JP4085296B2 - 防水構造及び防水工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は家屋の防水に関し、さらに詳しくは、外壁裏や屋根裏に用いられて防水性や透湿性や強度に優れた防水建材、および、通気層があって防水性と透湿性に優れた外壁や屋根の防水工法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、断熱材と外壁との間に通気層を設ける場合には、断熱材の外側に、防水、防風の機能と内部結露防止の機能を備えた透湿防水シートが使用されている。その使用方法の一例を図16に示すが、透湿防水シートを横に広げながら固定していく、いわゆる横張り工法の例である。まず、透湿防水シート50を建物の土台52に沿って一周するまで張り、柱54や間柱56にタッカーで留める。次に、すでに張られた透湿防水シート50と90mm以上重ね合わせながら、その上方に透湿防水シート50を新たに張り、順次同様にして、外壁下地部分の全面を透湿防水シート50で覆う。透湿防水シート50の外側に縦胴縁60を適当な間隔で設けサイディング材等の外壁材62を張りつける。その結果、図17に示されるように、透湿防水シート50と外壁材62との間に、縦胴縁60と同じ厚さの通気層64が形成されるので、外壁材62の裏を上下に空気が移動できるようになる。
【0003】
本例の従来工法において、透湿防水シート50の外側に外壁材62を張りつけるのは、透湿防水シート50を張ってから直ちに行われるのではなく、一般的にかなりの期間、長ければ2か月もの後に行われる。したがって、この間は透湿防水シート50が裸でさらされることになり、強風等を受ければ破損するトラブルが発生する。特に、タッカー留めの部分が破れることが多い。このため、透湿防水シート50のJIS(A 6111)にもタッカー留め強さの規程が設けられているが、この値は平均的な状況を想定して定められたものであり、建築現場が受ける種々様々な状況下では、透湿防水シートが破損するトラブル発生を防止するための十分な歯止めにはなっていない。
【0004】
また、本例の従来工法においては、胴縁60がスペーサーとなって通気層64が形成されている。したがって、横張りの外壁材62が用いられる時には、縦胴縁60としなければならないため上下に長い通気層となり、縦張りの外壁材が用いられる時には、横胴縁としなければならないため横に長い通気層となる。通気層の通気方向は、本来、建物内の温度や湿度をコントロールする手段として自由に選択されるべきであり、上述のように、外壁材の制約を受けて受動的に定められるものではない。このため、通気の方向を自由に選択できる工法の開発が期待されている。また、胴縁を設ける面倒な作業を省略できる工法の開発も待たれている。
【0005】
一方、屋根の防水に関しても通気性の必要が指摘されている。すなわち、合板等の屋根下地材にアスファルトルーフィング等の非透湿性水シート防水シートを重ねる従来の防水工法では、防水シートと屋根下地材間に水分が溜まり、結露して断熱機能が低下したり、合板や木板等の屋根下地材が腐朽しやすくなる等の問題があった。外壁に対するのと同様に透湿防水シートを用いることが検討されたが、屋根防水では、外壁の防水よりさらに確実な防水機能が要請されることや、透湿防水シートを留めるタッカー等の留め穴から水が浸透する問題などがあり、実用に至ってない。
【0006】
本発明者は、上述した問題点に鑑み、透湿性、防水性、強風等に対する抵抗性等々に優れた防水建材、及び、外壁裏や屋根裏における通気性防水を容易に実施できる防水工法について鋭意検討を重ねた結果本発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の防水構造は、透湿防水シートと波状成形シートとが複合され該透湿防水シート及び波状成形シートの間に第一の通気層を有する防水建材を含む防水構造であり、家屋の柱に張られた内壁材と、該柱の間に設けられた断熱材と、該断熱材の外側に前記波状成形シートを外壁側にして張られた前記防水建材と、波状成形シートとほぼ同一の波状表面を有するジョイントスペーサーを介して該防水建材に固定された外壁材と、から構成され、前記波状成形シート及び外壁材の間に、前記ジョイントスペーサーによって第二の通気層が形成され、前記第一の通気層が上下の通気を可能とし、前記第二の通気層が横方向の通気を可能とすることを特徴とする。本発明に係る防水建材の要旨とするところは、透湿防水シートと波状成形シートとが複合されたことにあり、さらに、波状成形シートが防水シートとされたことにあり、また、そのつづり針保持強さが15N以上とされたことにある。
