JP3341120B2 - 枠組壁工法における屋根構造 - Google Patents

枠組壁工法における屋根構造

Info

Publication number
JP3341120B2
JP3341120B2 JP09069692A JP9069692A JP3341120B2 JP 3341120 B2 JP3341120 B2 JP 3341120B2 JP 09069692 A JP09069692 A JP 09069692A JP 9069692 A JP9069692 A JP 9069692A JP 3341120 B2 JP3341120 B2 JP 3341120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
panel
frame
truss
wooden
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09069692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05287833A (ja
Inventor
本 敬 明 岩
Original Assignee
三井ホーム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三井ホーム株式会社 filed Critical 三井ホーム株式会社
Priority to JP09069692A priority Critical patent/JP3341120B2/ja
Publication of JPH05287833A publication Critical patent/JPH05287833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341120B2 publication Critical patent/JP3341120B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質系住宅の枠組壁工
法における屋根構造に関し、特に、従来のたるきに代る
屋根木枠組パネルを用いた屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、木質系住宅の枠組壁工法におけ
る屋根構造は所要に応じて、壁組に支えられた天井根太
とたるきの上に屋根下張り板を貼着して構成するたるき
方式と、壁組に設けた支持材に支持された屋根梁でたる
きを支持してその上に屋根下張り板を貼着する屋根梁方
式と、壁組にたるきを兼ねる屋根トラスを支持してその
上に屋根下張り板を貼着するトラス方式と、和小屋方式
のように天井梁上に立てた束により母屋を支持してこの
母屋上にたるきを載せ、屋根下張り板を貼着する束立て
方式の何れかによって施工されている。
【0003】例えば、図9は、たるき方式による屋根構
造を示す斜視図で、この屋根構造は、壁組60の頭つな
ぎ61に天井根太62を釘止めで接合し、この天井根太
62に添えてたるき63を天井根太62と頭つなぎ61
に釘打ち緊結すると共に、上端部を棟木64に緊結し、
たるき63間にはころび止め65や屋根下張り受け材6
6等の横材を施し、さらに妻壁67からの張り出し部分
として、けらばたるき69ところび止め68と破風板7
0によるけらば71を設け、たるき63の下端には鼻か
くし72を施すことにより小屋枠組を施工してある。
【0004】次いで、構造用合板等の面板による屋根下
張り板73を軒部分から棟木64方向へたるき63、破
風板70、屋根下張り受け材66、ころび止め68
に、上方からの釘止めで接合することによって構成する
ようにしてある。なお、たるき63に釘止めする屋根下
張り板73は干鳥配置とし、地震や強風等による外部か
らの水平力に抗する水平構面が形成できるようにしてあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
たるき方式の場合に限らず、従来の屋根構造では、その
施工時、施工現場において、たるきや受け材等多量の部
材を組み付ける作業が多く、また、屋根下張り板を一枚
一枚その位置決めを行いながら小屋枠組に接合する作業
では作業性が悪く、工期が比較的長いという問題があ
り、さらに、高所の傾斜した屋根面で行う屋根作業の時
間も長く、安全上からも問題があった。
【0006】以上のような状況に鑑み、本発明は、十分
な水平構面を構成できると共に、施工現場での作業性が
よく、危険性も少なく、住宅建築全体としても工期の短
縮が図れる経済性の高い屋根構造の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、天井面を天井根太材で形成した木枠組か
