JP2587972Y2 - 外装用木質パネル - Google Patents
外装用木質パネルInfo
- Publication number
- JP2587972Y2 JP2587972Y2 JP1993001399U JP139993U JP2587972Y2 JP 2587972 Y2 JP2587972 Y2 JP 2587972Y2 JP 1993001399 U JP1993001399 U JP 1993001399U JP 139993 U JP139993 U JP 139993U JP 2587972 Y2 JP2587972 Y2 JP 2587972Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- wall
- panel
- exterior
- wood panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の外装壁として配
設される外装用木質パネルに関し、詳しくは外壁施工作
業の省略化、外壁内部への漏水箇所の確認、さらには防
水面の修覆が簡単な外装用木質パネルに関する。
設される外装用木質パネルに関し、詳しくは外壁施工作
業の省略化、外壁内部への漏水箇所の確認、さらには防
水面の修覆が簡単な外装用木質パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、プレハブ住宅を施工する方法の一
つに、芯材を四角枠状に組んだ枠体の両面に、面板を貼
設してなる矩形状の木質パネルを使用して、床、壁等を
組み立てる方法が知られている。
つに、芯材を四角枠状に組んだ枠体の両面に、面板を貼
設してなる矩形状の木質パネルを使用して、床、壁等を
組み立てる方法が知られている。
【０００３】この木質パネルを使用して外壁若しくは室
内壁を施工するには、予め工場内で製造された木質パネ
ルを基礎上に敷設された床上に複数枚連接することによ
り壁が形成される。これにより、工期短縮、あるいはコ
スト低減が図られるとともに、構造強度上等においても
有利な構造となる。
内壁を施工するには、予め工場内で製造された木質パネ
ルを基礎上に敷設された床上に複数枚連接することによ
り壁が形成される。これにより、工期短縮、あるいはコ
スト低減が図られるとともに、構造強度上等においても
有利な構造となる。
【０００４】そして、外壁として配設された木質パネル
の屋外側を向く面板の外壁構造は、図６に示す構造とさ
れている。この構造は、連接したパネル１、２間に目地
処理を施した後に、連接されたパネル１、２全面にアス
ファルトフエルト３がタッカー止め等により貼られ、そ
の上に防水シート４が貼られている。そして、所定間隔
をあけて、長尺な胴縁５がパネル１、２の面板に固定さ
れた後に、胴縁５に外壁となるサイディング材６が固定
されて外壁施工が完了する。
の屋外側を向く面板の外壁構造は、図６に示す構造とさ
れている。この構造は、連接したパネル１、２間に目地
処理を施した後に、連接されたパネル１、２全面にアス
ファルトフエルト３がタッカー止め等により貼られ、そ
の上に防水シート４が貼られている。そして、所定間隔
をあけて、長尺な胴縁５がパネル１、２の面板に固定さ
れた後に、胴縁５に外壁となるサイディング材６が固定
されて外壁施工が完了する。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の外壁施工においては、下地材として使用される
アスファルトフエルト３は耐久性の面では保障されるも
のの、それ自体の重量がかさむため、現場作業者の作業
に負担がかかり、それにより外壁施工に多くの手間と時
間とが費してしまうという問題があった。また、外壁内
部に水が侵入したため、外壁の一部を取り外してパネル
１、２の漏洩箇所を確認しようとしても、アスファルト
フエルト３を面板から取り外さなければ面板の漏えい箇
所を確認できず、漏洩箇所の確認及び修覆作業にも手間
と時間がかかるのが現状であった。
た従来の外壁施工においては、下地材として使用される
アスファルトフエルト３は耐久性の面では保障されるも
のの、それ自体の重量がかさむため、現場作業者の作業
に負担がかかり、それにより外壁施工に多くの手間と時
間とが費してしまうという問題があった。また、外壁内
部に水が侵入したため、外壁の一部を取り外してパネル
１、２の漏洩箇所を確認しようとしても、アスファルト
フエルト３を面板から取り外さなければ面板の漏えい箇
所を確認できず、漏洩箇所の確認及び修覆作業にも手間
と時間がかかるのが現状であった。
【０００６】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、外壁施工作業の省力化、漏洩箇所の確認、さらには
