JPH11131817A - 建物と建物の施工方法 - Google Patents

建物と建物の施工方法

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JPH11131817A
JPH11131817A JP22038298A JP22038298A JPH11131817A JP H11131817 A JPH11131817 A JP H11131817A JP 22038298 A JP22038298 A JP 22038298A JP 22038298 A JP22038298 A JP 22038298A JP H11131817 A JPH11131817 A JP H11131817A
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building
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waterproof
waterproof covering
roof
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Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
Katsunori Onishi
克則 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天の雨仕舞いが容易で、安価となるように
改善した建物と、建物の施工方法を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明は、建物本体2と、この建物本体
2の上面に据え付けられる屋根構造体5とからなる建物
1において、建物本体2の上面が平坦になされ、防水被
覆材6で被覆されているものである。また、この場合に
おいて、建物ユニット間の継目部分に薄板鋼板が設置さ
れたり、建物ユニットの天井に点検用開口が形成された
り、或いは、隣接する防水被覆材6間に連結手段が設け
られたりしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工前または施工
中の雨仕舞いを改善した建物と、建物の施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の建物は、据え付け当日に屋根施工
するか、あるいは特殊な雨天の雨仕舞いを行っている。
例えば、特開昭59−24070号公報記載のユニット
建物の雨天据え付け方法は、建物ユニットの上部を排水
ホース付きの透明プラスチックシートで覆い、これによ
り雨天の雨仕舞いを行っている。
【0003】また、特公昭62−6066号公報記載の
家屋建築現場の覆いは、空気より軽いガスを封入して膨
張させた幕体であって、この幕体で建物の上部を覆い雨
天の雨仕舞いを行っている。
【0004】また、特開平5−248004号公報記載
の屋根上構造体の据え付け構造においては、建物ユニッ
トの上面に防水被覆板を被着することによりフラットな
防水面を形成し、この防水被覆板の上部に屋根ユニット
を構築したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術は、排水ホースの取り付け、幕体を膨
張させる作業、あるいは特殊な加工が施された防水被覆
板の取り付け等、いずれも、施工現場で特殊な雨仕舞い
を行うものであるから、この雨仕舞いの施工に手間がか
かったり、高価な費用がかかるという問題がある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、本発明の目的は、屋根施工までの
雨仕舞いが容易で、安価となるように改善した建物と、
建物の施工方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
建物本体と、この建物本体の上面に据えつけられる屋根
構造体とからなる建物において、建物本体の上面が略平
坦になされ、防水被覆材で被覆されているものである。
【0008】このように構成された請求項1記載の建物
は、建物本体の上面が略平坦になされ、防水被覆材で被
覆されているので、施工時に雨が降っても上面に水溜ま
りが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、安価となる。
また、平坦な足場が確保できるので、屋根作業が安全で
ある。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の建物において、建物本体が複数の箱型の建物ユニッ
トを隣接配置してなる建物ユニット群で構築されている
ものある。
【0010】このように構成された請求項2記載の発明
は、建物本体が複数の建物ユニットを隣接配置してなる
建物ユニット群で建物本体が構築され、この建物本体の
上面に据えつけられる屋根構造体は、屋根ユニットでも
よいが、ユニット工法にとらわれることなく、在来工法
が採用できるため、一般の自動設計ツール(住宅CAD
等)に乗りやすくなる。また、建物本体全体に屋根架構
ができるため、最適な部材配置やメンバーが採用でき、
無駄を排除して材料コストを下げることができる。
