JP7223415B2 - 弁設置工法とそれに用いられる弁設置設備及び弁装置 - Google Patents

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本発明は、流体管の弁設置作業領域を囲繞するハウジング内において、不断流状態で前記流体管の切断対象部位を管切断装置で切断したのち、前記流体管の両切断端部に亘って弁装置を接続する弁設置工法、及び、それに用いられる弁設置設備及び弁装置に関する。
上述の弁設置工法として、特許文献1に示す不断水式流体制御弁設置工法が存在する。この弁設置工法では、流体管の切断対象部位の両側脇に、弁装置の筐体に設けられている両接続管部に接続可能な一対の継ぎ輪を、管軸芯方向に移動操作可能な状態で装着する継ぎ輪装着工程と、一対の継ぎ輪を含む流体管の弁設置作業領域を囲繞し、且つ、作業用開閉弁を備えたハウジングを取付けるハウジング取付け工程と、ハウジングの作業用開閉弁に取付けた管切断装置のホールソーにより、流体管の切断対象部位を切断除去する管切断工程と、管切断装置を撤去した作業用開閉弁に、弁装置をハウジング内に挿入する挿入機を取付け、挿入機の昇降操作軸に連結された弁装置を、それの両接続管部が流体管の両切断端部間において同芯となる弁装着位置にまで下降させる弁装置下降工程と、流体管の両切断端部側に装着されている一対の継ぎ輪を外部から弁装置側に移動動作して、流体管の両切断端部と弁装置の両接続管部とを継ぎ輪で水密状態に接続する継ぎ輪接続工程と、挿入機及び作業用開閉弁を備えたハウジングを撤去する撤去工程と、流体管の両切断端部と弁装置の両接続管部とに亘って接続されている継ぎ輪を本固定する本固定工程と、を実行する。
特許第4503036号公報
従来の弁設置工法では、流体管の両切断端部と弁装置の両接続管部とを水密状態で接続する一対の継ぎ輪を、流体管の切断対象部位の両側脇に装着し、この一対の継ぎ輪を含む流体管の弁設置作業領域をハウジングで囲繞するため、ハウジングが大型化する不都合がある。しかも、弁装置以外に一対の継ぎ輪を準備する必要があるため、部品点数が増加する。さらに、一対の継ぎ輪を流体管の切断対象領域の両側脇に装着する継ぎ輪装着工程と、流体管の両切断端部と弁装置の両接続管部とを継ぎ輪で水密状態に接続する継ぎ輪接続工程とが加わるため、作業工程数が増加する不都合がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、部品点数及び作業工程数の削減によって、ハウジングの小型化と工事コストの低廉化及び工期の短縮化を図ることのできる弁設置工法と、それに用いられる有用な弁設置設備及び弁装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、流体管の弁設置作業領域を囲繞するハウジング内において、不断流状態で前記流体管の切断対象部位を管切断装置で切断したのち、前記流体管の両切断端部に亘って弁装置を接続する弁設置工法であって、
前記弁装置は、前記流体管の一側の半周面を覆う第1筐体部及び弁体を備えた弁本体部と、前記第1筐体部と接合可能な状態で前記流体管の他側の半周面を覆う第2筐体部とに分割構成され、
前記ハウジング内に、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で前記第2筐体部を配置する筐体部配置工程と、
前記ハウジング内において前記管切断装置で前記流体管の所定位置を切断する管切断工程と、
前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体部移動工程と、
前記ハウジング内において、前記弁本体部の前記第1筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる弁本体部移動工程と、
前記第1筐体部と前記第2筐体部とを筐体装着位置において密封状態で接合する筐体接合工程と、
前記ハウジングを撤去するハウジング撤去工程と、
を実行する点にある。
上記構成によれば、弁装置を、流体管の一側の半周面を覆う第1筐体部及び弁体を備えた弁本体部と、第1筐体部と接合可能な状態で流体管の他側の半周面を覆う第2筐体部とに分割構成し、筐体部配置工程において、分割構成された一方の第2筐体部をハウジング内に配置する。この第2筐体部は、管切断装置の管切断作業域から離間した位置に配置されているので、管切断工程での管切断装置による管切断作業を邪魔することはない。
第2筐体部移動工程において、第2筐体部を流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させ、弁本体部移動工程において、ハウジング内の弁本体部の第1筐体部を流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる。筐体接合工程において、前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置にある第1筐体部と第2筐体部とを密封状態で接合することにより、流体管の両切断端部に亘って弁装置を接続することができる。
したがって、分割構造の弁本体部の第1筐体部と第2筐体部とを、ハウジング内において流体管の両切断端部に亘って直接取付けるので、従来の弁設置工法のように、弁装置以外に一対の継ぎ輪を準備する必要がなく、部品点数及び作業工程数の削減によって、ハウジングの小型化と工事コストの低廉化及び工期の短縮化を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記筐体部配置工程では、前記第2筐体部を前記ハウジング内の底部側に配置し、前記第2筐体部移動工程では、前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部の下側半周面に対応する筐体装着位置に移動させ、前記管切断工程と弁本体部移動工程との間において、前記ハウジングに設けた挿入機で前記弁本体部を前記ハウジング内に上方から挿入する弁本体部挿入工程を実行する点にある。