下地材の修覆が簡単な外装用木質パネルを提供すること
を目的としている。
で、外壁施工作業の省力化、漏洩箇所の確認、さらには
下地材の修覆が簡単な外装用木質パネルを提供すること
を目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案の外装用木質パネ
ルは、芯材を四角枠状に組み込んだ枠体の面方向に面板
が貼設されて形成され、建物の外装壁として配設される
外装用木質パネルであって、屋外側となる木質パネルの
面板の全体には、透明で、かつ熱により融着可能な防水
性を有する下地材がその縁部を前記木質パネルの外周か
らはみ出させて貼られ、隣接する下地材の縁部同士が互
いに重ね合わされて融着されることを特徴とするもので
ある。
ルは、芯材を四角枠状に組み込んだ枠体の面方向に面板
が貼設されて形成され、建物の外装壁として配設される
外装用木質パネルであって、屋外側となる木質パネルの
面板の全体には、透明で、かつ熱により融着可能な防水
性を有する下地材がその縁部を前記木質パネルの外周か
らはみ出させて貼られ、隣接する下地材の縁部同士が互
いに重ね合わされて融着されることを特徴とするもので
ある。
【０００８】
【作用】本考案の外装用木質パネルが建物の外壁パネル
として使用されることにより、従来の外壁施工作業で行
われていたアスファルトフエルトと防水シートの貼設作
業の替わりに、連接した木質パネルの屋外側に貼設され
た防水性を有する下地材の縁部同士を重ね合わせて、熱
を加え融着させるだけで、屋外側の壁全体に下地材が貼
設される。これにより、各木質パネル同士の目地への防
水処理が省略され、防水処理の施工作業にかかる労力及
び時間が省略される。
として使用されることにより、従来の外壁施工作業で行
われていたアスファルトフエルトと防水シートの貼設作
業の替わりに、連接した木質パネルの屋外側に貼設され
た防水性を有する下地材の縁部同士を重ね合わせて、熱
を加え融着させるだけで、屋外側の壁全体に下地材が貼
設される。これにより、各木質パネル同士の目地への防
水処理が省略され、防水処理の施工作業にかかる労力及
び時間が省略される。
【０００９】また、外壁内部への水の漏洩箇所を確認す
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材からパネルの漏洩箇所をすぐに発見することが
でき、さらに下地材の修理も熱による融着接合により簡
単に完了するため、点検修覆作業が簡単となる。
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材からパネルの漏洩箇所をすぐに発見することが
でき、さらに下地材の修理も熱による融着接合により簡
単に完了するため、点検修覆作業が簡単となる。
【００１０】
【実施例】本考案の外装用木質パネルの一実施例につい
て、図１ないし図５を参照して説明する。図１は、本実
施例の外装用木質パネル（以下パネルと略称する。）を
示すものである。なお、図６に示した部材と同一構成の
部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
て、図１ないし図５を参照して説明する。図１は、本実
施例の外装用木質パネル（以下パネルと略称する。）を
示すものである。なお、図６に示した部材と同一構成の
部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
【００１１】このパネル１０の一方の面板１１には、面
板形状より大きくされた下地材１２が、縁部１３を面板
１１からはみ出した状態で、数箇所接着固定（符号１４
の位置）されて貼られている。
板形状より大きくされた下地材１２が、縁部１３を面板
１１からはみ出した状態で、数箇所接着固定（符号１４
の位置）されて貼られている。
【００１２】下地材１２の具体的な材料としては、例え
ば図４に示すように、厚さが５０μ程に成形されたポリ
プロピレン（ＰＰ）１２ａ、又は、図５に示すように、
厚さが２５μ程のポリプロピレン（ＰＰ）１２ａの２層
間に、厚さが２５μ程のポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）１２ｂの層が設けられたサンドイッチ構造と
されているものが使用されている。
ば図４に示すように、厚さが５０μ程に成形されたポリ
プロピレン（ＰＰ）１２ａ、又は、図５に示すように、
厚さが２５μ程のポリプロピレン（ＰＰ）１２ａの２層
間に、厚さが２５μ程のポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）１２ｂの層が設けられたサンドイッチ構造と
されているものが使用されている。
【００１３】この下地材１２は透明であり、加熱により
