JP5976438B2 - 仕切弁の弁蓋撤去工法及び仕切弁 - Google Patents

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本発明は、流体配管系に接続されている仕切弁のうち、弁箱に比して寿命の短い弁体が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体の作動不良が発生したときなど、この弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断水状態で弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法、及び、それに用いられる仕切弁の改良技術に関する。
流体配管系に接続される仕切弁としては、一般に、弁箱の弁体装着口部に形成されているフランジと弁蓋に形成されているフランジとをボルト・ナットで水密状態に締付け固定してある仕切弁が用いられている。
このような一般的な仕切弁を用いた弁蓋撤去工法として、従来では、
仕切弁の弁箱に連通接続されている上流側及び下流側の両流体管に、当該両流体管の一部を含む状態で仕切弁の略全体を囲繞する分割構造の下部ハウジングを水密状態で取付ける工程、
下部ハウジングに設けたフランジ挾持装置により、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとを外方から挟み込み固定して両フランジ間を水密状態に維持する工程、
弁箱のフランジと弁蓋のフランジとを締付け固定しているボルト・ナットを取り外す工程、
仕切弁の弁棒の上端部に、上部ハウジングに装備される昇降搬送装置の昇降軸を構成する複数の分割昇降軸部のうち、下方側の分割昇降軸部の下端部を連結する工程、
下部ハウジングの上側開口部のフランジに、作業用開閉弁の下側フランジをボルト・ナットで水密状態に固定連結する工程、
上部ハウジングに装備されている昇降搬送装置の上方側の分割昇降軸部を、仕切弁の弁棒に連結されている下方側の分割昇降軸部に連結するとともに、作業用開閉弁の上側フランジに、上部ハウジングの下側フランジをボルト・ナットで水密状態に固定連結する工程、
フランジ挾持装置による弁箱のフランジと弁蓋のフランジとの挟み込み固定を解除したのち、昇降搬送装置の昇降軸を上昇操作して、弁体及び弁棒を備えた弁蓋を上部ハウジングの格納空間内に取り出し、作業用開閉弁を閉弁操作する工程、
上部ハウジングの格納空間内に取り出された弁蓋を撤去する工程、
上記工程を備えた弁蓋撤去工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−177945
従来の仕切弁の弁蓋撤去工法では、両流体管の一部を含む状態で仕切弁の略全体を囲繞するための大きな分割構造の下部ハウジングが必要で、しかも、これに伴って作業ピットの掘削容積も大きくなるため、工事が大掛かりになり、工事コストが高騰する不都合がある。
さらに、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとが多数のボルト・ナットで締付け固定されており、しかも、この多数のボルト・ナットの取り外し作業を下部ハウジング内の制限されたスペース内において行う必要があるため、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとの連結解除に多大の手間を要する不都合がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断水状態での撤去作業を工事コストの低廉化を図りながら能率良く容易に行うことのできる仕切弁の弁蓋撤去工法、及び、その撤去作業の能率化、容易化に貢献する仕切弁を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、流体配管系に接続された弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体と、前記弁箱と弁蓋との嵌合連結部を構成する弁箱側の連結外嵌部と弁蓋側の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では弁箱と弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断水状態で弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、
前記弁箱に、前記ロック部材の抜き差し操作を許容する状態で環状の取付け基材を水密状態で取付ける工程と、
この取付け基材に設けた押え手段によって前記弁蓋を前記弁箱に対して押付けることにより、当該弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部との間を水密状態に維持する工程と、
前記ロック手段のロック部材を抜き出して、前記弁箱の連結外嵌部と弁蓋の連結内嵌部との固定連結を解除する工程と、
前記取付け基材に、作業用開閉弁及び前記弁蓋に連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを水密状態で取付ける工程と、
前記押え手段の押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて弁蓋を作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作する工程と、
前記作業ハウジングの格納空間内に取り出された弁蓋を撤去する工程と、
を備えている点にある。
上記構成によれば、流体配管系に接続された仕切弁には、弁箱側の連結外嵌部と弁蓋側の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では弁箱と弁蓋とを水密状態に固定連結するロック手段が備えられているので、弁箱と弁蓋との固定連結を解除する場合でも、ロック部材を引き抜き操作するだけで済み、弁箱と弁蓋とが多数のボルト・ナットで締付け固定されている従来の仕切弁に比して、弁蓋の固定連結解除作業を能率良く容易に行うことができる。
しかも、設定耐久年数に至った弁体、或いは、作動不良が発生した弁体等を備えた弁蓋を撤去する場合には、先ず、弁箱に、ロック部材の抜き差し操作を許容する状態で環状の取付け基材を水密状態で取付け、この取付け基材に、作業用開閉弁及び前記弁蓋に連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを水密状態で取付けるので、両流体管の一部を含む状態で仕切弁の略全体を囲繞する分割構造の下部ハウジングを用いる従来工法に比して、仕切弁の下部側及び両流体管の一部の囲繞に要していたハウジングの削減を図ることができるとともに、それに伴って作業ピットの掘削容積も減少することができる。
さらに、弁箱に環状の取付け基材を取り付けた状態においても、ロック部材の抜き差し操作を行うことが可能であるとともに、このロック部材の抜き差し操作時には、取付け基材に設けた押え手段によって弁蓋が弁箱に押付けられて、この弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部との間が水密状態に維持されているので、水密状態に維持するための反力がロック部材の抜き差し操作抵抗として作用することを無くす又は軽減することができ、ロック部材の抜き差し操作を軽い力で容易に行うことができる。
また、押え手段による弁蓋の押付け固定を解除操作する場合には、弁蓋に連結されている作業ハウジング側の昇降搬送手段にて弁蓋側に作用する水圧を受止め支持させることができるので、押え手段の押付け固定解除操作を軽い力で容易に行うことができる。
したがって、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断水状態での撤去作業を工事コストの低廉化を図りながら能率良く容易に行うことができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記押え手段が、前記弁蓋に脱着自在に装着された押え部材を介して弁蓋を前記弁箱に押付けるように構成されている点にある。
上記構成によれば、弁蓋の上面に存在する構成部材に邪魔されることなく、弁蓋に装着された押え部材を介して弁蓋を弁箱に確実、容易に押付け固定することができるとともに、押え手段の簡素化を図ることができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記取付け基材が、前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に突出形成された突起部に挾持固定されている点にある。
上記構成によれば、弁箱の突起部に挾持固定された取付け基材には、作業用開閉弁及び昇降搬送手段を備えた作業ハウジングの荷重と昇降搬送手段で取り出される弁蓋の荷重が作用するが、この大きな荷重を頑丈な弁箱の突起部に確実に受止め支持させることができる。