らなる天井根太パネルで構成し、該天井根太パネルの上
面の一部に面材を敷装して仮止めされた作業床として形
成すると共に、たるき材を縦材として形成した木枠組の
上面に該木枠組と同一面寸法の構造用面材を釘打ちによ
り貼着して製した屋根木枠組パネルを、建屋の壁組に支
持された屋根トラスに取り付けられた母屋受け材に係支
され屋根の勾配方向に直角に張りわたした母屋に、該屋
根木枠組パネルの上面側からのスクリューネイルの釘打
ちにより接合し、前記屋根木枠組パネルの隣接する木枠
組同士を釘打ちして相互接合してなり、前記屋根木枠組
パネルを取り付けた屋根トラスと壁組間にあおり止め金
物を施して緊結し、且つ、前記屋根木枠組パネルにより
形成された軒先端に鼻かくしを取り付けてなり、前記母
屋受け材が前記屋根トラスの上弦材中間部において鉤形
であることを特徴とする枠組壁工法における屋根構造を
提案する。
【0008】
【作用】建屋の壁組に支持された屋根トラスに取り付け
られた母屋受け材に係支された母屋に、予め木枠組に
造用面材を貼着して作製した屋根木枠組パネルを、屋根
勾配に沿ってスクリューネイルで釘止めして固定する。
さらに、屋根木枠組パネルによる屋根軒先端には鼻かく
しを取り付ける。屋根木枠組パネルはたるきを兼ねるの
で、前記母屋にはたるきを施すことなくまた、スクリュ
ーネイルによる上面からの釘打ちにより、直接屋根木枠
組パネルを貼着でき、さらに、天井面を天井根太パネル
で構成し、上面の1部に面材を敷装して仮止めされた
業床とすることにより、さらにまた、屋根トラスの上弦
材中間部における母屋受け材を鉤形に形成して母屋の滑
り止め材を兼ねるようにしてあることにより、現地にお
ける施工性および作業の安全性が向上する。
【0009】屋根木枠組パネルの木枠組と構造用面材
それぞれの剛性を有すると共に、組み合わせにより屋根
木枠組パネルとしての剛性が向上し、屋根木枠組パネル
母屋との釘打ち緊結と、鼻かくしの屋根木枠組パネル
への緊結、さらには隣接屋根木枠組パネル同士の緊結に
より総体的な剛性が向上し、屋根面としても十分な水平
構面を確保できる。
【0010】前記の屋根木枠組パネルと母屋間のスクリ
ューネイルによる釘止めと共に、壁面と屋根木枠組パネ
を取り付けた屋根トラス間にあおり止め金具を施して
緊結を行うので、風による屋根面の吹き上げにも十分対
抗できる。
【0011】
【実施例】図1は、枠組壁工法における本発明の一実施
の屋根構造の斜視図で、図2は図1の屋根構造におけ
る小屋組の斜視図、図3は図1の屋根構造における屋根
木枠組パネルの部分斜視図、図4は図1の屋根木枠組パ
ネルの取付け状況を示す屋根構造の断面図である。
【0012】図1に示したトラス方式の屋根構造は、壁
組1上に、天井根太材を枠組みして形成した天井根太パ
ネル2を架設し、この天井根太パネル2間に屋根トラス
3を挾持する形に緊結してあり、また、この屋根トラス
3間には屋根勾配方向に直角に母屋4,5を介設してあ
り、壁組1直上の天井根太パネル2の両端部には屋根パ
ネル受け材6を施して小屋枠組を構成し、次いで、屋根
木枠組パネル7を母屋4,5に、そして屋根パネル受け
材6を介して天井根太パネル2に、それぞれ屋根木枠組
パネル7表面からこの屋根木枠組パネル7面に直角方向
の釘打ちで固定して取り付けるものである。
【0013】寄棟部分は、上記の切妻部分に準じ、隅た
るき8と屋根台形トラス9,10,11により小屋枠組
をつくり、その上面に台形屋根木枠組パネル12,13
と三角形屋根木枠組パネル14をパネル表面からの釘打
ちで各トラス上弦と天井根太パネル2に取り付けるもの
である。なお、15は、特に作業上の便宜と安全上の目
的で、天井根太パネル2の架設時に、天井根太パネル2
上に敷装して仮止めした合板による作業床である。
【0014】さらに小屋組の施工方法について、図2に
より詳細に説明する。図2において、建屋スパン方向両
端部の壁組1A、1Bの頭つなぎ16上に、スパン方向
に長い天井根太パネル2を懸架し、緊結してある。この
天井根太パネル2は複数本の天井根太材を平行に一体の
枠体に組み込み、天井根太として利用できるようにした
もので、工場において作製されたものである。天井根太
パネル2は、壁組1A,1Bへの懸架に際し、隣り合う
天井根太パネル2との間を屋根トラス3の厚み分だけ空
けて配置し、頭つなぎ16への釘打ちにより緊結してあ
る。この天井根太パネル2の配置後、適宜合板による作
業床15を仮止めする。
【0015】天井根太パネル2を固定した後、建屋端部
の壁組上に妻壁17を立設する。この妻壁17は、上弦
材18と下弦材19間に多数の縦枠材20を固定し、外
側面に合板21を貼着して形成してある。また妻壁17
の内側面の上弦材18部分には、後記する母屋を取り付
