JPH09250210A - 防水具 - Google Patents

防水具

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JPH09250210A
JPH09250210A JP5759696A JP5759696A JPH09250210A JP H09250210 A JPH09250210 A JP H09250210A JP 5759696 A JP5759696 A JP 5759696A JP 5759696 A JP5759696 A JP 5759696A JP H09250210 A JPH09250210 A JP H09250210A
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JP
Japan
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polyvinyl chloride
chloride resin
wall
metal plate
resin sheet
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JP5759696A
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Inventor
Taisuke Arashima
泰輔 荒島
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HOPPO JUBUNKA KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Hoppo Jubunka Kenkyusho KK
Original Assignee
HOPPO JUBUNKA KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Hoppo Jubunka Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 壁に貼り付けられた防水用粘着性ブチル
テープの表面を覆う形状の金属板81と、この金属板8
1に接着されたポリ塩化ビニル樹脂シート82とからな
る防水具8。 【効果】 防水具8の金属板81を壁の防水用粘着性ブ
チルテープに接着させ、ポリ塩化ビニル樹脂シート82
をバルコニーの床に設けられた防水用ポリ塩化ビニル樹
脂シートに接着する。すると、この壁とバルコニーとの
間が水密になる。又、防水用粘着性ブチルテープは金属
板81に遮られて防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートに接
触しない。従って、防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートの
可塑材が防水用粘着性ブチルテープに移行せず、防水用
ポリ塩化ビニル樹脂シートが硬くなったり亀裂が発生し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防水具に関する。例
えば、壁材と隣の壁材との隙間に防水用粘着ブチルテー
プを貼り付けた壁と、この壁に隣接したバルコニーとの
コーナー部分を水密に接続するときに使用する防水具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁材と隣の壁材との隙間を防水す
る手段は種々あるが、実開平3−62827号公報に記
載されているような防水用粘着ブチルテープを、壁材と
隣の壁材との隙間に貼り付けることが多く行われてい
る。このように、防水用粘着ブチルテープを貼り付けて
いると、夏冬の温度差によって壁材が伸縮して、壁材と
隣の壁材との間の隙間の幅が変わっても、防水用粘着ブ
チルテープは柔らかいから、この防水用粘着ブチルテー
プが伸縮してひび割れることがなく、従って、壁材と隣
の壁材との間の防水性能が損なわれないので好ましい。
一方、バルコニーの床等を防水する手段では、特公昭5
8−36705号公報に記載あるように、床に防水用ポ
リ塩化ビニル樹脂シートを敷いた構造が多く行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の防水用
粘着ブチルテープを貼り付けた壁に隣接させて床に防水
用ポリ塩化ビニル樹脂シートを敷いたバルコニーを取り
付けるときには、この壁とバルコニーとのコーナー部分
を防水する必要がある。このコーナー部分を防水する最
も簡単な手段は床に敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シ
