JP2000160856A - 浴室床パネル及びその取付方法 - Google Patents

浴室床パネル及びその取付方法

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JP2000160856A
JP2000160856A JP10334866A JP33486698A JP2000160856A JP 2000160856 A JP2000160856 A JP 2000160856A JP 10334866 A JP10334866 A JP 10334866A JP 33486698 A JP33486698 A JP 33486698A JP 2000160856 A JP2000160856 A JP 2000160856A
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waterproof sheet
waterproof
floor panel
sheet
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JP10334866A
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Takeshi Ishiwatari
武 石渡
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シートにより容易に防水作業を行うこと
ができるとともに、予め防水シートの一端が防水パンの
外縁周囲に貼付されているため、防水シートを連続して
しわ無く、きれいに張ることができて防水性が良好な浴
室床パネルを提供する。 【解決手段】 枠状の外枠材(20)と、この外枠材(20)の
内側に固定されて浴室(11)の床面を形成する防水パン(3
0)とを備えた浴室床パネル(10)であって、前記防水パン
(30)の外縁周囲には、浴室(11)の周囲の建物躯体(16)へ
の水の浸入を防ぐためのシート状の防水シート(40)の一
端が予め貼付され、この防水シート(40)の浴室壁材(13)
側の面には、粘着剤を塗布した室外側粘着部(41)を形成
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外枠材、防水パ
ン及び防水シートを予め一体化して現場での取付作業が
容易な浴室床パネル及びその取付方法に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】図7,8は、従来の浴室床パネル固定構造
を示すものであって、図7は、従来の浴室床パネルの分
解断面図、図8は、従来の浴室床パネルの縦断面図をそ
れぞれ示すものである。従来の建物における浴室の組立
について、図7及び図8を参照しながら説明する。
【0003】ここに示す従来例は、浴室を床から天井ま
でひとつのユニットとして形成したいわゆるユニットバ
スの組立ではなく、浴室の床基礎材の上に載置する防水
パンを用いた浴室の組立例である。まず、壁180の浴室
側の表面に防水シート182を貼付する。次に、その防水
シート182の浴室側に下地材181を水平に固定する。そし
て、前記防水シート182の下端をめくるようにして防水
パン190の上端を壁180及び下地材181近傍に配置し、防
水パン190を建物躯体へ固定させる。なお、防水パン190
の上端には、それを補強するための補強材191が固定さ
れている。
【0004】防水パン190の固定が終えたら、防水パン1
90の上端部において垂直断面形状がクランク状をなして
いる部分の上面に、浴室内の仕上げ壁となる壁板183を
載置して固定する。このとき、壁板183の下端には、断
面コ字状の見切り材184を、埋め込み材185を用いて固定
しておき、壁板183の下端部を保護するとともに防水パ
ン190との水密性を高める。
【0005】そして、上述したように見切り材184や埋
め込み材184を用いていても、防水性を担保するために
は特に図示しないが壁板183と防水パン190との間にコー
キング材によるコーキング処理を施す必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の浴室床パネルにおいては、防水パンと、防水パンに接
する建物躯体との境界部には、コーキングを施して防水
性を担保しなければならないが、完全な防水性を期すコ
ーキングには熟練した技術を必要とし、手間がかかると
いう第一の問題点があった。
【0007】ところで、近年では、住宅内での移動をス
ムーズなものして、健常者のみならず、子供や老人や身
障者にとっても行き来が楽なバリアフリー住宅にするた
めに、浴室とこの浴室に隣接する洗面脱衣室との間の入
り口の下部の仕切りの高さを低くする工夫がなされるこ
とが多くなっており、ユニットバスを用いて、浴室の床
に対しても浴室の出入口となる部屋の床との高さを同じ
にしている住宅もある。
【0008】かかる場合には、より一層の防水性を必要
とするが、コーキングを使用せずに、防水シートのみ
で、防水パンと浴室壁材との間の防水性を担保しようと
しても、両者の間に長尺で幅広の防水シートを連続して
しわ無く、きれいに張ることは容易ではなく、防水性が
問題になるという第二の問題点があった。そこで、請求
項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一お
よび第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、防水シートにより容易に防水作業を
行うことができるとともに、予め防水シートの一端が防
水パンの外縁周囲に貼付されているため、防水シートを
連続してしわ無く、きれいに張ることができて防水性が
良好な浴室床パネルを提供しようとするものである。
【0009】これに加え、請求項2記載の発明は、防水
シートの浴室内側の面に室内側粘着部を形成したことに
