JP3975880B2 - 表面被覆処理された粉体を含有してなる化粧料 - Google Patents

表面被覆処理された粉体を含有してなる化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体被覆剤に関する。そして、これを用いる粉体の表面被覆処理法に関する。さらに、表面被覆処理された粉体、これを含有してなる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に無機粉体及び有機粉体は、その種類によって表面状態が異なり、親水性で水分散性良好なものから、親油性で油分散性良好のものまで幅広く存存しているが、一般に、これらの無機粉体あるいは有機粉体を、化粧料、特にメーキャップ化粧料に配合する場合において、(1)大きな比重を有し、分散安定性に欠ける、(2)皮脂や汗により塗布色が経時的に変化する、(3)皮膚との親和性に欠ける等の問題点を有している。
【0003】
これらの技術的問題を解決するため、例えば、無機リン酸塩等のコーティングによる親水化処理、オイル分のコーティングによる親油化処理、有機シリコーンの焼付による疎水化処理等が、無機粉体の表面処理方法として一般に用いられている。しかしながら、前記の処理方法では、表面改質剤が脱落しやすく期待する効果が得られず、配合できる剤型が制限され、目的とする物理的性質が得られない欠点があった。
また、粉体は皮膚上の脂質や水分を吸収しやすいため、ファンデーションなどを塗布すると肌がかさつくなどの欠点があり、使用上大きな問題となっていた。特に、ツーウェイファンデーションに汎用される有機シリコーンの焼付による疎水化処理粉体は、化粧崩れを起こしにくいが、粉っぽく、肌がかさつきやすい傾向にあった。これらの問題点を解決するため、耐水性で且つ保湿性を有する無機粉体が求められていた。
一方、有機粉体は、表面が疎水性のため、保湿性が無く乾燥した季節に肌がかさついたり、粉体が浮き上がるという欠点を有している。これらの問題を解決するために、金属石鹸、水溶性コラーゲン、セルロース誘導体等を被覆することが提案されているが十分とは言えなかった。
【0004】
前記の問題に対して、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン重合体を被覆した化粧料用粉体の使用が開示されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に開示された重合体は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単独重合体もしくは炭素数1〜10の(メタ)アクリレートとの共重合体やスチレンとの共重合体であり、このような種類の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含む重合体では、無機粉体を被覆する場合は耐水性が充分ではなかった。また、有機粉体を被覆する場合は粉体との密着性が低いことから、前記問題点を完全に解決することができなかった。
したがって、特許文献1に記載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含む重合体を被覆した化粧料用粉体を含む化粧料では、化粧崩れ、肌の潤い、その性能の長時間の維持に問題があった。
更に、特許文献1には、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含む重合体を粉体にメカノカミケルにより被覆させる方法、及び粉体への吹きつけ方法が開示されている。しかしながら、メカノケミカルによる被覆方法では、被覆する重合体が分解し分子量が低下したり、ホスホリルコリン基の分解等が起きる。このため特許文献1記載の粉体は、重合体が剥がれやすく、目的とする物理的性質が得られにくいという問題を有していた。また、特許文献1に記載の吹きつけ方法では、粉体表面に均一に被覆することが難しいため、ロット間差が大きく、品質が安定しないという問題を抱えている。2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン含有共重合体を無機粉体表面に均一に被覆して得ることのできる処理法が新たに求められていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−118123号公報(第1−4頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、まず、粉体をスタック感が良く、シットリ感及び耐水性に優れてた粉体に表面処理することができる粉体被覆剤を提供することにある。
次に、温和で環境に優しい条件下で、粉体表面に粉体被覆剤を均一に被覆するための粉体の表面被覆処理法を提供することにある。
そして、シットリ感、使用感、化粧映え、密着性に優れており、また化粧持ちに優れた化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明を以下に示す。
(1)粉体100重量部に対して、下記式(1)で示され、重量平均分子量が5,000〜1,000,000である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体からなる粉体被覆剤0.01〜1重量部の範囲で表面被覆処理された粉体を含有してなる化粧料
【0008】
【化2】
Figure 0003975880
【0009】
(R1及びR2は、水素原子又はメチル基を示す。x及びyは構成単量体の合計モル数におけるそれぞれの構成単量体の割合を示し、x/(x+y)=0.2〜0.4である。)
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく述べる。
本発明の粉体被覆剤は、式(1)で示され、重量平均分子量が5,000〜1,000,000である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体からなる粉体被覆剤である。
【0011】
ここで、式(1)中のR1及びR2は、水素原子又はメチル基を示す。また、C1837基は、炭素数18の飽和アルキル基を示し、例えば、ステアリル基、イソステアリル基が好ましく挙げられ、入手性等の理由から、ステアリル基が最も好ましく挙げられる。不飽和基を含む場合には、飽和アルキル基より安定性に劣るため、また、炭素数が19以上のアルキル基の場合は、共重合体の製造を行う際、重合溶媒に対する溶解性が低下するため好ましくない。
【0012】
