JP3548704B2 - 外壁施工構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,枠組壁工法や軸組壁工法等によって建築物の構造躯体に複数の窯業系外壁板を固定して耐力壁を構成してなる外壁施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より,建築板の外壁施工構造として,枠組壁工法や軸組壁工法等により施工される外壁施工構造がある。
上記従来の外壁施工構造9としては,図8に示すものがある。
【0003】
即ち,該外壁施工構造9は,木材等からなる骨格材921によって構成された建築物の構造躯体92と,該構造躯体92に固定された複数の構造用面材93と,該構造用面材93を被う防水シート94と,該防水シート94を介して上記構造用面材93に固定した胴縁95と,該胴縁95に貼り付けた複数の窯業系外壁板96とからなる(図8,図9)。
上記構造躯体92に固定した構造用面材93は,作用する力学的負荷に対する建築物の強度を確保するための耐力壁930を構成している。
【0004】
上記外壁施工構造9を施工するに当っては,まず,上記骨格材921によって上記構造躯体92を組み立てる。次いで,複数の構造用面材93を,上記骨格材921に釘935を打って固定する。これにより,上記構造用面材93を上記構造躯体92に固定した耐力壁930が構成される。更に,上記構造用面材93に上記防水シート94を介して胴縁95を固定し,該胴縁95に複数の窯業系外壁板96を順次貼り付ける。
必要に応じて,上記窯業系外壁板96の表側面に塗材を塗装する。
以上により,上記外壁施工構造9を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の外壁施工構造9には,以下の問題がある。
即ち,上記外壁施工構造9は上述のごとく,上記構造躯体92,構造用面材93,防水シート94,胴縁95,窯業系外壁板96とからなり,構成要素が多く,複雑な構造である(図8,図9)。
そのため,上記外壁施工構造9の施工には,多くの工数を必要とし,また材料費も高くなる。
【0006】
また,上記窯業系外壁板96を,胴縁95を介して,直接上記構造躯体92に釘打ちして固定することも考えられる。しかし,上記窯業系外壁板96は耐衝撃性を特に有していないので,これに釘打ちすると,図10に示すごとく,裏側面961における釘935の貫通部分周辺にひび割れ966や欠け967を生じ易い。これにより,上記窯業系外壁板96の上記構造躯体92への固定力を低下させ,漏水の原因となるおそれがある。
【0007】
また,上記外壁施工構造9においては,上記防水シート94を配設しているため,建築物内部(図9の矢印B)への浸水を防ぐことはできるが,窯業系外壁板96自体の裏側面961からの吸水は防止できない。
そこで,従来より,窯業系外壁板96の裏側面961にはシーラー処理を施す手段が採られているが,これによっても防水効果は不充分であり,特に上記ひび割れ966や欠け967の部分などから吸水するおそれがある。この吸水によって,上記窯業系外壁板96が寸法変化を生じるおそれがある。更には,上記ひび割れ966や欠け967の部分等から二酸化炭素が侵入すると,経年変化による窯業系外壁板96の炭酸化,中性化が促進され,耐久性が劣化するおそれもある。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,施工性,防水性,耐久性に優れた耐力壁を構成してなる外壁施工構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は,矩形形状の複数の窯業系外壁板を,建築物の構造躯体に対して胴縁及び構造用面材を介在させることなく,直接に対面配置してなると共に,上記窯業系外壁板はその側端部を互いに突き合せて配置し,また上記窯業系外壁板の周辺部は全て上記構造躯体に対して釘打ち固定して,上記窯業系外壁板自体による耐力壁を形成することにより,力学的負荷に対する建築物の強度を確保してなり,
上記耐力壁を構成する上記窯業系外壁板は,厚みが12〜25mmであると共に,裏側面に樹脂シートを裏打ちしてなり,
かつ,上記窯業系外壁板と上記構造躯体との間には,防水テープを介在させてなり,
また,該防水テープは,上記構造躯体を構成する骨格材上に配設されていると共に,該防水テープを介して上記窯業系外壁板の端部が上記骨格材上に配置されるよう施工してあり,
上記複数の窯業系建築板の側端部を突き合せた突き合せ部分の表側面には,弾性目地処理材とその内部に配置した網目状体とよりなる無目地材を施してあり,
