JPH11131595A - 建物と建物の施工方法 - Google Patents

建物と建物の施工方法

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JPH11131595A
JPH11131595A JP9264525A JP26452597A JPH11131595A JP H11131595 A JPH11131595 A JP H11131595A JP 9264525 A JP9264525 A JP 9264525A JP 26452597 A JP26452597 A JP 26452597A JP H11131595 A JPH11131595 A JP H11131595A
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JP
Japan
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building
covering material
roof structure
units
waterproof
Prior art date
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Application number
JP9264525A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
Katsunori Onishi
克則 大西
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天の雨仕舞いが容易で、安価となるように
改善した建物と、建物の施工方法を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明は、建物本体2と、この建物本体
2の上面に据えつけられる屋根構造体5とからなる建物
1において、建物本体2の上面が平坦になされ、防水被
覆材6で被覆されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨天の雨仕舞いを
改善した建物と、建物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建物は、据え付け当日に屋根施工
するか、あるいは特殊な雨天の雨仕舞いを行っている。
例えば、特開昭59−24070号公報記載のユニット
建物の雨天据え付け方法は、建物ユニットの上部を排水
ホース付きの透明プラスチックシートで覆い、これによ
り雨天の雨仕舞いを行っている。また、特公昭62−6
066号公報記載の家屋建築現場の覆いは、空気より軽
いガスを封入して膨張させた幕体であって、この幕体で
建物の上部を覆い雨天の雨仕舞いを行っている。また、
特開平5−248004号公報記載の屋根上構造体の据
え付け構造においては、建物ユニットの上面に防水被覆
板を被着することによりフラットな防水面を形成し、こ
の防水被覆板の上部に屋根ユニットを構築したものであ
る。
【0003】また、従来のユニット建物は、一棟の建物
を予めいくつかの建物ユニットに分けて工場生産し、こ
れらを建築現場で施工、組み立てする方式のものであ
る。例えば、特公平7−109113号公報記載のユニ
ット建物は、複数の部屋ユニットと、建物の屋根部分を
構成する寄棟屋根ユニットとからなり、この寄棟屋根ユ
ニットは、部屋ユニットに合わせて分割されると共に、
棟側と軒先側とに分割されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術は、排水ホースの取り付け、幕体を膨
張させる作業、あるいは特殊な加工が施された防水被覆
板の取り付け等、いずれも、施工現場で特殊な雨仕舞い
を行うものであるから、この雨仕舞いの施工に手間がか
かったり、高価な費用がかかるという問題がある。
【0005】また、上記特公平7−109113号公報
記載の従来のユニット建物において、屋根構造が多数分
割された屋根ユニットからなるものであるから、建物の
バリエーションに合わせての設計工数が多大となった
り、輸送制限のため部材が通しで使えず、分割されるの
で、部材断面が大きくなったり、鉄骨量が増大するとい
う問題と、継ぎ、ジョイント部材が多いという問題があ
る。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、本発明の第1目的は、雨天の雨仕
舞いが容易で、安価となるように改善した建物と、建物
の施工方法を提供することである。本発明の第2目的
は、ユニット建物の屋根構造体の構造部材量を低減で
き、設計工数も削減できる建物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建物本体と、この建物本体の上面に据えつけられる屋根
構造体とからなる建物において、建物本体の上面が平坦
になされ、防水被覆材で被覆されているものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物において、建物本体が複数の建物ユニットを隣接配置
してなる建物ユニット群で構築されているものある。
【0009】請求項3記載の発明は、複数の建物ユニッ
トを隣接配置した建物ユニット群で構築されてなる建物