【0011】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記防水被覆材は、滑止処理の施された合成樹脂シート
又はフィルムである請求項1又は2の何れか一項記載の
建物を特徴としている。
【0012】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記防水被覆材が、滑止処理の施された合成樹脂
シート又はフィルムであるので前記建物ユニットの上で
の作業性が良好で安全である。
【0013】また、請求項4に記載されたものでは、上
面が略平坦になされ、防水被覆材で被覆された建物ユニ
ットを最上階にし、複数の建物ユニットを隣接配置した
建物ユニット群で建物本体を構築し、互いに隣接する最
上階の建物ユニットの上面端部間に薄板鋼板を掛け渡し
て、該薄板鋼板の上から前記防水被覆材が被覆する請求
項1乃至3の何れか一項記載の建物を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項4記載のもの
では、薄板鋼板が、互いに隣接する最上階建物ユニット
の上面端部間に掛け渡されて間隙が埋められる。
【0015】このため、前記防水被覆材の上から作業者
が、該間隙部分を足場としても、該薄板鋼板によって下
方から該防水被覆材が支持され、足場として利用可能な
面積が拡大されて、更に、施工作業性を良好なものとす
ることが出来る。
【0016】そして、請求項5に記載されたものでは、
上面が略平坦になされ、防水被覆材で被覆された最上階
の建物ユニットに、上方を開放する点検用開口が凹設さ
れた建物であって、前記点検用開口には、該点検用開口
周縁の上面と、略面一高さの上面部を有する補強鋼板を
着脱可能に設けると共に、該補強鋼板の上から前記防水
被覆材が被覆する請求項1乃至4の何れか一項記載の建
物を特徴としている。
【0017】このように構成された請求項5記載のもの
では、凹設された点検用開口に、該点検用開口周縁の上
面と、略面一高さの上面部を有する前記補強鋼板が設け
られているので、該補強鋼板の上から被覆した前記防水
被覆材の上から作業者が、該点検用開口部分を足場とし
ても、該補強鋼板によって下方から該防水被覆材が支持
され、足場として利用可能な面積が拡大されて、更に、
施工作業性を良好なものとすることが出来る。
【0018】また、請求項6に記載されたものでは、互
いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部間位置
で、前記防水被覆材端縁間を防水連結する連結手段が設
けられている請求項1乃至5の何れか一項記載の建物を
特徴している。
【0019】このように構成された請求項6記載のもの
では、連結手段が、互いに隣接する最上階の建物ユニッ
トの上面端部間位置で、前記防水被覆材端縁間を防水連
結する。このため、防水被覆材の両端縁間から建物ユニ
ット間に雨水が進入する虞が減少する。
【0020】また、請求項7に記載されたものでは、前
記連結手段はチャック式ファスナである請求項6記載の
建物を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項7記載のもの
では、チャック式ファスナによって前記連結手段が形成
されているので、ファスナを閉じることにより、防水被
覆材の両端縁間から建物ユニット間に雨水が進入する虞
を減少させることが出来る。
【0022】このため、更に、高所作業を減少させて施
工性が良好である。
【0023】そして、請求項8に記載されたものでは、
互いに隣接する最上階の建物ユニットの複数の柱が突き
合わせられる柱継ぎ部分には、該柱の上面部へ上方から
屋根フレームジョイント柱を装着すると共に、該屋根フ
レームジョイント柱には、装着状態で、柱継ぎ部分側の
防水被覆材端縁と重複する水切りスカートを下部外側縁
に設けると共に、該水切りスカートが、前記防水被覆材
に当接する部分には、予め防水シール材が設けられてい
る請求項1乃至7記載の建物を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項8記載のもの
では、柱継ぎ部分では、該柱の上面部へ上方から屋根フ
レームジョイント柱が装着される。
【0025】そして、該屋根フレームジョイント柱の下
部外側縁に設けられた水切りスカートが、装着状態で、
柱継ぎ部分側の防水被覆材端縁と重複する。該水切りス
カートの前記防水被覆材への当接部分には、予め防水シ
ール材が設けられているので、該屋根フレームジョイン
ト柱を装着するだけで、該水切りスカートと、防水被覆
部材との間の間隙が、該防水シール材によって埋められ
てシールされる。このため、施工性が良好である。
【0026】請求項9記載の発明は、上面が略平坦にな
された建物ユニットを最上階にし、複数の建物ユニット
を隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構築し、こ
の最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で被覆した
後、屋根構造体を施工する建物の施工方法を特徴として
いる。
【0027】このように構成された請求項9記載の建物
の施工方法では、上面が略平坦になされた建物ユニット
を最上階にし、複数の建物ユニットを隣接配置した建物