上記構成によれば、筐体部配置工程において、分割構成された一方の第2筐体部は、ハウジング内の底部側に先行して配置するが、他方の弁本体部は、管切断工程後において、ハウジングに設けた挿入機でハウジング内に上方から挿入するので、従来のハウジングの一部を改良するだけで対応することができ、工事コストの低廉化を促進することができる。しかも、弁本体部の第1筐体部に第2筐体部を結合してある弁装置全体をハウジング内に挿入する場合に比べて挿入機の小型化を図ることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記筐体部配置工程では、前記ハウジング内に、前記弁本体部の前記第1筐体部の接合部及び前記第2筐体部を、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で、且つ、前記流体管を挟んで相対向する位置に移動可能な状態で配置する点にある。
上記構成によれば、分割構成された一方の第2筐体部のみならず、他方の弁本体部の第1筐体部の接合部をハウジング内に配置するので、弁本体部をハウジング内に挿入するための挿入機が不要で、部品点数及び作業工程数の削減によって工事コストの低廉化と工期の短縮化を一層促進することができる。しかも、弁本体部の全体をハウジング内に配置する場合に比べて、ハウジングの小型化を図ることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記筐体部配置工程では、前記弁本体部の前記第1筐体部と前記第2筐体部とを、前記流体管を挟んで水平方向で相対向する位置に配置し、前記筐体接合工程は、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを前記流体管の両切断端部の外周面に沿って回動可能な状態で密封状態に結合する仮結合工程と、仮結合されている前記第1筐体部と前記第2筐体部とを、前記弁本体部が上方に位置する状態にまで回動操作する弁装置回動工程の実行後において、前記流体管の両切断端部に対して前記第1筐体部と前記第2筐体部とを密封状態に本締め固定する本締め固定工程とを備える点にある。
上記構成によれば、弁本体部の第1筐体部と第2筐体部とを、流体管を挟んで水平方向で相対向する位置に配置してあるので、弁本体部の第1筐体部と第2筐体部とを上下方向に配置する場合に比べて、流体管の下方側の掘削量を減少することができる。しかも、筐体接合工程の仮結合工程では、第1筐体部と第2筐体部とを流体管の両切断端部の外周面に沿って回動可能な状態で密封状態に仮結合するので、弁装置回動工程において、弁本体部の上方への回動操作を容易に行うことができる。この弁装置回動工程後に実行する本締め固定工程により、流体管の両切断端部に対して第1筐体部と第2筐体部とを密封状態に確実、強固に固定することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記第1筐体部の管軸芯方向両端部及び前記第2筐体部の管軸芯方向両端部の各々には、前記流体管の外周面に食い込み可能な爪部材を備えた離脱防止部が設けられ、前記筐体接合工程において、前記第1筐体部と前記第2筐体部とが接合された状態では、前記離脱防止部の前記爪部材が前記流体管の両切断端部の外周面に喰い込む離脱防止状態に構成されている点にある。
上記構成によれば、筐体接合工程において、第1筐体部と第2筐体部とが接合された状態では、第1筐体部の管軸芯方向両端部及び第2筐体部の管軸芯方向両端部の各々に設けた離脱防止部の爪部材が、流体管の両切断端部の外周面に喰い込む離脱防止状態にある。これにより、管内流体圧による不平均力に起因する流体管の両切断端部と弁装置との離脱移動を阻止することができる。
本発明の第6特徴構成は、第1~第5特徴構成のいずれか一つに記載の弁設置工法に用いられる弁設置設備であって、前記ハウジングに、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で前記ハウジング内に配置されている前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体移動装置と、前記ハウジング内の前記弁本体部の前記第1筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第1筐体移動装置と、筐体装着位置にある前記弁本体部の前記第1筐体部と前記第2筐体部とを接合する締結具を外部から締結操作する締結操作装置と、が備えられている点にある。
上記構成によれば、ハウジングに備えられている第2筐体移動装置の操作により、管切断装置の管切断作業域から離間した状態でハウジング内に配置されている第2筐体部を流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させることができる。また、第1筐体移動装置の操作により、ハウジング内の弁本体部の第1筐体部を流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させることができる。そして、筐体装着位置にある弁本体部の第1筐体部と第2筐体部とを接合する締結具を、締結操作装置によってハウジングの外部から確実、容易に締結操作することができる。
本発明の第7特徴構成は、前記第1筐体移動装置は、前記弁本体部を前記ハウジング内に上方から挿入する挿入機で構成されている点にある。
上記構成によれば、ハウジングに備えられた挿入機により、弁本体部をハウジング内に上方から挿入したのち、ハウジング内に挿入された弁本体部の第1筐体部を、そのまま流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させることができる。これにより、弁本体部のハウジング内への挿入作業と筐体装着位置への移動作業とを能率良く行うことができる。
本発明の第8特徴構成は、第1~第5特徴構成のいずれか一つに記載の弁設置工法に用いられる前記弁装置であって、前記第2筐体部には、前記弁本体部の弁体が閉弁位置において密封状態で収納される弁室を区画形成する上方開口の弁室区画壁が設けられ、この弁室区画壁の流路軸線方向で相対向する一対の弁室側壁部には、前記弁体で開閉される流路口が貫通形成され、前記弁本体部の前記第1筐体部には、前記弁室区画壁の上端部と上下方向から係合する係合保持部が設けられている点にある。
上記構成によれば、第2筐体部側に、弁室を区画形成する上方開口の弁室区画壁を設け、この弁室区画壁の一対の弁室側壁部に形成した流路口を弁体で開閉する構成にしてあるので、例えば、弁室区画壁を流路口の中心位置で上下に二分割する状態で第1筐体部及び第2筐体部に分割形成する場合に比して、流体の漏洩対策を確実、容易に行うことができる。
