JP6274889B2 - 仕切弁の弁蓋撤去工法および弁蓋撤去治具 - Google Patents

仕切弁の弁蓋撤去工法および弁蓋撤去治具 Download PDF

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Description

本発明は、流体配管系に接続されている仕切弁のうち、弁箱に比して寿命の短い弁体が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体の作動不良が発生したときなど、この弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断流状態で弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法の改良技術に関する。
流体配管系に接続される仕切弁としては、一般に、弁箱の弁体装着口部の開口周縁に連続形成されているフランジと弁蓋に形成されているフランジとをボルト及びナットで水密状態に締付け固定してある仕切弁が用いられている。
このような一般的な仕切弁を用いた弁蓋撤去工法として、従来では、
仕切弁の弁箱に連通接続されている上流側及び下流側の両流体管に、当該両流体管の一部を含む状態で仕切弁の略全体を囲繞する分割構造の下部ハウジングを水密状態で取付ける工程、
下部ハウジングに設けたフランジ挾持装置により、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとを外方から挟み込み固定して両フランジ間を水密状態に維持する工程、
弁箱のフランジと弁蓋のフランジとを締付け固定しているボルト及びナットを取り外す工程、
仕切弁の弁棒の上端部に、上部ハウジングに装備される昇降搬送装置の昇降軸を構成する複数の分割昇降軸部のうち、下方側の分割昇降軸部の下端部を連結する工程、
下部ハウジングの上側開口部のフランジに、作業用開閉弁の下側フランジをボルト及びナットで水密状態に固定連結する工程、
上部ハウジングに装備されている昇降搬送装置の上方側の分割昇降軸部を、仕切弁の弁棒に連結されている下方側の分割昇降軸部に連結するとともに、作業用開閉弁の上側フランジに、上部ハウジングの下側フランジをボルト及びナットで水密状態に固定連結する工程、
フランジ挾持装置による弁箱のフランジと弁蓋のフランジとの挟み込み固定を解除したのち、昇降搬送装置の昇降軸を上昇操作して、弁体及び弁棒を備えた弁蓋を上部ハウジングの格納空間内に取り出し、作業用開閉弁を閉弁操作する工程、
上部ハウジングの格納空間内に取り出された弁蓋を撤去する工程、
上記工程を備えた弁蓋撤去工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−177945号公報
従来の仕切弁の弁蓋撤去工法では、両流体管の一部を含む状態で仕切弁の略全体を囲繞する下部ハウジングに設けたフランジ挟持装置を、当該下部ハウジングの外部から操作することで、下部ハウジング部内に位置するフランジ挟持部材を、弁箱のフランジ及び弁蓋のフランジを外方から挟持可能な所定の挟持位置に移動させなければならず、両フランジの挟持作業に多大の手間を要する場合がある。即ち、これら両フランジ、下部ハウジング及びフランジ挟持装置の相対位置関係やフランジ挟持部材の移動方向等が、所期の位置関係や所期の移動方向からずれている場合等には、下部ハウジングの外部から当該下部ハウジング内に位置するフランジ挟持部材を所定の挟持位置へ移動させることが非常に困難となる。
また、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとが多数のボルト及びナットで締付け固定されており、しかも、この多数のボルト及びナットの取り外し作業を下部ハウジング内の制限されたスペース内で行う必要があるため、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとの連結解除に多大の手間を要する不都合がある。
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断流状態での撤去作業を能率良く容易に行うことのできる仕切弁の弁蓋撤去工法および弁蓋撤去治具を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る仕切弁の弁蓋撤去工法は、
流体配管系を構成する両管部間に接続されている弁箱と、当該弁箱固定連結される蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱に収容される弁体とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋を前記両管部流体の流れを維持した状態で前記弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、その特徴構成は、
前記弁蓋の一部を覆う弁蓋カバーを、前記弁蓋に着固定する工程と、
前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントを脱着自在に保持し且つ前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する枠状部材を設置する工程と、
前記枠状部材の押え部材により、記弁蓋カバー介して前記弁蓋を前記弁箱に対して付け固定する工程と、
前記枠状部材による押付け固定状態において、前記弁蓋前記弁箱との連結を解除する工程と、
分割構造の割輪を前記弁箱のフランジに対して前記両管部の側から押付けた状態で支持固定するとともに、前記枠状部材から脱離した前記アタッチメントを、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞する状態で前記密封状態で定する工程と、
前記アタッチメントに設けたえ手段により、前記弁蓋カバー介して前記弁蓋を前記弁箱に対して付け固定する工程と、
前記枠状部材去して、前記枠状部材による前記弁蓋カバーの付け固定を解除する工程と、
前記アタッチメントに作業用開閉弁を取付け、前記弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを前記作業用開閉弁に取付けて、前記仕切弁の作業対象部位を密封する工程と、
前記アタッチメントに設けた押え手段による前記弁蓋カバー押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋と前記弁蓋カバーとを前記作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作して記弁蓋及び前記弁蓋カバーを記作業ハウジングとともに撤去する工程と、を備えている点にある。
上記構成によれば、流体配管系に接続されている仕切弁のうち、弁箱に比して寿命の短い弁体が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体の作動不良が発生したときなど、弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断流状態で弁箱から撤去する必要性が発生した場合、枠状部材により、弁蓋の一部を覆う状態で装着固定された弁蓋カバーを介して当該弁蓋を弁箱に対して密封状態で押付け固定する。
この状部材、弁蓋及び弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントを脱着自在に保持した状態で設置される。そして、枠状部材により、蓋カバー介して弁蓋を弁箱に対して付け固定する。
このため、弁蓋を弁箱に対して密着状態で押付け固定する作業を、仕切弁の略全体を囲繞するハウジング等の外部から間接的に行うのではなく、枠状部材により視しながら直接的に行うことができ、当該作業を容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。この際には、弁蓋及び弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントは、枠状部材保持された状態であるので、当該アタッチメントやその他の部材に邪魔されることなく、枠状部材により弁蓋カバーを介して弁蓋を弁箱に対して押付けることができる。
また、枠状部材により弁蓋カバーを介して弁蓋を弁箱に対して押付けた状態において、弁箱弁蓋結解除する際でも、枠状部材の開口部分を介して目視しながら直接的に作業を行うことができ、当該連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。また、上述のとおり、アタッチメントは枠状部材保持された状態であるので、当該アタッチメントやその他の部材に邪魔されることなく、結解除作業を行うことができる。なお、これら弁箱と弁蓋とを連結解除させても、弁蓋は枠状部材により弁蓋に押付けられているので、弁蓋が流体圧で飛び出すことがない。
次に、分割構造の割輪を弁箱のフランジに対して両管部の側(下方側から押付けた状態で支持固定するとともに、アタッチメントを枠状部材から脱離して、弁蓋及び弁蓋カバーの外周側を囲繞する状態で分割構造の割輪密封状態で脱着自在に固定する。そして、アタッチメントに設けたえ手段により、弁蓋カバーの上部を介して弁蓋を箱に対して付け固定し、枠状部材を両管部から撤去して、枠状部材による弁蓋カバーの付け固定を解除する。
このため、弁箱と弁蓋との連結解除の際には、当該連結解除作業を直接的に容易に行うことができる枠状部材による弁箱に対する弁蓋の押付けを行い、連結解除作業以外の作業では、例えば、アタッチメントの外方側からえ手段による弁箱に対する弁蓋の押付けを行う構成として、アタッチメント、分割構造の割輪等に、後述する昇降搬送手段を備えた作業ハウジングや作業用開閉弁等の荷重が印加した場合でも、当該荷重に耐えることのできる頑丈な構造とすることができる。
さらに、アタッチメントに作業用開閉弁を取付け、弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを作業用開閉弁に取付けて、仕切弁の作業対象部位を密封したのち、アタッチメントに設けた押え手段の押付け固定を解除する。
この状態では、作業ハウジングの昇降搬送手段と弁蓋カバーとが連結されているため、弁蓋が流体圧で飛び出すことがなく、昇降搬送手段にて弁体及び弁棒を備えた弁蓋を作業ハウジングの格納空間内に確実に取り出すことができ、この取り出された弁蓋は、作業用開閉弁の閉弁後に昇降搬送手段及び作業ハウジングとともに撤去する。
なお、この仕切弁の弁蓋撤去工法では、弁箱の略全体及び両管部の一部を下方側及び上方側から水密状態で囲繞するハウジングを設ける必要が無く、また、当該ハウジング設けるためのピットを掘削する作業も必要が無くなる。
したがって、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断流状態での撤去作業を能率良く容易に行うことができ、工事コストの低廉化を図ることができる。
他の特徴構成は、前記枠状部材が、前記押え部材を前記弁蓋に対して近接・離間させる移動機構備え、前記移動機構により前記押え部材を近接移動させることで、記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する点にある。
