JP2562229B2 - 組立住宅の防水施工方法 - Google Patents

組立住宅の防水施工方法

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JP2562229B2 JP2304599A JP30459990A JP2562229B2 JP 2562229 B2 JP2562229 B2 JP 2562229B2 JP 2304599 A JP2304599 A JP 2304599A JP 30459990 A JP30459990 A JP 30459990A JP 2562229 B2 JP2562229 B2 JP 2562229B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は組立住宅の防水施工方法に関する。
(従来の技術) 組立住宅とは、特公昭62−62224号公報に記載あるよ
うに、運搬可能な一定の大きさの箱型の、且つ、内部、
外部の仕上げちれた住宅ユニットを、予め、工場で生産
し、その複数個を建築現場に運び、現場で組み立てて、
住宅となすものである。
この組立住宅は、工期が短く、且つ、寸法精度の良い
標準化された住宅となる特徴があることから、近年、だ
んだん広く採用されている。
この組立住宅の骨格は、特公昭60−13778号公報に示
されているが、第4図を参照しながら説明すると、4本
の柱111と、4本の床梁112と、4本の天井梁113とを箱
形に組み立てて、交点を溶接したものである。
そして、この天井梁113と床梁112との間には、スタッ
ド114が橋渡しされている。このスタッド114や柱111、
床梁112、天井梁113に外壁が取り付けられる。
組立住宅に使用される外壁は種々なものがあるが、そ
の最も一般的な外壁は、外壁材を四角筒状鋼のフレーム
に取り付けたものである。そして、この外壁のフレーム
をスタッド114等にリベットで取り付けることによっ
て、住宅ユニットの骨格に外壁が取り付けられる。
この工場で製作した住宅ユニットの骨格に、内装、外
装を施し、この住宅ユニットAを施工現場に運搬し、こ
れを第5図に示されるように、吊り上げ、据え付け、仕
上げを施して、組立住宅を完成させる。
かかる組立住宅の外壁と外壁との間の防水施工方法と
しては、種々な方法があるが、その代表的な方法を示す
と次の方法がある。
即ち、住宅ユニットの骨格に取り付けた外壁と外壁と
の間の垂直目値は、特開昭55−138528号公報に記載ある
ように、この垂直目地にガスケットを挿入して防水施工
を行っている。また、下階の住宅ユニットと、この上に
据え付ける上階の住宅ユニットとの間の隙間の水平目地
は、実公昭59−36567号公報に記載あるが、第6図を参
照しながら説明すると、下階の天井梁113と上階の床梁1
12との間や、外壁115と床梁112や天井梁113の間にシー
リング材116を設け、且つ、上階の外壁の内側から下階
の外壁の外側に到る被覆板117を取り付けて防水施工を
行っている。
一般住宅では建築現場で住宅の骨格を製作した後、下
階から上階まで外壁を順次取り付けるから、上階と下階
との間に特殊な目地は存在しない。しかし、組立住宅で
は、工場で上階の住宅ユニットと下階の住宅ユニットと
を別々に、製作し、これを施工現場に運搬し、施工現場
で、下階の住宅ユニットを据え付け、その上に上階の住
宅ユニットを据え付けるから、必然的に、下階の住宅ユ
ニットと上階の住宅ユニットとの間に継ぎ目、即ち、水
平目地が生ずる。
そして、住宅ユニットの骨格に取り付けられた外壁と
外壁との間の垂直目地の防水施工は、工場で施工される
から防水性能がよいが、上階と下階の住宅ユニットの間
の水平目地および住宅ユニットと隣の住宅ユニットとの
間の垂直目地は、施工現場で施工するから不完全になり
易い。
特に、水平目地の防水施工は極めて困難であり不完全
になり易い。
従って、従来では、この水平目地の防水は、前述の実
公昭59−36567号公報に記載あるいように、下階の住宅
ユニットと上階の住宅ユニットとの間にシーリング材11
6を設け、更に、被覆板117を設けるというように、極め
て複雑な構造としている。また、この施工は、通常、予
め、被覆板117を上階の住宅ユニットの外壁115下端の内
側に取り付け、この被覆板117が下階の住宅ユニットの
