JP2002106102A - 軒天構造および軒天構造の施工方法 - Google Patents

軒天構造および軒天構造の施工方法

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JP2002106102A JP2000302497A JP2000302497A JP2002106102A JP 2002106102 A JP2002106102 A JP 2002106102A JP 2000302497 A JP2000302497 A JP 2000302497A JP 2000302497 A JP2000302497 A JP 2000302497A JP 2002106102 A JP2002106102 A JP 2002106102A
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Kenji Nishizawa
賢治 西澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建物の躯体からの軒の出の長さの変化に伴う
軒天材の高さ位置の変化に対応可能であり、かつ建築現
場での施工が軽減される軒天構造および軒天構造の施工
方法を提供すること。 【解決手段】 外装材上端部と躯体との間に軒天下地板
を設け、該軒天下地板の上下方向の長さを、軒先の躯体
からの突出長さの変化に伴う軒天材の高さ位置の変化量
より長く設定し、軒先の躯体からの突出長さの変化に応
じた軒天材の高さ位置の変化に対し、前記軒天下地板の
取付位置を調整することなく、対応可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の軒の軒天材
と外壁との納まり構造に関するものであり、特に、軒天
材の高さ位置の変化に対応しうる軒天下地板を用いた軒
天構造および軒天構造の施工方法に関する。
【0002】
【背景の技術】一般の住宅の屋根は、例えば、切妻や寄
棟等の形状を有しており、屋根の先端部が建物本体より
外方に延出して軒を形成し、この軒の裏側には軒天材が
配置される。屋根の軒の出の長さは一様ではなく、建物
が隣との境に近接して立てられる場合には、軒がその境
界の内側に収まるように、屋根の形状を変更したり、軒
の出の長さを調整する必要がある。この軒の出の長さに
応じて、前記軒天材が取り付けられる高さも変化する。
このような軒天材が取り付けられる高さ位置の変化に対
応する技術として、例えば、特開2000−17031
2号公報に記載の技術がある。この技術では、軒裏天井
板の端部を納めて支持する溝を複数箇所に設けた軒裏天
井見切材を用いた軒裏天井板の取り付け方法によって軒
裏天井板(軒天材)の高さ位置の変化に対応可能となっ
ている。
【0003】また、軒天構造の他の例として図4に示す
構造がある。この図4に示すように、壁パネル(躯体)
17の表面には、水平方向に延在する胴縁15,15が
上下に所定間隔で取り付けられており、これら胴縁1
5,15に外装材14が取り付けられている。この外装
材14の上方には、軒天材18の基端部が配置されてい
る。この軒天材18の基端部は、野縁16に固定されて
おり、この野縁16は壁パネル(躯体)17に固定され
ている。
【0004】ところで、住宅の構築においては、その工
業化が進み、例えば、壁や屋根といった構成要素を予め
工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネル
を組み立てることにより、住宅を構築するパネル工法が
一部に採用されている。そして、複数のパネルを予め工
場で連結しておく大型連結パネルが作られ、工期短縮が
図られている。さらに工場等において、外壁用の壁パネ
ルの外面に予め外装材を取り付けておき、建築現場で組
み立てることにより、現場工期をより一層短縮できる壁
パネルの艤装化も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には次
のような課題があった。第1に、特開2000−170
312号公報に記載の技術では、軒裏天井見切材の表面
に、上下に所定間隔で溝が形成されているので、軒裏天
井板(軒天材)の高さ位置の変化には、溝が形成された
位置でしか対応できない。また、軒裏天井見切材を外装
材の上部に設けているので、外装材の上端の位置によっ
て、軒裏天井見切材の上下の幅や取付位置等を変更しな
ければならず、このため、軒の出の変化に伴って、軒裏
天井板(軒天材)の高さ位置が変化した場合に、軒天構
造の施工に手間がかかる。第2に、図4に示す従来例で
は、外装材14の上方に軒天材18の基端部が配置され
ているので、軒の出の変化に伴って軒天材18の高さ位
置が変化した場合に、外装材14の上端の位置もこれに
