JPH0949289A - 貫通孔を有する建築用パネル - Google Patents

貫通孔を有する建築用パネル

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JPH0949289A
JPH0949289A JP7200968A JP20096895A JPH0949289A JP H0949289 A JPH0949289 A JP H0949289A JP 7200968 A JP7200968 A JP 7200968A JP 20096895 A JP20096895 A JP 20096895A JP H0949289 A JPH0949289 A JP H0949289A
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JP7200968A
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Kenichi Tsukada
賢一 塚田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 貫通孔を有し、かつ十分な防水性を確保した
建築用パネルを提供する。 【解決手段】 サイディング付き壁パネル10は、枠体
20と、第1の面材30と、防水シート40と、第2の
面材50と、スリーブ部材60とを含み構成されてい
る。スリーブ部材60は、両端に第1および第2の開口
61,63を有する筒部62と第1のフランジ部70と
を有する。第1のフランジ部70には防水シート40が
貼付けられて第2の開口63周囲の防水シート40をそ
の裏面より支持する。第1の面材30の筒部の第1の開
口61と対向する位置と、防水シート40および第2の
面材50の筒部の第2の開口63と対向する位置には筒
部62と連続する孔部32,42,52がそれぞれ設け
られ、筒部62と孔部32,42,52とによって貫通
孔12が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用パネルに関
し、特に、ダクト、配管、配線等のための貫通孔を有す
る建築用パネルに関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】従来、
工業化住宅のひとつとして、構造材を構成するパネルを
箱状に組み合わせて建物を構築するパネル工法が知られ
ている。
【0003】このパネル工法においては、基礎上に複数
の床パネルを敷設して床部を構築し、この床部上に複数
の壁パネルを立設固定して壁部を構築し、さらに、壁部
上や壁部間に架設された屋根梁上に複数の屋根パネルを
敷設して屋根部を構築し、そして、仕上げ材の取付け等
の仕上げ処理が行われ建物が構築される。
【0004】このように構築される建物において、壁、
梁、床等を貫通させてダクトを設けたり、給排水等の配
管および配線等をするために、壁、梁、床等に貫通孔を
設ける場合がある。このような場合は、現場において、
例えば壁部を構築している壁パネルに貫通孔を穿設して
スリーブ等を嵌め込む作業が行われていた。
【0005】しかしながら、壁パネルに貫通孔を設ける
作業は、孔を開ける手間のみならず、建物の防水性を確
保するために、例えばシーリング等の防水処理を必要と
し、大変手間のかかる作業であるという問題点があっ
た。
【0006】また、近年、品質のさらなる向上を図ると
ともに、現場作業の簡略化および施工工程数の減少によ
る施工時間の短縮等を目的として、工業化のさらなる推
進が要請されている。
【0007】本発明は、上記問題点を解決し、さらに工
業化推進の要請に対応するべくなされたものであり、予
めパネル内部に防水シートを備えるプレフィニッシュタ
イプの建築用パネルであって、ダクト等のための貫通孔
を有し、かつ十分な防水性を確保した建築用パネルを提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る貫通孔を有する建築用パ
ネル(例えば部材10)は、芯材を枠組した枠体(例え
ば部材20)と、前記枠体の一方の面に取付けられた第
1の面材(例えば部材30)と、前記枠体の他方の面に
取付けられた防水シート(例えば部材40)と、前記防
水シートを介して前記枠体の他方の面に取付けられた第
2の面材(例えば部材50)と、前記枠体内に配置固定
されたスリーブ部材(例えば部材60)と、を含み、前
記スリーブ部材は、筒部(例えば部材62)と支持部
(例えば部材70)を有し、前記筒部は両端が開口し、
一方の端部側の第1の開口(例えば部材61)は前記第
1の面材と、他方の端部側の第2の開口(例えば部材6
3)は前記防水シートとそれぞれ対向し、前記支持部
は、前記筒部の他方の端部において、前記防水シートが
貼付けられて前記第2の開口周囲の防水シートをその裏
面より支持し、前記第1の面材の前記第1の開口と対向
する位置と、前記防水シートおよび前記第2の面材の前
記第2の開口と対向する位置には、前記筒部と連続する
孔部(例えば部材32,42,52)がそれぞれ設けら
れ、前記筒部と前記孔部とによって貫通孔が形成されて
いることを特徴としている。
【0009】ここで、防水シートとは、防水機能のみな
らず、透湿機能を有するものをも含むものである。
【0010】請求項1記載の発明にあっては、枠体内に