しかも、弁箱の突起部はロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に突出形成され、且つ、この突起部に挾持固定される取付け基材は、そもそもロック部材の抜き差し操作を許容するように構成されているため、ロック部材の抜き差し操作を容易に行うことができる。
それ故に、取付け基材が弁箱の平滑な外面に挾持状態で締付け固定されている場合のように、取付け基材が弁箱の外面に沿ってずり落ちないように支えるための荷重支持装置を別途設ける必要がなく、ロック部材の抜き差し操作の容易化を維持しながら工事費の低減化を促進することができるとともに、施工現場での組付け作業の容易化、能率化を図ることができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記取付け基材が、前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に水密状態で取付けられる取付けベース部と、当該取付けベース部に水密状態で取付けられる少なくとも前記弁蓋の一部を囲繞する環状取付け枠とからなり、前記押え手段による押付け工程が、前記環状取付け枠の取付け前において、前記取付けベース部における前記環状取付け枠の内部空間相当領域に設けた第1押え治具で前記弁蓋を弁箱側に押付け固定する工程と、前記環状取付け枠の取付け後において、当該環状取付け枠に設けた外部から操作可能な第2押え治具で前記弁蓋を弁箱側に押付け固定する工程とから構成されている点にある。
上記構成によれば、前記取付け基材を取付けベース部と環状取付け枠とから構成し、前記押え手段も第1押え治具と第2押え治具とから構成して、弁箱に取付けベース部のみが取付けられた状態では、この取付けベース部はロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位にあるから、ロック部材の抜き差し操作の邪魔にならない状態で、取付けベース部に設けた第1押え治具で弁蓋を弁箱側に押付け固定することができる。
しかも、第1押え治具は環状取付け枠の内部空間相当領域に配置されているから、少なくとも弁蓋の一部を囲繞する環状取付け枠を取付けベース部に取付ける場合でも、第1押え治具に邪魔されることなく環状取付け枠を確実・容易に取付けることができる。
さらに、環状取付け枠の取付け後においては、当該環状取付け枠に設けた外部から操作可能な第2押え治具で弁蓋を弁箱側に押付け固定するので、環状取付け枠の上部開口から第1押え治具の押付け固定解除操作を容易に行うことができるとともに、取付け基材に作業ハウジングが取付けられた状態では、第2押え治具の押付け固定解除操作を環状取付け枠の外部から容易に行うことができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記弁蓋の撤去工程後において、
作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、少なくとも新たな弁体が装備された別の弁蓋を連結する工程と、
前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある別の弁蓋を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、この別の弁蓋の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
嵌合接続された別の弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
が備えられている点にある。
上記構成によれば、少なくとも新たな弁体が装備された別の弁蓋の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続して、ロック手段のロック部材の差し込み操作で別の弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを固定連結することにより、設定耐久年数に至った弁体、或いは、作動不良が発生した弁体等を備えていた仕切弁を工事費の低減化を図りながら能率良く更生することができる。
尚、作業ハウジングの昇降搬送手段に連結されている別の弁蓋を下降操作し、それの連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続した以降においては、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行して、嵌合接続されている別の弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とにわたってロック手段のロック部材を差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段で別の弁蓋を弁箱に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材に、それの外部側からロック部材を差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行することなく、昇降搬送手段で別の弁蓋を弁箱に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とをロック部材で固定連結することができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記弁蓋の撤去工程後において、
作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、弁箱の弁体装着口部を水密状態で閉止する蓋体を連結する工程と、
前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある前記蓋体を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、蓋体の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
嵌合接続された蓋体の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
が備えられている点にある。
上記構成によれば、弁箱の弁体装着口部を水密状態で閉止する蓋体の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続して、ロック手段のロック部材の差し込み操作で蓋体の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを固定連結することにより、弁箱の弁体装着口部を能率良く確実に閉塞して、耐久性に優れた弁箱のみを管路の一部としてそのまま使用し続けることができる。
尚、作業ハウジングの昇降搬送手段に連結されている蓋体の連結内嵌部を下降操作して弁箱の連結外嵌部に嵌合接続した以降においては、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行して、嵌合接続されている蓋体の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とにわたってロック手段のロック部材を差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段で蓋体を弁箱に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材に、それの外部側からロック部材を差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行することなく、昇降搬送手段で蓋体を弁箱に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている蓋体の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とをロック部材で固定連結することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記弁蓋の撤去工程後において、
前記作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、補修弁と、弁箱の連結外嵌部に嵌合接続可能な連結内嵌部を備えた弁取付け部材との組み物を連結する工程と、
前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある組み物を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、弁取付け部材の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
嵌合接続された弁取付け部材の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