ートを延長して壁に取り付けることである。すると、必
然的に、床に敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート
と、壁材と隣の壁材との隙間に貼り付けた防水用粘着ブ
チルテープとが接する。
【0004】このように防水用粘着ブチルテープと防水
用ポリ塩化ビニル樹脂シートとが接していると、防水用
ポリ塩化ビニル樹脂シートの中に含まれている可塑剤が
防水用粘着ブチルテープに移行して、防水用ポリ塩化ビ
ニル樹脂シートが次第に固くなり、最悪の場合には亀裂
が発生して、このコーナー部分から雨水が漏れるという
問題が発生する。そこで、本発明の目的は、壁材と隣の
壁材との隙間に防水用粘着ブチルテープを貼り付けた壁
と、床に防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートを敷いたバル
コニーとのコーナー部分を水密に取り付けることがで
き、しかも、床の防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートが固
くなったり亀裂が発生しない防水具を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、壁とバルコニーとのコーナー部分近傍の壁に貼り付
けられた防水用粘着ブチルテープの表面を覆う形状の金
属板と、この金属板の表面に接着されたポリ塩化ビニル
樹脂シートが予め一体になれているものである。
【0006】請求項2記載の発明は、壁とバルコニーと
のコーナー部分近傍の壁に貼り付けられた防水用粘着ブ
チルテープの表面を覆う形状のポリ塩化ビニル樹脂被覆
金属板と、このポリ塩化ビニル被覆金属板の表面のポリ
塩化ビニル樹脂被覆面に接着されたポリ塩化ビニル樹脂
シートとが予め一体になされているものである。請求項
3記載の発明は、請求項2または請求項3記載のポリ塩
化ビニル樹脂シートがバルコニーの手摺壁の上面および
両側面を覆う三面を有しているものである。
【0007】本発明において壁材とは、外壁材や、内壁
材をいう。この外壁材や内壁材は単独で壁に取り付けら
れていてもよいし、外壁パネルや内壁パネルに組み立て
られて壁に取り付けられた外壁材や内壁材であってもよ
い。本発明に使用する防水用粘着ブチルテープとは、柔
軟な粘着力の大きいブチル樹脂をテープ状にしたもの
で、これを外壁材や内壁材と隣の外壁材や内壁材との間
の隙間に貼り付けると、この部分が水密性になるし、隙
間の距離に若干変動があっても、この防水用粘着ブチル
テープが伸縮してこの部分の水密性が保たれるものであ
る。
【0008】又、本発明に使用する金属板やポリ塩化ビ
ニル樹脂被覆金属板は壁に貼り付けられた防水用粘着性
ブチルテープの表面を覆う形状になされている。この形
状とは、壁面が平面であれば平板状であるし、出隅や入
隅における壁面のように、ほぼ直角になっていると、ほ
ぼ直角に折曲された形状である。
【0009】(作用)本発明防水具の施工方法を説明し
ながら作用について説明する。請求項1記載の防水具に
使用する金属板や請求項2記載の防水具に使用するポリ
塩化ビニル樹脂被覆金属板(以下金属板等という)の裏
面を、壁材と隣の壁材との隙間に貼り付けられている防
水用粘着ブチルテープに貼り付ける。すると、金属板等
は防水用粘着ブチルテープの表面を覆う形状をしている
し、防水用粘着ブチルテープは粘着性であるから、壁に
貼り付けられた防水用粘着ブチルテープを覆って金属板
等が接着する。その結果、壁と金属板等との間が水密に
なる。もし、この壁と金属板等との間の水密性が不十分
と考えられる場合には、この金属板等と壁との間にシー
ル材を設けて水密にする。
【0010】次に、本発明防水具のポリ塩化ビニル樹脂
シートをバルコニーの床に設けられた防水用ポリ塩化ビ
ニル樹脂シートに接着する。すると、バルコニーの床に
敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートと本発明防水具
のポリ塩化ビニル樹脂シートとは同じポリ塩化ビニル樹
脂であるから、両者が強固に接着し水密になる。このよ
うに、本発明防水具の金属板等が防水用粘着ブチルテー
プに接着されるし、ポリ塩化ビニル樹脂シートがバルコ
ニーの床に敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートに接
着されて水密になるから、バルコニーの床と壁とのコー
ナー部分から雨水が漏れなくなる。
【0011】しかも、防水用粘着ブチルテープは金属板