上記構成によれば、枠状部材により弁蓋カバーを介して弁蓋を弁箱に対して押付け固定する際には、移動機構を接移動する方向に操作することにより、蓋を弁箱に対して押付け固定することができる。そして、この移動機構による移動を規制することにより、蓋の弁箱側への押付け固定状態を維持することができる。
れにより、この弁蓋を弁箱に押付け固定する作業を、仕切弁の略全体を囲繞するハウジング等の外部から間接的に行うのではなく、各構成部材を目視しながら直接的に操作することで行うことができ、当該作業をより一層能率良く確実に行うことができる。
加えて、状部材より構成されているので、これら枠状部材を構成する各部材が存在する部位以外の部位は、外部から弁蓋箱とを連結する連結部位を臨むことができる開口部分とすることができる。これにより、弁蓋と弁箱との連結解除作業を、当該開口部分を介して目視しながら直接的に行うことができ、当該作業を容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。この際には、弁蓋及び弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントは、例えば、枠状部材に吊り下げた状態で弁蓋及び弁蓋カバーの上方側部位に位置するように装着されているので、当該アタッチメントやその他の部材に邪魔されることなく、弁蓋と弁箱との連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率良く行うことができる。
上記目的を達成するための他の仕切弁の弁蓋撤去工法は、
流体配管系を構成する両管部間に接続されている弁箱と、当該弁箱固定連結される蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱に収容される弁体とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋を前記両管部流体の流れを維持した状態で前記弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、その特徴構成は、
前記弁蓋の一部を覆う弁蓋カバーを前記弁蓋に着固定するとともに、分割構造の割輪を前記弁箱のフランジに対して前記両管部の側から押付けた状態で支持固定する工程と、
前記弁蓋カバーと前記輪とに亘って設けられたえ手段により、前記弁蓋カバーを前記輪に対して近接移動させて、前記弁蓋を前記弁箱に対して付け固定する工程と、
前記弁蓋カバーと前記割輪とに亘って設けられた押え手段による押付け固定状態において、前記弁蓋前記弁箱との連結を解除する工程と、
記両管部前記弁箱、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーを囲繞する分割構造のウジングを封状態で取付ける工程
前記ウジングに設けられたえ手段により前記弁蓋カバー介して前記弁蓋を前記弁箱に対して付け固定する工程と、
前記弁蓋カバーと前記割輪とに亘って設けられた押え手段による前記弁蓋カバー押付け固定を解除する工程と、
前記ウジング作業用開閉弁を取付け、前記弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを前記作業用開閉弁に取付けて、前記仕切弁の作業対象部位を密封する工程と、
前記ハウジングに設けられた押え手段による前記弁蓋カバー押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋と前記弁蓋カバーとを前記作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作して記弁蓋及び前記弁蓋カバーを記作業ハウジングとともに撤去する工程と、を備えている点にある。
上記構成によれば、流体配管系に接続されている仕切弁のうち、弁箱に比して寿命の短い弁体が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体の作動不良が発生したときなど、弁体及び弁棒を備えた弁蓋を不断流状態で弁箱から撤去する必要性が発生した場合、弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段により、弁蓋の一部を覆う状態で装着固定された弁蓋カバーを介して当該弁蓋を弁箱に対して密封状態で押付け固定する。
その際には、まず、弁蓋の一部を覆う弁蓋カバーを弁蓋に脱着自在に装着固定するとともに、分割構造の割輪を弁箱のフランジに対して両管部の側(下方側から押付けた状態で支持固定し、え手段を、弁蓋カバーと分割構造の割輪とに亘って設ける。なお、分割構造の割輪は、弁箱のフランジに対して下方側から押付けられるので、弁箱のフランジと弁蓋のフランジとを連結する連結ボルトの頭部又は連結ナットと干渉しないように切欠き等の干渉回避部が形成されている。
そして、弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段により弁蓋カバーを分割構造の割輪に対して近接移動させることで、弁蓋を弁箱に対して付け固定する。
このため、弁蓋を弁箱に対して密着状態で押付け固定する作業を、仕切弁の略全体を囲繞するハウジング等の外部から間接的に行うのではなく、弁蓋と弁蓋カバーとに亘って設けられ弁蓋カバーを分割構造の割輪に対して近接移動可能なえ手段の開口部分を介して目視しながら直接的に行うことができ、当該作業を容易、迅速、確実に能率良く行うことができる。
また、弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段により弁蓋カバーを介して弁蓋を弁箱に対して押付けた状態において、弁箱弁蓋結解除する際でも、え手段の開口部分を介して目視しながら直接的に作業を行うことができ、当該連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率良く行うことができる。なお、弁箱と弁蓋とを連結解除させても、弁蓋はえ手段により弁蓋に押付けられているので、弁蓋が流体圧で飛び出すことがない。
次に、管部弁箱、弁蓋及び弁蓋カバーを囲繞する分割構造のウジングを取付けたのち、ウジングに設けられたえ手段により弁蓋カバー介して弁蓋を弁箱に対してし付け固定し、弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段による弁蓋カバーの付け固定を解除する。
このため、弁箱と弁蓋との連結解除の際には、当該連結解除作業を直接的に容易に行うことができる弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段による弁箱に対する弁蓋の押付けを行い、一方で、当該連結解除作業以外の作業では、例えば、ウジングの外方側からえ手段による弁箱に対する弁蓋の押付けを行う構成として、ウジング等に、後述する昇降搬送手段を備えた作業ハウジングや作業用開閉弁等の荷重が印加した場合でも、当該荷重に耐えることのできる頑丈な構造とすることができる。
さらに、ウジング作業用開閉弁を取付け、弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを作業用開閉弁に取付けて、仕切弁の作業対象部位を密封したのち、ハウジングに設けられた押え手段の押付け固定を解除する。
この状態では、作業ハウジングの昇降搬送手段と弁蓋カバーとが連結されているため、弁蓋が流体圧で飛び出すことがなく、昇降搬送手段にて弁体及び弁棒を備えた弁蓋を作業ハウジングの格納空間内に確実に取り出すことができ、この取り出された弁蓋は、作業用開閉弁の閉弁後に昇降搬送手段及び作業ハウジングとともに撤去する。
したがって、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断流状態での撤去作業を能率良く容易に行うことができ、工事コストの低廉化を図ることができる。
弁蓋撤去治具の特徴構成は、流体配管系を構成する両管部の間に接続されている弁箱のフランジに対して、前記両管部の側から当接する板状に形成された分割構造の割輪と、前記弁箱のうち前記両管部の間に位置する横向き弁箱部の外周面に装着される脚部と、当該脚部に接続され、前記割輪を前記フランジに押付ける押し付け部材とを有し、前記割輪を支持する反力受け部と、作業用開閉弁を有し、前記割輪に密封状態で取付けられるハウジングと、を備えている点にある。
上記構成によれば、分割構造の割輪等に、ハウジング等の荷重が印加した場合でも、当該荷重に耐えることのできる頑丈な構造とすることができる。
弁蓋撤去治具他の特徴構成は、前記フランジの外周側と前記割輪との間には、環状のシートパッキンが設けられている点にある。
上記構成によれば、弁箱のフランジと割輪との間から流体が漏出するのを防止することができる。
弁蓋撤去治具他の特徴構成は、前記弁箱に固定連結される弁蓋を覆う弁蓋カバーを備え、前記ハウジングは、前記割輪に密封状態で固定され、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントを有し、前記アタッチメントには、前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱の側に押圧する押込みボルトが、径方向から操作可能に設けられている点にある。
記構成によれば、アタッチメントの外方側から押込みボルトによる弁箱に対する弁蓋の押付けを行うので操作が容易である。
水道配管系の両水道管間に接続された仕切弁及び弁蓋カバーの斜視図 仕切弁、第1押え手段、弁蓋カバー及びアタッチメントの一部切欠正面図 第1押え手段による押付け固定状態での連結ボルト及び連結ナットの連結解除作業を示す一部切欠正面図 アタッチメント及び分割構造の割輪の装着状態を示す一部切欠正面図 第2押え手段による押付け固定状態を示す一部切欠側面図 第2押え手段による押付け固定状態を示す一部切欠正面図 作業用開閉弁及び昇降搬送手段を備えた作業ハウジングの組み付け状態を示す一部切欠正面図 弁蓋を作業ハウジングの格納空間内に取り出し作業用開閉弁を閉止した状態を示す一部切欠正面図 昇降搬送手段に弁箱止水治具が連結された作業ハウジングの作業用開閉弁への組み付け状態を示す一部切欠正面図 弁箱止水治具により弁箱内の流路を止水し、第2押え手段により当該止水を維持した状態を示す一部切欠正面図 作業ハウジングを作業用開閉弁から取外し、シール部材を交換する状態を示す一部切欠正面図 昇降搬送手段に新たな弁蓋が連結された作業ハウジングの作業用開閉弁への組み付け状態を示す一部切欠正面図 水道配管系の両水道管間に接続された仕切弁、弁蓋カバー、分割構造の割輪、及び第3押え手段の一部切欠正面図 水道配管系の両水道管間に接続された仕切弁に分割構造の割輪を装着する状態を示す上面図 両管部に下部ハウジング及び上部ハウジングを取付け、第4押え手段により弁蓋カバーを押付けた状態を示す一部切欠正面図 第3押え手段による押付け固定を解除し、上部ハウジングに作業用開閉弁及び昇降搬送手段を備えた作用ハウジングを組み付けた状態を示す一部切欠正面図 第3押え手段による押付け固定を解除し、上部ハウジングに作業用開閉弁及び昇降搬送手段を備えた作用ハウジングを組み付けた状態を示す一部切欠側面図 弁箱止水治具としてのバッグ式の流路閉塞装置により、弁箱内の流路を止水した状態を示す一部切欠正面図 分割構造の割輪の変更例を示す一部切欠正面図