より、別途、防水シートの浴室内側の表面に接着剤等を
塗布することなく、浴室化粧部材等の他の部材を貼付す
ることができ、組立作業を容易にすることができる浴室
床パネルを提供しようとするものである。これに加え、
請求項3記載の発明は、防水シートから離型紙を容易に
剥がすことができて、取付作業を容易にすることができ
る浴室床パネルを提供しようとするものである。
【0010】これに加え、請求項4記載の発明は、角部
の防水シートの破損や破れを回避して角部から水が浸入
することを抑えることができ、建物躯体の防水性を担保
した浴室床パネルを提供しようとするものである。これ
に加え、請求項5記載の発明は、防水シートを外枠材や
防水パンと一体にした状態で嵩張らずに搬送することが
でき、搬送時の防水シートの破損も抑えることができる
浴室床パネルを提供しようとするものである。
【0011】これに加え、請求項6記載の発明は、浴室
壁材への水の浸入を抑えることができて、防水性を向上
させることができる浴室床パネルを提供しようとするも
のである。請求項7記載の発明は、予め一体化された防
水シートにより防水作業を容易にすることができて、浴
室床面への取付作業を容易にすることができる浴室床パ
ネルの取付方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
枠状の外枠材(20)と、この外枠材(20)の内側に固定され
て浴室(11)の床面を形成する防水パン(30)とを備えた浴
室床パネル(10)であって、前記防水パン(30)の外縁周囲
には、浴室(11)の周囲の建物躯体(16)への水の浸入を防
ぐためのシート状の防水シート(40)の一端が予め貼付さ
れ、この防水シート(40)の浴室壁材(13)側の面には、粘
着剤を塗布した室外側粘着部(41)を形成したことを特徴
とする。
【0013】なお、ここで、「防水シート(40)の一端が
予め貼付され」とは、生産工場からの出荷の段階で既
に、防水シート(40)の外縁周囲に防水シート(40)が貼付
されていることを含むものである。すなわち、工場出荷
の段階において、外枠材(20)、防水パン(30)及び防水シ
ート(40)の三つが一体となって形成されていることを含
む。
【0014】本発明は、防水パン(30)の外縁周囲にシー
ト状の防水シート(40)の一端が貼付されている。すなわ
ち、防水シート(40)の防水パン(30)側の一端は既に防水
パン(30)に貼付されて固定されている。このため、実際
の防水シート(40)の貼付作業において、防水シート(40)
の防水パン(30)に固定されていない自由端側を、防水パ
ン(30)の外縁から引き離す方向に引っ張れば、防水シー
ト(40)はしわ無く、きれいに引き延ばすことができる。
そして、そのようなしわの無い状態で、防水シート(40)
の室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)の表面に押しつける
だけで、室外側粘着部(41)の表面の粘着剤により、防水
シート(40)の全体をきれいに浴室壁材(13)の表面に貼付
することができる。これにより、防水シート(40)の表面
にたるみや、しわを形成することなく、浴室壁材(13)に
貼付することができ、浴室壁材(13)と防水シート(40)と
の間に水が浸入するような隙間や溝やしわ等の発生を抑
え、両者間の防水性を良好に維持することができる。
【0015】また、防水シート(40)の一端は予め貼付さ
れているため、建築現場における組立作業において、防
水シート(40)の防水パン(30)に固定されていない自由端
側を一方の手で掴んで引っ張り、その状態において、他
方の手で防水シート(40)の室外側粘着部(41)を押し拡げ
ることにより、一人作業でも容易に防水シート(40)の貼
り付け作業を確実に行うことができる。
【0016】また、防水パン(30)と浴室壁材(13)との間
の防水作業は、熟練した技術を必要とする上に手間のか
かるコーキング処理によるものではなく、粘着剤を塗布
した室外側粘着部(41)を有する防水シート(40)を拡げて
張るだけで済ませることができる。これにより、防水処
理作業に熟練した技術者でなくても、誰でも簡単に行う
ことができ、手間を掛けずに防水処理を容易に行うこと
ができる。
【0017】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、防水シート(40)は、その浴室(11)
内側の面に粘着剤を塗布した室内側粘着部(42)を備えた
ことを特徴とする。本発明において、防水シート(40)
は、その浴室(11)内側の面に粘着剤を塗布した室内側粘
着部(42)を備えている。このため、防水シート(40)の浴
室(11)内側の面に粘着剤や接着剤を別途、塗布すること
なく、浴室(11)の内側に形成するタイルや板材等の浴室
化粧部材(14)を貼付することができ、組立作業を容易に
することができる。
【0018】請求項3記載の発明は、上記した請求項2
記載の特徴点に加え、室外側粘着部(41)及び室内側粘着
部(42)の表面には、離型紙(43)を設け、この離型紙(43)
の長手方向の途中には、その長手方向に対して略直角方
向に延びる切り込み部(44)を形成したことを特徴とす
る。なお、ここで、「切り込み部(44)」とは、離型紙(4
3)がその下の防水シート(40)と同様に連続して形成され
ておらず、離型紙(43)のみが長手方向の途中で切断され
た状態で防水シート(40)の表面に形成されているものを
意味するものである。
【0019】本発明は、室内側粘着部(42)及び室外側粘
着部(41)の表面には、離型紙(43)を設け、この離型紙(4
3)の長手方向の途中には、その長手方向に対して、略直
角方向に延びる切り込み部(44)を形成している。このた
め、防水シート(40)の室外側粘着部(41)及び室内側粘着
部(42)の全領域の表面上の離型紙(43)を一度に剥がすの
ではなく、それらの一部のみを剥がすことができる。こ