等に覆われているから、バルコニーの床に貼られた防水
用ポリ塩化ビニル樹脂シートに直接接触しない。従っ
て、防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートの中の可塑剤が防
水用粘着ブチルテープ側に移行することがなく、防水用
ポリ塩化ビニル樹脂シートは固くならないし、又、亀裂
が発生しない。
【0012】請求項2記載の発明では、上記作用に加え
て、ポリ塩化ビニル樹脂シートが、このポリ塩化ビニル
樹脂被覆金属板のポリ塩化ビニル被覆面に一体に接着さ
れているから、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板に被
覆されているポリ塩化ビニル樹脂とポリ塩化ビニル樹脂
シートとは同じポリ塩化ビニル樹脂で、両者が強固に接
着される。従って、ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板から
ポリ塩化ビニル樹脂シートが剥がれることがない。しか
も、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板の裏面が防水用
粘着ブチルテープに当接するから、ポリ塩化ビニル樹脂
被覆金属板のポリ塩化ビニル樹脂が防水用粘着ブチルテ
ープに接しない。従って、このポリ塩化ビニル樹脂被覆
金属板に被覆されているポリ塩化ビニル樹脂の可塑剤が
防水用粘着ブチルテープに移行しないので、このポリ塩
化ビニル樹脂が硬くならないし、亀裂が発生しない。請
求項3記載の発明では、ポリ塩化ビニル樹脂シートがバ
ルコニーの手摺壁の上面及び両側面を覆う三面を有して
いるから、手摺壁と壁とが接する複雑な場所を良好に防
水することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1〜図6は本発明防水具を外壁と内壁との間に空
気通路が設けられたユニット建物に適用した一実施例を
示すもので、図1(イ)は防水具を示す説明図、(ロ)
は防水具を製造している状態を示す説明図、図2(イ)
は建物ユニットを示す説明図、(ロ)は壁部分を拡大し
て示す説明図、(ハ)は屋根ユニットの骨格を示す説明
図、(ニ)は屋根ユニットを示す説明図、図3は内壁パ
ネルの説明図、図4は建物ユニットとバルコニーとの接
合部分の施工手順を示す説明図、図5は建物ユニットを
組み立てている状態を示す説明図、図6はユニット建物
を示す説明図である。
【0014】図1〜図6において、Aはユニット建物で
あり、このユニット建物Aは、図6に示すように、建物
ユニット1と屋根ユニット2とバルコニー3とを組み立
てたものである。建物ユニット1は、図2(イ)に示す
ように、壁4と床パネル5を箱形に組み立てたものであ
る。壁4は、図2(ロ)に示すように、内壁パネル6
と、この内壁パネル6の表面に取り付けられたアスファ
ルトルーフィング66と、このアスファルトルーフィン
グ66の表面に空気通路75を隔てて取り付けられた外
壁材7とからなる。内壁パネル6は、図3に示すよう
に、木桟63と、この木桟63の外側に取り付けられた
合板61と、木桟63の内側に取り付けられた石膏ボー
ド62と、合板61と石膏ボード62との間に設けられ
たガラスウール64とからなる。
【0015】建物ユニット1は次のようにして製造す
る。即ち、内壁パネル6を床パネル5の周囲に立設させ
て複数個取り付けて箱形にし、内壁パネル6と隣接する
内壁パネル6との隙間に防水用粘着ブチルテープ65を
貼り付けて、この隙間を水密にし、この内壁パネル6の
上にアスファルトルーフング66を取り付けて、内壁全
体の耐水性を向上させる。次に、この内壁パネル6の上
に空気通路75を隔てて外壁材3を取り付ける。屋根ユ
ニット2は、木材をトラス21に組み立て、図2(ハ)
に示すように、これを梁22で連結し、この梁22の間
に母屋23を取り付けて骨格24を製造し、(ニ)に示
すように、母屋23の上に野地板25を取り付けたもの
である。
【0016】バルコニー3は、床31と、この床の周囲
に取り付けられた手摺壁32と、この手摺壁32の上に
立設された手摺本体33とからなる。この床31の上に
は防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート35が敷かれてい
る。そして、図5および図6に示すように、手摺壁32
を2階の建物ユニット1の出隅部分に当接させて、バル
コニー3を1階の建物ユニット1に取り付けると、図4
に示すように、1階の内壁パネル6と、この内壁パネル
6と隣接する2階の内壁パネル6との間に設けられた防
水用粘着ブチルテープ65が地覆32の上面部分を通過
