JPH09111831A - 浴室床パネル固定構造 - Google Patents

浴室床パネル固定構造

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JPH09111831A
JPH09111831A JP7272169A JP27216995A JPH09111831A JP H09111831 A JPH09111831 A JP H09111831A JP 7272169 A JP7272169 A JP 7272169A JP 27216995 A JP27216995 A JP 27216995A JP H09111831 A JPH09111831 A JP H09111831A
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JP
Japan
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bathroom
floor
waterproof
waterproof sheet
wall
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JP7272169A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishiwatari
武 石渡
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室の組立の簡易化、防水処理の手間の軽減
できる浴室床の構造を提供する。 【解決手段】 外枠材(41)は、浴室の周囲を形成する建
物躯体に固定可能であるように形成し、防水パン(42)の
上面周囲には、縦断面がL字状のL状固定部(51)が形成
され、そのL状固定部(51)の浴室側の内面と、壁部材(2
0)の浴室側の下部との間には、水の浸入を防ぐための防
水シート(57)が連続して貼付され、L状固定部(51)は、
その浴室側の内面の防水シート(57)上からはめ込まれる
当て材(53)と、その当て材(53)をL状固定部(51)に固定
する固定ねじ(59)とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は浴室床パネル固定
構造、更に詳しくは、浴室の床をパネル化した浴室床パ
ネルを建物躯体に固定する構造に関するものである。
【0002】
【先行技術】図5,6は、従来の浴室床パネル固定構造
を示すものであって、図5は、従来の浴室床パネル固定
構造の分解断面図、図6は、従来の浴室床パネル固定構
造の断面図をそれぞれ示すものである。従来の建物にお
ける浴室の組立について、図5及び図6を参照しながら
説明する。
【0003】ここに示す従来例は、浴室を床から天井ま
でひとつのユニットとして形成したいわゆるユニットバ
スの組立ではなく、浴室の床基礎材の上に載置する防水
パンを用いた浴室の組立例である。まず、壁80に対し、
水平な下地材81を固定し、その下地材81の下端に防水シ
ート82の上端を貼付する。そして、その防水シート82の
下端をめくるようにして防水パン90の上端を壁80および
下地材81に当接させ、防水パン90を建物躯体へ固定させ
る。なお、防水パン90の上端には、それを補強するため
の補強材91が固定されている。
【0004】防水パン90の固定が終えたら、防水パン90
の上端部において垂直断面形状がクランク状をなしてい
る部分の上面に、浴室内の仕上げ壁となる壁板83を載置
して固定する。このとき、壁板83の下端には、断面コ字
状の見切り材84を、埋め込み材85を用いて固定してお
き、壁板83の下端部を保護するとともに防水パン90との
水密性を高める。
【0005】なお、見切り材84は用いずに防水パン90と
壁板83との間に水密のためのコーキングを施すこともあ
るし、見切り材84を用いていても水密を高めるためにコ
ーキングを施すことも多い。ところで、近年では、住宅
内での移動をスムーズなものにするため、敷居の高さを
できるだけ低くしたり、隣接する部屋の床高さを同じに
したりする工夫がなされることが多くなっており、ユニ
ットバスを用いて、浴室の床に対しても浴室の出入口と
なる部屋の床との高さを同じにしている住宅もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の浴室床パネル固定構造においては、以下のような問題