弁設置工法の第1実施形態での筐体配置工程を示す横断面図 第1実施形態での筐体配置工程を示す縦断面図 第1実施形態での管切断工程を示す横断面図 第1実施形態での第2筐体部移動工程及び弁本体部挿入工程を示す横断面図 第1実施形態での弁本体部移動工程及び筐体接合工程を示す横断面図 第1実施形態での筐体接合工程終了時の縦断面図 弁装置の第1実施例を示す正面図 弁装置の第1実施例を示す側面図 図7のIX-IX線断面図 弁装置の第2実施例を示す横断面 弁装置の第2実施例を示す側面図 弁設置工法の第2実施形態での筐体配置工程を示す横断面図 第2実施形態での管切断工程を示す横断面図 第2実施形態での第2筐体部移動工程と弁本体部移動工程及び筐体接合工程を示す横断面図 第2実施形態での弁装置回動工程を示す横断面図 弁装置の第3実施例を示す一部切り欠き正面図 弁装置の第3実施例を示す一部切り欠き側面図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1~図6は、既設流体管の一例である地中に埋設された水道管1の弁設置作業領域をハウジングHで水密状態に密封し、ハウジングHの下部作業空間S1内において、水道管1の弁装着領域の切断対象部位を不断流状態(上水の流通を維持した不断水状態)のままで切断除去したのち、ハウジングH内に残置された水道管1の両切断端部1Aに亘って、仕切弁等の弁装置Vを接続する弁設置工法を示す。
弁設置工法に用いられる第1実施例の弁装置Vは、図6~図9に示すように、水道管1の弁設置作業領域の一側の半周面である上側半周面に装着される第1筐体部11及び弁体12(図4、図5参照)を備えた弁本体部10と、水道管1の弁設置作業領域の他側の半周面である下側半周面に装着される第2筐体部13とに分割構成されている。弁本体部10の第1筐体部11の上部に形成された弁体挿入用開口部には弁蓋14が水密状態で取付けられている。この弁蓋14には、弁体12を上下方向に沿って開閉作動する弁操作軸15が回転操作自在に支承されている。
第1筐体部11の内面には、図6に示すように、閉弁位置で弁体12が流路遮断状態で水密に当接する第1弁座16Aが形成され、第2筐体部13の内面には、図6、図8に示すように、閉弁位置で弁体12が流路遮断状態で水密に当接する第2弁座16Bが形成されている。第1筐体部11の第1弁座16Aと第2筐体部13の第2弁座16Bは、分割線において水密状態で連続形成されている。
また、図6~図8に示すように、第1筐体部11の管軸芯方向両端部及び第2筐体部13の管軸芯方向両端部の各々には、水道管1の外周面に食い込み可能な爪部材21を備えた離脱防止部20が設けられている。離脱防止部20は、第1筐体部11の管軸芯方向両端部に一体形成された第1大径部11A、及び、第2筐体部13の管軸芯方向両端部に一体形成された第2大径部13Aの各々に、径方向内方に向かって開口する爪収納凹部22が形成されている。各爪収納凹部22には、水道管1の外周面に食い込み可能な爪部材21が脱落防止状態で収納されている。各爪部材21の外面は、管軸芯方向の外端側ほど小径となる傾斜面に形成され、第1大径部11A及び第2大径部13Aの各々に螺合した押圧ボルト19の先端と摺動可能な状態で当接している。そして、水道管1の両切断端部1Aの外周面に食い込み状態にある爪部材21が、第1大径部11A及び第2大径部13Aの各々に螺合されている押圧ボルト19に対して、水道管1の両切断端部1Aと一体に離脱移動すると、爪部材21は径方向内方側に移動案内されて離脱防止力が増大する構成にしてある。
尚、図7、図8においては、押圧ボルト19を省略した状態で表している。
図7~図9に示すように、第1筐体部11の周方向両端部には、第1連結フランジ部11Bが形成され、両第1大径部11Aの周方向両端部には、第1連結片11Cが形成されている。同様に、第2筐体部13の周方向両端部には、第2連結フランジ部13Bが形成され、両第2大径部13Aの周方向両端部には、第2連結片13Cが形成されている。
図7、図8に示すように、第1筐体部11の第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の第2連結フランジ部13Bは、第1締結具17を構成する第1ボルト17A・第1ナット17Bで水密状態に固定連結可能に構成されている。また、両第1大径部11Aの各第1連結片11Cと両第2大径部13Aの各第2連結片13Cは、第2締結具18を構成する第2ボルト18A・第2ナット18Bで水密状態に固定連結可能に構成されている。
この弁設置工法で用いられる弁設置設備のハウジングHは、図3、図4に示すように、水道管1の弁設置作業領域の下側半周面を水密状態で覆う下部ハウジングH1と、この下部ハウジングH1にフランジ接合されて水道管1の弁設置作業領域の上側半周面を水密状態で覆う中間ハウジングH2と、を備える。中間ハウジングH2の上部には、水平方向に開閉作動する作業弁体25Cを備えた作業弁25が水密状態で脱着自在に取付けられている。作業弁25の弁ケース25Aの上部フランジ25Bには、図3に示す管切断装置4の切断ケーシング41の連結フランジ41Aと、図4に示すように、弁本体部10を収納可能な上部作業空間S2を備えた上部ハウジングH3の下部フランジ30とが選択的に水密状態で脱着自在に連結される。
図2、図4に示すように、下部ハウジングH1の管軸芯方向で相対向する下部側壁部31の下部管保持部32、及び、中間ハウジングH2の管軸芯方向で相対向する中間側壁部33の中間管保持部34には、水道管1の外周面に食い込む離脱防止用の複数の離脱防止ネジ35が螺合されている。この離脱防止ネジ35により、管切断時の管内水圧による不平均力によって、水道管1の両切断端部1AがハウジングHから離脱移動することを防止することができる。
図1~図3に示すように、下部ハウジングH1の底壁部36の内面には、管切断装置4の管切断部の一例であるホールソー42の管切断作業域から離間した位置において、第2筐体部13の周方向中央部の載置部13Eを載置支持する受け台37が設けられている。この受け台37には、第2筐体部13の載置部13Eに形成した係合凹部13Dに上下方向から係合する係合突起37Aが設けられている。受け台37の係合突起37Aと第2筐体部13の係合凹部13Dとの係合により、第2筐体部13を管軸芯方向及び管周方向の移動を阻止した状態で筐体装着位置に対応した所定位置に位置保持する。
下部ハウジングH1には、図3~図5に示すように、管切断装置4の管切断作業域から離間した状態でハウジングH内の底部に配置されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの下側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体移動装置5と、上側の筐体装着位置に移動された弁本体部10の第1筐体部11と下側の筐体装着位置に移動された第2筐体部13とを接合する第1締結具17を外部から締結操作する締結操作装置6と、が備えられている。
