JP2003064769A - 木造建築物の建築方法 - Google Patents

木造建築物の建築方法

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JP2003064769A
JP2003064769A JP2001250763A JP2001250763A JP2003064769A JP 2003064769 A JP2003064769 A JP 2003064769A JP 2001250763 A JP2001250763 A JP 2001250763A JP 2001250763 A JP2001250763 A JP 2001250763A JP 2003064769 A JP2003064769 A JP 2003064769A
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attached
wall
roof
plywood
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Hiroyuki Matsumoto
浩行 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の軸組の工法は、1階床組、1階柱立、
2階梁組、2階柱立、小屋組を行い、桁、小屋梁を取付
け、小屋組横架材に小屋束を取付け、母屋を取付けるな
どしている。しかし、経年の木材の狂い、伸縮による仕
口、継ぎ手部分の緩み、狂いが建物全体の狂い、強度低
下の原因となるなどの問題がある。 【解決手段】 1階床組、1階柱立、2階床組、2階床
組、小屋組を行い、桁、小屋梁を取付け、小屋組横架材
に小屋束を取付け、母屋を取付ける。この結果、土台、
大引の床組ののち床根太材を使用せず、土台、大引に直
接床構造用合板を張付けることにより大板面の1階床を
形成し、高耐力の床を構築することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
る木造建築物の建築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軸組の流れは、下記のような構成
となっている。 A.1階床組 基礎に土台を敷設して大引を取付ける。なお、本作業に
おいては、各床組横架材に周知の羽子板ボルト及び建築
ボルト、ナット、火打ち金物などを使用して補強作業を
行っている。 B.1階柱立 土台、大引に1階の柱を立てる。 C.2階梁組 梁、胴差など2階横架材を取付ける。なお、本作業にお
いては、各梁組横架材に周知の羽子板ボルト及び建築ボ
ルト、ナット、火打ち金物などを使用して補強作業を行
っている。 D.2階柱立 梁、胴差など2階横架材に2階の柱を立てる。なお、3
階建ての場合は、上記B、Cと同じ工程を順に行い、3
階部分の軸組を作る。 E.小屋組 桁、小屋梁を取付け、小屋組横架材に小屋束を取付け、
母屋を取付ける。なお、本作業においては、各小屋組横
架材に周知の羽子板ボルト及び建築ボルト、ナット、火
打ち金物などを使用して補強作業を行っている。 F.気密工事にあっては、階間での防湿気密フィルムの
縁切れ防止のため、胴差及び梁に防湿気密フィルムを先
貼りし根太受けを釘止めし、2階根太を取付けている。 G.1階床気密工事においては、軸組終了ののち1階根
太を敷設し、その上面に防湿気密フィルムを貼り、柱に
柱用気密カバーを取付け気密テープで気密を図ってい
る。 H.外壁内面、屋根に面する天井面に防湿気密フィルム
を貼り(貼り合わせは10cm以上重ねる)、貼り合わ
せになる部分に気密テープを貼り建物全体の気密を図っ
ている。図24、26、27において、イは従来の木造
住宅、イ1は基礎、イ2は土台、イ3は大引、イ4は根
太、イ5は1階床、イ6は壁下地、イ7は1階天井、イ
8は根太受け、イ9は胴差、イ10は2階根太、イ11
は2階床、イ12は2階壁下地、イ13は羽子板ボルト
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.経年の木材の狂いまた伸縮により羽子板ボルトなど
補強金物を取付けているボルト、ナットが緩み、建物全
体の狂いまた強度低下の原因となっている。 2.経年の木材の狂いまた伸縮による仕口、継ぎ手部分
の緩み、狂いが建物全体の狂いまた強度低下の原因とな
っている。 3.経年の木材の狂い、伸縮、またこれに伴う軸組の狂
い、釘の緩みにより床の狂い、床鳴りの原因になってい
る。また、気密性の向上のため胴差、梁などに防湿気密
フィルムを先貼りしている結果、根太受け取付の際、接
着剤補強ができないため2階以上階の床の狂い、床鳴り
の原因、また根太受け付近の床に重量の大きなものを置
