JP4897351B2 - 建築物防水構造 - Google Patents

建築物防水構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4897351B2
JP4897351B2 JP2006139660A JP2006139660A JP4897351B2 JP 4897351 B2 JP4897351 B2 JP 4897351B2 JP 2006139660 A JP2006139660 A JP 2006139660A JP 2006139660 A JP2006139660 A JP 2006139660A JP 4897351 B2 JP4897351 B2 JP 4897351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
sheet
waterproof
roof
sheet portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006139660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007308983A (ja
Inventor
徹治 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2006139660A priority Critical patent/JP4897351B2/ja
Publication of JP2007308983A publication Critical patent/JP2007308983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4897351B2 publication Critical patent/JP4897351B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bay Windows, Entrances, And Structural Adjustments Related Thereto (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

本発明は、建築物外壁の外面とこれに取り付けられる付帯設備との間を防水する建築物防水構造に関するものである。
従来からユニット建物には、建築物外壁の外面に出窓やバルコニー等その他の付帯設備を設けることが行われている(例えば、特許文献1〜4参照)。
この様な建築物外壁の外面と付帯設備との間の防水方法として、ユニット工法のような事前に防水がされている外壁面に対し、現地で出窓を取り付ける場合はシートを外壁側から出してきて出窓側に貼り付ける、またはコーキングにて現地防水をするのが一般的である。
実公平7−21811号公報 実開平5−42575号公報 特開2004−84354号公報 特開2004−116160号公報
ところで、長期における信頼性の高い防水を行うためにはシート類の防水が望ましい。しかし、複雑な屋根形状と外壁部の防水になると、シートでは部品公差・施工誤差を考えると、信頼性の高い防水を行うことが難しい。また、外壁面材を貼ってある状態で、複雑な形状の防水ラインを形成したい場合に、信頼性の高いシートでの防水は難しい。複雑な形状の防水ラインに対応できるコーキング防水では長期の信頼性に不安が残る。
更に、テープで貼り付ける方法をとると、外壁仕上に更にカバーをかけないとテープの防水性を保持できないし、下地状況によりテープの種類がかなり制限される。
そこで、本発明は、建築物外壁の外面とこれに取り付けられる付帯設備との間の防水を簡易に行うことができると共に、信頼性の高い防水を行うことができる建築物防水構造を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、屋根パネルおよび建物の外壁に当接する袖壁を有し且つ前記外壁に取り付けられた付帯設備と、前記外壁の前記袖壁の端面に対向する部分に取り付けられた入隅水切りシートと、前記袖壁と前記入隅防水シートとの間に介装されたシール材と、を備え、前記屋根パネルは、前記外壁側の縁部に沿う集水溝が設けられた屋根床板と、前記屋根床板を支持すると共に前記集水溝に接続された箱樋が縁部に設けられた屋根フレームを、備えると共に、前記箱樋に接続され且つ前記袖壁の外面側に位置させて前記屋根フレームに取り付けられた雨水排水用の角マスと、前記袖壁と前記外壁との間の入隅部に配設される防水シートおよび前記防水シートを前記袖壁と前記外壁に固着する粘着層を有する防水役物と、