JPH0953023A - シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物 - Google Patents

シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物

Info

Publication number
JPH0953023A
JPH0953023A JP20487895A JP20487895A JPH0953023A JP H0953023 A JPH0953023 A JP H0953023A JP 20487895 A JP20487895 A JP 20487895A JP 20487895 A JP20487895 A JP 20487895A JP H0953023 A JPH0953023 A JP H0953023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone
group
unit
sio
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20487895A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Iyanagi
宏一 井柳
Eiji Takahashi
栄治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP20487895A priority Critical patent/JPH0953023A/ja
Publication of JPH0953023A publication Critical patent/JPH0953023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた撥水性を有し更に特定条件下でのみ脱
離可能な被膜を有する撥水化処理粉体及びこれを含有す
ることで撥水性、安定性に優れ更に特定条件下で被着物
より容易に分離可能なペイント、化粧料等の組成物を提
供する。 【解決手段】 一般式(I):Qn(SiO3/2n(Qn
はn価の有機基、nは2〜6の整数のいずれか1つ)で
示されるユニットの少なくとも1種を主構成ユニットと
し、末端が式(II):(R13SiO1/2(R1は同一又
は異なる炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が
フッ素原子で置換された炭化水素基で、少なくとも一つ
のR1は前記フッ素置換炭化水素基)及び式(III):
(R23SiO1/2(R2は同一又は異なる炭化水素基、
又は水素原子の少なくとも一部が塩素原子又は臭素原子
で置換された炭化水素基)で示されるユニットで封鎖さ
れたシリコーンで粉体表面を処理し、更にこれをペイン
ト組成物、化粧料等に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコーン処理粉体
及びそれを含有する組成物に関し、詳しくは優れた撥水
性を有し更に特定条件下でのみ脱離可能な被膜を有する
撥水化処理粉体及びこれを含有することで撥水性、安定
性に優れ更に特定条件下で被着物より容易に分離可能な
ペイント、化粧料等の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体に表面処理を施す技術は、粉体表面
の性質の改善とその粉体を含有する組成物全体の安定性
の見地から非常に重要な技術である。この様な処理技術
としては、燐酸塩処理等の親水化処理、ポリヒドロメチ
ルシロキサンやフルオロシリコーン等による撥水化処
理、アシル化アミノ酸金属塩処理等の水分散性疎水化処
理等が挙げられる。この様な粉体処理技術のうち、撥水
化処理は粉体表面に被膜を与えることで、組成物中での
粉体の安定性を向上させると共にこの処理粉体を含有す
る組成物の系全体の安定性も向上させ、また、組成物中
で他の共存物に悪影響を与えることが予想される粉体上
の活性点をシールドするという2つの面から大変重要な
技術である。更に、撥水化処理被膜を有する粉体を使用
する分野においては、粉体表面の被膜処理に使用される
撥水化処理剤に、その処理反応が可逆反応的であり特定
の条件下でのみ被膜形成または被膜脱離がされそれ以外
の条件では被膜形成または被膜脱離しないという性質が
要求されていることが多い。
【0003】しかしながら、上述した従来の撥水化処理
剤を用いた場合には、粉体表面に形成された被膜が硬く
脆いか、柔らかく脱離し易いかの何れかであり、実用の
面から考えれば撥水性に問題が残りまだまだ改善の余地
があった。また、従来の撥水処理剤による粉体表面の被
膜処理は不可逆反応でありいったん形成された被膜は脱
離しないか、または、可逆反応的であっても形成された
被膜が容易に脱離するものであった。
【0004】そこで、粉体表面に形成される被膜が柔軟
で脱離しにくく撥水性に優れると共に被膜形成が可逆反
応的に行われ特定の条件下でのみ被膜形成または被膜脱
離がされそれ以外の条件では被膜形成または被膜脱離し
ない性質を有する撥水化処理剤の開発及びこの様な撥水
化処理剤で処理された撥水性に優れ特定条件下でのみ被
膜脱離が可能である表面処理粉体、更にこの表面処理粉
体が配合された撥水性、安定性に優れ、特定条件下で被
着物より容易に分離可能な組成物が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、優れた撥水性を有し更に特定条件
下でのみ脱離可能な被膜を有する撥水化処理粉体及びこ
