JPH0611296Y2 - 防水シート利用簡易防水ユニット - Google Patents

防水シート利用簡易防水ユニット

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JPH0611296Y2
JPH0611296Y2 JP13221189U JP13221189U JPH0611296Y2 JP H0611296 Y2 JPH0611296 Y2 JP H0611296Y2 JP 13221189 U JP13221189 U JP 13221189U JP 13221189 U JP13221189 U JP 13221189U JP H0611296 Y2 JPH0611296 Y2 JP H0611296Y2
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waterproof sheet
waterproof unit
unit
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守雄 高津
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筒中シート防水株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、例えば建物のバルコニーやベランダの床、
あるいは一部の陸屋根などにおいて、規格された比較的
小さい面積の壁面を防水シートによって防水施工するさ
いに使用される防水シート利用簡易防水ユニットに関す
るものである。
従来の技術 従来、建物のバルコニーやベランダの床などの規格され
た比較的小さい面積の壁面を防水施工するには、防水
シートを張設する方法、繊維強化プラスチック(FR
P)製のいわゆる半加工ボードを用いる方法、金属板
製あるいは合成樹脂被覆金属板製の防水パンを使用する
方法が一般に知られていた。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記の防水シートを張設する方法によ
れば、バルコニーやベランダなどの防水施工現場におい
て、防水すべき比較的小面積の壁面の隅角部等の所要部
分にまず接合板を取り付け、ついで防水シートを壁面の
大きさに合わせて切断して、これの周縁部を接合板に接
着剤を介して接合しており、これでは現場作業が多く、
かつ施工場所が非常に狭いので、作業が行ない難く、防
水施工を迅速かつ確実に行なうことができないうえに、
施工のさい防水シートの縁部にしわが生じたりしやす
く、仕上がりがきれいにならなかった。また場所が狭
く、防水施工に手間が掛かるため、施工コストが高くつ
くという問題があった。
上記の繊維強化プラスチック(FRP)製のいわゆる
半加工ボードを用いる方法によれば、ジョイント部の施
工ミスが生じやすく、漏水のおそれが高いという問題が
あった。最後に上記の金属板製あるいは合成樹脂被覆
金属板製の防水パンを使用する方法によれば重量が重
く、かつコスト高となるうえに、梱包のさいに嵩張るた
め、運搬および格納が非常に面倒であるという問題があ
った。
この考案者らは、上記の従来技術の問題を解決するため
に鋭意研究を重ねた結果、防水シートをバルコニーやベ
ランダの床などの規格された比較的小さい面積の壁面に
合わせて予め裁断し、これを取付板(接合片)および固
定具と組み合わせた防水ユニットをいわゆるプレハブ化
することにより、上記の問題のすべてを解決できること
を見出だし、この考案を完成するに至った。
この考案の目的は、バルコニーやベランダの床などの規
格された比較的小さい面積の壁面を防水シートによって
防水施工するにあたり、現場作業が非常に少なく、防水
施工が非常に簡単で手間が掛からず、作業性にすぐれて
おり、防水施工を迅速かつ確実に行なうことができると
ともに、施工コストが非常に安くつくうえに、施工のさ
い防水シートの縁部にしわが生じたりするようなことが
全くなく、仕上がりが非常にきれいであり、また漏水の
おそれが全くなく、しかも非常に軽量であるとともに、
梱包のさいに巻いて小さく折り畳むことができて、嵩張
らず、運搬および格納に非常に便利である、防水シート
利用簡易防水ユニットを提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案は、上記の目的を達成するために、防水シート
によりつくられかつ上面が開口した浅い箱形の防水ユニ