また、本発明に用いられる2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体において、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに由来する構成単位(A)とC1837基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位(B)の関係は、その合計モル数において、Aの割合xとBの割合yが、x/(x+y)が0.2〜0.4の関係になるよう選択される。尚、x/(x+y)が0.2未満の場合及び0.4を超える場合は、得られる粉体の耐水性及び保湿性が低くなるため好ましくない。更には、粉体の耐水性及び保湿性のバランスを保つためにx/(x+y)は、0.25〜0.35であるのが好ましい。
【0013】
本発明に用いる2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体は、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとステアリル(メタ)アクリレート又は/及びイソステアリル(メタ)アクリレートを混合して用い、これらを重合開始剤の存在下に、窒素、二酸化炭素、ヘリウム等で置換することにより不活性ガス雰囲気に保った反応器内でラジカル重合、例えば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の公知の方法により共重合させることで調製することができる。前記ステアリル(メタ)アクリレートあるいはイソステアリル(メタ)アクリレートは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0014】
この際、使用できる重合開始剤としては、通常のラジカル重合開始剤であれば特に限定されず、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾビスイソジメチルバレロニトリル、過硫酸塩及び過硫酸塩−亜硫酸水素塩系等を好ましく用いることができる。これらの重合開始剤の仕込量は、前記単量体組成物100重量部に対して0.001〜10重量部が好ましく、更に0.01〜5重量部が好ましい。
また、単量体組成物を共重合させるときの重合温度は−50〜150℃、好ましくは20〜100℃であり、重合時間は0.5〜72時間が好ましい。こうして得られる2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の分子量は、重合温度、重合開始剤及び重合度調整剤等の使用量によっても異なるが、重量平均分子量で5,000〜1,000,000、好ましくは、30,000〜100,000である。
【0015】
本発明において2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の重量平均分子量が、5,000未満であると、粉体被膜剤が粉体表面から脱落し易くなるため好ましくない。また重合体の重量平均分子量が、1,000,000より大きいと溶媒への溶解性が極端に悪くなる。
【0016】
本発明において、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体からなる粉体被覆剤により粉体を表面被覆することで、目的の被覆粉体が提供される。前記粉体としては、大別して無機粉体と有機粉体を挙げることができる。前記無機粉体としては、任意の無機粉体を使用して良いが、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、ベントナイト、チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、ゼオライト等の無機粉体を、使用可能な無機粉体として好ましく挙げることができる。前記有機粉体としては、任意の有機粉体を使用して良いが、例えば、セルロース粉末、シルク粉末、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、ポリプロピレン粉末等のほか、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル酸樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン―スチレン樹脂、セルロース樹脂等からなる有機粉体を好ましく挙げることができる。更に前記無機粉体及び有機粉体は、1種または2種以上を混合した粉体として使用することもできる。また、前記粉体の粒子径は10nm〜100μm程度が好ましい。
10nm未満の粒径の粉体は、入手が困難であり、100μmより大きいの粒径の粉体は肌に対する感触が悪いため好ましくない。より好ましくは粒子径100nm〜10μmのマイカ、セリサイト、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末の粉体を最も好ましく用いることができる。
【0017】
本発明の粉体に対する粉体被覆剤の被覆量は、粉体の表面を充分に覆うことのできる量として設計されるが、好ましくは粉体100重量部に対して0.01重量部〜10重量部、より好ましくは0.01重量部〜1重量部の範囲である。
【0018】
本発明の粉体被覆剤により表面被覆処理された粉体は、例えば、以下のように製造される。
沸点120℃以下のアルコールと沸点120℃以下の非極性有機溶剤との混合溶媒に、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を溶解し、得られた溶液に粉体を浸漬する。次に、該溶液から溶媒を除去し、粉体を乾燥する。より詳細には、本発明の粉体処理剤での表面被覆処理は、下記(A)〜(D)の工程に分けることができる。
【0019】
(A)沸点120℃以下のアルコールと沸点120℃以下の非極性有機溶剤との混合溶媒に、本発明の粉体被覆剤である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を溶解し、粉体被膜処理剤を調整する。
(B)この粉体被覆処理剤に粉体を浸漬する。
(C)溶媒を除去する。
(D)粉体を乾燥させる。
【0020】
前記(A)の工程では、特定のアルコールと非極性有機溶剤との混合溶媒に、本発明の粉体被覆剤である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を溶解し、粉体被膜処理剤を調整する。
【0021】
ここで、使用するアルコールは、沸点が120℃以下のアルコールである。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ペンチルアルコール、イソブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール及びこれらの混合物を挙げることができ、最も好ましくは、入手が容易であることからメタノール、エタノール、イソプロパノールが挙げられる。
【0022】
また、使用する非極性有機溶剤は、沸点が120℃の非極性有機溶剤である。ここで、非極性有機溶剤とは、水酸基などの極性官能基を有しない溶剤の意味である。
