JP2010281102A - 建築部材の補強構造 - Google Patents

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【課題】木製の桁と梁との接合に際して、木造建築物の外部側を構成する建築部材の外表面に建築用補強部材が露出しないようにして、美観を維持することを可能にしつつ、桁と梁とを強固にかつ耐久性良く補強することが可能な建築部材の補強構造を提供する。
【解決手段】木造建築物の外部側を構成する建築部材である、木製の桁1に対して、木製の梁3が嵌め込まれて接合され、桁1と梁3との接合は、金属製の羽子板ボルト4によって補強されている。羽子板ボルト4は、棒状のボルト部5が平板状の本体部6に連結されて構成されている。本体部6は、その先端部6aが桁1の外表面2まで達することなく、桁1の内部で停止する深さで桁1に挿入されている。本体部6の穴6bに対してボルト7が挿入され、ボルト7は桁1の外表面2に沿う方向に、桁1の内部を通り、ボルト7により羽子板ボルト4の本体部6が桁1に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、木造建築物の建築に際して、木材を組み立てて構成される建築部材の補強構造に関する。
日本では、建築物の構造部材として古くから木材が用いられており、このような木造建造物においては、木材を組み立てる際の強度をいかにして確保するかが極めて重要である。
古来の木造建造物においては、純粋に木材のみが使用されていたが、近年は、木造建造物においても、木材の接合部には金属製の金物が補強部材として使用されている。
図7、図8に、金属製の補強部材を用いた、従来の木材の接合の状況を示す。
図7において、木造建築物の外部側を構成する建築部材である、木製の桁51に対して垂直に、木製の梁52が嵌め込まれて接合されている。桁51と梁52との接合は、金属製の羽子板ボルト53によって補強されている。具体的には、羽子板ボルト53の一端は、桁51を貫通して桁51の外表面54側において、座金55を介してナット56によって締め付け固定されている。また、羽子板ボルト53の他端側は、金属製の平板57と一体化しており、この平板57は梁52の側面に沿って配置され、平板57と梁52にはボルト58が貫通し、ボルト58の両端は、ナット59、ナット60によって締め付け固定されている。
ところが、桁51の外表面54は、建造物の外部側の面であるため、図7に示す接合では、桁51の外表面54側に羽子板ボルト53の一端が突出する形態となり、外観上好ましくない。
図8は、これを改善した接合例であり、桁51の外表面54において、羽子板ボルト53の一端が現れる位置に凹部61を設け、羽子板ボルト53の一端がこの凹部61内で突出するようにし、凹部61に対して木栓62を嵌め込んでいる。このようにすることによって、羽子板ボルト53の一端が突出することによる外観上の問題点は解決されるものの、桁51と木栓62とは別個の部材であることから、木栓62を嵌め込むことによる強度低下がおこりやすく、また、木栓62と桁51との境界部に隙間が生じると、この境界部に水が浸み込む等の理由により、耐久性が低下する。
上述した問題点を解決することを目的とした建築部材の補強構造が、特許文献1に記載されている。
特開平9−21188号公報
特許文献1に記載されたものは、完成時に構造部材の表面が露出する軸組み構造を用いた際に、建築用補強部材が露出しないようにして、美観を維持することを可能にした建築部材の補強構造である。
この技術によると、建築用補強部材が露出しない点については、木造建造物の分野において大きな利点を有している。