JP3330241B2 - サイディング材付壁パネルの接合部シール構造 - Google Patents

サイディング材付壁パネルの接合部シール構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイディング材が取付
けられた壁パネルの接合部シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、木質パネル工法による建造物の
サイディング材の取付けおよびサイディング材の接合部
シール方法の一例である。
【0003】この例では、まず、芯材を枠組みした枠体
の両面に面材を取付けて形成した壁パネル100を、そ
の端面同士を壁パネル100の幅方向に複数枚接合して
壁部102を構築する。
【0004】次に構築した壁部102の壁面に、所定間
隔ごとに胴縁104を壁パネル100の長さ方向に沿っ
て取付ける。この時、サイディング材108の接合部が
くる位置に配置される胴縁104は、接合領域を十分確
保するために予め2枚並列させておく。
【0005】そして、並列させた胴縁104aおよび1
04bの表面に、胴縁104aおよび104bに渡って
定形シーリング材であるジョイナー106を取付け、サ
イディング材110aおよび110bを、それぞれの接
合側の端面で、ジョイナー106が中央に備える突起部
107を挟むように配置して、胴縁104aおよび10
4bに釘またはビス等により取付ける。この際、ジョイ
ナー106の両端にあるリップ108,108がそれぞ
れのサイディング材110a,110bの裏面に密着し
て水密性を高める。
【0006】上述した従来例では、壁部102へのサイ
ディング材110の取付けは、現場作業であり、工場等
においてパネル等の部材を予め形成し、現場において部
材を組み立てることにより建造物を構築することによ
り、現場作業の簡略化をはかり、施工期間を短縮しコス
ト削減を図るといういわゆる工業化の要請に沿わないも
のであった。
【0007】そこで、工業化を推進し現場作業の簡略化
を図るために、予め、工場等で壁パネルにサイディング
材を貼付けてサイディング材を有する壁パネルを形成
し、これを現場に搬送して組み立てることにより外壁部
を構築するという方法が用いられるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サイディン
グ材を有した壁パネルを用いた場合、胴縁104にジョ
イナー106を取付けてから、サイディング材110
a,110bを取付けるという上記従来のサイディング
材の接合部シール構造では対応できないというという問
題が生じた。
【0009】そこで、接合すべき一方のサイディング材
付壁パネルの接合側に予めジョイナー106を、その片
側を接合側端面から突出させて取付けておき、接合の際
に、突出させたジョイナー106の片側を、他方のサイ
ディング材付壁パネルの枠組みされた芯材とサイディン
グ材との間に挿入させて接合するという方法が考えられ
た。しかしながら、このような構造とすると、ジョイナ
ー106をサイディング材と芯材との間に挿入するため
の現場作業に手間がかかるうえ、2階以上の建造物であ
る場合、階上の壁パネルと階下の壁パネルとの間で、ジ
ョイナー106の継ぎ目が生じてしまい、その継ぎ目部
分の防水作業に手間がかかるという問題点がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、予め工場等でサイディング材が取
付けられたサイディング材付壁パネル同士の接合に対応
可能で、容易な施工作業で接合部シーリングができ、か
つ水密性に優れたサイディング材付パネルの接合部シー
ル構造を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため請求項1記載の発明は、パネル本体の表面に
胴縁を介してサイディング材が取付けられた壁パネルの
接合部シール構造において、前記サイディング材の接合
側端面を、前記パネル本体の接合側端面に達しない位置
に配置し、隣り合う前記壁パネルの端面同士を接合する
ことで、前記胴縁間に幅広の第1の空隙と、前記サイデ
ィング材端面間に第1の空隙よりも幅狭の第2の空隙を
形成し、前記第2の空隙内にバックアップ材を備え、前
記バックアップ材を境界として壁パネル側及びサイディ
ング材側にそれぞれシーリング材が充填されていること
を特徴としている。
【0012】請求項1記載の発明によれば、サイディン