くことができないことなどが問題となっている。 4.1階床の気密工事において、床全面に防湿気密フィ
ルムを貼り、さらに内部柱に柱用気密カバーを取付け、
気密テープで気密化を図る。また、防湿気密フィルムの
貼り合せ重ね部分においても、気密テープで気密化を図
るため大きな材工コストがかかっている。
【0004】5.現在、木造住宅(建物)においては、
透湿防風シート及び防湿気密フィルム、各気密カバー、
気密テープなどで気密ならびに防風性の向上を図るべく
施工が行われているが、その作業工程もまた多く、また
作業者の技術的問題もあり、その性能にバラツキがあ
り、性能の均一化、性能アップにはかなりのコストがか
かるのが実態である。そのため、確実な気密化、防風化
を図ることが難しい。特に、木造軸組工法においては、
構造上の気密性が低いため、建物内に図24のような現
象が起こっている。図中、矢印は建物内部の空気の流れ
を示している。1階床では、床下空気また床下換気口か
らの外気が根太における土台、大引の受け部分の構造上
の隙間を通り壁内及び室内に入っている。また、2階以
上階においても、根太における各横架材の受け部分の構
造上の隙間が生ずるためその通り道になっている。その
結果、下記のような問題点を指摘することができる。 A.断熱性の低下。 B.防火性、防煙性の問題(矢印の流れが火災時の火、
煙の通り道となる)。 C.防音性の問題(空気振動音の通り道となる)。
【0005】6.従来、軸組工法では、各横架材の取付
け、組付けにおいて引張り強度などを持たすため仕口加
工をし勘合させ、さらに補強のため図26のように羽子
板ボルトなど補強金物を使用するが、羽子板ボルトの取
付位置のほとんどが梁背上部となるため、図27のよう
に横方向より力(住宅の揺れ)が加わった場合、下部の
引寄せ強度が低いため経年図示の現象が繰返されること
により、羽子板ボルトまた仕口の緩みが生じ、軸組全体
(建物)の狂いまた強度低下の原因となっている。 7.作業時の確実性、仮設コストの問題がある。すなわ
ち、従来の木造軸組工法は、軸組(骨組み)の全作業を
一度に行うため、取付けた2階梁など2階横架材(3階
建ての場合は3階横架材)、小屋梁など小屋横架材など
をその作業時の足場として使用することが一般的であ
る。その場合、これら各材の平面幅寸法は100mm〜
120mmと細い。このようなことから、作業者の転落
災害、高所作業による資材や作業工具などの落下物飛来
による災害などが引起こされる心配がある。このような
問題を避けるため、セーフティーネットなどの安全ネッ
トを取付けての作業を行うこともあるが、その取付け作
業、仮設工事の材工コストアップの原因となっている。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、上述の問題を解決できるものを提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
請求項1記載の発明は、下記の各工程から構成されてい
ることを特徴とする。 第1工程 布基礎に土台を敷設し取付け、床構造用合板を張り1階
床を形成する。 第2工程 1階床に外壁、内壁の下枠を取付け、1階柱を立てる。 第3工程 梁、胴差などの2階横架材を取付け、床構造用合板を張
り2階床を形成する。 第4工程 2階床に外壁、内壁の下枠を取付け、2階柱を立てる。 第5工程 桁、小屋梁を取付け、小屋横架材に小屋束を立て母屋を
取付ける。
【0008】請求項2記載の発明は、下記の各工程から
構成されていることを特徴とする。 第1工程 布基礎2を形成する。 第2工程 布基礎2で囲まれた上面開口部に透湿防風シート3を張
設し、布基礎2の上面に土台4を固定したのち、土台に
必要数の大引5を掛架固定する。こののち、透湿防風シ
ート3の上面に断熱材6を充填する。 第3工程 土台4、大引5の上面に構造用接着剤を塗布したのち、
これらの全面を覆う状態で1階床構造用合板8A、8
A..を張付け1階床8を形成する。また、1階床構造
用合板8A、8A..の継ぎ目には、気密テープ8Bを
貼り気密性の向上を図る。 第4工程 1階床8の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴を加工
した1階用下枠9を、外壁及び内壁の位置に合わせて敷
設固定する。 第5工程 1階用下枠9に1階柱10を立設し、この1階柱10に
胴差12、梁13、小梁14などの横架材を取付ける。 第6工程 胴差12、梁13、小梁14などの横架材の上面に構造
用接着剤を塗布したのち、これらの全面を覆う状態で2
階床構造用合板16A、16A..を張付け2階床16
を形成する。 第7工程 2階床16の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴を加