があった。防水パンと、防水パンに接する建物躯体との
境界部には、コーキングを施して水密を担保しなければ
ならないが、完全な水密を期すコーキングには手間がか
かっていた。
【0007】更に、浴室の床に対しても浴室の出入口と
なる部屋の床との高さを同じにして、住宅内での移動を
スムーズなものにしたいという要望もある。本発明が解
決すべき課題は、浴室の組立の簡易化、防水処理の手間
の軽減、および浴室の出入口となる部屋の床の高さと同
じにして浴室への出入りをスムーズなものにする浴室床
パネル構造を提供することにある。
【0008】ここで請求項1記載の発明の目的は、防水
性を向上させるとともに、浴室の組立の簡易化、防水処
理の手間を軽減できる浴室床パネルの固定構造を提供す
ることである。請求項2記載の発明の目的は、請求項1
記載の発明の目的に加え、防水性を更に高めた浴室床パ
ネルを固定する固定構造を提供することである。
【0009】請求項3記載の発明の目的は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明の目的に加え、浴室への出入り
をスムーズなものにすることができる浴室床パネル構造
を提供することである。請求項4記載の発明の目的は、
請求項3記載の発明の目的に加え、防水性を更に高めた
浴室床パネルを固定する固定構造を提供することであ
る。
【0010】なお、上記の課題を解決する技術を、日本
特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリ
ス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以降の特
許出願、実用新案登録出願を調査した。 検索式 ; E04H1/12.301 その結果、特許出願21件、実用新案登録出願44件を
抽出した。しかし、上記課題を解決するための手段は発
見できなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
枠状の外枠材(41)およびその外枠材(41)の内側に固定さ
れて浴室の床面を形成する防水パン(42)を備えて浴室の
床を形成する浴室床パネル(40)と、その浴室床パネル(4
0)によって形成される浴室の出入口となる部屋の床を形
成する床部材(30)および浴室の壁を形成する壁部材(20)
を備えて形成される建物躯体との固定構造であって、外
枠材(41)は、浴室の周囲を形成する建物躯体に固定可能
であるように形成し、防水パン(42)の上面周囲には、縦
断面がL字状のL状固定部(51)を形成し、浴室の周囲を
形成する建物躯体への水の浸入を防ぐための防水シート
(57)をL状固定部(51)の浴室側の内面から壁部材(20)の
浴室側の下部へ連続させるようにL状固定部(51)および
壁部材(20)へ貼付していることを特徴とする。
【0012】本発明に係る浴室床パネル固定構造の作用
及び効果について説明する。まず、防水パン(42)のL状
固定部(51)の浴室側の内面に防水シート(57)の下端を貼
付する。その際、防水シート(57)の上端は浴室側に傾斜
させた状態とする。つぎに、浴室の出入口となる部屋の
床を床部材(30)によって形成し、浴室床パネル(40)の外
枠材(41)を建物躯体に固定する。
【0013】その後、壁部材(20)を外枠材(41)および床
部材(30)の上面に載置して固定し、その壁部材(20)の浴
室側の下部に防水シート(57)の上部を引き起こして貼付
する。更に、浴室床パネル(40)の防水パン(42)の上に浴
槽などを載置固定することによって浴室の設備が完成す
る。
【0014】上述したような浴室床パネル固定構造にお
いて、浴室の床面の防水パン(42)上を水が流れて、防水
パン(42)の上面周囲に位置するL状固定部(51)に到達し
ても、L状固定部(51)の浴室側の内面には防水シート(5
7)が貼付されているため、防水パン(42)の上面周囲から
外枠材(41)並びに床部材(30)又は壁部材(20)等の建物躯
体に水が浸入しない。
【0015】さらに、防水シート(57)の浴室側表面を水
が伝わっても、防水シート(57)は壁部材(20)の浴室側の
下部に貼付されているため、壁部材(20)の浴室側から床
部材(30)等の建物躯体に浸入することはない。したがっ
て、上述したように、L状固定部(51)の浴室側の内面
と、壁部材(20)の浴室側の下部との間に連続して貼付さ