れを含有することで撥水性、安定性に優れ更に特定条件
下で被着物より容易に分離可能なペイント、化粧料等の
組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、粉体類用の撥水化処理剤について、
粉体表面に形成される被膜が撥水性に優れ、更に特定の
条件下で粉体より脱離可能な新規な素材を求めて鋭意研
究を重ねたところ、珪素原子−珪素原子間が有機鎖によ
って結合されたユニットを主構成ユニットとし、フッ素
原子含有の末端封鎖ユニットを有するシリコーンが、優
れた撥水性を有する強固で柔軟な被膜を粉体類表面に形
成する能力を有し、更に特定の溶媒のみに溶媒親和性を
有することを見出し、また、これによって表面処理され
た粉体類を含有するペイント、化粧料等の組成物が撥水
性、安定性に優れ更に特定溶媒下で被着物より容易に分
離可能であることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち本発明は、シリコーンで表面処理
されたシリコーン処理粉体であって、前記シリコーン
が、一般式(I): Qn(SiO3/2n (但し、Qnはn価の有機基を表し、またnは2〜6の
整数のいずれか1つを表す。)で示されるユニットの少
なくとも1種を主構成ユニットとし、末端が式(II): (R13SiO1/2 (但し、R1は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ
素原子で置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1
の内、少なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でな
ければならない。)で示されるユニット又は式(II
I): (R23SiO1/2 (但し、R2は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が塩素
原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表す。)で
示されるユニットで封鎖され、封鎖末端に式(II)で示
されるユニット及び式(III)で示されるユニットをそ
れぞれ少なくとも1つ有するシリコーンであるシリコー
ン処理粉体である。
【0008】ここで、上記本発明のシリコーン処理粉体
においては、前記シリコーンが主構成ユニットとして更
にSiO2ユニットを、Qn(SiO3/2nで表されるユ
ニットに対してモル比3/2以下で含むシリコーンであ
ってもよい。更に、前記シリコーンにおける一般式
(I)のnは2、3、4の何れかであることが好まし
い。
【0009】また、前記シリコーンにおける一般式
(I)のQnとして具体的には、1)アルキレン基;2)
ポリメチレン基;3)フェニレン基;4)アリーレン
基;5)前記1)〜4)の基の水素原子が更にアルキル
基、フェニル基、アリール基、アルキレン基、ポリメチ
レン基、フェニレン基及びアリーレン基よりなる群の少
なくとも1種で置換された基;6)前記1)〜4)の基
の構造中にエーテル、チオエーテル、エステル、ケト
ン、アミド、イミド、アミン及びイミンよりなる群の少
なくとも1種の官能基を含んだ基;及び7)前記1)〜
6)の基の水素原子が塩素原子又は臭素原子で置換され
た基;よりなる群の1種が挙げられ、一般式(II)のR
1の具体例としては、アルキル基、フェニル基、アリー
ル基及びこれらの基の水素原子の少なくとも一部がフッ
素原子で置換された基よりなる群の1種を、また、一般
式(III)のR2の具体例としては、アルキル基、フェニ
ル基、アリール基及びこれらの基の水素原子の少なくと
も一部が塩素原子又は臭素原子で置換された基よりなる
群の1種を挙げることができる。
【0010】また、上記シリコーン処理粉体のシリコー
ンにおいては主構成ユニットが、一般式(I)にQnとし
てジカルボン酸のジアミドを含む2価の有機基を導入し
たユニットを含むシリコーンが好ましく、更に、前記シ
リコーンの主構成ユニットが、一般式(I)にQnとして
ジカルボン酸のジアミドを含む2価の有機基を導入した
ユニット及び一般式(I)にQnとしてジカルボン酸のジ
アミドを含む2価の有機基以外の2価の有機基を導入し
たユニットからなることが好ましい。
【0011】また、本発明のシリコーン処理粉体におけ
るシリコーンと粉体の組成重量比は、1:99〜50:
50であることが好ましい。本発明のシリコーン処理粉
体の製造過程で取られるシリコーンによる粉体の表面処
理方法としては、メカノケミカル法あるいは焼き付け法
等が挙げられる。更に、この様な粉体の表面処理方法の
他に、本発明のシリコーン処理粉体に特徴的な粉体表面
の処理方法、すなわち一般式(I): Qn(SiO3/2n (但し、Qnはn価の有機基を表し、またnは2〜6の
整数のいずれか1つを表す。)で示されるユニットの少
なくとも1種を主構成ユニットとし、末端が式(II): (R13SiO1/2 (但し、R1は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ
素原子で置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1
の内、少なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でな
ければならない。)で示されるユニット又は式(II
I): (R23SiO1/2 (但し、R2は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が塩素