合わせて変化させなければならず、軒天構造の施工に手
間がかかる。また、施工現場にて外装材14の位置を調
整する必要がある為に、工場で予め外装材を取り付けて
おく艤装化が出来ず、作業効率を一層向上させることが
できない。本発明は上記課題を鑑みてなされるものであ
り、建物の軒出の長さの変化に伴う軒天材の高さ位置の
変化に対応可能であり、かつ建築現場での施工を軽減で
きる軒天構造および軒天構造の施工方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に対し、請求項
1の発明は、例えば図1に示すように、建物の軒先1に
設けられた軒天材2の基端部2aが、建物の躯体3にこ
の躯体3との間に所定間隔を隔てて取り付けられた外装
材4の上端部表面に対向してなり、前記躯体3と前記外
装材4との間には、前記軒天材2の基端部2aと対向す
る位置において軒天下地板5が前記躯体3に固定される
ことで配置されており、前記軒天材2の基端部2aは、
前記軒天下地板5に前記外装材4を挟んで固定された支
持部材6に取り付けられており、前記軒天下地板5の上
下方向の長さが、前記軒先1の前記躯体3からの突出長
さの変化に伴う軒天材2の高さ位置の変化量より長く設
定されていることを特徴としている。
【0007】請求項1の発明によれば、前記軒天下地板
5の上下方向の長さが、前記軒先1の前記躯体3からの
突出長さの変化に伴う軒天材2の高さ位置の変化量より
長く設定されているので、軒先1の躯体3からの突出長
さの変化に応じた軒天材2の高さ位置の変化に対し、前
記軒天下地板5の取付位置を調整することなく、対応可
能である。また、前記躯体3と前記外装材4との間に
は、前記軒天材2の基端部2aと対向する位置において
軒天下地板5が前記躯体3に固定されているので、前記
軒天下地板5によって、前記軒天材2の固定部分の外装
材4を前記躯体3と所定間隔を保ちながら補強すること
ができる。また、支持部材6は、前記軒天下地板5に前
記外装材4を挟んで取り付けられているので、安定的に
外装材4表面側に固定できる。さらに、この支持部材6
に軒天材2の基端部2aを取り付けるので、軒天材2は
躯体3に安定的に固定できる。
【0008】軒天下地板5は、例えば、平板状の長尺な
板材であり、合板や木材からなるものがあり、躯体3に
水平方向に長尺な辺が貼設される。この軒天下地板5
は、外装材4を確実に躯体3に接合する役割を果たすと
ともに、軒天材2の基端部2aが取り付けられる支持部
材6を躯体3に固定するために用いられるものである。
【0009】支持部材6は、細長い角材であり、例え
ば、木材からなり、外装材4を挟んで、軒天下地板5に
固定されることにより、躯体3に軒天材2を固定して、
軒天材2を支持するために用いられるものである。
【0010】外装材4は、建物の躯体5の表面を覆う部
材であり、防火性等を有する板状の素材を用いる場合が
あり、例えば、タイル貼り状やレンガ積み状の模様等、
意匠性を高める模様が形成されている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の軒天構
造において、前記外装材4は、前記躯体3に固定された
胴縁7に取り付けられることで該躯体3との間に所定間
隔を隔てて取り付けられており、前記軒天下地板5が前
記胴縁7と同じ厚さであることを特徴としている。
【0012】請求項2の発明によれば、前記外装材4
は、前記躯体3に固定された胴縁7に取り付けられるこ
とで該躯体3との間に所定間隔を隔てて取り付けられて
いるので、外装材4と躯体3との間に空間Sが形成さ
れ、外壁内部に通気や遮音性等を備えた外壁が形成され
る。また、前記軒天下地板5が前記胴縁7と同じ厚さで
あるので、外装材4の表面が均一になるように貼設する
ことができる。これによって、外装材4を安定的に設け
ることが可能となる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の軒天構造において、図2に示すように、前記軒天下地
板5には、上下方向に貫通する通気孔8が形成されてい
ることを特徴としている。
【0014】請求項3の発明によれば、前記軒天下地板
5には、上下方向に貫通する通気孔8が形成されている
ので、通気孔8が、軒天下地板5下部の外壁内部の空間
Sと、前記軒天下地板5上部の小屋裏10とを連通させ
る通気路となり、外壁内部の通気性が向上するので、除
湿効果が得られる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の軒天構造において、前記建物の躯体3が壁パ
ネル3で構成されており、この壁パネル3に予め前記外
装材4および軒天下地板5を取り付けてあることを特徴
としている。
【0016】請求項4の発明によれば、前記建物の躯体