【0008】
またさらに、かかる防水建材において、長尺又は長方形のシートであって、その長手方向の一辺に沿って波状成形シート単独部分が設けられたことにある。
【0009】
さらにまた、かかる防水建材において、長尺又は長方形のシートであって、その長手方向の一辺に沿って透湿防水シート単独部分が設けられ、透湿防水シート単独部分の波状成形シート側表面に粘着材が塗布されたことにある。
【0010】
さらに、かかる防水建材において、波状成形シート表面に滑り止め加工が施されたことにある。
【0011】
また、本発明に係る防水工法の要旨とするところは、透湿防水シートと波状成形シートとが複合化された防水建材を、波状成形シート側を外壁材又は屋根材の裏側に向け、柱、間柱、外壁下地材、屋根下地材等に取り付けることにある。特には、透湿防水シートと波状成形シートとが複合され該透湿防水シート及び波状成形シートの間に第一の通気層を有する防水建材を用いた防水工法であり、家屋の柱に内壁材を張るステップと、前記柱の間に断熱材を設けるステップと、該断熱材の外側に、前記波状成形シートを外壁側にして前記防水建材を張るステップと、波状成形シートとほぼ同一の波状表面を有するジョイントスペーサーを介して該防水建材に外壁材を固定するステップと、を含み、前記波状成形シート及び外壁材の間に、前記ジョイントスペーサーによって第二の通気層が形成され、前記第一の通気層が上下の通気を可能とし、前記第二の通気層が横方向の通気を可能とすることを特徴とする。
【0012】
さらに、かかる防水工法において、波状成形シートとほぼ同一の波状表面を有するジョイントスペーサーが用意され、ジョイントスペーサーと波状成形シートとが重ねられた部分を介し、釘又はボルトによって外壁材を柱、間柱、外壁下地材、屋根下地材等に取り付けることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る防水建材及防水工法の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】
図1は本発明に係わる防水建材10の一例を示し、波状成形シート12と透湿防水シート14とが複合されていて、両者の間には筒状の通気層13が形成されている。透湿防水シート14は特に限定されないが、JIS(A 6111)で規程される透湿性、防水性、結露防止性等々を備えていることが好ましい。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンからなる不織布やフィルムを好ましく使用できる。
【0015】
波状成形シート12は、透湿防水シート14を強風等から保護すると共に、透湿防水シート14との間に通気層13を形成する機能を有する。したがってその形状は、図1又は図2(a)に示されるような、断面が曲線だけからなる形状に限定されず角張った断面を有する形状であってもよい。例えば、図2(b)に示されるように、矢板鋼板のように台形部分が反復連続した形状、あるいは図2(c)に示されるように、コの字形部分が反復連続した形状とされてもよい。あるいはまた、図2(d)に示されるように、半円形部分が反復連続した形状とされれば、透湿防水シート14を貼って半円形部分を通気層13とすることにより、特に通気性の優れた防水建材10を構成できる。波形状の高さは10mm〜20mm位が好ましいが、この範囲に限定されるものではない。
【0016】
波状成形シート12の材質も特に限定されないが、波状に成形された形状が安定に保たれるだけの剛性が必要とされる。また、波状に成形される加工性の良さも要求される。例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等の樹脂、厚紙、鋼板等々を用いることが出来る。波状に成形する手段は、ダンボールの製造と同様にして、平板状物を連続的に曲げ加工する方法、樹脂の押出し成形、鋼板のプレス成形等々を利用できる。
【0017】