かつ,上記耐力壁の表側面には上記無目地材の上をも含めて,塗材を塗装してなることを特徴とする外壁施工構造にある。
【0010】
上記窯業系外壁板としては,例えば硬質木片セメント板,炭酸マグネシウム板,
木繊維混入セメント板,パルプ混入セメント板等がある。
また,上記樹脂シートとしては,例えばポリエチレンシート,発泡ポリエチレンシート,ポリエチレンテレフタレートシート等がある。或いは,上記樹脂シートとして,例えば発泡ポリエチレンシートとポリエチレンテレフタレートシートを重ね合わせたもの,発泡ポリエチレンシートと紙不織布又はポリエチレンテレフタレート不織布を重ね合わせたもの,或いは,ポリエチレンシートと紙不織布又はポリエチレンテレフタレート不織布を重ね合わせたものを用いてもよい。
【0011】
また,上記構造躯体は,例えば木材,集成材などからなる骨格材によって構成されている。
また,上記樹脂シートは,例えば接着剤による接着,加熱による融着,或いは超音波や高周波などを利用した融着作用により上記窯業系外壁板に裏打ちされている。
【0012】
次に,本発明の外壁施工構造の施工方法の一例につき説明する。
まず,骨格材によって上記構造躯体を組み立てる。次いで,該構造躯体に上記防水テープを貼り付ける。次いで,該防水テープの上から,予め樹脂シートが裏打ちされている上記窯業系外壁板を複数枚,互いに側端部を突き合せて貼り付ける。これらを上記構造躯体に釘打ちにより固定して,力学的負荷に対する建築物の強度を確保するための上記耐力壁を構成する。
【0013】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記外壁施工構造は,上述のごとく,上記構造躯体と,上記耐力壁を構成する複数の窯業系外壁板とからなる。そのため,上記外壁施工構造は,構造が簡単であり,施工が容易である。また,構成要素が少ないため,材料費も低減させることができる。
【0014】
また,上記窯業系外壁板は,裏側面に樹脂シートを裏打ちしてなるため,裏側面から水や二酸化炭素を吸収することがない。そのため,上記窯業系外壁板は寸法変化を生ずるおそれがなく,また,炭酸化や中性化が促進されることもない。そのため,耐久性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
また,上記窯業系外壁板は,上記樹脂シートが裏打ちされているため,上記構造躯体に釘打ちをする場合のひび割れや欠けの発生を防ぐことができる。
【0015】
また,上記窯業系外壁板と上記構造躯体との間には,防水テープを介在させてある。即ち,上記窯業系外壁板の裏側面に裏打ちされた樹脂シートと,上記構造躯体を構成する骨格材との間に,上記防水テープを介在させている。
そのため,上記窯業系外壁板と構造躯体との間から水が浸入することを確実に防ぐことができる。
また,これにより,従来の外壁施工構造に必要であった防水シートを別個に施工する必要がなくなり,外壁施工構造の一層の簡略化,ひいては施工の一層の簡略化を図ることができる。
【0016】
以上のごとく,本発明によれば,施工性,防水性,耐久性に優れた耐力壁を構成してなる外壁施工構造を提供することができる。
【0017】
また,上記窯業系外壁板は,厚みが12〜25mmである。
これにより,上記外壁施工構造は,強度が充分に確保されるとともに,施工が容易となる。
上記窯業系外壁板の厚みが12mm未満の場合には,充分な強度を確保するために,上記窯業系外壁板に用いる材料を限定する必要が生ずるおそれがある。一方,上記厚みが25mmを超える場合には,施工が困難となるおそれがある。
【0018】
また,上記構造躯体を構成する骨格材上に,上記窯業系外壁板の端部が配置されるよう施工してある。
これにより,一層強度に優れた外壁施工構造を得ることができる。
また,上記突き合せ部分の表側面には,弾性目地処理材とその内部に配置した網目状体とよりなる無目地材を施してある。これにより,上記突き合せ部分からの浸水を確実に防止すると共に,上記突き合せ部分の強度を充分に確保することができる。
【0019】
次に,請求項2に記載の発明のように,上記防水テープは弾力性を有していることが好ましい。
これにより,上記窯業系外壁板と構造躯体との間からの浸水を確実に防止することができる。
【0020】
次に,請求項3に記載の発明のように,上記防水テープは,上記窯業系外壁板の樹脂シートと上記構造躯体とにそれぞれ密着していることが好ましい。