れている防水シート(57)により、建築躯体に水が浸入す
ることを防げることができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の特徴に加えて以下のような特徴を有する。防水シー
ト(57)は軟質とするとともに、L状固定部(51)は、その
浴室側の内面の防水シート(57)上からはめ込まれる当て
材(53)を有していることを特徴とする。ここで、本発明
の作用及び効果について説明する。防水シート(57)は軟
質のため、貼付する対象物が任意の形状であっても対応
することができるとともに、浴室側への傾斜も容易に行
うことができる。そして、当て材(53)がL状固定部(51)
の浴室側の内面の防水シート(57)上からはめ込まれてい
るため、当て材(53)が軟質の防水シート(57)をL状固定
部(51)の浴室側の内面に均一に押圧することとなり、防
水シート(57)とL状固定部(51)との貼付を確実なものに
することができる。
【0017】また、現場施工において、防水シート(57)
を壁部材(20)に貼付した後に、浴室床パネル(40)の設置
位置がずれたり、あるいは施工後、地震等により当初の
壁部材(20)と浴室床パネル(40)との位置がずれて、防水
シート(57)の一部にL状固定部(51)から引き離す方向に
力が加わる場合がある。このような場合にも、当て材(5
3)がL状固定部(51)の防水シート(57)上からはめ込まれ
ているため、防水シート(57)がL状固定部(51)からめく
れて剥離することを抑えることができる。これにより、
防水シート(57)による防水性を担保することができる。
【0018】また、防水シート(57)はその下部のみを防
水パン(42)のL状固定部(51)に当て材(53)により予め固
定しておくことができる。これにより、現場施工を容易
なものとすることができる。請求項3記載の発明は、請
求項1または請求項2記載の発明の特徴に加えて以下の
ような特徴を有する。防水パン(42)は洗い場となる洗い
場床(50)を有し、防水パン(42)の洗い場床(50)は、浴室
の出入口となる部屋の床の高さと同じ高さとし、防水パ
ン(42)の洗い場床(50)の周囲部には、洗い場床(50)より
低いところに位置して浴室の床面に流れた水を排水する
排水溝(45)と、その排水溝(45)に渡されることによって
浴室の床面と同一高さを形成する蓋体(49)とを備えたこ
とを特徴とする。
【0019】ここで、本発明の作用及び効果について説
明する。防水パン(42)の洗い場床(50)が、浴室の出入口
となる部屋の床の高さと同じ高さに形成されている。こ
のため、浴室の内外に出入りする際、同一水平面上を歩
行することができ、人の移動が容易となる。また、防水
パン(42)の洗い場床(50)より低いところに排水溝(45)が
存在するので、洗い場床(50)の床面に流れた水を排水さ
せることができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の特徴に加えて以下のような特徴を有する。排水溝(4
5)は、蓋体(49)の底面端部を支持する蓋体設置部(46)
と、その蓋体設置部(46)における外枠側の外側端部から
蓋体設置部(46)よりも一段上がった仕上げ壁載置部(47)
とを備え、仕上げ壁載置部(47)は、その外枠材(41)側の
外側端部から仕上げ壁載置部(47)よりも一段上がったと
ころでL状固定部(51)に連結していることを特徴とす
る。
【0021】ここで、本発明の作用及び効果について説
明する。排水溝(45)には、蓋体(49)の底面端部を支持す
る蓋体設置部(46)よりも一段上がった仕上げ壁載置部(4
7)およびその仕上げ壁載置部(47)から更に一段上がった
L状固定部(51)を備えているので、蓋体(49)を伝って排
水溝(45)へ落ちる水があっても、水滴が蓋体設置部(4
6)、仕上げ壁載置部(47)およびL状固定部(51)を伝って
上方に移動することがない。これにより、排水溝(45)の
周囲から建築躯体に水が浸入することを防げる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面
は、図1乃至図4である。図1は、本発明の実施の形態
の主要部の分解断面図、図2は、本発明の実施の形態の
主要部の断面図、図3は、本発明の実施の形態の全体断
面図、図4は、本発明の実施の形態の斜視図を各々示し
ている。