が備えられている点にある。
上記構成によれば、補修弁と、連結内嵌部を備えた弁取付け部材との組み物のうち、弁取付け部材の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続して、ロック手段のロック部材の差し込み操作で弁取付け部材の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを固定連結することとにより、仕切弁の弁箱をそのまま使用して機能の異なる補修弁として能率良く且つ工事費の低廉化を図りながら再生することができる。
尚、作業ハウジングの昇降搬送手段に連結されている補修弁と弁取付け部材との組み物を下降操作して、弁取付け部材の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続した以降においては、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行して、嵌合接続されている弁取付け部材の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とにわたってロック手段のロック部材を差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段で弁取付け部材を弁箱に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材に、それの外部側からロック部材を差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を逆の順序で実行することなく、昇降搬送手段で弁取付け部材を弁箱に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている弁取付け部材の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とをロック部材で固定連結することができる。
本発明による第8の特徴構成は、流体配管系に接続される弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体とが備えられている仕切弁であって、
前記弁箱と前記弁蓋との嵌合連結部には、この嵌合連結部を構成する前記箱の連結外嵌部と前記蓋の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では前記弁箱と前記弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段が設けられているとともに、
前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した部位には、前記弁蓋を前記弁箱に押付ける押え手段を含む環状の取付け基材が上下方向に沿って水密状態に当接可能な当接面が形成されている点にある。
また、流体配管系に接続される弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体とが備えられている仕切弁であって、
前記弁箱と前記弁蓋との嵌合連結部には、この嵌合連結部を構成する前記弁箱の連結外嵌部と前記弁蓋の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では前記弁箱と前記弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段が設けられているとともに、
前記弁箱は、前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した部位から環状に突出形成され、前記弁蓋を前記弁箱に押付ける押え手段を含む環状の取付け基材を水密状態で取付け可能な突起部を有している点にある。
上記構成によれば、流体配管系に接続される仕切弁には、弁箱の連結外嵌部と弁蓋の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では弁箱と弁蓋とを水密状態に固定連結するロック手段が備えられているので、弁箱と弁蓋との固定連結を解除する場合でも、ロック部材を引き抜き操作するだけで済み、弁箱と弁蓋とが多数のボルト・ナットで締付け固定されている従来の仕切弁に比して、弁蓋の固定連結解除作業を能率良く容易に行うことができる。
しかも、弁箱におけるロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した部位には、弁蓋を弁箱に押付ける押さえ手段を有する環状の取付け基材を取付けられているので、ロック部材の抜き差し操作時には、取付け基材に設けた押え手段によって弁蓋が弁箱に押付けられて、この弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部との間が水密状態に維持されているので、水密状態に維持するための反力がロック部材の抜き差し操作抵抗として作用することを無くす又は軽減することができ、ロック部材の抜き差し操作を軽い力で容易に行うことができる。
しかも、取付け基材はロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に取付けられるので、ロック部材の抜き差し操作を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態を示す水道配管系の仕切弁の斜視図 仕切弁の一部切欠正面図 図2におけるIII-III線での仕切弁の一部切欠平面図 取付け基材の取付けベース部を組み付けるときの斜視図 取付けベース部の下側ベース部材を組み付けたときの斜視図 取付けベース部の上側ベース部材を組み付けたときの斜視図 押え部材を組み付けるときの斜視図 取付け基材の取付けベース部を組み付けたときの一部切欠正面図 押え部材を組み付けたときの一部切欠正面図 ロック部材を抜き出し操作したときの一部切欠正面図(a)と、それと直交する一部切欠側面図(b) 取付け基材の環状取付け枠を組み付けるときの斜視図 取付け基材の環状取付け枠を組み付けたときの一部切欠正面図 作業ハウジングを組み付けたときの一部切欠正面図 弁蓋を作業ハウジングの格納空間に取り出したときの一部切欠正面図 作業用開閉弁から作業ハウジングを分離上昇したときの一部切欠正面図 本発明の第2実施形態を示す一部切欠正面図 本発明の第3実施形態を示す一部切欠正面図
〔第1実施形態〕
図1〜図3は、流体配管系を構成する流体管の一例である水道配管系の水道管1の途中にフランジ接合されている仕切弁V1を示す。
この仕切弁V1は、上流側及び下流側の水道管1に接続される側面視略逆T字状に構成された鋳鉄製の弁箱2と、この弁箱2の上端部に開口形成された弁体装着口部3に対して上方から嵌合接続される鋳鉄製の弁蓋4と、当該弁蓋4に貫設された弁棒5を介して弁箱2の弁体装着口部3から脱着自在に装着されるゴムライニングが施された弁体6と、弁箱2と弁蓋4との嵌合連結部Aを構成する弁箱2側の連結外嵌部2Aと弁蓋4側の連結内嵌部4Aとに対して横外方から抜き差し自在な一対のロック部材7Aを有し、且つ、そのロック部材7Aを挿入した係合状態では弁箱2と弁蓋4とを水密状態で固定連結するロック手段7とが備えられている。
弁箱2は、両水道管1の連結フランジ1Aに第1締結手段10の一例であるボルト10A・ナット10Bで水密状態に固定連結される一対の連結フランジ2Bを備えた横断面形状が円形の横向き弁箱部2Cと、当該横向き弁箱部2Cの流路軸芯方向中央部に対して直交する方向で一体形成される横断面形状が略長方形状(隅丸長方形状)の縦向き弁箱部2Dとから構成されている。
弁箱2の内面には、弁棒5のネジ軸部に螺合された弁体6を回転不能な状態で流路開放位置(開弁位置)と流路遮断位置(閉弁位置)とに摺動案内する摺動ガイド部2eと、弁棒5の上端部に形成されている角軸状の回転操作部5aの回転操作によって流路遮断位置に移動された弁体6のゴムライニング部6aと接触する弁座とが形成されている。
また、縦向き弁箱部2Dの上端側周壁部をもって、弁体装着口部3を形成する横断面形状が略長方形状(隅丸長方形状)となる環状の連結外嵌部2Aが一体形成されている。
この連結外嵌部2Aは、少なくとも弁蓋4の連結内嵌部4Aとの嵌合深さに相当する弁体装着方向での長さを有するとともに、縦向き弁箱部2Dの内周面よりも大径で、且つ、板厚も縦向き弁箱部2Dよりも厚肉に構成され、この連結外嵌部2Aの内周面2aにおける縦向き弁箱部2Dの内周面2dとの境界側となる奥側相当部位にシール部構成用の段差部2bが形成されている。
連結外嵌部2Aの外周面におけるロック部材7Aの抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した下端部位には、後述する環状の取付け基材Bを挾持状態で取付け可能な環状の突起部9が、連結外嵌部2Aの上端面2gと平行又は略平行となる姿勢で一体形成されているとともに、この突起部9の板厚が連結外嵌部2Aの板厚と同一又は略同一の厚肉に構成されている。