グ材付壁パネル同士を接合することで形成される第1お
よび第2の空隙を有することで、壁パネル接合後に空隙
内にシーリング材を充填するという簡便な作業で、予め
工場等でサイディング材を取付けて現場に搬送されるサ
イディング材付壁パネルの接合に対応できるシール構造
を得ることができる。
【0013】また、サイディング材端面間に形成される
幅狭の第2の空隙の奥に位置する胴縁間に形成される幅
広の第1の空隙により、第1の空隙内に水密に充分な量
のシーリング材の充填が可能で、かつサイディング材裏
面によりシーリング材が押さえられるので、サイディン
グ材表面にシーリング材が漏出するのを防止することが
できる。従って、幅狭の第2空隙内に充填されるシー
リング材は少量ですむのでシーリング材の漏出を押さえ
ることもできる。よって、シーリング材の漏出による後
処理を要せず施工作業が容易で、さらに、シーリング材
の壁パネルへの接触面が大きいので水密性が高い優れた
接合部シール構造を得ることができる。さらに、バック
アップ材により、充填されるシーリング材の量を減らす
ことができるので、シーリング材が乾くまでの時間が短
縮でき施工時間が短縮できる。また、バックアップ材
は、前記芯材側、すなわち幅広の第1の空隙内に充填さ
れた量の多いシーリング材の押さえとしても機能し、シ
ーリング材の漏出を防止することができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
イディング材付壁パネルの接合部シール構造において、
前記第1および第2の空隙は、階上および階下の前記壁
パネルの接合領域に沿って連続して形成され、前記シー
リング材は、前記連続された第1および第2の空隙内に
継ぎ目なく充填されていることを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明によれば、建造物が2
階以上である場合に、階上および階下の壁パネルとの間
で、シーリング材の継ぎ目が生じないので、継ぎ目部分
の防水作業を要せず、高い水密性を得ることができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0019】まず、実施例1について説明する。
【0020】図1(A)は、実施例1に係るサイディン
グ材付壁パネル10a,10bの接合部を示す断面図で
あり、同図(B)は、同図(A)の接合部に、シーリン
グ材を充填したシール構造を示す断面図である。また、
図2は、接合される壁パネル10a,10bを示す分解
斜視図である。
【0021】壁パネル10aは、図2に示すように、枠
組みした芯材を含む壁パネル本体20a、胴縁30aお
よびサイディング材40aとから構成されている。
【0022】壁パネル本体20aは、方形状に組まれた
芯材にて枠体22aを構成し、その一方の面(表面とす
る)には防水シート26aを取付け、他方の面(裏面と
する)には無機面材28aを取付けることにより構成さ
れている。なお、無機面材28aの代わりに合板等であ
ってもよい。
【0023】壁パネル本体20aの接合側端面24aに
は,座掘りを設けて接合用金物が所定間隔をあけて長さ
方向に沿って複数個取付けられている。接合用金物に
は、雄型結合金具52と雌型結合金具54の2種類があ
り、両方の端面24aにそれぞれ雄型または雌型のどち
らか一方が取付けられ、隣り合う壁パネル10a,10
bの接合される対向端面24a,24bにおいて互いに
組み合うように構成されている。本実施例においては、
図1に示すように、接合する一方の壁パネル10aの端
面24aには雌型結合金具54が、他方の壁パネル10
bの端面24bには雄型結合金具52が取付けられてい
る。
【0024】防水シート26aは、その両端部27aを
垂直に折り曲げて、両端面24aに設けられている接合
用金具に接触しないような長さに保たれ、それぞれ枠体
22aの幅方向の両端面24aに両面テープ貼りあるい
はホットメルト貼りにより固定されている。防水シート
26aは、枠体22a全体の水密性を高める機能があ
り、密着性の良好となる材質で形成され、例えば、商品
名:タイベック等が用いられる。
【0025】サイディング材40aは、胴縁30aを介
して壁パネル本体20aの表面を覆って取付けられてお
り、その接合側端面42aは、図2に示すように、壁パ
ネル本体20aの端面24aよりも内側、つまり壁パネ
ル本体20aの中心側に変位した状態で配置されてい
る。すなわち、壁パネル本体20aの端面24aの位置