【0023】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態は、浴室を備える場合の浴室床パネル
40の建物躯体への固定構造である。図3に示すように、
本実施の形態の浴室床パネル40を固定すべき建物躯体
は、基礎土台10に厚さ6ミリメートルの台輪を介して載
置固定されるとともに、建物の床を形成する床部材30
と、部屋の周囲に立設される壁部材20とを備えて形成さ
れる。
【0024】図1に示すように、床部材30は、四角枠状
の芯材31と、その芯材31の上面に固定される面材32とを
備えて形成される床パネルによってその基礎部分が形成
されている。すなわち、浴室の入口となる部屋の床も、
床パネルによって形成されている。また、壁部材20は、
四角枠状の芯材21と、その芯材21の両面に固定される面
材22,22とを備えて形成される壁パネルによってその基
礎部分が形成されている。
【0025】浴室床パネル40は、枠状の外枠材41と、そ
の外枠材41の内側に固定されて浴室の床面を形成する防
水パン42とを備えている。その防水パン42には、図3に
示すように、浴槽70を設置するための凹部たる浴槽設置
床43と、その浴槽設置床43以外の部分であって、洗い場
となる洗い場床50と、補強が必要な個所に固定された板
状の補強芯材44とを備えている。
【0026】外枠材41は、床部材30の芯材31および面材
32が形成する床部材30の垂直方向の厚さと同厚であり、
基礎土台10に載置可能であり、浴室の周囲を形成する建
物躯体に固定可能であるように、基礎土台10から立設さ
れるアンカーボルト11を貫通させることができる貫通穴
を備えている。貫通したアンカーボルト11は、壁部材20
の芯材21の下部分をも貫通した後、ナット12にて締め付
けられることにより、基礎土台10に対して床部材30、浴
室床パネル40、および壁部材20を固定している。
【0027】また、外枠材41の浴室側の上端角部には、
断面L字状に切り欠いた切欠部48が形成されている。防
水パン42の洗い場床50は、浴室の床面を形成する。その
床面の高さは、浴室の出入口となる部屋の床面を形成す
る床部材30の面材32上面の高さと同一としている。
【0028】防水パン42の洗い場床50の周囲部には、洗
い場床50より低いところに位置して浴室の床面に流れた
水を回収して排水するための排水溝45が備えられてい
る。そして、その排水溝45に渡されることによって排水
溝45の蓋を兼ね、浴室の床面高さを排水溝45の上におい
ても同じになるような蓋体49がはめ込まれている。すな
わち、蓋体49をはめ込まれる排水溝45は、蓋体49の底面
端部を支持する蓋体設置部46と、その蓋体設置部46にお
ける外枠材41側の外側端部から、蓋体設置部46よりも一
段上がった仕上げ壁載置部47とを備えている。この仕上
げ壁載置部47は、浴室の壁を形成する仕上げ壁24の下端
部を載置させるための部分である。載置される仕上げ壁
24は、壁部材20の浴室側の面材22の浴室側に形成されて
いる。
【0029】さらに、その仕上げ壁載置部47の外側端部
であって、防水パン42の上面周囲には、仕上げ壁載置部
47の外側端部から一段上がるとともに、垂直断面形状が
L字状のL状固定部51が形成されている。そのL状固定
部51は、外枠材41の切欠部48に固定されて、防水パン42
と外枠材41とが一体となって浴室床パネル40が形成され
ている。
【0030】また、浴室の周囲を形成する建物躯体への
水の浸入を防ぐための軟質の防水シート57がL状固定部
51の浴室側の内面から壁部材20の浴室側の下部へ連続さ
せるようにL状固定部51および壁部材20へ貼付されてい
る。さらに、L状固定部51は、その浴室側の内面の防水
シート57上からはめ込まれる当て材53と、その当て材53
をL状固定部51に固定する固定ねじ59とを有している。
【0031】つぎに、本実施の形態の作用について説明
する。まず、防水パン42のL状固定部51の浴室側の内面
に防水シート57の下端を貼付する。その際、防水シート
57の上端は浴室側に傾斜させた状態とする。防水シート
57は軟質のため、貼付する対象物が任意の形状であって
も対応することができるとともに、浴室側への傾斜も容
易に行うことができる。
【0032】つぎに、当て材53をL状固定部51の浴室側
の内面の防水シート57上からはめ込み、固定ねじ59によ
り当て材53をL状固定部51に固定する。これにより、防