ット本体と、これの前後両側壁の下側縁部に略全長にわ
たってそれぞれ接合された取付板と、これらの取付板に
備えられた所要数の固定具とよりなる、防水シート利用
簡易防水ユニットを要旨としている。
上記防水ユニット本体を構成する防水シートとしては、
通常軟質ポリ塩化ビニル製シートを使用するが、その
他、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹
脂製シート、あるいは非加硫ゴム系シート、ゴムアスフ
ァルト系シート等を使用することができる。とくに接着
性の点で軟質ポリ塩化ビニル製シートを使用するのが好
ましい。
防水シートの厚みは、通常約1.0〜2.0mmである。
また上記取付板としては、硬質または半硬質の合成樹脂
板、金属板、あるいは接着性を良くするために塩化ビニ
ル樹脂を片面もしくは両面に被覆した鋼板(以下塩ビ鋼
板という)等の板材を使用する。
そしてこの取付板をバルコニーやベランダの防水すべき
壁面の側壁に固定する固定具としては、ボルト・ナット
およびねじ、および釘などを使用する。また該側壁がコ
ンクリート製である場合には、固定具として、例えば開
脚釘、カール・プラグ等を使用する。
また防水ユニット本体と取付板とを互いに接合する接着
剤としては、通常ユニット本体の防水シートおよび取付
板の接合面が共に軟質ポリ塩化ビニル製である場合に
は、例えばテトラヒドロフラン単独、あるいはテトラヒ
ドロフランに少量の塩化ビニル樹脂を溶解した溶剤型接
着剤を用いるのが好ましく、これによって耐久性にすぐ
れた接着効果を生じる。また接着剤としては、その他エ
ポキシ系、ウレタン系およびゴム系等の接着剤を使用す
ることもできる。
なお、防水シートと取付板の接合面とが共に熱可塑性合
成樹脂によって構成されている場合には、接着剤を使用
することなく、両者を熱融着により接合することもでき
る。
作用 上記防水シート利用簡易防水ユニットによれば、これを
予め工場等において製作し、防水施工現場においては、
防水すべき壁面の前後両側壁に防水ユニットの取付板を
固定具によって固定するだけで防水シートを張設するこ
とができ、従って現場作業が非常に少なく、しかも熟練
を要することなく、誰にでも簡単に防水ユニットを取り
付けることができるため、防水施工が簡単で手間が掛か
らず、作業性にすぐれている。そのうえユニット本体を
構成する防水シートは予め工場等において取付板に接合
されているので、現場施工のさい防水シートの縁部にし
わが生じたりするようなことは全くなく、仕上がりが非
常にきれいである。また防水ユニットはプレハブ式で工
場生産されるから、製造コストが非常に安くつくととも
に、施工コストも安くつく。また防水シート本体は、製
造段階において完全な水密性を具備するようにつくられ
るので、漏水のおそれが全くなく、しかも防水ユニット
は非常に軽量で、かつ梱包のさいにこれを巻いて小さく
折り畳むことができ、従って嵩張らず、運搬および格納
に非常に便利である。
実施例 つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
この明細書において、前後、左右は第2図を基準とし、
前とは第2図左側、後とは同右側をいゝ、また左とは同
図図面紙葉の表側、右とは同裏側をいうものとする。
第1図〜第5図はこの考案をバルコニーに適用した第1
実施例を示すものである。
まず第1図において、この考案による防水ユニット(1)
は、ポリ塩化ビニル樹脂製の防水シート(10)によりつく
られかつ上面が開口した浅い箱形の防水ユニット本体
(2)と、これの前後両側壁(5)(6)の下側縁部に略全長に
わたって例えばテトラヒドロフラン単独、あるいはテト
ラヒドロフランに少量の塩化ビニル樹脂を溶解した溶剤
型接着剤を介して接合された横断面L形の塩ビ鋼板製の
取付板(3)(3)と、これらの取付板(3)(3)の垂直部(3a)に
4本ずつ備えられたボルトよりなる固定具(4)とよりな
るものである。
つぎに、第2図と第3図に示すように、バルコニーの下
地は、所要数の垂木(22)に支持された野地板(21)の上面
に前後両側壁(23)(23)と左右両側壁(25)(25)が平面より
みて長方形に組み合わせられたもので、比較的小さい所
定の面積を有するものである。なお、前後両側壁(23)(2
3)には、それぞれ四つのボルト孔(24)があけられてい
る。またこのバルコニーの下地の三方に軽量鉄骨よりな
る柱(26)が所定間隔おきに設けられている。
この考案による防水ユニット(1)は、その運搬および格
