JP7208671B2 - 仕切弁設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、弁箱と弁蓋とを備えた仕切弁の設置方法に関する。
従来、弁箱と弁蓋とを分割可能な仕切弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の仕切弁は、板状の弁体が収容された状態の弁箱(文献では止水部本体)に、操作軸を有する弁蓋(文献では操作部本体)を着脱自在に構成している。弁体の外端部には、U型切欠を設けた金具が固定されており、操作軸の先端には矩形状の押し板が固定されている。U型切欠に押し板を挿入して弁体に操作軸を接続した状態で、弁蓋を弁箱に締結することで、流体管の流路を遮断可能な作業用仕切弁として用いるものである。
実開平5-52493号公報
大口径(例えば管径1000mm)の流体管の流路を遮断する場合、弁箱や弁蓋が大型化するので、作業用仕切弁の重量が極めて大きなものとなる。このため、弁蓋を弁箱に固定した状態の作業用仕切弁を流体管に設置する場合、作業用仕切弁を吊り下げる重機が大型となり、施工コストが増大する。しかも、大型重機を使用するために、道路占用範囲が大きくなってしまい、作業時間が制限されて作業効率が低下する。
また、特許文献1の仕切弁のように、弁体の端部に設けたU型切欠に操作軸の押し板を挿入可能な構成の場合、大型の弁蓋を吊り下げた状態で押し板とU型切欠とを位置合わせすることは非常に困難であり、作業効率が低下する。
そこで、大口径の流体管の流路を遮断する場合であっても、作業効率の高い仕切弁設置方法が望まれている。
本発明に係る仕切弁設置方法の特徴は、流体管を密封状態で包囲するようにケースを装着すると共に、当該ケースの荷重を受け止める支持部材を装着するケース装着工程と、前記ケースに弁体移動空間を有する弁箱を装着する弁箱装着工程と、弁体収容空間を有する弁蓋をクレーンで吊り下げ、前記弁蓋の軸芯と前記弁箱の軸芯とが一致するように前記弁箱の開口部に向けて前記弁蓋を移動させる弁蓋移動工程と、前記弁箱と前記弁蓋とを締結する締結工程と、を備えている点にある。
本方法では、弁箱と弁体が収容された弁蓋とを分割して設置し、両部材を締結している。このため、仕切弁の重量が大きい場合でも、工事現場で弁箱と弁蓋とを別々に設置することが可能となるので、重機の小型化を図って施工コストを低減することができる。しかも、弁体収容空間を有する弁蓋を、弁体移動空間を有する弁箱の開口部に移動させた後に両部材を締結すれば仕切弁の設置が完了するので、作業効率が高い。よって、大口径の流体管の流路を遮断する場合であっても、作業効率の高い仕切弁設置方法を提供できた。
他の特徴は、前記弁蓋移動工程では、前記弁箱および前記弁蓋の何れか一方の第一端面に固定されたピン部材を、前記弁箱および前記弁蓋の何れか他方の第二端面に形成された凹部に挿入して前記弁蓋の軸芯と前記弁箱の軸芯とを一致させる点にある。
本方法のように、軸芯調整をピン部材と凹部とで構成すれば、ピン部材を用意して弁箱および弁蓋の端面を加工するだけで良いので、製造コストを低減することができる。
他の特徴は、前記弁蓋移動工程では、弁体を収容している前記弁蓋の底部に形成された孔部に螺合されたボルトで前記弁体を押し上げて前記弁体の軸芯と前記弁箱の軸芯とを一致させる点にある。
本構成のように、弁体の押し上げを螺合度合いによって位置調整可能なボルトで構成すれば、弁箱の開口部と弁体との位置ずれが発生している場合でも、工事現場で弁体の位置調整を行うことが可能となる。その結果、再度弁蓋を吊り上げて弁体の位置調整をする必要が無く、作業効率を高めることができる。