弁蓋4には、弁箱2の連結外嵌部2Aの上端面2gに当接可能な略相似形の板状の弁蓋本体4Bと、この弁蓋本体4Bの内面から弁箱2の連結外嵌部2Aの内面寸法よりも少し小なる嵌合寸法で突設された筒状の連結内嵌部2Aと、弁棒5を水密状態で回転操作自在に貫通支持する軸支承部4Cとが備えられているとともに、弁蓋本体4Bの外面における軸支承部4Cの周囲には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を昇降搬送するための吊下げ用フック4Dを備えた一対の円弧状の取付けブラケット4Eが一体形成されている。
弁蓋4の連結内嵌部4Aの外周面の先端側部位及びこれに弁体装着方向で対応する弁箱2の連結外嵌部2Aの内周面2aの奥側段差部2bには、弁箱2の横向き弁箱部2Cの内部流路側ほど径方向内方に位置する同一又は略同一勾配のテーパー面4a,2fが形成されているとともに、弁蓋4の連結内嵌部4Aの外周面に形成されたシール装着溝4bには、弁箱2の連結外嵌部2Aに対して弁蓋4の連結内嵌部4Aが所定嵌合装着位置にまで嵌合操作されたとき、両テーパー面4a,2f間を水密にする状態にまで両テーパー面4a,2f間で圧縮される環状シール材の一例であるガスケット8が装着されている。
ロック手段7は、平面視において略コの字状に形成された板状のロック部材7Aと、弁箱2の連結外嵌部2Aにおける長辺方向で相対向する壁部の各々に貫通形成された外側係合孔(外側被係合部)7B、及び、弁蓋4の連結内嵌部4Aにおける長辺方向で相対向する壁部の外側面の各々に形成された内側係合凹部7C(内側被係合部)とから構成されている。
弁箱2の連結外嵌部2Aにおける各外側係合孔7Bは、ロック部材7Aが長辺方向の横外方から抜き差し自在に係入する孔寸法に構成されているとともに、弁蓋4の連結内嵌部4Aにおける各内側係合凹部7Cは、弁箱2の連結外嵌部2Aの各外側係合孔7Bに係入操作されたロック部材7Aの先端側が係合する穴寸法に構成されている。
ロック部材7Aは、連結外嵌部2A及び連結内嵌部4Aの短辺方向に沿うセンタロック板部7Aaと、当該センタロック板部7Aaの両端部から連結外嵌部2A及び連結内嵌部4Aの長辺方向に沿って長辺方向中央位置側に一体的に延出されるサイドロック板部7Abとから構成されている。
ロック部材7Aのセンタロック板部7Aaの外側面は、ロック部材7Aが弁箱2の連結外嵌部2Aにおける外側係合孔7Bと弁蓋4の連結内嵌部4Aにおける内側係合凹部7Cとにわたって係合されたロック状態にあるとき、弁箱2の連結外嵌部2Aの外面と面一又は略面一に構成されている。
そのため、弁箱2の連結外嵌部2Aの外側係合孔7Bから外部に現れるロック部材7Aの外側面は、連結外嵌部2Aの短辺方向に沿う部分と長辺方向に沿う部分とを備えた略偏平Uの字状又はコの字状に形成されているため、連結外嵌部2Aの外側係合孔7Bから外部に現れるロック部材7Aの外側面を把持し易くなり、このロック部材7Aの抜き出し操作を能率良くスムーズに行うことができる。
外側係合孔7Bは、ロック部材7Aのセンタロック板部7Aaが貫通するセンタ貫通孔部7Baと、ロック部材7Aの両サイドロック板部7Abが係合するサイド係合溝部7Bbとを連通形成して構成されている。
内側係合凹部7Cは、ロック部材7Aのセンタロック板部7Aaが係合するセンタ係合溝部7Caと、ロック部材7Aの両サイドロック板部7Abが係合するサイド係合溝部7Cbとをコの字状に連通形成して構成されている。
そして、図2に示すように、ロック部材7Aが弁箱2の連結外嵌部2Aにおける外側係合孔7Bと弁蓋4の連結内嵌部4Aにおける内側係合凹部7Cとにわたって係合されたロック状態では、弁蓋4の連結内嵌部4Aのテーパー面4aと弁箱2の連結外嵌部2Aのテーパー面2fとの間でガスケット8が水密状態にまで圧縮された状態にあるため、このガスケット8の弾性復元力がロック部材7Aの抜け出し抵抗(抜き差し抵抗)として作用し、ロック部材7Aがロック状態に維持される。
ロック状態にあるロック部材7Aを抜き出すときには、ガスケット8を圧縮する側に弁蓋4を弁箱2側に押し付け、ガスケット8の弾性復元力によるロック部材7Aの抜け出し抵抗を無くす又は軽減する必要がある。
そのため、ロック状態においても、連結外嵌部2Aの上端面2gと弁蓋4の弁蓋本体4Bの下面との間には、ガスケット8の弾性復元力によるロック部材7Aの抜け出し抵抗を無くす又は軽減する側であるガスケット8の圧縮側への弁蓋4の押し付け移動を許容する間隙が形成されている。
次に、水道配管系の上流側及び下流側の水道管1に接続された仕切弁V1のうち、弁箱2に比して寿命の短い弁体6が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体6の作動不良が発生したときなど、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を不断水状態で弁箱2から撤去する弁蓋撤去工法について説明する。
[1] 図4〜図6は、弁箱2の連結外嵌部2Aに一体形成されている環状の突起部9に、ロック部材7Aの抜き差し操作を許容する状態で環状の取付け基材Bの取付けベース部B1を水密状態で取付けるベース部取付け工程を示す。
取付け基材B自体は、弁箱2におけるロック部材7Aの抜き差し操作位置よりも下方側部位に水密状態で取付けられる取付けベース部B1と、当該取付けベース部B1に水密状態で取付けられる少なくとも弁蓋4の一部を囲繞する環状取付け枠B2とから構成されている。
また、取付けベース部B1は、突起部9の下方側から当て付けられる分割構造の下側ベース部材15と、突起部9の上方側から当て付けられる円板状の上側ベース部材16と、この両ベース部材15、16を互いに引き寄せながら締め付けて突起部9に挾持固定する第2締結手段17とから構成されている。
さらに、下側ベース部材15は、弁箱2の連結外嵌部2Aの短辺方向中央位置で二分割された平面視略コの字状又はCの字状の分割下側板部15Aと、各分割下側板部15Aの両端部から下方側に突設された連結板部15Bと、この両連結板部15Bと分割下側板部15Aとに亘って連設される補強板部15Cとから構成されている。
下側ベース部材15の各分割下側板部15Aの上面には、図4に示すように、突起部9における一方の長辺部分と両短辺部分の半分とに及ぶ略扁平U字状の半領域に嵌合する嵌合凹部15Dが形成され、この嵌合凹部15Dの底面15d及びこれに連続する略扁平U字状の側面15aが突起部9の下面及び周面に当接した状態では、両分割下側板部15Aと突起部9との水平方向での相対移動を阻止するように構成されている。
また、下側ベース部材15の各分割下側板部15Aの略扁平U字状の内周面15bは、弁箱2の縦向き弁箱部2Dの外周面に沿って当接又は近接するように構成されている。
上側ベース部材16の中央部には、弁箱2の連結外嵌部2Aに上方から外嵌装着可能な略長方形状(隅丸長方形状)の装着孔16Aが貫通形成されているとともに、上側ベース部材16の下面で、且つ、下側ベース部材15の各分割下側板部15Aに形成されている複数の第1ボルト挿通孔15eに対応する部位には、図8に示すように、各第1ボルト挿通孔15eに下方から挿通された第2締結手段17のボルト17Aに対するネジ孔17Bが形成されている。
さらに、図8に示すように、上側ベース部材16の下面で、且つ、突起部9の上面に対応する部位に形成されたシール装着溝16aには、第2締結手段17のボルト17Aによる締付け固定操作によって上側ベース部材16の下面と突起部9の上面との間を水密状態にするシール材の一例であるOリング19が装着されている。
そして、このベース部取付け工程においては、図4に示すように、弁箱2の連結外嵌部2Aに一体形成されている環状の突起部9に対して、下側ベース部材15の両分割下側板部15Aを突起部9の短辺方向(水道管1の管軸芯方向)から装着操作し、各分割下側板部15Aの嵌合凹部15Dの底面15d及び略扁平U字状の側面15aを突起部9の下面及び周面に当接させる。
この状態で相対向する両分割下側板部15Aの連結板部15B同士を、当該連結板部15Bに形成されている第2ボルト挿通孔15fに挿通された第3締結手段18のボルト18A・ナット18Bにて締め付け固定したのち、弁箱2の連結外嵌部2Aに上側ベース部材16の装着孔16Aを外嵌装着し、下側ベース部材15の第1ボルト挿通孔15eに下方から挿入されたボルト17Aを上側ベース部材16のネジ孔17Bに螺合し、上側ベース部材16と下側ベース部材15とを突起部9に挾持状態で締付け固定する。
[2] 図7、図9、図10は、この取付け基材Bの取付けベース部B1に設けた押え手段Cの第1押え治具C1によって、弁蓋4に脱着自在に装着された押え部材21を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付けることにより、当該弁蓋4の連結内嵌部4Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとの間に設けたガスケット8を水密状態に維持する第1押え工程と、ガスケット8の弾性復元力による抜け出し抵抗が解消されている又は軽減されている状態でロック手段7のロック部材7Aを抜き出して、弁箱2の連結外嵌部2Aと弁蓋4の連結内嵌部4Aとの固定連結を解除するロック解除工程とを示す。
