JP2001329675A - 建物の外装材内貼り工法 - Google Patents

建物の外装材内貼り工法

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JP2001329675A JP2000154093A JP2000154093A JP2001329675A JP 2001329675 A JP2001329675 A JP 2001329675A JP 2000154093 A JP2000154093 A JP 2000154093A JP 2000154093 A JP2000154093 A JP 2000154093A JP 2001329675 A JP2001329675 A JP 2001329675A
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真行 林
Hiromitsu Haraguchi
博光 原口
Hiroyuki Asai
裕之 浅井
Hirofumi Sugimoto
浩文 杉本
Mitsunobu Kugimachi
光信 釘町
Yoshinobu Kumakawa
佳伸 熊川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外装材を建物内部側から効率よく容易に外壁
面に取付けることができ、特に屋根面近くの外装材取付
けの作業性を高めるとともに充分な防水性および通気性
を確保した特に狭小地における建物の外装材内貼り工法
を提供する。 【解決手段】 壁面上部の外装材8は屋根面の野地板を
省いた状態で取付ける。また、外装材8を縦張りにする
とともに防水シート13も縦張りとして躯体側に取付け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に外装材(サ
イディング)を装着した建物の施工方法に関し、特に、
隣地境界あるいは隣接建物との間に足場等のための充分
なスペースが確保できない狭小地における外装材内貼り
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来狭小地において住宅や倉庫あるいは
店舗等の木造建物を建築する際、建物外側から壁面に外
装材を取付ける施工スペースがない場合には、建物内部
に仮足場を組み建物内部側から外装材を外壁面に取付け
る内貼り工法が行われる。
【0003】従来の内張り工法では、建物外壁面に帯状
の防水シートを横長にして適当な高さまで張付け、これ
を縦胴縁で押えて躯体側に固定し、この縦胴縁に外装材
を横張りで下から順次躯体側に取付けていた。
【0004】別の従来工法として、外装材の内面側に予
め防水シートを貼付けておいてこれを建物内部側より順
次下から外壁面に取付ける内貼り工法が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
狭小地における外装材内貼り工法では、建物内部側に組
んだ仮足場に乗りながら順次下側から適当な高さまで防
水シートを張って縦胴縁で押え、これに横張り外装材を
装着する作業がやりにくく手間がかかり、特に屋根面近
くでは建物内部からは施工できないため屋根に上がって
屋根から壁面に外装材を取り付けなければならずさらに
作業性が悪かった。
【0006】また、外装材内面に防水シートを貼って壁
面の躯体に取付ける工法では、縦胴縁が用いられないた
め、外装材の内面側に通気層が形成されない。したがっ
て防水シート(透湿防水シート)を通して室外に出た湿
気が外装材内面や柱等の躯体に滞留してこれらを劣化さ
せるとともに、建物外部から外装材内面側に進入した雨
水が排出されずに内部に滞留してさらに劣化を速める。
また、断熱性も低下する。さらに1枚ずつ外装材に貼ら
れる防水シートのシール性も十分確保できなかった。
【0007】また、外壁面の窓等の開口部においては、
開口部に設けたサッシ周囲と防水シートとが確実に重な
って壁面をシールすることが必要であるが、施工誤差や
防水シートの切断誤差等によりサッシ周囲のシール性が
不充分になることがある。シール性が不充分であればそ
の部分から雨水などが浸入しサッシや躯体が劣化する。
また狭小地においては、一旦外壁面を形成した後はこれ
を補修点検するメンテナンスが非常に困難であるため、
シーリング材の使用は極力避けなければならない。
【0008】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、外装材を建物内部側から効率よく容易に外壁面に
取付けることができ、特に屋根面近くの外装材取付けの
作業性を高めるとともに充分な防水性および通気性を確
保し、また開口部の施工については、充分な防水性を確
保できるようにした特に狭小地の施工に適した建物の外
装材内貼り工法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、建物の外壁面に外装材を建物内部側か
ら取付ける内貼り工法において、壁面上部の外装材は屋
根面の野地板を省いた状態で取付けることを特徴とする
建物の外装材内貼り工法を提供する。
【0010】この構成によれば、野地板が外されている
ため、屋根上に上ることなく最上階の天井あるいはその
上方の建物内部側に設けた仮足場等から作業しやすい安
全な姿勢で外装材を取付けることができ、外装材取付け
作業が容易になり、特に狭小地において建物外側に足場
を組めない場合に大きな効果が得られる。
【0011】好ましい適用例では、切妻屋根を有する建
物の妻面に外装材を取付ける内貼り工法であって、妻面
に近い部分の野地板を省いた状態で外装材を取付けるこ
とを特徴としている。
【0012】この構成によれば、切妻造り建物の妻面側
が狭小スペースである場合に、この妻面側の野地板を外
して妻壁の内部側から屋根端縁に沿ったけらば部に連な
る外装材を容易に取付けることができる。
【0013】さらに好ましい構成例では、前記野地板下
側の妻壁に複数本の縦胴縁が配設され、この縦胴縁の各
々の上端部外面に屋根に沿って傾斜する斜め胴縁が取付
けられ、各斜め胴縁の下側に妻壁を形成する外装材が取
付けられ、前記斜め胴縁に沿ってその前面に破風板が取
付られ、前記斜め胴縁の厚さは前記外装材の厚さより厚
いことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、縦胴縁の上部に斜め胴