本発明に係る仕切弁の特徴構成は、流体管に装着された弁箱と、板状の弁体が収容された弁蓋と、前記弁箱と前記弁蓋とを締結する締結機構と、を備え、前記弁体は、前記弁蓋が前記弁箱に締結される前において、前記弁蓋の内部に位置する本体部と前記弁蓋の外部に突出した突出部とが一体で構成されており、前記突出部の前記弁箱の開口部への挿入を案内するガイド機構を備えている点にある。
本構成では、弁箱と弁体が収容された弁蓋とを分割して構成し、締結機構によって一体化している。このため、仕切弁の重量が大きい場合でも、工事現場で弁箱と弁蓋とを別々に設置することが可能となるので、重機の小型化を図って施工コストを低減することができる。
また、本構成によれば、弁蓋に収容された弁体の突出部を弁蓋の外部に突出させて、この突出部を弁箱の開口部に挿入することとしている。突出部は、大口径で構成される流体管の流路を遮断する弁体の一部であるので、表面積が大きく、視認性が高い。その結果、重量の大きい弁蓋を吊り下げた状態であっても、突出部を弁箱の開口部に挿入し易く、作業効率が高い。
しかも、本構成のように、突出部の弁箱の開口部への挿入を案内するガイド機構を設ければ、作業効率を更に高めることができる。よって、大口径の流体管の流路を遮断する場合であっても、作業効率の高い仕切弁を提供できた。
他の特徴構成は、前記ガイド機構は、前記突出部に固定された第一車輪と、前記弁箱の前記開口部の底部に固定され、前記第一車輪が摺動する第一レールと、を有している点にある。
本構成のように、弁蓋の外部に突出した突出部に第一車輪を設け、弁箱の開口部の底部に第一レールを設ければ、第一車輪を第一レール上に配置するだけで弁蓋の弁箱に対する位置決めを行うことができる。
他の特徴構成は、前記ガイド機構は、前記弁体を押上げ可能な押上機構を有している点にある。
弁体がある程度の長さを有しているが故に、弁体の突出部が弁箱の平行姿勢に対して若干垂れ下がっていることがある。本構成のように弁体を押上げる押上機構を設ければ、弁体の軸芯と弁蓋の軸芯を一致させた状態で、突出部を弁箱の開口部に挿入することができる。その結果、平行姿勢にある突出部を弁箱の開口部に挿入するだけで、弁箱と弁蓋との軸芯が一致するので、両部材の締結作業の円滑化が図られる。
他の特徴構成は、前記押上機構は、前記弁蓋の底部に形成された孔部に螺合されるボルトで構成されている点にある。
本構成のように、押上機構を螺合度合いによって位置調整可能なボルトで構成すれば、弁箱の開口部と弁体の突出部との位置ずれが発生している場合でも、工事現場で弁体の位置調整を行うことが可能となる。その結果、再度弁蓋を吊り上げて弁体の位置調整をする必要が無く、作業効率を高めることができる。
他の特徴構成は、前記本体部には、第二車輪が固定されており、前記弁蓋の底部には、前記第二車輪が摺動する第二レールが固定されている点にある。
本構成のように、弁蓋の内部に位置する弁体の本体部に第二車輪を設けて、弁蓋の底部に第二レールを設ければ、弁蓋と弁箱とを締結した後において、大きな重量の弁体を円滑に移動させることができる。
他の特徴構成は、前記ガイド機構は、前記弁箱および前記弁蓋の何れか一方の第一端面に固定されたピン部材と、前記弁箱および前記弁蓋の何れか他方の第二端面に形成され、前記ピン部材が挿入可能な凹部と、で構成されている点にある。
本構成のように、ガイド機構をピン部材と凹部とで構成すれば、ピン部材を用意して弁箱および弁蓋の端面を加工するだけで良いので、製造コストを低減することができる。
他の特徴構成は、前記弁箱および前記弁蓋の何れか一方の端部には、前記弁蓋を前記弁箱から離間させる押ボルトが設けられている点にある。
本構成のように弁蓋を弁箱から離間させる押ボルトを設ければ、弁箱と弁蓋とが固着した場合でも、容易に分離させることができる。よって、仕切弁の取り外し時においても、弁蓋と弁箱とを別々に吊り上げることが可能となり、重機の小型化が図られ、施工コストを低減できる。