納のさいには巻いて小さく折り畳まれている(第8図参
照)。
防水施工現場において、この考案による上記防水ユニッ
ト(1)をバルコニーの下地に取り付けるには、防水ユニ
ット(1)をバルコニーの野地板(21)上で巻き戻して拡げ
たのち、防水すべきバルコニーの下地の前後両側壁(23)
(23)に防水ユニット(1)の取付板(3)(3)をそれぞれ当接
せしめるとともに、前後両側壁(23)(23)のボルト孔(24)
(24)にボルト(4)(4)を差し込み、これらのボルト(4)(4)
の外端部にナット(14)(14)をねじ合わせて締め付けて、
取付板(3)(3)を前後両側壁(23)(23)に固定したのち、防
水ユニット(2)の前後両側壁(5)(6)の上縁部および左右
両側壁(7)(8)の上縁部を、第2図に示す水切り(27)と共
に釘(28)によってバルコニー下地の前後両側壁(23)(23)
と左右両側壁(25)(25)とに固定することにより、バルコ
ニーに防水シート(10)をきわめて簡単に張設することが
できるものである。
なお図示は省略したが、雨水等を排出するために、防水
ユニット(2)の底壁(9)の所要部分に排水孔をあけて、こ
の排水孔に鍔付き縦樋取付部材の周壁部分を嵌め入れた
のち、該周壁の下端部に縦樋の上端部を接続することも
ある。
上記のようなこの考案による防水ユニット(1)を使用す
れば、現場作業が非常に少なく、防水施工が簡単で手間
が掛からず、作業性にすぐれている。また防水シート(1
0)は予め工場等において取付板(3)(3)に接合されている
ので、施工のさい防水シート(10)の縁部にしわが生じた
りするようなことは全くなく、仕上がりが非常にきれい
である。なお防水ユニット(1)は、熟練を要することな
く、誰にでも簡単に取り付け得るとともに、防水シート
(10)によりつくられた防水ユニット本体(2)は、製造段
階において完全な水密性を具備するものとなされている
ので、漏水のおそれは全くない。
防水シート(10)より防水ユニット本体(2)をつくるに
は、第4図と第5図に示すように、まず所定の大きさに
裁断した平面よりみて長方形の防水シート(10)の前後お
よび左右両側縁寄り部分に、これらの側縁とそれぞれ平
行な4本の折目線(11)を入れて、防水ユニット(1)の前
後両側壁形成用部分(15)(16)と、左右両側壁形成用部分
(17)(18)と、底壁形成用部分(19)とに区分するととも
に、防水シート(10)の四隅に所定長さの切込み(13)を入
れ、四隅に方形の接合片(13)をそれぞれ形成する。そし
て、この防水シート(10)を4本の折目線(11)より折り曲
げて、防水ユニット本体(2)の前後両側壁(5)(6)および
左右両側壁(7)(8)を形成するとともに、4つの接合片(1
3)を左右両側壁(7)(8)の端部の外面に接着剤を介して接
合するものである。このようして得られた防水ユニット
本体(2)の四隅には、防水シート(10)と同素材よりなり
かつ内側面が開口した四面体よりなるコーナーパッチ(2
0)を接合することにより、これらの四隅部分を液密にシ
ールする。なお、このようなコーナーパッチ(20)を用い
ることなく、防水ユニット本体(2)の四隅部分を通常の
シール材を用いてシールするようにしても良い。
第6図と第7図は、防水シート(10)より防水ユニット本
体(2)をつくる場合の変形例を示すものである。ここ
で、上記第4図と第5図の場合と異なる点は、長方形の
防水シート(10)の四隅に三角形の切込み(13)を入れるこ
とにより、防水シート(10)の四隅に三角形の接合片(13)
をそれぞれ形成している点にある。
これら第6図と第7図のその他の点は、上記第4図と第
5図の場合と同様であるので、図面において同一のもの
には、同一の符号を付した。
第9図〜第11図は、この考案の第2実施例を示すもの
である。ここで、上記第1実施例の場合と異なる点は、
防水ユニット(1)に排水用の樋部が設けられてい点にあ
る。
すなわち、バルコニー下地の野地板の(21)の所定部分に
排水用切欠き(30)が設けられ、これに対して防水ユニッ
ト本体(2)の底壁(9)の前端寄り部分に排水用切欠き(31)
が設けられている。そして、前後両側縁部に鍔部(33)(3
3)を有する横断面略U形の樋部材(32)が野地板(21)の排
水用切欠き(30)に嵌め込まれて、これの鍔部(33)(33)が
切欠き(30)両側の野地板(21)上面に固定されたのち、野
地板(21)に防水ユニット本体(2)が、これの切欠き(31)