波状成形シートと透湿防水シートとの複合固定は、接着や熱融着等によって行われる。特に熱融着法は接着剤などを必要としないので、コストが軽減されリサイクル使用しやすい等のメリットがある。熱融着するためには、波状成形シートと透湿防水シートの材質が類似しなければならず、例えば、ポリエチレンの不織布からなる透湿防水シートと、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる波状成形シート等を組み合わすことができる。
【0018】
本発明に係わる防水建材の形状は特に限定されないが、長尺又は長方形であることが好ましい。長方形を基本とした家屋の外壁や屋根に敷設し易いためであり、ロール状に巻いたり積み重ねたりして保管や運搬が楽になるためでもある。波状成形シートと透湿防水シートとが重合された防水建材は、従来の透湿防水シートに較べて剛性が高く腰があるので、外壁下地や屋根下地への取り付け作業が大幅に改善される。
【0019】
図3は、本発明に係わる防水建材を用い、外壁の内側に通気性の防水を施した例を示している。その構成を説明すれば、まず、柱18、間柱20、グラスウール等の断熱材22からなる層を挟んで、その内側にプラスターボード等からなる内壁材16が張られ、その外側に防水建材10が張られている。防水建材10は、波状成形シート12がサイディング等からなる外壁材24に対するように張られており、その波状形状と同様の表面形状を有するジョイントスペーサー26を介し、外壁材24が柱18や間柱20に釘やボルト等により固定されている。
【0020】
本例の外壁によれば、断熱材22内の空気は透湿防水シート14を通過して防水建材10自体が有する通気層13に自由に出入りすることができるので、結露等が生ぜず断熱機能が有効に維持される。また、外壁材24、透湿防水シート14の防水機能に加えて波状成形シート12の防水機能も寄与するので、従来の外壁より防水機能がさらに向上する。壁内の通気に関しては、防水建材10内の通気層13が上下の通気路となり、ジョイントスペーサー26と等しい厚さで新たに形成される通気層15が横方向の通気を可能とするので、全体として、外壁内の通気性は大幅に向上する。
【0021】
本例の外壁を構築する場合には、外壁材24が張られる前の防水建材10が裸でさらされている時でも、波状成形シート12が透湿防水シート14を保護しているので、従来のように透湿防水シート14が強風等を受けて破損することがない。波状成形シート12が防水シートとされれば、透湿防水シート14の防水機能に加えてさらに防水機能を高めることができる。このため、外壁材24が張られる前の時期の漏水や、外壁が完成した後の漏水や腐朽がさらに防止される効果がある。
【0022】
防水建材10を柱18や間柱20に固定する方法、あるいは、2×4工法の場合には、合板等からなる外壁下地に固定する方法は特に限定されないが、作業性の良さからタッカー留めによるのが好ましい。波状成形シート12があまり固ければタッカー留めできない。また、あまり弱ければ強風等で破損してしまい、透湿防水シート14を保護することができないので好ましくない。タッカー留めが可能であり、少なくともJIS(A 6111)で規定されるつづれ針保持強さが15N以上であることが好ましい。
【0023】
図4は、屋根の防水に防水建材10を用いた例を示す。すなわち、屋根下地材28に、波状成形シート12が屋根材30に対するように防水建材10を固定し、桟32を介して屋根材30を配設した例である。屋根下地材28に含まれる水分は、透湿防水シート14を透過して通気層13に移動できるので結露が生じない。また、屋根裏にこもる熱気も透湿防水シート14を通過して拡散するので、夏期の室温上昇を緩和できる効果がある。
【0024】
また、本例の屋根防水工法によれば、屋根材30に漏水箇所が発生したとしても、そこから漏れる雨水は波状成形シート12の上に落ち、その列状窪みを樋のように伝わって流れるので、従来のアスファルトルーフィングを使用する場合に較べ、より安全確実に防水できる。
【0025】
波状成形シート12をプラスチック等で製造した場合、その表面が滑りやすくなって、防水建材10上に屋根材30を敷設する作業が危険となりやすい。したがって波状成形シート12の表面を滑らないように加工しておくことが好ましい。この滑り留めを施す加工方法は特に限定されないが、例えば、波状成形シート12の成形時に、その畝状突起の頂点部を熱的に粗面化する方法や、セメントや樹脂等を吹き付け塗布する方法等々を利用できる。施工する前に予め防水建材10に滑り留め加工しておくことが好ましいが、少量使用の場合等には、防水建材10を敷設しながら現場で加工してもよい。