融着可能な性質をもち、外壁下地材として防水性及び耐
久性に優れた性質を有するものである。そして、この下
地材１２は、予め、工場等で図２に示した状態に貼られ
た状態で建築現場へ運搬されるようになっている。
融着可能な性質をもち、外壁下地材として防水性及び耐
久性に優れた性質を有するものである。そして、この下
地材１２は、予め、工場等で図２に示した状態に貼られ
た状態で建築現場へ運搬されるようになっている。
【００１４】上記構成のパネルを外壁パネルとして使用
するには、図２及び図３に示すように、下地材１２を屋
外側へ向けた状態で複数のパネル１０を連接して外壁を
形成する。そして、対向するパネル１０間の端面間に目
地処理を施すとともに、隣のパネル１０側にはみ出して
いる下地材１２の縁部１３どうしを重ね合わせ、重ね合
わせ部分をアイロン等の加熱体でこすり付ける。これに
より、下地材１２の縁部１３どうしは、融着接合され、
外壁全体に下地材が張られた状態となる。そして、下地
材１２上に複数の胴縁５をスクリュー釘等で面板１１に
取り付け、これら胴縁５に係合させて、複数のサイデイ
ング材６を取付けていく。これにより、本案のパネル１
０を使用した外壁施工が完了する。
するには、図２及び図３に示すように、下地材１２を屋
外側へ向けた状態で複数のパネル１０を連接して外壁を
形成する。そして、対向するパネル１０間の端面間に目
地処理を施すとともに、隣のパネル１０側にはみ出して
いる下地材１２の縁部１３どうしを重ね合わせ、重ね合
わせ部分をアイロン等の加熱体でこすり付ける。これに
より、下地材１２の縁部１３どうしは、融着接合され、
外壁全体に下地材が張られた状態となる。そして、下地
材１２上に複数の胴縁５をスクリュー釘等で面板１１に
取り付け、これら胴縁５に係合させて、複数のサイデイ
ング材６を取付けていく。これにより、本案のパネル１
０を使用した外壁施工が完了する。
【００１５】ここで、本実施例で使用された下地材１２
は、外壁とされるパネル１０の一方の面板にすきまなく
貼られるので、防水性を十分に高めた構造とされる。そ
して、若し内部に水が入り込んでパネル１０が漏洩した
場合でも、漏洩箇所は透明な下地材１２を通してすぐに
確認される。また、下地材１２の修理も、下地材１２と
同材質の小片を修理部分の上から熱を加えて融着させる
だけで完了する。
は、外壁とされるパネル１０の一方の面板にすきまなく
貼られるので、防水性を十分に高めた構造とされる。そ
して、若し内部に水が入り込んでパネル１０が漏洩した
場合でも、漏洩箇所は透明な下地材１２を通してすぐに
確認される。また、下地材１２の修理も、下地材１２と
同材質の小片を修理部分の上から熱を加えて融着させる
だけで完了する。
【００１６】したがって、本実施例のパネル１０によれ
ば、建物の外壁パネルとして使用されることにより、従
来の外壁施行作業で行われていたアスファルトフェルト
３と防水シート４の貼設作業の替わりに、連接した木質
パネル１０の屋外側に貼設された防水性を有する下地材
１２の縁部１３同士を重ね合わせて熱を加えて融着させ
るだけで屋外側の壁全体に下地材１２を貼設することが
でき、外壁施工作業の省力化を図ることができる。
ば、建物の外壁パネルとして使用されることにより、従
来の外壁施行作業で行われていたアスファルトフェルト
３と防水シート４の貼設作業の替わりに、連接した木質
パネル１０の屋外側に貼設された防水性を有する下地材
１２の縁部１３同士を重ね合わせて熱を加えて融着させ
るだけで屋外側の壁全体に下地材１２を貼設することが
でき、外壁施工作業の省力化を図ることができる。
【００１７】また、外壁内部への水の漏洩箇所を確認す
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材１２からパネルの漏洩箇所をすぐに発見するこ
とができ、さらに下地材１２の修理も熱による融着接合
により簡単に完了するので点検修覆作業が簡単な外壁構
造を得ることができる。
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材１２からパネルの漏洩箇所をすぐに発見するこ
とができ、さらに下地材１２の修理も熱による融着接合
により簡単に完了するので点検修覆作業が簡単な外壁構
造を得ることができる。
【００１８】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の外装用木
質パネルによれば、建物の外装壁として複数連接配置さ
れることにより、屋外側に貼設された防水性を有する下
地材同士を熱を加えて融着させるだけで屋外側の壁全体
に下地材を貼設することができるため、外壁施工作業の
省力化を図ることができる。また、下地材の縁部同士を