原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表す。)で
示されるユニットで封鎖され、封鎖末端に式(II)で示
されるユニット及び式(III)で示されるユニットをそ
れぞれ少なくとも1つ有するシリコーンをこれと相溶性
のある有機溶媒に溶解し、得られた溶液に粉体を浸漬し
た後、この粉体を溶液より引き上げ、有機溶剤を乾燥す
ることで前記粉体表面に前記シリコーンによる被膜を形
成させる方法を取ることも可能である。
【0012】本発明は、また、上記シリコーン処理粉体
を含有するペイント組成物並びにこのシリコーン処理粉
体を含有する化粧料を提供するものでもある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、本発明に用いるシリコーンについて
説明する。 (1)本発明に用いるシリコーン 本発明の化粧料に用いるシリコーンは、基本的には前記
一般式(I)のQn(SiO3/2nユニットの少なくとも
1種を主構成ユニットとし、末端を前記一般式(II)の
(R13SiO1/2ユニット又は前記一般式(III)の
(R23SiO1/ 2ユニットで封鎖したものであり、封
鎖末端には式(II)で示されるユニット及び式(III)
で示されるユニットをそれぞれ少なくとも1つ有するも
のである。また、本発明においては、前記シリコーンの
主構成ユニットとして更にSiO2ユニットを含有させ
ることができるが、この場合のSiO2ユニットの含有
量はSiO2/Qn(SiO3/2nモル比で(3/2)以
下、特に(1/2)以下とすることが好ましい。
(R13SiO1/2ユニット及び(R23SiO1/2ユニ
ットのQn(SiO3/2nユニット及びSiO2ユニット
に対するモル比は特に制限されるものではない。
【0014】本発明に用いるシリコーンにおいて、上記
一般式(I):Qn(SiO3/2nユニットでのQnの具
体例としては、1)アルキレン基;2)ポリメチレン
基;3)フェニレン基;4)アリーレン基;5)前記
1)〜4)の基の水素原子が更にアルキル基、フェニル
基、アリール基、アルキレン基、ポリメチレン基、フェ
ニレン基及びアリーレン基よりなる群の少なくとも1種
で置換された基;6)前記1)〜4)の基の構造中にエ
ーテル、チオエーテル、エステル、ケトン、アミド、イ
ミド、アミン及びイミンよりなる群の少なくとも1種の
官能基を含んだ基;及び7)前記1)〜6)の基の水素
原子が塩素原子又は臭素原子で置換された基等の少なく
とも1種を例示することができる。
【0015】また、本発明に用いるシリコーンにおいて
は、上述のように一般式(I)におけるQnのnは2〜6
の整数のいずれかを表す。上記例示されたQnについて
nのnが2である2価の有機基としては、1)アルキ
レン基、2)ポリメチレン基、3)フェニレン基、4)
アリーレン基、5)前記1)〜4)の基の水素原子が更
にアルキル基又はフェニル基で置換された基、6)前記
1)〜4)の基の構造中にエーテル、チオエーテル、エ
ステル、ケトン、アミド、イミド、アミン、及びイミン
よりなる群の少なくとも1種の官能基を含んだ基、及び
7)前記1)〜6)の基の水素原子が塩素原子又は臭素
原子で置換された基等が挙げられる。nが3である3価
の有機基としては、前記2価の有機基(前記1)〜7)
の基)の水素原子、塩素原子又は臭素原子の1つを、ア
ルキレン基、アリーレン基、ポリメチレン基、フェニレ
ン基から選ばれる1種で置換したもの、またこれらの基
の水素原子が塩素原子又は臭素原子で置換された基等が
例示できる。
【0016】同様に上記2価の有機基においてアルキレ
ン基、アリーレン基、ポリメチレン基、フェニレン基等
2価の基で置換される水素原子、塩素原子又は臭素原子
の数を2、3、4と増やせば、nが4である4価の有機
基、5である5価の有機基、6である6価の有機基が得
られることになる。この様にして上記一般式(I)にお
けるQnのnが2〜6の有機基が得られるが、本発明に
用いるシリコーンにおいては、Qnのnは2、3、4が
好ましく更に2がより好ましい。これは、Qnの性質を
発現するためにQnは分子の内部(珪素原子−珪素原子
間)におかなければならず、そのためには2価以上であ
ることが必要であるが、価数を増やす毎にコストが増え
るからである。また、更に好ましいQnとして、ジカル
ボン酸のジアミドを含む2価の有機基を挙げることがで
きる。この様な好ましい条件を勘案すると、本発明によ
り好ましく用いられるシリコーンは、主構成ユニットが
上記一般式(I)にQnとしてジカルボン酸のジアミドを
含む2価の有機基を導入したユニット及び一般式(I)
にQnとしてジカルボン酸のジアミドを含む2価の有機
基以外の2価の有機基を導入したユニットで構成される
シリコーンである。
【0017】本発明に用いるシリコーンの主構成ユニッ
トは、この様なQnを構成要素とする上記一般式(I)
で示されるユニットの少なくとも1種で構成されるが、
nを更に具体的に例示すれば下記の通りである。な
お、以下の式中、a、b、c、d、e、fは各々1以上
の整数を表す。 Q2(2価の有機基):
【0018】
【化1】 −(CH2)a− …(1)、 −CH(CH3)−(CH2)a− …(2)、 −(CH2)a−C(C25)(CH3)− …(3)、 −C64− …(4)、 −(CH2)a−C64−(CH2Cl)− …(5)、 −CH(CH3)-C64-(CH2)a- …(6)、 −(CH2)a−S−(CH2)b- …(7)、 −(CH2)a-S-C64- …(8)、 −CH(CH3)−S−(CH2)a- …(9)