本体と、この建物本体の上面に据えつけられる屋根構造
体とからなる建物において、前記屋根構造体が、建物ユ
ニットの分割に関わることなく、最適屋根架構に構造設
計されてなるものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の建
物において、前記屋根構造体が、この屋根構造体に使用
する構造部材の継ぎを最小限とするように、コンピュー
ターを利用して最適自動設計されてなるものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の建物において、前記建物本体の上面が平坦になさ
れ、防水被覆材で被覆されているものである。
【0012】請求項6記載の発明は、上面が平坦になさ
れた建物ユニットを最上階にし、複数の建物ユニットを
隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構築し、この
最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で被覆した
後、屋根構造体を施工することを特徴とする建物の施工
方法である。
【0013】請求項7記載の発明は、上面が平坦になさ
れ、防水被覆材で被覆された建物ユニットを最上階に
し、複数の建物ユニットを隣接配置した建物ユニット群
で建物本体を構築し、互いに隣接する最上階の建物ユニ
ットの上面端部間に継ぎ被覆材を取り付け、この継ぎ被
覆材と前記防水被覆材とを重ね合わせて貼付け、その
後、屋根構造体を施工することを特徴とする建物の施工
方法である。
【0014】
【作用】請求項1記載の建物は、建物本体の上面が平坦
になされ、防水被覆材で被覆されているので、施工時に
雨が降っても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞
いが容易で、安価となる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物において、建物本体が複数の建物ユニットを隣接配置
してなる建物ユニット群で建物本体が構築され、この建
物本体の上面に据えつけられる屋根構造体は、屋根ユニ
ットでもよいが、ユニット工法にとらわれることなく、
在来工法が採用できるため、一般の自動設計ツール(住
宅CAD等)に乗りやすくなる。また、建物本体全体に
屋根架構ができるため、最適な部材配置やメンバーが採
用でき、無駄を排除して材料コストを下げることができ
る。
【0016】請求項3記載の建物は、屋根構造体が、建
物ユニットの分割に関わることなく、最適屋根架構に構
造設計されているので、構造部材を重複使用する従来の
屋根ユニットと較べて、屋根構造体の構造部材量を低減
できる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の建
物において、前記屋根構造体が、この屋根構造体に使用
する構造部材の継ぎを最小限とするように、コンピュー
ターを利用して最適自動設計されているので、構造部材
量と構造部材の継ぎに使用するジョイントを低減できる
と同時に、多様な建物バリエーションに対応して設計工
数を削減できる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の建物において、前記建物本体の上面が平坦になさ
れ、防水被覆材で被覆されているものであるから、施工
時に雨が降っても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の雨
仕舞いが容易で、屋根構造体の施工が後日になっても支
障がない。
【0019】請求項6記載の建物の施工方法は、上面が
平坦になされた建物ユニットを最上階にし、複数の建物
ユニットを隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構
築し、この最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で
被覆した後、屋根構造体を施工するものであるから、屋
根構造体の施工が建物本体の構築の後日になっても、防
水被覆材で雨仕舞いできる。また、最上階の建物ユニッ
トの上面が平坦になされているので、施工時に雨が降っ
ても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易
で、安価となる。
【0020】請求項7記載の発明は、互いに隣接する最
上階の建物ユニットの上面端部間に継ぎ被覆材を取り付
け、この継ぎ被覆材と最上階の建物ユニット上面を被覆
する防水被覆材とを重ね合わせて貼付け、その後、屋根
構造体を施工するものであるから、建物ユニット上面の
雨仕舞いと建物ユニット間の雨仕舞いができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図10は、本発明の一実施
例であって、図1は建物の説明図、図2は建物本体の説
明図、図3は建物本体の施工方法を示す説明図、図4は
図3の建物本体に屋根構造体を施工する施工方法の説明
図、図5は最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で
被覆する被覆方法を示す説明図、図6は防水被覆材と継