流体管に仕切弁を装着した状態を示す側面図である。 弁箱の側断面図である。 図2のIII-III線矢視図である。 弁蓋の側断面図である。 図4のV-V線矢視図である。 弁蓋の第三端面を示す図である。 弁体の側面図である。 弁体の平面図である。 車輪がレールに乗った状態を示す図である。 弁蓋を弁箱に装着した状態を示す側断面図である。 閉弁した状態を示す側断面図である。 弁蓋を弁箱から取外す状態を示す側断面図である。 弁箱を流体管に装着した状態を示す側断面図である。 弁蓋を弁箱に装着する状態を示す側断面図である。 穿孔装置を撤去する状態を示す側断面図である。 管切断部に分岐管継手を設置した状態を示す側断面図である。
以下に、本発明に係る仕切弁および仕切弁設置方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、仕切弁の一例として、水道管1に装着される作業用仕切弁Xとして説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図13~図16には、不断流状態(流体としての水の流通を維持した状態)で、地中に埋設された水道管1(流体管の一例)の途中部位を穿孔して管軸方向で切り離した後、管切断部に分岐管継手57を設置する分岐管継手設置方法の一例が示されている。本実施形態における作業用仕切弁X(仕切弁の一例)は、この分岐管継手設置方法に用いられるものとして説明する。
図1に示すように、作業用仕切弁Xは弁箱2と弁蓋3とを備え、この弁箱2は水道管1に装着されている。具体的には、掘削領域Kで露出した水道管1の下方から装着された半割り状の下部ケース10と、水道管1の上方から装着された半割りT字状の上部ケース11とをボルト,ナット等で連結し、この上部ケース11の分岐管部11Aに弁箱2がボルト,ナット等で連結されている。また、弁箱2の端部の周方向に亘って径方向外側に突出形成された第一フランジ部21と、弁蓋3の端部の周方向に亘って径方向外側に突出形成された第二フランジ部31とが、ボルト21aとナット31a(締結機構の一例)で締結されている。なお、第一フランジ部21の側にナット31aを設け、第二フランジ部31の側にボルト21aを設けても良い。
図2~図3に示すように、弁箱2は平面視矩形の筺体で構成されており、弁箱2の中央には、穿孔後の水道管1の管切断部から分岐管部11Aを介して水道水が流通する矩形状の流体流通孔部22が上下方向に貫通形成されている。弁箱2の内部には、後述する弁体4が移動可能な弁体移動空間20が形成されており、この弁体移動空間20は流体流通孔部22と連通している。弁体移動空間20は、弁蓋3側の端部を開口させた開口部23と、流体流通孔部22の周囲に形成された底壁24aおよび上壁24bと、弁蓋3とは反対側の端部に形成された側壁25とに囲まれた領域である。
弁箱2には、底壁24aの開口部23側に複数の第一貫通孔部26a(本実施形態では2箇所)が設けられており、底壁24aの側壁25側に複数の第二貫通孔部26b(本実施形態では2箇所)が形成されている。第一貫通孔部26aおよび第二貫通孔部26bは、底壁24aの外表面を下方に向けて筒状に突出させたボス部で構成されており、このボス部の雌ねじに弁体4を押上げる第一ボルトB1の雄ねじが螺合されている。また、弁箱2の底壁24aには、流体流通孔部22の両側に弁体4の移動方向に沿う一対の第一レール27が固定されている。この第一レール27は、開口部23の底部23aから流体流通孔部22の側壁25側の端部22aまでの長さを有している。第一レール27は、後述する弁体4の車輪40が摺動する基部27aと、基部27aの側方から上方に突出形成され、車輪40の外側への移動を規制する規制部27bとを備えている(図9参照)。