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、水道配管系(流体配管系の一例)の水道管(両管部の一例)1の途中にフランジ接合されている仕切弁V1を示す。
この仕切弁V1は、上流側及び下流側の水道管1に接続される側面視略逆T字状に構成された鋳鉄製の弁箱2と、この弁箱2の上端部に開口形成された弁体装着口部3に対して上方から装着される鋳鉄製の弁蓋4と、当該弁蓋4に貫設された弁棒5を介して弁箱2の弁体装着口部3から脱着自在に装着されるゴムライニングが施された弁体6とが備えられている(図8参照)。
弁箱2は、両水道管1の連結フランジ1Aに連結ボルト7A及び連結ナット7Bで水密状態に固定連結される一対の連結フランジ2Aを備えた横断面形状が円形の横向き弁箱部2Bと、当該横向き弁箱部2Bの流路軸芯方向中央部に対して直交する方向で一体形成される横断面形状が略長方形状(隅丸長方形状)の縦向き弁箱部2Cとから構成されている。縦向き弁箱部2Cの外周面における弁体装着口部3側の開口周縁部には、周方向に所定間隔をおいて複数のボルト挿通孔(図示せず)を形成してある環状のフランジ2Dが径方向外方に張り出す状態で一体形成されている。
弁蓋4には、弁箱2のフランジ2Dに対して上下方向から接合可能で、且つ、フランジ2Dのボルト挿通孔2aに対応する部位にボルト挿通孔(図示せず)を形成してあるフランジ4Aが一体形成されているとともに、弁蓋4の中央部には、弁棒5を水密状態で回転操作自在に貫通支持する軸支承部4Bが設けられている。
また、弁蓋4の外面には、フランジ4Aと軸支承部4Bとの間から、弁箱部2Bの流路軸芯方向に向かって延出する概略L字形状の一対のフック部4Cが一体形成されている。
弁箱2のフランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとは、上下方向で相対向するフランジ2Dのボルト挿通孔とフランジ4Aのボルト挿通孔とに挿通された連結ボルト8A・連結ナット8Bによる締付け操作によって固定連結されている。また、弁箱2のフランジ2Dの上面に形成したシール装着溝(環状溝の一例)2bには、連結ボルト8A及び連結ナット8Bの締付け操作によってフランジ2Dとフランジ4Aとの接合面間を水密状態にするガスケット(シール部材の一例)9が装着されている(図8参照)。弁箱2のフランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとは、上面視で略同一形状(同径)となるように形成されている。なお、弁箱2のフランジ2Dの下面は、後述する分割構造の割輪35の上面を下方側から押付け可能な平坦面部(図示せず)を備えている。
弁棒5のネジ軸部に螺合された弁体6は、弁棒5の上端部に形成されている角軸状の回転操作部5aの回転操作により流路開放位置(開弁位置)と流路遮断位置(閉弁位置)との間で上下方向にスライド移動されるように構成されている。
次に、水道配管系の上流側及び下流側の水道管1に接続された仕切弁V1のうち、弁箱2に比して寿命の短い弁体6が設定耐久年数に至ったとき、或いは、弁体6の作動不良が発生したときなど、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を両水道管1内の流体の流れを維持した不断水状態(不断流状態)で弁箱2から撤去する仕切弁V1の弁蓋撤去工法について説明する。
[1]図1は、仕切弁V1の弁蓋4に、当該弁蓋4の上部を覆う弁蓋カバー10を、弁蓋4に脱着自在に装着固定する工程を示す。
弁蓋カバー10は、上面視が円形状で断面視が概略ハット形状に形成されており、弁蓋4の軸支承部4Bの上面に当接する状態で当該軸支承部4Bに上方から外装される押えカバー部10Aと、押えカバー部10Aの外周下端から連設される環状の鍔部10Bと、弁棒5の回転操作部5aの突出を許容する内径を有するネジ筒状で、且つ、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4等を昇降搬送する昇降搬送手段E側の連結部51の雌ネジに着脱自在に螺合連結される被連結部10Cとを備えている。
押えカバー部10Aにおける底壁部10aの周方向複数箇所(図1では、4つ)には、各U字ボルト11の一対のボルト軸部11aを夫々挿通可能な複数の挿通孔10b(図1では4つ)が貫通形成されている。各U字ボルト11は、そのU字形状部分を弁蓋4のフック部4Cに下方側から係合させた状態で、一対のボルト軸部11aを押えカバー部10Aの各挿通孔10bに挿通させ、各挿通孔10bからの各ボルト軸部11aの突出部分に締結ナット12を螺合可能に構成されている。即ち、当該締結ナット12を各ボルト軸部11aに締付側に螺合させると、弁蓋カバー10と弁蓋4とを一体的に装着固定可能に構成されている。
従って、弁蓋カバー10を弁蓋に装着固定する際には、各U字ボルト11のU字形状部分を弁蓋4の各フック部4Cに下方側から係合させた状態で、一対のボルト軸部11aを押えカバー部10Aの各挿通孔10bに挿通させ、各挿通孔10bからの各ボルト軸部11aの突出部分に締結ナット12を螺合させる。そして、締結ナット12を更に締付側に螺合させ、押えカバー部10Aの底壁部10aを軸支承部4Bの上面に当接させた状態で、弁蓋4と弁蓋カバー10とを一体的に装着固定する。なお、弁蓋カバー10を弁蓋4に装着固定した状態では、鍔部10Bは、弁箱2のフランジ2D及び弁蓋4のフランジ4Aよりも径方向外方側に位置するように配置されている。
[2]図2は、弁蓋カバー10を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付け固定する枠状部材からなる第1押え手段C1を、両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んだ両部位に亘って脱着自在に装着固定する工程、及び、第1押え手段C1の下方側突出部材(第1押え部材の一例)23により、アタッチメント30の上部開口部30Bから弁蓋カバー10の上部を介して弁蓋4を弁箱2に対して密封状態に押付け固定する工程を示す。
第1押え手段C1は、両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んだ両部位に亘って脱着自在に外嵌状態で装着固定される一対の分割継輪体20と、両水道管1の管軸方向に沿う状態で一対の分割継輪体20及び弁箱2の上方側に対応する部位に配置される本体部21と、本体部21を一対の分割継輪体20に対して近接・離間方向に移動自在な移動機構22と、本体部21において弁蓋カバー10の上方側に対応する部位から下方側に突出形成される下方側突出部材23とを備えている。
各分割継輪体20は、上下二分割で半円形状の分割体20Aにより構成されており、各分割体20Aは、各分割体20Aの両端部に形成される連結フランジ部20Bをボルト20C・ナット20Dにより連結固定することで、水道管1の外周部に外嵌した状態で円環状に連結可能に構成されている。
また、分割体20Aのうち水道管1の上部側に外嵌される分割体20Aには、頂部に形成された雌ネジ孔(図示せず)に長尺のボルト軸22Aが、抜け止めナット22Bにより抜け止め状態で螺合装着されている。このボルト軸22Aは、水道管1の管軸に対して垂直となるように上方側に延出するように装着されている。
本体部21は、両水道管1の管軸方向に沿う状態で一対の分割継輪体20及び弁箱2の上方側に対応する部位に配置可能な長手部材により構成されている。本体部21には、管軸方向の両端部に、ボルト軸22Aを挿通自在な貫通孔(図示せず)が形成され、当該貫通孔にボルト軸22Aを挿通した状態で、当該ボルト軸22Aに本体部21の上方側から螺合される押込みナット22Cにより、本体部21がボルト軸22Aに対して上方側に移動することが規制されるように構成されている。
また、本体部21の上部には、管軸方向の中央部を挟んだ位置に上方側に突出する円環状の吊り下げ用フック21Aが一対設けられており、本体部21、ひいては、本体部21に組み付けられるボルト軸22A及び分割継輪体20等をクレーン等により吊り下げ移動可能に構成されている。
さらに、本体部21の下部には、管軸方向で各吊り下げ用フック21Aよりも端部側部位において、後述するアタッチメント30を脱着自在に保持する保持部21Bが設けられている。保持部21Bは、本体部21にアタッチメント30を吊り下げ支持可能な部材により構成されており、図2では、環状のベルト(図示せず)により構成され、当該ベルトが、本体部21と後述するアタッチメント30の円筒ケース体30Aに設けられたネジ筒30Cとに亘って架け渡されることにより、アタッチメント30を本体部21に吊り下げた状態で保持可能に構成されている。
また、下方側突出部材23は、円筒形状に形成され、本体部21の中央部において弁蓋カバー10の上方側に対応する部位から下方側に一体的に突出形成される。この下方側突出部材23の内径は弁蓋カバー10の被連結部10Cの外径よりも若干大径に形成されている。
従って、ボルト軸22Aの一端側を水道管1の上部側に外嵌される分割体20Aの雌ネジ部に螺合させて、抜け止めナット22Bによる抜け止め状態とし、ボルト軸22Aの他端側を本体部21に挿通させて、押込みナット22Cにより当該本体部21の上方側への移動を規制するとともに、保持部21Bによりアタッチメント30を本体部21に吊り下げ保持した状態で、本体部21の一対の吊下げフック21Aにワイヤー(図示せず)を架け渡してクレーンにより吊り下げる。
そして、本体部21、ボルト軸22A、分割体20A(上部側のみ)、下方側突出部材23及びアタッチメント30を一体的に吊り下げ移動して、下方側突出部材23が被連結部10Cと同心状態で外径側に位置し、各分割体20Aが両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んだ所定の装着部位に位置するように下降操作する。なお、この状態では、アタッチメント30は、弁蓋4及び弁蓋カバー10の外周側で且つ上方側に位置するように構成されている。
そして、水道管1の上部に外嵌された状態の各分割体20Aの両連結フランジ部20Bと、水道管1の下方側に外嵌する各分割体20Aの両連結フランジ20Bとを、ボルト20C及びナット20Dにより連結固定する。
その後、各押込みナット22Cを締付側に螺合操作して、本体部21を一対の分割割輪体20に対して近接移動させることに伴って、本体部21に一体形成された下方側突出部材23の下端部により、押えカバー10Aにおける被連結部10Cの外径側部位を押付け固定する。この際には、下方側突出部材23の下端部が環状に形成されているので、押えカバー10Aを周方向に均等に押付けることができる。
つまり、移動機構22が、ボルト軸22A、抜け止めナット22B及び押込みナット22Cを備えて構成され、当該移動機構23により本体部21を一対の分割継輪体20に対して近接移動させることで、下方側突出部材23により弁蓋カバー10の上部を下方側に押付けて、弁蓋4を弁箱2に対して押付け固定することができる。