3が壁パネル3で構成されており、この壁パネル3に予
め前記外装材4および軒天下地板5を取り付けてあるの
で、外装材4および軒天下地板5を躯体3に取り付ける
作業を施工現場において行う必要がなく、施工現場での
作業が軽減される。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の軒天構造を施工する軒天構造の施工方法であ
って、まず、前記躯体3を構築した後に、該躯体3に前
記軒天下地板5と前記外装材4を取り付け、次に、前記
支持部材6を前記軒天下地板5に前記外装材4を挟んで
固定し、次に、前記軒天材2の基端部2aを前記支持部
材6に取り付けることを特徴としている。
【0018】躯体3を構築した後に、該躯体3に前記軒
天下地板5と前記外装材4を取り付ける工程は、例え
ば、工場にて行う場合と、建築現場にて行う場合とが考
えられる。該工程を工場にて行う場合は、複数の壁パネ
ルを組み合わせて躯体3となる連結パネルを構築し、こ
の連結パネルの表面に軒天下地板5を貼設した後、該軒
天下地板5に前記外装材4を貼設する艤装壁パネルを生
成する工程である。一方、該工程を施工現場にて行う場
合は、施工現場にて複数の壁パネル等を組み立てること
で躯体3を構築した後に、躯体3に前記軒天下地板5を
貼設し、さらに該軒天下地板5に前記外装材4を貼設す
る工程となる。
【0019】請求項5の発明によれば、まず、前記躯体
3を構築した後に、該躯体3に前記軒天下地板5と前記
外装材4を取り付け、次に、前記支持部材6を前記軒天
下地板5に前記外装材4を挟んで固定し、次に、前記軒
天材2の基端部2aを前記支持部材6に取り付けるの
で、軒先1の突出長さに影響を受けず、軒天材2の高さ
位置の変化に対応し、かつ外壁内部の通気路を確保する
軒天構造を容易に施工することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る軒天構造について説明する。図1は本発明の軒天構造
の実施の形態の一例を示す断面図である。図1におい
て、符号2は軒天材、符号3は壁パネル(躯体)、符号
4は外装材、符号5は軒天下地板、符号6は支持部材、
符号7は胴縁であり、これらによって本発明の軒天構造
の主要部が構成されている。軒天材2は、外装材4と同
質の素材からなり、軒先1の奥行きとほぼ等しい長さを
有する平板である。
【0021】壁パネル(躯体)3は、躯体の構成部材で
あり、図示しない縦桟材と横桟材とを矩形状に組み立て
るとともに、この矩形枠の内部に補強桟材(図示省略)
を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の両方の面
に合板等の面材が貼られ、その上に胴縁7が上下方向に
所定の間隔で設けられ、かつ上端部には軒天下地板5が
貼設され、これら軒天下地板5および胴縁7には外装材
4が貼設されている。なお、本例では、壁パネル3に、
工場にて透湿防水シート12を貼設後、胴縁7および軒
天下地板5を貼設し、さらに外装材4が取り付けられた
艤装壁パネル3を用いている。
【0022】このような艤装パネルは、基準寸法=91
0mmを1M(モジュール)として、例えば、1/8
M、1/4M、1/2M、1M、2M、4M…の寸法に
規格化された標準パネルを主として構成されている。
【0023】外装材4は、壁パネル(躯体)3との間に
軒天下地板5および胴縁7によって所定間隔を保ちなが
ら壁パネル(躯体)3の表面を覆う部材であり、防火性
等を有する板状の素材を用いる場合があり、例えば、タ
イル貼り状やレンガ積み状の模様等、意匠性を高める模
様が形成されている。
【0024】軒天下地板5は、高さが90cmの横方向
に長尺な合板からなる板材であり、長尺な辺は壁パネル
3からなる躯体の一面の幅とほぼ等しく、該長尺な辺が
水平になるように、壁パネル(躯体)3に取り付けられ
ている。図2に示すように、軒天下地板5の一方の側面
には切り欠かれた通気孔8が数カ所に設けられている。
ここで、図3は軒先1の躯体3からの突出の長さに応じ
て外装材4に取り付ける軒天材2の高さ位置が変化する
態様を示す図である。図3に示すように、軒の出の長さ
が短くなるとともに軒天材2の設置位置は高くなる。こ
の軒天下地板5の上下方向の長さ(90cm)は、前記
軒天材2が取りうる高さ位置に十分に対応可能な長さに
設定されている。
【0025】胴縁7は長尺な合板であり、その厚さは前
記軒天下地板5と等しい厚さとなっており、壁パネル
(躯体)3に上下に所定間隔で複数本設けられている。
この胴縁7および前記軒天下地板5によって壁パネル
(躯体)3と外装材4との間に空間Sが形成され、外壁
内部の通気性や防音性を高める効果を奏する。
【0026】支持部材6は、野縁6aと野縁受け6bと
から構成されている。野縁6aは木質の角材からなる矩