水シート57を防水パン42の周囲に固定することができ
る。以上の工程を浴室床パネル40の製造工場において、
一括して製造する。これにより、大量に均一なものを低
コストで製造することができるととともに、現場施工を
容易なものとすることができる。もちろん、上記工程を
現場施工において行うこともできる。
【0033】つぎに、浴室の出入口となる部屋の床を床
部材30によって形成し、浴室床パネル40の外枠材41を建
物躯体に固定する。その後、壁部材20を外枠材41および
床部材30の上面に載置して固定し、その壁部材20の浴室
側の下部に防水シート57の上部を引き起こして貼付す
る。上述したような浴室床パネル固定構造において、浴
室の床面の防水パン42上を水が流れて、防水パン42の上
面周囲に位置するL状固定部51に到達しても、L状固定
部51の浴室側の内面には防水シート57が貼付されている
ため、防水パン42の上面周囲から外枠材41並びに床部材
30又は壁部材20等の建物躯体に水が浸入することを妨げ
ることができる。
【0034】さらに、防水シート57の浴室側表面を水が
毛管現象により伝わっても、防水シート57は壁部材20の
浴室側の面材22の下部に貼付されているため、壁部材20
の浴室側の面材22から床部材30等の建物躯体に浸入する
ことを妨げることができる。したがって、上述したよう
に、L状固定部51の浴室側の内面と、壁部材20の浴室側
の下部との間に連続して貼付されている防水シート57に
より、建築躯体に水が浸入することを防げることができ
る。
【0035】さらに、当て材53がL状固定部51の浴室側
の内面の防水シート57上からはめ込まれているため、当
て材53が軟質の防水シート57をL状固定部51の浴室側の
内面に均一に押圧することとなり、防水シート57とL状
固定部51との貼付を確実なものにすることができる。ま
た、現場施工において、防水シート57を壁部材20に貼付
した後に、浴室床パネル40の設置位置がずれたり、ある
いは施工後、地震等により当初の壁部材20と浴室床パネ
ル40との位置がずれて、防水シート57の一部にL状固定
部51から引き離す方向に力が加わる場合がある。このよ
うな場合にも、当て材53がL状固定部51の防水シート57
上からはめ込まれているため、防水シート57がL状固定
部51からめくれて剥離することを抑えることができる。
これにより、防水シート57による防水性を担保すること
ができる。
【0036】つぎに、排水溝45の蓋を兼ね、浴室の床面
高さを排水溝45の上においても同じになるように、蓋体
49を蓋体設置部46の上にはめ込む。これにより、浴室の
出入口となる部屋の床面と、防水パン42の上面および蓋
体49の上面とは、同一の高さに形成されることになる。
このため、浴室の内外に出入りする際、同一水平面上を
歩行することができ、人の移動を容易なものにすること
ができる。
【0037】また、防水パン42の洗い場床50より低いと
ころに排水溝45が存在するので、洗い場床50の床面に流
れた水を排水させることができる。排水溝45には、蓋体
49の底面端部を支持する蓋体設置部46よりも一段上がっ
た仕上げ壁載置部47およびその仕上げ壁載置部47から更
に一段上がったL状固定部51を備えているので、蓋体49
を伝って排水溝45へ落ちる水があっても、水滴が蓋体設
置部46、仕上げ壁載置部47およびL状固定部51を伝って
上方に移動することを抑えことができる。したがって、
排水溝45の周囲から建築躯体に水が浸入することを防げ
ることができる。
【0038】更に、仕上げ壁載置部47の上に仕上げ壁24
を設置し、浴室床パネル40の防水パン42の上に浴槽70な
どを載置固定することによって浴室の設備が完成する。
次に、上記した実施の形態の効果について説明する。上
記実施の形態によれば、浴室の防水パン42を含んだ浴室
床パネル40を提供することにより、浴室の組立の簡易
化、防水処理の手間を軽減できる浴室床の構造を提供す
ることができる。また、仕上げ壁24の位置を、従来より
も壁部材20側に寄せることができるので、浴室内を広く
することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、水密性を向上させるとともに、浴
室の組立の簡易化、防水処理の手間を軽減できる浴室床
パネルの固定構造を提供することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、防水性を更
