JP3283352B2 - 外壁の防水構造及び水切りシート - Google Patents

外壁の防水構造及び水切りシート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外壁の防水構造及びこの
外壁の防水構造に使用される水切りシートに関する。詳
細には、上側外壁と下側外壁との間に形成される水平方
向の隙間を防水する防水構造及びこの防水構造に使用さ
れる水切りシートに関する。特に、組立住宅等のユニッ
ト建物の上階の建物ユニットと下階の建物ユニットとの
間に形成される水平方向の隙間を防水するのに好適な外
壁の防水構造及びこの防水構造に使用される水切りシー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】建物に外壁パネル等の外壁を取り付ける
と、上側外壁と下側外壁との接合部に隙間ができるか
ら、この隙間を防水する必要がある。従来、この隙間を
防水する防水構造としては、隙間をモルタル等で塞いだ
り、隙間にガスケットを挿入して防水することも行われ
ているが、水切りシートや水切り板を挿入して防水する
防水構造が簡単であるのでしばしば利用される。水切り
板を使用する防水構造は、実開昭56−41007号公
報、実開昭62−107013号公報に記載あるよう
に、断面Z形の硬質板からなる長尺の水切り板を使用し
一方の側縁を上階の外壁の内側に挿入し、反対側の側縁
を外壁の外側に垂下させたものが多い。
【0003】又、水切りシートを使用する防水構造は、
特開昭52−91512号公報に記載されているよう
に、水切りシートの一方の側縁を外壁パネルの下側と外
壁や床梁等のと間に挟み、他の側縁を外側に垂れ下げて
使用するものが知られている。一方、組立住宅等のユニ
ット建物は、特公昭62−62224号公報に記載ある
ように、運搬可能な一定の大きさの箱形の、且つ、内
部、外部の仕上げられた住宅ユニット等の建物ユニット
を、予め、工場で製造し、これを保管し、施工現場に運
搬し、施工現場で組み立てて建物となすものである。こ
のユニット建物は、1階の建物ユニットの上に2階の建
物ユニットを載せるというように下階の建物ユニットの
上に上階の建物ユニットを載せて建物とするものである
から、必然的に、上階の建物ユニットの外壁と下階の建
物ユニットの外壁との間に隙間が生ずる。このユニット
建物の隙間を防水する防水構造も従来の建物と同様に水
切り板や水切りシートが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水切り板で防
水する防水構造では、下側外壁に垂下させた水切り板の
下側の部分が外側に大きく突出するから外壁面に異質な
線が生じて美麗でない。又、この水切り板の下側と下側
外壁との間に隙間があり、ここから、雨水が風で吹き上
げられて浸入するという問題もある。水切りシートで防
水する防水構造では、水切りシートは柔軟で、下側外壁
の外側に密着し、上記のような問題は発生しないが、外
壁パネルは重いからこの水切りシートを挟みながら、外
壁パネルを取り付ける施工が困難である。
【0005】更に、組立住宅等のユニット建物の場合に
は、次のような問題がある。即ち、上階の建物ユニット
の外壁と下階の建物ユニットの外壁との水平方向の隙間
を上記の断面Z形の水切り板で防水する構造にするに
は、予め、上階の建物ユニットの外壁の下端に水切り板
を取り付けていると、下側に出っ張っている水切り板が
運搬等の際に邪魔になったり破損するから、据え付ける
ときに、上階の建物ユニットの外壁の下端部の内側に水
切り板の上側縁を挿入し、この水切り板を保持しなが
ら、この上階の建物ユニットを下階の建物ユニットの上
に徐々に降ろし、水切り板の下側縁が下階の建物ユニッ
トの外壁の外側に垂下するように据え付けているが、上
階の建物ユニットを下階の建物ユニットの上に降ろす
際、少しでも位置がずれると、水切り板を取り付けるこ
とができないし、又、上階の建物ユニットと下階の建物
ユニットの間に指等を挟むことがあるので細心の注意を
払う必要がある。従って、施工が極めて危険で、時間が
かかるという問題がある。
【0006】又、水切りシートで上階の建物ユニットと
下階の建物ユニットとの隙間を防水する構造にするに
は、水切りシートを上階の建物ユニットの外壁と下階の
建物ユニットの外壁または天井梁で挟む必要があるが、
ユニット建物では挟むことが困難であるから、公知の方
法で水切りシートを取り付けることが不可能である。即
ち、通常、上階の建物ユニットの床梁や外壁の下側と柱