このため、弁蓋4を弁箱2に対して密着状態で押付け固定する作業を、仕切弁V1の略全体を囲繞するハウジング等の外部から間接的に行うのではなく、枠状部材により構成される第1押え手段C1の開口部分を介して目視しながら直接的に行うことができ、当該作業を容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。この際には、弁蓋4及び弁蓋カバー10の外周側を囲繞自在なアタッチメント30は、第1押え手段C1に装着された状態であるので、当該アタッチメント30やその他の部材に邪魔されることなく、下方側突出部材23により弁蓋カバー10を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付けることができる。
[3]図3は、下方側突出部材23による押付け固定状態において、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとを連結する連結ボルト8A及び連結ナット8Bの連結を解除する工程を示す。
図3の状態では、第1押え手段C1の下方側突出部材23により弁蓋カバー10を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付け固定した状態にあるので、この状態では、連結ボルト8A及び連結ナット8Bによる押付け力を解除しても、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとの間に介装されているガスケット9を圧縮された水密状態に確実に維持することができる。
そのため、第1押え手段C1による押付け固定後において、連結ボルト8A及び連結ナット8Bを撤去して、弁箱2フランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとの固定連結を解除する。
このように、複数の連結ボルト8A及び連結ナット8Bを連結解除する際でも、第1押え部材C1の開口部分を介して目視しながら直接的に作業を行うことができ、当該連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。また、上述のとおり、アタッチメント30は第1押え手段C1に装着された状態であるので、当該アタッチメント30やその他の部材に邪魔されることなく、連結ボルト8A及び連結ナット8Bの連結解除作業を行うことができる。
[4]図4は、分割構造の割輪35を弁箱2のフランジ2Dに対して下方側から押付けた状態で支持固定するとともに、アタッチメント30を第1押え手段C1から脱離して、弁蓋4及び弁蓋カバー10の外周側を囲繞する状態で分割構造の割輪35の上面に密封状態で脱着自在に固定する工程を示す。
分割構造の割輪35は、弁箱2のフランジ2Dに対して下方側から押圧状態で脱着可能に当て付け固定される二分割構造の半円盤形状の分割割輪35Aにより構成され、各分割割輪35Aは、弁箱2の短辺方向中央位置で二分割された平面視で略半円盤形状の分割板部35aと、各分割板部35aの両端部から下方側に突設された連結板部35bとを一体的に備えている。
各分割板部35aの上面には、アタッチメント30の連結フランジ30Cの下面における外周端部において下方側に突出形成されている環状脚部30Eが嵌合して、割輪35とアタッチメント30の連結フランジ30Cとの水平方向での相対移動を阻止する環状嵌合溝部35cが形成されている。各分割板部35aにおいて、環状嵌合溝部35cの若干内周側の位置には、周方向に等間隔に複数のボルト挿通孔35dが貫通形成されている(図示しないが、例えば、周方向に8箇所)。
また、各分割板部35aの上面には、弁箱2のフランジ2Dの外周部に対応する位置に、各分割板部35aの上面と弁箱2のフランジ2Dの下面との間を水密状態にする環状のシートパッキン36が装着されている。
各分割板部35aは、各分割板部35aを弁箱2のフランジ2Dに下方側から押付け固定支持する反力受け部37を備えている。
反力受け部37は、縦向き弁箱部2Cと連結フランジ2Aとの間における横向き弁箱部2Bの外周面に、当該横向き弁箱部2Bの横断面に対して平行な状態で上方側から装着される一対の板状脚部37aと、各板状脚部37aの両端部に形成される貫通孔(図示せず)と、当該貫通孔に一端側を挿通自在な両ネジボルト37bと、貫通孔に挿通された両ネジボルト37bに螺合自在な押し付けナット37cと、両ネジボルト37bの他端側を下方側から螺合可能な装着雌ネジ孔(図示せず)を備えた押し付け部材37dとを備えている。
分割構造の割輪35の取付け工程においては、各板状脚部37aを、縦向き弁箱部2Cと連結フランジ2Aとの間における横向き弁箱部2Bの外周面に装着する。そして、各押し付け部材37dの下面に形成された各装着雌ネジ孔に両ネジボルト37bの他端側を螺合させ、一端側に押し付けナット37cを螺合させた状態で、弁箱2のフランジ2Dに対して、両分割板部35bを弁箱2の短辺方向(水道管1の管軸芯方向)から装着操作し、各分割板部35bの上面をシートパッキン36を介して当該フランジ2Dの下面に当接させる。この際には、装着雌ネジ孔に螺合された両ネジボルト37cの一端側(押し付けナット37dが螺合された箇所よりも下方側)が各板状脚部37aの貫通孔に挿通される。
なお、各板状脚部37a、両ネジボルト37b、押し付けナット37c、押し付け部材37d、分割板部35aの装着順は、各部材を確実に装着することができれば、当該装着順に限らず適宜変更することができる。
この状態で相対向する両連結板部35b同士を、両連結板部35bの接合面間にシートパッキン(図示せず)を介した状態で、当該連結板部35bに形成されているボルト挿通孔(図示せず)に挿通されたボルト35e及びナット35fにて締め付け固定したのち、両ネジボルト37bに螺合された押し付けナット37cを押し付け側に(押し付けナット37cと両連結板部35bとが相対的に離間する側に)螺合操作して、押し付けナット37dの下面が各板状脚部37aの上面に当接するとともに、押し付け部材37dの上面が各分割板部35aの下面に当接し、更に、各分割板部35aの上面がシートパッキン36を介して弁箱2のフランジ2Dの下面に水密状態で確実に押圧固定されるまで締め付け固定する。
次に、アタッチメント30は、弁蓋4及び弁蓋カバー10の外周側を囲繞する状態で割輪35に脱着可能に固定連結され、当該アタッチメント30には、弁蓋4に脱着自在に装着された弁蓋カバー10を介して弁蓋4を弁箱2に対して水密状態に押し付け固定する第2押え手段C2が設けられている。
アタッチメント30は、環状の概略筒状部材により形成される円筒ケース体30Aを備え、円筒ケース体30Aの下端部に形成された連結フランジ30Cの下面の外周端部には環状脚部30Eが下方側に突出形成され、当該環状脚部30Eよりも若干内径側部位には、割輪35の分割板部35aに形成された複数のボルト挿通孔35dに対応する部位に、複数のボルト挿通孔30aが形成されている。
また、連結フランジ30Cの下面においてボルト挿通孔30aよりも内径側部位には、環状のシール装着溝30bが形成され、当該シール装着溝30bには、ボルト挿通孔35d及びボルト挿通孔30aに挿通されたボルト31A及びナット31Bによる締付け固定操作によって割輪35の上面と連結フランジ30Cの下面との間を水密状態にするOリング(シール材の一例)32が装着されている。
アタッチメント30の取付け工程においては、アタッチメント30を本体部21に保持している保持部21Bである環状のベルトを取り外して、アタッチメント30を本体部21から脱離し、アタッチメント30の連結フランジ30Cのボルト挿通孔30aと割輪35のボルト挿通孔35dとを位置合わせした状態で、当該アタッチメント30を割輪35の上面に載置して、両ボルト挿通孔30a、35dとに亘ってボルト31A及びナット31Bを挿通したのち水密状態に締付固定する。
[5]図5及び図6は、アタッチメント30に設けた第2押え手段C2により、弁蓋カバー10の上部を介して弁蓋4を弁箱2に対して密封状態に押付け固定する工程、及び、第1押え手段C1を両水道管1から撤去して、第1押え手段C1による弁蓋カバー10の上部の押付け固定を解除する工程を示す。
アタッチメント30には、弁蓋カバー10の上部を介して弁蓋4を弁箱2に対して密封状態に押付け固定する第2押え手段C2が設けられている。
第2押え手段C2は、円筒ケース体30Aの周方向複数箇所(当該実施形態では4箇所)に、円筒ケース体30Aの内部空間に連通するネジ筒30Cを備え、それのネジ軸芯が弁蓋カバー10の鍔部10Bの上面又はその近傍を通る水平軸芯上に位置する状態で固着され、各ネジ筒30Cには、鍔部10Bの上面の外周縁部に形成された環状のテーパー面10cに、水平方向から当接するテーパー状押え面33aを備えた押込みボルト33を螺合することにより構成されている。
従って、アタッチメント30を割輪35の上面に載置してボルト31A及びナット31Bにより水密状態で締付固定した際には、第2押え手段C2におけるネジ筒30Cのネジ軸芯は、弁蓋カバー10の鍔部10Bの上面又はその近傍を通る水平軸芯上に位置するため、ネジ筒30Cに螺合装着された押込みボルト33を押込み側に螺合して、押込みボルト33のテーパー状押え面33aにより、鍔部10Bの上面における環状のテーパー面10cに当接して、当該鍔部10Bを介して、弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する。
続いて、本体部21の一対の吊り下げフック21Aにワイヤーを架け渡した状態で、各分割体20Aの各連結フランジ部20Bを連結固定するボルト20C及びナット20Dの連結を解除し、本体部21、ボルト軸22A、分割体20A(上部側のみ)、下方側突出部材23及びアタッチメント30を一体的に吊り下げ移動して、これら部材を撤去する。
これにより、下方側突出部材23による弁蓋カバー10を介して弁蓋4を弁箱2に対する押付け固定を解除する。
このように、第1押え治具C1の下方側突出部材23による押付け力を解除しても、複数本の押込みボルト33の締め込み操作によって弁蓋4を弁箱2側に押付け固定した状態であるので、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとの間に介装されているガスケット8が圧縮された水密状態に維持される。
[6]図7は、アタッチメント30に作業用開閉弁V2を取付け、弁蓋4に連結される昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHを作業用開閉弁V2に取付けて、仕切弁V1の作業対象部位を密封する工程を示す。
作業用開閉弁V2の弁ケース40のうち、アタッチメント30の円筒ケース体30Aに上方から外嵌状態で装着される嵌合装着筒部40Aの内面には、円筒ケース体30Aの上端面に上方から当接する嵌合位置規制用環状突起40aが一体形成されているとともに、弁ケース40の嵌合装着筒部40Aの周方向複数箇所には、円筒ケース体30Aの外周面の上端部に突出形成された環状突起30cの下側テーパー面(図示せず)に対して水平方向から当接するテーパー状押え面(図示せず)を備えた引き寄せボルト41が螺合されている。
また、弁ケース40における嵌合装着筒部40Aの内面と嵌合位置規制用環状突起40aとで形成される入隅部と円筒ケース体30Aの環状突起30cの上側テーパー面(図示せず)との対向面間には、Oリング(図示せず)を装着して、引き寄せボルト41の締付け操作により、Oリングを水密状態に圧縮しながら弁ケース40の嵌合位置規制用環状突起40aをアタッチメント30の円筒ケース体30Aの上端面に引き寄せ固定するように構成されている。