しかし、ここで用いられている建築用補強部材による補強は、金属製の建築用補強部材に穴を開け、この穴を介して、接合される対象物である木材に対してねじ止めする構造となっており、この補強方法では、木材の収縮によってねじによる固定が緩む可能性が高く、耐久性の点で問題を生じやすい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、木製の桁と梁との接合に際して、木造建築物の外部側を構成する建築部材の外表面に建築用補強部材が露出しないようにして、美観を維持することを可能にしつつ、接合対象となる桁と梁とを強固にかつ耐久性良く補強することが可能な建築部材の補強構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の建築部材の補強構造は、木造建築物の外部側を構成する建築部材である、木製の桁に対して、木製の梁が嵌め込まれて接合され、前記桁と前記梁との接合を補強する建築部材の補強構造であって、金属製の羽子板ボルトが前記梁に固定され、前記羽子板ボルトの本体部の先端部は、前記桁の外表面まで達することなく、前記桁の内部で停止する深さで前記桁に挿入されており、前記羽子板ボルトの本体部には第1の穴が設けられ、この第1の穴に対して第1のボルトが挿入され、前記第1のボルトは、前記桁の外表面に沿う方向に、前記桁の内部を通り、前記第1のボルトにより前記羽子板ボルトの本体部が前記桁に固定されていることを特徴とする。
木製の桁と梁との接合を補強する羽子板ボルトと、この羽子板ボルトを桁に固定するために使用される第1のボルトのいずれも、桁の外表面に露出しないため、木造建築物の外部側に金属製の補強部材が全く現れない構造とすることができ、木造建築物本来の外観を保持することができる。その上、金属製の羽子板ボルトは、これと交差する金属製の第1のボルトによって固定されており、金属製の部材同士の結合によって補強される構造となる。そのため、金属製部材を木材に対して直接固定して補強する場合と比較して、木材の収縮が生じても、その影響を受けにくく、耐久性に優れた補強構造とすることができる。
本発明においては、前記羽子板ボルトの本体部には棒状のボルト部が連結され、前記羽子板ボルトのボルト部は、前記本体部に連結されている側とは反対側において、断面がU字形の引き寄せ金物の空洞部に挿入されて、前記引き寄せ金物に押し付けられるように固定され、前記引き寄せ金物のU字形をなす先端部は、金属製の平板と一体となっており、前記平板は前記梁の側面に沿って配置され、前記平板に第2の穴が設けられており、この第2の穴に第2のボルトが挿入されて、前記第2のボルトにより前記平板が前記梁に固定されている構造とすることができる。
金属によって形成された羽子板ボルト、引き寄せ金物、平板が結合することによって、桁と梁との接合が補強される構造となるため、金属製の補強部材を直接木材に結合させて補強する場合と比べて、木材の収縮による影響を受けにくく、補強強度が低下しにくい。特に、羽子板ボルトのボルト部は、引き寄せ金物に押し付けられるように固定されているため、桁に対する梁の接合方向は、これらの金属製の補強部材によって補強される構造となり、接合の緩みを防止することができ、接合強度が向上する。
本発明においては、前記羽子板ボルトの本体部は、金属製の平板と一体となっており、前記平板は前記梁の側面に沿って配置され、前記平板に第3の穴が設けられており、この第3の穴に第3のボルトが挿入されて、前記第3のボルトにより前記平板が前記梁に固定されている構造とすることもできる。
いずれも金属によって形成された羽子板ボルト、平板が結合することによって、桁と梁との接合が補強される構造となるため、このような簡便な結合によっても、金属製の補強部材を直接木材に結合させて補強する場合と比べて、木材の収縮による影響を受けにくく、補強強度が低下しにくい。
本発明においては、前記平板には複数のビス穴が設けられ、このビス穴にビスが挿入されて前記平板は前記梁に固定されている構造とすることができる。
複数のビス穴を介して、平板がビスにより梁に固定されるため、補強部材の固定がより強固になる。
本発明によると、木製の桁と梁との接合に際して、木造建築物の外部側を構成する建築部材の外表面に建築用補強部材が露出しないようにして、美観を維持することを可能にしつつ、接合対象となる桁と梁とを強固にかつ耐久性良く補強することが可能な建築部材の補強構造を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る建築部材の補強構造を示す斜視図である。 図1における矢印Aの方向から見た平面図である。 図1における矢印Bの方向から見た側面図である。 本発明の第2実施形態に係る建築部材の補強構造を示す斜視図である。 図4における矢印Aの方向から見た平面図である。 図4における矢印Bの方向から見た側面図である。 金属製の補強部材を用いた、従来の木材の接合の状況を示す図である。 金属製の補強部材を用いた、従来の木材の接合の状況を示す図である。