が樋部材(32)の開口部と一致するように被せられて、切
欠き(31)の前後両側のシート部分が樋部材(32)の鍔部(3
3)(33)に接合されるとともに、樋部材(32)の前後両側壁
(35)(35)の外面に取り付けられた帯状固定片(36)が外側
に折り曲げられて、垂木(22)に固定されている。
樋部材(32)の左右両端は端部閉鎖部材(37)(37)によって
それぞれ塞がれている。各端部閉鎖部材(37)は樋部材(3
2)の横断面を上側に越える大きさの方形の端壁(38)と、
これの下縁に連なる底壁(39)および前後両側縁に連なる
前後両側壁(40)(40)と、端壁(38)の上端部より前後両側
に張り出した張出壁部(41)(41)とよりなるものである。
樋部材(32)の左右両端に端部閉鎖部材(37)(37)がそれぞ
れ嵌め被せられると、端部閉鎖部材(37)(37)の端壁(38)
(38)によって樋部材(32)の左右両端面が塞がれるととも
に、端壁(38)(38)の底壁(39)(39)および前後両側壁(40)
(40)が、樋部材(32)の底壁(44)および前後両側壁(35)(3
5)に接続され、最後に端部閉鎖部材(37)(37)の前後両張
出壁部(41)(41)が防水ユニット(2)の左右両側壁(7)(8)
の外面にそれぞれ接合されているものである。
なお、樋部材(32)の底壁(34)の左端寄り部分に排水孔(4
2)があけられ、この排水孔(42)に鍔(45)付き縦樋取付部
材(43)の周壁(44)部分が嵌め入れられて、該周壁(44)の
下端部に縦樋(46)の上端部が接続されている。
この第2実施例のその他の点は上記第1実施例の場合と
同様であるので、図面において同一のものには同一の符
号を付した。
なお、上記実施例においては、防水ユニット(1)の取付
板(3)は、横断面略L字形であるが、これは垂直壁(3a)
のみからなる帯板状であっても良い。
また上記実施例では、防水ユニット(1)の取付板(3)(3)
の垂直部(3a)(3a)のボルト孔にボルト(4)(4)を挿通した
のち、これらの垂直部(3a)(3a)にユニット本体(2)の前
後両側壁(5)(6)が左面接着されているが、場合によって
は、各取付板(3)の垂直部(3a)のボルト孔より上側に未
接着部を設けておき、防水ユニット(1)の施工現場にお
いてボルト(4)(4)を取付板(3)(3)の垂直部(3a)(3a)のボ
ルト孔に挿通するようにしても良い。
また上記実施例においては、この考案による防水シート
利用簡易防水ユニットを、バルコニーの床面を防水施工
するのに適用した場合を説明したが、これに限らず、こ
の考案による防水ユニットは、その他ベランダや比較的
小面積の陸屋根等において防水施工を行なう場合にも同
様に適用されるものである。
さらに図示は省略したが、この考案による防水シート利
用簡易防水ユニットは、バルコニーやベランダの床面、
および比較的小面積の陸屋根等において断熱防水施工を
行なう場合にも同様に適用されるものである。
すなわち、この場合には、バルコニーの床面等の防水す
べき壁面の上に、まず断熱材が敷かれ、この断熱材の上
に、この考案による防水ユニットが設置せられるもので
ある。
ここで、断熱材としては、例えばポリスチロール、ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン等の樹脂発泡
体を使用するが、これらのうち、とくにポリスチロール
発泡体を使用するのが経済的に有利である。
なお、例えば防水シートが可塑剤高含有合成樹脂よりな
る場合には、防水シートからの可塑剤が断熱材に移行す
るのを防止するために、断熱材と防水シートとの間に可
塑剤移行防止用下地シートを介在させるのが、好まし
い。このような下地シートとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタンおよびポリ塩化ビニル等の
熱可塑性樹脂の独立発泡体よりなる厚さ1〜4mmの発泡
シート、またはこれらの発泡シートと、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルおよびポリエス
テルのフィルムあるいはこれらの樹脂よりつくられた織
布もしくは不織布からなる補強層が接着剤あるいは加熱
により全面に貼り付けられてなる複合シートを使用す
る。
防水シートが例えば軟質ポリ塩化ビニルシートよりな
り、かつ断熱材がポリスチロールまたはポリ塩化ビニル
の発泡体よりなるものである場合には、とくにポリエチ
レンもしくはポリプロピレンのフィルム、または発泡