作業ハウジングHは、弁ケース40の上側連結フランジ40Bにボルト42A及びナット42Bで水密状態に固定連結される下側連結フランジ43Aを備えた作業ハウジング本体43と、この作業ハウジング本体43の上側フランジ43Bにボルト44A及びナット44Bで水密状態に固定連結される天蓋45とを備えている。
作業ハウジング本体43内には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を収納可能な格納空間Sが形成されている。
昇降搬送手段Eを構成するに、作業ハウジングHの天蓋45の中心部に設けた筒状の軸支承部50には、昇降軸52が上下方向に摺動自在に貫通支持され、この昇降軸52の下端部には、弁蓋カバー10の被連結部10Cに着脱可能な状態で螺合連結される連結部51が設けられているとともに、昇降軸52の上端部には、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4を作業ハウジング本体43の格納空間S内にクレーン等で上昇移動させたり、或いは、弁蓋4を収納してある作業ハウジング本体43を所定箇所にクレーン等で吊下げ搬送するための吊り環(図示せず)が設けられている。
また、昇降軸52の上側部にナット54で締付け固定されている昇降作動杆55の両端部とこれに上下方向で相対向する状態で軸支承部50の上端部に形成された取付け板部56の両端部との間には、作業ハウジング本体43の格納空間S内の所定格納位置にある部材を水圧に抗して下降させるネジ式の強制送り込み機構57が設けられている。
このネジ式の強制送り込み機構57は、軸支承部50の取付け板部56の両端部と昇降作動杆55の両端部とにわたって挿通される長尺ボルト57Aと、取付け板部56の両端部の下面に当接する状態で各長尺ボルト57Aに螺合される第1ナット57Bと、昇降作動杆55の両端部の上面に当接する状態で各長尺ボルト57Aに螺合される第2ナット57Cとから構成されている。
このハウジング取付け工程では、第2押え手段C2の複数本の押込みボルト33の締め込み操作によって弁蓋4を弁箱2側に押付け固定した状態にある。なお、ネジ式の強制送り込み機構57の第2ナット57Cの締め込み操作によって、弁蓋4を弁箱2側に水密状態で押付け固定することができる。
[7]図8は、第2押え手段C2による弁蓋カバー10の上部の押付け固定を解除し、昇降搬送手段Eにて弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4と弁蓋カバー10とを作業ハウジングHの格納空間S内に取り出したのち、作業用開閉弁Hを閉弁操作して取り出された弁蓋4及び弁蓋カバー10を昇降搬送手段E及び作業ハウジングHとともに撤去する工程を示す。
具体的には、第2押え手段C2の複数本の押込みボルト33を緩み操作して、各押込みボルト33のテーパー状押え面33aを弁蓋カバー10の鍔部10Bの上面の外周縁部に形成されたテーパー面10cから径方向外方側に離脱させる。
なお、第2押え手段C2による弁蓋4の押付け固定を解除するときには、ネジ式の強制送り込み機構57の第2ナット57Cの締め込み操作によって、弁蓋4は弁箱2側に水密状態で押付け固定されている。
その後、弁箱2に押付けられている弁蓋4を昇降搬送手段Eの昇降軸52に連結されているクレーン等で作業ハウジング本体43の格納空間S内の所定格納位置に上昇移動させた後、作業用開閉弁V2の弁体39を閉弁操作する。
作業ハウジングHの格納空間S内に取り出された弁蓋4を撤去する工程では、弁ケース40の上側連結フランジ40Bと作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aとを固定連結しているボルト42A及びナット42Bを撤去し、取り外された弁蓋4及び昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジング本体43をクレーン等で所定撤去位置に吊下げ搬送して撤去する。
[8]図9は、弁箱2の存在位置とは異なる作業場において、作業ハウジングHの作業ハウジング本体43の昇降搬送手段Eに、両水道管1内の流体の流れを維持した状態で弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路を止水自在な弁箱止水治具Qを取付け、作業用開閉弁V2に当該昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHを取付ける工程を示す。
弁箱止水治具Qは、弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路の内周面2cに形成され且つ弁体装着口部3側から両水道管1側に向かうにつれて縮径する縮径環状内周面2dに当接する環状の弾性部材からなる止水部60と、止水部60よりも先端側に形成され且つ両水道管1の管軸方向に貫通する貫通孔部61と、止水部60よりも基端側に形成され且つ昇降搬送手段Eの移動方向に対して直交する環状の板部材62とが設けられている。なお、縮径環状内周面2dの横断面形状は、四隅が丸みを帯びた概略長方形状に形成されているが、当該縮径環状内周面2dとしては、弁箱2に形成される流路の形状に応じて、概略環状であれば、円形状、楕円形状、小判型形状、四隅が丸みを帯びた四角形状、或いは、それらの内周面が凹凸を有する形状等、種々の形状とすることができる。
弁箱止水治具Qは、本体軸部63を備え、当該本体軸部63の基端側(上端側)に板部材62が配置され、先端側(下端側)に止水部60及び貫通孔部61が形成されている。
具体的には、本体軸部63の先端部に、水道管1の管軸方向視で円環状の円環状部材64が設けられており、当該円環状部材64の中央部が当該管軸方向に貫通する貫通孔部61として形成されている。
また、止水部60は、円環状部材64の上端部に形成されるとともに、本体軸部64の軸回りでの止水部60の外径が本体軸部64の先端部の外径よりも大径に形成され、更に、先端側に向かうにつれて縮径するテーパー状外周面60aを備えた環状の弾性部材により構成されている。
環状の板部材62は、上面視で円形状の円板状部材により形成されており、中心部には昇降搬送手段D側の連結部51に着脱自在に連結される被連結部62aが上方側に突出形成され、板部材62の上面の外周縁部には、第2押え手段(止水状態維持手段の一例)C2の押込みボルト33のテーパー状押え面33aと水平方向から当接することにより、弁箱止水治具Qの止水部60を縮径環状内周面2dに対して水密状態に押し付け固定するためのテーパー面62bが形成されている。
また、板部材62には、昇降搬送手段Eの移動方向視で、中心以外の部位に少なくとも1つの操作用開口62cが貫通形成されている(図9では、周方向に均等に4箇所)。当該操作用開口62cは、公知の清掃装置の清掃部材を通過可能な程度の大きさであればよいが、作業者の手や腕が挿入可能な程度の大きさに形成することが好ましい。
このような構成の弁箱止水治具Qの昇降搬送手段Eへの取付作業は、板部材62に形成された被連結部62aを昇降搬送手段Dの連結部51に連結することにより行われ、弁箱止水治具Qを連結した状態の昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHの取付けは、作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aと作業用開閉弁V2の上側連結フランジ40Bとをボルト42A及びナット42Bにより水密状態で固定連結することにより行われる。
[9]図10は、作業用開閉弁V2を開弁操作し、昇降搬送手段Eによって弁箱止水治具Qに設けられた止水部60を弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路の縮径環状内周面2dに当接させて当該流路を止水するとともに、第2押え手段C2により止水部60を当該流路の止水状態に維持する工程を示す。
具体的には、作業用開閉弁V2の弁体39を開弁操作し、弁箱止水治具Qが設けられた昇降搬送手段Eの昇降軸52を、当該弁箱止水治具Qの止水部60のテーパー状外周面60aが縮径環状内周面2dに当接して止水できる程度にまで下方側に移動操作する。この作業は、押込みが困難となる程度にまで、単に昇降軸52を下方側に押込み移動させるだけで、止水部60のテーパー状外周面60aと縮径環状内周面2dとを当接させ止水を行うことができる。
この状態では、本体軸部63の先端部に設けられた円環状部材64の先端部が、水道管1の内周面に当接或いは近接した状態となっており、また、板部材62の上面は、押込みボルト33のテーパー状押え面33aと水平方向から当接可能な位置に位置している。
そこで、ネジ筒30Cに螺合装着された押込みボルト33を押込み側に螺合して、押込みボルト33のテーパー状押え面33aにより、板部材62の上面における環状のテーパー面62bに当接して、当該板部材62を介して、止水部60を下方側に押付け固定する。
このため、弁箱止水治具Qの止水部60により、弁体6と共に撤去された弁蓋4が装着されていた弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路を止水し、当該止水部60よりも上流側(両水道管1側)においては流体の流れを維持しながら、当該止水部60よりも下流側(弁箱2のフランジ2D側)においては流体の流れを遮断することができる。
[10]図11は、第2押え手段C2により当該流路の止水状態が維持された状態で、作業用開閉弁V2から作業ハウジングHを取外すことで形成される作業用開閉弁V2の上方開放部46を介して、弁箱2のフランジ2Dの上面に形成されたシール装着溝2b内に装着されるガスケット9を新規のガスケット9に交換する工程を示す。
具体的には、弁ケース40の上側連結フランジ40Bと作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aとを固定連結しているボルト42A及びナット42Bを撤去し、取り外された弁蓋4及び昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジング本体43を、上側連結フランジ40Bと下側連結フランジ43Aとが所定の隣接間距離となるまで、クレーン等で吊下げる。
そして、十分な作業空間を形成した状態で、作業者が、作業用開閉弁V2の上方開放部46、及び、弁箱止水治具Qの板部材62の操作用開口62cを介して、手や腕を挿入して、弁箱2のフランジ2Dの上面に形成されたシール装着溝2bからガスケット9を除去し新たなガスケット9をシール装着溝2b内に装着する。
このため、流体の流れが遮断されている状態の弁箱2のフランジ2Dの上面において、当該上面に形成されたシール装着溝2bに装着されているガスケット9を、流体を噴出させることなく容易に新規のシール部材9に交換することができる。この際には、第2押え手段C2により止水部60での止水状態が維持されているので、時間的な余裕をもってガスケット9の除去作業を行うことができ、ガスケット9の確実な除去を実現することができる。
また、比較的大きな開口部とすることのできる作業用開閉弁V2の上方開放部46を利用して、弁箱2のフランジ2Dの上面に形成されたシール装着溝2bにアクセスすることができ、ガスケット9の交換作業をより容易且つ能率良く行うことができる。