以下、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1、図2、図3に、本発明の第1実施形態に係る建築部材の補強構造を示す。図1はその斜視図であり、図2は、図1における矢印Aの方向から見た平面図であり、図3は、図1における矢印Bの方向から見た側面図である。
図1、図2、図3において、木製の桁1が木造建築物の外部側を構成する建築部材であり、木製の桁1の外表面2が木造建築物の外観をなす面である。ここでは、木製の桁1に対して垂直に、木製の梁3が嵌め込まれて接合されている例を示しているが、桁1と梁3との接合角度はこれに限定されず、任意である。また、桁1に対して複数の他の梁が嵌め込まれて接合されることにより、木造建築物の構造体が形成されるが、ここでは、その代表例として、桁1に対して1本の梁3が接合されている例に基づいて説明する。
桁1と梁3との接合は、羽子板ボルト4によって補強されている。以下に、羽子板ボルト4による補強の詳細を説明する。
羽子板ボルト4は金属によって形成され、棒状のボルト部5が平板状の本体部6に連結されて構成されている。桁1には、外表面2とは反対側から、羽子板ボルト4の本体部6を挿入するための挿入穴1aが設けられ、本体部6は、外表面2とは反対側から、その先端部6aが桁1の外表面2まで達することなく、桁1の内部で停止する深さで桁1に挿入されている。本体部6には穴6bが設けられ、この穴6bに対してボルト7が挿入され、ボルト7は、桁1の上面8と下面9とを結ぶ方向に、桁1を貫通し、上面8側において座金10を介してナット11で締め付け固定されるとともに、下面9において座金12を介してナット13で締め付け固定される。
このような補強を行うと、木製の桁1の外表面2には、金属製の補強部材が全く露出しないため、美観の点で優れるとともに、羽子板ボルト4は、桁1を上下方向に貫通するボルト7によって固定されているため、桁1に強固に固定される。羽子板ボルト4とボルト7とを結合するために、羽子板ボルト4の本体部6に設けられる穴6bの大きさは、ボルト7が貫通するに必要な程度にできるだけ小さいほうが好ましく、ボルト7の外周が穴6bの外周に接触できるようにしておくのが良い。こうすることにより、羽子板ボルト4とボルト7とが接触して結合する構造となり、木材の収縮による影響を受けにくい。
なお、ボルト7による羽子板ボルト4の固定は、桁1に対してボルト7を貫通させずに、桁1の上面8において座金10を介してナット11で締め付け固定し、ボルト7の下端は本体部6の穴6bを通過してその下方に留まるようにしてもよい。あるいは、桁1に対してボルト7を貫通させずに、桁1の下面9において座金12を介してナット13で締め付け固定し、ボルト7の上端は本体部6の穴6bを通過してその上方に留まるようにしてもよい。
ボルト7による羽子板ボルト4の固定を、上述したどの形態で行うかは、桁1の上下方向の厚み等を考慮して適宜選択できる。例えば、桁1の上下方向の厚みが相当に厚い場合には、桁1に対してボルト7を貫通させたほうが、羽子板ボルト4をしっかりと固定することができ、必要に応じて、羽子板ボルト4を桁1の上下方向に多段に配置することもできる。その逆に、桁1の上下方向の厚みが薄い場合には、桁1に対してボルト7を貫通させずに、桁1の上面8または下面9の一方のみで、簡略に固定する固定法を選択することができる。
上述したいずれの場合においても、ボルト7は、桁1の外表面2に沿う方向に、桁1の内部を通り、ボルト7により羽子板ボルト4の本体部6が桁1に固定されており、金属製の羽子板ボルト4は、これと交差する金属製のボルト7によって固定される構造となるため、木造建築物の外部側に金属製の補強部材が全く現れない構造とすることができるとともに、木製の桁1の収縮が生じても、その影響を受けにくいため、補強強度が高いレベルで維持される。
