JP3686462B2 - 外壁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の施工に際して、二つの部材を接合する際に用いられる接合板を有する外壁に関する。
【0002】
【背景の技術】
一般に住宅の床、壁、屋根等の構造を床パネル、壁パネル、屋根パネル等のパネルから構築するパネル工法が知られている。
上記パネル工法においては、上記パネルの一般的構造が、矩形枠状の枠体の少なくとも一面に面材を貼設した箱状の構成となっている。また、上記枠体は、棧材から形成されるとともに、上記枠体内部には、必要により縦横に枠体以外の棧材が配置されている。
【0003】
そして、上記壁パネルを外壁本体として用いる場合には、その外面側に外装材が貼設されることになるが、外装材を強固に壁パネルに接合するためには、単に壁パネルの面材に外装材を貼設するのではなく、外装材と壁パネルの棧材とが接合されることが好ましい。
この場合に、壁パネルの棧材が必ずしも短い間隔で多数配置されている訳ではないので、外装材と壁パネルとの接合位置が限定されてしまい、外装材の接合作業が位置合わせ等により煩雑なものとなる。
【0004】
そこで、外壁本体となる壁パネルの外面側に細板状の胴縁を比較的短い間隔で多数貼設しておき、これらの胴縁に外装材を接合するようにしていた。また、上記胴縁は、壁パネルの棧材と接合されることにより壁パネルの外面側に貼設されている。
すなわち、胴縁を介して外装材と壁パネルの棧材とが接合されるようにしていた。
【0005】
従来、上述のような外壁にベランダや庇等の外部構造物を接合する際には、建築現場において上記壁パネルを立設するとともに、該壁パネルにベランダや庇等を接合した後に、適切な防水処理を施し、外壁の外面に上述のように胴縁を取り付け、胴縁に外装材を取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなパネル工法においては、建築現場における省力化が進められているが、その一つとして、現場における外装材の貼設作業を省力化するために、予め壁パネルにサイディング(外装材)を取り付けた状態で、建築現場に搬入する方法が進められている。
【0007】
また、壁パネルにサイディングを貼設した状態とする場合には、壁パネルの外面側に防水シートを貼設し、その上に胴縁及び外装材を取り付けるようになっている。
従って、建築現場において、外壁に上記外部構造物を取り付ける際には、外装材が取り付けられた状態で、外壁と外部構造物との接合部を再び防水処理する必要がある。
【0008】
この場合には、従来のように現場で外装材が取り付けられる前に外壁の外面及び接合部を防水処理するのに比較して、防水処理を行う作業が外装材に邪魔されて煩雑なものとなるといった問題点がある。
また、上述のような建築現場における外壁と外部構造物との接合作業を省力化する方法として、外壁に外装材だけではなく外部構造物も接合した状態で建築現場に搬入する方法が考えられる。
【0009】
この場合には、工場等において外壁と外部構造物との接合部分を外装材を取り付ける前に防水処理することができるが、外壁から外部構造物が突出した状態で、外壁を搬送するものとした場合に、トラックへの積み込み量が形状により制限されたり、搬送中における外部構造物の損傷防止用の梱包に手間がかかるなどの問題点があり、外壁に外部構造物を取り付けた状態で建築現場に搬入することが困難である。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、防水処理を必要とする接合部において、現場における防水処理作業を省力化することができる外壁を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項記載の発明の外壁は、図10に示すように外壁本体を構成する板状体6と、該板状体6の外面側に設けられる外装材(サイディング10…)と、上記板状体6の外面と外装材(サイディング10…)の内面との間に互いに任意の間隔をあけて配置され、かつ、板状体6と外装材(サイディング10…)とを接合する複数の外装材用接合板(胴縁7…)と、上記板状体6の外面と外装材(サイディング10…)の内面との間で、かつ、外壁の外側から外壁に接合される外部構造物の接合位置に配置されるとともに、上記板状体6と上記外部構造物とを接合するための外部構造物用接合板(下地合板8,8)とを具備してなり、上記板状体6の外面が防水シート13で覆われており、この防水シート13の上から上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)が取り付けられ、上記外装材(サイディング10…)が上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)の外面の少なくとも一部が露出するように切