尚、図8〜図10、図12においては、図1〜図7で表された形状の一部を簡略化して表現している。
また、押え手段Cによる弁蓋押付け工程は、環状取付け枠B2の取付け前において、取付けベース部B1における環状取付け枠B2の内部空間相当領域に設けた第1押え治具C1で弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する第1押え工程と、環状取付け枠B2の取付け後において、当該環状取付け枠B2に設けた外部から操作可能な第2押え治具C2で弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する第2押え工程とから構成されている。
弁蓋押付け工程で用いられる押え部材21は、上側ベース部材16の装着孔16Aから上方に突出する弁蓋4の一対の取付けブラケット4Eの上面と平行な水平姿勢で安定的に装着可能な円板状に構成され、この押え部材21の円周方向の4箇所には、弁蓋4の各吊下げ用フック4Dに対して下方側から当て付けられた略コの字状の当て部材22の両端部をボルト23で締付け固定するための第3ボルト挿通孔21aが形成されている。
押え部材21の下面には、各吊下げ用フック4Dの上面に当接する当り突起21bが形成されているとともに、各当て部材22の両端部にはボルト23に対するネジ孔22aが形成されている。
押え部材21の中心部には、弁棒5の回転操作部5aが突出する貫通孔21cが形成され、押え部材21の上面における貫通孔21cの周縁部には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4等を昇降搬送する昇降搬送手段D側の連結部51に着脱自在に連結される被連結部21Dが形成されている。
昇降搬送手段D側の連結部51は内周に雌ネジを形成してある連結筒部に構成されているとともに、押え部材21の被連結部21dは外周に雄ネジを形成してある被連結筒部に構成されている。
また、押え手段Cの第1押え治具C1を構成するに、図7、図10(b)に示すように、上側ベース部材16の上面における装着孔16Aの長辺方向中央部の両側脇に、雌ネジを形成してある一対の第1ネジ筒25を固着し、この両第1ネジ筒25に、押え部材21の円周方向の2箇所に形成された第4ボルト挿通孔21eに挿通されるボルト26を緩み止めナット27で螺合固定するとともに、各ボルト26の上部には、押え部材21の上面に当接した状態での締め込み操作に伴って弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する押込みナット28が螺合されている。
この第1押え治具C1のナット28による弁蓋4の最大押付け移動代は、図2に示すように、ロック部材7Aが弁箱2の連結外嵌部2Aにおける外側係合孔7Bと弁蓋4の連結内嵌部4Aにおける内側係合凹部7Cとにわたって係合されたロック状態において、連結外嵌部2Aの上端面2gと弁蓋4の弁蓋本体4Bの下面との間に形成されているガスケット8を圧縮可能な間隙の寸法に設定されている。
第1押え治具C1の押込みナット28による締め込み操作によって、弁蓋4の連結内嵌部4Aのテーパー面4aと弁箱2の連結外嵌部2Aのテーパー面2fとの間でガスケット8が圧縮された状態では、ロック部材7Aに作用していたガスケット8の弾性復元力による抜き差し抵抗を解消又は軽減することができる。
しかも、このとき、図10(a)に示すように、弁箱2の連結外嵌部2Aにおける外側係合孔7Bの下端縁は、上側ベース部材16の上面と面一又はそれよりも上方に位置し、且つ、弁箱2の連結外嵌部2Aの外側係合孔7Bから外部に現れるロック部材7Aの外側面が、連結外嵌部2Aの短辺方向に沿う部分と長辺方向に沿う部分とを備えた偏平Uの字状又はコの字状の把持し易い形状に形成されているため、ロック部材7Aを軽い操作力で確実、スムーズに抜き出すことができる。
[3] 図11、図12は、取付け基材Bの取付けベース部B1の上側ベース部材16に、弁蓋4の全周を囲繞可能な高さ、つまり、上側ベース部材16の上面から弁棒5の回転操作部5aの上端までの高さよりも大なる高さを備えた円筒状の環状取付け枠B2を水密状態で取り付ける工程と、この環状取付け枠B2の取付け後において、当該環状取付け枠B2に設けた外部から操作可能な押え手段Cの第2押え治具C2で弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する第2押え工程と、この第2押え治具C2による押付け固定終了後において、第1押え治具C1のナット28による押付け固定を解除する工程とを示す。
このように第1押え治具C1から第2押え治具C2に移行するものの、押え手段Cによる弁蓋4の押付け固定は継続して行われる。
環状取付け枠B2を構成する円筒ケース体30の下端部に形成された連結フランジ31には、上側ベース部材16に形成された第5ボルト挿通孔16bに対応する部位に第6ボルト挿通孔31aが形成されているとともに、連結フランジ31の下面に形成されたシール装着溝31bには、第5・第6ボルト挿通孔16b,31aに挿通された第4締結手段32のボルト32A.ナット32Bによる締付け固定操作によって上側ベース部材16の上面と連結フランジ31の下面との間を水密状態にするシール材の一例であるOリング33が装着されている。
押え手段Cの第2押え治具C2は、円筒ケース体30の周方向複数箇所(当該実施形態では4箇所)に、円筒ケース体30の内部空間に連通するネジ筒35を、それのネジ軸芯が押え部材21の上面又はその近傍を通る水平軸芯上に位置する状態で固着し、各ネジ筒35には、押え部材21の上面の外周縁部に形成されたテーパー面21fに水平方向から当接するテーパー状押え面36aを備えた押込みボルト36を螺合することにより構成されている。
そして、第2押え治具C2の複数本の押込みボルト36の締め込み操作によって弁蓋4を弁箱2側に押付け固定した状態では、第1押え治具C1のナット28による押付け力を解除しても、弁蓋4の連結内嵌部4Aのテーパー面4aと弁箱2の連結外嵌部2Aのテーパー面2fとの間に介装されているガスケット8が圧縮された水密状態に維持される。
そのため、第2押え治具C2による押付け固定終了後において、第1押え治具C1のナット28による押付け固定を円筒ケース体30の上部開口から解除操作する。
[4] 図13は、取付け基材Bの環状取付け枠B2に、作業用開閉弁V2及び弁蓋4に連結される昇降搬送手段Dを備えた作業ハウジングHを水密状態で取付けるハウジング取付け工程を示す。
作業用開閉弁V2の弁ケース40のうち、環状取付け枠B2の円筒ケース体30に上方から外嵌状態で装着される嵌合装着筒部40Aの内面には、円筒ケース体30の上端面に上方から当接する嵌合位置規制用環状突起40aが一体形成されているとともに、弁ケース40の嵌合装着筒部40Aの周方向複数箇所には、図12に示すように、円筒ケース体30の外周面の上端部に突出形成された環状突起30aの下側テーパー面30bに対して水平方向から当接するテーパー状押え面41aを備えた引き寄せボルト41が螺合されている。
また、弁ケース40における嵌合装着筒部40Aの内面と嵌合位置規制用環状突起40aとで形成される入隅部と円筒ケース体30の環状突起30aの上側テーパー面30cとの対向面間には、シール材の一例であるOリング(図示せず)を装着して、引き寄せボルト41の締付け操作により、Oリングを水密状態に圧縮しながら弁ケース40の嵌合位置規制用環状突起40aを環状取付け枠B2の円筒ケース体30の上端面に引き寄せ固定するように構成されている。
作業ハウジングHは、弁ケース40の上側連結フランジ40Bに第5締結手段42のボルト42A・ナット42Bで水密状態に固定連結される下側連結フランジ43Aを備えた作業ハウジング本体43と、この作業ハウジング本体43の上側フランジ43Bに第6締結手段44のボルト44A・ナット44Bで水密状態に固定連結される天蓋45とから構成されている。
作業ハウジング本体43内には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を収納可能な格納空間Sが形成されている。
昇降搬送手段Dを構成するに、作業ハウジングHの天蓋45の中心部に設けた筒状の軸支承部50には、昇降軸52が上下方向に摺動自在に貫通支持され、この昇降軸52の下端部には、押え部材21の被連結部21dに着脱可能な状態で螺合連結される連結部51が設けられているとともに、昇降軸52の上端部には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を作業ハウジング本体43の格納空間S内にクレーン等で上昇移動させたり、或いは、弁蓋4を収納してある作業ハウジング本体43を所定個所にクレーン等で吊下げ搬送するための吊り環53が設けられている。