の下端との間には、柱に建物ユニットの荷重がかかるよ
うに、隙間が設けられている。従って、上階の建物ユニ
ットの柱を下階の建物ユニットの柱の上に載せると、上
階の建物ユニットの床梁や外壁と下階の建物ユニットの
天井梁や外壁との間に隙間が生じるから、この上階の建
物ユニットの床梁や外壁と下階の建物ユニットの外壁と
の間に水切りシートを挟むことはできない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上側外壁と下側
外壁との間に形成される水平方向の隙間を簡単に且つ確
実に防水できる外壁の防水構造及びこの防水構造に使用
される水切りシートを提供するものである。本発明の他
の目的は上階の建物ユニットと下階の建物ユニットとの
間に形成される水平方向の隙間を簡単に且つ確実に防水
できるユニット建物に好適な外壁の防水構造及びこの防
水構造に使用される水切りシートを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためになされたものであって、本発明外壁の防水
構造は上側外壁と下側外壁との間に形成される水平方向
の隙間を防水する外壁の防水構造であって、断面L字形
の長尺の硬質板とこの硬質板の側縁に設けられた軟質シ
ートと更にこの先端部に前記硬質板にほぼ平行に設けら
れた硬質長尺体とからなる水切りシートの断面L字形の
硬質板が上側外壁の内側面から下端面に沿って取り付け
られ、この硬質板の側縁に設けられた軟質シートとこの
先端に設けられた硬質長尺体とが下側外壁の外側に沿っ
て垂れ下げられているものである。
【0009】本発明外壁の防水構造をユニット建物に適
用する場合にはそのまま適用してもよいが、建物ユニッ
トは工場でできるだけ多く完成させて、施工現場の工数
を少なくすることが特徴であるから、この特徴を生かす
ために、工場でこの水切りシートを取り付けることがで
きる構造が好ましい。即ち、ユニット建物に適用する場
合には、上階の建物ユニットの外壁は下端が床梁の下端
より高い位置になるように取り付けられ、断面L字形の
長尺の硬質板とこの硬質板の側縁に設けられた軟質シー
トと更にこの先端部に前記長尺硬質板にほぼ平行に設け
られた硬質長尺体とからなる水切りシートの断面L字形
の硬質板が上階の建物ユニットの外壁の内側面から下端
面に沿って取り付けられ、この硬質板の側縁に設けられ
た軟質シートとこの先端に設けられた硬質長尺体とが下
階の建物ユニットの外壁の外側に沿って垂れ下げられて
いる構造にするとよい。
【0010】又、本発明水切りシートは断面L字形の長
尺の硬質合成樹脂製板とこの硬質合成樹脂製板の一方の
側縁に設けられた軟質合成樹脂製シートと更にこの先端
部に前記硬質合成樹脂製板とほぼ平行に設けられた硬質
合成樹脂製長尺体とが一体に成形されているものであ
る。本発明外壁の防水構造に使用される断面L字形の長
尺の硬質板は、耐候性のよい硬質の板であればなんでも
よいが、好ましい硬質板としては、アルミニウム板、ス
テンレス板、塩化ビニル樹脂被覆鋼板等の金属板でもよ
いし、硬質塩化ビニル樹脂製板、耐衝撃性スチレン樹脂
製板等の硬質合成樹脂製板がある。
【0011】又、硬質長尺体とは、耐候性のよい硬質の
板や棒等の長尺体であればどんなものでもよい。勿論、
上記硬質板とは同じものでもよいし、別々のものでもよ
い。又、軟質シートは、柔らかいシートであればどんな
ものでもよいが、軟質塩化ビニル樹脂製シート、エチレ
ン樹脂製シート等の軟質合成樹脂製シートや合成ゴムシ
ート等が好適である。又、この硬質板の側縁に軟質シー
トを設けたり、この軟質シートに硬質長尺体を設ける方
法は接着でもよいし、リベット等で取り付けてもよい
が、硬質板と軟質シートと硬質長尺体とを一体に成形し
たものが最も好ましい。
【0012】このように硬質板と軟質シートと硬質長尺
体とを一体に成形する方法は、軟質の合成樹脂等を押し
出しながらこの両側に金属板等の硬質板と硬質長尺体と
をそれぞれ接着させる方法、金属板と金属長尺体とをほ
ぼ平行にしてクロスヘッド金型の中を通しながら金属板
と金属長尺体の表面に合成樹脂製皮膜を設けると同時に
その間に軟質シートを形成させる方法、硬質合成樹脂と
軟質合成樹脂とを別々に溶融させて押し出して金型先端
付近で合流させて硬質合成樹脂製板と軟質合成樹脂製シ
ートと硬質合成樹脂製長尺体とを一体にして押し出す複
合押出一体成形方法等があるが、複合押出一体成形方法
がコスト、精度上最も優れている。
【0013】このように硬質合成樹脂製板と軟質合成樹