り欠かれ、かつ、上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)の表面が防水シート14で覆われていることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、板状体6と外装材(サイディング10…)とが外装材用接合板(胴縁7…)を介して接合されている場合に、上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)の外面が外装材(サイディング10…)の切り欠き部10aから露出した状態なので、この外部構造物用接合板(下地合板8,8)に容易に外部構造物を接合することができる。それに加えて、上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)防水シート14で覆われているので、外装材(サイディング10…)の切り欠き部10aから雨水等が侵入しても外部構造物用接合板(下地合板8,8)が雨水により腐る等の損傷を受けることがない。
【0018】
なお、上記板状体6としては、例えば、上記壁パネル1,2,3が上げられるが、特に壁パネル1,2,3に限定されるものではなく、棧材と面材とからなる壁体や、板材からなる壁体でも良い。
また、上記外装材(サイディング10…)は、周知の外装用の仕上げ材であればどのようなものでも良い。
また、外装材用接合板(胴縁7…)は、各外装材用接合板(胴縁7…)の厚さが略均一なものならば良いが、釘による接合もしくは仮止めが可能なことから木製が好ましい。
上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)は、上記請求項1記載の接合板(下地合板8,8)と同様のものである。
【0019】
記構成によれば、外壁本体となる板状体6と外部構造物用接合板(下地合板8,8)との両方に防水処理が施されているので、外壁に外部構造物を接合した際に、外壁側の防水処理を必要としない。
【0020】
本発明の請求項記載の発明は、請求項記載の外壁において、上記板状体6と、上記外装材(サイディング10…)と、上記外装材用接合板(胴縁7…)と、上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)とが一体に接合された状態で、建築現場に搬入されることを特徴とする。上記構成によれば、上記板状体6と、上記外装材(サイディング10…)と、上記外装材用接合板(胴縁7…)と、上記外部構造物用接合板(下地合板8,8)とを接合する作業を建築現場で行う必要がなく、建築現場では、外壁を設置した後に、外壁に外部構造物を接合するだけで良い。また、上述のように外部構造物用接合板(下地合板8,8)が防水シート14で覆われているので、建築現場において外壁と外部構造物との接合部を防水処理する必要がなく、建築現場の施工において大幅に省力化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の接合板及び外壁の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。
なお、ここでは、接合板及び外壁の実施の形態の一例として、上記接合板が外壁と外部構造物であるベランダとの接合構造として組み込まれた外壁の一例について説明する。
【0022】
また、上記外壁は、一つの住宅の外壁を複数の板体に分割した状態で、かつ、外装材を施された状態で、建築現場に搬入されるようになっている。そして、以下に説明する外壁は、工場等において製作され、建築現場に搬入される段階におけるものであり、この状態の外壁を以下に外壁体と称する。
【0023】
図1から図11までの図面は、上記外壁体の製作過程順に一例となる外壁体の構成を示したものである。
外壁体は、図1、図2及び図3に示すように複数の壁パネル1,2,3、方立4,4及び半土台5からなる板状体6と、図4に示す胴縁(外装材用接合板)7と、図4、図5及び図6に示す下地合板(外部構造物用接合板)8,8と、図7、図8及び図9に示すアルミサッシ9と、図10及び図11に示すサイディング(外装材)10…とを基本構成とするものである。
【0024】
上記板状体6は、上述のように外壁本体となる複数の壁パネル1,2,3と、方立4,4と、半土台5からなるものである。
そして、上記壁パネル1,2,3は、矩形枠状の枠体(図3(A)に図示)aと、その両面に貼設された面材(図3(A)に図示)b,bとからなり、また、枠体aは、棧材(図3(A)に図示)cから形成されるとともに、上記枠体a内部には、必要により縦横に枠体a以外の棧材cが配置されている。
【0025】
また、上記板状体6においては、外壁の下端部に至る窓用の開口6aが形成されており、左右の壁パネル1,3の間に小壁となる壁パネル2が配置された状体となっている。