なお、ガスケット9は弁箱2のフランジ2Dの上面に形成された比較的狭いシール装着溝2b内に装着されており、弁蓋4を単に撤去しただけでは当該ガスケット9を一体的に除去することができず、また、経年劣化や固着等により当該ガスケット9の除去作業は非常に手間の掛かる作業となり易いため、更には、ガスケット9のシール装着溝2bへの装着作業が意外に手間のかかる作業であるから、このようにガスケット9の交換作業を容易且つ能率良く行えることは非常に重要である。
[11]図12は、ガスケット9を新規のガスケット9に交換した後、作業用開閉弁V2に作業ハウジングHを取付け、第2押え手段C2による当該流路の止水状態の維持を解除して、昇降搬送手段Eにより弁箱止水治具Qを作業ハウジングHの格納空間S内に取り出し、作業用開閉弁V2を閉弁操作して取り出された弁箱止水治具Qを昇降搬送手段E及び作業ハウジングHとともに撤去する工程の後、新たな弁体6が装備された別の弁蓋4を昇降搬送手段Eに取り付け、当該昇降搬送手段Eを作業用配閉弁V2に取り付けた状態を示す。
具体的には、弁箱止水治具Qの撤去は、上述の昇降搬送手段Eを用いた弁蓋4の撤去と同様の作業であるが、作業用開閉弁V2に作業ハウジングHを取付け、複数本の押込みボルト33を緩み操作して、各押込みボルト33のテーパー状押え面33aを板部材62の上面のテーパー面62bから径方向外方側に離脱させる。その後、弁箱2内の縮径環状内周面2dに押付けられている弁箱止水治具Qをクレーン等で作業ハウジング本体43の格納空間S内の所定格納位置に上昇移動させた後、作業用開閉弁V2の弁体39を閉弁操作する。そして、作業ハウジングHの格納空間S内に取り出された弁箱止水治具Qを撤去する工程では、弁ケース40の上側連結フランジ40Bと作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aとを固定連結しているボルト42A及びナット42Bを撤去し、取り外された弁箱止水治具Q及び昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジング本体43をクレーン等で所定撤去位置に吊下げ搬送して撤去する。
これにより、両水道管1内における流体の流れを維持したまま、弁箱2から弁蓋4を撤去するとともに、弁箱2のフランジ2Dの上面におけるシール装着溝2bにおけるガスケット9を新規のガスケット9に交換して、必要に応じて行われる当該弁箱2のフランジ2Dへの新たな弁蓋4、中栓を備えた短管、補修弁等の流体機器を密封状態で装着する作業に備えることができる。
例えば、図12に示すように、弁蓋4を撤去し、弁箱2のフランジ2Dの上面のシール装着溝2dにおけるガスケット9を新規のガスケット9に交換した後、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4を取付ける場合には、上述の弁蓋撤去作業工程と略逆の手順を取ることになる。
すなわち、弁蓋4の撤去工程後においては、
作業ハウジングHに設けた昇降搬送手段Eの昇降軸52の連結部51に、少なくとも新たな弁体6が装備された別の弁蓋4の被連結部21dを連結する工程と、
作業ハウジングHの作業ハウジング本体43の下側連結フランジ43Aと作業用開閉弁V2の弁ケース40の上側連結フランジ40Bとをボルト42A及びナット42Bで水密状態に固定連結する工程と、
作業用開閉弁V2の弁体39を開弁操作したのち、ネジ式の強制送り込み機構57の送込みナット57Cを締め込み操作して、作業ハウジングHの格納空間S内にある別の弁蓋4を昇降軸52と一体に弁箱2側に下降し、別の弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとを接続する工程と、
第2押え手段C2の押込みボルト33で別の弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する工程と、
昇降軸52を螺合解除側に回転操作して当該昇降軸52の連結部51と別の弁蓋4の被連結部21dとの連結を解除したのち、アタッチメント30の円筒ケース体30Aと作業用開閉弁V2の弁ケース40とを固定連結している引き寄せボルト41を固定解除操作し、円筒ケース体30Aから作業用開閉弁V2及び昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHを撤去する工程と、
別の弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとを連結ボルト8A及び連結ナット8Bで固定連結する工程と、
第2押え手段C2の押込みボルト33による別の弁蓋4の押付けを解除し、円筒ケース体30Aの連結フランジ30Cと割輪35の分割板部35aとを固定連結しているボルト31A及びナット31Bを固定解除操作し、アタッチメント30を割輪35から撤去する工程と、
反力受け部37の押付けナット37cを緩み操作するとともに、割輪35の分割割輪35Aの連結板部35b同士を連結するボルト35e及びナット35fを固定解除操作して、反力受け部37及び分割構造の割輪35を撤去する工程と、
別の弁蓋4のフック4Cに係合する状態で弁蓋カバー10とU字ボルト11とを固定連結している締結ナット12を固定解除操作し、別の弁蓋4から弁蓋カバー10及びU字ボルト11を撤去する工程と、
を実行する。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係る仕切弁V1の弁蓋撤去工法について説明する。
なお、撤去の対象となる弁蓋4を備えた仕切弁としては、第1実施形態と同様の構成の仕切弁V1を用いるため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
[1]図13は、弁蓋4の上部を覆う弁蓋カバー70を弁蓋4に脱着自在に装着固定するとともに、分割構造の割輪80を弁箱2のフランジ2Dに対して下方側から押付けた状態で支持固定する工程、及び、弁蓋カバー70と分割構造の割輪80とに亘って設けられた第3押え手段C3により、弁蓋カバー70を分割構造の割輪80に対して近接移動させて、弁蓋4を弁箱2に対して密封状態で押付け固定する工程を示す。
弁蓋カバー70は、上面視が円形状の円板形状に形成されており、弁蓋4の弁蓋4の軸支承部4Bの上面に当接する状態で上方から載置される円板部70Aと、弁棒5の回転操作部5aの突出を許容する内径を有するネジ筒状で、且つ、弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4等を昇降搬送する昇降搬送手段E側の連結部51の雌ネジに着脱自在に螺合連結される被連結部70Bとを備えている。
円板部70Aの周方向複数箇所(図14では、4つ)には、各U字ボルト11の一対のボルト軸部11aを夫々挿通可能な複数の挿通孔(図示しないが、図1では4つ)が貫通形成されている。各U字ボルト11は、そのU字形状部分を弁蓋4のフック部4Cに下方側から係合させた状態で、一対のボルト軸部11aを円板部70Aの各挿通孔に挿通させ、各挿通孔からの各ボルト軸部11aの突出部分に締結ナット12を螺合可能に構成されている。即ち、当該締結ナット12を各ボルト軸部11aに締付側に螺合させると、弁蓋カバー70と弁蓋4とを一体的に装着固定可能に構成されている。
分割構造の割輪80は、弁箱2のフランジ2Dに対して下方側から押圧状態で脱着可能に当て付け固定される二分割構造の半円環形状の分割割輪80Aにより構成され、各分割割輪80Aは、弁箱2の短辺方向中央位置で二分割された平面視で略半円環形状の分割板部80aと、各分割板部80aの両端部から下方側に突設された連結板部80bとを一体的に備えている。
各分割板部80aには、各分割板部80aの上面を弁箱2のフランジ2Dの下方側から押付けるとともに、連結板部80b同士をボルト80c及びナット80dにより締付連結した際に、弁箱2のフランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとを連結する連結ボルト8Aの頭部又は連結ナット8Bとの干渉を回避する干渉回避孔80eが形成されている。
干渉回避孔80eは、弁箱2の外周面を囲繞できるとともに、複数の連結ボルト8Aの頭部又は連結ナット8Bのうち、各連結板部80bの合わせ面(弁箱2の短辺方向中央位置)よりも横向き弁箱2Bの連結フランジ2A側に偏倚した連結ボルト8Aの頭部又は連結ナット8Bとの干渉を回避できる形状に形成されている。
各分割板部80aの上面には、干渉回避孔80eの長辺方向中央部の両側脇に、雌ネジを形成してある一対の突出ネジ筒81を固着し、この両突出ネジ筒81に、弁蓋カバー70の円周方向の2箇所に形成されたボルト挿通孔(図示せず)に挿通されるボルト82を緩み止めナット83で螺合固定するとともに、各ボルト82の上部には、弁蓋カバー70の上面に当接した状態での締め込み操作に伴って弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する押込みナット84が螺合されている。
各分割板部80aは、各分割板部80aを弁箱2のフランジ2Dに下方側から押付け固定支持する反力受け部37を備えている。
分割構造の割輪80の取付け工程においては、図14に示すように、まず、複数の連結ボルト8A及び連結ナットのうち、各連結板部80bの合わせ面(弁箱2の短辺方向中央位置)に位置する一対の連結ボルト8A及び連結ナット8Bの連結を解除し撤去する。そして、各板状脚部37aを、縦向き弁箱部2Cと連結フランジ2Aとの間における横向き弁箱部2Bの外周面に装着する。各押し付け部材37dの下面に形成された各装着雌ネジ孔に両ネジボルト37bの他端側を螺合させ、一端側に押し付けナット37cを螺合させた状態で、弁箱2のフランジ2Dに対して、両分割板部80bを弁箱2の短辺方向(水道管1の管軸芯方向)から装着操作し、各分割板部80bの上面を弁箱2のフランジ2Dの下面に当接させる。この際には、各分割板部80aに形成された干渉回避孔80eに連結状態にある連結ボルト8Aの頭部が侵入した状態となる。また、装着雌ネジ孔に螺合された両ネジボルト37cの一端側(押し付けナット37dが螺合された箇所よりも下方側)が各板状脚部37aの貫通孔に挿通される。なお、各板状脚部37a、両ネジボルト37b、押し付けナット37c、押し付け部材37d、分割板部80aの装着順は、各部材を確実に装着することができれば、当該装着順に限らず適宜変更することができる。
この状態で相対向する両連結板部80b同士を、当該連結板部80bに形成されているボルト挿通孔(図示せず)に挿通されたボルト80c及びナット80dにて締め付け固定したのち、両ネジボルト37bに螺合された押し付けナット37cを押し付け側に(押し付けナット37cと両連結板部80bとが相対的に離間する側に)螺合操作して、押し付けナット37dの下面が各板状脚部37aの上面に当接するとともに、押し付け部材37dの上面が各分割板部80aの下面に当接し、更に、各分割板部80aの上面が弁箱2のフランジ2Dの下面に確実に押圧固定されるまで締め付け固定する。その後、緩み止めナット83を締付け、緩み止めナット83の下面を突出ネジ筒81の上面に当接固定する。