【0019】
【化2】
【0020】Q3(3価の有機基):
【0021】
【化3】
【0022】Q4(4価の有機基):
【0023】
【化4】
【0024】次に一般式(II)の(R13SiO1/2
ニットであるが、このユニットのR1は、互いに同一で
あっても異なっていてもよく、炭化水素基、又は水素原
子の少なくとも一部がフッ素原子で置換された炭化水素
基を表し、且つ三つのR1の内、少なくとも一つは前記
フッ素置換炭化水素基でなければならないが、好ましく
は、アルキル基、フェニル基、アリール基及びこれらの
基の水素原子の少なくとも一部がフッ素原子で置換され
た基より選ばれる基であり、具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等のアルキ
ル基;フェニル基;アリール基;又は、これらの基の水
素原子の少なくとも一部がフッ素原子で置換された基等
が挙げられる。
【0025】また一般式(III)の(R23SiO1/2
ニットであるが、このユニットのR 2は、互いに同一で
あっても異なっていてもよく、炭化水素基、又は水素原
子の少なくとも一部が塩素原子又は臭素原子で置換され
た炭化水素基を表すが、好ましくは、アルキル基、フェ
ニル基、アリール基及びこれらの基の水素原子の少なく
とも一部が塩素原子又は臭素原子で置換された基より選
ばれる基であり、具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基;フェ
ニル基;アリール基;又は、これらの基の水素原子の少
なくとも一部が塩素原子又は臭素原子で置換された基等
が挙げられ、好ましくはアルキル基(置換されていな
い)が挙げられる。
【0026】以上のようなユニットで構成される本発明
に用いるシリコーンのネットワーク構造例を、Qnのn
が2、すなわち2価の有機基の場合を例にして、下記に
示す。
【0027】
【化5】
【0028】(但し、化5中Q2は2価の有機基を表
す。また、Zは前記一般式(II)の(R13SiO1/2
ユニット又は一般式(III)の(R23SiO1/2ユニッ
トを表し、Zの少なくとも1つは式(II)で示されるユ
ニットであり、更に少なくとも1つは式(III)で示さ
れるユニットである。)
【0029】また本発明に用いるシリコーンの具体例は
次の通りである。 イ)[{CF3(CF223SiO1/2]のユニット、
[(CH33SiO1/2]のユニット及び[O3/2SiQ
2SiO3/2](但し、Q2は−(CH23−で示される
2価の有機基を表す。)のユニットからなるシリコー
ン。
【0030】ロ)[(CF3CH23SiO1/2]のユニ
ット、[O3/2SiQ2SiO3/2](但し、Q2は下記式
(1a)で示される2価の有機基を表す。)のユニッ
ト、[(CH33SiO1/2]のユニット及び[O3/2
iQ'2SiO3/2](但し、Q' 2は−(CH22S(C
23−で示される2価の有機基を表す。)のユニット
からなるシリコーン。
【0031】
【化6】
【0032】ハ)[{CF3(CF25}(CH32
iO1/2]のユニット、[(C253SiO1/2]のユ
ニット、[SiO2]のユニット及び[O3/2SiQ2
iO3/2](但し、Q2は下記式(2a)で示される2価
の有機基を表す。)のユニットからなるシリコーン。
【0033】
【化7】
【0034】ニ)[{CF3(CF232(C25)S
iO1/2]のユニット、[(C65)(CH32SiO
1/2]のユニット及び[(O3/2Si)33](但し、Q
3は下記式(3a)で示される3価の有機基を表す。)
のユニットからなるシリコーン。
【0035】
【化8】
【0036】ホ)[{CF3(CF25}(CH32
iO1/2]のユニット、[(C373SiO1/2]のユ
ニット、[SiO2]のユニット及び[(O3/2Si)3
3](但し、Q3は下記式(4a)で示される3価の有
機基を表す。)のユニットからなるシリコーン。
【0037】
【化9】
【0038】ヘ)[{CF3(CF23(CH22
2(C25)SiO1/2]のユニット、[{(CH3
3C}{CH32SiO1/2]のユニット及び[(O32
Si)33](但し、Q3は下記式(5a)で示される
3価の有機基を表す。)のユニットからなるシリコー
ン。
【0039】
【化10】
【0040】ト)[(CF3CH23SiO1/2]のユニ
ット、[(CH33SiO1/2]のユニット、[Si
2]のユニット、[O3/2SiQ2SiO3/2](但し、
2は−(CH22S(CH23−で示される2価の有
機基を表す。)のユニット及び[(O3/2Si)44
(但し、Q4は下記式(6a)で示される4価の有機基
を表す。)のユニットからなるシリコーン。
【0041】
【化11】
【0042】チ)[{CF3(CF223SiO1/2
のユニット、[(CH33SiO1/2]のユニット、
[(O3/2Si)44](但し、Q4は下記式(7a)で
示される4価の有機基を表す。)のユニット及び[Si
2]のユニットからなるシリコーン。
【0043】
【化12】
【0044】リ)[{CF3(CF23(CH22
2(C25)SiO1/2]のユニット、[(CH33Si
1/2]のユニット及び[(O3/2Si)44](但し、
4は下記式(8a)で示される4価の有機基を表
す。)のユニットからなるシリコーン。
【0045】
【化13】
【0046】ヌ)[{CF3(CF23(CH22
2{C25}SiO1/2]のユニット、[(CH33Si
1/2]のユニット、[3/2OSiQ2SiO3/2](但