ぎ被覆材とを重ね合わせて貼付ける貼付け方法を示す説
明図、図7は四隅の建物ユニットの上面を被覆する方法
を示す説明図、図8は四隅の被覆に使用する継ぎ被覆材
の斜視図、図9は継ぎ被覆材同士の接合方法を示す説明
図、図10は防水被覆材と継ぎ被覆材の固定方法を示す
説明図である。
【0022】図1において、1は建物であって、この建
物1は、建物本体2と、この建物本体2の上面に据え付
けられる屋根構造体5とからなり、上記建物本体2の上
面が平坦になされ、防水被覆材6で被覆されているもの
である。
【0023】上記建物本体2は、1階部分を構成する複
数の建物ユニット3、3と、2階部分を構成する複数の
建物ユニット4、4とを隣接配置してなる建物ユニット
群で構築されている。上記2階部分を構成する建物ユニ
ット4は、床パネル43の周縁に壁パネル41が立設さ
れ、この壁パネルの上に天井パネル42が取り付けられ
ている。この天井パネル42は、居室側に向けて天井面
材44が取り付けられ、屋根側に向けて上面材45が取
り付けられ、この上面材45により建物ユニット4、4
の上面が平坦になされている。
【0024】上記建物ユニット4の上面(上面材45)
は、防水被覆材6で被覆されている。この防水被覆材6
は、図2に示すように、建物本体2を施工現場で構築後
に被覆してもよいが、後述するように、建物ユニット4
の上面に予め工場等で被覆しておき、施工現場で継ぎ合
わせてもよい。また、防水被覆材6は、建物本体2全体
を覆うことができるもの、あるいは複数枚を施工現場で
継ぎ合わせたもの、いずれでもよい。上記防水被覆材6
の材質は、ポリエチレンやポリ塩化ビニル等の合成樹脂
フィルムまたはシート、防水処理された織布または不織
布、発泡ポリエチレンシート等を好適に使用できる。
【0025】上記防水被覆材6で被覆された建物本体2
の上面に、屋根構造体5が据え付けられているが、この
屋根構造体5は、予め工場等で組み立てられた屋根ユニ
ットであってもよいが、屋根ユニットに限定されるもの
でなく、在来工法により施工現場で屋根架構するもので
あってもよい。
【0026】つぎに、上記建物1の施工方法を図3〜図
10を参照して詳細に説明する。本実施例における建物
1は、上述の建物ユニット3、4を上下階に複数隣接配
置したもので、工場等で組み立てられた建物ユニット4
の上面が予め防水被覆材6で被覆されているものであ
る。この防水被覆材6は、図5に示すように、取付け面
に粘着テープ61、62を貼着しておき、粘着テープ6
2により建物ユニット4の上面に貼付け、粘着テープ6
1は、離型紙を取り付けたままにしておき、後述する継
ぎ被覆材7との貼り合わせに使用する。
【0027】まず、建物ユニット3、3を基礎に据え付
けて1階部分を構築し、この建物ユニット3、3の上
に、上面が平坦になされ、防水被覆材6で被覆された建
物ユニット4、4を据えつけ、建物本体2を構築する。
ついで、図6に示すように、隣接する建物ユニット4、
4の上面端部間に継ぎ被覆材7をタッカー71を打ち込
んで取り付け、この継ぎ被覆材7と前記防水被覆材6と
を重ね合わせ、粘着テープ61にて貼付ける。
【0028】また、図7に示すように、4つの建物ユニ
ット4、4・・の角部が突き合わされるところにおいて
は、継ぎ被覆材7の端部72を折り曲げておき、図8
(ロ)図に示すような箱状継ぎ被覆材8を挿入して取り
付ける。なお、この箱状継ぎ被覆材8は、図8(イ)図
に示すように、十字形状のシート材80の側片81を折
り曲げて形成されている。
【0029】上記継ぎ被覆材7と箱状継ぎ被覆材8と
は、図9に示すいずれかの方法で接合される。すなわ
ち、図9(イ)図に示すように、折り曲げた継ぎ被覆材
7の端部72と、箱状継ぎ被覆材8の側片81とを突き
合わせ、ジップロック9を取り付けて接合し、(ロ)図
のように、一方側に倒して適宜の手段で固定する。ある
いは、(ハ)図と(ニ)図に示すように、上記ジップロ
ック91で挟み込んで接合してもよいし、(ホ)図に示
すように、U字状の接合部材92で端部を接合してもよ
い。また、図10に示すように、防水被覆材6と継ぎ被
覆材7とが重ね合わされた上面材45の角部に、コ字形
状の接合部材10を挿入して固定しておくとよい。
【0030】上記のようにして、建物本体2の隣接する
建物ユニット4、4の上面を防水被覆材6と継ぎ被覆材
7とで被覆するが、その被覆状態の詳細を図3に示す。
その後、この建物本体2の上に屋根フレームの桁梁51
を設置し、この桁梁51に取り付けられた小屋組受け金
具52により屋根構造体5を構築し、建物1を完成す
る。この際、屋根構造体5は、建物本体2の構築と同時
であってもよいが、後日であってもよい。
【0031】上述してきたように、本実施例の建物1と
その施工方法は、上面が平坦になされた上階の建物ユニ
ット4の上面を防水被覆材6で被覆した後、屋根構造体
5を施工するものであるから、屋根構造体5の施工が建
物本体2の構築の後日になっても、防水被覆材6で雨仕
舞いできる。また、上階の建物ユニット4の上面が平坦
になされているので、施工時に雨が降っても上面に水溜
まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、安価とな
る。
【0032】また、本実施例において、互いに隣接する
上階の建物ユニット4、4の上面端部間に継ぎ被覆材