また、上記方立4,4は、壁パネル2の左右両端部を下方から支持するためのものである。すなわち、壁パネル2の左右両端部は、壁パネル1,3に接合されて支持された状体となっているが、さらに方立4,4により壁パネル2の左右両端部を下方から支持することにより、壁パネル2を強固に支持するようになっている。
【0026】
上記半土台5は、周知の土台ではなく、パネル工法において、外壁の下側に配置される基礎(図示略)の上面の内側半分まで床パネル(図示略)を敷き込んだ際に、基礎の上面の外側半分に配置されるものであり、上記外壁本体となる壁パネル1,3は、半土台と床パネルの端部との上に配置されるようになっている。そして、この実施の形態の一例においては、予め壁パネル1,3に半土台5が図2及び図3(A)に示すようにスクリュー釘5a及び接着剤により接合された状態となっている。
【0027】
また、二階以上の部分において、外壁は、下階の外壁本体となる壁パネル上に配置されるが、この場合には、半土台5に代えて半土台5と同様の役割を果たす胴差(図示略)が用いられる。従って、板状体6において、半土台5に代えて胴差を取り付けるようにしても良い。
また、上記半土台5においては、板状体6に壁の下端部に達する開口6aが形成され、該開口6aに窓用のアルミサッシ9が填め込まれるようになっており、図2及び図3(B)に示すように、半土台5の開口6aに対応する部分に、アルミサッシ9を取り付けるための切り欠き部5bが形成されている。
【0028】
また、上記板状体6には、防水処理が施されるようになっており、図2に示すように板状体6の開口6aの上側に水平に両面テープ状の防水テープ11が貼設され、図3(B)に示すように、半土台5の切り欠き部5bの外面側角部に止水プレート12が取り付けられ、図4に示すように、板状体6の外面側に透湿性を有する防水シート13が貼設されている。
【0029】
なお、上記防水シート13は、この実施の形態において、図中、外壁体の左側と下側とにはみ出すように板状体6に貼設されており、建築現場において、外壁体の左側及び下側に接合される外壁体の板状体6に貼設された防水シート13とオーバーラップするようになっており、外壁体同士の接合部において充分な防水が図れるようになっている。
【0030】
上記胴縁7…は、上記従来例で述べたように、壁パネル1,2,3にサイディング10…を貼設するためのものであり、サイディング10…が胴縁7…を介して壁パネル1,2,3の棧材cに接合されるようになっている。
なお、胴縁7…は、板状体6にサイディング10…を取り付けた時点で、板状体6とサイディング10…との間に配置されることになる。
【0031】
また、上記胴縁7…は、図4に示すように、略垂直に防水シート13に覆われた板状体6に貼設されるとともに、水平方向に略同じ間隔をあけて配置されている。
また、上記下地合板8,8は、本発明に係わるものであり、上記胴縁7…と略同様の厚みと幅を有するものとされている。
【0032】
また、上記下地合板8,8は、図4及び図5に示すように、板状体6の開口6aの左右両側方に配置されている。
この配置位置は、上記開口6aに形成される窓の外側に取り付けられるバルコニー(図示略)の手摺部分の接合部が接合される位置である。上記バルコニーの接合部は、上記下地合板8,8に接合されるようになっている。
【0033】
また、下地合板8,8は、図6に示すように、透湿性を有する防水シート13と同様の防水シート14に包み込まれた状態となっており、上記防水シート14により下地合板8,8に防水被覆が施された状態となっている。
従って、この下地合板8,8の部分に雨水が回り込んでも、下地合板8,8が雨水により腐ったりすることがないようになっており、外壁にバルコニーを取り付けた際に、特に下地合板8,8の部分に防水処理を施さなくても良いようになっている。
【0034】
なお、上記下地合板8,8は、板状体6にサイディング10…を取り付けた段階で板状体6とサイディング10…との間に配置されることになる。
また、後述するようにサイディング10…は、下地合板8,8の位置で切り欠かれており、下地合板8,8の外面が露出することになるが、上述のように下地合板8は、胴縁7…と略同じ厚さに形成されるとともに、防水シート14に包み込まれた状態となっているので、板状体6にサイディング10…と取り付けた際に、サイディング10…により押圧された状態となり、上記サイディング10の切り欠き部10aから雨水が回り込みにくい構造となっている。
また、図5において、マークdは、外壁体の下端を示すものである。
【0035】
図7、図8及び図9に示すように、アルミサッシ9は、周知のものであり、上記板状体6の開口6a部分に填め込まれて接合されている。なお、図8及び図9に示すようにアルミサッシ9の上枠部9a、側枠部9bは、釘(図8及び図9に図示)15等により上記板状体6に接合されるようになっている。