ユニット群で建物本体を構築し、この最上階の建物ユニ
ットの上面を防水被覆材で被覆した後、屋根構造体を施
工するものであるから、屋根構造体の施工が建物本体の
構築の後日になっても、防水被覆材で雨仕舞いできる。
【0028】また、最上階の建物ユニットの上面が略平
坦になされているので、施工時に雨が降っても上面に水
溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、安価とな
る。
【0029】更に、請求項10記載の発明は、上面が略
平坦になされ、防水被覆材で被覆された建物ユニットを
最上階にし、複数の建物ユニットを隣接配置した建物ユ
ニット群で建物本体を構築し、互いに隣接する最上階の
建物ユニットの上面端部間に継ぎ被覆材を取り付け、こ
の継ぎ被覆材と前記防水被覆材とを重ね合わせて貼付
け、その後、屋根構造体を施工する建物の施工方法を特
徴としている。
【0030】このように構成された請求項10記載の発
明は、互いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部
間に継ぎ被覆材を取り付け、この継ぎ被覆材と最上階の
建物ユニット上面を被覆する防水被覆材とを重ね合わせ
て貼付け、その後、屋根構造体を施工するものであるか
ら、建物ユニット上面の雨仕舞いと建物ユニット間の雨
仕舞いができる。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1を
図面を参照して説明する。
【0032】図1〜図10は、本発明の実施の形態1で
あって、図1は建物の説明図、図2は建物本体の説明
図、図3は建物本体の施工方法を示す説明図、図4は図
3の建物本体に屋根構造体を施工する施工方法の説明
図、図5は最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で
被覆する被覆方法を示す説明図、図6は防水被覆材と継
ぎ被覆材とを重ね合わせて貼付ける貼付け方法を示す説
明図、図7は四隅の建物ユニットの上面を被覆する方法
を示す説明図、図8は四隅の被覆に使用する継ぎ被覆材
の斜視図、図9は継ぎ被覆材同士の接合方法を示す説明
図、図10は防水被覆材と継ぎ被覆材の固定方法を示す
説明図である。
【0033】図1および図2において、1は建物であっ
て、この建物1は、建物本体2と、この建物本体2の上
面に据え付けられる屋根構造体5とからなり、上記建物
本体2の上面が平坦になされ、防水被覆材6で被覆され
ているものである。
【0034】上記建物本体2は、1階部分を構成する複
数の建物ユニット3、3と、2階部分を構成する複数の
建物ユニット4、4とを隣接配置してなる建物ユニット
群で構築されている。なお、本発明における建物ユニッ
トとは、パネルからなる壁式ユニット、柱と梁とからな
る軸組式ユニットなどのほぼ箱型に形成されたものを意
味している。上記2階部分を構成する建物ユニット4
は、床パネル43の周縁に壁パネル41が立設され、こ
の壁パネル41の上に天井パネル42が取り付けられて
いる。この天井パネル42は、居室側に向けて天井面材
44が取り付けられ、屋根側に向けて上面材45が取り
付けられ、この上面材45により建物ユニット4、4の
上面が平坦になされている。
【0035】上記建物ユニット4の上面(上面材45)
は、防水被覆材6で被覆されている。この防水被覆材6
は、図2に示すように、建物本体2を施工現場で構築後
に被覆してもよいが、後述するように、建物ユニット4
の上面に予め工場等で被覆しておき、施工現場で継ぎ合
わせてもよい。また、防水被覆材6は、建物本体2全体
を覆うことができるもの、あるいは複数枚を施工現場で
継ぎ合わせたもの、いずれでもよい。
【0036】上記防水被覆材6の材質は、ノンスリップ
材料(一般的なプラスチック用充填材料)を含有した
り、或いは、表面に凹凸を設ける等の滑止処理の施され
たポリエチレンやポリ塩化ビニル等の合成樹脂フィルム
またはシート(厚さ約150μm)、防水処理された織
布または不織布、発泡ポリエチレンシート等を好適に使
用できる。
【0037】上記防水被覆材6で被覆された建物本体2
の上面に、屋根構造体5が据え付けられているが、この
屋根構造体5は、予め工場等で組み立てられた屋根ユニ
ットであってもよいが、屋根ユニットに限定されるもの
でなく、屋根パネルであってもよく、或いは、在来工法
により施工現場で屋根架構するものであってもよい。
【0038】次に、上記建物1の施工方法を図3〜図1
0を参照して詳細に説明する。
【0039】本実施例における建物1は、上述の建物ユ
ニット3、4を上下階に複数隣接配置したもので、工場
等で組み立てられた建物ユニット4の上面が予め防水被
覆材6で被覆されているものである。この防水被覆材6
は、図5に示すように、取付け面に粘着テープ61、6
2を貼着しておき、粘着テープ62により建物ユニット
4の上面に貼付け、粘着テープ61は、離型紙を取り付
けたままにしておき、後述する継ぎ被覆材7との貼り合
わせに使用する。
【0040】まず、建物ユニット3、3を基礎に据え付
けて1階部分を構築し、この建物ユニット3、3の上
に、上面が平坦になされ、防水被覆材6で被覆された建
物ユニット4、4を据えつけ、建物本体2を構築する。
【0041】ついで、図6に示すように、隣接する建物