上部ハウジングH3には、図4、図5に示すように、弁本体部10をハウジングH内に上方から挿入する挿入機7が設けられている。この挿入機7は、ハウジングH内に挿入された弁本体部10の第1筐体部11を水道管1の両切断端部1Aの上側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる第1筐体移動装置8を兼用構成する。
第2筐体移動装置5は、図3、図4に示すように、下部ハウジングH1の底壁部36の下面に設けた上下姿勢の送りネジ軸50に、移動操作ナット51の螺合操作によって水平姿勢で昇降する可動枠体52を外装する。この可動枠体52の両端部には、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの下面で、且つ、各第2連結フランジ部13Bに形成されている複数(本実施形態では4箇所)のボルト挿通孔13aの外周縁に当接する持上げ用の押圧部材53が設けられている。各押圧部材53は、下部ハウジングH1の底壁部36に対して水密状態で昇降自在に貫通支持されている。
そして、図3、図4に示すように、移動操作ナット51の回転操作による可動枠体52及び各押圧部材53の上昇移動により、下部ハウジングH1の底壁部36の受け台37に載置支持されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの下側半周面に対応する筐体装着位置にまで持上げる。
第2筐体移動装置5を構成するにあたって、本実施形態では、送りネジ軸50に螺合した移動操作ナット51の回転操作で可動枠体52及び各押圧部材53を一体的に上昇作動させるように構成したが、流体圧シリンダや電動モータ等のアクチュエータを用いて、可動枠体52及び各押圧部材53を一体的に上昇移動させるように構成してもよい。
さらに、下部ハウジングH1の底壁部36に、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの下面を直接持ち上げる複数の流体圧シリンダを配設し、この複数の流体圧シリンダをもって第2筐体移動装置5を構成してもよい。
第1筐体移動装置8を兼用構成する挿入機7は、図4、図5に示すように、上部ハウジングH3の天井部29に、クレーンやウインチ等の吊下げ搬送部に対する連結部を備えた昇降操作軸71が水密状態で貫通支持されている。この昇降操作軸71の下部には、弁本体部10の一対の吊下げフック10Aを係止して昇降自在に支持する昇降支持枠72が取付けられている。
ハウジングHの設置箇所以外の場所において、上部ハウジングH3の天井部29に備えられた昇降操作軸71の下部に、弁本体部10の一対の吊下げフック10Aを係止してある昇降支持枠72を組付ける。弁本体部10及び弁本体部10を備えた上部ハウジングH3を、吊下げ搬送部で作業弁25の上部に吊下げ搬送する。搬送された上部ハウジングH3の下部フランジ30と作業弁25の弁ケース25Aの上部フランジ25Bとを水密状態で連結する。
上部ハウジングH3の上部作業空間S2内に弁本体部10を備えた昇降支持枠72を挿入するときには、図4に示すように、作業弁25の作業弁体25Cは閉弁位置に操作されている。次に、図5に示すように、作業弁25の作業弁体25Cを開弁位置に操作したのち、昇降操作軸71を下降操作して、上部ハウジングH3の上部作業空間内に挿入された弁本体部10の第1筐体部11を水道管1の両切断端部1Aの上側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる。
締結操作装置6は、図4に示すように、昇降支持枠72に、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの上面で、且つ、各第1連結フランジ部11Bに形成されている複数(本実施形態では8箇所)のボルト挿通孔11aに対応するナット装着位置に第1締結具17の第1ナット17B(又は第1ボルト17A)を回転不能な状態で配設する。
また、図3~図5に示すように、第2筐体移動装置5の各押圧部材53は、可動枠体52に対して回転自在に支承されている。各押圧部材53の下端側は、下部ハウジングH1の底壁部36に対して摺動可能な状態で下方に突出位置する。各押圧部材53の下端部には、下部ハウジングH1の外部において回転操作可能な回転操作用ナット部61が一体的に設けられている。各押圧部材53の上端部には、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに対して下方から挿入された第1締結具17の第1ボルト17A(又は第1ナット17B)を一体回転状態で保持するネジ保持部62が形成されている。
そして、図4、図5では、水道管1の両切断端部1Aの下側半周面に亘る下側筐体装着位置に、第2筐体部13が移動操作されている。図5では、水道管1の両切断端部1Aの上側半周面に亘る上側筐体装着位置に、弁本体部10の第1筐体部11が移動操作されている。この筐体装着状態では、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの上面におけるナット装着位置に配置された第1ナット17Bと、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに挿入されている第1ボルト17Aとが同芯状態で対向する。そのため、各押圧部材53の下端部の回転操作用ナット部61を締め付け側に回転操作すると、押圧部材53と一体回転する第1ボルト17Aが第1ナット17Bに螺合する。所定トルクで締め付けられた第1締結具17により、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとが水密状態で接合される。
次に、弁設置設備及び弁装置Vを用いた弁設置工法について説明する。
[1]下部ハウジングH1の配設工程及び筐体部配置工程
図1、図2に示すように、水道管1の弁設置作業領域の下半側にハウジングHの下部ハウジングH1を配設する。この下部ハウジングH1の底壁部36には、管切断装置4のホールソー42の管切断作業域から離間した位置において、第2筐体部13の周方向中央部に形成した載置部13Eを載置支持する受け台37が備えられている。また、図1においては、下部ハウジングH1内の底部に配置されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの下側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体移動装置5の一部が組付けられている。