外壁115上端の外側に位置するように、上階の住宅ユニ
ットを下階の住宅ユニットの上に注意深く降ろして据え
付ける。従って、極めて細心の注意をもって施工する必
要があり、困難であった。
そこで、例えば特開昭63−210328号公報に記載あるよ
うに、建物の上下の外壁パネルの突合せ部等の外壁水封
入部を防水シートによって被覆する外壁の防水構造が提
案されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記の防水シートによって被覆する外壁の防水構造に
おいては、防水シートとして例えばブチルゴムシートを
使用を使用すると、工場で下階の住宅ユニットの外壁の
上端面から天井梁の上面にブチルゴムテープを貼り、パ
ッキンを介して上階の住宅ユニットを載せるだけで、上
階の住宅ユニットの外壁下端面や床梁の下面等がブチル
ゴムテープで接着され、この間から雨水が漏れなくな
り、防水が完全になり、極めて簡単に防水施工できる利
点がある。
ところで、住宅ユニットの据え付けは、天気の良い日
ばかりでなく、据え付けている途中から雨が降ったり、
あるいは、工程上、少し位雨が降っていても据え付ける
ことがあるが、下階の外壁の上端や梁の上面に設けられ
ているブチルゴムテープは雨水に濡れるとその接着性能
が衰えるので、防水が完全なものとならず、施工工事を
中止する等の問題があり、雨が降っていても防水を完全
にする施工する方法が要望されていた。
本発明は、かかる点に鑑み、雨が降っているときにも
容易に且つ確実に防水できる組立住宅の防水施工方法を
提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1記載の組立住宅の防水施工方法は、
工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で複数個の住宅
ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工方法におい
て、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、床梁を箱形
に組み立てたものであり、工場で下階の住宅ユニットの
骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上端面から天
井梁の上面にJIS−K−2530で規定する針侵入度60以上
のブチルゴムテープを貼り、施工現場で下階の住宅ユニ
ットを据え付け、工場で貼られたブチルゴムテープの上
に、合成樹脂またはゴムの発泡シートを載せ、この上に
上階の住宅ユニットを載せることを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の組立住宅の防水施工方
法は、工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で複数個
の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工方法に
おいて、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、床梁を
箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅ユニッ
トの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上端面か
ら天井梁の上面に、表面にゴム系両面粘着テープが設け
られたブチルゴムテープを貼り、施工現場で下階の住宅
ユニットを据え付け、工場で貼られたブチルゴムテープ
の上に、合成樹脂またはゴムの発泡シートを載せ、この
上に上階の住宅ユニットを載せることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の組立住宅の防水施工方
法は、工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で複数個
の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工方法に
おいて、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、床梁を
箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅ユニッ
トの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上端面か
ら天井梁の上面に、表面にアクリル系エマルジョン接着
剤が塗布されたブチルゴムテープを貼り、施工現場で下
階の住宅ユニットを据え付け、工場で貼られたブチルゴ
ムテープの上に、合成樹脂またはゴムの発泡シートを載
せ、この上に上階の住宅ユニットを載せることを特徴と
する。
さらに、本発明の請求項4記載の組立住宅の防水施工
方法は、工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で複数
個の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工方法
において、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、床梁
を箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅ユニ
ットの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上端面
から天井梁の上面にブチルゴムテープを貼り、施工現場
で、下階の住宅ユニットの外壁の上端面から天井梁の上
面に貼られたブチルゴムテープと、隣の住宅ユニットの
外壁の上端面から天井梁上面に貼られたブチルゴムテー
プとの間に橋渡しするように、ブチルゴムテープを貼っ
て、住宅ユニットに貼られたブチルゴムテープと隣の住
宅ユニットに貼られたブチルゴムテープとを繋ぎ、これ
等のブチルゴムテープの上に、合成樹脂またはゴムの発
泡シートを載せることを特徴とする。
本発明においては、ブチルゴムテープが防水シートと
して用いるものであるが、ブチルゴムテープはブチルゴ
ムをテープ状にしたものであって、請求項1記載の発明
においてはJIS−K−2530に規定する針侵入度が60以上
であるブチルゴムテープを用いることが必要である。か
かるブチルゴムテープは表面に降った雨水を撥水させる
ので、雨水がこの上に降っても、接着性能に影響されな
い。
また、請求項2〜4記載の発明においては、ブチルゴ
ムテープとしては請求項1の発明におけるブチルゴムテ
ープに限定されないが、加硫の少ない柔らかいものが好
適である。
請求項2記載の発明においては、ブチルゴムテープの
表面にゴミ系両面粘着テープを貼ることが必要である。
このブチルゴムテープとしては請求項1の発明における
ブチルゴムテープに限定されないが、加硫の少ない柔ら
かいものが好適である。ゴム系両面粘着テープは表面に
降った雨水を撥水させるので、雨水がこの上に降って
も、接着性能に影響されない。この際、住宅ユニットを
現場に運搬し、施工する迄に、ゴム系両面粘着テープ表
面が汚れないように、粘着テープ表面に離型紙を設ける
と便利である。
また、請求項3記載の発明においては、ブチルゴムテ
ープの上にアクリル系エマルジョン接着剤を塗布する必
要がある。このブチルゴムテープとしては請求項1の発
明におけるブチルゴムテープに限定されないが、加硫の
少ない柔らかいものが好適である。雨水等によって接着
性能が影響されないアクリル系接着剤の層が設けられる
から、雨水がこの上に降っても、接着性能に影響されな
い。
さらに、請求項4記載の発明においては、組立住宅の
施工現場での防水施工で最も困難なところである、施工
現場で防水施工する住宅ユニットと隣の住宅ユニットと
の間の縦目地と、上階の住宅ユニットと下階の住宅ユニ
ットとの間の水平目地との交点、即ち、十字目地部に係
る十字目地部の防水施工が完全に行われるものであり、
ブチルゴムテープとして、JIS−K−2530で規定する針
侵入度60以上のブチルゴムテープ、表面にゴム系両面粘
着テープが設けられたブチルゴムテープ、表面にアクリ
ル系エマルジョン接着剤が塗布されたブチルゴムテープ
のいずれかを用いれば、雨水がこの上に降っても、接着
性能に影響されないので雨の日においても施工できるの
である。
請求項1〜4記載の発明において、合成樹脂またはゴ
ムの発泡シートとは、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニール、ポリウレタン等の合成樹脂の発泡体