縁が取付けられその下部に外装材が取付けられるため、
縦胴縁により上下方向に通気層が形成され、また斜め胴
縁がその下側の外装材より厚いため、その差により破風
板の背面に前記通気層に連通する通気用隙間が形成され
る。したがって、縦胴縁により形成された通気層が確実
に外部と連通し、通気性能が向上する。
【0015】さらに好ましい構成例では、野地板取付け
前に先張り防水シートをけらばに沿った垂木に取付けて
妻面側に垂らしておき、野地板取付け後にこの妻面に垂
れた先張り防水シートを野地板上面までめくり上げて野
地板端部を覆うことを特徴としている。
【0016】この構成によれば、けらばに沿って妻面に
突出する野地板端縁が、妻面を覆う防水シートとは別
に、その下面側の垂木部分から上面まで先張りの防水シ
ートで覆われるため、けらば部の野地板端縁部分の防水
性が高まる。この場合、防水シートは野地板の固定前に
垂木に取付けて先張りで垂らしておくため、野地板を外
した状態での外装材取付け作業等が円滑に行われ、外装
材取付け後に野地板を固定してその端縁を巻込んで覆う
ことができる。
【0017】さらに好ましい構成例では、けらばに沿っ
た野地板の端縁部を覆ってけらばカバーを装着し、該け
らばカバーの野地板下面側の端部を下側に屈曲させ、こ
の屈曲端部の外面側に破風板を取付けたことを特徴とし
ている。
【0018】この構成によれば、野地板端縁を例えば板
金を曲げ加工したけらばカバーで覆い、このけらばカバ
ーの下側端部を下向きに屈曲させてその外面側に破風板
を取付けるため、破風板と野地板下面側との間の隙間か
ら建物内部への雨水の進入が防止され、けらば部の防水
性が向上する。
【0019】さらに本発明では、複数の外装材を縦張り
で順次並列して取付け、これらの外装材の内面側に防水
シートが設けられた建物の外装材内貼り工法において、
前記防水シートは帯状であって、前記外装材とともに縦
張りで順番に外壁面に装着したことを特徴とする外装材
の内貼り工法を提供する。
【0020】この構成によれば、定寸の矩形長尺物から
なる外装材を縦張りにするとともに防水シートも縦張り
として躯体側に取付けるため、作業者は、躯体の間柱間
から身を乗出すことができ、順番に間柱間から防水シー
トおよびこれを押える縦胴縁を固定しその上に外装材を
取付けることができ、作業性が向上する。また、長辺同
士が合いじゃくり接合する外装材を縦張りとすることに
より、壁面中間部で短辺同士を接合するシーリングがな
くなり、特に狭小地において外面からシーリングのメン
テナンスができない場合に有効である。
【0021】好ましい構成例では、前記防水シートの装
着前に、この防水シートをその長手方向を軸として巻回
して外装材の長さに対応した巻物状態とし、装着時にこ
の巻物状態の防水シートを巻き解きながら張り付けるこ
とを特徴としている。
【0022】この構成によれば、防水シートがその長手
方向を軸として長尺ロール状に巻回されるため、これを
縦張りで躯体側に張付けるときの作業がしやすくなる。
【0023】さらに好ましい構成例では、前記縦張りの
防水シートの側縁をオーバーラップさせるとともにその
重なり部分を縦胴縁で建物躯体側に固定したことを特徴
としている。
【0024】この構成によれば、縦張りで順番に並べて
張付けられた防水シートの側縁がオーバーラップしてそ
の重なり部分が縦胴縁で押えられるため、確実な防水機
能が得られる。
【0025】さらに好ましい構成例では、前記外装材の
長さに対応した防水シートの一方の側縁に沿って、予め
縦胴縁を貼り付けておくことを特徴としている。
【0026】この構成によれば、縦胴縁と防水シートを
一体化しておくことにより、縦胴縁と防水シートとを同
時に躯体に取付けできるため、作業が効率よく行われる
とともに、予め防水シートに合わせて縦胴縁が貼り合わ
されるため、寸法誤差や切断組付け誤差等がなくなり、
防水シートは縦胴縁により確実に躯体側に押えられ防水
機能の信頼性が高まる。
【0027】さらに好ましい構成例では、前記縦胴縁に
予め釘を仮打ちしておくことを特徴としている。
【0028】この構成によれば、縦胴縁に釘が仮打ちさ
れているため、壁面外側のスペースが狭い場所であって
も縦胴縁の取付け作業が建物内側から容易にできる。
【0029】さらに好ましい構成例では、出隅部の外装
材は、定寸の真物より幅が広い幅広物を現場で切断加工
して用いることを特徴としている。
【0030】この構成によれば、縦張り外装材の出隅部
の幅寸法の調整を幅広の外装材を切断加工して行うた
め、定寸の真物に幅の狭い小幅物を接合する方法に比
べ、小幅物を用いないためシール性が向上するととも
に、シーリングのメンテナンスが不要になり、特に一旦
施工後は外面からメンテナンスができない狭小地におい
て有効である。
【0031】好ましい構成例では、前記防水シートを縦
胴縁により間柱側に押えて固定し、該縦胴縁に外装材を
釘打ちで固定する工法であって、前記外装材の釘を受け
るための受け木を前記間柱の両側面に固定しておくこと
を特徴としている。
【0032】この構成によれば、外装材を縦胴縁に固定
するための釘が縦胴縁を貫通して背面の防水シートを刺
し通しても、その釘は防水シート背面の受け木に打込ま
れるため、防水性が損なわれることはない。
【0033】別の好ましい構成例では、前記防水シート
を縦胴縁により間柱側に押えて固定し、該縦胴縁に外装
材を釘打ちで固定する工法であって、前記縦胴縁の厚さ
は、前記釘がこの縦胴縁の内面側に実質上突出しない程
度以上に厚くしたことを特徴としている。
【0034】この構成によれば、外装材を釘打ちで固定
する縦胴縁の厚さを釘の長さ以上に厚くすることによ
り、縦胴縁背面の防水シートが破られることはなく防水
性が損なわれることはない。
【0035】さらに別の好ましい構成例では、複数の並
列した縦張り外装材にわたる長さを有し且つ下面に磁石
を備えた水平位置合わせ用スペーサを用い、このスペー
サを水切り金具上に仮固定し、このスペーサ上に外装材
を支持した状態でこの外装材を躯体側に固定することを
特徴としている。
【0036】この構成によれば、磁石付きの横長のスペ
ーサ(またはキャンバ)を、例えば板金を折り曲げ加工
した水切り金具上に磁力で吸着保持して仮固定し、この
スペーサ上に縦張り外装材を順次載せて支持しながら躯
体の下地側に固定することにより、高さ方向の寸法調整