脂製シートと硬質合成樹脂製長尺体とを複合押出によっ
て一体に成形すると請求項3記載の水切りシートとな
る。特に、硬質塩化ビニル樹脂製板と軟質塩化ビニル樹
脂製シートと硬質塩化ビニル樹脂製長尺体とを一体成形
方法で成形すると、同じ種類の合成樹脂であるから接合
が強固であり、特に好ましい方法である。本発明におい
て、この水切りシートの断面L字形の硬質板を上階の外
壁の内側面から下端面に沿って取り付けるが、この取り
付け方法は適宜方法でよい。例えば、外壁と床梁との間
が狭くて、単に、この間に水切りシートを挿し込むだけ
で取り付けられる場合では挿し込むだけでよいし、又、
外壁の下端や内側にビス等を使用して取り付けてもよい
し、接着剤を使用して接着してもよい。
【0014】
【作用】本発明の外壁の防水構造では、断面L字形の硬
質板が上側外壁の内側面から下端面に沿って取り付けら
れ、軟質シートと硬質長尺体とが下側外壁の外側に沿っ
て垂れ下げられているから、上側外壁にを伝って落ちて
くる雨水はこの軟質シートを伝い硬質長尺体を経て、下
側外壁に落下する。そして、上側外壁と硬質板との間か
ら浸入する雨水は内側面に沿って取り付けられている硬
質板の上にまで上がらないから、たの上側外壁と下側外
壁との隙間から雨水が漏れることがない。又、軟質シー
トの先端部には硬質長尺体が設けられているから、風等
で軟質シートが煽られることがなく、従って、風雨が強
いとき等でも、この部分から雨水が漏れることがない。
【0015】このように、本発明の外壁の防水構造は雨
の漏れがなく、完全に防水できる。又、軟質シートと硬
質板とが下側外壁に垂れ下がっているから、下側外壁に
密着して大きく突出せず美麗である。又、本発明外壁の
防水構造にするには、上側外壁を下側外壁の上に取り付
ける際に、予め、上側外壁の内側面と下端面とに断面L
字形の硬質板部分を取り付け、軟質シートとこの先端に
取り付けられた硬質長尺体とが邪魔にならないように、
上側外壁を外側から下側外壁に接近させて取り付けると
よいし、又、軟質シートとこの先端の硬質長尺体とを上
側外壁に捲くり上げて硬質長尺体を上側外壁にテープ等
で取り付けた後、上側外壁を下側外壁の上に取り付け、
その後、軟質シートと硬質長尺体の部分を下側外壁の外
側に沿って垂れ下げればよい。従って、施工が極めて簡
単である。
【0016】この軟質シートを捲くり上げる際、軟質シ
ートの先端に硬質長尺体が設けられているから、この硬
質板を上側外壁に上に引き上げることにより簡単に軟質
シートを捲くり上げることができるし、この硬質板を上
側外壁に所々取り付けるだけで軟質シートを捲くり上げ
た状態を保持できる。本発明の外壁の防水構造をユニッ
ト建物に応用するときには、上階の建物ユニットを、外
壁の下端が床梁の下端より高い位置になるように取り付
けた構造にすると、予め工場で、水切りシートの断面L
字形の硬質板部分を上階の建物ユニットの外壁の内側面
から下端面に沿って取り付けても運搬、保管、据え付け
に邪魔にならない。即ち、工場で取り付けた防水シート
の軟質シートとこの先端に取り付けられた硬質長尺体と
を外壁側の表面に捲くり上げてテープ等で取り付けてお
く。すると、水切りシートは床梁より上の位置に取り付
けられているから、フォークリフトの爪を床梁の下側に
入れて持ち上げて建物ユニットを移動させても、水切り
シートが邪魔になったり水切りシートが破損することが
ない。
【0017】又、下階の建物ユニットの上に上階の建物
ユニットを載せて据え付ける場合にも、上階の床梁の下
端より下には水切りシートがないから、水切りシートが
ない場合と同様にして据え付けることができる。尚、こ
の軟質シートのこの先端に設けられた硬質長尺体のみを
持ち上げるだけで、軟質シートが捲くり上げられるし、
又、硬質長尺体を取り付けるだけで、軟質シートと硬質
長尺体とが取り付けられる。このようにして、上階の建
物ユニットを据え付けた後に、捲くり上げている水切り
シートを外して下階の外壁の外側に垂れ下げるだけで防
水構造が完成する。このように本発明外壁の防水構造は
施工が極めて簡単であり、危険でない。
【0018】又、この水切りシートとして断面L字形の
長尺の硬質合成樹脂製板とこの長尺体の一方の側縁に設
けられた軟質合成樹脂製シートと更にこの先端に設けら
れた硬質合成樹脂製長尺体とが一体に成形されたもので
あると、この硬質合成樹脂製板と軟質合成樹脂製シート
と硬質合成樹脂製長尺体との接合が強固であり、防水信
頼性も極めて高い。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1〜5は本発明をユニット建物の一種である組立住宅に