前記防水役物を覆うカバーと、を備える建築物防水構造であって、前記防水シートは、前記袖壁に沿って外面の上下端まで延び且つ前記角マスの前記箱樋への接続部分より前記外壁側に位置させて前記袖壁の外面に前記粘着層で固着された縦シート部と、前記縦シート部の上端に連設され且つ前記屋根フレームの縁部の上に前記粘着層で固着された上シート部と、前記上シート部に連設され且つ前記屋根フレームの縁部の屋根床板側の側部に前記粘着層で固着された床板側シート部と、前記上シート部および前記床板側シート部に連設されて前記粘着層により前記入隅水切りシートの上端部に固着された壁取付シート部を、備え、前記カバーは前記防水役物の前記縦シート部の上端部,前記上シート部及び前記床板側シート部を覆うことを特徴とする。
この建築物防水方法及びその構造によれば、建築物外壁の外面とこれに取り付けられる付帯設備との間の防水を簡易に行うことができると共に、信頼性の高い防水を行うことができる。しかも、複雑な形状の防水ラインに対し、長期の信頼性の高い防水が可能になる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、ユニット建物(建築物)1は、1階の建物ユニット2と、1階の建物ユニット2の上に組み付けられた建物ユニット3と、建物ユニット3上に組み付けられた屋根ユニット4を有する。この建物ユニット2,3の外壁2a,3aの外面及び屋根ユニット4の外壁4aの外面は、工場で組み立てる際に防水処理が施されている。
また、図1,図2においてユニット建物1は、一階の建物ユニット2の外壁2aの外面(外壁面)に取り付けられた出窓であるボウウインドウ(付帯設備)5を有する。
このボウウインドウ5は、図1に示した外面形状が多角形状で且つ円弧状の床パネル6と、床パネル6の縁部に沿って多角形状且つ円弧状に配設された多数(複数)の主枠7を有する。また、ボウウインドウ5は、図1,図2に示したように、主枠7内に設けられた建具7aと、主枠7,7間に配設された方立8と、主枠7と外壁2aとの間に設けられた袖壁9と、主枠7及び袖壁9に縁部が支持された屋根パネル10を有する。尚、屋根パネル10は図7〜図11に示したような笠木10aを有し、この笠木10a(図1,図2では図示略)は図1,図2の各主枠7の上に配設される。そして、この各笠木(図1では図示せず)が笠木板金10bでカバーされている。
この屋根パネル10は、図3に示したように、側部が袖壁9の下袖壁部9aの上端に天井フレーム11及び支持フレーム12を介して取り付けられている。また、この屋根パネル10は、周縁が主枠7の配列形状と同様に多角形状に形成された下支持パネル13と、下支持パネル13上に設けられた屋根フレーム14を有する。
この屋根フレーム14は、図3,図4に示したように支持パネル13の縁部に沿って配設された縁フレーム14aと、縁フレーム14aに間隔をおいて取り付けられた多数の支持部材14bを有する。この支持部材14bは、高さが縁フレーム14aよりも低く形成されている。
更に、屋根パネル10は、屋根フレーム14の多数の支持部材14b上に取り付けられた上支持パネル15と、縁フレーム14a上に取り付けられた仕上材16と、上支持パネル15上に配設された防水紙17と、防水紙17上に配設された塩ビ鋼板製の屋根床板18を有する。
この防水紙17は、周縁から上方に延びて縁フレーム14a及び仕上材16の側面に密接(当接)する起立部17aと、仕上材16の上面に密接(当接)する水平部17bを有する。また、屋根床板18は、鋼板の両面(上下面)を塩化ビニール樹脂層で被覆したもので、図3,図4に示したように周縁から上方に仕上材16の上端部近傍まで延びるフランジ(起立部)18aを有する。
また、屋根床板18の建物ユニット2側の縁部には、図1,図2に示したように縁部に沿って左右両端まで延びる集水溝18bが形成されている。しかも、屋根床板18は集水溝18b側に傾斜させられていて、屋根床板18上に降った雨等は矢印Bで示すように集水溝18bに向けて流れるようになっている。
また、上述した縁フレーム14a,仕上材16は袖壁本体Wの一部として設けられている。即ち、図7〜図10に示したように、縁フレーム14a,仕上材16は、下袖壁部9a,支持フレーム12,下支持パネル13等と共に袖壁本体Wを構成している。更に、外壁2aには、袖壁本体Wの端面に対向して入隅水切りシート19が接着又は粘着固定されている。この入隅水切りシート19は、建物ユニット2の上端まで延設されている。また、図7〜図10に示したように、縁フレーム14aの上端部には、上端及び外面に開口する切欠14cが形成されている(図3参照)。