非極性有機溶剤としては、炭化水素溶剤、エーテル溶剤、ケトン溶剤、エステル溶剤が挙げられる。具体的には、炭化水素溶剤としては、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、ベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びこれらの混合物を挙げることができる。またエーテル溶剤としては、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、メチルt−ブチルエーテル及びこれらの混合物を挙げることができる。ケトン溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びこれらの混合物を挙げることができる。さらに、エステル溶剤としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル及びこれらの混合物を挙げることができる。前記非極性有機溶剤において沸点が120℃より高い場合、本発明の粉体被覆剤で被覆した粉体を乾燥する際に時間がかかるため好ましくない。これらの非極性有機溶剤の中で、大量製造時の安全性や乾燥、脱臭性を考慮すると、n−ヘキサン、アセトン、酢酸エチルがもっとも好ましく用いられる。
【0023】
本発明において、粉体被膜処理剤の沸点が120℃以下のアルコール類と沸点が120℃以下の非極性有機溶剤との混合比は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の溶解性及び被覆処理後の粉体の乾燥条件により適宜制御することが可能であるが、アルコールが5〜60重量%、非極性有機溶剤40重量%〜95重量%であることが適している。アルコール濃度が5重量%未満、及び60重量%より高い場合は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の溶解性が低くなるので、好ましくない。
【0024】
本発明において、粉体被膜処理剤中における2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の濃度は、前記混合溶媒100重量部に対して0.01〜5重量部であることが望ましい。2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の濃度が0.01重量部未満では、粉体表面に均一に被覆することが難しいため好ましくない。また、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の濃度が5重量部より高い場合は、粉体の凝集が生じる理由から好ましくない。
混合溶媒に、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を好ましい濃度に溶解させる方法としては、例えば、混合溶媒に、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を添加し、攪拌、振とう、加熱、超音波照射などの通常の方法を用いることができるが、このようにして、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を混合溶媒に溶解させた粉体被覆処理剤を容易に製造することができる。
【0025】
前記(B)の工程では、前記(A)の工程で調製された粉体被膜処理剤中に、粉体を浸漬するが、この工程では、攪拌を行うのが望ましい。前記攪拌方法としては、一般に溶液を攪拌する装置であればいずれも使用可能であり、例えば攪拌羽根による攪拌機やディスパーザー、ホモミキサー等の分散機等を用いることができるが、好ましくは攪拌機を用いることができる。これを用いたときの好ましい撹拌条件としては、有機溶剤の蒸散の理由から加温条件下より室温下の条件で行うのが良い。
【0026】
前記(C)の工程では、溶媒を除去するが、この工程における溶媒の除去方法としては、濾紙や濾布を用いた濾過による除去、遠心分離や粉体沈降後のデカンテーションによる除去、溶媒を揮発させる方法等を挙げることができ、好ましくは濾過による除去を用いることができる。これを用いたときの好ましい条件としては、溶媒の蒸散の理由から常圧または加圧の条件で行うのが良い。
【0027】
前記(D)の工程では、粉体を乾燥させるが、この工程における粉体の乾燥方法としては、常圧や減圧下での乾燥、加熱による乾燥等を挙げることができる。乾燥方法としては、好ましくは減圧下での乾燥を用いることができる。これを用いたときの好ましい条件としては、短時間で溶媒を留去させるために、減圧下で加温した条件で行うのが良い。
【0028】
以上のようにして、粉体を表面被覆処理できるが、得られた粉体は、通常知られる化粧料の中に、一般的に知られる方法により原料成分の一種として配合して用いることもできる。
例えば、本発明の表面被覆処理された粉体は、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、口紅、アイライナー、アイペンシル等のメーキャップ化粧料及びクリーム、乳液等のフェイシャル化粧料等に好ましく配合することができる。また、配合後の形態は、粉体状、ケーキ状、乳化状、オイル状、ゲル状等、いかなる形態であっても良く、どのような形態の化粧料であっても、幅広く配合することができる。
【0029】
ここで、本発明の表面被覆処理された粉体の化粧料中への配合量は、粉体の全量中の0.001〜100重量%の範囲で適宜選択される。例えば、パウダー製品では100重量%全てを、本発明の粉体被覆剤で被覆された粉体のみからなるように使用することもできる。また、本発明の粉体被覆剤で被覆された粉体を、乳化化粧料等に色付けする等の目的で使用する場合は0.001重量%の添加で足りることがある。
【0030】
本発明の表面被覆処理された粉体は、化粧料に通常用いられるシリコーン油、炭化水素油、エステル油等の中で良好な分散性を示す。特に主油剤がシリコーン油の場合に粉体の凝集が認められない。すなわち、シリコーン油を用いるような化粧料中に分散させる場合には相性がよいので、乳化化粧料の成分として有効である。分散媒として好ましいシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、トリメチルシロキシシリケート等を挙げることができる。更には、前記シリコーン油の1種または2種以上の混合物に表面被覆処理された粉体を配合し、更にこれを用いて乳化化粧料とすることもできる。
【0031】
本発明の表面被覆処理された粉体は、一般的に知られる方法により前記乳化化粧料に、原料成分の一種として配合して用いることができるが、その際、本発明の表面被覆処理された粉体を配合する乳化化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常乳化化粧料に配合される他の成分を適宜配合しても良い。
【0032】