ユニット4、4の上面端部間に継ぎ被覆材7をタッカー
71を打ち込んで取り付け、この継ぎ被覆材7と前記防
水被覆材6とを重ね合わせ、粘着テープ61にて貼付け
る。
【0042】また、図7に示すように、4つの建物ユニ
ット4、4・・の角部が突き合わされるところにおいて
は、継ぎ被覆材7の端部72を折り曲げておき、図8
(ロ)図に示すような箱状継ぎ被覆材8を挿入して取り
付ける。なお、この箱状継ぎ被覆材8は、図8(イ)図
に示すように、十字形状のシート材80の側片81を折
り曲げて形成されている。
【0043】上記継ぎ被覆材7と箱状継ぎ被覆材8と
は、図に示すいずれかの方法で接合される。すなわち、
図9(イ)図に示すように、折り曲げた継ぎ被覆材7の
端部72と、箱状継ぎ被覆材8の側片81とを突き合わ
せ、ジップロック9を取り付けて接合し、(ロ)図のよ
うに、一方側に倒して適宜の手段で固定する。
【0044】あるいは、(ハ)図と(ニ)図に示すよう
に、上記ジップロック91で挟み込んで接合してもよい
し、(ホ)図に示すように、U字状の接合部材92で端
部を接合してもよい。
【0045】また、図10に示すように、防水被覆材6
と継ぎ被覆材7とが重ね合わされた上面材45の角部
に、コ字形状の接合部材10を挿入して固定しておくと
よい。
【0046】上記のようにして、建物本体2の隣接する
建物ユニット4、4の上面を防水被覆材6と継ぎ被覆材
7とで被覆するが、その被覆状態の詳細を図3に示す。
その後、この建物本体2の上に屋根フレームの桁梁51
を設置し、この桁梁51に取り付けられた小屋組受け金
具52により屋根構造体5を構築し、建物1を完成する
(図4参照)。この際、屋根構造体5は、建物本体2の
構築と同時であってもよいが、後日であってもよい。
【0047】なお、壁パネル41の屋外側に断熱材41
1が取り付けられているが、この断熱材411は透湿防
水フィルム412で覆われているので、建物ユニット4
の壁面はこの透湿防水フィルム412で雨仕舞いされ
る。413は外壁であって、この外壁413は、上記断
熱材411との間に通気層空間を形成して取り付けられ
ている。
【0048】上述してきたように、本実施の形態1の建
物1とその施工方法は、上面が平坦になされた上階の建
物ユニット4の上面を防水被覆材6で被覆した後、屋根
構造体5を施工するものであるから、屋根構造体5の施
工が建物本体2の構築の後日になっても、防水被覆材6
で雨仕舞いできる。
【0049】また、上階の建物ユニット4の上面が平坦
になされているので、施工時に雨が降っても上面に水溜
まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、安価とな
る。
【0050】また、本実施の形態1において、互いに隣
接する上階の建物ユニット4、4の上面端部間に継ぎ被
覆材7、8を取り付け、この継ぎ被覆材7、8と防水被
覆材6とを重ね合わせて貼付け、その後、屋根構造体5
を施工するものであるから、建物ユニット4上面の雨仕
舞いと建物ユニット4、4間の雨仕舞いができる。
【0051】
【実施の形態2】図11〜図16には、実施の形態2の
建物と建物の施工方法を示す。なお、前記実施の形態1
と同一乃至均等な部分については、同一符号を附して説
明する。
【0052】この実施の形態2では、建物ユニット4は
4隅の柱4本とこの柱間を連結する4本の床梁とにより
ほぼ箱型に形成されたものであって、建物ユニット4の
天井部を、凹部が全く存在しないように平坦化する。そ
のために、各建物ユニット4の各コーナー部分に設置さ
れるユニット柱101の頭部、即ち、ユニット柱頭10
2と面一になる足場板103を天井パネル42の上に設
置する。
【0053】そして、足場板103の上面に、天井部よ
りも一回り大きい防水被覆材6を、内側へ折り畳んで粘
着テープ104で仮止めした状態で取付ける。防水被覆
材6は、例えば、厚さ約150μmのポリエチレンシー
トなどの合成樹脂製シートを用いる。特に、ノンスリッ
プ材料を含有することにより滑止処理を施されたポリエ
チレンシートを用いるのが好ましい。防水被覆材6は、
工場で予め足場板103の上面に粘着テープ62で貼り
付けておくようにする。
【0054】以上のような構成によれば、建物ユニット
4を据え付けた後、図12、図13に示すように、足場
板103の上に内側へ折り畳んだ状態で取付けられた防
水被覆材6を拡げ、防水被覆材6の端部を建物ユニット
4の外側へ垂らすようにする。特に、隣接する建物ユニ
ット4がある場合には、防水被覆材6の端部を建物ユニ
ット4の継目線105の間へ垂らすようにする。
【0055】このようにすることにより、据え付け当日
が雨天であっても、建物ユニット4の内部を濡らすこと
なく、据え付け作業を実施することができる。
【0056】また、建物ユニット4の天井部を、凹部が
全く存在しないように平坦化しているので、図16に示
すように、天井部に雨が溜まって排水できなくなるよう
なことが防止される。
【0057】天井部を平坦化するために、天井部の上に
足場板103を設置しているので、図14に示すよう
に、作業者は、天井部を足場として作業を行うことがで
き、作業性を向上することができる。この際、防水被覆
材6として滑止処理を施されたポリエチレンシートを用
いることにより、作業員の転倒事故を防止して安全に作