が容易にできる。この場合、スペーサは複数の外装材を
載せられる程度に横長であり、この上に順番に外装材を
載せて支持したとき、重量が分散されるため、これを載
せている水切り金具を変形させたり破損させることはな
い。
【0037】さらに好ましい構成例では、基礎水切り上
に仮固定した前記スペーサ上に外装材とともに縦胴縁を
載せて位置合わせし、この縦胴縁は外装材より一定長さ
だけ短く、前記スペーサで底辺を位置合わせされた縦胴
縁および外装材は、縦胴縁の上辺が外装材の上辺より一
定長さだけ下がった位置に揃えて取付けられることを特
徴としている。
【0038】この構成によれば、外装材とともに縦胴縁
が同じスペーサ上で底辺を揃えて位置合わせされ、外装
材とともに縦胴縁の位置調整が容易にできる。各上辺は
縦胴縁が外装材背面で一定長さだけ下がった位置に揃
い、したがって、外装材背面に一定深さの溝が形成され
る。この溝に例えば中間水切り固定用の受け板等を高さ
を揃えて差込むことができる。
【0039】本発明ではさらに、外壁面の開口部周囲に
サッシが装着され、この外壁面に防水シートを介して外
装材を取付ける建物の開口部施工方法において、外装材
取付け前に、前記サッシ背面と躯体側との間に先張り防
水シートを挟み込み、この先張り防水シートをサッシ外
周に突出させ、この突出した部分の先張り防水シートに
重ねて外壁面の防水シートを張り付けてから外装材を取
付けることを特徴とする建物の開口部施工方法を提供す
る。
【0040】この構成によれば、開口部に設けたサッシ
の周囲に先張り防水シートが装着され、この先張り防水
シートに重ねて外壁面の防水シートが張り付けられるた
め、サッシ周囲の防水の信頼性が高まる。
【0041】好ましい構成例では、前記サッシ背面周縁
にはフランジ部が形成され、このフランジ部と前記先張
り防水シートとの間を防水テープで封止したことを特徴
としている。
【0042】この構成によれば、サッシのフランジ部と
その背面に装着された先張り防水テープとの間が防水テ
ープで封止して目張りされるため、防水性がさらに高め
られる。
【0043】さらに好ましい構成例では、前記サッシ
は、小幅板を用いることなく該サッシの外縁に真物外装
材を接続可能とする横幅寸法を有することを特徴として
いる。
【0044】この構成によれば、サッシ外縁には例えば
外額縁が取付けられ、全体の横幅寸法が、例えば縦張り
真物外装材の幅寸法の整数倍の開口部幅と同じであっ
て、現場加工した小幅の外装材を用いることなく真物外
装材を接続できる。このため、シール性が向上するとと
もに、シーリングのメンテナンスがサッシ周囲のみとな
って容易にでき、特に一旦施工後は外面からメンテナン
スができない狭小地において有効である。また、外装材
を縦張りとすることにより、狭小地での内貼り工法によ
る外装材取付けの作業性が向上する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明が適用される
狭小地での建物の概略斜視図である。切妻造りの住宅建
物1が隣地境界線2(又は不図示の隣接建物)に近接し
て建てられる。斜線部で示す妻面3と境界線2との間は
足場を組めない程度に狭い狭小スペースである。本実施
形態では、妻面3の外側には足場が組めないため、建物
内部に仮足場を組んで建物内部側から妻面3の外装材
(不図示)を取付ける内貼り工法が行われる。この場
合、切妻屋根4の妻側の端縁であるけらば5近傍の屋根
の野地板(斜線部A)を後述のように一旦取外した状態
で妻面3のけらば部分近くの外装材(不図示)が取付け
られる。
【0046】図2は、妻面上部の施工状態の説明図であ
る。屋根面の野地板(図1の斜線部A)を取外した状態
で、図示したように、作業者は室内側の2階床(または
平屋の場合1階天井)6の上方に設けた仮足場7上から
外壁面上端部の外装材8の取付け作業を行う。外装材8
は、縦張りで配設され、釘あるいは取付け金具等により
下地材である縦胴縁9に取付けられる。各縦胴縁9は、
釘10により、建物躯体を構成する間柱(または柱)1
1あるいは横梁12に固定される。縦胴縁9の背面側に
は透湿防水シート13が張付けられる。縦張り外装材8
の底辺の水平位置合わせはスペーサ(またはキャンバ)
14を用いて行う。スペーサ14は、底面に磁石(不図
示)を備え、複数の外装材8の長さ(例えば外装材2枚
分の長さである910mm)を有する横長形状である。
このスペーサ14は、下層側の外装材8の上端部に設け
た板金曲げ加工品等からなる中間水切り15上に磁力に
より吸着保持される。中間水切り15は、下層側の外装
材8の背面に差込まれた受け板16(後述)に固定され
る。施工時のスペーサ14の着脱は、作業者が下層部の
仮足場(不図示)から、外装材8を取付けていない部分
の間柱(または柱)11の間を通して行う。
【0047】図3は、けらば部の施工手順のフローチャ
ートである。建築中の建物内部には資材等が一時的に保
管されるため、外壁の施工前に屋根面には野地板が取付
けられる。本実施形態では、この野地板を仮留め状態と
しておき、けらば部下の妻壁の外装材取付け作業時に、
まずこの仮留めの野地板を外す(ステップS1)。この
状態で、前述の図2に示したように、室内側から外装材
(サイディング)を取付ける(ステップS2)。外装材
の取付けが終了したら野地板を屋根面に戻し本締めして
固定する(ステップS3)。次に、けらば部の前方に垂
らしている先張り透湿防水シート(後述)をめくり上げ
て野地板の端部を覆う(ステップS4)。続いて、この
先張り透湿防水シートで覆われた野地板の端部をさらに
覆ってけらばカバー(後述)を取付ける(ステップS
5)。その後、野地板端部に沿ってその下面側に破風板
を取付ける(ステップS6)。
【0048】図4は外装材取付け前のけらば部の構成図
であり、上記ステップS1でけらば部の野地板を外した
状態であり、かつ外装材を取付ける前の状態を示す。ま
た、図5は外装材取付け後のけらば部の断面図であり、
上記けらば部の施工終了後の状態(前記ステップS6)
を示す。
【0049】図4に示すように、縦胴縁9の上端部に屋
根の傾斜に沿った斜め胴縁17が固定される(後述の図
8参照)。この斜め胴縁17の前面に先張り透湿防水シ
ート18が垂れ下がっている。この先張り透湿防水シー
ト18は、縦胴縁9や斜め胴縁17を取付ける前に、予
め垂木19、桁20あるいは間柱11等の躯体側に屋根