するようになっている。
【0017】8は防水具であり、この防水具8は、図1
に示すように、建物ユニット1の出隅部分に当接するよ
うにほぼ直角に曲げられたポリ塩化ビニル樹脂被覆金属
板81と、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板81の表
面に取り付けられたポリ塩化ビニル樹脂シート82とか
らなる。このポリ塩化ビニル樹脂シート82はポリ塩化
ビニル樹脂被覆金属板81に取り付けられる本体821
と、バルコニー3の手摺壁32の上面及び両側面を覆う
三面を有する形状の手摺部分822とからなる。この防
水具8の製造方法は、ほぼ直角に折曲されたポリ塩化ビ
ニル樹脂被覆金属板81をバルコニー3の地覆32に当
接する形状に切欠811する。一方、ポリ塩化ビニル樹
脂シートのシート片823と、左側片、中央片、右側片
を製造し、これを、図4(ロ)に示すように、本体82
1と手摺部分822の形状に組み立てて接着し、不要な
斜線部分を切断する。
【0018】このようにして製造すると、ポリ塩化ビニ
ル樹脂シート82が、ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板8
1のポリ塩化ビニル被覆面に接着される。すると、この
ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板81に被覆されているポ
リ塩化ビニル樹脂とポリ塩化ビニル樹脂シート82とは
同じポリ塩化ビニル樹脂であるから、両者が強固に接着
する。従って、ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板81から
ポリ塩化ビニル樹脂シート82が剥がれない。この防水
具8は、図4に示すように、1階の建物ユニット1と2
階の建物ユニット1との間に貼り付けられた防水用粘着
ブチルテープ65を覆ってバルコニー3の手摺壁32に
取り付けることができる。
【0019】次に、このユニット建物の施工方法およ
び、防水具の作用について説明する。工場で、木材を木
桟63に組み立て、この木桟63の外側に合板61を取
り付け、木桟63と合板61で囲まれた中にガラスウー
ル64を入れ、この上に石膏ボード62を取り付けて内
壁パネル6を製造する。一方、木材を根太や床梁等で枠
に組み立て、この枠の上面に床材を取り付けて床パネル
5を製造する。この床パネル5の周囲の所定位置に内壁
パネル6を立設する。更に、外壁材3を取り付ける内壁
パネル6と隣接する内壁パネル6との隙間に防水用粘着
ブチルテープ65を貼り付けて、この隙間を水密にし、
この内壁パネル6の上にアスファルトルーフング66を
取り付ける。次に、この内壁パネル6の上に空気通路7
5を隔てて外壁材3を取り付けて、建物ユニット1を製
造する。
【0020】木材をトラス21に組み立て、図2(ハ)
に示すように、これを梁22で連結し、この梁22の上
面に母屋23を取り付けて骨格24を製造し、(ニ)に
示すように、母屋23の上に野地板25を取り付けて、
屋根ユニット2を製造する。又、バルコニー用の床31
の周囲に地覆32を取り付け、この地覆31の上に手摺
本体33を立設し、床31の上に防水用ポリ塩化ビニル
樹脂シート7を敷いてバルコニー3を製造する。
【0021】このようにして工場で製造した建物ユニッ
ト1、屋根ユニット2、バルコニー3等を施工現場に運
搬する。次に、施工現場で、予め、設けられている基礎
9の上に1階の建物ユニット1を据え付け、この1階の
建物ユニット1の上に2階の建物ユニット1とバルコニ
ー3を据え付け、2階の建物ユニット1の上に屋根ユニ
ット2を取り付け、この間を水密に接合したり、玄関ポ
ーチを取り付けたり、屋根材を取り付けたり、内装、外
装等の仕上げをしたりしてユニット建物Aを完成させ
る。
【0022】この際の1階の建物ユニット1と2階の建
物ユニット1の間の接合方法と、壁とバルコニー3との
コーナー部の接合方法について説明する。先ず、1階の
建物ユニット1と2階の建物ユニット1の間の接合方法
について説明する。1階の建物ユニット1と2階の建物
ユニット1との間の内壁パネル6の表面に取り付けられ
ているアスファルトルーフング66を剥がし、1階の内
壁パネル6の合板61と2階の合板61との隙間に防水
用粘着ブチルテープ65を貼り付けて、この部分を水密
にした後、アスファルトルーフィング66で防水用粘着
ブチルテープ65を覆う。
【0023】次に、1階の外壁材3と2階の外壁材3と
の間を繋ぐ図示しないモール材を取り付けて、この部分
から雨水が入らないようにする。すると、1階の建物ユ
ニット1の内壁パネル6と外壁材3との間に設けられて