けるための母屋受け材22,23A,23Bを取り付け
てある。上弦材18中間部分の母屋受け材23A,23
Bは鉤形に形成し、母屋の滑り止め材を兼ねるようにし
てある。妻壁17は、縦枠材20間で下弦材19へ釘打
ちして、壁組に緊結すると共に、外側面の下部と壁組上
部にわたり帯金具(図示せず)を施して釘打ち緊結して
ある。
【0016】次いで、屋根トラス3を取り付ける。この
屋根トラス3は工場で作製したもので、その上弦材部分
の両面に母屋受け材24,25A,25Bを取り付けて
ある。上弦材中間部の母屋受け材25A,25Bは妻壁
17の場合と同様に、鉤形に形成して母屋の滑り止め材
を兼ねるようにしてある。
【0017】屋根トラス3は、天井根太パネル2間にそ
の基部即ち下弦材部分を嵌入し、挾持させる形にし、両
端部を壁組1A,1B上に保持した後、天井根太パネル
2側からの釘打ちによって緊結する。同様にして、必要
枚数の屋根トラス3を天井根太パネル2の面に並設す
る。屋根トラス3間の天井根太パネル2の両端部の上に
は、上面が屋根トラス3の上弦材と勾配を等しくした屋
根パネル受け材6を接合する。
【0018】さらに、屋根トラス3の棟部分間及び上弦
材中間部分間には梁材としての母屋4,5A,5Bを、
妻壁17の母屋受け材22,23A,23Bおよびそれ
ぞれの屋根トラス3の母屋受け材24,25A,25B
にその両端部を係支させ妻壁17および屋根トラス3へ
の釘打ちで緊結する。棟部分の母屋4は断面五角形をな
し、その上面山形面は屋根トラス3の棟勾配に合うよう
にしてある。また、上弦材中間部の母屋5A,5Bは断
面四角形をなし、母屋受け材25A,25Bに両端を載
置し、屋根トラス3に接合したとき、上面が屋根トラス
3と同じ勾配をなすようにしてある。
【0019】上記の母屋4,5A,5Bの取付け後、妻
壁17及び屋根トラス3の垂直度を調整し、図示しない
小屋筋かい及びトラス振れ止めを施す。
【0020】次いで屋根木枠組パネル7の取付けを行
う。この屋根木枠組パネル7もまた工場において作製さ
れたもので、図3に示すように、複数のたるき材を長手
方向の縦枠材26として平行に配置し、これを短尺の横
枠材27で一体の木枠組28に形成し、縦枠材26間の
所定位置に屋根下張り板受け材29を接合してあり、こ
の木枠組28の片面に構造用面板として9mm以上の構
造用合板、12mm以上の構造用パネルまたは12mm
以上のパーティクルボードからなる屋根下張り板30を
釘打ちして形成してある。
【0021】前記寄棟部分の三角形屋根木枠組パネル1
4や台形屋根木枠組パネル12,13は外形を合わせて
上記の屋根木枠組パネル7に準じて作製する。なお、屋
根木枠組パネル7には縦枠材26と横枠材27の所定位
置に予め細孔を穿設してあり、スクリューネイルの母屋
4,5A,5Bへの打込みが正確に且つ容易に行えるよ
うにしてある。
【0022】屋根木枠組パネル7の小屋枠組への取付け
は、図4に示すように、屋根木枠組パネル7を妻壁17
と屋根トラス3との間あるいは屋根トラス3間に取り付
けられた母屋4,5Aまたは5Bと屋根パネル受け材6
とに当接させ、屋根木枠組パネル7の表面から直角方向
への長寸のスクリューネイル31による釘止めによって
行う。即ち、屋根木枠組パネル7の下部は屋根パネル受
け材6を介して壁組1に緊結された天井根太パネル2に
釘打ちを行い、中間部は屋根トラス3の上弦材中間部の
母屋受け材25上に取り付けた母屋5に対して釘打ちを
行い、また頂部の棟部分においては母屋受け材24上に
取り付けた母屋4に対し、釘打ちすることによって緊結
する。
【0023】なお、屋根木枠組パネル7の妻壁17への
釘打ちによる緊結も行う。これらの釘打ちは設計に従っ
た所定間隔で行う必要がある。32は屋根トラスの節点
部分に施した緊結金物即ちネイルプレートである。他の
屋根木枠組パネルも、同様に隣接させて次々に取り付
け、全屋根木枠組パネルの貼着終了後、屋根木枠組パネ
ルの軒端に沿って鼻かくし33を取り付ける。
【0024】なお、屋根面で建物にかかる水平力に抗す
る水平構面を形成する場合は、図5に示すように、隣接
屋根木枠組パネル7A,7Bの木枠組28相互を平打ち
で釘34による緊結を行う。
【0025】また、図6に示すように、屋根木枠組パネ
ル7を取り付けた屋根トラス3と、壁組1の頭つなぎ1
6、上枠35および壁下張り板36にわたり、あおり止
め金物37を取り付け釘止めする。
【0026】この第1実施例の屋根構造においては、た
るき材で形成した木枠組28に屋根下張り板30を貼着
した屋根木枠組パネル7を用い、また、妻壁17と屋根
トラス3との間および屋根トラス3間に母屋4,5を取
り付け、この母屋4,5に長寸のスクリューネイル31