なお、図8に示すように、上記半土台5の切り欠き部5bの上面には、アルミサッシ9の下枠9cを固定するための調整材5cが接合されている。
【0036】
また、図7、図8及び図9に示すように、アルミサッシ9の上枠部9a及び左右の側枠部9b,9bの側縁部においては、該側縁部に沿って板状体6と跨るように防水テープが貼設され、板状体6の開口6aから板状体6に貼設された防水シート13の裏側に雨水等が回り込むのを防止するようになっている。
また、図7及び図8に示すしように、アルミサッシ9の下枠部9Cにおいては、止水プレート12により防水が図られている。
【0037】
図10及び図11に示すように上記サイディング10は、周知の外装材であり、外壁の最外周部を構成するものである。
そして、サイディング10は、上述のように胴縁7…に接合されるようになっている。
【0038】
また、サイディング10の上記下地合板8,8に対応する位置には、下地合板8,8の外面の一部が露出するように切り欠き部10a,10aが形成されて開口した状態となっている。
従って、バルコニーの手摺側の接続部を外壁に接合する際には、サイディング10…の切り欠き部19aから下地合板に直接上記接続部を接合することができるようになっている。
【0039】
次に、上記構成を有する外壁体の製造方法及び作用につてい説明する。
まず、外壁体の製造は、基本的には、建築現場ではなく工場で行われることになり、工場において、壁パネル1,2,3を製造する。
次に、図1に示すように壁パネル1,2,3同士を接合して、一体の大きな板状体6を製造する。この際に、板状体6に窓や出入口等の開口がある場合には、必要により方立4,4を接合する。
【0040】
次に、図2及び図3に示すように、板状体6の下側に上述の半土台5もしくは胴差を接合する。
また、この際には、板状体6の開口6aの上の部分に両面テープ状の防水テープ11を水平に貼設する。
【0041】
次に、図4及び図5に示すように、板状体6の外壁として用いた場合に外面となる側に透湿性を有する防水シート13を貼設し、さらにその上に上記胴縁7…及び下地合板8,8を取り付ける。
また、下地合板8,8は、図6に示すように、透湿性を有する防水シート14に包み込んだ状態で板状体6に接合されるようになっている。
従って、下地合板8,8の部分に雨水が回り込むようなことがあっても、下地合板8,8が腐る等の損傷を受けることがない。
【0042】
次に、図7、図8及び図9に示すように、板状体6の開口6aにアルミサッシ9を取り付けるとともに、アルミサッシ9の上枠部9a、側枠部9b,9bと板状体6に貼設された防水シート13とが重複する部分に防水テープ16を貼設し、板状体6の開口6a部分から防水シート13の裏側に雨水等が回り込まないようにする。
なお、アルミサッシ9の下枠部9cの部分においては、上述のように止水プレート12により防水が図られている。
【0043】
次に、図10に示すように、板状体6の外面側に貼設された胴縁7…にサイディング10を貼設する。
なお、サイディング10には、上記下地合板8,8の位置に切り欠き部10a,10aが形成されており、サイディング10を貼設した場合に、サイディング10から下地合板8,8が露出した状態となる。
【0044】
次に、図11に示すように、板状体の図中左側と右側にはみ出した状態の防水シート13が搬送の邪魔になったり、搬送中に破損したりしないように板状体6側に織り込んだ状態として、テープ17…により仮止めする。
この状態で、上記外壁体は、トラック等により建築現場に搬入されることになる。
【0045】
そして、搬入された外壁体が、基礎もしくは下階の壁パネル上に立設された外壁とされる。
そして、上記外壁にバルコニーや庇等の外部構造物を取り付ける場合には、上記サイディング10…の切り欠き部10a,10aから露出する下地合板8,8に外部構造物の接合部、例えば、バルコニーの取り付け金物等を取り付けることにより、容易に外壁に外部構造物を取り付けることができる。
【0046】
なお、この実施の形態の一例においては、外壁体の下部にサイディング10が施されていない状態となっているが、この部分にバルコニーの床部分が接合されるようになっており、上記切り欠き部10aから露出する下地合板8,8にはバルコニーの手摺部分が接合されている。
また、サイディング10から露出した状態の下地合板8は、雨水の影響を受ける可能性があるが、下地合板8が防水シート14に包み込まれて防水被覆がなされた状態なので、さらに防水を施す必要がない。
【0047】
また、外壁のサイディング10の内側においては、板状体6が防水シート13等により防水された状態となっており、バルコニー等の外部構造物が防水処理の必要がないものとなっていれば、建築現場においては、外壁に外部構造物を取り付けた際に、外壁と外部構造物との接合部において、防水処理を施す必要がなく、建築現場における施工を省力化することができる。