また、弁箱2の開口部23の周縁部に相当する第一フランジ部21の第一端面21bには、複数のピン部材28が固定されている。このピン部材28は、先端に行くほど縮径するテーパ部28aを有している。さらに、第一フランジ部21には、弁蓋3を弁箱2から離間させる押ボルトB3が周方向に等間隔に複数挿入されている。なお、押ボルトB3を省略しても良い。
図4~図5に示すように、弁蓋3は平面視矩形の筺体で構成されており、板状の弁体4が弁体収容空間30に収容されている。弁蓋3が弁箱2に締結される前においては、弁体4の一部(突出部41)が弁蓋3の開口30aから外部に突出している。弁体収容空間30は、開口30aと底部30bと底部30bと対向する上壁30cと弁体4の基端部42aの側にある側壁30dとに囲まれた領域である。また、弁蓋3の側壁30dには、弁体4を水平方向(図10の左右方向)に沿って進退移動させる操作部32が固定されている。この操作部32は、弁体4の基端部42aに固定された別体のねじコマ(不図示)の雌ねじに螺合される雄ねじが形成された操作軸32aと、操作軸32aを回転させる操作ハンドル32bとを有している。
弁蓋3には、底部30bの開口30a側に複数の第三貫通孔部33(本実施形態では2箇所)が設けられている。第三貫通孔部33は、底部30bの外表面を下方に向けて筒状に突出させたボス部で構成されており、このボス部の雌ねじに弁体4を押上げる第二ボルトB2(押上機構の一例)の雄ねじが螺合されている。また、弁蓋3の底部30bには、第三貫通孔部33の外側に弁体4の移動方向に沿う一対の第二レール34が固定されている。この第二レール34は、弁体4の基端部42a(側壁30d近傍)から弁蓋3の開口30aまでの長さを有している。この第二レール34は、第一レール27と同様に、弁体4の車輪40が摺動する基部34aと、基部34aの側方から上方に突出形成され、車輪40の外側への移動を規制する規制部34bとを備えている(図9参照)。弁蓋3を弁箱2に締結したとき、第一レール27と第二レール34とが接続される。
また、弁蓋3の開口30aの周縁部に相当する第二フランジ部31の第二端面31bには、第一フランジ部21と第二フランジ部31とを対向させたとき、第一端面21bに固定された複数のピン部材28に対応する位置に複数の凹部35が形成されている。さらに、図6に示すように、第二フランジ部31の第二端面31bとは反対側の第三端面31cには、六角ナットで構成されるナット31aの回転を規制する回転規制部36が、ナット31aの一辺に平行な姿勢で突出形成されている。
図7~図8に示すように、弁体4は、平面視矩形の板状に形成されており、弁蓋3が弁箱2に締結される前において、弁蓋3の内部に位置する本体部42と弁蓋3の外部に突出した突出部41とが一体で構成されている(図4参照)。弁体4の上面には、上述した弁箱2の流体流通孔部22の周縁部に当接する矩形状のシール部材Sが固定されている。
また、弁体4の底部には複数の車輪40(本実施形態では4箇所)が固定されており、これら車輪40は、第一レール27および第二レール34に摺接する位置に配置されている。複数の車輪40は、弁体4の進行方向前側に位置する一対の第一車輪40aと、弁体4の進行方向後側に位置する一対の第二車輪40bとで構成されている。つまり、弁蓋3が弁箱2に締結される前において、第一車輪40aは、弁蓋3の外部に突出した突出部41に固定されており、第二車輪40bは、弁蓋3の内部に位置する本体部42の基端部42aに固定されている。これら車輪40は、弁体4の底部に固定された支持部材45に支持された軸部材46周りに回転可能に構成されている(図9参照)。