また、袖壁本体Wの断面Waと水切りシート19との間には、図5,図7〜図9に示したように袖壁本体Wの外面(屋根床板18とは反対側の面)に開放する縦溝20が形成されている。この縦溝20内には、図5,図8のように上下に延びるスポンジチューブがシール材21として挿入されている。このシール材21は、断面Waと外壁2aに弾接して、袖壁本体Wの段面Waと外壁2aとの間をシールしている。しかも、シール材21の上端は仕上材16の上端と一致させられている。このシール材21の周囲に変成シリコン材等のコーキング材(図示せず)を充填する。
更に、袖壁本体Wの外面には、図9のようにシート状防水役物(入隅シート役物)22が配設されている。このシート状防水役物22は、図12に示したように、樹脂製で帯状の防水シート23を有する。
この防水シート23は、袖壁本体Wの外面(屋根床板18とは反対側の面)に設けられた外面側縦シート部23aと、外面側縦シート部23aの上端に連設され且つ仕上材16の上面及び防水紙17の水平部17bに沿う横シート部(上シート部)23bと、横シート部23bに連設され且つ防水紙17の起立部17aの外面に沿う床板側縦シート部23cを有する。しかも、防水シート23は、外面側縦シート部23a,横シート部23b,床面側縦シート部23cから略逆L字状に形成されている。
また、防水シート23は、横シート部23b及び床板側縦シート部23cに垂直に連設された壁取付シート部23dを有する。尚、外面側縦シート部23aは、壁取付シート部23d側に位置し折り曲げ線Lに沿って折り曲げ可能な折代部23a1を有する。
更に、シート状防水役物22は、外面側縦シート部23a,横シート部23b,床板側縦シート部23cの一側部に跨って袖壁本体W側に設けられた粘着層24と、壁取付シート部23dの外壁2a側の面に設けられた粘着層25を有する。
尚、図12に示したように、粘着層24,25の外面には、搬送等の取扱のために剥離シート24a,25aが貼り付けられている。
この剥離シート24a,25aは、ユニット建物1の組立現場で防水シート23を袖壁本体Wと建物ユニット2との入隅部の防水に用いる際、防水シート23の粘着層24,25から剥離される。
そして、防水シート23の外面側縦シート部23a,横シート部23b,床板側縦シート部23cは、粘着層24を介して袖壁本体Wの外面,仕上材16の上面及び防水紙17の水平部17b,防水紙17の起立部17aにそれぞれ粘着固定されている。また、防水シート23の壁取付シート部23dは、図5,図6に示したように粘着層25を介して入隅水切りシート19に粘着固定されている(図9参照)。
さらに、袖壁本体Wの外面側には、図3に示したような外装仕上パネル(化粧板)26が袖壁9の一部として取り付けられている。この外装仕上パネル26は、パネル本体27の外面に多数のタイル27aを上端部近傍の部分まで貼り付けた構成を有している。このパネル本体27の上端部には、図10に示したように切欠14cに対応させる切欠27aが形成されている。
また、この外装仕上パネル26の上端部外面には付庇28が図示しない皿木ビス等で固定されている。この付庇28は、縦板部28aと、縦板部28aの上端部に一体に固定された庇部28bを有する。尚、付庇28は、建設現場で外装仕上パネル26に取り付けられる。
しかも、付庇28の両側面とこれに対向する部分との間には変成シリコン材(図示せず)が防水のために充填され、付庇28を縦板部28aの上端部に固定している皿木ビスの頭部も変成シリコン材で防水されている。更に、付庇28の縦板部28aの外面には断面L字状のタイル29が貼り付けられている。
更に、庇部28bの上面と仕上材16の上面は略同じ高さに設けられている。そして、図3に示したように付庇28の上面と袖壁本体Wの上面は、両端部30a,30bが庇部28bの先端面と屋根床板18のフランジ18aの外面とに粘着固定された防水テープ30で覆われている。
また、この防水テープ30上には断面L字状の壁当たり板金31が載置され、防水テープ30のフランジ18a側の端部外面には壁当たり板金31の一端に設けた縦板部31aが当接している。この壁当たり板金31は、鋼板を塩化ビニールで被覆したものである。
そして、壁当たり板金31の上面は、鋼板を塩化ビニールで被覆した笠木板金32によりカバーされている。この笠木板金32には、図3に示したように、付庇28の外面側に位置する縦水切り板部32aと、屋根床板18側に位置する縦水切り板部32bを有する。この縦水切り板部32aは、庇部28bの先端面より下方まで延設されて、下端部がタイル29の上端部外面に臨ませられている。
また、付庇28には防水シート23を避けた位置に図10,図11の挿通孔33が形成されている。この挿通孔33は、図3のようにパネル本体27の上端部に設けた切欠14cに切欠27aを介して連設されている。