例えば、乳化化粧料の水相成分として、プロピレングリコール、ジブロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、マルチトール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩類等の保湿剤;油相成分として、ワセリン、ラノリン、セレシン、シリコーンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固型・半固型油分、スクワラン、流動パラフィン、ポリブテン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エステル油、トリグリセライド等の流動油分;その他成分として、ビタミンE、ビタミンEアセテート等の薬剤;収れん剤;酸化防止剤;防腐剤;香料;また、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム等のpH調整剤;有機変性モンモリロナイト等の増粘剤;紫外線吸収剤;本発明の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体からなる粉体被覆剤で被覆された粉体以外の無機及び有機粉体;本発明の製造方法以外の製造方法で製造した無機及び有機粉体;その他の粉体、無機及び有機顔料等を配合することができる。
【0033】
【実施例】
以下実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。
合成例1 MPC−SMA共重合体(P−1)の合成
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPCと略す。)13.5gとステアリルメタクリレート(SMAと略す。)36.5g、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBNと略す。)0.01gとをブタノール450gに溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、ブタノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0034】
合成例2 MPC−IMA共重合体(P−2)の合成
MPCを13.5gとイソステアリルメタクリレート(IMAと略す。)36.5g、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをイソプロパノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、イソプロパノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0035】
合成例3 MPC−BMA共重合体(C−1)の合成
MPC(45g)、n−ブチルメタクリレート(BMAと略す。)5g、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをエタノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、エタノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0036】
合成例4 MPC単独重合体(C−2)の合成
MPC(50g)、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをエタノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、エタノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0037】
合成例5 MPC−SMA共重合体(C−3)の合成
MPC(4.5g)とSMA(45.5g)、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをブタノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、ブタノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0038】
合成例6 MPC−SMA共重合体(C−4)の合成
MPC(44.5g)とSMA(5.5g)、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをブタノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、ブタノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0039】
合成例7 MPC−IMA共重合体(C―5)の合成
MPC(4.5g)とIMA(45.5g)、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをイソプロパノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、イソプロパノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0040】
合成例8 MPC−IMA共重合体(C−6)の合成
MPC(23.3g)とIMA(26.7g)、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.01g)とをイソプロパノール(450g)に溶解し、重合用ガラス反応管に入れ窒素置換後、恒温槽にて50℃で、72時間重合させた。重合終了後、イソプロパノールを良溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈殿精製を行い、加熱乾燥させて目的の共重合体を得た。分析結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
Figure 0003975880
【0042】
表1で用いた略号は次の通りである。
MPC:2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、
BMA:n−ブチルメタクリレート、
SMA:ステアリルメタクリレート、
IMA:イソステアリルメタクリレート、
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル。
【0043】
実施例1−1
イソプロパノール(50重量%)/n−ヘキサン(50重量%)混合溶媒(250mL)中に、合成例1で合成したP−1(2.5g)を加え、室温下に攪拌し溶解させた。次にマイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)100gをこれに加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、表面被覆剤処理したマイカを得た。得られた表面被覆処理後のマイカについて以下のように粉体を評価した。