第2筐体部13の載置部13Eを下部ハウジングH1の受け台37に載置した状態では、図2に示すように、受け台37の係合突起37Aと第2筐体部13の係合凹部13Dとが係合する。これにより、第2筐体部13の管軸芯方向及び管周方向の移動が阻止され、第2筐体部13が筐体装着位置に対応した所定位置に位置保持される。
第2筐体移動装置5の各押圧部材53のネジ保持部62には、図1に示すように、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに対して下方から挿入された第1締結具17の第1ボルト17Aが一体回転状態で保持されている。
[2]中間ハウジングH2の組付け工程
図2、図3に示すように、下部ハウジングH1に、水道管1の弁設置作業領域の上側半周面を水密状態で覆う中間ハウジングH2を水密状態でフランジ接合する。図2に示すように、下部ハウジングH1の両下部側壁部31の下部管保持部32に螺合されている離脱防止ネジ35、及び、中間ハウジングH2の両中間側壁部33の中間管保持部34に螺合されている離脱防止ネジ35の各々を、水道管1の外周面に食い込む離脱防止状態にまで締め込み操作する。この離脱防止ネジ35により、管切断時の管内水圧による不平均力によって、水道管1の両切断端部1AがハウジングHから離脱移動することを防止することができる。
中間ハウジングH2の上部には、図3に示すように、水平方向に開閉作動する作業弁体25Cを備えた作業弁25が水密状態で脱着自在に取付けられている。
[3]管切断工程
図3に示すように、作業弁25の弁ケース25Aの上部フランジ25Bに、管切断装置4の切断ケーシング41の連結フランジ41Aを水密状態で連結する。切断ケーシング41には、回転及び回転軸芯方向に摺動自在な駆動回転軸43と、駆動回転軸43の先端部に取付けられたホールソー42と、が備えられている。
次に、作業弁25の作業弁体25Cを開弁位置に操作し、管切断装置4の駆動回転軸43を下方に送り込み、ホールソー42で水道管1の切断対象部位を切断除去する。管切断後に、管切断片を有するホールソー42を切断ケーシング41側に収納し、作業弁25の作業弁体25Cを閉弁位置に操作する。その後、作業弁25の弁ケース25Aから管切断装置4を撤去する。
[4]上部ハウジングH3の組付け工程及び弁本体部挿入工程
図4に示すように、作業弁25の弁ケース25Aの上部フランジ25Bに、弁本体部10を収納可能な上部作業空間S2を備えた上部ハウジングH3の下部フランジ30を水密状態で連結する。この上部ハウジングH3の連結作業の準備工程として、ハウジングHの設置箇所以外の場所において、上部ハウジングH3の上部開口部を密閉する蓋体29に備えられた昇降操作軸71の下部に、弁本体部10の一対の吊下げフック10Aを係止してある昇降支持枠72を組付ける。この組み物の昇降操作軸71をクレーンやウインチ等の吊下げ搬送部で吊下げ搬送し、上部ハウジングH3の上部開口部から弁本体部10を備えた昇降支持枠72を挿入する。その後、図4に示すように、上部ハウジングH3の上部開口部に蓋体29を水密状態で取付ける。
昇降支持枠72には、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの上面で、且つ、各第1連結フランジ部11Bに形成されている複数のボルト挿通孔11aに対応するナット装着位置に、第1締結具17の第1ナット17Bが回転不能な状態で設けられている。
[5]第2筐体部移動工程及び弁本体部移動工程
第2筐体部移動工程では、図4に示すように、移動操作ナット51の回転操作による可動枠体52及び各押圧部材53の上昇により、下部ハウジングH1の底壁部36の受け台37に載置支持されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの下側半周面に対応する筐体装着位置にまで持上げる。
弁本体部移動工程では、図5に示すように、作業弁25の作業弁体25Cを開弁操作し、上部ハウジングH3の上部作業空間S2と下部ハウジングH1及び中間ハウジングH2で形成される下部作業空間S1とを連通する。その後、挿入機7の昇降操作軸71を下降操作して、上部ハウジングH3の上部作業空間S2内に位置する弁本体部10の第1筐体部11を、水道管1の両切断端部1Aの上側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる。
筐体装着位置に移動された第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとが上下方向から当接する。
[6]筐体接合工程
図5に示すように、第1筐体部11と第2筐体部13が筐体装着位置にある状態では、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの上面におけるナット装着位置に配置された第1ナット17Bと、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに挿入されている第1ボルト17Aとが同芯状態で対向する。そのため、締結操作装置6を構成する各押圧部材53の下端部の回転操作用ナット部61を締め付け側に回転操作すると、押圧部材53と一体回転する第1ボルト17Aが第1ナット17Bに螺合する。第1締結具17の第1ボルト17A・第2ナット18Bを所定トルクで締め付けることにより、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとが水密状態で固定連結される。
[7]ハウジング撤去工程
作業弁25の弁ケース25Aから上部ハウジングH3を撤去し、下部ハウジングH1と中間ハウジングH2とのフランジ接合を解除し、下部ハウジングH1及び中間ハウジングH2を撤去する。
[8]弁装置Vの完成工程
図6~図8に示すように、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとが第1締結具17で固定連結された状態では、第1筐体部11の管軸芯方向両端部に一体形成された第1大径部11Aの第1連結片11Cと、第2筐体部13の管軸芯方向両端部に一体形成された第2大径部13Aの第2連結片13Cとが上下方向から対向する。この第1大径部11Aの第1連結片11Cと第2大径部13Aの第2連結片13Cとを、第2締結具18の第2ボルト18A・第2ナット18Bで固定連結する。