適用した一実施例を示すもので、図1は水切りシートの
一部を示す斜視図。図2は建物ユニットの一種である住
宅ユニットの骨格を示す説明図、図3は上階の建物ユニ
ットに水切りシートを取り付けた取付部分を示す説明
図、図4は建物ユニットを据え付けている状態を示す説
明図、図5は図4のV−V線で切断した断面を示す説明
図である。
【0020】図1〜図5において、1は建物ユニットの
一種である住宅ユニットであり、この住宅ユニット1の
骨格は、図2に示すように、4本の柱11、11、1
1、11と4本の床梁12、12、12、12と4本の
天井梁13、13、13、13とが箱形に組み立てられ
たものである。この住宅ユニット1では、向かい合って
いる床梁12、12に床小梁15が差し渡され、この床
小梁15の上に木製の床根太16が取り付けられ、この
床根太16の上に床材が張られて床となる。又、向かい
合っている天井梁13、13の下部に木製の天井小梁1
7が差し渡され、この天井小梁17の下側に天井材が取
り付けられて天井となる。又、天井梁13と床梁12と
の間にスタッド19が取り付けられ、このスタッド19
の両側に外壁2と内壁とがそれぞれ取り付けられ壁とな
る。
【0021】外壁2は外壁材21とこの裏面に取り付け
られたフレーム22とからなる。そして、図3に部分的
に示されている外壁2を見れば判るように、このフレー
ム22をリベット25でスタッド19に取り付けられて
外壁2が住宅ユニット1に取り付けられる。3は水切り
シートであり、この水切りシート3は、図1に示すよう
に、断面L字形の長尺の硬質塩化ビニル樹脂製板からな
る硬質板31と、この硬質板31の側縁に一体に成形さ
れている軟質塩化ビニル樹脂製シートからなる軟質シー
ト32と、更にこの軟質シート32の先端部に設けられ
た硬質塩化ビニル樹脂製板からなる硬質長尺体33とか
らなる。この水切りシート3は硬質塩化ビニル樹脂と軟
質塩化ビニル樹脂の複合押出一体成形方法で成形したも
のである。
【0022】次に、この住宅ユニット1を据え付けて組
立住宅とする施工方法について説明する。工場で住宅ユ
ニット1の骨格を製造し、この住宅ユニット1に天井
材、床材、内壁、外壁等を取り付けて住宅ユニット1を
製造する。その際、図3に示すように、2階の住宅ユニ
ット1の外壁2を、外壁2の下端が床梁12の下端より
高い位置になるように取り付け、断面L字形の硬質板3
1をこの外壁2の内側面から下端面に沿わして水切りシ
ート3を当接し、下方からビスを螺入して外壁2に固定
する。
【0023】このように水切りシート3を設備の整った
工場で取り付けるから極めて簡単に取り付けることがで
きる。その後、硬質長尺体33を持ち上げて、水切りシ
ート3の軟質シート32を捲くり上げて、硬質長尺体3
3をテープ4で外壁2の下部に付着させておく。このよ
うに硬質板33があるから所々テープで取り付けるだけ
で簡単に軟質シート32を捲くり上げることができる。
このようにして完成した住宅ユニット1を保管場所に移
動させ、保管する。この際、フォークリフトの爪を住宅
ユニット1の床梁12の下側に入れて住宅ユニット1を
移動させたが、外壁2の下端及び水切りシート3は床梁
12の下面より高い位置にあるから、フォークリフトの
爪が当たらず、支障なく住宅ユニット1を運搬すること
ができる。
【0024】このようにして製造、保管している住宅ユ
ニット1を施工現場に運搬し、図4に示すように据え付
ける。この場合にも、水切りシート3は床梁12より上
の外壁2の下端に取り付けられていて、床梁12や柱1
1の下端が見えるから、この床梁12や柱11の位置を
確認しながら、下階の住宅ユニット1の上に据え付ける
ことができ、水切りシート3がない住宅ユニット1と同
様簡単に据え付けることができる。この後、テープ4を
取り外すと、水切りシート3の軟質シート32と硬質長
尺体33とは自重により下方に垂れて、下階の住宅ユニ
ット1の外壁の外側に沿って垂れ下がる。
【0025】このように、簡単に、下階の住宅ユニット
1の外壁と上階の住宅ユニット1との間に形成される水
平方向の隙間を防水することができる。このようにして
取り付けた水切りシート3は、先端部に硬質板33があ
るから、軟質シート32が風に煽られることがなく、下
階の住宅ユニット1の外壁の外側に水切りシート3が密
着して防水が完全であるし、水切りシートが突出せず美
麗である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明外壁の防水