の傾斜に沿って取付けておく。この先張り透湿防水シー
ト18の背面側には、この透湿防水シート18で覆われ
ない部分の妻面を覆う透湿防水シート13の上端部が差
込まれた状態で装着されている。
【0050】外装材8を斜め胴縁17の下側に取付け
後、図5に示すように、野地板21を垂木19等に本締
めし、垂れ下がっていた先張り透湿防水シート18を巻
き上げて野地板21の端部を覆う。この野地板21の端
部はさらに先張り透湿防水シート18の上からけらばカ
バー22で覆われる。このけらばカバー22は板金の曲
げ加工品であり、下側の端部は90°下方に曲げられて
屈曲端部22aが形成される。この屈曲端部22aの前
面側に破風板23が取付けられる。
【0051】野地板21の上面にはルーフィング24が
張られ、その端部は縁材25で押えられる。この縁材2
5および野地板21の端部を覆って、板金の曲げ加工品
からなるけらば水切り26が装着される。このけらば水
切り26の凹部26a内に屋根材27が嵌め込まれて屋
根が形成される。
【0052】このようなけらば部の構造において、外装
材8の上側に設けた斜め胴縁17の厚さは外装材8の厚
さより厚くしておく(例えば外装材の厚さが12mmで
斜め胴縁の厚さが18mm)。これにより、破風板23
の背面側下部に、外装材8と斜め胴縁17の厚さの差に
よる隙間77が形成される。この隙間77は縦胴縁9間
に形成されている通気層(不図示)と連通するため、透
湿防水シート13を通した室内側の湿気が矢印Bで示す
ように室外側に逃がされる。これにより、通気性が充分
確保され、その結果透湿防水シートを通して室外に出た
湿気が外装材内面や柱等の躯体に滞留してこれらを劣化
させることが抑制される。
【0053】野地板21の端部は先張りの透湿防水シー
ト18で覆われるため、防水性が高められる。この先張
り透湿防水シート18で覆われた野地板21の端部はさ
らにけらばカバー22で覆われるため、防水性がさらに
高められる。
【0054】野地板21の端部を覆うけらばカバー22
は、その下面側に屈曲端部22aが形成されるため、外
部から野地板下側と破風板23との間を通して室内側へ
雨水が進入することを防止できる。したがって、破風板
23の上端部にシーリングを施す必要がなくなり、特に
妻面側からのシーリングの施工やメンテナンスが困難な
狭小地において効果的である。
【0055】図6〜図10は、上記けらば部下側(妻面
上部)の外装材施工手順を順番に示す図であり、図6は
最初の手順の斜視図、図7は図6の次の手順の斜視図、
図8は図7の次の手順の斜視図、図9は図8の次の手順
の斜視図、図10は完成状態の斜視図である。
【0056】まず、図6に示すように、先張り透湿防水
シート18を垂木19に沿って配設する。出隅の柱の外
面にも透湿防水シート28を張っておく。この出隅の透
湿防水シート28は先張り透湿防水シート18の裏側に
なるように軒高上端まで設ける。先張り透湿防水シート
18の垂木下側の端部を斜めに切込んでその切込み片1
8aを出隅の側面に留め付け、防水性を充分確実なもの
にする。
【0057】次に、図7に示すように、妻面を覆う透湿
防水シート13を先張り透湿防水シート18の裏側に差
込みながら、各位置の軒高に対応した長さの縦胴縁9を
間柱11に固定する。各縦胴縁9は、前述の図2に示し
たように、中間水切り15の背面に装着されている受け
板16上に設けられる。
【0058】次に、図8に示すように、各縦胴縁9の上
端部に、屋根の傾斜に合わせて傾斜した斜め胴縁17を
固定する。この斜め胴縁17の厚さは、前述のように外
装材の厚さより厚い。なお、斜め胴縁17は、予め縦胴
縁9の上端部に固定しておいてもよい。
【0059】続いて、図9に示すように、上端を屋根の
傾斜に合わせて斜めに切断した外装材8を装着する。こ
の場合、端部の外装材8は、定寸の真物外装材より幅の
広い幅広物を切断して取付ける。各外装材8は、前述の
図2で示したように、中間水切り15上に設置したスペ
ーサ14上をスライドさせながら位置決めされ、釘打ち
で留付けられる。このような手順で、透湿防水シート、
縦胴縁、斜め胴縁および外装材の施工を順番に繰返して
すべての外装材8の取付けが終了したら、野地板及びけ
らば部を施工し、図10に示すように破風板23を取付
けて妻面の施工が完了する。
【0060】図11は、出隅部分の施工方法説明図であ
る。(A)(B)はそれぞれ別の例を示す水平断面図で
ある。(A)の施工方法は出隅ジョイナー29を用いた
例を示す。柱30の外面を覆って透湿防水シート28
(図6参照)が張られる。この透湿防水シート28を押
えて縦胴縁31が出隅の両側面に取付けられ、その角部
に板金を曲げ加工した出隅ジョイナー29が取付けられ
る。柱30を覆う透湿防水シート28に重ねて縦張りの
透湿防水シート32が柱30に沿って張られる。この透
湿防水シート32の外側から外装材(不図示)が出隅ジ
ョイナー29に差込まれて装着される。
【0061】この出隅部の外装材は、定寸の真物外装材
より幅の広い幅広物を切断加工して、その切断面を出隅
ジョイナー29に差込んで取付けられる。この幅広物を
切断加工した出隅部の外装材に接続して順次縦張りの真
物外装材が取付けられる。出隅ジョイナー29はシーリ
ングが不要であり、また真物外装材との接合部は合じゃ
くり接合であるためシーリングは不要である。したがっ
て、このような幅広の外装材を切断加工して出隅ジョイ
ナーとともに用いることにより、シーリングが不要にな
って施工プロセスが簡素化するとともにメンテナンスも
不要になるため、特に狭小地でシーリングのメンテナン
スができない場合に効果が高まる。
【0062】(B)の施工方法は、外装材と同じ材質の
同質出隅33を用いた例を示す。前述の(A)の場合と
同様に、柱30に透湿防水シート28を張り、柱側面に
縦胴縁31を取付ける。縦胴縁31の外側の角部に同質
出隅33が取付けられる。この同質出隅33に接続し
て、透湿防水シート32を介して真物外装材(不図示)
が取付けられる。真物外装材と同質出隅33との接合位
置は、柱30の柱芯にほぼ対応した位置である。このよ
うな柱芯位置に外装材端部が配設されるように真物外装
材が壁面に割付けられる。この場合、真物外装材の端部
の合じゃくりが切り落とされて板金曲げ加工品であるハ
ット型ジョイナー34を介して同質出隅33と接合され
る。このハット型ジョイナー34に沿ってシーリングが