を図2において一点鎖線Aで示すと、サイディング材4
0aの接合側端面42aの位置は、一点鎖線Bで示され
る。
【0026】胴縁30aは、防水シート26aを介して
壁パネル本体20aの表面に長さ方向に沿って所定間隔
ごとに複数取付けられており、壁パネル本体20aの表
面とサイディング材40aの裏面との間に配置されるこ
とにより、壁パネル本体20aとサイディング材40a
との間に換気用の空隙を作る。胴縁30a間の距離は、
例えば、455mm間隔となっており、必要数は壁パネ
ル本体20aの幅によって異なる。壁パネル本体20a
の幅方向端部側に位置する胴縁30aは、サイディング
材40aの端面42aよりも内側、つまり壁パネル本体
20の中心側に変位した状態で配置されて取付けられて
いる。図2において、胴縁30aの接合側端面位置は、
一点鎖線Cで示される。
【0027】すなわち、壁パネル本体20a、サイディ
ング材40aおよび胴縁30aの位置関係は、図2に示
すように、壁パネル本体20aよりも距離l1 分内側に
サイディング材40aが配置され、さらにサイディング
材40aよりも距離l2 分内側に胴縁30が配置されて
いることになる。
【0028】上記のような構成の壁パネル10aは、予
め工場等でサイディング材40a、胴縁30a、防水シ
ート26a、壁パネル本体20aおよび無機面材28a
とが一体として形成されるものである。
【0029】壁パネル10bは、壁パネル10aと同様
の構成となっており、対応する構成要素については、そ
れぞれ同符号を用い添字のみをbと変えて、以下示すこ
ととする。
【0030】工場等で形成された壁パネル10a,10
bは、現場に搬送され、建築現場において、まず、壁パ
ネル10aが予め所定位置に固定され、次に、壁パネル
10bがクレーン等により吊り上げ移動されて、相対向
する壁パネル10aの雌型結合金具54を備える端面2
4aと壁パネル10bの雄型結合金具52を備える端面
24bとが、雌型結合金具54と雄型結合金具52とが
係合されることにより接合固定される。この際、接合さ
れる壁パネル10aの端面24aおよび壁パネル10b
の端面24bには、予め接着剤が塗布されている。
【0031】壁パネル10a,10bが接合されること
により、図1(A)に示すように、壁パネル10a,1
0b間には、胴縁30a,30b間に幅広の第1の空隙
60が、サイディング材端面42a,42b間には幅狭
の第2の空隙62がそれぞれ連通して形成される。
【0032】実施例1に係る壁パネル10a,10bの
接合部シール構造は、この第1の空隙60および第2の
空隙62内にシーリング材70、72を充填することに
より構成されているものである。
【0033】シール方法としては、例えば図1(B)に
示すように、まず、サイディング材40a,40b側か
ら水密に十分な量のシーリング材70をガン等を用いて
第1の空隙内に充填する。次に、少なくとも第2の空隙
62の幅と同じか若干幅広のバックアップ材80を第2
の空隙内に押し込む。そして、バックアップ材80の露
出した表面を覆うように再びシーリング材72を第2の
空隙内に充填する。すなわち、連通した第1の空隙60
および第2の空隙62内に充填されるシーリング材7
0,72は、バックアップ材80を境界として2分割さ
れており、シール構造は、壁パネル本体20a,20b
側からシーリング材70、バックアップ材80およびシ
ーリング材72のいわゆる2次シール構造となる。
【0034】このように、壁パネル10a,10bの接
合部において幅広の第1の空隙60を有することによ
り、水密に十分な量のシーリング材70を第1の空隙6
0内に充填することが可能であり、しかもシーリング材
70はサイディング材40a,40bの裏面およびバッ
クアップ材80により押さえられて漏出が防止される。
第2の空隙内に充填されるシーリング材72は、シーリ
ング材70により1次シールがすでにされているので、
比較的少量で足り、その分漏出も押さえられる。従っ
て、狭い空隙内に水密に必要な量のシーリング材をまん
べんなく充填することを要する従来の不定形シーリング
材を用いたシール構造と比べると、容易にシーリングを
行うことができるので熟練度を要せず、シーリング材7
2の漏出押さえることができるので、めんどうな後処
理もほとんど必要としない。また、シーリング材70の
壁パネル10a,10bとの接触面が大きいので高い水
密性を得ることができる。さらに、バックアップ材80