業を行わせることができる。
【0058】そして、防水被覆材6の上に降った雨は、
図15に示すように、建物ユニット4の外側や建物ユニ
ット4の継目の間へ排水される。
【0059】また、 図11に示すように、防水被覆材
6を、内側へ折り畳んだ状態で、建物ユニット4の天井
部に取付けているので、運搬時に防水被覆材6が破損さ
れてしまうようなことが防止される。
【0060】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0061】
【実施の形態3】図17〜図37には、実施の形態3の
建物と建物の施工方法を示す。なお、前記各実施の形態
と同一乃至均等な部分については、同一符号を附して説
明する。
【0062】この実施の形態3では、建物ユニット4は
上記実施の形態2と同様の構成を備えたものとし、建物
ユニット4間の継目線105部分に、木ネジやラッパネ
ジなどのネジ106を用いて薄板鋼板107(渡鋼板)
を足場板103とほぼ面一に取付けるようにする。この
際、図19、図20に示すように、前記継目線105部
分に対し、短冊状をした複数枚の薄板鋼板107を突合
せて配置して行くようにする。各薄板鋼板107は、四
隅を斜めに切断されており、突合せによってできる切断
部分の角部108を足場板103の側面に位置合せして
配置するようにする。また、図20に示すように、薄板
鋼板107は、ユニット柱頭102に対して重ならない
ようにする。図21、図22に示すように、継目線10
5部分の中途部にユニット柱頭102があるような場合
には、薄板鋼板107に切欠109を設けて、ユニット
柱頭102に重ならないようにする。
【0063】そして、建物ユニット4間の継目線105
部分に薄板鋼板107が取付けられたら、内折りされた
状態の防水被覆材6を拡げて、建物ユニット4の外側を
覆わせるようにする。なお、本実施の形態では、防水被
覆材6をゴムで作り、図18に示すように、天井部にタ
ッカー114で取付けるようにしても良い。防水被覆材
6をゴムで作った場合、タッカーの釘孔がゴムの弾性で
シールされることとなるので、防水被覆材6をタッカー
などで直接固定することが可能となる。
【0064】そして、隣接する建物ユニット4間の位置
では、図23に示すように、防水被覆材6の対応する縁
部に設けられた連結手段110で連結するようにする。
連結手段110としては、例えば、図24〜図28に示
すような、チャック式ファスナ111などを用いる。チ
ャック式ファスナ111は、防水被覆材6の対応する縁
部に形成されたシートファスナ112と、両シートファ
スナ112を嵌合させるためのチャック部113とで構
成される。
【0065】隣接する防水被覆材6を連結手段110で
連結したら、ユニット柱頭102に対応する部分を立上
がらせるようにする。防水被覆材6は、連結後に立上が
り部115が形成されるように予め端部を加工しておく
が、立上がり部115に十分な立上がり形状が得られな
い場合には、立上がり保持プレート116などを粘着テ
ープ117で取付けるようにしても良い。なお、立上が
り部115その他の防水被覆材6は、要所を粘着テープ
で建物ユニット4のコーナー部に貼り付けるようにす
る。
【0066】防水被覆材6の端部に立上がり部115が
形成されたら、図29に示すように、樹脂製の水切りス
カート118が形成された屋根梁ジョイント柱119を
防水被覆材6の立上がり部115を覆うようにユニット
柱頭102に取付ける。ユニット柱頭102には、接合
ボルト120と位置決め用の柱頭ジョイントピン121
とが突設されており、屋根梁ジョイント柱119の底部
に形成された貫通孔122,123を接合ボルト120
と位置決め用の柱頭ジョイントピン121にそれぞれ通
して、屋根梁ジョイント柱119の上部に形成された作
業孔124から接合ボルト120へナット125を螺着
することにより、ユニット柱頭102に屋根梁ジョイン
ト柱119を固定する。また、水切りスカート118に
は、シール用のスーパーシートなどの防水シール材12
6が予め取付けられている。
【0067】この際、ユニット柱頭102が1つの場所
には、図30に示すような1連用の屋根梁ジョイント柱
119を、ユニット柱頭102が2つの場所には、図3
1に示すような2連用の屋根梁ジョイント柱119を、
ユニット柱頭102が4つの場所には、図32〜図34
に示すような4連用の屋根梁ジョイント柱119を用い
るようにする。なお、2連用と4連用の屋根梁ジョイン
ト柱119は、重量があるので、アイボルト127を取
付けてクレーン128などで吊上げ得るようにする。
【0068】そして、図35に示すように、屋根梁ジョ
イント柱119の側部に屋根フレーム129の妻梁13
0と桁梁131を当接し、屋根梁ジョイント柱119の
側部および、妻梁130と桁梁131に形成されたボル
ト挿通孔132〜135にボルト136,137を通し
て屋梁ジョイント柱と妻梁130および桁梁131とナ
ット138,139で締結固定する。なお、妻梁130
側と桁梁131側でボルト136,137の太さを変え
ても良い。
【0069】最後に、図36、図37に示すように、屋
根梁ジョイント柱119上部の作業孔124と、屋根梁
ジョイント柱119側部のボルト挿通孔132,133
のうちの未使用のものを止水シール140,141で塞