形枠状の軒天材支持枠(図示せず)の一部をなす。ま
た、図1に示すように、さらにその野縁6aの辺の軒天
材支持枠の外側に前記野縁6aに沿って配設されている
もう一本の角材が野縁受け6bである。野縁受け6b
は、前記野縁6aの壁パネル(躯体)3側の辺とほぼ等
しい長さを有し、軒天下地板5に外装材4を挟んで、釘
11で固定されている。この野縁受け6bを介して前記
野縁6aは壁パネル(躯体)3に取り付けられている。
【0027】次に、本実施の形態の施工方法について説
明する。工場で複数の壁パネルを結合して躯体の一部を
構築し、該躯体の一部を構成する壁パネル3の表面に防
水シート12を敷設した後、複数の胴縁7を上下に所定
間隔で配設し、最上部に設けられた胴縁7よりさらに上
方の所定位置に軒天下地板5を貼設し、さらに、軒天下
地板5の表面に外装材4を貼設して艤装壁パネル3を構
築しておく。この艤装壁パネル3を施工現場に搬送す
る。次に施工現場にて、前記艤装壁パネル3と他の構成
部材とを用いて建物の躯体を構築した後、屋根パネル等
の部材によって屋根8を構築する。このとき、軒先1の
壁パネル(躯体)3からの突出の長さに応じた軒天材2
の設置位置の高さが確認できる。軒天材2の正確な位置
が確認できたら、前記軒天材2の上面と野縁受け6bの
下面とが当接する位置に、野縁受け6bを軒先側から水
平方向に釘11を打ち、外装材4および軒天下地板5に
固定する。続いて、軒天の面積に応じた矩形枠状の軒天
支持枠を軒先側の所定位置に配置して、その一側面をな
す野縁6aを前記野縁受け6bに釘11を打って固定す
る。次に、軒先側に設けられた鼻隠し13の内側面には
軒天材2の係止部13aがあり、この係止部13aに軒
天材2を係止したら、該軒天材2の基端部2bを前記野
縁6aの下面に当接し、軒天材2下面側から釘11を打
ち、軒天材2を固定する。以上で軒天の施工が終了す
る。
【0028】本実施の形態の例によれば、軒天下地板5
の上下方向の長さおよびその取付位置は軒天材2が取り
付けられ得る高さ位置に対応しているので、軒天材2の
高さ位置が変化しても、前記軒天下地板5あるいは外装
材4の取付位置を変化させる必要がないので、軒天の施
工作業が軽減できる。また、軒天材2の高さ位置が変化
しても、外装材4の上端部が建物の外部に露出しない構
成となっているので、外装材4の端部を見切る必要がな
く、見切り作業が軽減できる。さらに、外装材4勝ちと
なっているので、軒天材2が外壁上端部全面に当接して
外壁内部の空間Sの上部を塞ぐことがないので、外壁内
部の通気性を保つことができる。さらに、軒天下地板5
に通気孔8を設けたので、小屋裏10と外壁内部の空間
Sとが連通して通気が可能となり、より外壁内部の除湿
効果が望める。
【0029】また、前記軒天下地板5を有する軒天構造
によって、軒の出の長さが規格外である軒天の幅広い寸
法変化に対応可能であるので、規格外の建物の壁パネル
においても、汎用性が高い艤装壁パネルを予め工場で製
造する製品化が可能となり、施工現場での作業を軽減
し、作業効率を向上させることができる。
【0030】なお、本実施の形態の例では、予め工場に
て外装材4および胴縁7が艤装された艤装壁パネル3を
用いたが、これに限定するものではなく、建築現場にて
外装材4、軒天下地板5および胴縁7を取り付ける構成
であってもよく、要は躯体3と外装材4との間に軒天下
地板5および胴縁7が設けられて、外壁内部の空間Sが
形成された構成であればよい。また、軒天下地板5およ
び胴縁7を合板としたが、これに限定するものではな
く、例えば、木材からなるでもよい。
【0031】なお、軒天下地板の高さが90cmの例を
示したが、これに限定するものではなく、軒天材の高さ
の変化に対応可能な範囲でかつ、屋内の天井と屋根パネ
ルとの施工や構造に支障をきたすことのない高さのもの
であればよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記軒天下地
板によって、軒先の躯体からの突出長さの変化に応じた
軒天材の高さ位置の変化に対し、前記軒天下地板の取付
位置を調整することなく、対応可能である。また、外装
材勝ちでかつ外装材の上端部が建物の外部に露出しない
構造となっているので、外装材上端部の見切り作業が不
要となり施工作業が軽減される。また、前記軒天下地板
によって、前記軒天材の固定部分の外装材を前記躯体と
所定間隔を保ちながら、支持部材を安定的に外装材表面
側に固定できる。また、支持部材と軒天下地板とを介し
て、軒天材の端部が躯体に安定的に固定できる。
【0033】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのはもちろんのこと、前記外
装材が前記胴縁に取り付けられることで、外装材と躯体