この第2締結具18による固定連結が終了した筐体接合工程の完了状態では、図6に示すように、第1大径部11Aの爪収納凹部22に収納されている爪部材21及び、第2大径部13Aの爪収納凹部22に収納されている爪部材21が、水道管1の外周面に食い込んだ状態に構成されている。これにより、管内水圧による不平均力に起因する水道管1の両切断端部1Aと弁装置Vとの離脱移動を阻止することができる。
また、水道管1の両切断端部1Aの外周面に食い込み状態にある爪部材21が、第1大径部11A及び第2大径部13Aの各々に螺合されている押圧ボルト19に対して、水道管1の両切断端部1Aと一体に離脱移動すると、各爪部材21は径方向内方側に移動案内されて離脱防止力が増大する。
上述の第1実施形態では、第1筐体部11及び第2筐体部13の配置当初において、爪部材21を食い込み状態に設定し、筐体接合工程の完了時に、爪部材21が水道管1の両切断端部1Aの外周面に食い込むように構成したが、次の形態で実施してもよい。
すなわち、第1筐体部11及び第2筐体部13の配置当初においては、爪部材21を非食い込み状態に設定する。下部ハウジングH1及び中間ハウジングH2を撤去する前に、押圧ボルト19を操作して、爪部材21を水道管1の両切断端部1Aの外周面に食い込ませてもよい。
〔弁装置Vの第2実施例〕
上述の第1実施形態では、第1筐体部11の管軸芯方向両端部及び第2筐体部13の管軸芯方向両端部の各々に、離脱防止部20を一体形成してある弁装置Vを用いたが、これに替えて、図10、図11に示す他種の弁装置Vを用いて実施してもよい。この他種の弁装置Vでは、離脱防止部20を、第1筐体部11及び第2筐体部13とは別体に構成してある。各離脱防止部20を構成する二分割構造の両分割離脱防止輪80を備える。両分割離脱防止輪80には、第1筐体部11の管軸芯方向両端部の外面に形成した円弧状の第1突起部11b、及び、第2筐体部13の管軸芯方向両端部の外面に形成した円弧状の第2突起部13bに対して径方向外方から離脱阻止状態で係合可能な係合突起部81が一体形成されている。
両分割離脱防止輪80には、図10に示すように、径方向内方に向かって開口する爪収納凹部22が形成されている。各爪収納凹部22内には爪部材21が収納されている。爪収納凹部22の内周面及び爪部材21の外面は、管軸芯方向の外端側ほど小径となる傾斜面に形成されている。そして、水道管1の両切断端部1Aの外周面に食い込み状態にある爪部材21が、第1筐体部11及び第2筐体部13に対して、水道管1の両切断端部1Aと一体に離脱移動すると、爪部材21は傾斜面に沿って径方向内方側に移動案内されて離脱防止力が増大する構成にしてある。
また、図11に示すように、両分割離脱防止輪80の周方向両端部の各々には、連結片82が一体形成されている。両分割離脱防止輪80の相対向する連結片82同士は、第3締結具83を構成する第3ボルト83A・第3ナット83Bで固定連結可能に構成されている。
〔第2実施形態〕
次に、図12~図15に基づいて弁設置工法の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態においても、弁装置Vは、水道管1の弁設置作業領域の一側の半周面である上側半周面に装着される第1筐体部11及び弁体12を備えた弁本体部10と、水道管1の弁設置作業領域の他側の半周面である下側半周面に装着される第2筐体部13とに分割構成されている。
[11]下部ハウジングH1の配設工程及び筐体部配置工程
図12に示すように、水道管1の弁設置作業領域の下半側に、ハウジングHの下部ハウジングH1を、これの設置レベルを調節する複数のジャッキ98を介して配設する。この下部ハウジングH1には、弁本体部10の第1筐体部11と第2筐体部13とが配置されている。弁本体部10の第1筐体部11と第2筐体部13は、管切断装置4のホールソー42の管切断作業域から水平方向に離間し、且つ、水道管1を挟んで相対向する左右位置に横向き姿勢で配置されている。
弁本体部10の第1筐体部11は、下部ハウジングH1の左側に配置されている。第1筐体部11のうち、接合部を構成する両第1連結フランジ部11Bを含む一部がハウジングH内に配置される。第2筐体部13は、下部ハウジングH1の右側に配置されている。第2筐体部13の全体がハウジングH内に配置される。
弁本体部10の第1筐体部11と第2筐体部13は、下部ハウジングH1に対して左右方向に沿って近接移動可能に支持されている。そのため、下部ハウジングH1の底壁部36の内面には、第1筐体部11の下方側の第1連結フランジ部11B、及び、第2筐体部13の下方側の第2連結フランジ部13Bの移動を補助するコロや滑車、低摩擦部材等のスライドベース90が設けられている。
[12]中間ハウジングH2の組付け工程
図13に示すように、下部ハウジングH1に、水道管1の弁設置作業領域の上側半周面を水密状態で覆う中間ハウジングH2を水密状態でフランジ接合する。中間ハウジングH2の上部には、水平方向に開閉作動する作業弁体25Cを備えた作業弁25が水密状態で脱着自在に取付けられている。
弁本体部10の第1筐体部11は、下部ハウジングH1の左側の側壁部91及び中間ハウジングH2の左側の側壁部92に対して水密状態で移動自在に支持されている。弁本体部10は、ウインチ等を利用した人為操作又は流体圧シリンダ等のアクチュエータによる移動操作により、水道管1の両切断端部1Aの左側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる。この場合、人為操作されるウインチ等や流体圧シリンダ等のアクチュエータが、弁本体部10の第1筐体部11を水道管1の両切断端部1Aの左側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる第1筐体移動装置8を構成することになる。
図13、図14に示すように、下部ハウジングH1の右側の側壁部93と中間ハウジングH2の右側の側壁部94とに亘って、ハウジングH内の右側に配置されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの右側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体移動装置5と、筐体装着位置に移動された弁本体部10の第1筐体部11と筐体装着位置に移動された第2筐体部13とを接合する第1締結具17を外部から締結操作する締結操作装置6と、が備えられている。