ぐようにする。
【0070】このように、建物ユニット4間の継目線1
05部分に、天井部と面一に薄板鋼板107を取付ける
ことにより、継目線105部分に雨水が溜まって排水で
きなくなることを防止できる。
【0071】また、隣接する防水被覆材6間を連結手段
110で連結するようにしたことにより、簡単且つ素速
く隣接する防水被覆材6間のシールを行わせることがで
きる。また、雨天時のシール性も良好となる。
【0072】更に、防水被覆材6の端部に立上がり部1
15を形成し、水切りスカート118が形成された屋根
梁ジョイント柱119で覆うようにすることにより、シ
ール用のスーパーシートなどの防水シール材126が防
水被覆材6と密着し、簡単にユニット柱頭102部分の
止水を行わせることができる。
【0073】上記以外については、前記各実施の形態と
同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0074】
【実施の形態4】図38〜図40には、実施の形態4の
建物と建物の施工方法を示す。なお、前記各実施の形態
と同一乃至均等な部分については、同一符号を附して説
明する。
【0075】この実施の形態4では、建物ユニット4の
天井部および天井部に取付けた足場板103に点検用開
口142が設けられる場合に、点検用開口142に該点
検用開口142周縁の上面と、略面一高さの上面部を有
する補強鋼板143をネジ144などで着脱可能に設け
ると共に、該補強鋼板143の上から前記防水被覆材6
を被覆するようにしている。
【0076】この実施の形態4のものでは、建物ユニッ
ト4の天井部および足場板103に形成された点検用開
口142に、該点検用開口142周縁の上面と、略面一
高さの上面部を有する前記補強鋼板143が設けられて
いるので、該補強鋼板143の上に被覆した前記防水被
覆材6の上から作業者が、該点検用開口142部分を足
場にしても、該補強鋼板143によって下方から該防水
被覆材6が支持され、足場として利用可能な面積が拡大
されて、更に、施工作業性を良好なものとすることが出
来る。
【0077】また、点検用開口142周縁の上面と、略
面一高さの上面部を有する前記補強鋼板143が設けら
れているので、点検用開口142部分の防水被覆材6が
凹み、そこへ雨水が溜まって排水できなくなるようなこ
とを防止することができる。
【0078】なお、工事終了後は、補強鋼板143を取
外し、図40に示すように、防水被覆材6を切り開い
て、点検用開口142部分に点検口化粧枠145を取付
ければ、点検口として使用することが可能となる。
【0079】上記以外については、前記各実施の形態と
同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0080】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。また、各実施の形態の上
記以外の組み合わせも可能である。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の建物は、建物本体の上面
が略平坦になされ、防水被覆材で被覆されているので、
施工時に雨が降っても上面に水溜まりが生じ難く、雨天
の雨仕舞いが容易で、安価となる。また、平坦な足場が
確保できるので、屋根作業が安全である。
【0082】また、屋根構造体の施工が後日になって
も、建物本体が雨仕舞いされているので、安心である。
【0083】さらにまた、建物本体の上面が防水被覆材
で被覆されているので、建物完成時に防湿層として働
き、小屋裏の結露防止に寄与する。
【0084】請求項2記載の発明は、建物本体が複数の
建物ユニットを隣接配置してなる建物ユニット群で建物
本体が構築され、この建物本体の上面に据えつけられる
屋根構造体は、屋根ユニットでもよいが、ユニット工法
にとらわれることなく、在来工法が採用できるため、一
般の自動設計ツール(住宅CAD等)に乗りやすくな
る。また、建物本体全体に屋根架構ができるため、最適
な部材配置やメンバーが採用でき、無駄を排除して材料
コストを下げることができる。
【0085】請求項3記載のものでは、前記防水被覆材
が、滑止処理の施された合成樹脂シート又はフィルムで
あるので、前記建物ユニットの上での作業性が良好で安
全である。
【0086】請求項4記載のものでは、薄板鋼板が、互
いに隣接する最上階建物ユニットの上面端部間に掛け渡
されて間隙が埋められる。
【0087】このため、前記防水被覆材の上から作業者
が、該間隙部分を足場としても、該薄板鋼板によって下
方から該防水被覆材が支持され、足場として利用可能な
面積が拡大されて、更に、施工作業性を良好なものとす
ることが出来る。
【0088】請求項5記載のものでは、凹設された点検
用開口に、該点検用開口周縁の上面と、略面一高さの上
面部を有する前記補強鋼板が設けられているので、該補
強鋼板の上から被覆した前記防水被覆材の上から作業者
が、該点検用開口部分を足場としても、該補強鋼板によ
って下方から該防水被覆材が支持され、足場として利用
可能な面積が拡大されて、更に、施工作業性を良好なも
のとすることが出来る。
【0089】請求項6記載のものでは、連結手段が、互
いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部間位置