との間に空間が形成され、外壁内部の通気性や遮音性等
を備えた外壁が形成される。また、前記軒天下地板と胴
縁とが同じ厚さであるので、外装材を表面が均一になる
ように貼設することができる。これによって、外装材を
安定的に取り付けることが可能となる。
【0034】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのはもちろんのこ
と、前記軒天下地板に形成された通気孔によって、該通
気孔が外壁内部の空間と小屋裏とを連通させる通気路と
なり、外壁内部の通気性が向上し、除湿効果が得られ
る。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかと同様の効果を得ることができるのはもちろん
のこと、前記建物の躯体が予め前記外装材および軒天下
地板を取り付けてある壁パネルで構成されているので、
外装材および軒天下地板を躯体に取り付ける作業を施工
現場において行う必要がなく、施工現場での作業が軽減
される。
【0036】請求項5の発明の軒天構造の施工方法によ
れば、軒先の突出長さに影響を受けず、容易に、軒天材
の高さ位置の変化に対応し、かつ外壁内部の通気路を確
保する軒天構造を施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軒天構造の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の軒天構造の一例の要部を示す斜視図で
ある。
【図3】軒の出の長さの変化に応じて軒天材を取り付け
る高さが変化する態様を示す断面図である。
【図4】従来の軒天構造の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 軒先 2 軒天材 2a 基端部 3 躯体(壁パネル) 4 外装材 5 軒天下地板 6 支持部材 7 胴縁 8 通気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の軒先に設けられた軒天材の基端部
    が、建物の躯体にこの躯体との間に所定間隔を隔てて取
    り付けられた外装材の上端部表面に対向してなり、 前記躯体と前記外装材との間には、前記軒天材の基端部
    と対向する位置において軒天下地板が前記躯体に固定さ
    れることで配置されており、 前記軒天材の基端部は、前記軒天下地板に前記外装材を
    挟んで固定された支持部材に取り付けられており、 前記軒天下地板の上下方向の長さが、前記軒先の前記躯
    体からの突出長さの変化に伴う軒天材の高さ位置の変化
    量より長く設定されていることを特徴とする軒天構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軒天構造において、 前記外装材は、前記躯体に固定された胴縁に取り付けら
    れることで該躯体との間に所定間隔を隔てて取り付けら
    れており、 前記軒天下地板が前記胴縁と同じ厚さであることを特徴
    とする軒天構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の軒天構造におい
    て、 前記軒天下地板には、上下方向に貫通する通気孔が形成
    されていることを特徴とする軒天構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の軒天構
    造において、 前記建物の躯体が壁パネルで構成されており、この壁パ
    ネルに予め前記外装材および軒天下地板を取り付けてあ
    ることを特徴とする軒天構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の軒天構
    造を施工する軒天構造の施工方法であって、 まず、前記躯体を構築した後に、該躯体に前記軒天下地
    板と前記外装材を取り付け、 次に、前記支持部材を前記軒天下地板に前記外装材を挟
    んで固定し、 次に、前記軒天材の基端部を前記支持部材に取り付ける
    ことを特徴とする軒天構造の施工方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020153122A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 大建工業株式会社 建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020153122A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 大建工業株式会社 建物

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