羽子板ボルト4のボルト部5は、平板状の本体部6に連結されている側とは反対側において、断面がU字形の引き寄せ金物20の空洞部に挿入され、ボルト部5の端部は、座金21を介してナット22によって締め付け固定されている。その結果、羽子板ボルト4のボルト部5は、引き寄せ金物20に押し付けられるように固定されている。
引き寄せ金物20は、金属によって形成されており、U字形をなす先端部は、金属製の平板23と一体となるように形成されている。平板23は梁3の側面3aに沿って配置され、平板23の一部に穴24が設けられており、この穴24にボルト25が挿入されて、ボルト25の一端は側面3aにおいてナット26により締め付け固定されている。ボルト25は、梁3を貫通し、平板23が配置された側とは反対側の側面3bにおいて、座金27を介してナット28により締め付け固定されている。
上述した建築部材の補強構造では、いずれも金属によって形成された羽子板ボルト4、引き寄せ金物20、平板23が結合することによって、桁1と梁3との接合が補強される構造となるため、特許文献1に記載されたもののように、金属製の補強部材を直接木材に結合させて補強する場合と比べて、木材の収縮による影響を受けにくく、補強強度が低下しにくい。
特に、図1において矢印Cで示す、梁3の桁1に対する接合方向である梁3の長手方向は、梁3が桁1に対して嵌め込まれた方向であり、木材の収縮によって接合強度が影響を受けやすいが、羽子板ボルト4のボルト部5は、引き寄せ金物20に押し付けられるように固定されているため、梁3の桁1に対する接合方向は、金属製の補強部材によって補強される構造となり、接合の緩みを防止することができ、接合強度が向上するとともに、耐久性が向上する。
図4、図5、図6に、本発明の第2実施形態に係る建築部材の補強構造を示す。図4はその斜視図であり、図5は、図4における矢印Aの方向から見た平面図であり、図6は、図4における矢印Bの方向から見た側面図である。
図4、図5、図6において、木製の桁1が木造建築物の外部側を構成する建築部材であり、木製の桁1の外表面2が木造建築物の外観となる面である。ここでは、木製の桁1に対して垂直に、木製の梁3が嵌め込まれて接合されている例を示しているが、桁1と梁3との接合角度はこれに限定されず、任意である。また、桁1に対して複数の他の梁が嵌め込まれて接合されることにより、木造建築物の構造体が形成されるが、ここでは、その代表例として、桁1に対して1本の梁3が接合されている例に基づいて説明する。
桁1と梁3との接合は、羽子板ボルト4によって補強されている。以下に、羽子板ボルト4による補強の詳細を説明する。
羽子板ボルト4は金属によって形成され、平板状の本体部6を有している。桁1には、外表面2とは反対側から、羽子板ボルト4の本体部6を挿入するための挿入穴1aが設けられ、本体部6は、外表面2とは反対側から、その先端部6aが桁1の外表面2まで達することなく、桁1の内部で停止する深さで桁1に挿入されている。本体部6には穴6bが設けられ、この穴6bに対してボルト7が挿入され、ボルト7は、桁1の上面8と下面9とを結ぶ方向に、桁1を貫通し、上面8側において座金10を介してナット11で締め付け固定されるとともに、下面9において座金12を介してナット13で締め付け固定される。
このような補強を行うと、木製の桁1の外表面2には、金属製の補強部材が全く露出しないため、美観の点で優れるとともに、羽子板ボルト4は、桁1を上下方向に貫通するボルト7によって固定されているため、桁1に強固に固定される。羽子板ボルト4とボルト7とを結合するために、羽子板ボルト4の本体部6に設けられる穴6bの大きさは、ボルト7が貫通するに必要な程度にできるだけ小さいほうが好ましく、ボルト7の外周が穴6bの外周に接触できるようにしておくのが良い。こうすることにより、羽子板ボルト4とボルト7とが接触して結合する構造となり、木材の収縮による影響を受けにくい。
なお、この実施形態においても、ボルト7による羽子板ボルト4の固定は、桁1に対してボルト7を貫通させずに、桁1の上面8において座金10を介してナット11で締め付け固定し、ボルト7の下端は本体部6の穴6bを通過してその下方に留まるようにしてもよい。あるいは、桁1に対してボルト7を貫通させずに、桁1の下面9において座金12を介してナット13で締め付け固定し、ボルト7の上端は本体部6の穴6bを通過してその上方に留まるようにしてもよい。