で、前記防水被覆材端縁間を防水連結する。このため、
防水被覆材の両端縁間から建物ユニット間に雨水が進入
する虞が減少する。
【0090】請求項7記載のものでは、チャック式ファ
スナによって前記連結手段が形成されているので、ファ
スナを閉じることにより、防水被覆材の両端縁間から建
物ユニット間に雨水が進入する虞を減少させることが出
来る。
【0091】このため、更に、高所作業を減少させて施
工性が良好である。
【0092】請求項8記載のものでは、柱継ぎ部分で
は、該柱の上面部へ上方から屋根フレームジョイント柱
が装着される。
【0093】そして、該屋根フレームジョイント柱の下
部外側縁に設けられた水切りスカートが、装着状態で、
柱継ぎ部分側の防水被覆材端縁と重複する。該水切りス
カートの前記防水被覆材への当接部分には、予め防水シ
ール材が設けられているので、該屋根フレームジョイン
ト柱を装着するだけで、該水切りスカートと、防水被覆
部材との間の間隙が、該防水シール材によって埋められ
てシールされる。このため、施工性が良好である。
【0094】請求項9記載の建物の施工方法では、上面
が略平坦になされた建物ユニットを最上階にし、複数の
建物ユニットを隣接配置した建物ユニット群で建物本体
を構築し、この最上階の建物ユニットの上面を防水被覆
材で被覆した後、屋根構造体を施工するものであるか
ら、屋根構造体の施工が建物本体の構築の後日になって
も、防水被覆材で雨仕舞いできる。
【0095】また、最上階の建物ユニットの上面が略平
坦になされているので、施工時に雨が降っても上面に水
溜まりが生じ難く、雨天の雨仕舞いが容易で、安価とな
る。
【0096】請求項10記載の発明は、互いに隣接する
最上階の建物ユニットの上面端部間に継ぎ被覆材を取り
付け、この継ぎ被覆材と最上階の建物ユニット上面を被
覆する防水被覆材とを重ね合わせて貼付け、その後、屋
根構造体を施工するものであるから、建物ユニット上面
の雨仕舞いと建物ユニット間の雨仕舞いができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であって、建物の説明図
である。
【図2】建物本体の説明図である。
【図3】建物本体の施工方法を示す説明図である。
【図4】図3の建物本体に屋根構造体を施工する施工方
法の説明図である。
【図5】最上階の建物ユニットの上面を防水被覆材で被
覆する被覆方法を示す説明図である。
【図6】防水被覆材と継ぎ被覆材とを重ね合わせて貼付
ける貼付け方法を示す説明図である。
【図7】四隅の建物ユニットの上面を被覆する方法を示
す説明図である。
【図8】四隅の被覆に使用する継ぎ被覆材の斜視図であ
る。
【図9】継ぎ被覆材同士の接合方法を示す説明図であ
る。
【図10】防水被覆材と継ぎ被覆材の固定方法を示す説
明図である。
【図11】本発明の実施の形態2であって、防水被覆材
を内折りした状態を示す斜視図である。
【図12】防水被覆材を拡げる状態を示す斜視図であ
る。
【図13】建物ユニットが複数ある場合の、防水被覆材
を拡げる状態を示す斜視図である。
【図14】防水被覆材を拡げた状態と建物ユニットを足
場として作業する状態を示す斜視図である。
【図15】雨水が排水される状態を示す建物ユニットの
側面図である。
【図16】雨水が排水されない状態を示す建物ユニット
の側面図である。
【図17】本発明の実施の形態3であって、複数の建物
ユニットを配置した状態を示すの平面図である。
【図18】建物ユニット間の継目線部分の薄板鋼板を設
置する状態を示す部分拡大側面図である。
【図19】建物ユニット間の継目線部分の薄板鋼板を設
置する状態を示す部分拡大斜視図である。
【図20】図19の薄板鋼板設置後の状態を示す部分拡
大平面図である。
【図21】中途部にユニット柱頭がある場合の、建物ユ
ニット間の継目線部分の薄板鋼板を設置する状態を示す
部分拡大斜視図である。
【図22】図21の部分拡大平面図である。
【図23】建物ユニット間の継目線部分の防水被覆材を
連結する状態を示す部分拡大側面図である。
【図24】防水被覆材を連結する手順を示す部分拡大斜
視図である。
【図25】図24に続く防水被覆材を連結する手順を示
す部分拡大斜視図である。
【図26】防水被覆材に立上がり部を形成する手順を示
す部分拡大斜視図である。
【図27】図25に続く防水被覆材を連結する手順を示
す部分拡大斜視図である。
【図28】防水被覆材を連結した後の状態を示す部分拡
大平面図である。
【図29】屋根梁ジョイント柱を取付ける状態を示す部
分拡大側面図である。
【図30】1連用の屋根梁ジョイント柱を取付ける状態
を示す部分拡大斜視図である。
【図31】2連用の屋根梁ジョイント柱を取付ける状態
を示す部分拡大斜視図である。
【図32】4連用の屋根梁ジョイント柱を取付ける状態
を示す部分拡大斜視図である。
【図33】4連用の屋根梁ジョイント柱を取付ける状態
を示す図32と同様の部分拡大斜視図である。
【図34】連用の屋根梁ジョイント柱を取付ける状態を
示す部分拡大側面図である。
【図35】屋根フレームを組み立てる状態を示す分解斜
視図である。
【図36】屋根梁ジョイント柱の作業孔に止水シールを
貼る状態を示す部分拡大斜視図である。
【図37】屋根梁ジョイント柱のボルト挿通孔に止水シ