その後、各U字ボルト11のU字形状部分を弁蓋4の各フック部4Cに下方側から係合させた状態で、一対のボルト軸部11aを弁蓋カバー70の各挿通孔に挿通させ、各挿通孔10bからの各ボルト軸部11aの突出部分に締結ナット12を螺合させるとともに、弁蓋カバー70のボルト挿通孔(図示せず)にボルト82を挿通させる。そして、締結ナット12を締付側に螺合させて、弁蓋カバー70を軸支承部4Bの上面に当接した状態で、弁蓋4と弁蓋カバー70とを一体的に装着固定する。その後、押込みナット84を締付側に螺合させて、弁蓋カバー70を分割構造の割輪80に対して近接移動させて、弁蓋4を弁箱2に対して密封状態で押付け固定する。つまり、第3押付け手段C3が、U字ボルト11、締結ナット12、反力受け部37、弁蓋カバー70、分割構造の割輪80、突出ネジ筒81、緩み止めナット83及び押込みナット84を備えて構成されている。
これらより、弁蓋4を弁箱2に対して密着状態で押付け固定する作業を、仕切弁V1の略全体を囲繞する上部ハウジング91及び下部ハウジング90等の外部から間接的に行うのではなく、弁蓋4と弁蓋カバー70とに亘って設けられ弁蓋カバー70を分割構造の割輪80に対して近接移動可能な第3押え手段C3の開口部分(上部ハウジング91の上部開口部91B)を介して目視しながら直接的に行うことができ、当該作業を容易、迅速、確実に能率良く行うことができる。
また、第3押え手段C3により弁蓋カバー70を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付けた状態において、弁箱2のフランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとを固定連結している複数の連結ボルト8A及び連結ナット8Bを連結解除する際でも、第3押え手段C3の開口部分を介して目視しながら直接的に作業を行うことができ、当該連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率良く行うことができる。なお、これら連結ボルト8A及び連結ナット8Bを連結解除させても、弁蓋4は第3押え手段C3により弁蓋4に押付けられているので、弁蓋4が流体圧で飛び出すことがない。
[2]図15は、第3押え手段C3による押付け固定状態において、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとを連結する連結ボルト8A及び連結ナット8Bの連結を解除する工程、両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んだ両部位に亘って、両水道管1の下部を囲繞する分割構造の下部ハウジング90と、両水道管1の上部、弁箱2、弁蓋4及び弁蓋カバー70を囲繞する分割構造の上部ハウジング91とを、ボルト92及びナット93により密封状態で取付ける工程、上部ハウジング91に設けられた第4押え手段C4により弁蓋カバー70の上部を介して弁蓋4を弁箱2に対して密封状態に押付け固定する工程、及び、第3押え手段C3による弁蓋カバーの上部の押付け固定を解除する工程を示す。
第3押え手段C3により弁蓋カバー70を介して弁蓋4を弁箱2に対して押付け固定した状態では、連結ボルト8A及び連結ナット8Bによる押付け力を解除しても、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとの間に介装されているガスケット9を圧縮された水密状態に確実に維持することができる。
そのため、第3押え手段C3による押付け固定後において、連結ボルト8A及び連結ナット8Bを撤去して、弁箱2フランジ2Dと弁蓋4のフランジ4Aとの固定連結を解除する。
このように、複数の連結ボルト8A及び連結ナット8Bを連結解除する際でも、弁箱2の略全体を囲繞する上部ハウジング91及び下部ハウジング90を両水道管1に装着固定する前の状態で、第3押え部材C3の開口部分を介して目視しながら直接的に作業を行うことができ、当該連結解除作業を、容易、迅速、確実に能率よく行うことができる。
下部ハウジング90は、両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んで両水道管1の一部を含む状態で、弁箱2及び両水道管1の下側部分を囲繞自在な箱状部材により構成され、両水道管1の外周面に外嵌される部位には、シール部材90aが装着されて水密状態を維持するように構成されている。
また、上部ハウジング91は、両水道管1の外周面のうち弁箱2を挟んで両水道管1の一部を含む状態で、弁箱2及び両水道管1の上側部分、並びに、弁蓋4及び弁蓋カバー70の全体を囲繞自在な箱状部材により構成され、両水道管1の外周面に外嵌される部位には、シール部材91aが装着されて水密状態を維持するように構成されている。
上部ハウジング91の上部には、上方側に突出する円環状壁部91Aが、弁箱2、弁蓋4、各分割割輪80a及び弁蓋カバー70の外周側を囲繞自在に形成されている。
なお、下部ハウジング90と上部ハウジング91との接合部も、シール部材90a及びシール部材91aにより水密状態が維持されている。
上部ハウジング91の円環状壁部91Aには、弁蓋4に脱着自在に装着された弁蓋カバー70を介して弁蓋4を弁箱2に対して水密状態に押し付け固定する第4押え手段C4が設けられている。
第4押え手段C4は、円環状壁部91Aの周方向複数箇所(当該実施形態では4箇所)に、円環状壁部91Aの内部空間に連通するネジ筒91aを備え、それのネジ軸芯が弁蓋カバー70の上面又はその近傍を通る水平軸芯上に位置する状態で固着され、各ネジ筒91aには、弁蓋カバー70の上面の外周縁部に形成された環状のテーパー面70cに、水平方向から当接するテーパー状押え面94aを備えた押込みボルト94を螺合することにより構成されている。
従って、下部ハウジング90及び上部ハウジング91を、弁箱2を囲繞する状態で水道管1に外嵌させ、ボルト92及びナット93により水密状態で締付連結した際には、第4押え手段C4におけるネジ筒91aのネジ軸芯は、弁蓋カバー70の上面又はその近傍を通る水平軸芯上に位置するため、ネジ筒91aに螺合装着された押込みボルト94を押込み側に螺合して、押込みボルト94のテーパー状押え面94aにより、弁蓋カバー70の上面における環状のテーパー面70cに当接して、当該弁蓋カバー70を介して、弁蓋4を弁箱2側に押付け固定する。
続いて、各ボルト82に螺合される第3押え手段C3の押込みナット84を緩み操作して撤去し、当該押込みナット84による分割板部80aに対する弁蓋カバー70の押付け固定を解除する。
このように、第3押え治具C3の押込みナット84による押付け力を解除しても、複数本の押込みボルト94の締め込み操作によって弁蓋4を弁箱2側に押付け固定した状態であるので、弁蓋4のフランジ4Aと弁箱2のフランジ2Dとの間に介装されているガスケット8が圧縮された水密状態に維持される。
これらより、連結ボルト8A及び連結ナット8Bの連結解除の際には、当該連結解除作業を弁箱2の略全体を囲繞する上部ハウジング91及び下部ハウジング90内の狭い空間内で行う必要が無く、直接的に容易に行うことができる第3押え手段C3による弁箱2に対する弁蓋4の押付けを行い、一方で、当該連結解除作業以外の作業では、例えば、上部ハウジング91の外方側から第4押え手段C4による弁箱2に対する弁蓋4の押付けを行う構成として、上部ハウジング91や下部ハウジング90等に、後述する昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHや作業用開閉弁V2等の荷重が印加した場合でも、当該荷重に耐えることのできる頑丈な構造とすることができる。
[3]図16及び図17は、上部ハウジング91の上側開口部91Bのフランジ91bに作業用開閉弁V2を取付け、弁蓋4に連結される昇降搬送手段Eを備えた作業ハウジングHを作業用開閉弁V2に取付けて、仕切弁V1の作業対象部位を密封する工程を示す。
その後、第4押え手段C4による弁蓋カバー70の上部の押付け固定を解除し、昇降搬送手段Eにて弁体6及び弁棒5を備えた弁蓋4と弁蓋カバー70とを作業ハウジングHの格納空間S内に取り出したのち、作業用開閉弁Hを閉弁操作して取り出された弁蓋4及び弁蓋カバー70を昇降搬送手段E及び作業ハウジングHとともに撤去する工程を実行する。
なお、仕切弁V1の作業部位を密封する工程、弁蓋カバー70を撤去する工程、その後に実行される弁箱2のフランジ2Dの上面におけるシール装着溝(図示せず)に装着されるシール部材を新規のシール部材に交換する工程等は、第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
[第3実施形態]
上述の第1及び第2実施形態では、弁箱2のフランジ2Dの上面に形成されたシール装着溝(環状溝の一例)2bに装着されたガスケット(シール部材の一例)9を新規のガスケット9に交換する際に、弁箱2内の流路を止水(遮断)する際に、弁箱止水治具Qとして、止水部60と貫通孔部61と板部材62とを備えた構成を採用したが、弁箱止水治具Qとしては、両水道管1内の流体の流れを維持しつつ、弁箱2内の流路を確実に止水することができる構成であれば、適宜変更することができる。
例えば、図18に示すように、弁箱止水治具Qとしてバッグ式の流路閉塞装置を採用することができる。簡単に説明すると、バッグ式の流路閉塞装置は、作業用開閉弁V2に着脱自在に接続される密閉ケース100と、弁箱2の縦向き弁箱2C内の流路及び密閉ケース100内を上下方向に摺動自在な状態で密閉ケース100に密封状態で貫設され且つ内部に通流路(図示せず)を備えた筒軸101と、筒軸101の先端部101Aに固設されて、通流路を介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在な閉塞バッグ102と、水道管1内の流体圧に抗して筒軸101を押し込み移動させる押込み操作手段(図示せず)とを備えている。
これにより、密閉ケース100を作業用開閉弁V1に水密状態で接続し、密閉ケース100に貫設された筒軸101を押込み操作して、筒軸101の先端部に設けられた閉塞バッグ102を、弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路の内周面2cの内径側に位置させた状態で、筒軸101内の通流路を介して閉塞バッグ102内に拡径用流体を供給することにより当該閉塞バッグ102を拡径側に拡張させて、当該内周面2cを止水することができる。なお、拡径用流体としては、空気その他の気体であってもよく、水等の液体であってもよい。
また、このような弁箱止水治具Qとして、弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路の内周面2cを閉塞する構成を、筒軸101の先端部に設けた拡径操作自在なゴム等の弾性部材が設けられた構成とすることができる。
なお、これら構成の場合、弁箱2の弁体装着口部3に対して連通する流路の内周面2cを閉塞する際には、これら構成自体に昇降機能を発揮する構成があるので、昇降搬送手段Eを省略する構成とすることができる。
[第4実施形態]
上記実施形態において、分割構造の割輪35や割輪80を弁箱2のフランジ2Dに対して下方側から押付けた状態で支持固定する際、上記第1実施形態では、割輪35の上面と弁箱2のフランジ2Dの下面との間にシートパッキン35を介装することで、外部に流体が噴出しない密封状態とするとともに、割輪35に掛かる荷重を反力受け部37を介して流体管1の外周面で受ける構成とし、第2実施形態では、割輪80を下部ハウジング90及び上部ハウジング91により囲繞することで、外部に流体が噴出しない密封状態とするとともに、割輪80に係る荷重を反力受け部37を介して流体管1の外周面で受ける構成とした。しかしながら、分割構造の割輪の構成は、外部への流体の噴出を防止でき、割輪に掛かる荷重を受け止めて破損等しない構成であれば適宜変更することができる。