れにより、防水シート(40)の貼り付け作業を一度に全領
域、同時に行う必要がなく、防水シート(40)を複数の領
域に分割して各領域毎に行うことができる。したがっ
て、防水シート(40)が貼り付け作業の対象としていない
他の部材等に不必要にくっついて貼り付け作業に手間取
ることがない。また、防水シート(40)の全領域に目を配
りながら作業を行う必要がないため、作業者は、実際に
貼り付け作業を行っている領域の防水シート(40)のみに
集中して作業を行うことができる。これにより、防水シ
ート(40)の貼り付け作業を落ち着いて行うことができ、
貼り付けミスの発生を抑えて作業の質を高めることがで
き、貼り付け作業を容易にすることができる。
【0020】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、浴室
床パネル(10)の角部の防水シート(40)には、その角部外
側表面を覆う補強用の角部補強片(50)が貼付され、この
角部補強片(50)は、浴室床パネル(10)から上方に向かっ
て立設させた防水シート(40)の外側角部表面を覆う立設
補強部(51)と、この立設補強部(51)の下端から横方向に
連続するとともに角部周囲の水平部(31)及びその上に貼
付された防水シート(40)の上面を覆う水平補強部(52)と
を備えたことを特徴とする。
【0021】本発明は、浴室床パネル(10)の角部の防水
シート(40)に、その角部の外側表面を覆う補強用の角部
補強片(50)が貼付されている。このため、角部の防水シ
ート(40)が角部補強片(50)により保護されることとなっ
て、貼り付け作業時に強い力で防水シート(40)を引っ張
ったり、或いは、貼り付け後、地震等の外部からの力に
より、建物躯体(16)の揺れに伴って強制的に防水シート
(40)が引っ張られて、その防水シート(40)の角部に応力
が集中しても、角部の防水シート(40)の破損や破れの発
生を抑えることができる。これにより、角部の防水シー
ト(40)の破損等による水の建物躯体(16)への浸入を抑え
ることができ、建物躯体(16)の防水性を担保することが
できる。
【0022】具体的には、角部補強片(50)は、防水シー
ト(40)の外側の角部表面を覆う立設補強部(51)を備えて
いる。このため、角部の左右の防水シート(40)が左右に
引き離す方向に引っ張られて、角部の防水シート(40)に
応力が集中しても角部補強片(50)により角部の防水シー
ト(40)の厚みが実質的に他の部分よりも角部補強片(50)
の厚みだけ厚く形成されていることとなり、強度も増し
て、角部の防水シート(40)が左右に引き裂かれることを
抑えることができ、角部の防水シート(40)が引き裂かれ
て、かかる箇所から水が建物躯体(16)に浸入することを
抑えることができる。
【0023】また、角部補強片(50)は、角部周囲の水平
部(31)及びその上に貼付された防水シート(40)の上面を
覆う水平補強部(52)を備えている。このため、防水シー
ト(40)が外枠材(20)から引き離される方向に引っ張られ
て、その力が角部に集中するようなことがあっても、角
部の防水シート(40)が外枠材(20)から外れることを抑え
ることができる。これにより、角部の防水シート(40)が
外枠材(20)から外れて、角部の防水シート(40)と外枠材
(20)との間から水が浸入することを抑えることができ
る。
【0024】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に
加え、防水シート(40)は、その浴室床パネル(10)の四辺
毎に外枠材(20)の枠内側に折り畳んで収納されているこ
とを特徴とする。本発明は、防水シート(40)は、その浴
室床パネル(10)の四辺毎に外枠材(20)の枠内側に折り畳
んで収納されている。このため、防水シート(40)を浴室
床パネル(10)の表面から突出させることなく、外枠材(2
0)の表面の略面一に収納した状態に維持することができ
る。したがって、防水シート(40)を外枠材(20)や防水パ
ン(30)と一体にした状態で搬送する際に嵩張らない、ま
た、浴室床パネル(10)の表面から防水シート(40)が突出
していないため、防水シート(40)が周囲部材と衝突して
破損することも抑えることができる。また、組立現場に
おいては、折り畳んだ防水シート(40)を手で拡げるだけ
で、容易に上方に向かって立設した元の状態にすること
ができ、直ぐに貼付作業に取りかかることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
の特徴点に加え、防水パン(30)の外縁には、防水シート
(40)の下端を接着固定するとともに当該防水シート(40)
の上面に浴室壁材(13)の下端を載置可能な水平部(31)を
設け、前記防水シート(40)は、前記水平部(31)の浴室(1
1)内側端部から浴室壁材(13)の浴室(11)内側表面に延び
て、防水シート(40)の室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)
の浴室(11)内側表面に粘着可能に形成されていることを
特徴とする。
【0026】本発明は、水平部(31)の上面には、防水シ
ート(40)が貼付され、その上面に浴室壁材(13)の下端を
載置している。そして、防水シート(40)は、水平部(31)
の浴室(11)内側の端部から浴室壁材(13)の浴室(11)内側
の表面に延びて、その室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)
の浴室(11)側の内側表面に粘着することができる。これ
により、防水パン(30)上面の水が浴室壁材(13)に衝突し
ても、防水シート(40)の浴室(11)側の表面を落下して防
水パン(30)の内部に戻ることとなる。また、浴室壁材(1
3)の上方の浴室(11)側の表面に水滴が飛び散って付着し