配置されたスリーブ部材の筒部と、建築用パネルを構成
する第1の面材、第2の面材および防水シートにそれぞ
れ設けられた孔部とによって、建築用パネルを貫通する
貫通孔が予め形成されている。したがって、現場におい
て貫通孔を設ける必要がなく、現場作業が簡略化されか
つ工業化推進に対応することができる。
【0011】そして、筒部の第2の開口周囲の防水シー
ト、すなわち、防水シートの孔部周囲は、スリーブ部材
の支持部に貼付けられることにより、防水シートと支持
部との間はシールされているので、防水シートの孔部周
囲から雨等がパネル内に浸入するのを確実に防止するこ
とができる。また、防水シートは、その孔部周囲を支持
部により、その裏面から支持されているので、防水シー
トの孔部周囲は補強されて、防水シートの孔部周囲が破
損することを防止することができる。よって、建築用パ
ネルの防水性を十分確保することができる。
【0012】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、予めパネル内部に防水シートが設けられている、い
わゆるプレフィニッシュ化した建築用パネルであって、
貫通孔を有し、防水性が十分に確保された建築用パネル
を得ることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記支持部は、前記筒部の他方の端部に設けられた
第1のフランジ部(例えば部材70)よりなることを特
徴としている。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、支持部が
フランジ部よりなることにより、防水シートは孔部周囲
において、所定の面積をもってフランジ部に貼付けら
れ、かつ支持される。よって、建築用パネルの防水性を
より確実に確保することができる。また、フランジ部
は、防水シートの貼り代としても機能するので、枠体の
一方の面において防水シートをより確実に貼付けること
ができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2において、前記支持部は前記防水シートとの当接
部分(例えば部材72)に粘着層を有していることを特
徴としている。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、支持部が
粘着層を有していることにより、防水シートの支持部へ
の貼付けを容易に行うことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかにおいて、前記筒部は、一方の端部に第
1の面材を裏面より支持する第2のフランジ部(例えば
部材64)を有することを特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明にあっては、筒部が第
2のフランジ部を有することにより、筒部の強度を高め
ることができる。また、第2のフランジ部は、スリーブ
部材を枠体内に配置固定させるために取付け部となり、
スリーブ部材の取付けが容易となる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかにおいて、前記第2の面材は、外壁仕上
げ材であることを特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明にあっては、貫通孔を
有する建築用パネルは、予め外壁仕上げ材を有する壁パ
ネルであることにより、現場においては、所定の場所に
立設固定して、複数枚のパネルを連結すれば、外壁を構
築することができる。よって、現場における仕上げ材取
付け作業、貫通孔形成作業を必要とせず、現場作業の簡
略化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて述べる。
【0022】図1は、本発明の実施の形態のひとつであ
る、貫通孔を有するサイディング付き壁パネルを示す分
解斜視図である。
【0023】サイディング付き壁パネル10は、図1に
示すように、枠体20、土台部材である半土台80およ
び胴差90、第1の面材である無機質面材30、防水透
湿シート40、第2の面材であるサイディング50、ス
リーブ部材60、断熱材76とを含み構成されている。
そして、サイディング付き壁パネル10は、パネルの厚
さ方向に貫通する貫通孔12を有する。この貫通孔12
は、ダクト、配管、配線等のためのものである。
【0024】サイディング付き壁パネル10は、予め工
場等において一体的に形成され、現場に搬送されて建物
の外壁部を構築する、いわゆるプレフィニッシュタイプ
の建築用パネルである。詳述すると、サイディング付き
壁パネル10は、図4に示すように、現場において、基
礎100および基礎100上に敷込まれた床パネル11
0上に複数枚立設されて、複数枚のパネル同士の連結固
定を行うことにより、外壁部が構築される。なお、サイ
ディング付き壁パネル10が立設される基礎100の上
端には樹脂製土台102が敷込まれ、この樹脂製土台1
02を介して床パネル110が敷込まれている(図4参
照)。
【0025】枠体20は、縦芯材22および横芯材24
を方形状に枠組みし、その中に補助芯材26、28を縦
横に組み込んで形成されている。
【0026】枠体20下端の建物外方側の面には、枠体