【0048】
なお、上記図1から図11までの図面及び上述の例においては、外壁の下端部まで達する窓が設けられた部分に用いられる開口6aを有した外壁体について説明したが、外壁体に設けられる窓や入出口等の開口は、その形状を限定されるものではなく、また、外壁体に開口が設けられていない構成としても良い。
すなわち、外壁体には、サイディング10が貼設された状態で、サイディング10の外部構造物が接続される部分に切り欠き部10a、10aが形成され、該切り欠き部10a,10aから表面に防水被覆が施された下地合板8,8が露出した状態となっていれば良く、特に開口部の形状や開口部の有無が限定されるものではない。
【0049】
また、下地合板8,8は、建築物の防水処理を必要とする部分において、接合すべき二つの部材の間に挟まれた状態で、二つの部材を接合するものであれば良く、その使用箇所が外壁に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】
本発明の請求項記載の外壁によれば、板状体と外装材とが外装材用接合板を介して接合され、板状体に対して外装材が浮いた状態で接合されている場合に、上記外部構造物用接合板の外面が外装材の切り欠き部分から露出した状態なので、この外部構造物用接合板に容易に外部構造物を接合することができる。
【0053】
それに加えて、上記接合板が防水シートで覆われているので、外装材の切り欠き部分から雨水等が侵入しても接合板が雨水により腐る等の損傷を受けることがない。従って、外壁に外部構造物を取り付けた後に、外壁と外部構造物との接合部分において、防水処理を行う必要がなく、施工の省力化を図ることができる。
【0054】
また、外壁本体となる板状体と外部構造物用接合板との両方が防水処理が施されているので、外壁に外部構造物を接合する際に、外壁側の防水処理を必要とせず、施工の省力化を図ることができる。
【0055】
本発明の請求項記載の外壁よれば、上記板状体と、上記外装材と、上記外装材用接合板と、上記外部構造物用接合板とを接合する作業を建築現場で行う必要がなく、建築現場では、外壁を設置した後に、外壁に外部構造物を接合するだけでよい。また、上述のように外部構造物用接合板に防水被覆が施されているので、外壁と外部構造物との接合部分において防水処理をする必要もなく、建築現場の施工において大幅な省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の外壁の半土台が取り付けられる前の板状体を示す斜視図である。
【図2】上記例の外壁の板状体を示す斜視図である。
【図3】上記例の外壁における板状体と半土台との取り付け構造を示す断面図である。
【図4】上記例の外壁の防水シート、胴縁及び本発明の実施の形態の一例の接合板となる下地合板が取り付けられた板状体を示す斜視図である。
【図5】上記例の下地合板の取り付け位置を示す側面図である。
【図6】上記例の防水シートに包み込まれる下地合板を示す斜視図である。
【図7】上記例の外壁におけるアルミサッシが取り付けられた板状体を示す斜視図である。
【図8】上記例の外壁におけるアルミサッシと板状体との接続構造を示す垂直断面図である。
【図9】上記例の外壁におけるアルミサッシと板状体との接続構造を示す水平断面図である。
【図10】上記例の外壁となる外壁体を示す斜視図である。
【図11】上記例の外壁となる外壁体を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 板状体
7 胴縁(外装材用接合板)
8 下地合板(接合板、外部構造物用接合板)
10 サイディング(外装材)
13 防水シート(板状体の防水被覆)
14 防水シート(接合板の防水被覆)

Claims (2)

  1. 外壁本体を構成する板状体と、該板状体の外面側に設けられる外装材と、上記板状体の外面と外装材の内面との間に互いに任意の間隔をあけて配置され、かつ、板状体と外装材とを接合する複数の外装材用接合板と、上記板状体の外面と外装材の内面との間で、かつ、外壁の外側から外壁に接合される外部構造物の接合位置に配置されるとともに、上記板状体と上記外部構造物とを接合するための外部構造物用接合板とを具備してなり、
    上記板状体の外面が防水シートで覆われており、この防水シートの上から上記外部構造物用接合板が取り付けられ、
    上記外装材が上記外部構造物用接合板の外面の少なくとも一部が露出するように切り欠かれ、かつ、上記外部構造物用接合板の表面が防水シートで覆われていることを特徴とする外壁。
  2. 上記板状体と、上記外装材と、上記外装材用接合板と、上記外部構造物用接合板とが一体に接合された状態で、建築現場に搬入されることを特徴する請求項記載の外壁。
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