ても、水滴は、その表面を下方に向かって落下し、その
まま防水シート(40)の浴室(11)側の表面に沿って流れ落
ちて、同様に防水パン(30)の内部に入ることとなる。し
たがって、浴室壁材(13)の浴室(11)側の表面の水が下方
に落下して水平部(31)の上面に溜まることがなく、かか
る水平部(31)の上面に載置された浴室壁材(13)の下端が
水に浸かった状態となることもない。これにより、浴室
壁材(13)の内部に水が浸入することを抑えることがで
き、建物躯体(16)への水の浸入を抑え、建物躯体(16)の
防水性を向上させることができる。
【0027】請求項7記載の発明は、枠状の外枠材(20)
と、この外枠材(20)の内側に固定されて浴室(11)の床面
を形成する防水パン(30)と、この防水パン(30)の外縁周
囲に固定されて上方に向かって立ち上げ可能に形成され
て、浴室(11)の周囲の建物躯体(16)への水の浸入を防ぐ
ためのシート状の防水シート(40)とを備えた浴室床パネ
ル(10)の取付方法であって、前記防水シート(40)は、そ
の浴室壁材(13)側の面に位置して粘着剤を塗布するとと
もに表面には離型紙(43)を有する室外側粘着部(41)と、
防水シート(40)の浴室(11)内側の面に位置して粘着剤を
塗布するとともに表面には離型紙(43)を有する室内側粘
着部(42)とを備え、前記防水パン(30)の外縁には、防水
シート(40)の下端を接着固定するとともに当該防水シー
ト(40)の上面に浴室壁材(13)の下端を載置可能な水平部
(31)を設け、前記外枠材(20)、防水パン(30)及び防水シ
ート(40)を予め一体化して防水シート(40)を外枠材(20)
の内側に折り畳んだ状態で浴室床パネル(10)を取付現場
に搬送する工程と、搬送した浴室床パネル(10)の浴室入
り口(12)下部の両側端の防水シート(40)に切り込みを入
れ、浴室入り口(12)に接する防水シート(40)を反浴室(1
1)側に向かって折り返して浴室入り口(12)の下面を覆う
工程と、浴室入り口(12)の下面を防水シート(40)で覆っ
た後、防水シート(40)の室外側粘着部(41)の離型紙(43)
を、その長手方向に対して略直角方向に延びる切り込み
部(44)から剥がす工程と、離型紙(43)を剥がした後、浴
室(11)周囲の水平部(31)のうち浴室入り口(12)に接する
部分を除く水平部(31)の上面に浴室壁材(13)を立設する
工程と、折り畳まれた防水シート(40)を上方に向かって
立設させて、その室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)の浴
室(11)内側の表面に貼付する工程と、防水シート(40)の
室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)に貼付した後、防水シ
ート(40)の室内側粘着部(42)の離型紙(43)を、その長手
方向に対して略直角方向に延びる切り込み部(44)から剥
がす工程と、室内側粘着部(42)の離型紙(43)を剥がした
後、浴室壁材(13)に貼付された防水シート(40)の室内側
粘着部(42)に浴室化粧部材(14)を貼付する工程とを備え
たことを特徴とする。
【0028】本発明に係る浴室床パネル(10)の取付手順
について説明する。先ず、最初に、外枠材(20)、防水パ
ン(30)及び防水シート(40)を予め一体化して防水シート
(40)を外枠材(20)の内側に折り畳んだ状態で浴室床パネ
ル(10)を取付現場に搬送する。その際、防水シート(40)
は、外枠材(20)の内側に折り畳んだ状態であるため、嵩
張らず、また、防水シート(40)が周囲の部材と衝突して
破損することも抑えることができる。また、予め外枠材
(20)、防水パン(30)及び防水シート(40)の三つが一体と
なっているため、部材管理を容易にすることができ、搬
送作業も容易にすることができる。
【0029】次に、搬送した浴室床パネル(10)の浴室入
り口(12)下部の両側端の防水シート(40)に切り込みを入
れ、浴室入り口(12)に接する防水シート(40)を反浴室(1
1)側に向かって折り返して浴室入り口(12)の下面を覆
う。これにより、浴室入り口(12)の下部の防水性を担保
することができる。次に、浴室入り口(12)の下面を防水
シート(40)で覆った後、防水シート(40)の室外側粘着部
(41)の離型紙(43)を、その長手方向に対して略直角方向
に延びる切り込み部(44)から剥がす。この切り込み部(4
4)が形成されているため、離型紙(43)を剥がす作業を容
易にすることができる。また、貼着作業に必要な箇所の
防水シート(40)の離型紙(43)のみを剥がすことができる
ため、室外側粘着部(41)が、他の周囲部材に誤って貼着
することを抑え、貼着作業が手間どることを抑えること
ができる。
【0030】次に、離型紙(43)を剥がした後、浴室(11)
周囲の水平部(31)のうち浴室入り口(12)に接する部分を
除く水平部(31)の上面に浴室壁材(13)を立設する。次
に、折り畳まれた防水シート(40)を上方に向かって立設
させて、その室外側粘着部(41)を浴室壁材(13)の浴室(1
1)内側の表面に貼付する。次に、防水シート(40)の室外
側粘着部(41)を浴室壁材(13)に貼付した後、防水シート
(40)の室内側粘着部(42)の離型紙(43)を、その長手方向
に対して略直角方向に延びる切り込み部(44)から剥が
す。かかる場合も、切り込み部(44)を有しているため、
離型紙(43)を剥がす作業を容易にすることができる。
【0031】次に、室内側粘着部(42)の離型紙(43)を剥
がした後、浴室壁材(13)に貼付された防水シート(40)の
室内側粘着部(42)に浴室化粧部材(14)を貼付する。これ
により、浴室床パネル(10)の取付作業が終了する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図6は、本