で屋根木枠組パネル7を直接釘止めするようにしたの
で、従来のように、1枚宛屋根下張り板を屋根トラス3
上に貼着するため屋根トラス間隔を挟くし、また屋根ト
ラス間に多数の下張り受け材を取り付ける必要がなく、
現地施工性が大幅に向上し、さらに、高所や斜面上での
作業時間が短く、安全性が向上する。またさらに、上記
のように現地施工性が向上すると共に、屋根パネル7は
設備の整っている工場で効率的に作製できるので、全体
として建築工期を大幅に短縮できる。
【0027】この屋根構造においては、屋根下張り板3
0は従来のような水平構面を考慮した干鳥配置でなく、
芋目地配置となるが、屋根木枠組パネル7はたるき材に
よる木枠組28に屋根下張り板30を面板として釘止め
貼着して作製したので、屋根下張り板30を所定厚さ以
上の構造用面板とすることにより、この屋根下張り板3
0自体の剛性、木枠組28自体のたるきとしての剛性に
加えてこの屋根下張り板30と木枠組28との組み合わ
せによる剛性が期待でき、また、屋根木枠組パネル7は
その表面から母屋4,5へ長寸のスクリューネイル31
で直接釘止めして固定し、屋根木枠組パネル7による軒
先端に鼻かくし33を施し、隣接屋根木枠組パネル7の
木枠組28相互を釘止めで緊結することにより、釘自体
の剪断および引抜きに対する抵抗力と共に、構成要素の
組み合わせ抵抗力による剛性の向上が期待でき、十分な
水平構面をもつ屋根面を構成できる。
【0028】なお、前記天井根太パネル2に前記の所定
厚さ以上の構造合板等による構造用面板を釘止めするな
どして、天井面を水平構面に構成することもできるが、
この場合、特に前記屋根下張り板に構造用面板を貼着
し、また隣接屋根木枠組パネルの木枠組相互の釘止め緊
結を行う等の屋根面自体の水平構面化は配慮する必要は
ない。
【0029】この屋根構造においては、前記したように
壁組と屋根トラスをあおり止め金物で緊結し、また屋根
トラスと屋根木枠組パネル間を長寸のスクリューネイル
で釘止めしたことにより、下方からの風の吹き上げ力に
対抗できるようにしてある。
【0030】図7は他の屋根構造の斜視図である。この
屋根構造は束立て方式によっており、左右の壁組1上
に、面材を貼着した天井根太パネル41と天井梁42の
両端部をそれぞれ懸架して、釘打ちにより緊結し、天井
梁42上に複数の束43を立てて、基部をネイルプレー
ト44で緊結し、この束43の上に棟に平行な断面四角
形の母屋45,46,47を取り付け、またこれらの母
屋45,46,47は端部を妻壁48に取り付けてあ
る。さらに各母屋45,46,47の上には上面を屋根
勾配に合わせたパネル受け材49,50,51を取り付
けてある。
【0031】次いで、壁組1の直上の天井根太パネル4
1端には屋根パネル受け材52を取り付け、屋根木枠組
パネル7はこの屋根パネル受け材52と前記母屋45,
46,47上のパネル受け材49,50,51とに屋根
木枠組パネル7を当接させ、屋根木枠組パネル7の表面
側から屋根パネル受け材52を介して天井パネル41ま
たは壁組1に、またパネル受け材49,50,51を介
して母屋45,46,47に、そして妻壁48上に、そ
れぞれスクリューネイルによる釘止めで固定する。さら
に、屋根木枠組パネル7の貼着後、屋根木枠組パネル7
の軒先端に鼻かくし33を取り付けることにより屋根構
造が施工される。
【0032】この屋根構造においては、壁組上に懸架固
定した天井梁42上に束43を立て、その束43上に屋
根勾配方向に直角方向になるように載せた母屋45,4
6,47に屋根木枠組パネル7を長寸のスクリューネイ
ルで直接釘止めして取り付けるようにしたので、従来の
ように、屋根下張り板を貼着するため母屋上にさらに多
数のたるきを取り付け、その上に屋根下張り板を1枚宛
貼着する必要がなく、現地施工性が向上する。作業の安
全性の向上や工期の短縮等の経済性の向上のほか、地震
力や風力等の水平力に対する抵抗力も、前記実施例のト
ラス方式の場合と同様十分に維持できる。
【0033】また、本発明においては、図3に示した上
記の屋根木枠組パネル7とは別の実施例として、図8に
示した屋根木枠組パネルをも使用することができる。こ
の屋根木枠組パネル53は、複数のたるき材を縦枠材5
4として長手方向に平行に配置し、端部に短尺の横枠材
55を施すと共に、前記各縦枠材54の中間部には、対
応する複数個所に欠き込み56を刻設し、この欠き込み
56に構造用面材からなる屋根下張り板受け材57を嵌
装し、一体の木枠組58に形成してあり、この木枠組5
8の上面に前記屋根下張り板受け材57と同じ材質で且
つこの木枠組58と同じ面寸法の構造用面材による屋根
下張り板59を上面からの釘打ちにより貼着してある。
この実施例の屋根木枠組パネル53は前記欠き込み56