また、昇降軸52の上側部にナット54で締付け固定されている昇降作動杆55の両端部とこれに上下方向で相対向する状態で軸支承部50の上端部に形成された取付け板部56の両端部との間には、弁蓋4の撤去後において別の弁蓋4や新たな蓋体60などを弁箱2に取付けるべく、作業ハウジング本体43の格納空間S内の所定格納位置にある別の弁蓋4や新たな蓋体60などを水圧に抗して下降させるネジ式の強制送り込み機構57が設けられている。
このネジ式の強制送り込み機構57は、軸支承部50の取付け板部56の両端部に一対のナット57Aで締付け固定される長尺ボルト57Bと、昇降作動杆55の両端部の上面に当接する状態で各長尺ボルト57Bに螺合される送込みナット57Cとから構成されている。
このハウジング取付け工程では、第2押え治具C2の複数本の押込みボルト36の締め込み操作によって弁蓋4を弁箱2側に押付け固定した状態にある。
尚、図13に示すように、ネジ式の強制送り込み機構57の送込みナット57Cの締め込みを利用して、弁蓋4を弁箱2側に押付け固定することも可能である。
[5] 図14は、押え手段Cの第2押え治具C2による押付け固定を解除し、昇降搬送手段Dにて弁蓋4を作業ハウジングHの格納空間S内に取り出したのち、前記作業用開閉弁V2を閉弁操作する工程を示す。
具体的には、第2押え治具C2の複数本の押込みボルト36を緩み操作して、各押込みボルト36のテーパー状押え面36aを押え部材21の上面の外周縁部に形成されたテーパー面21fから径方向外方側に離脱させる。
その後、弁箱2に嵌合装着されている弁蓋4を昇降搬送手段Dの昇降軸52に連結されているクレーン等で作業ハウジング本体43の格納空間S内の所定格納位置に上昇移動させた後、作業用開閉弁V2の弁体39を閉弁操作する。
[6] 図15は、作業ハウジングHの格納空間S内に取り出された弁蓋4を撤去する工程を示す。
この撤去工程では、弁ケース40の上側連結フランジ40Bと作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aとを固定連結している第5締結手段42のボルト42A・ナット42Bを撤去し、取り外された弁蓋4及び昇降搬送手段Dを備えた作業ハウジング本体43をクレーン等で所定位置に吊下げ搬送して撤去する。
[7] 弁蓋4の撤去工程後に、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4を取付ける場合には、上述の撤去作業工程と略逆の手順を取ることになる。
すなわち、弁蓋4の撤去工程後においては、
作業ハウジングHに設けた昇降搬送手段Dの昇降軸52の連結部51に、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4の被連結部21dを連結する工程と、
作業ハウジングHの作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aと作業用開閉弁V2の弁ケース40の上側連結フランジ40Bとを第5締結手段42のボルト42A・ナット42Bで水密状態に固定連結する工程と、
作業用開閉弁V2の弁体39を開弁操作したのち、ネジ式の強制送り込み機構57の送込みナット57Cを締め込み操作して、作業ハウジングHの格納空間S内にある別の弁蓋4を昇降軸52と一体に弁箱2側に下降し、別の弁蓋4の連結内嵌部4Aを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続する工程と、
押え手段Cの第2押え治具C2で別の弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する工程と、
昇降軸52を螺合解除側に回転操作して当該昇降軸52の連結部51と別の弁蓋4の被連結部21dとの連結を解除したのち、環状取付け枠B2の円筒ケース体30と作業用開閉弁V2の弁ケース40とを固定連結している引き寄せボルト41を固定解除操作し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30から作業用開閉弁V2及び昇降搬送手段Dを備えた作業ハウジングHを撤去する工程と、
嵌合接続された別の弁蓋4の連結内嵌部4Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック手段7のロック部材7Aで固定連結する工程と、
第2押え治具C2の押込みボルト36による別の弁蓋4の押付けを解除し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30の連結フランジ31と取付けベース部B1の上側ベース部材16とを固定連結している第4締結手段32を固定解除操作し、環状取付け枠B2を取付けベース部B1から撤去する工程と、
別の弁蓋4の各吊下げ用フック4Dに挾持する状態で押え部材21と当て部材22とを固定連結しているボルト23を固定解除操作し、別の弁蓋4から押え部材21及び当て部材22を撤去する工程と、
取付けベース部B1の上側ベース部材16と下側ベース部材15とを固定連結している第2締結手段17のボルト17Aを固定解除操作し、弁箱2の突起部9から上側ベース部材16及び下側ベース部材15を撤去する工程と、
を実行する。
この第1実施形態では、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4の連結内嵌部4Aを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続して、ロック手段7のロック部材7Aの差し込み操作で別の弁蓋4の連結内嵌部4Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとを固定連結することにより、設定耐久年数に至った弁体6、或いは、作動不良が発生した弁体6等を備えていた仕切弁V1を工事費の低減化を図りながら能率良く更生することができる。
尚、作業ハウジングHの昇降搬送手段Dに連結されている別の弁蓋4を下降操作し、それの連結内嵌部4Aを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続した以降においては、上述の第1実施形態での撤去作業工程を逆の手順で実行して、嵌合接続されている別の弁蓋4の連結内嵌部4Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとにわたってロック手段7のロック部材7Aを差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段Dで別の弁蓋4を弁箱2に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材Bに、それの外部側からロック部材7Aを差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を逆の手順で実行することなく、昇降搬送手段Dで別の弁蓋4を弁箱2に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている別の弁蓋4の連結内嵌部4Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック部材7Aで固定連結してもよい。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4を弁箱2に取付けたが、図16に示すように、別の弁蓋4に代えて、弁箱2の弁体装着口部3を水密状態で閉止する蓋体60を取付けてもよい。
この第2実施形態では、第1実施形態の弁蓋4の撤去工程後において、
作業ハウジングHに設けた昇降搬送手段Dの昇降軸52の連結部に、中心部の筒状部60aにプラグ61を装着してある蓋体60の被連結部を連結する工程と、
作業ハウジングHにおける作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aと作業用開閉弁V2における弁ケース40の上側連結フランジ40Bとを第5締結手段42のボルト42A・ナット42Bで水密状態に固定連結する工程と、
作業用開閉弁V2の弁体39を開弁操作したのち、ネジ式の強制送り込み機構57の送込みナット57Cを締め込み操作して、作業ハウジングHの格納空間S内にある蓋体60を昇降軸52と一体的に弁箱2側に下降し、蓋体60の連結内嵌部60Aを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続する工程と、
押え手段Cの第2押え治具C2で蓋体60を弁箱2側に押付け固定する工程と、
昇降軸52の連結部と蓋体60の被連結部との連結を解除したのち、環状取付け枠B2の円筒ケース体30と作業用開閉弁V2の弁ケース40とを固定連結している引き寄せボルト41を固定解除操作し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30から作業用開閉弁V2及び昇降搬送手段Dを備えた作業ハウジングHを撤去する工程と、