や、天然ゴム等のゴムの発泡体のシートをいい、発泡体
の気泡が連続になっていてもよいし、独立になっていて
もよい。
この合成樹脂やゴムの発泡シートをブチルゴムテープ
の上に載せるのは次の理由による。
即ち、組立住宅の据え付けは、下階の住宅ユニットの
上に、上階の住宅ユニットを据えつけるのであるが、そ
の間にブチルゴムテープと発泡シートがあると、この発
泡シートとブチルゴムテープとが上階の住宅ユニットに
よって圧縮され、この上階と下階の住宅ユニットの隙間
がなくなると同時に、ブチルゴムテープが、発泡シート
や上階の住宅ユニットの外壁下端面や床梁下面に接着し
て一体となり、この間から雨水が漏れなくなり、防水が
完全になるからである。
換言すると、合成樹脂またはゴムの発泡シートは圧縮
比率が大きく、上階の住宅ユニットの外壁下端面や床梁
の下面への密着性がよく、且つ、ブチルゴムテープとの
接着性がよいからである。
本発明に使用する合成樹脂またはゴムの発泡シート
に、撥水性のよい液状ブチル重合体を滲み込ませると更
に防水性能が向上する。この際、合成樹脂またはゴムの
発泡シートとして、連続気泡の発泡シートを使用する
と、この液状ブチル重合体の滲み込みが良いから、好ま
しい。
かかる合成樹脂またはゴムの好ましい発泡シートとし
ては、連続気泡の軟質ポリウレタンの発泡シートがあ
る。
(作 用) 請求項1〜4記載の発明においては、下階の住宅ユニ
ットの外壁の上端面から天井梁上面に、ブチルゴムテー
プを貼ってあり、この上に、合成樹脂またはゴムの発泡
シートを載せているから、この上に上階の住宅ユニット
を据え付けると、上階の住宅ユニットの外壁の下端が下
階の外壁の上端の上に、また、上階の住宅ユニットの床
梁の下面が下階の天井梁の上面に、それぞれ重合され、
これ等の間にあるブチルゴムテープと合成樹脂またはゴ
ムの発泡シートが圧縮され、ブチルゴムテープが上階の
住宅ユニットの外壁下端面や床梁下面に接着する。この
ように、上階の床梁の下面、外壁の下端面と、下階の天
井梁の上面、外壁の上端面とがブチルゴムテープにより
接着されるから、防水性の極めて優れている外壁とな
る。
また、請求項4記載の発明においては、上記以外に、
下階の住宅ユニットと隣の住宅ユニットとの間の垂直目
地と、この上の住宅ユニットとの間の水平目地との交点
である所謂「十字目地」にも、施工現場でブチルゴムテ
ープを貼って、この住宅ユニット間のブチルゴムテープ
の間隙をなくし、この上に合成樹脂またはゴムの発泡シ
ートを載せ、この上に、上階の住宅ユニットを据え付け
るから、同様な作用により、この部分の防水性が完全と
なる。
そして、ブチルゴムテープとしてJIS−K−2530で規
定する針侵入度60以上のものを用いたり(請求項1記載
の発明)、ブチルゴムテープの上に両面粘着テープを貼
ったり(請求項2記載の発明)、ブチルゴムテープの上
にアクリル系エマルジョン接着剤を塗布するので(請求
項3記載の発明)、このブチルゴムテープは雨の日の施
工でも、接着性に影響なくなり、上階の住宅ユニットの
外壁下端面や床梁の下面によく接着し、防水性能の良い
住宅となる。
(実施例) 次に、本発明の実施例を、図面を参照しながら、説明
する。
図面は本発明の一実施態様を示すもので、第1図は施
工現場で下階の住宅ユニットの上に発泡シートを載せて
いる状態を示す斜視図、第2図は下階の住宅ユニットと
隣の住宅ユニットとの間の十字目地部に発泡シートを設
けている状態を示す斜視図、第3図は本発明方法で施工
した下階の住宅ユニットと上階の住宅ユニットとの接合
部の断面図である。
図において、1は下階の住宅ユニットの天井梁であ
る。
2は下階の住宅ユニットの外壁である。
3はJIS−K−2530で規定する針侵入度60以上のブチ
ルゴムテープ、表面にゴム系両面粘着テープが設けられ
たブチルゴムテープ、表面にアクリル系エマルジョン接
着剤が塗布されたブチルゴムテープのいずれかのブチル
ゴムテープであり、このブチルゴムテープ3は、工場で
下階の住宅ユニットの外壁2の上端面と天井梁1の上面
に設けられる。
4は連続気泡の軟質ポリウレタン発泡体に液状ブチル
重合体を滲み込ませた発泡シートである。5は住宅ユニ
ットの骨格に取り付けられた外壁と外壁との間の垂直目
地に設けられているガスケットであり、51は下階の住宅