し、Q2は−(CH23−を表す。)のユニット及び[
3/2OSiQ2'SiO3/2](但しQ 2'は、下記式(9
a)で示される2価の有機基を表す。)のユニットから
なるシリコーン。
【0047】
【化14】
【0048】ル)[{CF3(CF27(CH22
{C252SiO1/2]のユニット、[(CH33Si
1/2]のユニット、[3/2OSiQ2SiO3/2](但
し、Q2は−(CH22S(CH23−を表す。)のユ
ニット及び[3/2OSiQ2'SiO3 /2](但しQ2'は、
前記式(9a)で示される2価の有機基を表す。)のユ
ニットからなるシリコーン。
【0049】ヲ)[{CF3(CF25}{CH32
iO1/2]のユニット、[(C253SiO1/2]のユ
ニット、[O3/2SiQ2SiO3/2](但しQ2は、前記
式(1a)で示される2価の有機基を表す。)のユニッ
ト、[O3/2SiQ2'SiO3/2](但しQ2'は、前記式
(9a)で示される2価の有機基を表す。)のユニット
及び[SiO2]のユニットからなるシリコーン。
【0050】次に、本発明に用いるシリコーンの製造方
法について説明する。 (2)シリコーンの製造方法 本発明に用いる上記シリコーンを製造するには、基本的
には、一般式(IV): Qn[Si(X)3n (但し、Qnはn価の有機基を表し、またnは2〜6の
整数のいずれか1つを表す。Xは互いに同一でも異なっ
ていてもよく、加水分解性の基を表す。)で示される加
水分解性珪素化合物を加水分解重縮合させた後、これに
一般式(V): (R13SiX (但し、R1は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ
素原子で置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1
の内、少なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でな
ければならない。またXは加水分解性の基を表す。)で
示される珪素化合物と、一般式(VI): (R23SiX (但し、R2は互いに同一であっても異なっていてもよ
く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が塩素
原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表し、また
Xは加水分解性の基を表す。)で示される珪素化合物及
び/又は一般式(VII): (R23SiOSi(R23 (但し、R2は前記一般式(VI)のR2に同じ。)で示さ
れる珪素化合物と、を末端封鎖剤として反応させて前記
重縮合物の末端を封鎖するという製造方法を取ればよ
い。
【0051】この様な方法で本発明に用いる上記シリコ
ーンを製造するためには、まず一般式(IV)の加水分解
性珪素化合物Qn[Si(X)3nに水を添加し、加水
分解重縮合を行う。この場合、必要に応じて珪素化合物
Si(X)4(但し、Xは互いに同一でも異なっていて
もよく、加水分解性の基を表す。)を混合し、前記珪素
化合物(IV)との共加水分解重縮合を行ってもよい。水
の添加量は、反応の進行を制御するため、用いた珪素化
合物の加水分解性の基Xを加水分解させるのに必要な理
論量以下の量が好ましい。
【0052】この時、反応を均一に進行させるため有機
溶媒を用いることが好ましい。有機溶媒は反応に用いる
珪素化合物を溶解できるものであればよく、特に限定さ
れない。反応温度は0〜80℃が好ましい。低すぎると
溶媒の凝固が起こったり、高すぎると溶媒の極端な蒸発
が起こったりして反応の進行が不均一になる。
【0053】また、反応の進行を促進するため、塩基及
び/又は酸を触媒として用いることが好ましい。塩基及
び/又は酸触媒の添加量は反応に用いる珪素化合物の5
モル%以下が好ましい。
【0054】この加水分解重縮合の反応式の一例を化1
5に、また得られる重縮合体のネットワーク構造の一例
を化16に示す。
【0055】
【化15】
【0056】(但し、化15中Q2は2価の有機基を表
す。)
【0057】
【化16】
【0058】(但し、化16中Q2は2価の有機基を表
す。) 以上の加水分解重縮合工程で使用される材料の詳細は次
の通りである。 一般式(IV)の加水分解性珪素化合物Qn[Si
(X)3n:公知の珪素化合物の公知の有機反応によっ
て合成される。例えばアミノ基を有するアルコキシシラ
ン、クロロシラン[NH236Si(OR)3、NH23
6Cl3]等と酸クロライド、無水酸等の酸誘導体との
反応;不飽和結合を有する化合物へのハイドロジェンシ
ラン又はメルカプトシランの付加反応;アルコキシシラ
ン化合物又はクロロシラン化合物とグリニャール試薬又
は有機リチウム化合物との反応などにより合成される。
この一般式(IV)の加水分解性珪素化合物Q n[Si
(X)3n中におけるQnについては、前述の一般式
(I)でのQnと同様である。また、一般式(IV)中に
おいてXは、加水分解性の基であれば特に制限されず、
互いに同一であっても異なっていてもよい。
【0059】本発明に用いるシリコーンの製造に際して
は、この加水分解性珪素化合物の少なくとも1種を原料
として用いるが、好ましくは、加水分解性珪素化合物と
して、一般式(IV)にQnとしてジカルボン酸のジアミ
ドを含む2価の有機基を導入した加水分解性珪素化合物
及び一般式(IV)にQnとしてジカルボン酸のジアミド
を含む2価の有機基以外の2価の有機基を導入した加水
分解性珪素化合物を組み合わせて用いる。
【0060】珪素化合物Si(X)4:シリコーンの固