発明の実施の形態を示すものであり、図1は浴室床パネ
ルの縦断面図、図2は、浴室床パネルの分解断面図、図
3は浴室床パネルの防水シートを立設した状態の外観斜
視図、図4は浴室床パネルの防水シートを折り畳んだ状
態の外観斜視図、図5は浴室床パネルの角部の外観斜視
図、図6は浴室床パネルの浴室入り口の外観斜視図をそ
れぞれ示すものである。
【0033】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る浴室床パネル10は、基礎18に厚
さ6ミリメートル程度の金属からなる調整金具19の上に
載置されて固定されている。また、調整金具19の上には
調整材21が固定され、そられの上面には、浴室11の周囲
に立設される建物躯体16となる木質からなる壁パネル17
が形成されている。なお、この壁パネル17は、特に図示
しないが四角枠状の枠材及びその枠内を塞ぐ面材から形
成されている。
【0034】本実施の形態に係る浴室床パネル10は、前
記調整金具19の上面に載置される木質からなり四角枠状
の外枠材20と、この外枠材20の内側に固定されて浴室11
の床面を形成する樹脂からなる防水パン30とを備えてい
る。そして、浴室床パネル10は、前記防水パン30の外縁
周囲に、浴室11の周囲の建物躯体16への水の浸入を防ぐ
ためのシート状の防水シート40の一端が予め貼付されて
いる。この防水シート40の浴室壁材13側の面には、粘着
剤を塗布した室外側粘着部41が形成されている。なお、
この防水シート40は、生産工場からの出荷の段階で既
に、防水シート40の外縁周囲に防水シート40が貼付され
ているものである。すなわち、工場出荷の段階におい
て、外枠材20、防水パン30及び防水シート40の三つが一
体となって形成されているものである。
【0035】そして、防水シート40は、その浴室11の内
側の面に粘着剤を塗布した室内側粘着部42を備えてい
る。そして、室外側粘着部41及び室内側粘着部42の表面
には、離型紙43を設け、この離型紙43の長手方向の途中
に、具体的には、外枠材20の四角枠の各四辺の長手方向
の略中央に位置して、離型紙43の長手方向に対して略直
角方向に延びる切り込み部44が形成されている。すなわ
ち、切り込み部44は、具体的には、防水シート40の外側
の離型紙43に四箇所、防水シート40の内側の離型紙43に
四箇所、計八箇所、形成されているものである。
【0036】そして、浴室床パネル10の四つの角部の防
水シート40には、その角部外側表面を覆う補強用の角部
補強片50が貼付されている。この角部補強片50は、浴室
床パネル10から上方に向かって立設させた防水シート40
の外側角部表面を覆う立設補強部51と、この立設補強部
51の下端から横方向に連続するとともに角部周囲の水平
部31及びその上に貼付された防水シート40の上面を覆う
水平補強部52とを備えている。
【0037】そして、防水シート40は、その浴室床パネ
ル10の四辺毎に外枠材20の枠内側に折り畳んで収納され
ている。具体的には、図4に示すように、防水シート40
を各辺毎に外枠材20の内側に向かって倒して折り畳み、
角部においては、防水シート40同士の重なり部が略直角
三角形となるように折り畳むものである。なお、折り畳
んだ状態において、防水シート40がばらけないように、
防水シート40の端部等は適宜、テープ等により固定され
ている。
【0038】前記防水パン30は、下方に向かって凹んで
浴槽を載置する浴槽載置場33と、この浴槽載置場33に隣
接して人が入浴時に体を洗う洗い場34とを備えている。
この洗い場34の四方周囲の縁には、洗い場34の水を排水
口に導くための溝35が形成され、この溝35の上面には、
人が足を踏み外さないための簀の子状のグレーチング32
が被せてある。
【0039】そして、防水パン30の外縁には、防水シー
ト40の下端を接着固定するとともに当該防水シート40の
上面に浴室壁材13の下端を載置可能な水平部31を設けて
いる。そして、防水シート40は、水平部31の浴室11の内
側の端部から浴室壁材13の浴室11の内側の表面に延び
て、防水シート40の室外側粘着部41を浴室壁材13の浴室
11内側表面に粘着可能に形成されている。すなわち、水
平部31の上面には、防水シート40の下端が貼付されてあ
り、この防水シート40の水平部31の浴室11側の端部から
防水シート40は上方に向かって延びて浴室壁材13の浴室
11側の表面に貼付されている。そして、この防水シート
40の浴室11側の表面である室外側粘着部41には、浴室11
の内面全部を覆うバスシート15が貼付されている。この
バスシート15も防水シート40と同様に建物躯体の防水性
を担保するものである。そして、このバスシート15の浴
室11側の表面には、板状の浴室化粧部材14が貼付されて
いる。なお、この浴室化粧部材14はタイル等でも良いも
のである。
【0040】次に、浴室床パネル10の取付手順について
説明する。先ず、最初に、外枠材20、防水パン30及び防
水シート40を予め一体化して防水シート40を外枠材20の
内側に折り畳んだ状態で浴室床パネル10を取付現場に搬
送する。その際、防水シート40は、外枠材20の内側に折
り畳んだ状態であるため、嵩張らず、また、防水シート
40が周囲の部材と衝突して破損することも抑えることが
できる。また、予め外枠材20、防水パン30及び防水シー
ト40の三つが一体となっているため、部材管理を容易に
することができ、搬送作業も容易にすることができる。
【0041】次に、搬送した浴室床パネル10の浴室入り
口12下部の両側端の防水シート40に切り込みを入れ、浴
室入り口12に接する防水シート40を反浴室11側、すなわ
ち洗面脱衣室側(図示せず)に向かって折り返して浴室
入り口12の下面を覆う。これにより、浴室入り口12の下
部の防水性を担保することができる。次に、浴室入り口
12の下面を防水シート40で覆った後、防水シート40の室