羽子板ボルト4の平板状の本体部6は、金属製の平板23と一体となるように形成されている。平板23は梁3の側面3aに沿って配置され、平板23の一部に穴24が設けられており、この穴24にボルト25が挿入されて、ボルト25の一端はナット26により締め付け固定されている。ボルト25は、梁3を貫通し、平板23が配置された側とは反対側の側面3bにおいて、座金27を介してナット28により締め付け固定されている。
平板23には、複数のビス穴30が設けられており、このビス穴30にビス31が挿入されて平板23は梁3に固定されている。なお、平板23を梁3に固定する際に、ビス31を用いることは、この第2実施形態に限らず、第1実施形態においても適用することができる。いずれの実施形態においても、板23の梁3への固定は、ボルト25による固定が主たる要素であり、ビス31による固定は副次的な要素であるが、ビス止めによって、板23を複数個所において均等な力で押えることができるため、補強の耐久性は向上する。
上述した建築部材の補強構造では、いずれも金属によって形成された羽子板ボルト4、平板23が結合することによって、桁1と梁3との接合が補強される構造となるため、特許文献1に記載されたもののように、金属製の補強部材を直接木材に結合させて補強する場合と比べて、木材の収縮による影響を受けにくく、補強強度が低下しにくい。
本発明は、木造建築の分野において利用され、木製の桁と梁との接合に際して、木造建築物の外部側を構成する建築部材の外表面に建築用補強部材が露出しないようにして、美観を維持することを可能にしつつ、接合対象となる桁と梁とを強固にかつ耐久性良く補強することが可能な建築部材の補強構造として利用することができる。
1 桁
1a 挿入穴
2 外表面
3 梁
3a、3b 側面
4 羽子板ボルト
5 ボルト部
6 本体部
6a 先端部
6b 穴
7 ボルト
8 上面
9 下面
10、12、21、27 座金
11、13、22、26、28 ナット
20 引き寄せ金物
23 平板
24 穴
25 ボルト
30 ビス穴
31 ビス

Claims (4)

  1. 木造建築物の外部側を構成する建築部材である、木製の桁に対して、木製の梁が嵌め込まれて接合され、前記桁と前記梁との接合を補強する建築部材の補強構造であって、
    金属製の羽子板ボルトが前記梁に固定され、前記羽子板ボルトの本体部の先端部は、前記桁の外表面まで達することなく、前記桁の内部で停止する深さで前記桁に挿入されており、前記羽子板ボルトの本体部には第1の穴が設けられ、この第1の穴に対して第1のボルトが挿入され、前記第1のボルトは、前記桁の外表面に沿う方向に、前記桁の内部を通り、前記第1のボルトにより前記羽子板ボルトの本体部が前記桁に固定されていることを特徴とする建築部材の補強構造。
  2. 前記羽子板ボルトの本体部には棒状のボルト部が連結され、前記羽子板ボルトのボルト部は、前記本体部に連結されている側とは反対側において、断面がU字形の引き寄せ金物の空洞部に挿入されて、前記引き寄せ金物に押し付けられるように固定され、
    前記引き寄せ金物のU字形をなす先端部は、金属製の平板と一体となっており、前記平板は前記梁の側面に沿って配置され、前記平板に第2の穴が設けられており、この第2の穴に第2のボルトが挿入されて、前記第2のボルトにより前記平板が前記梁に固定されていることを特徴とする請求項1記載の建築部材の補強構造。
  3. 前記羽子板ボルトの本体部は、金属製の平板と一体となっており、前記平板は前記梁の側面に沿って配置され、前記平板に第3の穴が設けられており、この第3の穴に第3のボルトが挿入されて、前記第3のボルトにより前記平板が前記梁に固定されていることを特徴とする請求項1記載の建築部材の補強構造。
  4. 前記平板には複数のビス穴が設けられ、このビス穴にビスが挿入されて前記平板は前記梁に固定されていることを特徴とする請求項2または3記載の建築部材の補強構造。
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