【0044】
<粉体の評価方法>
粉体評価方法として、皮膚に対する感触を、スタック感(押し広げる時の感触)、シットリ感及び耐水性の3点で評価した(官能評価)。
(1)スタック感の評価基準
スタック感は、1名の専門官能試験者が全てのサンプルについて試験を行い、粉体50mgを左手の甲の上に乗せ、右手人差し指の腹で延ばした時の延び具合を、良い、ふつう、悪いの3段階に分類した。この時の評価は専門官能試験者の主観によって行い、「良い」を3点、「ふつう」を2点、「悪い」を1点としてスコアリングした。
(2)シットリ感の評価基準
シットリ感は、1名の専門官能試験者が全てのサンプルについて試験を行い、粉体50mgを左手の甲の上に乗せ、右手人差し指を用いて広げた際に感じる感覚を、良い、ふつう、悪いの3段階に分類した。この時の評価は専門官能試験者の主観によって行い、「良い」を3点、「ふつう」を2点、「悪い」を1点としてスコアリングした。
(3)耐水性の評価基準
耐水性は、1名の専門官能試験者が全てのサンプルについて試験を行い、粉体50mgを左手の甲の上に乗せ、右手人差し指を用いて広げた。次に粉体が広げられた皮膚表面に水道水(流量50mL/分)を3分間接触させた。皮膚表面に残存する粉体量を目視により識別し、良い、ふつう、悪いの3段階に分類した。この時の評価は専門官能試験者の主観によって行い、「良い」を3点、「ふつう」を2点、「悪い」を1点としてスコアリングした。
その結果を表2に示した。尚、表2の総合評価については、「良い」を3点、「ふつう」を2点、「悪い」を1点としてスコアリングした。
【0045】
実施例1−2
実施例1−1中のP−1の添加量2.5gを、0.25gに代えた以外は、実施例1−1と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0046】
実施例1−3
実施例1−1中のP−1の添加量2.5gを、0.025gに、また混合溶媒をメタノール(60重量%)/n−ヘキサン(40重量%)に代えた以外は、実施例1−1と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0047】
比較例1−11
実施例1−1中のP−1の添加量2.5gを、0.0025gに、また有機混合溶媒をメタノール(60重量%)/n−ヘキサン(40重量%)に代えた以外は、実施例1−1と同様に同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0048】
実施例1−5
エタノール(10重量%)/n−ヘキサン(60重量%)/アセトン(30重量%)混合溶媒(250mL)中に合成例2で合成したP−2(2.5g)を加え、室温下に撹拌し溶解させた。次に、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gを加えた。他は、実施例1−1と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0049】
実施例1−6
実施例1−5中のP−2の添加量2.5gを、0.25gに代えた以外は、実施例1−5と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0050】
実施例1−7
合成例1−5中のP−2の添加量2.5gを0.025gに代え、混合溶媒をメタノール(5重量%)/酢酸エチル(95重量%)とした以外は、実施例1−5と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0051】
比較例1−12
合成例1−5中のP−2の添加量2.5gを0.0025gに代え、混合溶媒をメタノール(5重量%)/酢酸エチル(95重量%)とした以外は、実施例1−5と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表2に示した。
【0052】
比較例1−1
被覆未処理のマイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)100gをそのまま用いて、粉体を評価をした。その結果を表3に示した。尚、表3の総合評価については、「良い」を3点、「ふつう」を2点、「悪い」を1点としてスコアリングした。
【0053】
比較例1−2
エタノール(250mL)中に、合成例3で合成したC−1(2.5g)を加え室温下に攪拌し溶解させた。次にマイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)100gをこれに加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。エタノールを80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、表面被覆剤処理されたマイカを得た。得られた表面被覆剤処理後のマイカについて実施例1−1と同様にして粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0054】
比較例1−3
メタノール250mL中に、合成例4で合成したC−2(0.25g)を加え室温下に攪拌し溶解させた。次にマイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)100gをこれに加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。メタノールを80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、表面被覆剤処理したマイカを得た。得られた表面被覆剤処理後のマイカについて実施例1−1と同様にして粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0055】
比較例1−4
合成例1で合成したP−1(2.5g)の代わりに、合成例5で合成したC−3(0.25g)を用いた以外は、実施例1−1と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0056】
比較例1−5
合成例1で合成したP−1(2.5g)の代わりに、合成例6で合成したC−4(0.25g)を用いた以外は、実施例1−1と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0057】
比較例1−6
被覆未処理のセリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)、100gをそのまま用いて、実施例1−1と同様に、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0058】
比較例1−7