この挿通孔33には上述した排水溝18bに水密に接続された箱樋34が図3の如く取り付けられている。そして、この箱樋34には、図1,図2から明らかなように袖壁9の外面側に配設した集水用の角マス35が図示しない位置で図1,図2のように接続され、この角マス35には縦樋36が取り付けられている。
この様な入隅防水構造は、ボウウインドウ5の両端の入隅部(袖壁を設けた部分)に設けられる。この際、角マス35や縦樋36は図1,図2に示したように一方(右側)の付庇28に設ければよい。従って、図1,図2のボウウインドウ5の矢印C1で示した左側の図示しない袖壁には角マス35や縦樋36を設けないので、この部分に取り付けられる縁フレーム(図示せず)や外装パネル(図示せず)には上述した切欠14c,27aを設ける必要はなく、付庇(図示せず)にも上述した切欠14c,挿通孔33は設ける必要はない。
[作用]
次に、このような構成のボウウインドウ5と建物ユニット2との入隅防水構造の構築方法及びその作用を説明する。
(1)入隅防水構造の構築方法
袖壁本体Wを取り付ける前に、建物ユニット2の外壁2aの袖壁本体Wに対向させる外面に入隅水切りシート19を上下に向けて貼り付ける。この入隅水切りシート19の上下端は、外壁2aの上下端まで延設する。そして、ボウウインドウ5を組立ながら、袖壁本体Wの端面が外壁2aに当接するように、袖壁本体Wをボウウインドウ5の端に組み付ける。
次に、上支持パネル15上に防水紙17を配設し、この防水紙17の周縁から上方に起立させた起立部17aを縁フレーム14a及び仕上材16の側面に密接(当接)させた後、水平部17bを仕上材16の上面に密接(当接)させ、屋根床板18のフランジ18aを防水紙17の起立部17aに当接させる。この状態では、袖壁本体Wと水切りシート19との間には、図5〜図8に示したように袖壁本体Wの外面(屋根床板18とは反対側の面)に開放する縦溝20が形成される。
この縦溝20内に上下に延びるスポンジチューブをシール材21として挿入して、このシール材21を断面Waと外壁2aに弾接させ、袖壁本体Wの段面Waと外壁2aとの間をシールさせると共に、シール材21の上端を仕上材16の上端と一致させる。このシール材21の周囲に変成シリコン材等を図11のチューブChから押し出してを充填すると共に、袖壁本体Wの外壁2aへの当接部に変成シリコン材等を塗布して防水する。
この後、シート状防水役物22の防水シート23を袖壁本体Wに貼り付ける。即ち、シート状防水役物22の剥離シート24a,25aを防水シート23の粘着層24,25から剥離する。そして、剥離シート24a,25aが剥離された防水シート23を、外面側縦シート部23a,横シート部23b,床板側縦シート部23cが粘着層24を介して袖壁本体Wの外面,仕上材16の上面及び防水紙17の水平部17b,防水紙17の起立部17aにそれぞれ粘着固定する。一方、防水シート23を、壁取付シート部23dが粘着層25を介して入隅水切りシート19に粘着固定する。
次に、袖壁本体Wの外面側に図3に示したような外装仕上パネル(化粧板)26を取り付ける。この外装仕上パネル26の上端部外面に付庇28を図示しない皿木ビス等で固定する。そして、付庇28の両側面とこれに対向する部分との間には変成シリコン材(図示せず)を防水のために充填し、付庇28を縦板部28aの上端部に固定している皿木ビスの頭部にも変成シリコン材を塗布して防水する。更に、防水テープ30の両端部を庇部28bの先端面と屋根床板18のフランジ18aの外面とに粘着固定して、付庇28の上面と袖壁本体Wの上面を防水テープ30で覆う。
そして、防水テープ30上には断面L字状の壁当たり板金31を載置し、防水テープ30のフランジ18a側の端部外面に壁当たり板金31の一端に設けた縦板部31aを当接させる。次に、この壁当たり板金31の上面は、鋼板を塩化ビニールで被覆した笠木板金32によりカバーする。この後、付庇28の挿通孔33に箱樋34を取り付けて、この箱樋34を排水溝18bに接続し、この箱樋34に集水用の角マス35を接続し、この角マス35に縦樋36を取り付ける。
(2)入隅防水構造の作用
上述した入隅防水構造において屋根床板18上に降った雨水は、屋根床板18の傾斜に沿って矢印B方向に流れ、屋根床板18の外壁2a側の排水溝18bに捕集された後、箱樋34,角マス35及び縦樋36を介して排水される。
一方、外壁2aに貼り付けた入隅水切りシート19と笠木板金32との間に浸入する雨水の一部は、シート状防水役物22の壁取付シート部23dに沿って屋根床板18側に流れた後、排水溝18bに捕集されて、箱樋34,角マス35及び縦樋36を介して排水される。また、入隅水切りシート19と笠木板金32との間に浸入する雨水の残りは袖壁本体Wの外面に沿って流下する。