重ね合わせて融着させることにより、これら木質パネル
同士の目地が防水処理されるものであるので、各木質パ
ネル同士の目地への防水処理を省略することができ、防
水処理の施工作業にかかる労力及び時間を省略すること
ができる。
質パネルによれば、建物の外装壁として複数連接配置さ
れることにより、屋外側に貼設された防水性を有する下
地材同士を熱を加えて融着させるだけで屋外側の壁全体
に下地材を貼設することができるため、外壁施工作業の
省力化を図ることができる。また、下地材の縁部同士を
重ね合わせて融着させることにより、これら木質パネル
同士の目地が防水処理されるものであるので、各木質パ
ネル同士の目地への防水処理を省略することができ、防
水処理の施工作業にかかる労力及び時間を省略すること
ができる。
【００１９】また、外壁内部への水の漏洩箇所を確認す
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材からパネルの漏洩箇所をすぐに発見することが
でき、さらに下地材の修理も熱による融着接合により簡
単に完了するため、点検修覆作業が簡単な外壁構造を得
ることができる。
る場合であっても、外壁の一部を取り外すだけで、透明
な下地材からパネルの漏洩箇所をすぐに発見することが
でき、さらに下地材の修理も熱による融着接合により簡
単に完了するため、点検修覆作業が簡単な外壁構造を得
ることができる。
【図１】本考案の外装用木質パネルを示す斜視図であ
る。
る。
【図２】本考案の外装用木質パネルが建物の外壁として
建て込まれた状態を示す要部側面図である。
建て込まれた状態を示す要部側面図である。
【図３】本考案の外装用木質パネルを採用した外壁構造
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図４】本考案に使用されている下地材の第１の実施例
である。
である。
【図５】本考案に使用されている下地材の第２の実施例
である。
である。
【図６】従来の外壁構造を示す斜視図である。
５ 胴縁 ６ サイディング材 １０ 木質パネル １１ 面板 １２ 下地材 １３ 面板からはみ出している下地材の縁部
Claims (1)
- 【請求項１】 芯材を四角枠状に組み込んだ枠体の面方
向に面板が貼設されて形成され、建物の外装壁として配
設される外装用木質パネルであって、 屋外側となる木質パネルの面板の全体には、透明で、か
つ熱により融着可能な防水性を有する下地材がその縁部
を前記木質パネルの外周からはみ出させて貼られ、隣接
する下地材の縁部同士が互いに重ね合わされて融着され
ることを特徴とする外装用木質パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993001399U JP2587972Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 外装用木質パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993001399U JP2587972Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 外装用木質パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0658005U JPH0658005U (ja) | 1994-08-12 |
| JP2587972Y2 true JP2587972Y2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=11500421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993001399U Expired - Fee Related JP2587972Y2 (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 外装用木質パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587972Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP1993001399U patent/JP2587972Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0658005U (ja) | 1994-08-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980922 |
|
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