外側粘着部41の離型紙43を、その長手方向に対して略直
角方向に延びる切り込み部44から剥がす。この切り込み
部44が形成されているため、離型紙43を剥がす作業を容
易にすることができる。また、切り込み部44が形成され
ていることにより、貼着作業に必要な箇所の防水シート
40の離型紙43のみを剥がすことができるため、周囲の室
外側粘着部41が、他の周囲部材に誤って貼着することを
抑え、貼着作業が手間どったり、塵等が付着して粘着効
果が低減することを抑えることができる。
【0042】次に、離型紙43を剥がした後、浴室11の周
囲の水平部31のうち浴室入り口12に接する部分を除く水
平部31の上面に浴室壁材13を立設する。次に、折り畳ま
れた防水シート40を上方に向かって立設させて、立設し
た防水シート40の室外側粘着部41を浴室壁材13の浴室11
内側の表面に貼付する。その際、防水シート40は、浴室
11の浴室壁材13により形成された入隅コーナー側より順
に貼ることによって、表面にシワができずにきれいに貼
ることができる。
【0043】次に、防水シート40の室外側粘着部41を浴
室壁材13の浴室11側の表面に貼付した後、防水シート40
の室内側粘着部42の離型紙43を、その長手方向に対して
略直角方向に延びる切り込み部44から剥がす。かかる場
合も、切り込み部44を有しているため、離型紙43を剥が
す作業を容易にすることができる。次に、室内側粘着部
42の離型紙43を剥がした後、浴室壁材13に貼付された防
水シート40の室内側粘着部42にバスシート15及び浴室化
粧部材14を貼付する。これにより、浴室床パネル10の取
付作業が終了する。
【0044】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、防水パン30の外縁
周囲にシート状の防水シート40の下端が貼付されてい
る。すなわち、防水シート40の防水パン30側の下端は既
に防水パン30に貼付されて固定されている。このため、
実際の防水シート40の貼付作業において、防水シート40
の防水パン30に固定されていない自由端側である上端
を、防水パン30の外縁から引き離す方向の上方に引っ張
れば、防水シート40はしわ無く、きれいに引き延ばすこ
とができる。そして、そのようなしわの無い状態で、防
水シート40の室外側粘着部41を下方から上方に向かって
浴室壁材13の表面に押しつけるだけで、室外側粘着部41
の表面の粘着剤により、防水シート40の全体を下方から
順にきれいに浴室壁材13の表面に貼付することができ
る。これにより、防水シート40の表面にたるみや、しわ
を形成することなく、浴室壁材13に貼付することがで
き、浴室壁材13と防水シート40との間に水が浸入するよ
うな隙間や溝やしわ等の発生を抑え、両者間の防水性を
良好に維持することができる。
【0045】また、防水シート40の下端は予め貼付され
ているため、建築現場における組立作業において、防水
シート40の防水パン30に固定されていない自由端側であ
る上端を一方の手で掴んで上方に向かって引っ張り、そ
の状態において、他方の手で防水シート40の下部の室外
側粘着部41を上部に向かって押し拡げることにより、一
人作業でも容易に防水シート40の貼り付け作業を確実に
行うことができる。
【0046】また、防水パン30と浴室壁材13との間の防
水作業は、熟練した技術を必要とする上に手間のかかる
コーキング処理によるものではなく、粘着剤を塗布した
室外側粘着部41を有する防水シート40を拡げて張るだけ
で済ませることができる。これにより、防水処理作業に
熟練した技術者でなくても、誰でも簡単に行うことがで
き、手間を掛けずに防水処理を容易に行うことができ
る。
【0047】そして、本実施の形態において、防水シー
ト40は、その浴室11内側の面に粘着剤を塗布した室内側
粘着部42を備えている。このため、防水シート40の浴室
11内側の面に粘着剤や接着剤を別途、塗布することな
く、浴室11の内側に形成するタイルや板材等の浴室化粧
部材14を貼付することができ、組立作業を容易にするこ
とができる。
【0048】そして、本実施の形態において、室内側粘
着部42及び室外側粘着部41の表面には、離型紙43を設
け、この離型紙43の長手方向の途中には、その長手方向
に対して、略直角方向に延びる切り込み部44を形成して
いる。このため、防水シート40の室外側粘着部41及び室
内側粘着部42の全領域の表面上の離型紙43を一度に剥が
すのではなく、それらの一部のみを剥がすことができ
る。これにより、防水シート40の貼り付け作業を一度に
全領域、同時に行う必要がなく、防水シート40を複数の
領域に分割して各領域毎に行うことができる。したがっ
て、防水シート40が貼り付け作業の対象としていない他
の部材等に不必要にくっついて貼り付け作業に手間取る
ことがない。また、防水シート40の全領域に目を配りな
がら作業を行う必要がないため、作業者は、実際に貼り
付け作業を行っている領域の防水シート40のみに集中し
て作業を行うことができる。これにより、防水シート40
の貼り付け作業を落ち着いて行うことができ、貼り付け
ミスの発生を抑えて作業の質を高めることができ、貼り
付け作業を容易にすることができる。さらに、粘着作業
時において、防水シート40の粘着作業をしている周囲の
室外側粘着部41及び室内側粘着部42に塵等が付着するの
を抑えることができ、付着した塵等により粘着効果が低
減することを抑えることができ、確実な防水性を得るこ
とができる。
【0049】そして、本実施の形態は、浴室床パネル10
の角部の防水シート40に、その角部の外側表面を覆う補
強用の角部補強片50が貼付されている。このため、角部
の防水シート40が角部補強片50により保護されることと
なって、貼り付け作業時に強い力で防水シート40を引っ
張ったり、或いは、貼り付け後、地震等の外部からの力
により、建物躯体16の揺れに伴って強制的に防水シート
40が引っ張られて、その防水シート40の角部に応力が集