このように建物側外壁面材下から防水シート(入隅水切りシート19)を出してきて、出窓(ボウウインドウ5)側からも防水シート23を出してジョイントする。複雑な形状部では下地材に対し防水シート先端の役物形状防水テープを貼り付けることにより、防水をする。下地であれば接着する防水テープに制限は少ない。役物部は現地でカバーをつけ、防水性能を保持する。
また、複雑な形状の防水ラインに対して、防水ラインを簡易化し、シートを建物外壁側からと出窓側から出し、それぞれのシート先端部の粘着層同士を貼り合せることにより防水ラインを形成する。複雑に防水ラインが入り組む部分は出窓側から出すシートを形状にあわせ役物化し、下地に対して貼りつける。出窓屋根面は仕上材(笠木板金32)をつけるため、防水耐久性能上も、意匠上も問題ない。
(変形例)
また、図13に示したようにシート状防水役物37の防水シート38を上下に二分割して縦水切りシート39と上部水切りシート40とにし、この縦水切りシート39と上部水切りシート40とを接合シート41で接合した構成としても良い。
この上部水切りシート40は、逆U字状のシート部40aと、シート部40aの一側部に垂直に連設された壁取付シート部40bと、この壁取付シート部40bに垂直に且つ縦水切りシート39と平行に連設された壁取付シート部40cを有する。そして、縦水切りシート39の幅bはシート部40aの他端から壁取付シート部40cの端までの寸法cと同じに形成されている。
そして、防水シート38の両側部には粘着層42,43が設けられ、壁取付シート部40bのシート部40aとは反対側の面には粘着層44が設けられ、シート部40aの壁取付シート部40b側の側部には粘着層45が設けられている。
このシート状防水役物37は、建物ユニット46の出隅の防水に用いられる。例えば、付帯設備(図示せず)が建物ユニット46の外壁46aの一面に設けられ、この付帯設備の袖壁の外側面が建物ユニットの外壁46に垂直な外壁46bの外面と面一に設けられている場合、付帯設備の袖壁の外面に粘着層42を介して縦水切りシート39の一側部が粘着固定され、外壁46bに粘着層43を介して縦水切りシート39の他側部が粘着固定される。
また、外壁46aに壁取付シート部40bが粘着層45を介して粘着固定され、外壁46bに粘着層43を介して壁取付シート部40cが粘着固定され、逆U字状のシート部40aは粘着層42,45を介して図示しない付帯設備の袖壁に取り付けられる。尚、搬送時には粘着層42〜45に図示しない剥離シートが貼り付けられる。
このようなシート状防水役物37も取付方法は上述した実施例と実質的に同じであり、シート状防水役物37を有する防水構造の作用も上述した実施例と実質的に同じであるので、その説明は省略する。
以上説明したように、この発明の実施の形態の建築物防水方法は、建築物外壁(外壁2a)の外面とこれに取り付けられる付帯設備(ボウウインドウ5)との間を防水する方法であって、前記付帯設備(ボウウインドウ5)と前記外面とに跨って前記付帯設備(ボウウインドウ5)と前記外面に沿う形状に形成された防水シート23及び前記防水シート23に設けられた粘着層(24,25)を有する防水役物(シート状防水役物22)を用意して、前記付帯設備(ボウウインドウ5)を前記外面に取り付ける際に、前記防水シート23を前記粘着層(24,25)で前記外面及び前記付帯設備(ボウウインドウ5)に粘着固定することにより、前記建築物外壁(外壁2a)の外面とこれに取り付けられる付帯設備(ボウウインドウ5)との間を防水した後、前記防水役物(シート状防水役物22)をカバー(笠木板金32)で覆う方法としている。
この建築物防水方法によれば、建築物外壁の外面とこれに取り付けられる付帯設備との間の防水を簡易に行うことができると共に、信頼性の高い防水を行うことができる。しかも、複雑な形状の防水ラインに対し、長期の信頼性の高い防水が可能になる。
また、この発明の実施の形態の建築物防水構造は、建築物外壁(外壁2a)の外面とこれに取り付けられる付帯設備(ボウウインドウ5)との間を防水役物(シート状防水役物22)で防水する構造であって、前記防水役物(シート状防水役物22)は、前記付帯設備(ボウウインドウ5)と前記外面とに跨る形状に形成された防水シート23と、前記防水シート23に設けられ且つ前記防水シート23を前記外面に粘着固定している粘着層(24,25)を有すると共に、カバー(笠木板金32)で覆われている。