第2筐体移動装置5は、図13、図14に示すように、第1実施形態と同じ構造で、右側の両側壁部93,94に設けた水平姿勢の送りネジ軸50に、移動操作ナット51の螺合操作によって鉛直姿勢で移動する可動枠体52を外装する。この可動枠体52の両端部には、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの側面で、且つ、各第2連結フランジ部13Bに形成されている複数(本実施形態では8箇所)のボルト挿通孔13aの外周縁に当接する押圧部材53が設けられている。各押圧部材53は、右側の両側壁部93,94に水密状態で移動自在に貫通支持されている。
そして、移動操作ナット51の回転操作による可動枠体52及び各押圧部材53の移動により、下部ハウジングH1の底壁部36のスライドベース90に載置支持されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの右側半周面に対応する筐体装着位置にまで移動させる構成にしてある。
締結操作装置6は、図13、図14に示すように、弁本体部10の第1筐体部11に、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの側面で、且つ、各第1連結フランジ部11Bに形成されている複数(本実施形態では8箇所)のボルト挿通孔11aの外周縁に当接するネジ保持枠95を取付ける。ネジ保持枠95は、左側の両側壁部91,92に対して水密状態で移動自在に貫通支持されている。ネジ保持枠95の先端部には、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの各ボルト挿通孔11aに対して側方から挿入された第1締結具17の第1ボルト17A(又は第1ナット17B)を回転不能な状態で保持する第1ネジ保持部96が形成されている。
また、図13、図14に示すように、第2筐体移動装置5の各押圧部材53は、可動枠体52に対して回転自在に支承されている。各押圧部材53の外端側は、右側の両側壁部93,94から横外方に突出位置する。この各押圧部材53の突出端部には、右側の両側壁部93,94の外部において回転操作可能な回転操作用ナット部61が一体的に設けられている。各押圧部材53の内側端部には、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに対応する位置に第1締結具17の第1ナット17B(又は第1ボルト17A)を一体回転状態で保持する第2ネジ保持部97が形成されている。
[13]管切断工程
図13に示すように、作業弁25の弁ケース25Aの上部フランジ25Bに、管切断装置4の切断ケーシング41の連結フランジ41Aを水密状態で連結する。切断ケーシング41には、回転及び回転軸芯方向に摺動自在な駆動回転軸43と、駆動回転軸43の先端部に取付けられたホールソー42と、が備えられている。
次に、作業弁25の作業弁体25Cを開弁位置に操作し、管切断装置4の駆動回転軸43を下方に送り込み、ホールソー42で水道管1の切断対象部位を切断除去する。管切断後に、管切断片を有するホールソー42を切断ケーシング41側に収納し、作業弁25の作業弁体25Cを閉弁位置に操作する。その後、作業弁25の弁ケース25Aから管切断装置4を撤去する。
[14]弁本体部移動工程及び第2筐体部移動工程
図14に示すように、弁本体部移動工程では、ウインチ等を利用した人為操作又はアクチュエータ等の第1筐体移動装置8による移動操作により、弁本体部10の第1筐体部11を、水道管1の両切断端部1Aの左側半周面に亘る筐体装着位置に移動させる。
また、第2筐体部移動工程では、移動操作ナット51の回転操作による可動枠体52及び各押圧部材53の移動により、ハウジングH内の右側に配置されている第2筐体部13を水道管1の両切断端部1Aの右側半周面に対応する筐体装着位置にまで移動させる。筐体装着位置に移動された第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとが水平方向から当接する。
[15]筐体接合工程(仮結合工程)
図14に示すように、第1筐体部11と第2筐体部13が筐体装着位置にある状態では、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bの各ボルト挿通孔11aに挿入されている第1ボルト17Aと、第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bの各ボルト挿通孔13aに対応するナット装着位置に配置された第1ナット17Bとが同芯状態で対向する。そのため、締結操作装置6を構成する各押圧部材53の外端部の回転操作用ナット部61を締め付け側に回転操作すると、押圧部材53と一体回転する第1ナット17Bが第1ボルト17Aに螺合する。第1締結具17の第1ボルト17A・第1ナット17Bによる締め付けは、水密状態で接合された第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとを、水道管1の両切断端部1Aの外周面に沿って回動操作可能な仮結合状態に設定されている。
[16]中間部ハウジング及び付属装置の撤去工程
図15に示すように、中間ハウジングH2を撤去する。下部ハウジングH1の左側の側壁部91と、これに設けられているネジ保持枠95を撤去する。下部ハウジングH1の右側の側壁部93と中間ハウジングH2の右側の側壁部94とに亘って設けられている第2筐体移動装置5及び締結操作装置6を撤去する。
[17]弁装置回動工程及び筐体接合工程(本締め固定工程)
図15に示すように、下部ハウジングH1の設置レベルを調節する複数のジャッキ98を、水道管1の両切断端部1Aに取付けられた弁装置Vの管軸芯周りでの回動操作を許す高さ位置にまで下げる。次に、仮結合されている第1筐体部11と第2筐体部13とを、弁本体部10が上方に位置する状態にまで回動操作する。この弁装置回動工程の実行後において、下部ハウジングH1の残部を撤去する。その後、本締め固定工程に移行し、水道管1の両切断端部1Aに対して、第1筐体部11の両第1連結フランジ部11Bと第2筐体部13の両第2連結フランジ部13Bとを仮固定している第1締結具17の第1ボルト17A・第1ナット17Bを所定トルクで本締め固定する。
尚、下部ハウジングH1の残部を撤去したのち、弁装置回動工程を実行してもよい。
〔弁装置Vの第3実施例〕