いる空気通路7と2階の建物ユニット1の同じ箇所の空
気通路7とが繋がって、1階から2階まで空気が流れ
て、内壁パネル6内の断熱材等が常時乾燥し、断熱性能
の低下や壁内の結露の発生等が防止できる。
【0024】次に、壁とバルコニー3とのコーナー部分
の接合方法について説明する。バルコニー3と接する壁
部分のアスフアルトルーフング66(即ち2階の建物ユ
ニット1の下端部と1階の建物ユニット1の上端部にあ
る内壁パネル6の合板61の表面に取り付けられている
アスファルトルーフィング66)を剥がし、図4に示す
ように、防水具8のポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板81
で1階の建物ユニット1と2階の建物ユニット1との間
に貼り付けられた防水用粘着ブチルテープ65を覆い、
且つ、ポリ塩化ビニル樹脂シート82の手摺接続部分8
22でバルコニー3の手摺壁32を覆って、防水具8を
取り付ける。
【0025】すると、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属
板81は防水用粘着ブチルテープ65の表面を覆う形状
をしているし、防水用粘着ブチルテープ65は粘着性で
あるから、壁に貼り付けられた防水用粘着ブチルテープ
65を覆ってポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板81が壁に
接着する。次に、シール材69でポリ塩化ビニル樹脂被
覆金属板81と合板61との間の隙間を塞ぐ。すると、
この防水具8と内壁パネル6との間が水密に接合され
る。次に、防水具8のポリ塩化ビニル樹脂シート82と
床に敷かれた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート35とを
接着剤で接着する。すると、バルコニー3の床に敷いた
防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート35と防水具8のポリ
塩化ビニル樹脂シート82とは同じポリ塩化ビニル樹脂
であるから、両者が強固に接着し水密になる。
【0026】このように、防水具8のポリ塩化ビニル樹
脂被覆金属板81が防水用粘着ブチルテープ35に接着
されるし、ポリ塩化ビニル樹脂シート82がバルコニー
3の床に敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート35に
接着されて水密になるから、バルコニー3の床と内壁パ
ネル6とのコーナー部分から雨水が漏れなくなる。しか
も、防水用粘着ブチルテープ35はポリ塩化ビニル樹脂
被覆金属板81に覆われているから、この防水用粘着ブ
チルテープ35がバルコニー3の床に貼られた防水用ポ
リ塩化ビニル樹脂シート35やポリ塩化ビニル樹脂被覆
金属板8のポリ塩化ビニル樹脂に直接接触しない。
【0027】従って、防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート
35やポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板8のポリ塩化ビニ
ル樹脂の中の可塑剤が防水用粘着ブチルテープ82側に
移行することがなく、その結果、防水用ポリ塩化ビニル
樹脂シート35ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板8のポリ
塩化ビニル樹脂は固くならないし、又、亀裂が発生しな
い。その後、剥がしたアスファルトルーフング66を元
の状態に戻す。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の防水具に使用する金属板
や請求項2記載の防水具に使用するポリ塩化ビニル樹脂
被覆金属板(以下金属板等のいう)の裏面を、壁材と隣
の壁材との隙間に貼り付けられている防水用粘着ブチル
テープに貼り付けると、金属板等は防水用粘着ブチルテ
ープの表面を覆う形状をしているし、防水用粘着ブチル
テープは粘着性であるから、壁に貼り付けられた防水用
粘着ブチルテープを覆って金属板等が接着する。その結
果、壁と金属板等との間が水密になる。
【0029】又、本発明防水具のポリ塩化ビニル樹脂シ
ートをバルコニーの床に設けられた防水用ポリ塩化ビニ
ル樹脂シートに接着すると、バルコニーの床に敷いた防
水用ポリ塩化ビニル樹脂シートと本発明防水具のポリ塩
化ビニル樹脂シートとは同じポリ塩化ビニル樹脂である
から、両者が強固に接着し水密になる。このように、本
発明防水具の金属板等が防水用粘着ブチルテープに接着