この建築物防水構造によれば、建築物外壁の外面とこれに取り付けられる付帯設備との間の防水を簡易に行うことができると共に、信頼性の高い防水を行うことができる。しかも、複雑な形状の防水ラインに対し、長期の信頼性の高い防水が可能になる。
また、この発明の実施の形態の建築物防水方法及びその構造は、ユニット建物(全体図示しない)の建物ユニット46の出隅と付帯設備との間の防水に用いられるシート状防水役物37であっても良い。
更に、上述した実施例では、付帯設備としてボウウインドウ5等の出窓にシート状防水役物22,37等を用いるようにした例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、シート状防水役物は、外壁が仕上られている建物において、外壁が仕上られているバルコニーユニット(付帯設備)の手摺壁当たり部の防水に用いることもできる。要は、建物とその付帯設備との間で防水構造が必要な場合には、シート状防水役物は上述した出窓やバルコニーユニット等の付帯設備に限らずに適用できる。
この発明に係る防水構造を備える建物の一部を示す概略斜視図である。 図1のボウウインドウの部分拡大斜視図である。 図1のA1−A1線に沿う断面図である。 図3の要部拡大図である。 図2の袖壁本体と建築物外壁及び防水役物との関係を示す水平断面図である。 図2の袖壁本体と建築物外壁及び防水役物との関係を示す縦断面図である。 図2の袖壁本体と建築物外壁との関係を示す部分斜視図である。 図7の縦溝にシール材を配設した状態を示す斜視図である。 図8の袖壁本体と建築物外壁との間に防水役物を取り付けた状態を示す斜視図である。 図9の袖壁本体と外装仕上パネル及び付庇との関係を示す分解斜視図である。 図10に示した外装仕上パネル及び付庇を袖壁本体に取り付けた状態を示す斜視図である。 図3,図9に示した防水役物の拡大斜視図である。 この発明の防水構造に用いる防水役物の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1…ユニット建物(建築物)
2…建物ユニット
2a…外壁(建築物外壁)
5…ボウウインドウ(付帯設備)
22…シート状防水役物(防水役物)
23…防水シート
24,25…粘着層
32…笠木板金(カバー)
37…シート状防水役物

Claims (1)

  1. 屋根パネルおよび建物の外壁に当接する袖壁を有し且つ前記外壁に取り付けられた付帯設備と、
    前記外壁の前記袖壁の端面に対向する部分に取り付けられた入隅水切りシートと、
    前記袖壁と前記入隅防水シートとの間に介装されたシール材と、を備え、
    前記屋根パネルは、前記外壁側の縁部に沿う集水溝が設けられた屋根床板と、前記屋根床板を支持すると共に前記集水溝に接続された箱樋が縁部に設けられた屋根フレームを、備えると共に、
    前記箱樋に接続され且つ前記袖壁の外面側に位置させて前記屋根フレームに取り付けられた雨水排水用の角マスと、
    前記袖壁と前記外壁との間の入隅部に配設される防水シートおよび前記防水シートを前記袖壁と前記外壁に固着する粘着層を有する防水役物と、
    前記防水役物を覆うカバーと、を備える建築物防水構造であって、
    前記防水シートは、前記袖壁に沿って外面の上下端まで延び且つ前記角マスの前記箱樋への接続部分より前記外壁側に位置させて前記袖壁の外面に前記粘着層で固着された縦シート部と、前記縦シート部の上端に連設され且つ前記屋根フレームの縁部の上に前記粘着層で固着された上シート部と、前記上シート部に連設され且つ前記屋根フレームの縁部の屋根床板側の側部に前記粘着層で固着された床板側シート部と、前記上シート部および前記床板側シート部に連設されて前記粘着層により前記入隅水切りシートの上端部に固着された壁取付シート部を、備え、
    前記カバーは前記防水役物の前記縦シート部の上端部,前記上シート部及び前記床板側シート部を覆うことを特徴とする建築物防水構造。
JP2006139660A 2006-05-19 2006-05-19 建築物防水構造 Active JP4897351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006139660A JP4897351B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 建築物防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006139660A JP4897351B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 建築物防水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007308983A JP2007308983A (ja) 2007-11-29