を用いて第1および第2の空隙60,62の深度を適宜
調節することにより、シーリング材70,72の量を減
らすことができるので、シーリング材70,72が乾く
時間を短縮でき、施工時間を短縮することができる。
【0035】ここで、シーリング材70としては、水密
性に優れた材質のものが用いられ、例えば、合成ゴム、
合成樹脂等のペースト状のものが用いられ、バックアッ
プ材80としては、例えば、合成樹脂製のスポンジ等が
用いられる。
【0036】次に本発明の実施例2について述べる。
【0037】図3は、サイディング材40c,40d付
の壁パネル10c,10dを用いて構築した2階建ての
建造物90を示す正面図であり、図5は、図3に示すD
部を拡大し、一部破断して示す斜視図である。
【0038】壁パネル10cは、その幅方向に複数枚接
合されて階上の壁部を構築するものであり、壁パネル1
0dは、その幅方向に複数枚接合されて階下の壁部を構
築するものである。
【0039】壁パネル10c,10dは、実施例1の壁
パネル10a,10bと同様の構成となっており、その
接合部におけるシール構造も同様である。同一の構成要
素については同一の符号を用いる。
【0040】サイディング材付の壁パネルである階上の
壁パネル10cと階下の壁パネル10dとの接合部構造
は、例えば、図4に示すように構成されている。階上の
壁パネル10cは、胴差し92および階上の床パネル9
4を介して階下の壁パネル10d上に立設される。
【0041】壁パネル10c,10dは、予め階上と階
下の接合部から所定間隔をあけて、胴縁30c,30d
およびサイディング材40c,40dが取付けられてい
て、階上と階下の接合部においては、壁パネル本体20
c,20dが露出されて構成されている。そして、壁パ
ネル10c,10dの接合後に、階上の壁パネル10c
下端より延出させた防水シート26cを、胴差し92の
外面を介して壁パネル10dの防水シート26dに重ね
て、その後、階上と階下の接合部用の胴縁34を、壁パ
ネル本体20c、胴差し92および壁パネル本体20d
に渡らせて取付け、その次に階上と階下の接合部用のサ
イディング材44およびサイディング材46を、サイデ
ィング材40cと40dとの隙間を覆って取付ける。
【0042】階上と階下の接合部用の胴縁34、サイデ
ィング材44およびサイディング材46は、現場におい
て取付けられるものであるが、その配置は、胴縁34
は、胴縁30c,30dとが階上から階下に渡って連続
するように配置され、サイディング材44およびサイデ
ィング材46は、サイディング材40cと40dとが階
上から階下に渡って連続するように配置されるものであ
る。
【0043】従って、階上において壁パネル10c,1
0cが接合される際に、その接合部に沿って形成される
第1の空隙60および第2の空隙62と、階下において
壁パネル10d,10dが接合される際に、その接合部
に沿って形成される第1の空隙60および第2の空隙6
2とは、壁パネル10cと壁パネル10dとの接合部に
おいて継続され、階上から階下に渡り連続形成される。
【0044】そして、階上から階下に渡り連続形成され
た第1の空隙60および第2の空隙62に、図5に示す
ように、シーリング材70、バックアップ材80および
シーリング材72が、階上から階下に渡り継ぎ目なく連
続して充填される。
【0045】よって、サイディング材40c,40d付
の壁パネル10c,10dを用いて2階建ての建造物9
0を構築した場合でも、シーリング材70,72が継ぎ
目なく充填されるために、高い水密性を有したシール構
造を得ることができる。また、接合部に沿って雨等の水
滴を導くことができる。その他の作用および効果は実施
例1と同様である。
【0046】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であ
る。例えば、バックアップ材の位置は、必ずしも第2の
空隙内でなくともよく、壁パネル本体側のシーリング材
の漏出を防止できるのであれば、第1の空隙内でも第1
の空隙と第2の空隙とに渡って配置されるものでもよ
い。
【0047】また、サイディング材を有する壁パネル
は、必ずしも防水シートおよび無機面材を備えるもので
なくともよく、あるいは枠体の両面または片面に木質面
材を備えるものでもよい。
【0048】さらに、2階建ての建造物に限らず、1階
はもちろん3階以上の建物においても本発明の接合部シ