で縦枠材55と屋根下張り受け材57との相互拘束力で
外部からの水平力に対する抵抗力をさらに高め、屋根面
における水平構面化を一層容易にできるようにしたもの
である。また、この屋根木枠組パネル53においては、
木枠組58と屋根下張り板59を同一面寸法としたこと
により、工場での生産性および現地での施工性が向上し
ている。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る屋根構造は、屋根木枠組パ
ネルを、屋根トラスに取り付けられた母屋受け材に係止
された母屋にスクリューネイルによって直接釘打ち貼着
でき、しかも屋根トラスの上弦材中間部における母屋受
け材を鉤形に形成して母屋の滑り止め材を兼ねるように
してあるので、施工現場での作業性および作業の安全性
が高い。屋根木枠組パネルは工場で効率的に作製できる
ので、工期を大幅に短縮でき、経済性が高い。また、屋
根木枠組パネルの木枠組と構造用面材との組合わせ効果
を利用して剛性を高め、また鼻かくしの施工により屋根
面との水平構面を形成できると共に、あおり止め金物の
緊結で風による屋根面の吹き上げに対する抵抗力を維持
できる等屋根面の強度が高められる。また、使用する屋
根木枠組パネルは、木枠組と同一面寸法の構造用面材と
の組合わせによっており、また隣接屋根木枠組同士の緊
結により、屋根面の水平構面化を容易にすると共に、工
場での生産性および現地施工性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による本発明の屋根構造の斜視図であ
る。
【図2】図1の屋根構造における小屋枠組を示す斜視図
である。
【図3】図1の屋根構造における屋根木枠組パネルの部
分斜視図である。
【図4】図1の屋根木枠組パネルの取付け状況を示す屋
根構造の断面図である。
【図5】図1の屋根構造における隣接屋根木枠組パネル
同士の接合状況を示す部分断面図である。
【図6】図1の屋根構造における屋根トラスと壁組間の
あおり止め金物の取付け状況を示す部分断面図である。
【図7】他の屋根構造の斜視図である。
【図8】本発明の屋根構造において用いられる他の実施
例の屋根木枠組パネルである。
【図9】従来のたるき方式による屋根構造の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 壁組 2 天井根太パネル 3 屋根トラス 4,5 母屋 6 屋根パネル受け材 7 屋根木枠組パネル 16 頭つなぎ 17 妻壁 22,23,24,25 母屋受け材 26 縦枠材 27 横枠組 28 木枠組 29 屋根下張り板受け材 30 屋根下張り板 31 スクリューネイル 33 鼻かくし 35 上枠 36 壁下張り板 37 あおり止め金物 41 天井根太パネル 42 天井梁 43 束 44,46,47 母屋 48 妻壁 49,50,51 パネル受け材 52 屋根パネル受け材 53 屋根木枠組パネル 54 縦枠材 55 横枠材 56 欠き込み 57 屋根下張り板受け材 58 木枠組 59 屋根下張り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−149222(JP,A) 特開 平3−183844(JP,A) 実開 昭55−27741(JP,U) 実開 平3−90716(JP,U) 実開 昭60−51213(JP,U) 実開 昭64−33810(JP,U) 実公 平3−12089(JP,Y2) 実公 平3−19526(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 7/02 511 E04B 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面を天井根太材で形成した木枠組か
    らなる天井根太パネルで構成し、該天井根太パネルの上
    面の一部に面材を敷装して仮止めされた作業床として形
    成すると共に、たるき材を縦材として形成した木枠組の
    上面に該木枠組と同一面寸法の構造用面材を釘打ちによ
    り貼着して製した屋根木枠組パネルを、建屋の壁組に支
    持された屋根トラスに取り付けられた母屋受け材に係支
    され屋根の勾配方向に直角に張りわたした母屋に、該屋
    根木枠組パネルの上面側からのスクリューネイルの釘打
    ちにより接合し、前記屋根木枠組パネルの隣接する木枠
    組同士を釘打ちして相互接合してなり、前記屋根木枠組
    パネルを取り付けた屋根トラスと壁組間にあおり止め金
    物を施して緊結し、且つ、前記屋根木枠組パネルにより
    形成された軒先端に鼻かくしを取り付けてなり、前記母
    屋受け材が前記屋根トラスの上弦材中間部において鉤形