JP4897351B2 true JP4897351B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=38842094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006139660A Active JP4897351B2 (ja) 2006-05-19 2006-05-19 建築物防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4897351B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5026329B2 (ja) * 2008-04-18 2012-09-12 積水化学工業株式会社 バルコニーと出窓部の接合構造
JP2015155621A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 トヨタホーム株式会社 屋根部の防水構造
JP7337680B2 (ja) * 2019-12-10 2023-09-04 ミサワホーム株式会社 屋根構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3347873B2 (ja) * 1994-04-20 2002-11-20 積水化学工業株式会社 ユニット建物の防水構造とその施工方法
JP3244670B2 (ja) * 1999-08-05 2002-01-07 ナショナル住宅産業株式会社 外壁の柱カバーとベランダの笠木との間の防水構造
JP2001090307A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Sumitomo Forestry Co Ltd 下地用防水材
JP4138717B2 (ja) * 2004-08-31 2008-08-27 日東電工株式会社 展延性を有する防水気密用粘着シートによる3面交差構造物の防水施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007308983A (ja) 2007-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006307423A (ja) 幕板およびその幕板を用いた外壁施工構造
JP4897351B2 (ja) 建築物防水構造
JP5284682B2 (ja) 下屋部防水ガスケット及びこれを用いた外壁目地部のシール構造並びに外壁目地部のシール方法
JP5629079B2 (ja) 破風板の取付構造
JP6787377B2 (ja) 手摺の取付構造および手摺の取付方法
JP2002021177A (ja) 建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造
JPH0419341B2 (ja)
JP6047113B2 (ja) 庇取付け構造および方法
JP6777128B2 (ja) 手摺の防水構造
JP3501224B2 (ja) 外壁施工構造
JP6029608B2 (ja) 水切構造
JP3050975B2 (ja) 外壁の水切り方法
JP2975161B2 (ja) 幕板の取付構造
JP2023088744A (ja) 建物ユニットの上面雨仕舞構造
JP5123626B2 (ja) タイル貼りパネル及びその設置方法
JPH11222920A (ja) 外部床の防水方法
JP4430515B2 (ja) 水切り部材
JP3943387B2 (ja) 壁のリフォーム方法
JP2603412Y2 (ja) 外廊下排水構造
JP2000160856A (ja) 浴室床パネル及びその取付方法
JP2001040831A (ja) 外部床の出入隅における防水構造
JP4694038B2 (ja) 手摺り構造及び手摺りの組み立て方法
JP2023088743A (ja) 建物ユニットの上面雨仕舞構造および上面雨仕舞方法
JP2512633B2 (ja) 下屋屋根けらばと外壁パネルとの接続構造
JP2502858Y2 (ja) 建物の水切り構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4897351

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3