【0026】
防水建材10は長尺状又は長方形とされるのが好ましいが、特にこれらの形状に限定されるものではない。波状成形シート12の畝状突起が、長尺状又は長方形の長手方向と直角に伸びるように成形されれば、長尺状又は長方形の防水建材10は、その長手方向に丸めて巻きやすくなり、ハンドリングや保管や運搬が非常に便利になる。防水建材10の幅は、ハンドリング性を考慮して1mから2m位とされるのが好ましい。また、その重量は1kg/m2 位とされるのが好ましい。
【0027】
家屋の外壁や屋根の大きさは、防水建材10の大きさより大きいため、施工に当たっては、防水建材10の継ぎ目が必ず発生する。継ぎ目の防水性が不備であればそこから水が漏れてしまうので慎重な対応が必要である。図5及び図6は、横張り工法において波状成形シート12が重なるように継ぎ、継ぎ目の防水性を確保しようとする工夫の説明図である。すなわち、図5に示される防水建材10では、その長手方向に沿った下辺部の透湿防水シート14が切欠され波状成形シート単独部分38とされている。この波状成形シート単独部分38を、下方に配設した防水建材11の上辺部に重ねれば、図6に示されるように、波状成形シート12が2重に重ねられて漏水しにくい継ぎ目34が形成される。また通気層13も継ぎ目34を通して連続するので、上下方向の通気性も損なわれることがない。
【0028】
また、図7及び図8は、縦張り工法における同様の工夫を説明するものである。すなわち図7に示されるように、防水建材10の、その長手方向に沿った右辺部に波状成形シート単独部分38が設けられている。この波状成形シート単独部分38を、右側にすでに配設された防水建材11の左辺部に重ねることにより、図7に示されるように、波状成形シート12が2重に重ねられて漏水しにくい継ぎ目34を形成できる。
【0029】
図9及び図10は、継ぎ目の防水性を確保するための別の工夫を説明するものであり、横張り工法を例にしている。すなわち、図9に示される防水建材10では、その長手方向に沿った上辺部の波状成形シート12が切欠され透湿防水シート単独部分40とされている。この透湿防水シート単独部分40の波状成形シート12側表面には粘着層36が設けられている。図10に示されるように、下方に配設された防水建材10の透湿防水シート単独部分40に、防水建材11の下辺部を重ね、透湿防水シートどうしを粘着層36で貼り合わすことにより継ぎ目34が形成される。本継ぎ目34では、透湿防水シート14どうしが粘着層36で貼り合わされ、波状成形シート12どうしも密接されるので漏水することがない。また、図11及び図12は、縦張り工法における同様の工夫を説明するものである。
【0030】
さらに確実な継ぎ方法は、図13に示されるように、上辺部に透湿防水シート単独部分40を設け、下辺部に波状成形シート単独部分38が設けられた防水建材10とすることである。図14に示されるように、上辺では波状成形シート12が2重に重ねられ、下辺では透湿防水シート14どうしが粘着層36で貼り合わされた継ぎ目34が形成されるので、防水性がさらに向上する。
【0031】
上述した例では、波状成形シート12の畝状突起が上下方向に並ぶように防水建材10を配設していたが、横方向に畝状突起が並ぶように施工することも可能である。屋内の換気システムや温調システム等との関係で、通気層13内を通る空気の方向を上下にするか横にするかの得失を判断して適切に対応できる。
【0032】
波形の表面をしたジョイントスペーサー26は、外壁材を釘やボルト等で固定する際に波状成形シートが潰れないようにする目的で主に使用される。図15に(a)に例示されるジョイントスペーサー26は、畝状突起を跨ぐようにして用いられる横型であり、同図(b)に例示されるジョイントスペーサー26は、畝状突起に沿って用いられる縦型である。波状成形シートが比較的固くて潰れにくい場合には、ジョイントスペーサーを用いないで、防水建材を挟んで外壁材を直接柱や外壁下地に固定することができるが、その結果、従来工法で使用されていた胴縁を省略しても通気層13が備えられた透湿性防水となり、胴縁の材料コストや胴縁張りの作業コストが省ける効果が得られる。
【0033】