嵌合接続された蓋体60の連結内嵌部60Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック手段7のロック部材7Aで固定連結する工程と、
第2押え治具C2の押込みボルト36による蓋体60の押付けを解除し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30の連結フランジ31と取付けベース部B1の上側ベース部材16とを固定連結している第4締結手段32を固定解除操作し、環状取付け枠B2を取付けベース部B1から撤去する工程と、
取付けベース部B1の上側ベース部材16と下側ベース部材15とを固定連結している第2締結手段17のボルト17Aを固定解除操作し、弁箱2の突起部9から上側ベース部材16及び下側ベース部材15を撤去する工程と、
を実行する。
また、蓋体60の連結内嵌部60Aの外周面に形成されたシール装着溝には、弁箱2の連結外嵌部2Aに対して蓋体60の連結内嵌部60Aが所定嵌合装着位置にまで嵌合操作されたとき、両テーパー面60b,2f間を水密にする状態にまで両テーパー面60b,2f間で圧縮される環状シール材の一例であるガスケット8が装着されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、作業ハウジングHの昇降搬送手段Dに連結されている蓋体60の連結内嵌部60Aを下降操作して弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続した以降においては、上述の第1実施形態での工程を略逆の順序で実行して、嵌合接続されている蓋体60の連結内嵌部60Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとにわたってロック手段7のロック部材7Aを差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段Dで蓋体60を弁箱2に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材Bに、それの外部側からロック部材7Aを差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を逆の略順序で実行することなく、昇降搬送手段Dで蓋体60を弁箱2に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている蓋体60の連結内嵌部60Aと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック部材7Aで固定連結してもよい。
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4を弁箱2に取付けたが、図17に示すように、別の弁蓋4に代えて、補修弁V3と、弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続可能な連結内嵌部66Bを備えた弁取付け部材66との組み物Eを取付けてもよい。
この組み物Eは、補修弁V3の弁ケース65の下側連結フランジ65Aと弁取付け部材66の連結フランジ66Aとを図外の締結手段のボルト・ナットにて水密状態で固定連結されている。
この第3実施形態では、第1実施形態の弁蓋4の撤去工程後において、
作業ハウジングHに設けた昇降搬送手段Dの昇降軸52の連結部に、組み物Eの補修弁V3に設けられる被連結部を連結する工程と、
作業ハウジングHにおける作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aと作業用開閉弁V2における弁ケース40の上側連結フランジ40Bとを第5締結手段42のボルト42A・ナット42Bで水密状態に固定連結する工程と、
作業用開閉弁V2の弁体39を開弁操作したのち、ネジ式の強制送り込み機構57の送込みナット57Cを締め込み操作して、作業ハウジングHの格納空間S内にある組み物Eを昇降軸52と一体的に弁箱2側に下降し、弁取付け部材66の連結内嵌部66Bを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続する工程と、
押え手段Cの第2押え治具C2で弁取付け部材66を弁箱2側に押付け固定する工程と、
昇降軸52の連結部と組み物Eの被連結部との連結を解除したのち、環状取付け枠B2の円筒ケース体30と作業用開閉弁V2の弁ケース40とを固定連結している引き寄せボルト41を固定解除操作し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30から作業用開閉弁V2及び昇降搬送手段Dを備えた作業ハウジングHを撤去する工程と、
嵌合接続された弁取付け部材66の連結内嵌部66Bと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック手段7のロック部材7Aで固定連結する工程と、
第2押え治具C2の押込みボルト36による弁取付け部材66の押付けを解除し、環状取付け枠B2の円筒ケース体30の連結フランジ31と取付けベース部B1の上側ベース部材16とを固定連結している第4締結手段32を固定解除操作し、環状取付け枠B2を取付けベース部B1から撤去する工程と、
取付けベース部B1の上側ベース部材16と下側ベース部材15とを固定連結している第2締結手段17のボルト17Aを固定解除操作し、弁箱2の突起部9から上側ベース部材16及び下側ベース部材15を撤去する工程と、
を実行する。
また、弁取付け部材66の連結内嵌部66Bの外周面に形成されたシール装着溝には、弁箱2の連結外嵌部2Aに対して弁取付け部材66の連結内嵌部66Bが所定嵌合装着位置にまで嵌合操作されたとき、両テーパー面66a,2f間を水密にする状態にまで両テーパー面66a,2f間で圧縮される環状シール材の一例であるガスケット8が装着されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、作業ハウジングHの昇降搬送手段Dに連結されている補修弁V3と弁取付け部材66との組み物Eを下降操作して、弁取付け部材66の連結内嵌部66Bを弁箱2の連結外嵌部2Aに嵌合接続した以降においては、上述の第1特徴構成での工程を略逆の順序で実行して、嵌合接続されている弁取付け部材66の連結内嵌部66Bと弁箱2の連結外嵌部2Aとにわたってロック手段7のロック部材7Aを差し込み操作してもよいが、昇降搬送手段Dで弁取付け部材66を弁箱2に水密状態に押付け固定することができ、且つ、取付け基材Bに、それの外部側からロック部材7Aを差し込み操作することのできる作業窓や作業アーム等が装備されている場合には、上述の第1特徴構成での工程を略逆の順序で実行することなく、昇降搬送手段Dで弁取付け部材66を弁箱2に水密状態に押付け固定した時点で、嵌合接続されている弁取付け部材66の連結内嵌部66Bと弁箱2の連結外嵌部2Aとをロック部材7Aで固定連結するように構成してもよい。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、弁箱2の連結外嵌部2Aの外周面におけるロック部材7Aの抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した下端部位に、環状の取付け基材Bを挾持状態で取付け可能な環状の突起部9を一体形成したが、この突起部9を弁箱2の連結外嵌部2Aの周方向で断続的に形成してもよい。
(2)上述の実施形態では、前記ロック手段7を、板状のロック部材7Aと、弁箱2の連結外嵌部2Aに形成された外側係合孔、及び、弁蓋4の連結内嵌部4Aに形成された内側係合凹部7Cとから構成したが、この構造に限定されるものではなく、弁箱2の連結外嵌部2Aに形成された外側被係合部と弁蓋4の連結内嵌部4Aに形成された内側被係合部とに対してロック部材7Aを抜き差し操作できるものであれば、いかなる構造に構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、前記ロック部材7Aの抜き差し操作を許容する状態で弁箱2に取付けられる環状の取付け基材Bを、弁箱2におけるロック部材7Aの抜き差し操作位置よりも下方側部位に水密状態で取付けられる取付けベース部B1と、当該取付けベース部B1に水密状態で取付けられる少なくとも弁蓋4の一部を囲繞する環状取付け枠B2とに別体構成したが、この取付けベース部B1と環状取付け枠B2とを一体的に構成してもよい。
(4)上述の実施形態では、前記弁蓋4を弁箱2に押付ける押え手段Cを、取付けベース部B1における環状取付け枠B2の内部空間相当領域に設けた第1押え治具C1と、環状取付け枠B2に設けた外部から操作可能な第2押え治具C2とから構成したが、一つの押え冶具から構成してもよい。