に高めた浴室床パネルを固定する固定構造を提供するこ
とができる。請求項3記載の発明によれば、浴室への出
入りをスムーズなものにすることができる浴室床パネル
構造を提供することができる。請求項4記載の発明によ
れば、防水性を更に高めた浴室床パネルを固定する固定
構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の主要部を示す分解断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態の主要部を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態を示す全体断面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】従来の浴室床パネル固定構造を示す分解断面図
である。
【図6】従来の浴室床パネル固定構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 基礎土台 11 アン
カーボルト 12 ナット 20 壁部材 21 芯材 22 面材 24 仕上
げ壁 30 床部材 31 芯材 32 面材 40 浴室床パネル 41 外枠
材 42 防水パン 43 浴槽
設置床 44 補強芯材 45 排水
溝 46 蓋体設置部 47 仕上
げ壁載置部 48 切欠部 49 蓋体 50 洗い場床 51 L状
固定部 53 当て材 57 防水
シート 59 固定ねじ 70 浴槽 80 壁 81 下地
材 82 防水シート 83 壁板 84 見切材 85 埋め
込み材 90 防水パン 91 補強
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 1/12 301 E04H 1/12 301

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠状の外枠材およびその外枠材の内側に
    固定されて浴室の床面を形成する防水パンを備えて浴室
    の床を形成する浴室床パネルと、 その浴室床パネルによって形成される浴室の出入口とな
    る部屋の床を形成する床部材および浴室の壁を形成する
    壁部材を備えて形成される建物躯体との固定構造であっ
    て、 外枠材は、浴室の周囲を形成する建物躯体に固定可能で
    あるように形成し、 防水パンの上面周囲には、縦断面がL字状のL状固定部
    を形成し、 浴室の周囲を形成する建物躯体への水の浸入を防ぐため
    の防水シートをL状固定部の浴室側の内面から壁部材の
    浴室側の下部へ連続させるようにL状固定部および壁部
    材へ貼付していることを特徴とする浴室床パネル固定構
    造。
  2. 【請求項2】 防水シートは軟質とするとともに、L状
    固定部は、その浴室側の内面の防水シート上からはめ込
    まれる当て材を有していることを特徴とする請求項1記
    載の浴室床パネル固定構造。
  3. 【請求項3】 防水パンは洗い場となる洗い場床を有
    し、 防水パンの洗い場床は、浴室の出入口となる部屋の床の
    高さと同じ高さとし、 防水パンの洗い場床の周囲部には、洗い場床より低いと
    ころに位置して浴室の床面に流れた水を排水する排水溝
    と、その排水溝に渡されることによって浴室の床面と同
    一高さを形成する蓋体とを備えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の浴室床パネル固定構造。
  4. 【請求項4】 排水溝は、蓋体の底面端部を支持する蓋
    体設置部と、 その蓋体設置部における外枠側の外側端部から蓋体設置
    部よりも一段上がった仕上げ壁載置部とを備え、 仕上げ壁載置部は、その外枠材側の外側端部から仕上げ
    壁載置部よりも一段上がったところでL状固定部に連結
    していることを特徴とする請求項3記載の浴室床パネル
    固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007231677A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Inax Corp 防水パンの構造

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