図16、図17は、別種の弁装置Vを示す。この別種の弁装置Vでは、第2筐体部13に、弁本体部10の弁体12が閉弁位置において流路遮断状態で密着収納される弁室23を区画形成する弁室区画壁24が設けられている。この弁室区画壁24の流路軸線方向で相対向する一対の弁室側壁部24Aには、弁体12で開閉される円形状の流路口26が貫通形成されている。弁本体部10の第1筐体部11には、弁室区画壁24の上端部と上下方向から嵌合状態で係合して、第2筐体部13の弁室区画壁24の上端部との第1筐体部11との水平方向での相対移動を阻止する係合保持部11Dが設けられている。
弁室区画壁24の内面には、弁体12の下半側の外周シール面12Aが当接する第1弁座27と、弁体12の流路軸線方向の両側面における上半側の円弧状シール面12Bが当接する第2弁座28(図16の円弧状の斜線部分)とが連続形成されている。
そして、上述のように、第2筐体部13側に、弁室23を区画形成する上方開口の弁室区画壁24を設け、この弁室区画壁24の一対の弁室側壁部24Aに形成した流路口26を弁体12で開閉する構成にしてあるので、例えば、弁室区画壁24を流路口26の中心位置で上下に二分割する状態で第1筐体部11及び第2筐体部13に分割形成する場合に比して、流体の漏洩対策を確実、容易に行うことができる。
1 流体管(水道管)
1A 切断端部
4 管切断装置
5 第2筐体移動装置
6 締結操作装置
7 挿入機
8 第1筐体移動装置
10 弁本体部
11 第1筐体部
11D 係合保持部
12 弁体
13 第2筐体部
20 離脱防止部
21 爪部材
23 弁室
24 弁室区画壁
24A 弁室側壁部
26 流路口
H ハウジング
V 弁装置

Claims (8)

  1. 流体管の弁設置作業領域を囲繞するハウジング内において、不断流状態で前記流体管の切断対象部位を管切断装置で切断したのち、前記流体管の両切断端部に亘って弁装置を接続する弁設置工法であって、
    前記弁装置は、前記流体管の一側の半周面を覆う第1筐体部及び弁体を備えた弁本体部と、前記第1筐体部と接合可能な状態で前記流体管の他側の半周面を覆う第2筐体部とに分割構成され、
    前記ハウジング内に、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で前記第2筐体部を配置する筐体部配置工程と、
    前記ハウジング内において前記管切断装置で前記流体管の所定位置を切断する管切断工程と、
    前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体部移動工程と、
    前記ハウジング内において、前記弁本体部の前記第1筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる弁本体部移動工程と、
    前記第1筐体部と前記第2筐体部とを筐体装着位置において密封状態で接合する筐体接合工程と、
    前記ハウジングを撤去するハウジング撤去工程と、
    を実行する弁設置工法。
  2. 前記筐体部配置工程では、前記第2筐体部を前記ハウジング内の底部側に配置し、前記第2筐体部移動工程では、前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部の下側半周面に対応する筐体装着位置に移動させ、前記管切断工程と弁本体部移動工程との間において、前記ハウジングに設けた挿入機で前記弁本体部を前記ハウジング内に上方から挿入する弁本体部挿入工程を実行する請求項1記載の弁設置工法。
  3. 前記筐体部配置工程では、前記ハウジング内に、前記弁本体部の前記第1筐体部の接合部及び前記第2筐体部を、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で、且つ、前記流体管を挟んで相対向する位置に移動可能な状態で配置する請求項1記載の弁設置工法。
  4. 前記筐体部配置工程では、前記弁本体部の前記第1筐体部と前記第2筐体部とを、前記流体管を挟んで水平方向で相対向する位置に配置し、前記筐体接合工程は、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを前記流体管の両切断端部の外周面に沿って回動可能な状態で密封状態に結合する仮結合工程と、仮結合されている前記第1筐体部と前記第2筐体部とを、前記弁本体部が上方に位置する状態にまで回動操作する弁装置回動工程の実行後において、前記流体管の両切断端部に対して前記第1筐体部と前記第2筐体部とを密封状態に本締め固定する本締め固定工程とを備える請求項3記載の弁設置工法。
  5. 前記第1筐体部の管軸芯方向両端部及び前記第2筐体部の管軸芯方向両端部の各々には、前記流体管の外周面に食い込み可能な爪部材を備えた離脱防止部が設けられ、前記筐体接合工程において、前記第1筐体部と前記第2筐体部とが接合された状態では、前記離脱防止部の前記爪部材が前記流体管の両切断端部の外周面に喰い込む離脱阻止状態に構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の弁設置工法。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の弁設置工法に用いられる弁設置設備であって、前記ハウジングに、前記管切断装置の管切断作業域から離間した状態で前記ハウジング内に配置されている前記第2筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第2筐体移動装置と、前記ハウジング内の前記弁本体部の前記第1筐体部を前記流体管の両切断端部に亘る筐体装着位置に移動させる第1筐体移動装置と、筐体装着位置にある前記弁本体部の前記第1筐体部と前記第2筐体部とを接合する締結具を外部から締結操作する締結操作装置と、が備えられている弁設置設備。
  7. 前記第1筐体移動装置は、前記弁本体部を前記ハウジング内に上方から挿入する挿入機をもって構成されている請求項6記載の弁設置設備。
  8. 請求項1~5のいずれか1項に記載の弁設置工法に用いられる前記弁装置であって、前記第2筐体部には、前記弁本体部の前記弁体が閉弁位置において流路遮断状態で密着収納される弁室を区画形成する弁室区画壁が設けられ、この弁室区画壁の流路軸線方向で相対向する一対の弁室側壁部には、前記弁体で開閉される円形状の流路口が貫通形成され、前記弁本体部の前記第1筐体部には、前記弁室区画壁の上端部と上下方向から係合する係合保持部が設けられている弁装置。

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