さを調節するために添加する。添加量が多ければシリコ
ーンは固くなり、少なければ柔らかくなる。上記一般式
中のXは、加水分解性の基であれば特に制限されず、互
いに同一であっても異なっていてもよい。この様な珪素
化合物の具体例としては四塩化珪素、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシ
ラン、テトライソプロポキシシラン等、好ましくは四塩
化珪素、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン
が挙げられる。
【0061】有機溶媒:上記二種の珪素化合物、水、触
媒などを溶解するものであれば特に限定されず、メチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等の
セロソルブ類;テトラヒドロキシフラン;ジメチルスル
フォキシド等が挙げられる。
【0062】塩基及び/又は酸触媒:塩酸、硝酸等の無
機酸;酢酸、クエン酸等の有機酸;水酸化ナトリウム、
アンモニア水等の無機塩基;アミン、モルフォリン等の
有機塩基;3−アミノアルコキシシランのような塩基性
基含有シラン等、好ましくはアミノ置換基、4,5−ジ
ヒドロイミダゾール置換基等の塩基性基含有シラン、例
えば3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、3−(4,5−ジヒド
ロイミダゾール)プロピルトリエトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。
【0063】次に、一定時間重縮合反応を行った後、得
られた重縮合体の反応末端を封鎖して重縮合体を安定に
取り出すため、末端封鎖剤として一般式(V)の珪素化
合物(R13SiXと、一般式(VI)の珪素化合物(R
23SiX及び/又は一般式(VII)の珪素化合物
(R23SiOSi(R23と、を添加し反応させる。
この時、末端封鎖剤の加水分解を促進して末端封鎖反応
を進行しやすくするため、水及び酸触媒も合わせて添加
する。水の添加量は特に限定されないが、添加した末端
封鎖剤を加水分解するのに必要な理論量以上の量を添加
することが望ましい。また酸触媒の添加量は一般式
(V)、(VI)、(VII)の末端封鎖剤の合計量の2モル
%以上が好ましい。
【0064】またこの末端封鎖工程は、反応を均一に進
行させるため攪拌条件下で行う。反応時間は4〜20時
間が好ましい。反応終了後は重縮合体が相分離する場合
はデカンテーションで、また相分離しない場合は溶媒留
去、凍結乾燥などの方法によって目的物を取り出す。
【0065】上記重縮合体と末端封鎖剤との反応で得ら
れるシリコーンのネットワーク構造における末端封鎖状
況の一例を下記に示す。
【0066】
【化17】
【0067】(但し、化17中Q2は2価の有機基を表
す。また、Zは前記一般式(II)の(R13SiO1/2
ユニット又は一般式(III)の(R23SiO1/2ユニッ
トを表し、Zの少なくとも1つは式(II)で示されるユ
ニットであり、更に少なくとも1つは式(III)で示さ
れるユニットである。) 以上の末端封鎖工程で使用される材料の詳細は次の通り
である。 一般式(V)の(R13SiX :上記一般式(V)中、
1は互いに同一であっても異なっていてもよく、炭化
水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ素原子で
置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1の内、少
なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でなければな
らないが、好ましくは、アルキル基、フェニル基、アリ
ール基及びこれらの基の水素原子の少なくとも一部がフ
ッ素原子で置換された基より選ばれる基であり、例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基
等のアルキル基;フェニル基;アリール基;又は、これ
らの基の水素原子の少なくとも一部がフッ素原子で置換
された基等が挙げられる。また、上記一般式(V)中、
Xは加水分解性の基であれば特に制限されないが、アル
コキシ基、ハロゲン原子又はアルコキシアルコキシ基等
を好ましく挙げることができる。
【0068】この様な化合物として具体的には、(CF3
CH2)3Si(OCH3)、[CF3(CF2)2]2(CH3)Si
Cl、[CF3(CF2)5](CH3)2Si(OC25)、[CF
3(CF2)3(CH2)2]2(C25)SiCl等が挙げられ、
該当するフルオロアルキル基を有するグリニャール試薬
又はリチウム塩と公知の珪素化合物との反応によって容
易に合成できる。すなわち
【0069】
【化18】
【0070】(但し、化18中、Rfはフルオロアルキ
ル基、Rは炭化水素基、AはBr又はI、nは0〜2の
いずれか、mは1〜3のいずれかを表す。)
【0071】一般式(VI)の(R23SiX :上記一
般式(VI)中、R2は互いに同一であっても異なってい
てもよく、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部
が塩素原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表す
が、好ましくは、アルキル基、フェニル基、アリール基
及びこれらの基の水素原子の少なくとも一部が塩素原子
又は臭素原子で置換された基より選ばれる基であり、例
えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基等のアルキル基;フェニル基;アリール基;又は、こ
れらの基の水素原子の少なくとも一部が塩素原子又は臭
素原子で置換された基等が挙げられ、好ましくはアルキ
ル基(置換されていない)が挙げられる。また、上記一
般式(VI)中、Xは加水分解性の基であれば特に制限さ
れないが、アルコキシ基、ハロゲン原子又はアルコキシ
アルコキシ基等を好ましく挙げることができる。この様
な化合物として具体的には、トリメチルクロロシラン、
トリエチルクロロシラン、tert−ブチルジメチルクロロ
シラン、フェニルジメチルクロロシラン、トリメチルメ
トキシシラン、トリメチルエトキシシラン等が挙げられ
る。
【0072】一般式(VII)の(R23SiOSi
(R23:上記一般式(VII)中のR2は、上記一般式
(VI)中のR2と同様であり、この様な化合物として、
具体的には、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサエチル
ジシロキサン、ヘキサプロピルジシロキサン、ヘキサフ
ェニルジシロキサン等が挙げられる。
【0073】酸触媒:具体的には塩酸、硝酸等の無機
酸;酢酸、クエン酸等の有機酸;好ましくは塩酸、硝
酸、酢酸等の揮発性の酸が挙げられる。
【0074】(3)本発明のシリコーン処理粉体 本発明のシリコーン処理粉体は、上記シリコーンの1種
又は2種以上によって表面処理されたシリコーン処理粉
体であって、粉体表面に上記シリコーンの被膜が形成さ
れた構造を有する。本発明のシリコーン処理粉体におけ
るシリコーン被膜は、優れた撥水性を有し、更に上記シ
リコーンが末端ユニットにフッ素原子を有することか
ら、上記シリコーン被膜は撥油性をも有する。この様に
粉体表面に形成された上記シリコーン被膜は、優れた撥
水・撥油性を有すると共に強固で且つ柔軟性に優れるの
で、これがペイントや化粧料等の組成物に配合されたと
きにその系全体の安定性を向上させるという効果を有す
る。
【0075】更に、本発明のシリコーン処理粉体の撥水
性被膜は、炭化水素等の特定の溶剤のみに溶媒親和性を
有するので、この様な溶剤を用いれば容易に脱離可能で
あり、例えば、上記特定の溶剤を用いれば本発明のシリ
コーン処理粉体を含有するペイントや化粧料等の組成物
を必要に応じて簡単に被付着物より除去することが可能
となる。この様な特定の溶剤としては、直鎖状、分岐あ
るいは環状の比較的分子量の小さい(5量体以下程度
の)シリコーン類、ノルマルヘキサンや石油エーテル等
の比較的炭素鎖の短い炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類等が例示できる。
【0076】本発明のシリコーン処理粉体において用い
られる粉体としては、粉体であれば種類や形状、大きさ
等特に限定されないが、通常粉体の形で各種組成物に配
合される粉体、好ましくはペイント組成物、化粧料等の
組成物に配合される粉体が挙げられる。この様な粉体と
して具体的には、キナクリドン系顔料、フタロシアニン
系顔料、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、黄色酸化鉄、
酸化鉛、水酸化クロム、酸化クロム、群青、紺青、黒酸
化鉄、カーボンブラック等の顔料、シリカゲル、珪酸カ
ルシウム、酸化アルミ、炭酸カルシウム、マイカ、セリ
サイト、タルク、マイカチタニア、ベントナイト、モン
モリロナイト、タール系色素等が例示できる。
【0077】また、本発明のシリコーン処理粉体におい
て、表面被膜を構成するシリコーンと粉体の組成重量比
は1:99〜50:50であることが好ましく、更に
は、5:95〜20:80であることがより好ましい。
【0078】この様な本発明のシリコーン処理粉体を製
造する方法であるが、通常行われている方法に従って上
記粉体の1種又は2種以上を上記シリコーンで表面処理
すればよく、例えば、メカノケミカル的に粉体にシリコ
ーンをコーティングする方法、シリコーンを予め粉体表
面に均一にコーティングした後これを焼き付ける方法、
コアセルベーション等の相分離法、液中乾燥法等の表面
処理方法等が挙げられるが本発明においては、メカノケ
ミカル法、焼き付け法が好ましく用いられる。
【0079】また、本発明において被膜形成のために用
いられる上記シリコーンは、上述のように揮発性炭化水
素類、あるいは揮発性シリコーン類など特定の有機溶剤
に対してのみ相溶性があるので、これらを溶媒とするシ
リコーン溶液に粉体をディップする等して粉体表面をシ
リコーンの有機溶剤溶液でコーティングした後、溶媒を
乾燥等の方法で除去するという製造方法を取ることも可
能であり、この製造方法は本発明において特徴的であ
る。
【0080】(4)本発明のペイント組成物 本発明のペイント組成物は、上記シリコーン処理粉体の
1種又は2種以上を含有する。本発明のペイント組成物
には上記撥水性・撥油性に優れたシリコーン被膜を有す
るシリコーン処理粉体が配合されることにより優れた撥
水・撥油性と安定性が付与される。更に、本発明で用い
るシリコーン処理粉体のシリコーン被膜は柔軟性を有し
ており、この柔軟性が本発明のペイント組成物に付着性
のよさを付与している。また、上記シリコーン処理粉体
のシリコーン被膜は、特定の溶剤を用いて容易に脱離可
能であり、これにより特定溶剤を用いれば本発明のペイ
ント組成物を被着物から脱離させることは容易である。
【0081】本発明のペイント組成物における上記シリ
コーン処理粉体の好適な配合量は、ペイント組成物全量