マイカ(100g)の代わりに、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gを用いた以外は、比較例1−2と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0059】
比較例1−8
マイカ(100g)の代わりに、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gを用いた以外は、比較例1−3と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0060】
比較例1−9
マイカ(100g)の代わりに、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gを用いた以外は、比較例1−4と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0061】
比較例1−10
マイカ(100g)の代わりに、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gを用いた以外は、全て比較例1−5と同様に表面被覆処理し、粉体を評価した。結果を表3に示した。
【0062】
【表2】
Figure 0003975880
【0063】
【表3】
Figure 0003975880
以上、実施例1−1〜1−3、1−5〜1−、比較例1−1〜1−1の結果より、本発明の表面被覆処理後の粉体は、スタック感が良く、シットリ感及び耐水性に優れていることがわかった。
【0064】
実施例2−1
イソプロパノール(50重量%)/n−ヘキサン(50重量%)混合溶媒(1L)中に合成例1で合成したP−1(3g)を加え、室温下に攪拌して溶解させた。次にタルク(竹原化学工業株式会社製)997gを加えディスパーザーで分散した後、ニーダーに入れ、攪拌しながら減圧し、混合溶媒を除去して表面被覆処理したタルクを得た。得られた表面被覆処理後のタルクについて、皮膚に付着させて目視にて観察したところ、表面被覆処理後のタルクは、滑らかな伸びを持ち、密着性が良く、シットリとした使用感で、且つ、水に浮かべても沈降せず、撥水性に優れる性質を有していた。これにより、タルクを用いても、マイカやセリサイトと同様に、表面被覆処理できることが確認できた。
【0065】
実施例2−2
メタノール(60重量%)/n−ヘキサン(40重量%)混合溶媒(1L)中に合成例2で合成したP−2(5g)を加え、室温下に攪拌して溶解させた。次に、微粒子酸化チタン(テイカ株式会社、MT500)995gを加えディスパーザーで分散した後、ニーダーに入れ攪拌しながら減圧し、混合溶媒を除去して表面被覆処理した微粒子酸化チタンを得た。得られた表面被覆処理後の微粒子酸化チタンについて、皮膚に付着させて目視にて観察したところ、表面被覆処理後の微粒子酸化チタンは、滑らかな伸びを持ち、密着性が良く、シットリとした使用感で且つ、水に浮かべても沈降せず、撥水性に優れる性質を有していた。これにより、被覆微粒子酸化チタンを用いても、マイカやセリサイトと同様に、表面被覆処理できることが確認できた。
【0066】
実施例3−1
表4に示す配合量にてX成分をへンシェルミキサーに秤り込み、高速で2分間混合し、調色粉体(100g)を得た。これを、あらかじめエタノール(10重量%)/n−ヘキサン(60重量%)/アセトン(30重量%)混合溶媒にY成分(合成例1で合成したP−1)を0.01重量%の濃度になるように溶解させて調製した溶液(100mL)中に浸漬し、攪拌した後、吸引ろ過し、粉体を取り出した。混合溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、1mmヘリングボーン・スクリーン装着パルベライザーで粉砕したのち、混合し、表面被覆処理した調色粉体(100g)を調製した。
【0067】
実施例3−2
表4に示す配合量にてX成分をへンシェルミキサーに秤り込み、高速で2分間混合し、調色粉体(100g)を得た。これを、あらかじめエタノール(10重量%)/n−ヘキサン(60重量%)/アセトン(30重量%)混合溶媒にY成分(合成例1で合成したP−1)を0.1重量%の濃度になるように溶解させて調製した溶液(100mL)中に浸漬し、攪拌した後、吸引ろ過し、粉体を取り出した。混合溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、1mmヘリングボーン・スクリーン装着パルベライザーで粉砕,混合し、表面被覆処理した調色粉体(100g)を調製した。
【0068】
実施例3−3
表4に示す配合量にてX成分をへンシェルミキサーに秤り込み、高速で2分間混合し、調色粉体(100g)を得た。これを、あらかじめメタノール(5重量%)/酢酸エチル(95重量%)混合溶媒にY成分(合成例1で合成したP−2)を0.1重量%の濃度になるように溶解させて調製した溶液(100mL)中に浸漬し、攪拌した後、吸引ろ過し、粉体を取り出した。混合溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、1mmヘリングボーン・スクリーン装着パルベライザーで粉砕したのち、混合し、表面被覆処理した調色粉体(100g)を調製した。
【0069】
参考例1
表4に示す配合量にてX成分をへンシェルミキサーに秤り込み、高速で2分間混合した。その後、1mmヘリングボーン・スクリーン装着パルベライザーで粉砕し、比較のための調色粉体(100g)を調製した。
【0070】
【表4】
Figure 0003975880
【0071】
実施例4−1〜4−3
A成分あるいはC成分を表5に示す配合量にて混合した。次に、それぞれを80℃で加熱溶解した。A成分にB成分(実施例3−1〜3−3で表面被覆処理した各種粉体)を加えミキサーで混合し、さらに、これにC成分を徐々に加えて乳化したのち、攪拌しながら冷却してファンデーション(100g)を得た。
【0072】
比較例2
A成分あるいはC成分を表5に示す配合量にて混合した。次に、それぞれを80℃で加熱溶解した。A成分にB成分(参考例1で調製した粉体)を加えミキサーで混合し、さらに、これにC成分を徐々に加えて乳化したのち、攪拌しながら冷却してファンデーション(100g)を得た。
【0073】
実施例5
実施例4−1〜4−3及び比較例2で調製したファンデーションを用いて、専門パネラー10名により使用特性を評価した。評価方法は右半顔に実施例4−1〜4−3のファンデーションを塗布し、左半顔に比較例2のファンデーションを塗布して、比較例2のファンデーションを基準にして、右半顔に塗布したファンデーションの「シットリ感」、「化粧映え」、「密着性」について官能評価し、更に化粧5時間後の評価として「化粧持ち」の合計4項目について官能評価を行った。使用感のそれぞれの項目について比較例2のファンデーションと比較して、「3点:比較例より良い」、「2点:比較例と同等」、「1点:比較例の方が良い」の3段階で、専門パネラー10名の主観により官能評価し、各項目につき10名の平均点数を算出して評価結果とした。この結果を表5の官能評価の欄に示した。