されるし、ポリ塩化ビニル樹脂シートがバルコニーの床
に敷いた防水用ポリ塩化ビニル樹脂シートに接着されて
水密になるから、バルコニーの床と壁とのコーナー部分
から雨水が漏れなくなる。
【0030】しかも、防水用粘着ブチルテープは金属板
等に覆われているから、バルコニーの床に貼られた防水
用ポリ塩化ビニル樹脂シートに直接接触しないから、防
水用ポリ塩化ビニル樹脂シートの中の可塑剤が防水用粘
着ブチルテープ側に移行することがなく、防水用ポリ塩
化ビニル樹脂シートは固くならないし、又、亀裂が発生
しない。
【0031】請求項2記載の発明では、上記作用に加え
て、ポリ塩化ビニル樹脂シートが、このポリ塩化ビニル
樹脂被覆金属板のポリ塩化ビニル面に一体に接着されて
いるから、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板に被覆さ
れているポリ塩化ビニル樹脂とポリ塩化ビニル樹脂シー
トとは同じポリ塩化ビニル樹脂で、両者が強固に接着さ
れる。従って、ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板からポリ
塩化ビニル樹脂シートが剥がれることがない。しかも、
このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板の裏面が防水用粘着
ブチルテープに当接するから、ポリ塩化ビニル樹脂被覆
金属板のポリ塩化ビニル樹脂が防水用粘着ブチルテープ
に接しない。従って、このポリ塩化ビニル樹脂被覆金属
板に被覆されているポリ塩化ビニル樹脂の可塑剤が防水
用粘着ブチルテープに移行しないので、このポリ塩化ビ
ニル樹脂が硬くならないし、亀裂が発生しない。請求項
3記載の発明では、ポリ塩化ビニル樹脂シートがバルコ
ニーの手摺壁の上面及び両側面を覆う三面を有している
から、手摺壁と壁とが接する複雑な場所を良好に防水す
ることができるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明防水具を外壁と内壁との間に空気通路が
設けられたユニット建物に適用した一実施例を示すもの
で、(イ)は防水具を示す説明図、(ロ)は防水愚を製
造している状態を示す説明図である。
【図2】(イ)は建物ユニットを示す説明図、(ロ)は
壁部分を拡大して示す説明図、(ハ)は屋根ユニットの
骨格を示す説明図、(ニ)は屋根ユニットを示す説明図
である。
【図3】内壁パネルの説明図である。
【図4】建物ユニットとバルコニーとの接合部分の防水
施工の施工手順を示す説明図である。
【図5】建物ユニットを組み立てている状態を示す説明
図である。
【図6】ユニット建物の完成を示す説明図である。
【符号の説明】
A ユニット建物 1 建物ユニット 2 屋根ユニット 3 バルコニー 32 手摺壁 35 防水用ポリ塩化ビニル樹脂シート 4 壁 5 床パネル 6 内壁パネル 61 合板 62 石膏ボード 63 木桟 64 ガラスウール 65 防水用粘着ブチルテープ 66 アスファルトルーフィング 7 外壁材 75 空気通路 8 防水具 81 ポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板 82 ボリ塩化ビニル樹脂シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁とバルコニーとのコーナー部分近傍の
    壁に貼り付けられた防水用粘着ブチルテープの表面を覆
    う形状の金属板と、この金属板の表面に接着されたポリ
    塩化ビニル樹脂シートが予め一体になれていることを特
    徴とする防水具。
  2. 【請求項2】 壁とバルコニーとのコーナー部分近傍の
    壁に貼り付けられた防水用粘着ブチルテープの表面を覆
    う形状のポリ塩化ビニル樹脂被覆金属板と、このポリ塩
    化ビニル被覆金属板の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆面
    に接着されたポリ塩化ビニル樹脂シートとが予め一体に
    なされていることを特徴とする防水具。
  3. 【請求項3】 ポリ塩化ビニル樹脂シートがバルコニー
    の手摺壁の上面および両側面を覆う三面を有しているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の防水具。
JP5759696A 1996-03-14 1996-03-14 防水具 Pending JPH09250210A (ja)

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