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、透湿防水シートの材質、波状成形シートの材質や形状、透湿防水シートと波状成形シートの重合方法、ジョイントスペーサーの材質や形状、防水建材を取り付ける部位や方法等につき、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0034】
本発明の実施例を以下に詳しく説明する。
【0035】
実施例1
波状プラスチックボードの製造装置を利用して、図2(d)に示されるのと同様形状の、ポリエチレンからなる防水性の波状成形シート12を製造した。その畝状突起の高さは15mmであり700g/m2 の重さであった。透湿防水シートは市販のポリエチレンからなる不織布(デュポン株式会社製、タイベック、60g/m2 )を使用した。波状成形シート12と透湿防水シート14とをカレンダー方式で熱融着し図13に示されるのと同様の防水建材10を得た。波状成形シート単独部分38の幅は910mm、透湿防水シート単独部分40の幅は960mmであった。また、粘着層36は、上述の熱融着工程で両面粘着テープ(住化プラステック株式会社製、カットエースSBW・50mm)を貼りつけて形成した。本防水建材は通常建築現場で行われているタッカー留めが可能であった。
【0036】
実施例2
実施例1で製造した防水建材10を用いて、図3に示されるのと同様の外壁を構築した。発泡ポリスチレンからなるジョイントスペーサー26は図15(a)に示されるのと同様の形状であり、幅10cm、厚さ5cmであった。
【0037】
実施例3
実施例1で製造した防水建材10の波状成形シート12の畝状突起部頂点部に、熱ギヤロールを接触させてピッチ6mmの溝を刻み粗面加工した。本波状成形シート12と14mm×36mmの木製桟32を用い、図4に示されるのと同様の屋根を構築した。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係わる防水建材によれば、透湿防水シートが波状成形シートによって保護されるので、強風を受けたりしても透湿防水シートが破損しない。また、波状成形シートと透湿防水シートとの間に通気層が形成されているので、胴縁等を用いてわざわざ通気層を設ける手間を省くことが可能である。
【0039】
さらに、波状成形シートが防水シートとされれば、透湿防水シートの防水機能に加えてさらに防水機能が高まるので、外壁材が張られる前の時期の漏水や、外壁が完成した後の漏水や腐朽から家屋を確実に守ることができる。また、屋根材の下に用いられる場合には、波状成形シートの列状窪みが樋として機能するので、防水機能がさらに向上する。
【0040】
またさらに、タッカー留めが可能な防水建材で、そのつづれ針保持強さが15N以上とされれば、防水建材を取り付ける作業が容易になり、強風等による損傷を防ぐことができる。
【0041】
また、長尺状又は長方形の防水建材とされて、その長手方向に沿った一辺に波状成形シート単独部分が設けられれば、この波状成形シート単独部分を隣接する防水建材の一部に重ねることにより、波状成形シートが2重に重ねられて漏水しにくい継ぎ目を形成できる。
【0042】
あるいは、その長手方向に沿った一辺に透湿防水シート単独部分が設けられ、その表面に粘着層が設けられれば、この透湿防水シート単独部分を隣接する防水建材の一部に重ね、透湿防水シートどうしを粘着層で貼り合わすことにより継ぎ目34を形成できる。この継ぎ目では、透湿防水シートどうしが粘着層で貼り合わされ、波状成形シートどうしも密接されるので漏水することがない。
【0043】
また、本発明に係わる防水工法によれば、透湿防水シートと波状成形シートからなる防水建材が用いられるので、透湿性があり通気層を備えた防水を、外壁や屋根等の施すことができる。
【0044】
さらに、波状成形シートとほぼ同一の表面形状をしたジョイントスペーサーを介して外壁材を固定すれば、防水建材の損傷や変形が防止されて十分の防水機能と通気・透湿機能を有する外壁を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水建材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係り、波状成形シートの形状例を模式的に説明する側面図であり、同図(a)は波板状に曲面が連なる形状、同図(b)は台形が反復して連なる形状、同図(c)はコの字形が反復して連なる形状、同図(d)は半円形が連なる形状の例である。