【0074】
【表5】
Figure 0003975880
【0075】
以上の結果より、実施例4−1〜4−3の本発明のファンデーションは、表面被覆処理していない粉体を含むファンデーションに比較し、いずれも優れた化粧効果を有する。特に、シットリ感について見てみると、実施例4−1〜4−3ともに比較例2に比較して著しく改善されることにも注目すべきであり、これは本発明の粉体被覆剤である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体が保湿性に優れるためであり、これによる表面被覆処理の効果が明らかである。
【0076】
実施例6
メタノール(60重量%)/n−ヘキサン(40重量%)混合溶媒(1L)に、合成例1で合成したP−1( 3g)を加え、室温下に攪拌して溶解した。これに、タルク(小堺製薬(株)社製、タルク)21.4重量部、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)40重量部、マイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)30重量部、酸化チタン(チタン工業(株)社製、クロノス酸化チタンKA−10)6重量部、黄酸化鉄(チタン工業(株)社製、クロックス)2重量部、べンガラ(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄R−516−L)0.5重量部、黒酸化鉄(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄BL−100)0.1重量部を混合して全量997gとした混合粉体を加えた。へンシェルミキサーにて均一混合しディスパーで分散した後、ニーダーに入れ攪拌しながら滅圧し、混合溶媒を除去して表面被覆処理後の混合粉体を得た。表面被覆処理した混合粉体は滑らかな伸びに拘わらず、密着性が良く、シットリとした使用感で且つ、水に浮かべても沈降せず、撥水性に優れる性質を有していた。
【0077】
参考例2
タルク(小堺製薬(株)社製、タルク)21.4重量部、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)40重量部、マイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)30重量部、酸化チタン(チタン工業(株)社製、クロノス酸化チタンKA−10)6重量部、黄酸化鉄(チタン工業(株)社製、クロックス)2重量部、ベンガラ(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄R−516−L)0.5重量部、黒酸化鉄(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄BL−100)0.1重量部を秤量し、全量500gとした粉体をヘンシェルミキサーにて均一混合して混合粉体を得た。
【0078】
参考例3
タルク(小堺製薬(株)社製、タルク)21.4重量部、セリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)40重量部、マイカ(角八魚鱗箔(株)社製、マイカR−1000)30重量部、酸化チタン(チタン工業(株)社製、クロノス酸化チタンKA−10)6重量部、黄酸化鉄(チタン工業(株)社製、クロックス)2重量部、べンガラ(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄R−516−L)0.5重量部、黒酸化鉄(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄BL−100)0.1重量部を秤量し、全量490gとした粉体をへンシェルミキサーにて混合しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン10gをゆっくり添加し、全体を均一にした。その後、混合物を200℃の雰囲気で4時間放置し、更に冷却してシリコン焼付処理混合粉体を得た。
【0079】
実施例7−1
表6に示す配合量で原料成分を配合し、ヘンシェルミキサーを用いて混合粉砕した後、プレス成型して固型状ファンデーションを得た。このファンデーションは水有りで使用しても、水なしで使用してもケーキング(表面が油光りしてスポンジ等にとれなくなること)せず、密着性と耐水性に優れ、化粧崩れしにくく、シットリとした感触が持続し、良好な使用感触を有していた。
【0080】
比較例3−1
表6に示す配合量で原料成分を配合し、ヘンシェルミキサーを用いて混合粉砕した後、プレス成型して固型状ファンデーションを得た。このファンデーションは、水なしで使用するときは良好な使用性を示すが、水有りで使用すると経時でケーキが固くなり、ケーキングを起こした。また、耐水性を有しておらず、化粧の持続性に欠けていた。
【0081】
比較例3−2
表6に示す配合量で原料成分を配合し、ヘンシェルミキサーを用いて混合粉砕した後、プレス成型して固型状ファンデーションを得た。このファンデーションは、水有りで使用しても、水なしで使用してもケーキングせず、耐水性も優れていたが、肌がかさつきやすく、保湿性に欠けていた。
【0082】
【表6】
Figure 0003975880
【0083】
以上、実施例7−1及び比較例3−1、3−2の結果から、未処理粉体やシリコン焼付処理粉体に比較し、本発明の表面被覆処理した粉体を配合すると、密着性と耐水性に優れ且つシットリ感を有するファンデーションを提供できることがわかった。
【0084】
実施例8−1
イソプロパノール(50重量%)/n−ヘキサン(50重量%)混合溶媒(250mL)中に、合成例1で合成したP−1(0.25g)を加え、室温下に攪拌し溶解させた。次に、酸化チタン(チタン工業(株)社製、クロノス酸化チタンKA−10)100gを加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し、表面被覆処理した酸化チタンを得た。
【0085】
実施例8−2
酸化チタンを酸化鉄黄(チタン工業(株)社製、クロックス)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した酸化鉄黄を得た。
実施例8−3:P−1被覆酸化鉄赤の調製
酸化チタンを酸化鉄赤(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄R−516−L)100gに変更した以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した酸化鉄赤を得た。
【0086】
実施例8−4