工した2階用下枠17を、外壁及び内壁の位置に合わせ
て敷設固定する。 第8工程 2階用下枠17に2階柱18を立設し、この2階柱18
に2階桁19、小屋梁20、小屋束21、母屋22など
の横架材を常法により取付け、小屋組23を形成する。 第9工程 常法により間柱、筋交い、マグサ、窓台を取付ける。 第10工程 屋根の母屋に断熱張り下地用のたる木24を取付け、こ
のたる木の上面に屋根下地用の構造用合板25を張る。
ついで、壁部分にはサッシ、窓枠を取付けたのち外壁用
の構造用合板26を張る。こののち、これら両構造用合
板の外回り全体に防湿気密フィルム27を貼り気密化を
図る。 第11工程 ウレタンボードなどの断熱材28を壁、屋根に貼り、つ
ぎに壁、屋根全面に透湿防風シート29を貼り、貼り継
ぎの部分、重ね部分、窓枠などの回りに外部用気密テー
プ(図示略)を貼り気密化を図る。さらに、屋根に野地
たる木30を取付け、野地板31を張り、破風、軒天3
2を取付ける。外壁下地を取付け通気層33を形成す
る。外壁34、屋根板金など仕上げ工事を順に行う。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第1工程が下記のように構成されているこ
とを特徴とする。布基礎2と、当該布基礎の土間に下方
から割石2A、防湿フィルム2B、断熱材2C、基礎2
Dで積層状態が形成され、布基礎の外周面には断熱材2
Eが添着されている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第2工程が下記のように構成されているこ
とを特徴とする。土台4と大引5の連結状態を正確にす
るため引寄せ工具7を使用する。 a.引寄せ工具7は、引寄せシャフト7Aと引寄せ基板
7Bから構成されている。 イ.引寄せシャフト7Aは、シャフト7A1の一端に螺
合された締付けナット7A2と、シャフト7A1の他端
側側壁に連設された水平連結板7A3と、水平連結板の
先端に当該水平連結板を中心として上下方向に延出され
ていると共に、ビス穴7A41、7A41..が開設さ
れた上下の固定板7A4、7A4とから構成されてい
る。 ロ.引寄せ基板7Bは、正面方形に構成された板7B1
と、板7B1における上半分7B11の中心に開設され
たシャフト貫入口と、板7B1における下半分7B12
に開設されたビス穴7B13、7B13..と、板7B
1における上半分7B11の両辺にシャフト7A1と平
行状態で連結された定規板7B14、7B14から構成
されている。 b.引寄せ工具7の使用方法は、引寄せ基板7Bを土台
4に、引寄せシャフト7Aの下の固定板7A4を大引5
に、ビスBSなどにより仮止めしたのち、引寄せ基板7
Bにおける締付けナット7A2を締付けて仮引寄せしビ
スBSで固定後、当該引寄せ工具を外し、床構造用合板
を張付ける。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第5工程が下記のように構成されているこ
とを特徴とする。胴差12、梁13、小梁14など2階
横架材同士の連結状態を正確にするため引寄せ工具7を
使用する。 a.引寄せ工具7は、引寄せシャフト7Aと引寄せ基板
7Bから構成されている。 b.引寄せ工具7の使用方法は、引寄せ工具7を胴差1
2と梁13及び梁13と梁13など横架材同士の組付部
に取付け、引寄せ基板7Bを胴差、梁などの2階横架材
に、また引寄せシャフト7Aの下の固定板7A4を上記
2階横架材の長手方向とは直交する胴差、梁などの2階
横架材に、ビスBSなどにより仮止めしたのち、引寄せ
基板7Bにおける締付けナット7A2を締付けて仮引寄
せし、2階横架材同士をビスBSで固定後、当該引寄せ
工具を外し、床構造用合板を張付ける。またはビスBS
などで固定せず、床構造用合板を取付けたのち引寄せ工
具7を取外す。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第5工程が下記のように構成されているこ
とを特徴とする。設計強度の必要な箇所には羽子板ボル
ト15が、梁13の両端下辺と1階柱10との間、ある
いは梁13の両端下辺近傍と1階柱10、10間に横架
されたマグサ11との間に位置する状態で取付けられて
いる。
【0013】請求項7記載の発明は、下記の各工程から
構成されていることを特徴とする。 1.第1工程ないし第13工程から構成され、そのうち
第1工程ないし第9工程は、請求項2記載の発明におけ
る第1工程ないし第9工程と同一に構成されている。 2.第10工程ないし第13工程は下記の通り構成され
ている。 第10工程 定法により野地たる木の取付け、野地板張り、破風・軒
天の取付け、サッシの取付け、外壁下地の取付け、外壁
の仕上げ、屋根根板金などの工事を行う。 第11工程 外壁にグラスウールなどを充填し、屋根に面する天井の