ユニットと隣の住宅ユニットの間の垂直目地に挿入され
ているガスケットである。
6はポリエチレン発泡体のロッドであり、防水性能を
更に向上させるために、住宅ユニットと隣の住宅ユニッ
トとの間の垂直目地に挿入されている。
7は下階の住宅ユニット上部と隣の住宅ユニット上部
との間の十字目地部に設けられたJIS−K−2530で規定
する針侵入度60以上のブチルゴムテープ、表面にゴム系
両面粘着テープが設けられたブチルゴムテープ、表面に
アクリル系エマルジョン接着剤が塗布されたブチルゴム
テープのいずれかのブチルゴムテープである。
8は上階の住宅ユニットの床梁であり、9は上階の住
宅ユニットの外壁である。
次に、この住宅ユニットの防水施工方法を説明する。
工場で、上階および下階の住宅ユニットを完成させ
る。
このとき施工される住宅ユニットの防水施工について
説明すると、先ず、住宅ユニットのスタッドに外壁をリ
ベットで取り付ける。すると、外壁2の上端面と天井梁
1の上面とは少し段差があるが、外壁2上部と天井梁1
の上部とは近接した状態に、外壁2が取り付けられる。
この外壁2と階壁2との間の垂直目地にガスケット5が
挿入される。
次に、下階の住宅ユニットの外壁2の上端面から天井
梁1と上面に、ブチルゴムテープ3を貼り付ける。
このようにして完成した住宅ユニットを施工現場に運
搬する。
施工現場で、下階の住宅ユニットを据えつける。
この下階の住宅ユニットと隣の住宅ユニットとの間の
垂直目地に棒状のポリエチレン発泡体6を挿入し、その
室外側に、ガスケット51を挿入する。
次に、この下階の住宅ユニットの外壁2の上端面から
天井梁上面に貼られたブチルゴムテープ3と、隣の住宅
ユニットの外壁の上端面から天井梁上面に貼られたブチ
ルゴムテープ3とを繋ぐように、ブチルゴムテープ7を
貼り付け、下階の住宅ユニットと隣の住宅ユニットの間
にブチルゴムテープの隙間がないようにする。
その後、下階の住宅ユニットの上に貼られているブチ
ルゴムテープ3の上から、住宅ユニット間に貼られたブ
チルゴムテープ7の上を通過して、隣の住宅ユニットの
ブチルゴムテープ3の上に、発泡シートを載せ、その上
に上階の住宅ユニットを据え付ける。
すると、ブチルゴムテープ3および7と発泡シート4
とを圧縮しながら、上階の住宅ユニットが下階の住宅ユ
ニットの上に下りてきて、この間にあるブチルゴムテー
プ3および7と発泡シート4とが圧縮され、ブチルゴム
テープ3および7の接着性により、上階の床梁8下面と
下階の天井梁1上面、および、上階の外壁9の下端面と
下階の外壁2の上端面とが一体に接着され、防水性能の
よい外壁が完成する。
次に、実際の例に付いて説明する。
実施例1 JIS−K−2530に規定する針入度針入度88のブチルゴ
ムテープ(アサヒコーポレーション社製)を使用し、工
場で、下階の住宅ユニットの外壁の上端面から天井梁の
上面に貼り付けて下階の住宅ユニットを製作した。
この下階の住宅ユニットを施工現場に運搬し、下階の
住宅ユニットを複数個据えつける。その後、下階の住宅
ユニットと隣の住宅ユニットとの間の垂直目地に棒状ポ
リエチレン発泡体とガスケットとを挿入し、下階の住宅
ユニットの外壁上端面と天井梁の上面に貼られたブチル
ゴムテープと隣の住宅ユニットのブチルゴムテープとを
繋ぐように、上記針入度88のブチルゴムテープを貼り、
これらのブチルテープの上に、液状ブチル重合体を含浸
させた連続気泡の軟質ポリウレタン発泡シート(日本発
条社製スーパーシート)を載せ、この上に、上階の住宅
ユニットを据え付けた。
この住宅は防水性能が優秀であった。
また、雨の日に、このブチルゴムテープ上に球状にな
っている水滴を、ポリウレタン発泡シートで他方に押し
ながら、発泡シートを押さえ付けて、ブチルゴムシート
上に発泡シートを載せ、この上に上階の住宅ユニットを
据え付けて、施工した。この組立住宅の防水性能は、晴
天のとき施工した組立住宅の防水性能とほぼ同じであっ
た。
実施例2 工場で下階の住宅ユニットの外壁の上端面と天井梁の
上面とにブチルゴムテープを貼った後、アクリル系エマ
ルジョン接着剤(アサヒコーポレーション社製サンダイ
ン125)を塗布した。その他は実施例1と同じ方法で組
立住宅を建設した。
この組立住宅の防水性能は極めてよかった。
また、雨の日に施工したが、防水性能に変化がなかっ