施される。
【0063】図12〜図17は、1階壁面の外装材内貼
り工法の手順を順番に示す斜視図である。この例は、図
11(A)の出隅ジョイナーを用いた工法を示す。
【0064】図12に示すように、基礎35上に土台3
6が設けられ、その上に間柱37が設けられる。1,2
階間に横梁39が設けられ、その上に2階部分の間柱3
7が設けられる。基礎35の外周面には板金曲げ加工品
からなる基礎水切り38が取付けられる(後述の図20
参照)。出隅部の柱(不図示)には前述の図11(A)
で説明したように、透湿防水シート28が留め付けら
れ、その外側角部に縦胴縁31および出隅ジョイナー2
9が取付けられる。
【0065】次に、図13に示すように、各間柱37の
両側面に受け木40を取付ける。この受け木40は、後
述(図22(A))のように、外装材固定用の釘を受け
るためのものである。出隅部の縦胴縁31の背面に差込
むようにして張り始め位置の透湿防水シート41を張
る。この透湿防水シート41は一定幅の帯状シートであ
り、これを縦張りする。この場合、予め帯状シートを階
高の長さに切断してこれを長手方向を巻き軸として巻回
して巻物状態にしておき、施工時にこれを巻き解きなが
ら張りつけることにより施工性が向上する。
【0066】次に、図14に示すように、張り始めの透
湿防水シート41にオーバーラップさせて次の列の透湿
防水シート42を張るとともに縦胴縁43を間柱37の
中心に合わせて釘打ちで固定する。透湿防水シート同士
の重なり幅Cは防水の信頼性を充分に確保できる長さ
(例えば100mm程度)とする。この重なり部分を縦
胴縁43で押えることにより重なり部の隙間からの雨水
の進入を確実に防止する。この場合、後述の図18に示
すように、予め透湿防水シート42と縦胴縁43とを貼
り合せて一体化し、さらに釘を仮打ちしておけば作業が
し易くかつ効率的に行える。
【0067】次に、図15に示すように、出隅部の張り
始めの外装材44を取付ける。この最初の外装材44
は、前述のように、幅広物を切断加工して切断面を出隅
ジョイナー29に嵌め込み、両側縁を釘打ちして縦胴縁
31,43に取付けられる(図11(A)参照)。この
とき、次に張る透湿防水シート42が縦方向に巻かれて
いるため、室内側の作業者が間柱の間から身を乗出して
行う外装材44の取付け作業が邪魔されず作業性が向上
する。
【0068】続いて、図16に示すように、縦胴縁43
に貼られて縦に巻かれていた透湿防水シート42を巻き
解いて間柱37,37間に張り渡すとともに、その端部
を次の縦胴縁43で押える。このとき、縦胴縁43の背
面に貼着され一体化された透湿防水シート42が縦方向
に巻かれているため、縦胴縁43の取付け作業が支障な
く円滑にできるとともに、縦胴縁43の取付作業と透湿
防水シート42をオーバーラップさせて張付ける作業が
同時に効率よく行われる。
【0069】続いて、図17に示すように、間柱間に張
り渡された透湿防水シート42上に定寸の真物外装材4
5が釘打ちで取付られる。以降同様にして真物の外装材
45が順次取付けられる。
【0070】図18は縦胴縁と透湿防水シートの一体化
手順を示す説明図である。まず(A)に示すように、階
高寸法に合わせた一定長さの縦胴縁43の片面に接着剤
46を塗布する。次に(B)に示すように、透湿防水シ
ート42を貼り付ける。この透湿防水シート42の上端
部42aは、(C)に示すように、一定の長さ(例えば
250mm程度)だけ縦胴縁43より長く突出させる。
これは上層の透湿防水シートと確実にオーバーラップさ
せて防水機能を確保するためである。次にこれを反転さ
せて、(D)に示すように、縦胴縁43側から釘47を
仮打ちしておく。その後、透湿防水シート42を長手方
向を巻き軸として縦に巻いて縦胴縁43に沿った巻物状
とする(図示しない)。このように縦胴縁43と透湿防
水シート42を予め一体化することにより、内貼り工法
による前述の外装材取付作業が効率よく行われる。
【0071】図19は、上記本発明の内貼り工法の作業
性を高める方法の説明図である。一定間隔ごと(例えば
3〜4mごと)に間柱37を抜いておく。この間柱37
を抜いて間隔が広がった部分から外装材を室内側から室
外側に出してこれを順次室内側から手で持ちながら横送
りして取付位置まで運ぶ。奥側から順番に外装材を取付
け、間柱を抜いた位置まで外装材を取付けたら間柱37
を戻して固定する。これにより外装材が出しやすくなっ
て内貼り工法の施工性が向上する。
【0072】図20は上記本発明の1階部分の施工時の
断面図である。前述のように、建物躯体側は、基礎35
上に設けた土台36、間柱37および横梁39等により
構成され、基礎35の前面には基礎水切り38が取付ら
れる。48は1階床材である。基礎水切り38上に、底
面に磁石(不図示)を備えた前述のスペーサ14が吸着
保持される。このスペーサ14上に縦胴縁43を載せて
水平位置合わせするとともに、外装材45を載せて縦胴
縁43と底面を揃えて位置合わせする。縦胴縁43は、
定寸の外装材45より一定長さ(例えば30mm)だけ
短くしておく。これにより、外装材45の上端部背面の
縦胴縁43の上側に深さ30mmの溝49が形成され、
この溝49内に例えば高さ90mmの受け板16が差込
まれて60mmだけ突出して躯体側に固定される。この
突出した部分の受け板16に中間水切り15が固定され
る。
【0073】図21は上記本発明の中間水切りの取付手
順を示す斜視図である。(A)に示すように、受け板1
6を外装材45の背面に形成された溝49内に挿入して
釘等により透湿防水シート42の背面側にある横梁(不
図示)に固定する。次に、(B)に示すように、受け板
16の前面側に、外装材45の上端縁を覆って中間水切
り15を取付ける。
【0074】図22は、外装材の下地構造の例を示す。
(A)(B)はそれぞれ別の構造例を示す水平断面図で
ある。(A)の構造は、間柱37の前部両側に受け木4
0を固定したものである。左右両側の透湿防水シート4
2は、この間柱37の位置で重ね合わされ縦胴縁43で
押えられる。前述のように、左右いずれか一方の透湿防
水シート42は縦胴縁43に貼着一体化されていてもよ
い。この縦胴縁43は中央の間柱37に中心を合わせて
釘(不図示)により間柱37に固定される。この縦胴縁
43の位置で外装材45同士が合じゃくり接合され、そ
れぞれ縦胴縁43に対し釘10により固定される。この