20の幅方向に亘って土台部材である半土台80が取付
けられている。
【0027】半土台80は、図4に示すように、基礎1
00上に載置され、かつ床パネル110の側端面にその
建物内方側の側面が当接する部材である。半土台80
は、その建物外方側の下端部に連続的に形成されている
切欠き部82を有する。切欠き部82は、後述する防水
透湿シート40の折り込み部となるものである(図4参
照)。
【0028】枠体20上端の建物外方側の面には、枠体
20の幅方向に亘って土台部材である胴差90が取付け
られている。
【0029】胴差90は、サイディング付き壁パネル1
0上に敷込まれる2階床パネルの側端面にその建物内方
側の側面が当接する部材である。また、胴差90上端に
は2階のサイディング付き壁パネルが立設される。すな
わち、2階のサイディング付き壁パネルは、2階床パネ
ル上およびサイディング付き壁パネル10上に渡って立
設され、2階の外壁部を構築する。
【0030】枠体20の一方の面である建物内方側の面
には、サイディング付き壁パネル10を構成する第1の
面材である、無機質面材30が枠体20を覆って取付け
られている。無機質面材30は内壁仕上げ材の一種であ
る。
【0031】無機質面材30の所定位置には、無機質面
材30を貫通する第1の孔部32が穿設されている。
【0032】枠体20内の所定位置には、スリーブ部材
60が配置固定されている。スリーブ部材60は、図2
に示すように、両端に第1の開口61および第2の開口
63を有する円筒状の筒部62と、筒部62の両端にそ
れぞれ形成された、方形状の第1のフランジ部70およ
び第2のフランジ部64とを含み構成されている。第1
のフランジ部の表面72および第2のフランジ部の表面
66には、全体にわたって、例えば両面テープ等の粘着
層が設けられている。
【0033】上述した構成のスリーブ部材60は、第2
のフランジ部の表面66を無機質面材30の裏面に当接
させ、第1の孔部32と筒部62の第1の開口61とを
合わせて枠体20内に配置され固定されている。この状
態において、第1のフランジ部70の表面72は、枠体
20の他方の面である建物外方側の面とほぼ面一となっ
ている。すなわち、筒部62は、枠体20の厚さ方向に
沿って延びている。
【0034】枠体20内には、スリーブ部材60が配置
されている場所を除いて、例えばグラスウール等の断熱
材76が敷き詰められている。
【0035】枠体20の建物外方側の面には、防水透湿
シート40が接着剤等により貼付けられている。
【0036】防水透湿シート40は、防水機能および透
湿機能を有し、サイディング付き壁パネル10の防水性
を確保し、パネル内への雨等の侵入を防ぐとともに、建
物の結露を防止している。防水透湿シート40は、枠体
20のみならず、半土台80および胴差90を覆う領域
まで延長され、枠体20、半土台80および胴差90の
建物外方側の面を覆って貼付けられている。防水透湿シ
ート40の下端部は、上述したように半土台80が有す
る切欠き部82に折り込まれている。
【0037】防水透湿シート40には、スリーブ部材6
0の筒部62の第2の開口63と対向する位置に、防水
等湿シート40を貫通する第2の孔部42が穿設されて
いる。
【0038】防水透湿シート40の第2の孔部42の周
囲の部分は、第1のフランジ部70の表面72に貼付け
られている。第1のフランジ部70の表面72には、上
述したように粘着層が設けられているので、防水透湿シ
ート40は、この粘着層を利用して第1のフランジ部7
0の表面72全体にわたって貼付けられている。
【0039】さらに、枠体20の建物外方側の面には、
サイディング付き壁パネル10を構成する第2の面材で
あるサイディング50が防水透湿シート40を介して取
付けられている。サイディング50は、外壁仕上げ材の
一種である。
【0040】サイディング50は、防水透湿シート40
と同様に枠体20のみならず、半土台80および胴差9
0を覆う領域まで延長され、枠体20、半土台80およ
び胴差90の建物外方側の面を覆って取付けられてい
る。
【0041】サイディング50には、スリーブ部材60
の筒部62の第2の開口63と対向する位置に、サイデ
ィング50を貫通する第3の孔部52が穿設されてい
る。
【0042】サイディング付き壁パネル10が有する貫
通孔12は、図3に示すように、第1の孔部32、スリ
ーブ部材60の筒部62、第2の孔部42および第3の
孔部52により構成されている。そして、防水透湿シー
ト40の第2の孔部42周囲の部分は、スリーブ部材6
0の第1のフランジ部70の表面72に貼付けられてい
る。よって、防水透湿シート40と第1のフランジ部7
0との間はシールされているので、第2の孔部42周囲
から雨等がパネル内に浸入するのを確実に防止すること
ができる。また、第2の孔部42周囲の防水透湿シート
40は、第1のフランジ部70により、その裏面から支
持されているので、第2の孔部42周囲の防水透湿シー
ト40は補強されて、その破損を防止することができ
る。
【0043】また、第1のフランジ部70は所定の面積
を有しており、第1のフランジ部70の表面72全体に
防水透湿シート40は貼付けられているので、何等かの
原因により、第2の孔部42周囲のシートが傷ついた場
合でも、防水透湿シート40の傷部分から雨等がパネル