体、さらにはこれら樹脂の発泡体と、樹脂のフィルム、
織布もしくは不織布との複合シートを使用するのが望ま
しい。
このような下地シートを用いる場合は、これを防水施工
現場において断熱材の表面に全面にわたって被せても良
いし、あるいはこの考案の防水ユニットにおける防水ユ
ニット本体の裏打ち材として使用し、防水シートと同形
同大に裁断した下地シートを、防水シートと一緒に前後
両取付板に接合して、防水ユニットに下地シートを予め
組み込むようにしても良い。
考案の効果 この考案による防水シート利用簡易防水ユニットは、上
述のように、防水シートによりつくられかつ上面が開口
した浅い箱形の防水ユニット本体と、これの前後両側壁
の下側縁部に略全長にわたってそれぞれ接合された取付
板と、これらの取付板に備えられた所要数の固定具とよ
りなるものでから、防水施工現場においては、防水すべ
き壁面の前後両側壁に防水ユニットの取付板を固定具に
よって固定するだけで防水シートを張設することがで
き、従って現場作業が非常に少なく、しかも熟練を要す
ることなく、誰にでも簡単に防水ユニットを取り付ける
ことができるため、防水施工が簡単で手間が掛からず、
作業性にすぐれており、防水施工を迅速かつ確実に行な
うことができる。そのうえ防水ユニット本体を構成する
防水シートは予め工場等において取付板に接合されてい
るので、現場施工のさい防水シートの縁部にしわが生じ
たりするようなことは全くなく、仕上がりが非常にきれ
いである。また防水ユニットはプレハブ式で工場生産さ
れるから、製造コストが非常に安くつくうえに、防水施
工が簡単であるため、施工コストが非常に安くつく。防
水シート本体は製造段階において完全な水密性を具備す
るようにつくられるので、漏水のおそれが全くない。し
かも防水ユニットは非常に軽量であるとともに、梱包の
さいにこれを巻いて小さく折り畳むことができるため、
嵩張らず、運搬および格納に非常に便利であるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す斜視図、第2図は
同本考案品を取り付けたバルコニーの部分省略拡大断面
図、第3図は本考案品を取り付ける前のバルコニーの概
略斜視図である。第4図は本考案に用いられた防水シー
トの展開図、第5図は同防水シートにより形成された防
水ユニットのコーナー部分の拡大斜視図、第6図は本考
案品に用いられたいま1つの防水シートの展開図、第7
図は同防水シートにより形成された防水ユニットのコー
ナー部分の拡大斜視図である。第8図は本考案品を巻い
て折り畳んだ状態の斜視図である。第9図は排水用樋部
材を設けた第2実施例の本考案品の分解斜視図、第10
図は同本考案品を取り付けたバルコニーの拡大縦断面
図、第11図は同横断面図である。 (1)……防水ユニット、(2)……防水ユニット本体、(3)
……取付板、(4)……ボルト(固定具)、(5)(6)……前
後両側壁、(7)(8)……左右両側壁、(9)……底壁、(14)
……ナット、(32)……樋部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水シート(10)によりつくられかつ上面が
    開口した浅い箱形の防水ユニット本体(2)と、これの前
    後両側壁(5)(6)の下側縁部に略全長にわたってそれぞれ
    接合された取付板(3)(3)と、これらの取付板(3)(3)に備
    えられた所要数の固定具(4)とよりなる、防水シート利
    用簡易防水ユニット。
JP13221189U 1989-11-14 1989-11-14 防水シート利用簡易防水ユニット Expired - Lifetime JPH0611296Y2 (ja)

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JPH0374718U JPH0374718U (ja) 1991-07-26
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JP4629698B2 (ja) * 2007-05-10 2011-02-09 株式会社シーアールユニット 防水ユニット、防水ユニットの製造方法及び防水施工方法
JP4855546B1 (ja) * 2011-06-21 2012-01-18 株式会社チャンピオン 屋根下地材

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