下地を完成させ、外壁内面及び屋根に面する天井面に防
湿気密フィルムを貼り、貼り合せになる部分に気密テー
プを貼り気密化を図る。 第12工程 2階壁の防湿気密フィルムにおける2階床部分、1階壁
の防湿気密フィルムにおける2階床構造用合板の下面及
び梁など外壁面に直交する2階横架材部分に気密テープ
を貼り気密化を図り、1階壁の防湿気密フィルムにおけ
る1階床部分に気密テープを貼り気密化を図る。 第13工程 屋根に面する天井にグラスウール、吹込みグラスウール
などの充填用断熱材で断熱を図り、ついで内装工事など
を順に行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとづき図面を参照して説明する。1は第1発明の
施工方法で得た木造建築物である。その建築方法は下記
の工程から構成されている。
【0015】第1工程 A.布基礎2を形成する。布基礎の外周面には断熱材2
Eが添着されている。布基礎の上面にアンカーボルト2
Fが所定間隔をもって植設されている。 B.この場合、第1工程の他の実施例として下記のよう
に構成することができる。布基礎2と、当該布基礎の土
間に下方から割石2A、防湿フィルム2B、断熱材2
C、基礎2Dを積層状態で形成する。布基礎の外周面に
は断熱材2Eが添着されている。布基礎の上面にアンカ
ーボルト2Fが所定間隔をもって植設されている。
【0016】第2工程 布基礎2で囲まれた上面開口部に透湿防風シート3を張
設し、布基礎2の上面に土台4をアンカーボルト2Fを
用いて固定したのち、土台に必要数の大引5を掛架固定
する。こののち、透湿防風シート3の上面に断熱材6を
充填する。この場合、土台4と大引5の連結状態を正確
にするため引寄せ工具7を使用する。 a.引寄せ工具7は、図8を参照して、引寄せシャフト
7Aと引寄せ基板7Bから構成されている。 イ.引寄せシャフト7Aは、シャフト7A1の一端に螺
合された締付けナット7A2と、シャフト7A1の他端
側側壁に連設された水平連結板7A3と、水平連結板の
先端に当該水平連結板を中心として上下方向に延出され
ていると共に、ビス穴7A41、7A41..が開設さ
れた上下の固定板7A4、7A4とから構成されてい
る。 ロ.引寄せ基板7Bは、正面方形に構成された板7B1
と、板7B1における上半分7B11の中心に開設され
たシャフト貫入口と、板7B1における下半分7B12
に開設されたビス穴7B13、7B13..と、板7B
1における上半分7B11の両辺にシャフト7A1と平
行状態で連結された定規板7B14、7B14から構成
されている。 b.引寄せ工具7の使用方法は、引寄せ基板7Bを土台
4に、引寄せシャフト7Aの下の固定板7A4を大引5
に、ビスBSなどにより仮止めしたのち、引寄せ基板7
Bにおける締付けナット7A2を締付けて仮引寄せしビ
スBSで固定後、当該引寄せ工具を外し、床構造用合板
を張付ける。 c.このような作業をすると、工場生産のプレカット材
を使用した場合、仕口加工の精度が上がるため接合部の
狂いが少なく、引寄せ作業の最小限化を図ることができ
る。
【0017】第3工程 土台4、大引5の上面に構造用接着剤(図示略)を塗布
したのち、これらの全面を覆う状態で1階床構造用合板
8A、8A..を張付け1階床8を形成する。当然のこ
とながら、ビスあるいは釘を使用する。また、1階床構
造用合板8A、8A..の継ぎ目には、気密テープ8B
を貼り気密性の向上を図る。
【0018】第4工程 1階床8の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴を加工
した1階用下枠9を、外壁及び内壁の位置に合わせて構
造用接着剤(図示略)とスクリューボルト9Aをもって
敷設固定する。
【0019】第5工程 A.1階用下枠9に1階柱10を立設し、この1階柱1
0に胴差12、梁13、小梁14などの横架材を取付け
る。 B.この場合、胴差12、梁13、小梁14など2階横
架材同士の連結状態を正確にするため引寄せ工具7を使
用する。 a.引寄せ工具7は、図15を参照して、引寄せシャフ
ト7Aと引寄せ基板7Bから構成されている。 b.引寄せ工具7の使用方法は、引寄せ工具7を胴差1
2と梁13及び梁13と梁13など横架材同士の組付部
に取付け、引寄せ基板7Bを胴差、梁などの2階横架材
に、また引寄せシャフト7Aの下の固定板7A4を上記
2階横架材の長手方向とは直交する胴差、梁などの2階
横架材に、ビスBSなどにより仮止めしたのち、引寄せ
基板7Bにおける締付けナット7A2を締付けて仮引寄
せし、2階横架材同士ビスBSで固定後、当該引寄せ工
具を外し、床構造用合板を張付ける。またはビスBSな
どで固定せず、床構造用合板を取付けたのち引寄せ工具