た。
実施例3 工場で下階の住宅ユニットの外壁の上端面と天井梁の
上面とにブチルゴムテープを貼り、その上に離型紙が設
けられているゴム系両面粘着テープ(アサヒコーポレー
ション社製サンダイン135K)を貼ること、および、施工
現場で施工する直前に、この離型紙を取り去ることが実
施例1と異なるだけで、他は実施例1と同じ方法で住宅
ユニットを据え付けて、組立住宅を建設した。
この組立住宅は防水性能が優れていた。
また、雨の日に施工したが、防水性能に変化がなかっ
た。
比較例1 JIS−K−2530に規定する針入度45〜55の一部加硫し
たブチルゴムテープ(アサヒコーポレーション社製フラ
ッシュバンドC)を使用し、工場で、下階の住宅ユニッ
トの外壁の上端面から天井梁の上面に貼り付けて下階の
住宅ユニットを製作した。
この下階の住宅ユニットを晴天日に施工現場に運搬
し、下階の住宅ユニットを複数個据えつける。その後、
下階の住宅ユニットと隣の住宅ユニットとの間の垂直目
地に棒状ポリエチレン発泡体とガスケットとを挿入し、
下階の住宅ユニットの外壁上端面と天井梁の上面に貼ら
れたブチルゴムテープと隣の住宅ユニットのブチルゴム
テープとを繋ぐように、上記針入度45〜55のブチルゴム
テープを貼り、これらのブチルテープの上に、液状ブチ
ル重合体を含浸させた連続気泡の軟質ポリウレタン発泡
シート(日本発条社製スーパーシート)を載せ、この上
に、上階の住宅ユニットを据え付けた。
この組立住宅は防水性能がよい住宅となったが、同じ
方法で、雨の日に施工したところ、ブチルゴムテープと
ポリウレタン発泡シートとの接着性が悪く、この境界面
から雨水が滲み込み、防水性能が若干劣る組立住宅とな
った。
(発明の効果) 請求項1〜3記載の発明においては、工場で下階の住
宅ユニットの外壁の上端面から天井梁の上面にブチルゴ
ムテープを貼り、施工現場で、このブチルゴムテープの
上に合成樹脂またはゴムの発泡シートを載せ、その後、
上階の住宅ユニットを載せるだけで、下階の住宅ユニッ
トの外壁の上端面や天井梁の上面と、上階の住宅ユニッ
トの外壁下端面や床梁の下面とがブチルゴムテープで接
着され、防水性能の良い住宅となる。このように、ブチ
ルゴムテープを貼り、発泡シートを載せるだけで、極め
て簡単に防水施工でき、ブチルゴムテープとして、JIS
−K−2530で規定する針侵入度60以上のものを用いた
り、ブチルゴムテープの上に両面粘着テープを貼った
り、ブチルゴムテープの上にアクリル系エマルジョン接
着剤を塗布したりしているので、雨が降った日に据え付
け、防水施工しても、防水性能のよい組立住宅となり、
極めて便利である。
また、請求項4記載の発明においては、上階ユニット
と下階住宅ユニットの間の水平目地の防水施工を容易に
且つ確実に行うことができるとともに、下階の住宅ユニ
ットと隣の住宅ユニットとの間の垂直目地と、この上の
住宅ユニットとの間の水平目地との交点である所謂「十
字目地」にも、施工現場でブチルゴムテープを貼って、
この住宅ユニット間のブチルゴムテープの間隙をなく
し、この上に合成樹脂またはゴムの発泡シートを載せ、
この上に、上階の住宅ユニットを据え付けるから、この
「十字目地」部分の防水性が完全となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の施工現場で下階の住宅ユニットの上に
発泡シートを載せている状態を示す斜視図、第2図は下
階の住宅ユニットと隣の住宅ユニットとの間の十字目地
部に発泡シートを設けている状態を示す斜視図、第3図
は本発明方法で施工した下階の住宅ユニットと上階の住
宅ユニットとの接合部の断面図である。 第4図は住宅ユニットの骨格を示す斜視図、第5図は施
工現場で住宅ユニットを据え付けている状態を示す斜視
図、第6図は従来方法で施工した下階の住宅ユニットと
上階の住宅ユニットとの接合部の断面図である。 1……下階の住宅ユニット 2……外壁 3……ブチルゴムテープ 4……発泡シート (ポリウレタン発泡シート) 5……住宅ユニットの垂直目地部に設けられたガスケッ
ト 51……住宅ユニットと住宅ユニットの間の垂直目地部に
設けられたガスケット 7……十字目地部に設けられたブチルゴムテープ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で