(5)上述の実施形態では、上流側及び下流側の水道管1に対する連結フランジ2Bを備えたフランジ接合タイプの仕切弁V1を例に挙げて説明したが、少なくとも一端部側が受口又は挿口に構成されている仕切弁V1であってもよい。
(6)前記弁箱2と弁蓋4との嵌合連結部Aの形態、取付け基材Bの形態、押さ手段Cの形態、ハウジングHの形態、昇降搬送手段Dの形態、作業用開閉弁V2の形態の各々は各種条件に応じて適宜変更可能である。
以上説明したように、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断水状態での撤去作業を工事コストの低廉化を図りながら能率良く容易に行うことのできる仕切弁の弁蓋撤去工法、及び、その撤去作業の能率化、容易化に貢献する仕切弁を提供することができる。
A 嵌合連結部
B 取付け基材
B1 取付けベース部
B2 環状取付け枠
C 押さ手段
C1 第1押え治具
C2 第2押え治具
D 昇降搬送手段
E 組み物
H 作業ハウジング
S 格納空間
V1 仕切弁
V2 作業用開閉弁
V3 補修弁
2 弁箱
2A 連結外嵌部
3 弁体装着口部
4 弁蓋
4A 連結内嵌部
5 弁棒
6 弁体
7 ロック手段
7A ロック部材
9 突起部
21 押え部材
60 蓋体
60A 連結内嵌部
66 弁取付け部材
66A 連結内嵌部

Claims (9)

  1. 流体配管系に接続された弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体と、前記弁箱と弁蓋との嵌合連結部を構成する弁箱側の連結外嵌部と弁蓋側の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では弁箱と弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断水状態で弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、
    前記弁箱に、前記ロック部材の抜き差し操作を許容する状態で環状の取付け基材を水密状態で取付ける工程と、
    この取付け基材に設けた押え手段によって前記弁蓋を前記弁箱に対して押付けることにより、当該弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部との間を水密状態に維持する工程と、
    前記ロック手段のロック部材を抜き出して、前記弁箱の連結外嵌部と弁蓋の連結内嵌部との固定連結を解除する工程と、
    前記取付け基材に、作業用開閉弁及び前記弁蓋に連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを水密状態で取付ける工程と、
    前記押え手段の押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて弁蓋を作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作する工程と、
    前記作業ハウジングの格納空間内に取り出された弁蓋を撤去する工程と、
    を備えている仕切弁の弁蓋撤去工法。
  2. 前記押え手段が、前記弁蓋に脱着自在に装着された押え部材を介して前記弁蓋を前記弁箱に押付けるように構成されている請求項1記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  3. 前記取付け基材が、前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に突出形成された突起部に挾持固定されている請求項1又は2記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  4. 前記取付け基材が、前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側部位に水密状態で取付けられる取付けベース部と、当該取付けベース部に水密状態で取付けられる少なくとも前記弁蓋の一部を囲繞する環状取付け枠とからなり、前記押え手段による押付け工程が、前記環状取付け枠の取付け前において、前記取付けベース部における前記環状取付け枠の内部空間相当領域に設けた第1押え治具で前記弁蓋を弁箱側に押付け固定する工程と、前記環状取付け枠の取付け後において、当該環状取付け枠に設けた外部から操作可能な第2押え治具で前記弁蓋を弁箱側に押付け固定する工程とから構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  5. 前記弁蓋の撤去工程後において、
    作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、少なくとも新たな弁体が装備された別の弁蓋を連結する工程と、
    前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある別の弁蓋を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、この別の弁蓋の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
    嵌合接続された別の弁蓋の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
    が備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  6. 前記弁蓋の撤去工程後において、
    作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、弁箱の弁体装着口部を水密状態で閉止する蓋体を連結する工程と、
    前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある前記蓋体を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、蓋体の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
    嵌合接続された蓋体の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
    が備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  7. 前記弁蓋の撤去工程後において、
    前記作業ハウジングに設けた昇降搬送手段に、補修弁と、弁箱の連結外嵌部に嵌合接続可能な連結内嵌部を備えた弁取付け部材との組み物を連結する工程と、
    前記作業用開閉弁を開弁操作して、前記作業ハウジングの格納空間内にある組み物を前記昇降搬送手段にて弁箱側に下降し、弁取付け部材の連結内嵌部を弁箱の連結外嵌部に嵌合接続する工程と、
    嵌合接続された弁取付け部材の連結内嵌部と弁箱の連結外嵌部とを前記ロック手段のロック部材で固定連結する工程と、
    が備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  8. 流体配管系に接続される弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体とが備えられている仕切弁であって、
    前記弁箱と前記弁蓋との嵌合連結部には、この嵌合連結部を構成する前記箱の連結外嵌部と前記蓋の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では前記弁箱と前記弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段が設けられているとともに、
    前記弁箱における前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した部位には、前記弁蓋を前記弁箱に押付ける押え手段を含む環状の取付け基材が上下方向に沿って水密状態に当接可能な当接面が形成されている仕切弁。
  9. 流体配管系に接続される弁箱と、この弁箱に嵌合連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱の弁体装着口部から脱着自在に装着される弁体とが備えられている仕切弁であって、
    前記弁箱と前記弁蓋との嵌合連結部には、この嵌合連結部を構成する前記弁箱の連結外嵌部と前記弁蓋の連結内嵌部とに対して外方から抜き差し自在なロック部材を有し、且つ、そのロック部材を挿入した係合状態では前記弁箱と前記弁蓋とを水密状態で固定連結するロック手段が設けられているとともに、
    前記弁箱は、前記ロック部材の抜き差し操作位置よりも下方側に偏倚した部位から環状に突出形成され、前記弁蓋を前記弁箱に押付ける押え手段を含む環状の取付け基材を水密状態に取付け可能な突起部を有している仕切弁。
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