とき、釘10が縦胴縁43を貫通すると、その背面の透
湿防水シート42を突き通して孔があく。しかしなが
ら、本実施形態の構成例によれば間柱37の両側の受け
木40に釘10が打込まれるため、この釘10が透湿防
水シート42を突き通しても防水機能は損なわれない。
なお、一例を挙げれば、外装材45の厚さは12mm、
縦胴縁43の厚さは18mm、釘10の長さは40mm
であり、釘が約10mm縦胴縁43から突出する。
【0075】(B)の構造は、厚物の縦胴縁50を用い
たものである。この厚物縦胴縁50の厚さは例えば27
mmあるいはそれ以上として、例えば厚さ12mmの外
装材45を固定する釘10の長さが40mmの場合、こ
の釘10が縦胴縁50を実質上貫通せず、したがって背
面の透湿防水シート42を突き通さないようにできる。
【0076】図23〜図27は、外壁開口部の施工手順
を順番に示す斜視図である。図23(A)は開口部を屋
外側から見た図であり、同図(B)は屋内側から見た図
である。図23(A)に示すように、間柱37が並列し
て設けられた外壁面に窓等の開口部51が形成される。
開口部51にはサッシ52が装着される。サッシ52は
その背面側の周縁部4辺にフランジ52aを有する。こ
のサッシ周縁のフランジ52aの背面側に先張り透湿防
水シート53a〜53dが取付けられる。上辺の透湿防
水シート53aの背面側に両側辺の透湿防水シート53
b,53cの上端部が挿入される。両側辺の透湿防水シ
ート53b,53cの各下端部に下辺の透湿防水シート
53dの左右両端部がそれぞれ挿入される。これによ
り、上から雨水等が流れた場合に、透湿防水シートの重
なり部分から雨水等が室内側に進入することが防止され
る。これらの先張り透湿防水シート53a〜53dの背
面側には、同図(B)に示すように、受け材54が取付
けられ、サッシ52の4辺のフランジ52aとともに各
先張り透湿防水シート53a〜53dを確実に受け止め
る。これにより、フランジ部に後述の防水テープを確実
に貼ることができ防水機能の信頼性が高まる。
【0077】次に、図24に示すように、サッシ52の
周縁のフランジ52a(図23(A)参照)とその背面
側に装着された先張り透湿防水シート53a〜53dの
間を防水テープ55で目張りする。壁面には順次透湿防
水シート42および縦胴縁(不図示)を介して縦張り外
装材(不図示)が取付けられる。開口部下側の壁面を覆
う透湿防水シート56が、サッシ下辺の先張り透湿防水
シート53dと100mm以上重なり代が取れるように
カットされて準備される。
【0078】次に、図25に示すように、開口部横の透
湿防水シート42に100mm以上重ねて透湿防水シー
ト57を取付け、縦胴縁43で押える。この縦胴縁43
に外装材45を取付け、その後、開口部下側の先張り透
湿防水シート53dの背面に透湿防水シート56の上端
部を差込んで装着する。
【0079】次に、図26に示すように、開口部横の透
湿防水シート57を先張り透湿防水シート53a,53
b(図25参照)に上から重ねて張り、サッシ横は縦胴
縁58で押え、サッシ上は上部透湿防水シート61をさ
らに上から100mm程度重ねて縦胴縁60で押えて固
定する。また、サッシ下は、さらに透湿防水シート56
を100mm程度重ねて張り縦胴縁59で押える。これ
らの縦胴縁58,59,60上に外装材が取付けられ
る。
【0080】図27に示すように、開口部51周りの外
装材45の取付けが終了したら、サッシ52の周囲にシ
ーリング材62を充填する。この場合、開口部上辺側の
シーリング材62の中央部には、水抜き用の孔63を例
えば幅20mm程度開口させて形成する。
【0081】図28は、開口部のサッシ取付け構成例を
示す説明図である。(A)(B)はそれぞれ別の構成例
の水平断面図である。(A)の構成は、外額縁付きサッ
シを用いた例を示す。開口部51は、柱64,64間に
形成される。両柱64の外側には間柱37がそれぞれ所
定の間隔で配設される。間柱37と柱64間の間隔およ
び間柱37間のピッチは一定で、例えば455mmであ
る。また柱64間の開口部51の間隔は間柱37間のピ
ッチの整数倍で、例えば910mm,1365mmまた
は1820mmである。このような開口部51を有する
壁面に定寸の縦張り真物外装材66が縦胴縁65を介し
て間柱37および柱64に取付けられる。真物外装材6
6の幅は間柱37のピッチ間隔と同じ455mmであ
り、開口部51の左右両横の外装材66の端部は柱芯と
整合した位置に配置される。この開口部51に装着され
るサッシ67は、その周縁4辺に外額縁67aを備えた
ものであり、全体の幅は柱芯間の幅にほぼ等しい。した
がって、真物外装材66の端部が直接サッシ67の外額
縁67aに接続されるため、寸法合わせのための小幅板
は不要になり、シーリングはサッシ周縁の4辺のみとな
る。これにより、外装材取付け作業の手間が軽減され容
易に効率よく施工することができる。特に、一旦施工し
た後は外側からシーリングのメンテナンスができない狭
小地において効果的である。なお、サッシ周縁のシーリ
ングは、窓を外し又は引き違い窓を開けて体を乗出して
作業することができる。
【0082】(B)は、外額縁のない幅詰めサッシを用
いた例である。このサッシ68は、その幅が柱芯間の幅
より狭いサッシである。したがって、サッシの片側には
真物外装材66がそのまま接合されるが、他方の側には
枠材70を設けるとともに、寸法合わせした小幅板69
(真物外装材66を切断加工したもの)が縦胴縁65を
介して取付けられる。このようにして、幅詰めサッシ6
8を用いることも可能である。
【0083】図29は、外額縁付きサッシを用いた窓部
の水平断面図である。柱64,64間の開口部51に外
額縁付きサッシ67が装着される。このサッシ67に
は、その外周4辺に外額縁67aが一体成形されてい
る。サッシ67には引き違い式の二重ガラス窓71が嵌
め込まれる。各辺の外額縁67aには、フランジ72が
形成され、その背面側(躯体側)に前述のように先張り
透湿防水シート73が取付けられ、防水テープ75で封
止される。この先張り透湿防水シート73の上面または
下面に重ねて開口部周囲の上下左右に透湿防水シート7
4が張られる。各外額縁67aの外側には縦胴縁65に
固定された真物の外装材66が接合される。各外装材6
6の端部と外額縁67aとの間には、片ハットジョイナ