ールを貼る状態を示す部分拡大斜視図である。
【図38】本発明の実施の形態4であって、建物ユニッ
トの点検用開口を補強鋼板で塞いだ状態を示す斜視図で
ある。
【図39】図38の部分拡大側面図である。
【図40】点検用開口に点検口化粧枠を取付けた状態を
示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 建物本体 3、4 建物ユニット 5 屋根構造体 6 防水被覆材 7、8 継ぎ被覆材 101 ユニット柱 107 薄板鋼板 110 連結手段 111 チャック式ファスナ 118 水切りスカート 119 屋根梁ジョイント柱 126 防水シール材 142 点検用開口 143 補強鋼板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物本体と、この建物本体の上面に据え
    つけられる屋根構造体とからなる建物において、建物本
    体の上面が略平坦になされ、防水被覆材で被覆されてい
    ることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 建物本体が、複数の箱型の建物ユニット
    を隣接配置してなる建物ユニット群で構築されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の建物。
  3. 【請求項3】 前記防水被覆材は、滑止処理の施された
    合成樹脂製シートであることを特徴とする請求項1又は
    2の何れか一項記載の建物。
  4. 【請求項4】 上面が略平坦になされ、防水被覆材で被
    覆された建物ユニットを最上階にし、複数の建物ユニッ
    トを隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構築し、
    互いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部間に薄
    板鋼板を掛け渡して、該薄板鋼板の上から前記防水被覆
    材が被覆することを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    一項記載の建物。
  5. 【請求項5】 上面が略平坦になされ、防水被覆材で被
    覆された最上階の建物ユニットに、上方を開放する点検
    用開口が凹設された建物であって、 前記点検用開口には、該点検用開口周縁の上面と、略面
    一高さの上面部を有する補強鋼板を着脱可能に設けると
    共に、該補強鋼板の上から前記防水被覆材が被覆するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の建
    物。
  6. 【請求項6】 互いに隣接する最上階の建物ユニットの
    上面端部間位置で、前記防水被覆材端縁間を防水連結す
    る連結手段が設けられていることを特徴する請求項1乃
    至5の何れか一項記載の建物。
  7. 【請求項7】 前記連結手段はチャック式ファスナであ
    ることを特徴とする請求項6記載の建物。
  8. 【請求項8】 互いに隣接する最上階の建物ユニットの
    複数の柱が突き合わせられる柱継ぎ部分には、該柱の上
    面部へ上方から屋根フレームジョイント柱を装着すると
    共に、該屋根フレームジョイント柱には、嵌着状態で、
    柱継ぎ部分側の防水被覆材端縁と重複する水切りスカー
    トを下部外側縁に設けると共に、該水切りスカートが、
    前記防水被覆材に当接する部分には、予め防水シール材
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7記載
    の建物。
  9. 【請求項9】 上面が略平坦になされた建物ユニットを
    最上階にし、複数の建物ユニットを隣接配置した建物ユ
    ニット群で建物本体を構築し、この最上階の建物ユニッ
    トの上面を防水被覆材で被覆した後、屋根構造体を施工
    することを特徴とする建物の施工方法。
  10. 【請求項10】 上面が略平坦になされ、防水被覆材で
    被覆された建物ユニットを最上階にし、複数の建物ユニ
    ットを隣接配置した建物ユニット群で建物本体を構築
    し、互いに隣接する最上階の建物ユニットの上面端部間
    に継ぎ被覆材を取り付け、この継ぎ被覆材と前記防水被
    覆材とを重ね合わせて貼付け、その後、屋根構造体を施
    工することを特徴とする建物の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002242325A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 小屋組みの断熱構造
CN104912225A (zh) * 2015-06-05 2015-09-16 上海市园林设计院有限公司 一种抗震缝的节点结构及其施工方法
JP2016017282A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 旭化成ホームズ株式会社 仮防水構造および仮防水工法
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