    であることを特徴とする枠組壁工法における屋根構造。
JP09069692A 1992-04-10 1992-04-10 枠組壁工法における屋根構造 Expired - Lifetime JP3341120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09069692A JP3341120B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 枠組壁工法における屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09069692A JP3341120B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 枠組壁工法における屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05287833A JPH05287833A (ja) 1993-11-02
JP3341120B2 true JP3341120B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=14005698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09069692A Expired - Lifetime JP3341120B2 (ja) 1992-04-10 1992-04-10 枠組壁工法における屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341120B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4769040B2 (ja) * 2005-07-27 2011-09-07 ミサワホーム株式会社 屋根部の施工方法
JP4708912B2 (ja) * 2005-08-11 2011-06-22 ミサワホーム株式会社 屋根部の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05287833A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6415575B1 (en) Zipper sheathing tie down
US6662517B1 (en) Retrofit hurricane-earthquake clip
US4005556A (en) Lightweight truss-framed house
US6047503A (en) Premanufactured wall frames with preinstalled hurricane strapping
US6490840B1 (en) Hurricane tie system for retrofit on existing structures
US6718698B1 (en) Fire-blocking hurricane-earthquake frieze plate
US7665253B1 (en) Retrofit hurricane-earthquake connector
US3611659A (en) Prefabricated roof structure
JP3341120B2 (ja) 枠組壁工法における屋根構造
JP2003064769A (ja) 木造建築物の建築方法
JP3876507B2 (ja) 小屋組構造およびその施工法
JP3403524B2 (ja) 緊結金具及び屋根における部材接合構造
JPH10169088A (ja) 屋根の構造体及び該構造体を備える屋根ユニット
JP3391916B2 (ja) 天井パネル及び屋根ユニット
JP2795905B2 (ja) 組立式寄棟屋根の構築用屋根ユニット
JP2996983B2 (ja) プレハブ住宅の施工方法
RU79587U1 (ru) Стропильная рама мансарды
JP2671181B2 (ja) 建築工法及び建築構造
JPS5814732Y2 (ja) 隅楝梁に対する母屋の取付け装置
GB2041060A (en) Rafters; roof structures
JP2817951B2 (ja) 組立式寄棟屋根の構築用屋根ユニット
JP2923394B2 (ja) 建物用小屋組の構築方法
JP2506440B2 (ja) 組立式寄棟屋根の架設方法
JPH10102664A (ja) 独立小屋束
JPH0430247Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10