7を取外す。 c.このような作業をすると、工場生産のプレカット材
を使用した場合、仕口加工の精度が上がるため接合部の
狂いが少なく、引寄せ作業の最小限化を図ることができ
る。 C.また設計強度の必要な箇所には羽子板ボルト15を
使用する。すなわち、図28の如く梁13の両端下辺と
1階柱10との間、あるいは図18の如く梁13の両端
下辺近傍と1階柱10、10間に横架されたマグサ11
との間に位置する状態で取付けられている。
【0020】第6工程 A.胴差12、梁13、小梁14などの横架材の上面に
構造用接着剤(図示略)を塗布したのち、これらの全面
を覆う状態で2階床構造用合板16A、16A..を張
付け2階床16を形成する。当然のことながら、ビスあ
るいは釘を使用する。
【0021】第7工程 2階床16の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴を加
工した2階用下枠17を、外壁および内壁の位置に合わ
せて構造用接着剤(図示略)とスクリューボルト17A
をもって敷設固定する。
【0022】第8工程 A.2階用下枠17に2階柱18を立設し、この2階柱
18に2階桁19、小屋梁20、小屋束21、母屋22
などの横架材を常法により取付け、小屋組23を形成す
る。 B.また設計強度の必要な箇所には、周知の火打ち金
物、羽子板ボルト15などの補強金物を使用する。
【0023】第9工程 常法により間柱、筋交い、マグサ、窓台を取付ける。な
お、3階建ての場合は2階建て時の作業と同様の作業に
より3階部分の施工をし、小屋組を形成することにな
る。
【0024】第10工程 屋根の母屋に断熱張り下地用のたる木24を取付け、こ
のたる木の上面に屋根下地用の構造用合板25を張る。
ついで、壁部分にはサッシ、窓枠を取付けたのち外壁用
の構造用合板26を張る。こののち、これら両構造用合
板の外回り全体に防湿気密フィルム27を貼り気密化を
図る。当然のことながら、防湿気密フィルムの貼り継ぎ
の部分、窓枠などの回りに気密テープを貼り気密化を図
る場合がある。また、透湿気密フィルムを使用しない
で、両構造用合板の継ぎ目に気密テープを貼り気密化を
図る場合がある。
【0025】第11工程 ウレタンボードなどの断熱材28を壁、屋根に貼り、つ
ぎに壁、屋根全面に透湿防風シート29を貼り、貼り継
ぎの部分、重ね部分、窓枠などの回りに外部用気密テー
プ(図示略)を貼り気密化を図る。さらに、屋根に野地
たる木30を取付け、野地板31を張り、破風、軒天3
2を取付ける。外壁下地(図示略)を取付け通気層33
を形成する。外壁34、屋根板金(図示略)など仕上げ
工事を順に行う。
【0026】第2発明は外張り以外の断熱工法を採用し
た木造建築物の建築方法で、その方法は下記の各工程か
ら構成されている。 1.第1工程ないし第13工程から構成され、そのうち
第1工程ないし第9工程は、第1発明の第1工程ないし
第9工程と同一に構成されている。 2.以下、第10工程ないし第13工程を説明する。
【0027】第10工程 定法により野地たる木の取付け、野地板張り、破風・軒
天の取付け、サッシの取付け、外壁下地の取付け、外壁
の仕上げ、屋根板金などの工事を行う。なお、野地たる
木の取付けは、充填断熱の場合、屋根裏や屋根に面する
天井の上面に断熱材を充填するので母屋に直接取付ける
ことになる。
【0028】第11工程 外壁(柱と間柱の間、間柱と間柱の間)にグラスウール
などを充填し、屋根に面する天井の下地を完成させ、外
壁内面及び屋根に面する天井面に防湿気密フィルムを貼
り、貼り合せになる部分に気密テープを貼り気密化を図
る。
【0029】第12工程 2階壁の防湿気密フィルムにおける2階床部分、1階壁
の防湿気密フィルムにおける2階床構造用合板の下面及
び梁など外壁面に直交する2階横架材部分に気密テープ
を貼り気密化を図り、1階壁の防湿気密フィルムにおけ
る1階床部分に気密テープを貼り気密化を図る。
【0030】第13工程 屋根に面する天井にグラスウール、吹込みグラスウール
などの充填用断熱材で断熱を図り、ついで内装工事など
を順に行う。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.1階床を図1のように、土台、大引の床組ののち床
根太材を使用せず、土台、大引に直接床構造用合板を構
造用接着剤及びビスまたは釘で張付けることにより、大
板面の1階床を形成し、高耐力の床を構築することがで
きる。 2.2階以上階の床においても、図11のように、胴
差、梁など2階以上階の横架材を組付け後、床根太材を
使用せず各横架材に直接床構造用合板を構造用接着剤及
びビスまたは釘で張付けることにより、大板面の2階床
を形成し、高耐力の床を構築することができる。 3.上記1、2の結果、下記の効果を期待できる。 A.各横架材同士を取付けた部分、また継ぎ手部分を床