また、弁体4は、上述した弁箱2の第一ボルトB1によって押上げられる複数の被押上部43(本実施形態では4箇所)が、突出部41および基端部42aから外側に突出形成されている。この被押上部43は、突出部41および基端部42aに固定される縦板43aと、縦板43aの下端に接続される横板43bと、縦板43aおよび横板43bの外面に接続される補強板43cとが一体で形成されている。
図10に示すように、工事現場で、水道管1に装着された弁箱2に対して弁体4が収容された弁蓋3を組付ける。このため、作業用仕切弁X全体の重量が大きい場合でも、弁箱2と弁体4とを別々に重機で吊り下げることが可能となるので、重機を小型化して施工コストを低減することができる。この際、弁蓋3の外部に突出させた弁体4の突出部41を、弁箱2の開口部23に挿入することとしている。この突出部41は弁体4の一部であるので、表面積が大きく視認性が高い。その結果、重量の大きい弁蓋3を重機で吊り下げた状態であっても、突出部41を弁箱2の開口部23に挿入し易い。
また、本実施形態では、突出部41に設けた第一車輪40aと、弁箱2の開口部23に設けた第一レール27とで、突出部41の弁箱2の開口部23への挿入を案内するガイド機構を構成している。つまり、突出部41を弁箱2の開口部23に挿入する際に、第一車輪40aを第一レール27の上に配置するだけで、弁蓋3の弁箱2に対する位置決めを行うことができる。
上述したように、弁体4の突出部41を弁蓋3の外部に突出させているので、弁箱2の姿勢に対して弁体4が下方に若干垂れ下がるおそれがある。そこで、本実施形態では、弁体4の底面に当接して弁体4を押上げ可能な第二ボルトB2によって、突出部41の弁箱2の開口部23への挿入を案内するガイド機構(押上機構)を構成している。つまり、第二ボルトB2によって弁体4を押上げることで、弁体4の軸芯と弁蓋3の軸芯とを一致させた状態で、突出部41が弁箱2の開口部23に挿入されるので、弁蓋3の軸芯と弁箱2の軸芯とが一致する。その結果、弁箱2および弁蓋3のボルト21aとナット31aの締結作業が円滑化される。しかも、第二ボルトB2は工事現場で容易に操作可能であるので、弁体4の突出部41を弁箱2の開口部23に挿入し難い場合でも、弁体4の位置調整をして弁箱2に対して弁蓋3を確実に組付けることができる。
また、図6に示すように、弁蓋3の第二フランジ部31の第三端面31cには、六角ナットで構成されるナット31aの回転を規制する回転規制部36が設けられているので、ボルト21aを回転するだけで弁箱2と弁蓋3とを締結することができる。このため、ナット31aを工具で押さえながらボルト21aを螺合させる必要がなく、締結作業を迅速且つ円滑に行うことができる。
さらに、図10に示すように、弁箱2の第一端面21bに固定されたピン部材28と、弁蓋3の第二端面31bに形成された凹部35とで、突出部41の弁箱2の開口部23への挿入を案内するガイド機構を構成している。つまり、ピン部材28を凹部35に嵌入すれば弁体4の軸芯と弁蓋3の軸芯とを一致させた状態で、突出部41を弁箱2の開口部23に挿入することができる。また、ピン部材28の先端にテーパ部28aを設けているので、凹部35に挿入し易い。なお、弁箱2の第一端面21bに凹部35を設け、弁蓋3の第二端面31bにピン部材28を固定しても良い。
図11には、弁体4を閉弁した状態が示されている。弁体4の被押上部43が弁箱2の側壁25に近接するまで、操作部32により押込み操作によって弁体4を移動させる。次いで、第一ボルトB1を回転させて第一ボルトB1を被押上部43に当接させ、弁体4を押上げる。その結果、弁体4の上面に固定されたシール部材Sが弁箱2の流体流通孔部22の周縁部に当接して圧縮され、弁体4より下流側に水道水が流出するのが防止される。