構造は防水が完全であり、外観が美麗であるから価値あ
る防水構造である。又、水切りシートが下側外壁の外側
に沿って垂れ下げられていると、この水切りシートの下
端部には硬質長尺体が取り付けられているから、軟質シ
ートが風に煽られることがなく、従って、防水も完全に
なり便利である。又、本発明外壁の防水構造は極めて簡
単に施工できるので便利である。
【0027】本発明外壁の防水構造をユニット建物に応
用する場合、上階の建物ユニットを外壁の下端が床梁の
下端より高い位置に取り付けた構造にすると、設備の整
った工場で水切りシートを簡単に取り付けることができ
るし、現場施工工数が少なくなるので便利である。しか
も、工場で取り付けても、水切りシートのシート部分を
捲くり上げていれば、運搬、保管、据え付けに邪魔にな
らない。この水切りシート部分を捲くり上げる際に、そ
の先端に設けられた硬質長尺体とを持ち上げるだけでよ
いから便利である。又、この水切りシート部分を上側外
壁に止める場合にも、この硬質長尺体を所々止めるだけ
でよく止める場所を少なくすることができから便利であ
る。
【0028】本発明の水切りシートを硬質合成樹脂製板
と軟質合成樹脂製シートと硬質合成樹脂製長尺体とを複
合押出によって一体に成形したものであると、一体成形
方法で一度に成形でき、しかも、硬質合成樹脂製板と軟
質合成樹脂製シートと硬質合成樹脂製長尺体とが強固に
接合し分離することがなく、コスト・品質上有利であ
る。このように、本発明は種々な効果があるから価値あ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をユニット建物に応用した一実施例を示
すもので、水切りシートの一部を示す斜視図である。
【図2】建物ユニットの骨格を示す説明図である。
【図3】上階の建物ユニットに水切りシートを取り付け
た取付部分を示す説明図である。
【図4】建物ユニットを据え付けている状態を示す説明
図である。
【図5】図4のV−V線で切断した断面を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 建物ユニット(住宅ユニット) 11 柱 12 床梁 13 天井梁 19 スタッド 2 外壁 21 外壁材 22 フレーム 3 水切りシート 31 硬質板 32 軟質シート 33 硬質長尺体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側外壁と下側外壁との間に形成される
    水平方向の隙間を防水する外壁の防水構造であって、断
    面L字形の長尺の硬質板とこの硬質板の側縁に設けられ
    た軟質シートと更にこの先端部に前記硬質板にほぼ平行
    に設けられた硬質長尺体とからなる水切りシートの断面
    L字形の硬質板が上側外壁の内側面から下端面に沿って
    取り付けられ、この硬質板の側縁に設けられた軟質シー
    トとこの先端部に設けられた硬質長尺体とが下側外壁の
    外側に沿って垂れ下げられていることを特徴とする外壁
    の防水構造。
  2. 【請求項2】 上階の建物ユニットの外壁と下階の建物
    ユニットの外壁との間に形成される水平方向の隙間を防
    水する外壁の防水構造であって、前記上階の建物ユニッ
    トの外壁は下端が床梁の下端より高い位置になるように
    取り付けられ、断面L字形の長尺の硬質板とこの硬質板
    の側縁に設けられた軟質シートと更にこの先端部に前記
    硬質板にほぼ平行に設けられた硬質長尺体とからなる水
    切りシートの断面L字形の硬質板が上階の建物ユニット
    の外壁の内側面から下端面に沿って取り付けられ、この
    硬質板の側縁に設けられた軟質シートとこの先端部に設
    けられた硬質長尺体とが下階の建物ユニットの外壁の外
    側に沿って垂れ下げられていることを特徴とする外壁の
    防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に使用される水切りシ
    ートであって、断面L字形の長尺の硬質合成樹脂製板と
    この硬質合成樹脂製板の一方の側縁に設けられた軟質合
    成樹脂製シートと更にこの先端部に前記硬質合成樹脂製
    板にほぼ平行に設けられた硬質合成樹脂製長尺体とが複
    合押出成形によって一体に成形されたものであることを
    特徴とする水切りシート。
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