構造用合板の板面内及び板面内中央近くに位置するよう
各割付けし、各階床を先張りし敷き詰めることにより各
継ぎ手部分の強度増はもとより床全体の高耐力化を図る
ことができる。 B.床根太材を使用した組床と異なり、経年の木材の狂
い、また伸縮などによる床の狂い、床鳴りをなくするこ
とができる。さらに、根太受け材を使用せず床構造用合
板を各横架材で受けるので、従来問題となっていた根太
受け材付近の床強度不足がなく、床強度を均一なものと
することができる。 C.床根太材を使用しないので、根太材、根太受け材な
どの材工のコストダウンを図ることができる。 D.1階床および2階以上階の居室となる直接床構造用
合板を張った部分は、横架材同士の取付け部分、継ぎ手
部分の横架材上面に床構造用合板を直接構造用接着剤及
びビスまたは釘で張付けるので、横架材取付け部、継ぎ
手部の引張り強度が高く、側面寸法の大きな横架材など
設計強度上必要となる部分以外、羽子板ボルトなどの引
寄せ金物を使用せず軸組施工を行うことができる。
【0032】4.建物に横方向からの力(建物の揺れ)
が加わった場合に、図27のような現象を防止するため
に、従来横架材に複数本の羽子板ボルトなど引寄せ金物
を必要としていたが、本発明によれば横架材上部の引寄
せ強度を横架材上面に直接、床構造用合板を張ることに
より得ているため、図18のように横架材下部の羽子板
ボルト一本で補強することができる。 5.1階床の気密工事において、本発明では床を先張り
するので1階柱がなく、床構造用合板の張り継ぎ部分に
気密テープを貼るだけでの簡単な作業で1階床の気密を
図ることができる。従来、1階床の気密工事において
は、大きな材工コストを必要としているが、本発明では
上述したような簡単な作業で行い、大きな材工コストダ
ウンを図ることができる。 6.図25における矢印の空気の流れが示す通り、1階
床においても、また2階以上階居室部分においても構造
上の気密性が高いので、 A.気密性、防風性、断熱性の向上を図ることができ
る。 B.防火性、防煙性の向上を図ることができる。 C.防音(空気振動音)性の向上を図ることができる。 7.従来の木造軸組工法では、軸組の全作業を一度に行
うため転落事故など作業に問題があった。しかし、本発
明によれば、1階床を始め各階ごとに床を先施工するの
で、足場確保が容易となる。また、各階ごとの上部作業
となるため、その作業高が従来の工法に較べかなり低く
なるので、作業時における確実性の向上を図ることがで
きる。さらに、安全ネットの取付け、作業足場など仮設
工事の材工コストダウンを図ることができる。 8.引寄せ工具、補強金物を使用することにより、さら
なる強度、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1階床を形成する状態を説明する分解斜視図で
ある。
【図2】1階床の斜視図である。
【図3】1階床に1階用下枠を取付ける状態の分解斜視
図である。
【図4】引寄せ工具の使用状態を説明する1部を切欠い
た斜視図である。
【図5】1階用下枠を中心に見た分解斜視図である。
【図6】基礎と1階床などとの関係を説明する要部拡大
縦断面図である。
【図7】同上の他の実施例を説明する要部拡大縦断面図
である。
【図8】引寄せ工具の斜視図である。
【図9】引寄せ工具の使用状態を説明する要部拡大縦断
面図である。
【図10】2階床を形成する状態を説明する分解斜視図
である。
【図11】2階床に2階用下枠を取付ける状態の分解斜
視図である。
【図12】2階用下枠に2階用柱、桁などを取付ける状
態の分解斜視図である。
【図13】引寄せ工具の使用状態を説明する1部を切欠
いた斜視図である。
【図14】2階用下枠を中心に見た分解斜視図である。
【図15】引寄せ工具の斜視図である。
【図16】屋根下地用の構造用合板などを取付ける状態
の分解斜視図である。
【図17】屋根下地用の構造用合板の取付けが完了した
状態の斜視図である。
【図18】梁の取付け状態と羽子板ボルトの使用状態を
説明する要部拡大縦断面図である。
【図19】小屋梁の取付け状態と羽子板ボルトの使用状
態を説明する要部拡大縦断面図である。
【図20】1階床などを中心とする完成状態を説明する
要部拡大縦断面図である。
【図21】同上の他の実施例を説明する要部拡大縦断面
図である。
【図22】梁などを中心とする完成状態を説明する要部
拡大縦断面図である。
【図23】小屋梁などを中心とする完成状態を説明する
要部拡大縦断面図である。
【図24】従来の建物内部の空気の流れを示す略図的縦
断面図である。
【図25】本発明の建物内部の空気の流れを示す略図的
縦断面図である。
【図26】従来の羽子板ボルトの使用状態を示す略図的