第一フランジ部21と第二フランジ部31とを図示しない封止部材で封止している場合には、弁体4を開弁した後に弁箱2から弁蓋3を撤去する際に、第一フランジ部21と第二フランジ部31とが該封止部材により固着していることがある。そこで、図12に示すように、本実施形態では、第一フランジ部21に挿入された押ボルトB3を回転させて第二フランジ部31に当接させ、弁蓋3を弁箱2から離間させることとしている。これにより、大きな重量を有する弁蓋3であっても容易に取外すことができる。
続いて、図13~図16を用いて、本実施形態に係る仕切弁設置方法を備えた分岐管継手設置方法について説明する。仕切弁設置方法は、下記の(5)~(8)の工程を備えており、分岐管継手設置方法は、下記の(1)~(13)の工程を備えている。
(1)図13に示すように、水道管1の切断領域周辺を掘削して、掘削領域Kの下部をベースコンクリート51で固めると共に、切断領域よりも側方の水道管1を管固定用コンクリート52で固定する。
(2)二分割された継ぎ輪53を、水道管1の切断領域と管固定用コンクリート52との間における水道管1の所定の位置(本実施形態では切断領域側方の2箇所)に取付ける。
(3)一対の継ぎ輪53の間の水道管1に、切断機54を取り付ける。
(4)継ぎ輪53と切断機54とを覆うように、下部ケース10および上部ケース11とを密封状態で水道管1に取付け、ベースコンクリート51と下部ケース10との間にH鋼等の支持部材55を装着して下部ケース10および上部ケース11の荷重を受け止める。
(5)上部ケース11の分岐管部11Aに、弁箱2をボルト,ナット等で装着する。これによって、弁箱2が水道管1に装着される。
(6)図14に示すように、突出部41を外部に突出させた状態で弁体4を収容している弁蓋3をクレーン等で吊り下げた状態で、弁箱2の開口部23に向けて移動させる。このとき、第二ボルトB2で弁体を押上げて、弁体4の軸芯と弁蓋3の軸芯とを一致させた状態となっている。
(7)突出部41を弁箱2の開口部23に挿入する(図10参照)。このとき、突出部41に固定された第一車輪40aを弁箱2の第一レール27の上に配置し、弁箱2の第一端面21bに固定されたピン部材28を弁蓋3の第二端面31bに形成された凹部35に挿入する。これによって、弁箱2の軸芯と弁蓋3の軸芯とが一致する。
(8)弁箱2の第一フランジ部21と弁蓋3の第二フランジ部31とを、ボルト21aとナット31aで締結する(図1参照)。これによって、作業用仕切弁Xの設置が完了する。
(9)図15に示すように、上部ハウジング56を密封状態で作業用仕切弁Xに連結し、電動操作棹6を切断機54に接続して、切断機54を駆動させて水道管1を切断する。
(10)切断機54と切片とを一体で上部ハウジング56内に持ち上げ、弁体4を閉弁する。このとき、第一ボルトB1によって弁体4を押上げて、弁体4の上面に固定されたシール部材Sを圧縮させ、下流側への水道水の流出を防止する(図11参照)。
(11)上部ハウジング56の蓋部56aを取外し、切断機54および切片を電動操作棹6から取外す。
(12)図16に示すように、電動操作棹6に分岐管継手57を取付け、弁体4を開弁して分岐管継手57を管切断部に装着する。このとき、継ぎ輪53を上部ケース11に設けられた押込棒58によって分岐管継手57と水道管1とを仮接合する。
