。そのため、既設管1の管路内を流れる水が開孔1aから噴出するおそれがない。
その後、図8Bに示すように密閉ケース20を前記第1方向L1とは反対の第2方向L2にスライド移動させる。この第2移動工程により、仕切弁体8aが開孔1aから既設管1内に侵入可能な位置まで密閉ケース20が移動される。
その後、弁蓋8の操作部を回転させると、仕切弁体8aが下降し、既設管1の管路が塞がれ止水される。この止水後、既設管1の下流側の作業を行う。
本例においては前記バンド6および操作部61を必要としない。
工事は弁挿入ではなく、分岐配管工事であってもよい。
前述した実施例では、既設管を囲繞する密閉ケースは第1および第2分割ケースの2分割としたが3分割以上であってもよい。
また、既設管を囲繞するケースは鋳造品であってもよいし、鋼板で形成されてもよい。鋼板で形成した場合には、第1および第2分割ケースを仮に組み立てた状態で溶接することにより2つの分割ケースを一体に形成してもよい。
また、穿孔する孔の形状は円弧状に限らず、円形であってもよい。なお、円形の孔は周知のホールソー(カッターの一種)で形成することができる。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
2:不断流装置 3:穿孔機 3a:カッター
20:密閉ケース 20F:内周面 21:第1分割ケース 22:第2分割ケース
23:分岐孔 27:枝管部 28:フランジ
30:ゴムパッキン 3F:内周面 31〜34:第1〜第4シールリング
5:防錆カバー 5a:貫通孔 50:環状板部 51:湾曲板部 52:係合面
53:案内板部 54:コーナ部
6:バンド 61:操作部 62:ホック
7:不定形のシーリング材 8:弁蓋
C:径方向 C1:外方
L:管軸方向 L1:第1方向 L2:第2方向 R:周方向
S1:第1シール領域 S2:第2シール領域
Claims (1)
- 既設管1の管壁12に形成された半周にわたる開孔1aと、
前記開孔1aから既設管1内に侵入可能な仕切弁体8aと、
前記開孔1aの周囲において前記既設管1の一部を囲繞する密閉ケース20と、
前記開孔1aに装着された防錆カバー5とを備え、前記防錆カバー5は、
前記開孔1aの周囲において前記既設管1の外周面13に沿った湾曲板部51と、
前記開孔1aを定義する形成面14に沿ってループ状に延び貫通孔5aを有する環状板部50とが一体に形成され、
前記既設管1の前記外周面13と前記湾曲板部51との間、および前記既設管1の前記開孔1aの前記形成面14と前記環状板部50との間に、金型を必要としない不定形のシーリング材7が介挿され、
前記防錆カバー5の周方向の両端において連結され、前記防錆カバー5とでエンドレスのループを前記既設管1の外周面13の外周囲において形成するバンド6と、
前記開孔1aとは反対側に設けられ前記バンド6を介して前記防錆カバー5を前記既設管1の外周面13に押し付ける操作部61とを更に備える、防錆構造を得るための不断流工法であって、
前記防錆構造を得るための不断流工法は、
前記既設管1の一部を前記密閉ケース20によって気密状態で囲繞すると共に穿孔機3を前記密閉ケース20に取り付ける組立工程と、
前記穿孔機3のカッター3aで前記既設管1に半周にわたる前記開孔1aを形成する穿孔工程と、
前記防錆カバー5に前記不定形のシーリング材7を環状に配置する工程と、
前記シーリング材7が配置された前記防錆カバー5を前記密閉ケース20の一部を構成する第1分割ケース21の枝管部27の分岐孔23から前記開孔1aに装着する装着工程と、
前記密閉ケース20の一部を構成する第2分割ケース22の切粉排出孔から操作部61と一体のバンド6を挿入する工程と、
前記カバー5を前記既設管1の外周面13に押し付けるバンド6と前記カバー5とをホック62で連結する工程と、
前記操作部61を回転操作して前記バンド6を引っ張ることで、前記シーリング材7が押し潰されて、その一部が前記開孔1aの形成面14を覆い、残りの一部が既設管1の外周面13と湾曲板部51との間に介挿された状態となる工程と、
を備える不断流工法。
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JP2015129605A JP6590400B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | 既設管の防錆構造および不断流工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015129605A JP6590400B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | 既設管の防錆構造および不断流工法 |
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