縦断面図である。
【図27】従来の羽子板ボルトの使用状態での問題点を
示す略図的縦断面図である。
【図28】1階柱と梁の取付け状態と羽子板ボルトの使
用状態を説明する要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1発明の施工方法で得た木造建築物 2 布基礎 3 透湿防風シート 4 土台 5 大引 6 断熱材 7 引寄せ工具 8 1階床 9 1階用下枠 10 1階柱 11 マグサ 12 胴差 13 梁 14 小梁 15 羽子板ボルト 16 2階床 17 2階用下枠 18 2階柱 19 2階桁 20 小屋梁 21 小屋束 22 母屋 23 小屋組 24 たる木 25 屋根下地用の
構造用合板 26 外壁用の構造用合板 27 防湿気密フィ
ルム 28 断熱材 29 透湿防風シー
ト 30 野地たる木 31 野地板 32 軒天 33 通気層 34 外壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の各工程から構成されていることを
    特徴とする木造建築物の建築方法。 第1工程 布基礎に土台を敷設し取付け、床構造用合板を張り1階
    床を形成する。 第2工程 1階床に外壁、内壁の下枠を取付け、1階柱を立てる。 第3工程 梁、胴差などの2階横架材を取付け、床構造用合板を張
    り2階床を形成する。 第4工程 2階床に外壁、内壁の下枠を取付け、2階柱を立てる。 第5工程 桁、小屋梁を取付け、小屋横架材に小屋束を立て母屋を
    取付ける。
  2. 【請求項2】 下記の各工程から構成されていることを
    特徴とする木造建築物の建築方法。 第1工程 布基礎(2)を形成する。 第2工程 布基礎(2)で囲まれた上面開口部に透湿防風シート
    (3)を張設し、布基礎(2)の上面に土台(4)を固
    定したのち、土台に必要数の大引(5)を掛架固定す
    る。こののち、透湿防風シート(3)の上面に断熱材
    (6)を充填する。 第3工程 土台(4)、大引(5)の上面に構造用接着剤を塗布し
    たのち、これらの全面を覆う状態で1階床構造用合板
    (8A、8A..)を張付け1階床(8)を形成する。
    また、1階床構造用合板(8A、8A..)の継ぎ目に
    は、気密テープ(8B)を貼り気密性の向上を図る。 第4工程 1階床(8)の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴を
    加工した1階用下枠(9)を、外壁及び内壁の位置に合
    わせて敷設固定する。 第5工程 1階用下枠(9)に1階柱(10)を立設し、この1階
    柱(10)に胴差(12)、梁(13)、小梁(14)
    などの横架材を取付ける。 第6工程 胴差(12)、梁(13)、小梁(14)などの横架材
    の上面に構造用接着剤を塗布したのち、これらの全面を
    覆う状態で2階床構造用合板(16A、16A..)を
    張付け2階床(16)を形成する。 第7工程 2階床(16)の上面にあらかじめ柱、間柱用のほぞ穴
    を加工した2階用下枠(17)を、外壁及び内壁の位置
    に合わせて敷設固定する。 第8工程 2階用下枠(17)に2階柱(18)を立設し、この2
    階柱(18)に2階桁(19)、小屋梁(20)、小屋
    束(21)、母屋(22)などの横架材を常法により取
    付け、小屋組(23)を形成する。 第9工程 常法により間柱、筋交い、マグサ、窓台を取付ける。 第10工程 屋根の母屋に断熱張り下地用のたる木(24)を取付
    け、このたる木の上面に屋根下地用の構造用合板(2
    5)を張る。ついで、壁部分にはサッシ、窓枠を取付け
    たのち外壁用の構造用合板(26)を張る。こののち、
    これら両構造用合板の外回り全体に防湿気密フィルム
    (27)を貼り気密化を図る。 第11工程 ウレタンボードなどの断熱材(28)を壁、屋根に貼
    り、つぎに壁、屋根全面に透湿防風シート(29)を貼
    り、貼り継ぎの部分、重ね部分、窓枠などの回りに外部
    用気密テープを貼り気密化を図る。さらに、屋根に野地
    たる木(30)を取付け、野地板(31)を張り、破
    風、軒天(32)を取付ける。外壁下地を取付け通気層
    (33)を形成する。外壁(34)、屋根板金など仕上
    げ工事を順に行う。
  3. 【請求項3】 第1工程が下記のように構成されている
    請求項2記載の木造建築物の建築方法。布基礎(2)
    と、当該布基礎の土間に下方から割石(2A)、防湿フ
    ィルム(2B)、断熱材(2C)、基礎(2D)で積層
    状態が形成され、布基礎の外周面には断熱材(2E)が