中しても、角部の防水シート40の破損や破れの発生を抑
えることができる。これにより、角部の防水シート40の
破損等による水の建物躯体16への浸入を抑えることがで
き、建物躯体16の防水性を担保することができる。
【0050】具体的には、角部補強片50は、防水シート
40の外側の角部表面を覆う立設補強部51を備えている。
このため、角部の左右の防水シート40が左右に引き離す
方向に引っ張られて、角部の防水シート40に応力が集中
しても角部補強片50により角部の防水シート40の厚みが
実質的に他の部分よりも角部補強片50の厚みだけ厚く形
成されていることとなり、強度も増して、角部の防水シ
ート40が左右に引き裂かれることを抑えることができ、
角部の防水シート40が引き裂かれて、かかる箇所から水
が建物躯体16に浸入することを抑えることができる。
【0051】また、角部補強片50は、角部周囲の水平部
31及びその上に貼付された防水シート40の上面を覆う水
平補強部52を備えている。このため、防水シート40が外
枠材20から引き離される方向に引っ張られて、その力が
角部に集中するようなことがあっても、角部の防水シー
ト40が外枠材20から外れることを抑えることができる。
これにより、角部の防水シート40が外枠材20から外れ
て、角部の防水シート40と外枠材20との間から水が浸入
することを抑えることができる。
【0052】そして、本実施の形態において、防水シー
ト40は、その浴室床パネル10の四辺毎に外枠材20の枠内
側に折り畳んで収納可能に形成されている。このため、
外枠材20の周囲に沿って枠状に貼付された防水シート40
を、外枠材20の各辺毎に外枠材20の枠内側に折り畳むこ
とができる。これにより、防水シート40を浴室床パネル
10の表面から突出させることなく、外枠材20の表面の略
面一に収納することができる。したがって、防水シート
40を外枠材20や防水パン30と一体にした状態で搬送する
際に嵩張らない、また、浴室床パネル10の表面から防水
シート40が突出していないため、防水シート40が周囲部
材と衝突して破損することも抑えることができる。
【0053】そして、本実施の形態において、水平部31
の上面には、防水シート40が貼付され、その上面に浴室
壁材13の下端を載置している。そして、防水シート40
は、水平部31の浴室11内側の端部から浴室壁材13の浴室
11内側の表面に延びて、その室外側粘着部41を浴室壁材
13の浴室11側の内側表面に粘着することができる。これ
により、防水パン30上面の水が浴室壁材13に衝突して
も、防水シート40の浴室11側の表面を落下して防水パン
30の内部に戻ることとなる。また、浴室壁材13の上方の
浴室11側の表面に水滴が飛び散って付着しても、水滴
は、その表面を下方に向かって落下して、そのまま防水
シート40の浴室11側の表面を流れ落ちて同様に防水パン
30の内部に入ることとなる。したがって、浴室壁材13の
浴室11側の表面の水が下方に落下して水平部31の上面に
溜まることがなく、かかる水平部31の上面に載置された
浴室壁材13の下端が水に浸かった状態となることもな
い。これにより、浴室壁材13の内部に水が浸入すること
を抑えることができ、建物躯体16への水の浸入を抑え、
建物躯体16の防水性を向上させることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、防水シートにより容易に防水作業
を行うことができるとともに、予め防水シートの一端が
防水パンの外縁周囲に貼付されているため、防水シート
を連続してしわ無く、きれいに張ることができて防水性
が良好な浴室床パネルを提供することができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、防水シート
の浴室内側の面に室内側粘着部を形成したことにより、
別途、防水シートの浴室内側の表面に接着剤等を塗布す
ることなく、浴室化粧部材等の他の部材を貼付すること
ができ、組立作業を容易にすることができる浴室床パネ
ルを提供することができる。請求項3記載の発明によれ
ば、防水シートから離型紙を容易に剥がすことができ
て、取付作業を容易にすることができる浴室床パネルを
提供することができる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、角部の防水
シートの破損や破れを回避して角部から水が浸入するこ
とを抑えることができ、建物躯体の防水性を担保した浴
室床パネルを提供することができる。請求項5記載の発
明によれば、防水シートを外枠材や防水パンと一体にし
た状態で嵩張らずに搬送することができ、搬送時の防水
シートの破損も抑えることができる浴室床パネルを提供
することができる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、浴室壁材へ
の水の浸入を抑えることができて、防水性を向上させる
ことができる浴室床パネルを提供することができる。請
求項7記載の発明によれば、予め一体化された防水シー
トにより防水作業を容易にすることができて、浴室床面
への取付作業を容易にすることができる浴室床パネルの
取付方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルを示す
縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルを示す
分解断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルの防水
シートを立設した状態を示す外観斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルの防水
シートを折り畳んだ状態を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルの角部