即ち,上記防水テープは,上記窯業系外壁板の裏側面に裏打ちされた樹脂シートと,上記構造躯体を構成する骨格材とにそれぞれ密着している。
これにより,上記窯業系外壁板と構造躯体との間からの浸水を一層確実に防止することができる。
【0021】
次に,請求項4に記載の発明のように,上記耐力壁を構成する上下に隣り合う上記窯業系外壁板は,一方の下端部と他方の上端部を合決り接合した合決り部分を形成し,該合決り部分の表側面には,弾性目地処理材とその内部に配置した網目状体とよりなる無目地材を施してあることが好ましい。
【0022】
これにより,上記合決り部分からの浸水を確実に防止すると共に,上記合決り部分の強度を充分に確保することができる。また,上記窯業系外壁板の接合部の目立たない,外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
【0023】
次に,上記耐力壁の表側面には塗材を塗装してなる。
これにより,外観意匠性に優れた外壁施工構造を得ることができる。また,上記窯業系外壁板が水や二酸化炭素を吸収することを確実に防止することができ,窯業系外壁板の寸法変化や炭酸化,中性化の促進を確実に防止することができる。そのため一層耐久性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
なお,上記耐力壁の表側面とは,上記無目地材の上をも含んだ耐力壁の表側面を意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる外壁施工構造につき,図1〜図5を用いて説明する。
本例の外壁施工構造1は,図1,図2に示すごとく,建築物の構造躯体2に対して複数の窯業系外壁板3を固定することにより耐力壁30を構成してなる。
上記窯業系外壁板3は,図4に示すごとく,裏側面31に樹脂シート32を裏打ちしてなる。また,上記窯業系外壁板3と上記構造躯体2との間には,図1,図2に示すごとく,防水テープ4を介在させてある。
【0025】
上記窯業系外壁板3としては硬質木片セメント板を用い,上記樹脂シート32としてはポリエチレンシートを用いる。
また,上記構造躯体2は木材からなる骨格材21によって構成されている。
また,上記樹脂シート32は,ラミネート加工機により融着して上記窯業系外壁板3に裏打ちされている。
【0026】
また,上記窯業系外壁板3の厚みは約25mmであり,上記樹脂シート32の厚みは約0.5mmである。
図1,図3に示すごとく,上記外壁施工構造1は,上記構造躯体2を構成する骨格材21上に,各窯業系外壁板3の側端部33,及び上端部(下実部362),及び下端部(上実部361)が配置されるよう施工してある。
また,上記防水テープ4は弾力性を有していると共に,上記窯業系外壁板3の樹脂シート32と上記構造躯体2とにそれぞれ密着している。即ち,上記防水テープ4は,上記窯業系外壁板3の裏側面31に裏打ちされた樹脂シート32と,上記構造躯体2を構成する骨格材21とにそれぞれ密着している。
【0027】
また,図1に示すごとく,上記耐力壁30を構成する左右に隣り合う上記窯業系外壁板3は,互いの側端部33を突き合せた突き合せ部分330を形成している。また,図3に示すごとく,上下に隣り合う上記窯業系外壁板3は,一方の下端部に形成した上実部361と他方の上端部に形成した下実部362を合決り接合した合決り部分36を形成している。上記突き合せ部分330及び上記合決り部分36の表側面には,図5に示すごとく,弾性目地処理材51とその内部に配置した網目状体52とよりなる無目地材5を施してある。
【0028】
また,図1,図3に示すごとく,上記耐力壁30の表側面39には塗材38を塗装してある。即ち,上記無目地材5の上をも含んだ耐力壁30の表側面39の全体に塗材38が塗装されている。なお,上記合決り部分36における下側の窯業系外壁板3の上端部に形成された下実部362には,弾性コーキング材331が予め打設してある。
【0029】
次に,本例の外壁施工構造1の施工方法につき説明する。
まず,木材からなる骨格材21によって,図2に示すごとく,上記構造躯体2を組み立てる。即ち,基礎20の上に,土台211,通し柱212,胴差213,間柱214として上記骨格材21を用いて,構造躯体2を組み立てる。
【0030】
次いで,該構造躯体2の通し柱212,胴差213としての骨格材21に上記防水テープ4を貼り付ける。次いで,該防水テープ21の上から,予め樹脂シート32が裏打ちされている上記窯業系外壁板3(図3)を複数枚,互いに側端部33を突き合せて貼り付ける。次いで,該窯業系外壁板3の上から上記構造躯体2に釘35を打つことにより,上記窯業系外壁板3を構造躯体2に固定して上記耐力壁30を構成する(図1)。