ール構造は適用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、サイディング材を有する壁パネル同士を接
合することで形成される第1および第2の空隙を有する
ことで、壁パネル接合後に空隙内にシーリング材を充填
するという簡便な作業で、予め工場等でサイディング材
を取付けて現場に搬送されるサイディング材を有する壁
パネル同士の接合に対応できるシール構造を得ることが
できる。
【0050】また、サイディング材端面間に形成される
幅狭の第2の空隙の奥に位置する胴縁間に形成される幅
広の第1の空隙により、第1に空隙内に水密に充分な量
のシーリング材の充填が可能で、かつサイディング材裏
面によりシーリング材が押さえられるので、サイディン
グ材表面にシーリング材が漏出するのを防止することが
できる。従って、幅狭の第2に空隙内に充填されるシー
リング材は少量ですむのでシーリング材の漏出を押さえ
ることもできる。よって、シーリング材の漏出による後
処理を要せず施工作業が容易で、さらに、シーリング材
の壁パネルへの接触面が大きいので水密性が高い優れた
接合部シール構造を得ることができる。さらに、バック
アップ材により、充填されるシーリング材の量を減らす
ことができるので、シーリング材が乾くまでの時間が短
縮でき施工時間が短縮できる。また、バックアップ材
は、前記芯材側、すなわち幅広の第1の空隙内に充填さ
れた量の多いシーリング材の押さえとしても機能し、シ
ーリング材の漏出を防止することができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、建造物が2
階以上である場合に、階上および階下の壁パネルとの間
で、シーリング材の継ぎ目が生じないので、継ぎ目部分
の防水作業を要せず、高い水密性を得ることができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(A)は、実施例1に係るサイディング材
付壁パネルの接合部を示す断面図であり、同図(B)
は、実施例1に係るサイディング材付壁パネルの接合部
シール構造を示す断面図である。
【図2】接合されるサイディング材付壁パネルを示す分
解斜視図である。
【図3】サイディング材付壁パネルを用いて構築した2
階建ての建造物を示す正面図である。
【図4】サイディング材付壁パネルを用いた建造物の階
上と階下の接合部の構造を示す断面図である。
【図5】図3に示すD部を拡大し、一部破断して示す斜
視図である。
【図6】従来の壁部へのサイディング材の取付けおよび
サイディング材の接合部シール方法を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10a,10b,10c,10d 壁パネル 20a,20b,20c,20d 壁パネル本体 24a,24b 端面 30a,30b,30c,30d 胴縁 34(階上と階下の接合部用)胴縁 40a,40b,40c,40d サイディング材 44,46 (階上と階下の接合部用)サイディング材 42a,42b サイディング材端面 60 第1の空隙 62 第2の空隙 70,72 シーリング材 80 バックアップ材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体の表面に胴縁を介してサイデ
    ィング材が取付けられた壁パネルの接合部シール構造に
    おいて、 前記サイディング材の接合側端面を、前記パネル本体の
    接合側端面に達しない位置に配置し、 隣り合う前記壁パネルの端面同士を接合することで、前
    記胴縁間に幅広の第1の空隙と、前記サイディング材端
    面間に第1の空隙よりも幅狭の第2の空隙を形成し、前記 第2の空隙内にバックアップ材を備え、前記バック
    アップ材を境界として壁パネル側及びサイディング材側
    にそれぞれシーリング材が充填されていることを特徴と
    するサイディング材付壁パネルの接合部シール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1および第2の空隙は、階上および階下の前記壁
    パネルの接合領域に沿って連続して形成され、 前記シーリング材は、前記連続された第1および第2の
    空隙内に継ぎ目なく充填されていることを特徴とするサ
    イディング材付壁パネルの接合部シール構造。
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