(13)上部ハウジング56,作業用仕切弁X,上部ケース11,下部ケース10を取外し、継ぎ輪53と分岐管継手57とを締結して分岐管継手57が水道管1に設置される。作業用仕切弁Xを取外す際には、図12に示すように、第一フランジ部21に挿入された押ボルトB3を回転させて第二フランジ部31に当接させ、弁蓋3を弁箱2から離間させる。そして、弁蓋3と弁箱2とをクレーン等で別々に吊り上げて撤去する。なお、分岐管継手57は、特開2005-9184号に記載された分岐管継手と同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
[その他の実施形態]
1.上述した実施形態の作業用仕切弁Xは、分岐管継手設置方法に用いられる仕切弁として説明したが、流路を遮断する必要のある方法に用いられる仕切弁であれば特に限定されない。例えば、水道管1に補修弁を設置する補修弁設置方法や水道管1に流体制御弁を接続する流体制御弁設置方法などに作業用仕切弁Xを用いても良い。
2.上述した実施形態では、弁体4の突出部41の弁箱2の開口部23への挿入を案内するガイド機構として、(a)突出部41に設けた第一車輪40aと弁箱2の開口部23に設けた第一レール27、(b)弁体4の底面に当接して弁体4を押上げ可能な第二ボルトB2、(c)弁箱2の第一端面21bに固定されたピン部材28と弁蓋3の第二端面31bに形成された凹部35、の3種類の機構で構成した。これらガイド機構の何れか1つで構成しても良いし、何れか2つで構成しても良い。
3.作業現場において、水道管1に装着された弁箱2の開口部23に向けて、弁体4の突出部41が内部に収容された状態の弁蓋3を移動させた後、弁箱2と弁蓋3とを締結しても良い。
4.第一レール27や第二レール34は、弁体4の車輪40が摺動できる構造であれば特に限定されない。例えば、図9の規制部27b,34bを基部27a,34aの両側に設けても良い。
5.弁体4を押上げる第一ボルトB1や第二ボルトB2は、ボルトに限定されず、例えば楔部材で形成する等、弁体4を押上げられる構造であればどのようなものであっても良い。
6.上述した実施形態における作業用仕切弁Xを用いた水道工事は例示にすぎず、液体や気体の流路を遮断することが必要な各種工事に利用できる。
本発明は、流路を遮断する作業用仕切弁や作業用仕切弁の設置方法に利用可能である。
1 水道管(流体管)
2 弁箱
3 弁蓋
4 弁体
21a ボルト(締結機構)
21b 第一端面
23 開口部
27 第一レール(ガイド機構)
28 ピン部材
31a ナット(締結機構)
31b 第二端面
33 第三貫通孔部(孔部)
34 第二レール
35 凹部
40a 第一車輪(ガイド機構)
40b 第二車輪
41 突出部
42 本体部
B2 第二ボルト(押上機構、ガイド機構)
B3 押ボルト
X 作業用仕切弁(仕切弁)

Claims (3)

  1. 流体管を密封状態で包囲するようにケースを装着すると共に、当該ケースの荷重を受け止める支持部材を装着するケース装着工程と、
    前記ケースに弁体移動空間を有する弁箱を装着する弁箱装着工程と、
    弁体収容空間を有する弁蓋をクレーンで吊り下げ、前記弁蓋の軸芯と前記弁箱の軸芯とが一致するように前記弁箱の開口部に向けて前記弁蓋を移動させる弁蓋移動工程と、
    前記弁箱と前記弁蓋とを締結する締結工程と、を備えている仕切弁設置方法。
  2. 前記弁蓋移動工程では、前記弁箱および前記弁蓋の何れか一方の第一端面に固定されたピン部材を、前記弁箱および前記弁蓋の何れか他方の第二端面に形成された凹部に挿入して前記弁蓋の軸芯と前記弁箱の軸芯とを一致させる請求項1に記載の仕切弁設置方法。
  3. 前記弁蓋移動工程では、弁体を収容している前記弁蓋の底部に形成された孔部に螺合されたボルトで前記弁体を押し上げて前記弁体の軸芯と前記弁箱の軸芯とを一致させる請求項1又は2に記載の仕切弁設置方法。
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