内に侵入することを防止できる。
【0044】上述したように、本形態に係るサイディン
グ付き壁パネル10であれば、貫通孔12を有していて
も、パネルの防水性は確実に確保される。
【0045】また、第1のフランジ部70は、防水透湿
シート40を枠体20の建物外方側に貼付ける際の貼り
代としても機能するので、防水透湿シート40をより確
実に枠体20を覆って貼付けることができる。
【0046】さらに、スリーブ部材60が第2のフラン
ジ部64を有することにより、第2のフランジ部64が
取付け部として機能し、第2のフランジ部64と枠体2
0に取付けられた無機質面材30とを粘着または接着固
定すれば、容易にスリーブ部材60を枠体20内に取付
けることができる。また、筒部62の強度を高めること
ができる。
【0047】サイディング付き壁パネル10は、枠体2
0内に断熱材76を備え、建物の断熱性、吸音性等を保
持しているが、断熱材76は、図1および図3に示すよ
うに、筒部62を囲んで設けられているので、貫通孔1
2がダクトとして用いられる場合に有効性が高い。
【0048】このように、本形態に係るサイディング付
き壁パネル10であれば、予めパネル内部に防水透湿シ
ート40を備え、無機質面材30およびサイディング5
0等の仕上げ材を備えた、いわゆるプレフィニッシュタ
イプのパネルであり、かつ貫通孔12を予め有している
ことにより、現場等においては、貫通孔12を設ける作
業および仕上げ材の取付け作業を要さず、現場作業の簡
略化が可能であり、工業化推進に対応できる。
【0049】次に上述した構成のサイディング付き壁パ
ネル10の製造方法について述べる。
【0050】まず、所定位置に第1の孔部32を設けた
無機質面材30を、枠体20の建物内方側の面に接着剤
および釘等により取付ける。それから、枠体20の上端
に胴差90を、下端に半土台80を取付ける。なお、胴
差90および半土台80は、予め枠体20に取付けてお
いてもよい。
【0051】次に、スリーブ部材60を、筒部62の第
1の開口61と第1の孔部32とが合わさるように、枠
体20内の所定位置に配置して取付ける。この際、第2
のフランジ部64がその表面66に粘着層を有すること
により、位置合わせを行い第2のフランジ部64を枠体
20に取付けられた無機質面材30の裏面に当接させる
だけで、スリーブ部材60の取付けを容易に行うことが
できる。
【0052】そして、スリーブ部材60が固定されてい
る場所を除いて、枠体20内に断熱材76を敷き詰め
る。
【0053】それから、防水透湿シート40を、胴差9
0、枠体20および半土台80に、その建物外方側の面
を覆って接着剤等により貼付けると同時に、スリーブ部
材60の第1のフランジ部70の表面72にも防水透湿
シート40を貼付ける。この場合も、第1のフランジ部
70がその表面72に粘着層を有しているので、防水透
湿シート40の貼付けは容易に行うことができる。その
後、筒部62の第2の開口63と対向する防水透湿シー
ト40を、筒部62の第2の開口63に合わせて切り抜
き、第2の孔部42を設ける。
【0054】そして、筒部62の開口と対向する位置に
第3の孔部52を設けたサイディング50を、防水透湿
シート40を介して、胴差90、枠体20および半土台
80に、その建物外方側の面を覆って接着剤および釘等
により取付けて、サイディング付き壁パネル10が製造
される。
【0055】上述した製造方法によれば、防水透湿シー
ト40をスリーブ部材60の第1のフランジ部70に貼
付けて支持させた後に、筒部62の開口に合わせて防水
透湿シート40を切り抜き第2の孔部を形成しているこ
とにより、防水透湿シート40の取付け作業が容易であ
り、第2の孔部42の周囲において、防止透湿シート4
0がよれたり破損したりすることが確実に防止すること
ができ、サイディング付き壁パネル10の防水性をより
確実に確保することができる。
【0056】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。
【0057】例えば、枠体に取付けられる第1および第
2の面材は、必ずしも無機質面材、およびサイディング
に限定されず、その他の仕上げ材でもよいし、また仕上
げ材以外の面材でもよい。また、壁パネルに限定され
ず、床パネル、屋根パネルにも本発明は適用される。
【0058】さらに、枠体の他方の面に防水シートが直
貼りされているパネルに限定されず、枠体の建物外方側
の面に面材を有し、該面材を介して防水シートが取付け
られている建築用パネルでもよい。この場合、スリーブ
部材は、該面材を貫通して配置され、支持部にて防水シ
ートを支持する。
【0059】また、スリーブ部材は、必ずしも第1のフ
ランジ部を有している必要はなく、防水シートを筒部の
開口周囲において貼り付け、かつ支持することができれ
ばよい。例えば、筒部が十分な肉厚を有し、防水シート
を貼付け支持することができるのであれば、筒部の端部
において防水シートを貼付けてもよい。
【0060】さらに、スリーブ部材は必ずしも第2のフ
ランジ部を有している必要はなく、例えば、筒部の端部
をスリーブ部材を枠体内に取付けるための取付け部とし
てもよい。
【0061】本形態においては、サイディング付き壁パ
ネルの製造方法として、無機質面材の第1の孔部および
サイディングの第3の孔部は、それぞれ無機質面材およ