【図3】本発明に係り、図1に示される防水建材を用いて外壁を構成した例を模式的に示す斜視断面図である。
【図4】本発明に係り、図1に示される防水建材を用いて屋根が構成される例を模式的に示す斜視断面図である。
【図5】本発明に係り、防水建材の他の一例を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図6】本発明に係り、図5に示される防水建材どうしの継ぎ目を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図7】本発明に係り、防水建材の他の一例を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は上面図である。
【図8】本発明に係り、図7に示される防水建材どうしの継ぎ目を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は上面図である。
【図9】本発明に係り、防水建材の他の一例を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図10】本発明に係り、図9に示される防水建材どうしの継ぎ目を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図11】本発明に係り、防水建材の他の一例を示す上面図である。
【図12】本発明に係り、図11に示される防水建材どうしの継ぎ目を示す上面図である。
【図13】本発明に係り、防水建材の他の一例を示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図14】本発明に係り、図13に示される防水建材どうしの継ぎ目を拡大して示すものであり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図15】本発明に係り、波状表面のジョイントスペーサーの例を示す斜視図であり、同図(a)は横型、同図(b)は縦型の例である。
【図16】従来例に係り、通気層が設けられた外壁を構築すための、透湿防水シートの横張り工法を模式的に説明する正面図である。
【図17】従来例に係り、図16で説明される工法によって構築された外壁の構造を示す斜視断面図である。
【符号の説明】
10、11:防水建材
12:波状成形シート
13、15、64:通気層
14、50:透湿防水シート
16、66:内壁材
18、54:柱
20、56:間柱
22、68:断熱材
24、62:外壁材
26:ジョイントスペーサー
28:屋根下地
30:屋根材
32:桟
34:継ぎ目
36:粘着層
38:波状成形シート単独部分
40:透湿防水シート単独部分
52:土台
58:桁
60:縦胴縁
Claims (2)
- 透湿防水シートと波状成形シートとが複合され該透湿防水シート及び波状成形シートの間に第一の通気層を有する防水建材を含む防水構造であり、
家屋の柱に張られた内壁材と、該柱の間に設けられた断熱材と、該断熱材の外側に前記波状成形シートを外壁側にして張られた前記防水建材と、波状成形シートとほぼ同一の波状表面を有するジョイントスペーサーを介して該防水建材に固定された外壁材と、から構成され、
前記波状成形シート及び外壁材の間に、前記ジョイントスペーサーによって第二の通気層が形成され、前記第一の通気層が上下の通気を可能とし、前記第二の通気層が横方向の通気を可能とする防水構造。 - 透湿防水シートと波状成形シートとが複合され該透湿防水シート及び波状成形シートの間に第一の通気層を有する防水建材を用いた防水工法であり、
家屋の柱に内壁材を張るステップと、
前記柱の間に断熱材を設けるステップと、
該断熱材の外側に、前記波状成形シートを外壁側にして前記防水建材を張るステップと、
波状成形シートとほぼ同一の波状表面を有するジョイントスペーサーを介して該防水建材に外壁材を固定するステップと、を含み、
前記波状成形シート及び外壁材の間に、前記ジョイントスペーサーによって第二の通気層が形成され、前記第一の通気層が上下の通気を可能とし、前記第二の通気層が横方向の通気を可能とする防水工法。
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