を示す外観斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る浴室床パネルの浴室
入り口を示す外観斜視図である。
【図7】従来の浴室床パネルを示す分解断面図である。
【図8】従来の浴室床パネルを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 浴室床パネル 11 浴室 12 浴室入り口 13 浴室壁材 14 浴室化粧部材 15 バスシート 16 建物躯体 17 壁パネル 18 基礎 19 調整金具 20 外枠材 21 調整材 30 防水パン 31 水平部 32 グレーチング 33 浴槽載置場 34 洗い場 35 溝 40 防水シート 41 室外側粘着
部 42 室内側粘着部 43 離型紙 44 切り込み部 50 角部補強片 51 立設補強部 52 水平補強部 180 壁 181 下地材 182 防水シート 183 壁板 184 見切材 185 埋め込み材 190 防水パン 191 補強材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状の外枠材と、この外枠材の内側に固
    定されて浴室の床面を形成する防水パンとを備えた浴室
    床パネルであって、 前記防水パンの外縁周囲には、浴室の周囲の建物躯体へ
    の水の浸入を防ぐためのシート状の防水シートの一端が
    予め貼付され、 この防水シートの浴室壁材側の面には、粘着剤を塗布し
    た室外側粘着部を形成したことを特徴とする浴室床パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 防水シートは、その浴室内側の面に粘着
    剤を塗布した室内側粘着部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の浴室床パネル。
  3. 【請求項3】 室外側粘着部及び室内側粘着部の表面に
    は、離型紙を設け、 この離型紙の長手方向の途中には、その長手方向に対し
    て略直角方向に延びる切り込み部を形成したことを特徴
    とする請求項2記載の浴室床パネル。
  4. 【請求項4】 浴室床パネルの角部の防水シートには、
    その角部外側表面を覆う補強用の角部補強片が貼付さ
    れ、 この角部補強片は、浴室床パネルから上方に向かって立
    設させた防水シートの外側角部表面を覆う立設補強部
    と、 この立設補強部の下端から横方向に連続するとともに角
    部周囲の水平部及びその上に貼付された防水シートの上
    面を覆う水平補強部とを備えたことを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3記載の浴室床パネル。
  5. 【請求項5】 防水シートは、その浴室床パネルの四辺
    毎に外枠材の枠内側に折り畳んで収納されていることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4記載の浴室床パネル。
  6. 【請求項6】 防水パンの外縁には、防水シートの下端
    を接着固定するとともに当該防水シートの上面に浴室壁
    材の下端を載置可能な水平部を設け、 前記防水シートは、前記水平部の浴室内側端部から浴室
    壁材の浴室内側表面に延びて、防水シートの室外側粘着
    部を浴室壁材の浴室内側表面に粘着可能に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4または請求項5記載の浴室床パネル。
  7. 【請求項7】 枠状の外枠材と、この外枠材の内側に固
    定されて浴室の床面を形成する防水パンと、この防水パ
    ンの外縁周囲に固定されて上方に向かって立ち上げ可能
    に形成されて、浴室の周囲の建物躯体への水の浸入を防
    ぐためのシート状の防水シートとを備えた浴室床パネル
    の取付方法であって、 前記防水シートは、その浴室壁材側の面に位置して粘着
    剤を塗布するとともに表面には離型紙を有する室外側粘
    着部と、 防水シートの浴室内側の面に位置して粘着剤を塗布する
    とともに表面には離型紙を有する室内側粘着部とを備
    え、 前記防水パンの外縁には、防水シートの下端を接着固定
    するとともに当該防水シートの上面に浴室壁材の下端を
    載置可能な水平部を設け、 前記外枠材、防水パン及び防水シートを予め一体化して
    防水シートを外枠材の内側に折り畳んだ状態で浴室床パ
    ネルを取付現場に搬送する工程と、 搬送した浴室床パネルの浴室入り口下部の両側端の防水
    シートに切り込みを入れ、浴室入り口に接する防水シー
    トを反浴室側に向かって折り返して浴室入り口の下面を
    覆う工程と、 浴室入り口の下面を防水シートで覆った後、防水シート
    の室外側粘着部の離型紙を、その長手方向に対して略直
    角方向に延びる切り込み部から剥がす工程と、 離型紙を剥がした後、浴室周囲の水平部のうち浴室入り
    口に接する部分を除く水平部の上面に浴室壁材を立設す
    る工程と、 折り畳まれた防水シートを上方に向かって立設させて、
    その室外側粘着部を浴室壁材の浴室内側の表面に貼付す
    る工程と、 防水シートの室外側粘着部を浴室壁材に貼付した後、防
    水シートの室内側粘着部の離型紙を、その長手方向に対
    して略直角方向に延びる切り込み部から剥がす工程と、 室内側粘着部の離型紙を剥がした後、浴室壁材に貼付さ
    れた防水シートの室内側粘着部に浴室化粧部材を貼付す
    る工程とを備えたことを特徴とする浴室床パネルの取付
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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