    添着されている。
  4. 【請求項4】 第2工程が下記のように構成されている
    請求項2記載の木造建築物の建築方法。土台(4)と大
    引(5)の連結状態を正確にするため引寄せ工具(7)
    を使用する。 a.引寄せ工具(7)は、引寄せシャフト(7A)と引
    寄せ基板(7B)から構成されている。 イ.引寄せシャフト(7A)は、シャフト(7A1)の
    一端に螺合された締付けナット(7A2)と、シャフト
    (7A1)の他端側側壁に連設された水平連結板(7A
    3)と、水平連結板の先端に当該水平連結板を中心とし
    て上下方向に延出されていると共に、ビス穴(7A4
    1、7A41..)が開設された上下の固定板(7A
    4、7A4)とから構成されている。 ロ.引寄せ基板(7B)は、正面方形に構成された板
    (7B1)と、板(7B1)における上半分(7B1
    1)の中心に開設されたシャフト貫入口と、板(7B
    1)における下半分(7B12)に開設されたビス穴
    (7B13、7B13..)と、板(7B1)における
    上半分(7B11)の両辺にシャフト(7A1)と平行
    状態で連結された定規板(7B14、7B14)から構
    成されている。 b.引寄せ工具(7)の使用方法は、引寄せ基板(7
    B)を土台(4)に、引寄せシャフト(7A)の下の固
    定板7A4を大引(5)に、ビス(BS)などにより仮
    止めしたのち、引寄せ基板(7B)における締付けナッ
    ト(7A2)を締付けて仮引寄せしビス(BS)で固定
    後、当該引寄せ工具を外し、床構造用合板を張付ける。
  5. 【請求項5】 第5工程が下記のように構成されている
    請求項2記載の木造建築物の建築方法。胴差(12)、
    梁(13)、小梁(14)など2階横架材同士の連結状
    態を正確にするため引寄せ工具(7)を使用する。 a.引寄せ工具(7)は、引寄せシャフト(7A)と引
    寄せ基板(7B)から構成されている。 b.引寄せ工具(7)の使用方法は、引寄せ工具(7)
    を胴差(12)と梁(13)及び梁(13)と梁(1
    3)など横架材同士の組付部に取付け、引寄せ基板(7
    B)を胴差、梁などの2階横架材に、また引寄せシャフ
    ト(7A)の下の固定板(7A4)を上記2階横架材の
    長手方向とは直交する胴差、梁などの2階横架材に、ビ
    ス(BS)などにより仮止めしたのち、引寄せ基板(7
    B)における締付けナット(7A2)を締付けて仮引寄
    せし、2階横架材同士をビス(BS)で固定後、当該引
    寄せ工具を外し、床構造用合板を張付ける。またはビス
    (BS)などで固定せず、床構造用合板を取付けたのち
    引寄せ工具(7)を取外す。
  6. 【請求項6】 第5工程が下記のように構成されている
    請求項2記載の木造建築物の建築方法。設計強度の必要
    な箇所には羽子板ボルト(15)が、梁(13)の両端
    下辺と1階柱(10)との間、あるいは梁(13)の両
    端下辺近傍と1階柱(10、10)間に横架されたマグ
    サ(11)との間に位置する状態で取付けられている。
  7. 【請求項7】 下記の各工程から構成されていることを
    特徴とする木造建築物の建築方法。 1.第1工程ないし第13工程から構成され、そのうち
    第1工程ないし第9工程は、請求項2記載の木造建築物
    の建築方法における第1工程ないし第9工程と同一に構
    成されている。 2.第10工程ないし第13工程は下記の通り構成され
    ている。 第10工程 定法により野地たる木の取付け、野地板張り、破風・軒
    天の取付け、サッシの取付け、外壁下地の取付け、外壁
    の仕上げ、屋根根板金などの工事を行う。 第11工程 外壁にグラスウールなどを充填し、屋根に面する天井の
    下地を完成させ、外壁内面及び屋根に面する天井面に防
    湿気密フィルムを貼り、貼り合せになる部分に気密テー
    プを貼り気密化を図る。 第12工程 2階壁の防湿気密フィルムにおける2階床部分、1階壁
    の防湿気密フィルムにおける2階床構造用合板の下面及
    び梁など外壁面に直交する2階横架材部分に気密テープ
    を貼り気密化を図り、1階壁の防湿気密フィルムにおけ
    る1階床部分に気密テープを貼り気密化を図る。 第13工程 屋根に面する天井にグラスウール、吹込みグラスウール
    などの充填用断熱材で断熱を図り、ついで内装工事など
    を順に行う。
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