例えば、図19に示すように、分割構造の割輪120は、横向き弁箱部2Bの一端側の連結フランジ2Aと水道管1の連結フランジ1Aとの連結部と、横向き弁箱部2Bの他端側の連結フランジ2Aと水道管1の連結フランジ1Aとの連結部とに亘って、上方側から載置される二分割構造の半円盤形状の分割割輪120Aにより構成され、各分割割輪120Aは、弁箱2の短辺方向中央位置で二分割された平面視で略半円盤形状の分割板部120aと、各分割板部120aの両端部から下方側に突設された連結板部120bとを一体的に備えている。
各分割板部120aの上面には、各分割板部120aの上面と弁箱2のフランジ2Dの下面との間の間隔が所定間隔以下となるように規制する環状突起121が、弁箱2のフランジ2Dの外周部よりも若干内径側に位置するように突出形成されている。各分割板部120aの外径側端部には、アタッチメント30の円筒ケース体30Aの連結フランジ30Cに形成されたボルト挿通孔(図示せず)に対応する位置に雌ネジ孔(図示せず)が形成され、ボルト122が連結フランジ30Cの上方側からボルト挿通孔を介して雌ネジ孔に螺合装着して、アタッチメント30と分割板部120aとが連結固定される。連結フランジ30Cの下面と分割板部120aの上面とは、当該ボルト122の螺合箇所よりも若干内径側位置に装着されたシール部材(図示せず)により水密状態となっている。
そして、各分割板部120aの上面における環状突起121の内径側には、環状(ドーナツ状)のバッグ123を備えたバッグ装置(図示せず)が装着され、バッグ123内に流体が供給されることにより、バッグ123の断面が拡径するように構成されている。そのため、当該環状のバッグ123が環状突起121の内径側で、弁箱2のフランジ2Dの下面と分割板部120aの上面との間の空間に配設されることで、バッグ123が拡径すると当該空間を密封状態とすることができる。分割板部120aに掛かる荷重は両連結フランジ1A、2Aにより確実に受止めることができる。よって、分割構造の割輪120の構成を、外部への流体の噴出を防止でき、割輪120に掛かる荷重を受け止めて破損等しない構成とすることができる。
なお、バッグ123が拡径することで、分割割輪120aは下方側に押付けられるが、円筒ケース体30Aの周方向複数箇所に形成された押込みボルト33と弁蓋カバー10の上面とが当接し円筒ケース体30Aが上方側に移動することで、分割板部120aは相対的に弁箱2のフランジ2Dの下面に押付ける構成となる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、ガスケット9を交換する際、作業用開閉弁V2から作業ハウジングHを取外すことで形成される作業用開閉弁Hの上方開放部を介して作業を行ったが、作業ハウジングHに形成され開閉自在な作業用窓を介して、ガスケット9の交換作業を行ってもよい。
また、例えば、弁箱止水治具の環状の板部材62が作業ハウジングHやアタッチメント30の内径よりも大幅に小さく隙間等が形成されている場合には、当該隙間を介してガスケット9の交換作業を行ってもよい。
(2)上述の実施形態では、上流側及び下流側の水道管1に対する連結フランジ2Aを備えたフランジ接合タイプの仕切弁V1を例に挙げて説明したが、少なくとも一端部側が受口又は挿口に構成されている仕切弁であってもよい。
以上説明したように、弁体及び弁棒を備えた弁蓋の不断流状態での撤去作業を能率良く容易に行うことのできる仕切弁の弁蓋撤去工法を提供することができる。
C1 第1押え手段(枠状部材)
C2 第2押え手段(アタッチメントに設けた押え手段)
C3 第3押え手段(弁蓋カバーと割輪とに亘って設けられた押え手段)
C4 第4押え手段(ハウジングに設けられた押え手段)
E 昇降搬送手段
H 作業ハウジング(ハウジング)
S 格納空間
Q 弁箱止水治具
V1 仕切弁
V2 作業用開閉弁(ハウジング)
1 水道管(両管部)
2 弁箱
2B 横向き弁箱部
2D フランジ(弁箱)
2b シール装着溝(環状溝)
2c 内周面
2d 縮径環状内周面
3 弁体装着口部
4 弁蓋
4A フランジ(弁蓋)
5 弁棒
6 弁体
8A 連結ボルト
8B 連結ナット
9 ガスケット(シール部材)
10 弁蓋カバー
20 分割継輪体
21 本体部
22 移動機構
23 下方側突出部材
30 アタッチメント(ハウジング)
33 押込みボルト
35 割輪
36 シートパッキン
37a 板状脚部(脚部)
37d 押し付け部材
60 止水部
61 貫通孔部
63 本体軸部
70 弁蓋カバー
80 割輪
90 下部ハウジング(ハウジング)
91 上部ハウジング(ハウジング)
120 割輪

Claims (6)

  1. 流体配管系を構成する両管部の間に接続されている弁箱と、当該弁箱に固定連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱に収容される弁体とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋を前記両管部の流体の流れを維持した状態で前記弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、
    前記弁蓋の一部を覆う弁蓋カバーを、前記弁蓋に装着固定する工程と、
    前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントを脱着自在に保持し且つ前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する枠状部材を設置する工程と、
    前記枠状部材の押え部材により、前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する工程と、
    前記枠状部材による押付け固定状態において、前記弁蓋と前記弁箱との連結を解除する工程と、
    分割構造の割輪を前記弁箱のフランジに対して前記両管部の側から押付けた状態で支持固定するとともに、前記枠状部材から脱離した前記アタッチメントを、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞する状態で前記割輪に密封状態で固定する工程と、
    前記アタッチメントに設けた押え手段により、前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する工程と、
    前記枠状部材を撤去して、前記枠状部材による前記弁蓋カバーの押付け固定を解除する工程と、
    前記アタッチメントに作業用開閉弁を取付け、前記弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを前記作業用開閉弁に取付けて、前記仕切弁の作業対象部位を密封する工程と、
    前記アタッチメントに設けた押え手段による前記弁蓋カバーの押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋と前記弁蓋カバーとを前記作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作して前記弁蓋及び前記弁蓋カバーを前記作業ハウジングとともに撤去する工程と、を備えている仕切弁の弁蓋撤去工法。
  2. 前記枠状部材が、前記押え部材を前記弁蓋に対して近接・離間させる移動機構を備え、前記移動機構により前記押え部材を近接移動させることで、前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する請求項1に記載の仕切弁の弁蓋撤去工法。
  3. 流体配管系を構成する両管部の間に接続されている弁箱と、当該弁箱に固定連結される弁蓋と、当該弁蓋に貫設された弁棒を介して前記弁箱に収容される弁体とを備えた仕切弁のうち、前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋を前記両管部の流体の流れを維持した状態で前記弁箱から撤去する仕切弁の弁蓋撤去工法であって、
    前記弁蓋の一部を覆う弁蓋カバーを前記弁蓋に装着固定するとともに、分割構造の割輪を前記弁箱のフランジに対して前記両管部の側から押付けた状態で支持固定する工程と、
    前記弁蓋カバーと前記割輪とに亘って設けられた押え手段により、前記弁蓋カバーを前記割輪に対して近接移動させて、前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する工程と、
    前記弁蓋カバーと前記割輪とに亘って設けられた押え手段による押付け固定状態において、前記弁蓋と前記弁箱との連結を解除する工程と、
    前記両管部、前記弁箱、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーを囲繞する分割構造のハウジングを密封状態で取付ける工程と、
    前記ハウジングに設けられた押え手段により前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱に対して押付け固定する工程と、
    前記弁蓋カバーと前記割輪とに亘って設けられた押え手段による前記弁蓋カバーの押付け固定を解除する工程と、
    前記ハウジングに作業用開閉弁を取付け、前記弁蓋カバーに連結される昇降搬送手段を備えた作業ハウジングを前記作業用開閉弁に取付けて、前記仕切弁の作業対象部位を密封する工程と、
    前記ハウジングに設けられた押え手段による前記弁蓋カバーの押付け固定を解除し、前記昇降搬送手段にて前記弁体及び前記弁棒を備えた前記弁蓋と前記弁蓋カバーとを前記作業ハウジングの格納空間内に取り出したのち、前記作業用開閉弁を閉弁操作して前記弁蓋及び前記弁蓋カバーを前記作業ハウジングとともに撤去する工程と、を備えている仕切弁の弁蓋撤去工法。
  4. 流体配管系を構成する両管部の間に接続されている弁箱のフランジに対して、前記両管部の側から当接する板状に形成された分割構造の割輪と、
    前記弁箱のうち前記両管部の間に位置する横向き弁箱部の外周面に装着される脚部と、当該脚部に接続され、前記割輪を前記フランジに押付ける押し付け部材とを有し、前記割輪を支持する反力受け部と、
    作業用開閉弁を有し、前記割輪に密封状態で取付けられるハウジングと、を備えている弁蓋撤去治具。
  5. 前記フランジの外周側と前記割輪との間には、環状のシートパッキンが設けられている請求項4に記載の弁蓋撤去治具。
  6. 前記弁箱に固定連結される弁蓋を覆う弁蓋カバーを備え、前記ハウジングは、前記割輪に密封状態で固定され、前記弁蓋及び前記弁蓋カバーの外周側を囲繞自在なアタッチメントを有し、
    前記アタッチメントには、前記弁蓋カバーを介して前記弁蓋を前記弁箱の側に押圧する押込みボルトが、径方向から操作可能に設けられている請求項4又は5に記載の弁蓋撤去治具。
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