ー(不図示)を介してシーリング材76が充填される。
【0084】以上の説明は狭小地の内貼り工法について
の実施形態であるが、これらは狭小地以外の建物に対し
ても当然適用できる。また、屋根のけらば部の防水構造
や開口部の防水構造等は縦張り外装材の内貼り工法以外
の建物に対しても適用可能である。
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、建物
の外壁面に外装材を建物内部側から取付ける内貼り工法
において、壁面上部の外装材は屋根面の野地板を省いた
状態で取付けるため、屋根上に上ることなく最上階の天
井あるいはその上方に設けた仮足場等の建物内部側から
外装材を作業しやすい安全な姿勢で取付けることがで
き、外装材取付け作業が容易になり、特に狭小地におい
て建物外側に足場を組めない場合に大きな効果が得られ
る。また、本発明によれば、外装材を縦張りにするとと
もに防水シートも縦張りとして躯体側に取付けるため、
作業者は、躯体の間柱間から順番に防水シートおよびこ
れを押える縦胴縁を固定しその上に外装材を取付けるこ
とができ、作業性が向上する。また、長辺同士が合いじ
ゃくり接合する外装材を縦張りとすることにより、壁面
中間部で短辺同士を接合するシーリングがなくなり、特
に狭小地において外面からシーリングのメンテナンスが
できない場合に有効である。さらに本発明に係る建物の
開口部施工方法によれば、開口部に設けたサッシの周囲
に先張り防水シートが装着され、この先張り防水シート
に重ねて外壁面の防水シートが張り付けられるため、サ
ッシ周囲の防水の信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される狭小地での建物の概略斜
視図。
【図2】 妻面上部の施工状態の説明図。
【図3】 けらば部の施工手順のフローチャート。
【図4】 外装材取付け前のけらば部の構成図。
【図5】 外装材取付け後のけらば部の施工終了後の断
面図。
【図6】 けらば部下側の外装材施工手順の最初の手順
を示す図。
【図7】 図6に続くけらば部下側の外装材施工手順を
示す図。
【図8】 図7に続くけらば部下側の外装材施工手順を
示す図。
【図9】 図8に続くけらば部下側の外装材施工手順を
示す図。
【図10】 けらば部下側の完成状態の斜視図。
【図11】 出隅部分の施工方法説明図。
【図12】 1階壁面の外装材内貼り工法の最初の手順
を示す斜視図。
【図13】 図12に続く1階壁面の外装材内貼り工法
の手順を示す斜視図。
【図14】 図13に続く1階壁面の外装材内貼り工法
の手順を示す斜視図。
【図15】 図14に続く1階壁面の外装材内貼り工法
の手順を示す斜視図。
【図16】 図15に続く1階壁面の外装材内貼り工法
の手順を示す斜視図。
【図17】 図16に続く1階壁面の外装材内貼り工法
の手順を示す斜視図。
【図18】 縦胴縁と透湿防水シートの一体化手順を示
す説明図。
【図19】 内貼り工法の作業性を高める方法の説明
図。
【図20】 1階部分の施工時の断面図。
【図21】 中間水切りの取付手順を示す斜視図。
【図22】 外装材の下地構造の例を示す概略図。
【図23】 外壁開口部の施工手順の最初の手順を示す
斜視図。
【図24】 図23に続く外壁開口部の施工手順を示す
斜視図。
【図25】 図24に続く外壁開口部の施工手順を示す
斜視図。
【図26】 図25に続く外壁開口部の施工手順を示す
斜視図。
【図27】 図26に続く外壁開口部の施工手順を示す
斜視図。
【図28】 開口部のサッシ取付け構成例を示す説明
図。
【図29】 外額縁付きサッシを用いた窓部の水平断面
図。
【符号の説明】
1:住宅建物、2:陸地境界線、3:妻面、4:切妻屋
根、5:けらば、6:2階天井、7:仮足場、8:外装
材、9:縦胴縁、10:釘、11:間柱、12:横梁、
13:透湿防水シート、14:スペーサ、15:中間水
切り、16:受け板、17:斜め胴縁、18:先張り透
湿防水シート、19:垂木、20:桁、21:野地板、
22:けらばカバー、23:破風板、24:ルーフィン
グ、25:縁材、26:けらば水切り、27:屋根材、
28:透湿防水シート、29:出隅ジョイナー、30:
柱、31:縦胴縁、32:透湿防水シート、33:同質
出隅、34:ハット型ジョイナー、35:基礎、36:
土台、37間柱、38:基礎水切り、39:横梁、4
0:受け木、41:透湿防水シート、42:透湿防水シ
ート、43:縦胴縁、44:外装材、45:真物外装
材、46:接着剤、47:釘、48:1階床材、49:
溝、50:厚物縦胴縁、51:開口部、52:サッシ、
53:透湿防水シート、54:受け材、55:防水テー
プ、56:透湿防水シート、57:透湿防水シート、5
8:縦胴縁、59:縦胴縁、60:縦胴縁、61:透湿
防水シート、62:シーリング材、63:孔、64:両
柱、65:縦胴縁、66:真物外装材、67:サッシ、
67a:外額縁、68:サッシ、69:小幅板、70:
枠材、71:二重ガラス窓、72:フランジ、73:透
湿防水シート、74:透湿防水シート、75:防水テー
プ、76:シーリング材、77:隙間
フロントページの続き (72)発明者 林 真行 神奈川県川崎市幸区塚越三丁目474番地2 号 旭硝子株式会社内 (72)発明者 原口 博光 神奈川県川崎市幸区塚越三丁目474番地2 号 旭硝子株式会社内 (72)発明者 浅井 裕之 東京都文京区本郷一丁目28番10号 旭硝子 外装建材株式会社内 (72)発明者 杉本 浩文 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 住友林業株式会社内 (72)発明者 釘町 光信 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 住友林業株式会社内 (72)発明者 熊川 佳伸 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 住友林業株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA41 AB04 AB16 AB22 BA12 CA23 DA12 DC12

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外壁面に外装材を建物内部側から取
    付ける内貼り工法において、壁面上部の外装材は屋根面