7、8を取り付け、この継ぎ被覆材7、8と防水被覆材
6とを重ね合わせて貼付け、その後、屋根構造体5を施
工するものであるから、建物ユニット4上面の雨仕舞い
と建物ユニット4、4間の雨仕舞いができる。
【0033】つぎに、本発明の別の実施例を、図11〜
図14を参照して説明する。図11は建物の外観説明
図、図12は建物本体の平面図、図13は屋根構造体の
小屋伏せ図、図14は図13のA−A線〜D−D線にお
けるトラス梁の外形図である。
【0034】本実施例の建物1Aは、図11、12に示
すように、複数の建物ユニット3A、3Aを隣接配置し
た建物ユニット群で構築されてなる建物本体2Aと、こ
の建物本体2Aの上面に据えつけられる寄せ棟屋根構造
体5Aとからなっている。この建物本体2Aの上面は、
前記実施例と同様、平坦になされ、防水被覆材(図示省
略)で被覆されている。
【0035】上記屋根構造体5Aは、図13、図14に
示すように、その屋根架構をトラス方式とし、図13の
A−A線におけるトラス梁51Aと、B−B線における
トラス梁51Bと、C−C線におけるトラス梁51C
と、D−D線におけるトラス梁51Dとに、母屋等の構
造部材を掛け渡して構築され、建物ユニット3Aの分割
に関わることなく、最適屋根架構に構造設計されてい
る。
【0036】上記屋根構造体5Aは、カスタマイズした
CAD・CAM等のコンピューターを利用して最適自動
設計され、この屋根構造体5Aに使用するトラス梁等の
構造部材の継ぎを最小限とするようになされている。上
記の設計された構造部材をコンピューターから自動生成
し、この部材データを利用して、部品を工場等でプレカ
ットし、線材(バラ部材)にて建築施工現場に輸送し、
このバラ部材を施工図書に従ってトラス梁51A、51
B・・に組み上げ、屋根構造体5Aを構築してユニット
建物1Aを完成させる。
【0037】上記建物1Aは、屋根構造体5Aが、建物
ユニット3Aの分割に関わることなく、最適屋根架構に
構造設計されているので、構造部材を重複使用する従来
の屋根ユニットと較べて、屋根構造体5Aの構造部材量
を低減できる。
【0038】また、上記屋根構造体5Aが、これに使用
する構造部材の継ぎを最小限とするように、コンピュー
ターを利用して最適自動設計されているので、構造部材
量と構造部材の継ぎに使用するジョイントを低減できる
と同時に、多様な建物バリエーションに対応して設計工
数を削減できる。
【0039】さらにまた、上記の建物1Aにおいて、建
物本体2Aの上面が平坦になされ、防水被覆材で被覆さ
れているものであるから、施工時に雨が降っても上面に
水溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、屋根構
造体5Aの施工が後日になっても支障がない。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の建物は、建物本体の上面
が平坦になされ、防水被覆材で被覆されているので、施
工時に雨が降っても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の
雨仕舞いが容易で、安価となる。また、屋根構造体の施
工が後日になっても、建物本体が雨仕舞いされているの
で、安心である。さらにまた、建物本体の上面が防水被
覆材で被覆されているので、建物完成時に防湿層として
働き、小屋裏の結露防止に寄与する。
【0041】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物において、建物本体が建物ユニット群で建物本体が構
築され、この建物本体の上面に据えつけられる屋根構造
体は、屋根ユニットでもよいが、ユニット工法にとらわ
れることなく、在来工法が採用できるため、一般の自動
設計ツール(住宅CAD等)に乗りやすくなる。また、
建物本体全体に屋根架構ができるため、最適な部材配置
やメンバーが採用でき、無駄を排除して材料コストを下
げることができる。
【0042】請求項3記載の建物は、屋根構造体が、建
物ユニットの分割に関わることなく、最適屋根架構に構
造設計されているので、構造部材を重複使用する従来の
屋根ユニットと較べて、屋根構造体の構造部材量を低減
できる。これにより、部材の輸送経費を少なくできる。
【0043】請求項4記載の発明は、請求項3記載の建
物において、前記屋根構造体が、この屋根構造体に使用
する構造部材の継ぎを最小限とするように、コンピュー
ターを利用して最適自動設計されているので、構造部材
量と構造部材の継ぎに使用するジョイントを低減できる
と同時に、多様な建物バリエーションに対応して設計工
数を削減できる。
【0044】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の建物において、前記建物本体の上面が平坦になさ
れ、防水被覆材で被覆されているものであるから、施工
時に雨が降っても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の雨
仕舞いが容易で、屋根構造体の施工が後日になっても支
障がない。
【0045】請求項6記載の建物の施工方法は、上面が
平坦になされた建物ユニットを最上階にし、複数の建物
ユニットを隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構