    複数個の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工
    方法において、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、
    床梁を箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅
    ユニットの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上
    端面から天井梁の上面にJIS−K−2530で規定する針侵
    入度60以上のブチルゴムテープを貼り、施工現場で下階
    の住宅ユニットを据え付け、工場で貼られたブチルゴム
    テープの上に、合成樹脂またはゴムの発泡シートを載
    せ、この上に上階の住宅ユニットを載せることを特徴と
    する組立住宅の防水施工方法。
  2. 【請求項2】工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で
    複数個の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工
    方法において、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、
    床梁を箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅
    ユニットの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上
    端面から天井梁の上面に、表面にゴム系両面粘着テープ
    が設けられたブチルゴムテープを貼り、施工現場で下階
    の住宅ユニットを据え付け、工場で貼られたブチルゴム
    テープの上に、合成樹脂またはゴムの発泡シートを載
    せ、この上に上階の住宅ユニットを載せることを特徴と
    する組立住宅の防水施工方法。
  3. 【請求項3】工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で
    複数個の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工
    方法において、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、
    床梁を箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅
    ユニットの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上
    端面から天井梁の上面に、表面にアクリル系エマルジョ
    ン接着剤が塗布されたブチルゴムテープを貼り、施工現
    場で下階の住宅ユニットを据え付け、工場で貼られたブ
    チルゴムテープの上に、合成樹脂またはゴムの発泡シー
    トを載せ、この上に上階の住宅ユニットを載せることを
    特徴とする組立住宅の防水施工方法。
  4. 【請求項4】工場で住宅ユニットを製作し、施工現場で
    複数個の住宅ユニットを組み立てる組立住宅の防水施工
    方法において、前記住宅ユニットの骨格は天井梁、柱、
    床梁を箱形に組み立てたものであり、工場で下階の住宅
    ユニットの骨格に外壁を取り付け、この下階の外壁の上
    端面から天井梁の上面にブチルゴムテープを貼り、施工
    現場で、下階の住宅ユニットの外壁の上端面から天井梁
    の上面に貼られたブチルゴムテープと、隣の住宅ユニッ
    トの外壁の上端面から天井梁上面に貼られたブチルゴム
    テープとの間に橋渡しするように、ブチルゴムテープを
    貼って、住宅ユニットに貼られたブチルゴムテープと隣
    の住宅ユニットに貼られたブチルゴムテープとを繋ぎ、
    これ等のブチルゴムテープの上に、合成樹脂またはゴム
    の発泡シートを載せることを特徴とする組立住宅の防水
    施工方法。
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