    の野地板を省いた状態で取付けることを特徴とする建物
    の外装材内貼り工法。
  2. 【請求項2】切妻屋根を有する建物の妻面に外装材を取
    付ける内貼り工法であって、妻面に近い部分の野地板を
    省いた状態で外装材を取付けることを特徴とする請求項
    1に記載の建物の外装材内貼り工法。
  3. 【請求項3】前記野地板下側の妻壁に複数本の縦胴縁が
    配設され、この縦胴縁の各々の上端部外面に屋根に沿っ
    て傾斜する斜め胴縁が取付けられ、各斜め胴縁の下側に
    妻壁を形成する外装材が取付けられ、前記斜め胴縁に沿
    ってその前面に破風板が取付られ、前記斜め胴縁の厚さ
    は前記外装材の厚さより厚いことを特徴とする請求項2
    に記載の建物の外装材内貼り工法。
  4. 【請求項4】野地板取付け前に先張り防水シートをけら
    ばに沿った垂木に取付けて妻面側に垂らしておき、野地
    板取付け後にこの妻面に垂れた先張り防水シートを野地
    板上面までめくり上げて野地板端部を覆うことを特徴と
    する請求項2または3に記載の建物の外装材内貼り工
    法。
  5. 【請求項5】けらばに沿った野地板の端縁部を覆ってけ
    らばカバーを装着し、該けらばカバーの野地板下面側の
    端部を下側に屈曲させ、この屈曲端部の外面側に破風板
    を取付けたことを特徴とする請求項2から4のいずれか
    に記載の建物の外装材内貼り工法。
  6. 【請求項6】複数の外装材を縦張りで順次並列して取付
    け、これらの外装材の内面側に防水シートが設けられた
    建物の外装材内貼り工法において、 前記防水シートは帯状であって、前記外装材とともに縦
    張りで順番に外壁面に装着したことを特徴とする建物の
    外装材内貼り工法。
  7. 【請求項7】前記防水シートの装着前に、この防水シー
    トをその長手方向を軸として巻回して外装材の長さに対
    応した巻物状態とし、装着時にこの巻物状態の防水シー
    トを巻き解きながら張り付けることを特徴とする請求項
    6に記載の建物の外装材内貼り工法。
  8. 【請求項8】前記縦張りの防水シートの側縁をオーバー
    ラップさせるとともにその重なり部分を縦胴縁で建物躯
    体側に固定したことを特徴とする請求項6または7に記
    載の建物の外装材内貼り工法。
  9. 【請求項9】前記外装材の長さに対応した防水シートの
    一方の側縁に沿って、予め縦胴縁を貼り付けておくこと
    を特徴とする請求項6、7または8に記載の建物の外装
    材内貼り工法。
  10. 【請求項10】前記縦胴縁に予め釘を仮打ちしておくこ
    とを特徴とする請求項8または9に記載の建物の外装材
    内貼り工法。
  11. 【請求項11】出隅部の外装材は、定寸の真物より幅が
    広い幅広物を現場で切断加工して用いることを特徴とす
    る請求項6から10のいずれかに記載の建物の外装材内
    貼り工法。
  12. 【請求項12】前記防水シートを縦胴縁により間柱側に
    押えて固定し、該縦胴縁に外装材を釘打ちで固定する工
    法であって、前記外装材の釘を受けるための受け木を前
    記間柱の両側面に固定しておくことを特徴とする請求項
    6から11のいずれかに記載の建物の外装材内貼り工
    法。
  13. 【請求項13】前記防水シートを縦胴縁により間柱側に
    押えて固定し、該縦胴縁に外装材を釘打ちで固定する工
    法であって、前記縦胴縁の厚さは、前記釘がこの縦胴縁
    の内面側に実質上突出しない程度以上に厚くしたことを
    特徴とする請求項6から11のいずれかに記載の建物の
    外装材内貼り工法。
  14. 【請求項14】複数の並列した縦張り外装材にわたる長
    さを有し且つ下面に磁石を備えた水平位置合わせ用スペ
    ーサを用い、このスペーサを水切り金具上に仮固定し、
    このスペーサ上に外装材を支持した状態でこの外装材を
    躯体側に固定することを特徴とする請求項6から13の
    いずれかに記載の建物の外装材内貼り工法。
  15. 【請求項15】基礎水切り上に仮固定した前記スペーサ
    を用いて外装材とともに縦胴縁を該スペーサに載せて位
    置合わせし、この縦胴縁は外装材より一定長さだけ短く
    し、前記スペーサで底辺を位置合わせされた縦胴縁およ
    び外装材は、縦胴縁の上辺が外装材の上辺より一定長さ
    だけ下がった位置に揃えて取付けられることを特徴とす
    る請求項14に記載の建物の外装材内貼り工法。
  16. 【請求項16】外壁面の開口部周囲にサッシが装着さ
    れ、この外壁面に防水シートを介して外装材を取付ける
    建物の開口部施工方法において、 外装材取付け前に、前記サッシ背面と躯体側との間に先
    張り防水シートを挟み込み、この先張り防水シートをサ
    ッシ外周に突出させ、この突出した部分の先張り防水シ
    ートに重ねて外壁面の防水シートを張り付けてから外装
    材を取付けることを特徴とする建物の開口部施工方法。
  17. 【請求項17】前記サッシ背面周縁にはフランジ部が形
    成され、このフランジ部と前記先張り防水シートとの間
    を防水テープで封止したことを特徴とする請求項16に
    記載の建物の開口部施工方法。
  18. 【請求項18】前記サッシは、小幅板を用いることなく
    該サッシの外縁に真物外装材を接続可能とする横幅寸法
    を有することを特徴とする請求項16または17に記載
    の建物の開口部施工方法。
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JP2010037717A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Misawa Homes Co Ltd 外装材の取付構造
JP2011089298A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Misawa Homes Co Ltd 破風板の取付構造

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