びサイディングを枠体に取付ける前に予め穿設した場合
について述べたが、無機質面材、サイディングを枠体に
取付けた後に孔部を穿設してもよい。
【0062】同様にして、防水透湿シートの所定位置に
予め第2の孔部を設けておいて、第2の孔部を有する防
水透湿シートを枠体の他方の面に貼付ける方法も可能で
ある。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、予めパネル内部に防水シートが設けられて
いる、いわゆるプレフィニッシュ化した建築用パネルで
あって、貫通孔を有し、防水性が十分に確保された建築
用パネルを得ることができる。請求項2記載の発明によ
れば、建築用パネルの防水性をより確実に確保すること
ができる。また、フランジ部は、防水シートの貼り代と
しても機能するので、枠体の一方の面において防水シー
トをより確実に貼付けることができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、支持部が粘
着層を有していることにより、防水シートの支持部への
貼付けを容易に行うことができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、筒部が第2
のフランジ部を有することにより、筒部の強度を高める
ことができる。また、第2のフランジ部は、スリーブ部
材を枠体内に配置固定させるために取付け部となり、ス
リーブ部材の取付けが容易となる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、現場におけ
る仕上げ材取付け作業、貫通孔形成作業を必要とせず、
現場作業の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るサイディング付き壁パネル
を示す分解斜視図である。
【図2】スリーブ部材を示す斜視図である。
【図3】サイディング付き壁パネルが有する貫通孔を示
す断面図である。
【図4】建物1階下端部におけるサイディング付き壁パ
ネルが立設される状態を示す断面図である。
【符号の説明】 10 サイディング付き壁パネル 12 貫通孔 20 枠体 22 縦芯材 24 横芯材 26,28 補助芯材 30 無機質面材(第1の面材) 32 第1の孔部 40 防水透湿シート 42 第2の孔部 50 サイディング(第2の面材) 52 第3の孔部 60 スリーブ部材 61 筒部の第1の開口 62 筒部 63 筒部の第2の開口 64 第2のフランジ部 66 第2のフランジ部の表面 70 第1のフランジ部(支持部) 72 第1のフランジ部の表面 80 半土台 90 胴差

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材を枠組した枠体と、前記枠体の一方
    の面に取付けられた第1の面材と、前記枠体の他方の面
    に取付けられた防水シートと、前記防水シートを介して
    前記枠体の他方の面に取付けられた第2の面材と、前記
    枠体内に配置固定されたスリーブ部材と、を含み、 前記スリーブ部材は、筒部と支持部を有し、前記筒部は
    両端が開口し、一方の端部側の第1の開口は前記第1の
    面材と、他方の端部側の第2の開口は前記防水シートと
    それぞれ対向し、前記支持部は、前記筒部の他方の端部
    において、前記防水シートが貼付けられて前記第2の開
    口周囲の防水シートをその裏面より支持し、 前記第1の面材の前記第1の開口と対向する位置と、前
    記防水シートおよび前記第2の面材の前記第2の開口と
    対向する位置には、前記筒部と連続する孔部がそれぞれ
    設けられ、 前記筒部と前記孔部とによって貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする貫通孔を有する建築用パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記支持部は、前記筒部の他方の端部に設けられた第1
    のフランジ部よりなることを特徴とする貫通孔を有する
    建築用パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    支持部は前記防水シートとの当接部分に粘着層を有して
    いることを特徴とする貫通孔を有する建築用パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、 前記筒部は、一方の端部に前記第1の面材を裏面より支
    持する第2のフランジ部を有することを特徴とする貫通
    孔を有する建築用パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、 前記第2の面材は、外壁仕上げ材であることを特徴とす
    る貫通孔を有する建築用パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010196465A (ja) * 2009-02-20 2010-09-09 Samsun Panel Co Ltd 建築用組立パネル及びこれの設置方法

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