築し、この最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で
被覆した後、屋根構造体を施工するものであるから、屋
根構造体の施工が建物本体の構築の後日になっても、防
水被覆材で雨仕舞いできる。また、最上階の建物ユニッ
トの上面が平坦になされているので、施工時に雨が降っ
ても上面に水溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易
で、安価となる。
【0046】請求項7記載の発明は、互いに隣接する最
上階の建物ユニットの上面端部間に継ぎ被覆材を取り付
け、この継ぎ被覆材と最上階の建物ユニット上面を被覆
する防水被覆材とを重ね合わせて貼付け、その後、屋根
構造体を施工するものであるから、建物ユニット上面の
雨仕舞いと建物ユニット間の雨仕舞いができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、建物の説明図であ
る。
【図2】建物本体の説明図である。
【図3】建物本体の施工方法を示す説明図である。
【図4】図3の建物本体に屋根構造体を施工する施工方
法の説明図である。
【図5】最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で被
覆する被覆方法を示す説明図である。
【図6】防水被覆材と継ぎ被覆材とを重ね合わせて貼付
ける貼付け方法を示す説明図である。
【図7】四隅の建物ユニットの上面を被覆する方法を示
す説明図である。
【図8】四隅の被覆に使用する継ぎ被覆材の斜視図であ
る。
【図9】継ぎ被覆材同士の接合方法を示す説明図であ
る。
【図10】防水被覆材と継ぎ被覆材の固定方法を示す説
明図である。
【図11】本発明の別の実施例であって、建物の外観説
明図である。
【図12】建物本体の平面図である。
【図13】屋根構造体の小屋伏せ図である。
【図14】図13のA−A線〜D−D線におけるトラス
梁の外形図である。
【符号の説明】
1、1A 建物 2、2A 建物本体 3、4、3A 建物ユニット 5、5A 屋根構造体 6 防水被覆材 7、8 継ぎ被覆材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04G 21/28 E04G 21/28 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物本体と、この建物本体の上面に据え
    つけられる屋根構造体とからなる建物において、建物本
    体の上面が平坦になされ、防水被覆材で被覆されている
    ことを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 建物本体が、複数の建物ユニットを隣接
    配置してなる建物ユニット群で構築されていることを特
    徴とする請求項1記載の建物。
  3. 【請求項3】 複数の建物ユニットを隣接配置した建物
    ユニット群で構築されてなる建物本体と、この建物本体
    の上面に据えつけられる屋根構造体とからなる建物にお
    いて、前記屋根構造体が、建物ユニットの分割に関わる
    ことなく、最適屋根架構に構造設計されてなることを特
    徴とする建物。
  4. 【請求項4】 前記屋根構造体が、この屋根構造体に使
    用する構造部材の継ぎを最小限とするように、コンピュ
    ーターを利用して最適自動設計されてなることを特徴と
    する請求項3記載の建物。
  5. 【請求項5】 前記建物本体の上面が平坦になされ、防
    水被覆材で被覆されていることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の建物。
  6. 【請求項6】 上面が平坦になされた建物ユニットを最
    上階にし、複数の建物ユニットを隣接配置した建物ユニ
    ット群で建物本体を構築し、この最上階の建物ユニット
    の上面を防水被覆材で被覆した後、屋根構造体を施工す
    ることを特徴とする建物の施工方法。
  7. 【請求項7】 上面が平坦になされ、防水被覆材で被覆
    された建物ユニットを最上階にし、複数の建物ユニット
    を隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構築し、互
    いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部間に継ぎ
    被覆材を取り付け、この継ぎ被覆材と前記防水被覆材と
    を重ね合わせて貼付け、その後、屋根構造体を施工する
    ことを特徴とする建物の施工方法。
JP9264525A 1997-09-01 1997-09-29 建物と建物の施工方法 Pending JPH11131595A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007303108A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット
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