酸化チタンをセリサイト(角八魚鱗箔(株)社製、エイトパール300S)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理したセリサイトを得た。
実施例8−5
酸化チタンを酸化鉄黒(チタン工業(株)社製、マピコ合成酸化鉄BL−100)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した酸化鉄黒を得た。
【0087】
実施例8−6
酸化チタンを微粒子酸化チタン(テイカ(株)社製、微粒子チタンMT100T)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した微粒子酸化チタンを得た。
実施例8−7
酸化チタンをカオリン(土屋カオリン工業(株)社製、カオリンJP−100)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理したカオリンを得た。
【0088】
実施例8−8
酸化チタンを酸化亜鉛(堺化学工業(株)社製、ZINCA−20)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した酸化亜鉛を得た。
実施例8−9
酸化チタンを粉末化したチタン酸コバルト(日興リカ(株)社製、ファインセラG−N−1)100gに代えた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理したチタン酸コバルトを得た。
【0089】
参考例4−1
合成例1で合成したP−1の代わりに、合成例4で合成したC−2を用いた以外は、実施例8−1と同様に処理し、表面被覆処理した酸化チタンを得た。
参考例4−2
合成例1で合成したP−1の代わりに、合成例4で合成したC−2を用いた以外は、実施例8−4と同様に処理し、表面被覆処理したセリサイトを得た。
【0090】
参考例4−3
合成例1で合成したP−1の代わりに、合成例4で合成したC−2を用いた以外は、実施例8−2と同様に処理し、表面被覆処理した酸化鉄黄を得た。
参考例4−4
合成例1で合成したP−1の代わりに、合成例4で合成したC−2を用いた以外は、実施例8−6と同様に処理し、表面被覆処理した微粒子酸化チタンを得た。
【0091】
参考例4−5
合成例1で合成したP−1の代わりに、合成例4で合成したC−2を用いた以外は、実施例8−9と同様に処理し、表面被覆処理したチタン酸コバルトを得た。
【0092】
実施例9
表7に示す原料成分を配合し、混合粉砕後プレス成型して固形状プラッシャーを得た。得られたプラッシャーは密着性と耐水性に優れ化粧崩れしにくく、シットリとした感触が持続し、良好な使用感触を有していた。
【0093】
【表7】
Figure 0003975880
【0094】
実施例10
表8に示す成分を配合し混合して、ファンデーションを得た。得られたファンデーションは密着性と耐水性に優れ、化粧崩れしにくく、シットリとした感触が持続し、良好な使用感触を有していた。
【0095】
【表8】
Figure 0003975880
【0096】
実施例11
表9に示した実施例11の配合量にて、まず加熱溶解したB成分中にC成分を添加し、分散させた。次にあらかじめ加温したA成分中にこれを添加し乳化して化粧下地を得た。得られた化粧下地はファンデーションとの密着性が良く、化粧崩れしにくく、更に、シットリとした感触が持続し、良好な使用感触を有していた。
【0097】
比較例4
表9に示した参考例5の配合量にて、まず加熱溶解したB成分中にC成分を添加し、分散させた。次にあらかじめ加温したA成分中にこれを添加し乳化して化粧下地を得た。得られた化粧下地は、シットリとした感触は有するが、化粧崩れを起こしやすかった。
【0098】
【表9】
Figure 0003975880
【0099】
実施例12
表10に示す配合量でA成分をヘンシェルミキサーで均一混合して混合粉体を得た。次にイソプロパノール(50重量%)/n−ヘキサン(50重量%)混合溶媒(250mL)中に、合成例1で合成したP−1(2.5g)を加え室温下に攪拌し溶解させ、更に、先に調製した混合粉体を加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し表面被覆処理した混合粉体を得た。次に、表10に示す配合量で、被覆処理した混合粉体と、これと別に均一混和したC成分をヘンシェルミキサーにて均一混合した。これを粉砕機にて粉砕し、メッシュを通して粒度を揃え、金皿に圧縮成型してアイシャドウを得た。
得られたアイシャドウは滑らかな伸びで密着性が良く、シットリとした使用感で、化粧持ちに優れていた。
【0100】
【表10】
Figure 0003975880
【0101】
実施例13
表11に示す配合量でA成分をヘンシェルミキサーで均一混合して混合粉体を得た。次にイソプロパノール(50重量%)/n−ヘキサン(50重量%)混合溶媒(250mL)中に、合成例1で合成したP−1(2.5g)を加え室温下に攪拌し溶解させ、更に、先に調製した混合粉体を加え、攪拌した後、吸引濾過し、粉体を取り出した。溶媒を80℃のオーブン内で攪拌しながら留去し表面被覆処理した混合粉体を得た。次に、表11に示す配合量で、被覆処理した混合粉体にC成分を加えてヘンシェルミキサーにて均一混合し、D成分を順次加えて均一混合した。これを粉砕機にて粉砕し、メッシュを通して容器に入れ、フェイスパウダーを得た。
得られたフェイスパウダーは滑らかな伸びで、シットリとした使用感で、化粧崩れを起こしにくかった。
【0102】
【表11】
Figure 0003975880
【0103】
【発明の効果】
本発明の粉体被覆剤によれば、粉体をスタック感が良く、シットリ感及び耐水性に優れた粉体に表面処理することができる。
本発明の粉体被覆剤により処理された粉体は、スタック感が良く、シットリ感及び耐水性に優れている。したがって、耐水性でありながら優れた保湿性をも有する化粧用粉体を提供することができる。
本発明の粉体の表面被覆処理法によれば、温和で環境に優しい条件下で、粉体表面に均一に被覆するための方法を提供することができる。
本発明の表面被覆処理された粉体を含有してなる化粧料は、シットリ感、使用感、化粧映え、密着性に優れており、また化粧持ちに優れた化粧料である。

Claims (1)

  1. 粉体100重量部に対して、下記式(1)で示され、重量平均分子量が5,000〜1,000,000である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体からなる粉体被覆剤0.01〜1重量部の範囲で表面被覆処理された粉体を含有してなる化粧料
    Figure 0003975880
    (R1及びR2は、水素原子又はメチル基を示す。x及びyは構成単量体の合計モル数におけるそれぞれの構成単量体の割合を示し、x/(x+y)=0.2〜0.4である。)
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