【0031】
更に,図5に示すごとく,上記窯業系外壁板3の合決り部分36に上記無目地材5を施す。
次いでその上から,図3,図5に示すごとく,上記耐力壁30の表側面39全体に塗材38を塗装する。
【0032】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記外壁施工構造1は,上述のごとく,上記構造躯体2と複数の窯業系外壁板3とからなる。そのため,上記外壁施工構造1は,構造が簡単であり,施工が容易である。また,構成要素が少ないため,材料費も低減させることができる。
【0033】
また,上記窯業系外壁板3は,裏側面31に樹脂シート32を裏打ちしてなるため,釘打ちによる窯業系外壁板3の裏側面31のひび割れや欠け(図10参照)を防ぐことができる。また,それ故,裏側面31のひび割れや欠けの部分等から水や二酸化炭素を吸収することがなく,上記窯業系外壁板3は寸法変化を生じたり,炭酸化や中性化が促進されたりすることもない。そのため,耐久性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
【0034】
また,上記窯業系外壁板3と上記構造躯体2との間には,防水テープ4を介在させてある。即ち,上記窯業系外壁板3の裏側面31に裏打ちされた樹脂シート32と,上記構造躯体2を構成する骨格材21との間に,上記防水テープ4を介在させている(図1,図3)。
【0035】
そのため,突き合せ部分330或いは合決り部分36の裏側面における,上記窯業系外壁板3と構造躯体2との間から水が浸入することを確実に防ぐことができる。
また,これにより,従来の外壁施工構造に必要であった防水シート(図8,図9の符号94)を別個に施工する必要がなくなり,外壁施工構造1の一層の簡略化,ひいては施工の一層の簡略化を図ることができる。
【0036】
また,上記窯業系外壁板3は,厚みが約25mmであるため,上記外壁施工構造1は,強度が充分に確保されるとともに,施工が容易となる。
また,上記構造躯体2を構成する骨格材21上に直接,上記窯業系外壁板3の側端部33が配置されるよう施工してあるため,一層強度に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
【0037】
また,上記防水テープ4は弾力性を有しているため,上記窯業系外壁板3及び構造躯体2との密着性が高く,両者の隙間からの浸水を確実に防止することができる。
【0038】
また,上記耐力壁30を構成する左右に隣り合う窯業系外壁板3は突き合せ部分330を形成し,上下に隣り合う上記窯業系外壁板3は合決り部分36を形成している。そして,上記突き合せ部分330及び上記合決り部分36の表側面には,無目地材5を施してある(図5)。
【0039】
これにより,上記突き合せ部分330や合決り部分36からの浸水を確実に防止すると共に,上記合決り部分36の強度を充分に確保することができる。また,上記窯業系外壁板3の接合部の目立たない,外観意匠性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
【0040】
また,上記耐力壁30の表側面39には塗材38を塗装してあるため,外観意匠性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。また,上記窯業系外壁板3の裏側面31からの水や二酸化炭素の吸収を確実に防止することができ,窯業系外壁板3の寸法変化や炭酸化,中性化の促進を確実に防止することができる。そのため一層耐久性に優れた外壁施工構造1を得ることができる。
【0041】
以上のごとく,本例によれば,施工性,防水性,耐久性に優れた耐力壁を構成してなる外壁施工構造を提供することができる。
【0042】
実施形態例2
本例は,図6に示すごとく,上記窯業系外壁板3に裏打ちする樹脂シート32として,発泡ポリエチレンシート321を用いた例である。
また,上記樹脂シート32の厚みは約2.0mmである。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0043】
この場合には,上記樹脂シート32は発泡体(独立気泡構造)であるため,顕著な弾力性を有する。そのため,構造躯体2と窯業系外壁板3との間に介在させている防水テープ4との密着が一層確実となる。
従って,本例によれば,一層防水性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
【0044】
また,本例の外壁施工構造においては,釘打ちによる衝撃に対する強度が極めて高く,上記窯業系外壁板3の裏側面31におけるひび割れや欠けを一層確実に防止することができる。
その他は,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0045】
実施形態例3
本例は,図7に示すごとく,上記窯業系外壁板3に裏打ちする樹脂シート32として,発泡ポリエチレンシート321とポリエチレンテレフタレート不織布322とを重ね合わせたものを用いた例である。
即ち,図7に示すごとく,上記窯業系外壁板3の裏側面31に,上記発泡ポリエチレンシート321を裏打ちし,更にその上から上記ポリエチレンテレフタレート不織布322を裏打ちしてある。
また,上記樹脂シート32の厚みは約1.5mmである。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0046】
この場合には,上記樹脂シート32は発泡層と樹脂層とが積層された構造となっている。そのため,裏打ち材料としての機械的強度は大幅に向上する。
従って,本例によれば,一層防水性,耐久性に優れた外壁施工構造を得ることができる。
その他は,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0047】
【発明の効果】
上述のごとく,本発明によれば,施工性,防水性,耐久性に優れた耐力壁を構成してなる外壁施工構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,外壁施工構造の横断面説明図。
【図2】実施形態例1における,外壁施工構造の正面図。
【図3】実施形態例1における,外壁施工構造の縦断面説明図。
【図4】実施形態例1における,窯業系外壁板の説明図。
【図5】実施形態例1における,無目地材の説明図。
【図6】実施形態例2における,窯業系外壁板の説明図。
【図7】実施形態例3における,窯業系外壁板の説明図。
【図8】従来例における,外壁施工構造の説明図。
【図9】従来例における,外壁施工構造の断面説明図。
【図10】従来例における,窯業系外壁板への釘打ち部分の説明図。
【符号の説明】
1...外壁施工構造,
2...構造躯体,
21...骨格材,
3...窯業系外壁板,
30...耐力壁,
31...裏側面,
32...樹脂シート,
38...塗材,
4...防水テープ,
5...無目地材,

Claims (4)

  1. 矩形形状の複数の窯業系外壁板を,建築物の構造躯体に対して胴縁及び構造用面材を介在させることなく,直接に対面配置してなると共に,上記窯業系外壁板はその側端部を互いに突き合せて配置し,また上記窯業系外壁板の周辺部は全て上記構造躯体に対して釘打ち固定して,上記窯業系外壁板自体による耐力壁を形成することにより,力学的負荷に対する建築物の強度を確保してなり,
    上記耐力壁を構成する上記窯業系外壁板は,厚みが12〜25mmであると共に,裏側面に樹脂シートを裏打ちしてなり,
    かつ,上記窯業系外壁板と上記構造躯体との間には,防水テープを介在させてなり,
    また,該防水テープは,上記構造躯体を構成する骨格材上に配設されていると共に,該防水テープを介して上記窯業系外壁板の端部が上記骨格材上に配置されるよう施工してあり,
    上記複数の窯業系建築板の側端部を突き合せた突き合せ部分の表側面には,弾性目地処理材とその内部に配置した網目状体とよりなる無目地材を施してあり,
    かつ,上記耐力壁の表側面には上記無目地材の上をも含めて,塗材を塗装してなることを特徴とする外壁施工構造。
  2. 請求項1において,上記防水テープは弾力性を有していることを特徴とする外壁施工構造。
  3. 請求項1又は2において,上記防水テープは,上記窯業系外壁板の樹脂シートと上記構造躯体とにそれぞれ密着していることを特徴とする外壁施工構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において,上記耐力壁を構成する上下に隣り合う上記窯業系外壁板は,一方の下端部と他方の上端部を合決り接合した合決り部分を形成し,該合決り部分の表側面には,弾性目地処理材とその内部に配置した網目状体とよりなる無目地材を施してあることを特徴とする外壁施工構造。
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