に対して1〜60重量%であり、更に好ましくは10〜
40重量%である。本発明のペイント組成物としては、
通常粉体を含有するペイント組成物であれば特に限定さ
れない。これらのペイント組成物は、上記シリコーン処
理粉体を、好ましくは上記配合量の範囲で、配合する以
外は、通常のペイント組成物と同様の方法で製造するこ
とができる。また、本発明のペイント組成物では、上記
シリコーン以外に通常ペイント組成物で用いられる任意
成分を含有することができる。この様な任意成分として
は、アクリル系樹脂等の被膜形製剤、溶剤、可塑剤等が
挙げられる。但し、溶剤としては、上記シリコーンを溶
かし得る溶剤は避けた方が好ましい。
【0082】(5)本発明の化粧料 本発明の化粧料は上記シリコーン処理粉体の1種又は2
種以上を含有する。上記シリコーン処理粉体を配合する
ことにより本発明の化粧料には優れた撥水性と安定性が
付与される。これは、本発明の化粧料に配合する上記シ
リコーン処理粉体のシリコーン被膜が撥水性に優れるこ
とによる。また、上記シリコーン処理粉体に用いるシリ
コーンは末端ユニットにフッ素原子を有するので、この
シリコーンで処理された粉体を含有する本発明の化粧料
は、上記撥水性と共に撥油性にも優れる。更に、本発明
で用いるシリコーン処理粉体のシリコーン被膜は柔軟性
を有することから、これを化粧料に配合することによ
り、肌や頭髪へのなじみがよく密着性のよい化粧料が得
られることになる。また、この様なシリコーン処理粉体
のシリコーン被膜の優れた撥水性、撥油性、柔軟性等が
総合的に作用して、本発明の化粧料に化粧持ちのよさを
付与している。
【0083】本発明の化粧料における上記シリコーン処
理粉体の配合量は、通常の粉体配合化粧料における粉体
配合量に従えばよく、1〜100重量%が適当であり、
好ましくは20〜80重量%程度である。本発明の化粧
料の剤形としては、通常粉体を含有する化粧料であれば
特に限定されず、例えば、リップカラー、チークカラ
ー、アイカラー、マスカラ、アイライナー、パック料、
ファンデーション、プレストパウダー、ルースパウダ
ー、アンダーメークアップ等が挙げられる。これらの化
粧料は、上記シリコーン処理粉体を、好ましくは上記配
合量の範囲で、配合する以外は、通常の化粧料と同様の
方法で製造することができる。
【0084】また、本発明の化粧料には、上記シリコー
ン処理粉体以外に、通常、化粧料に適用される、流動パ
ラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミリ
スチン酸イソプロピル(IPM)や合成ゲイロウ、ホホ
バ油、カルナウバワックス等のエステル類、オリーブ
油、牛脂等の動植物油脂、セタノール、ステアリルアル
コール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン
酸等の高級脂肪酸類、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキ
ルスルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤、4
級アルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、脂肪酸モ
ノグリセライド、ポオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノ
ニオン界面活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性
剤等の界面活性剤類、グリセリンやプロピレングリコー
ル等の多価アルコール類、エタノール、プロパノール等
の低級アルコール類、パラベン類やグルコン酸クロルヘ
キシジン等の防腐剤類、パラアミノ安息香酸誘導体、ベ
ンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤類、ビタミンEや
ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アラビアゴ
ム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、ポリエチレ
ングリコール等の保湿剤、クエン酸塩、酢酸塩等のpH
調整剤、香料、色素等、ヒアルロン酸、胎盤抽出物、朝
鮮人参エキス、ステロール配糖体等の各種目的に応じた
薬効成分などが適宜選択されて配合される。更に、本発
明の効果を損ねない範囲において、表面処理等の施され
ていない通常の粉体や従来のポリメチスシロキサン処理
やフルオロアルキルシリコーン処理等を施した粉体を適
宜配合してもよい。
【0085】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。まず本発
明に用いるシリコーンの製造例について、上記一般式
(IV)の珪素化合物Qn[Si(X)3nの製造例及び
一般式(V)のフッ素置換型末端封鎖珪素化合物(R1
3SiXの製造例と共に説明する。 <Qn[Si(X)3nの製造例>
【0086】
【製造例1】耐圧ビン型の反応容器にアリルトリクロロ
シラン70.2g、モノハイドロジェントリクロロシラ
ン54.2gを採り混合した。次に塩化白金酸H2Pt
Cl6・6H2Oをテトラヒドロフラン中で加熱し、白金
0.2ミリモルに相当するこの溶液を前述の混合溶液に
添加した後、反応容器を80℃で4時間加熱した。ろ
過、分留を行ってテトラヒドロフラン、塩化白金酸を除
去して透明液体を得た。IR、1H−NMR、13C−N
MR、29Si−NMR測定を行ったところ、この液体が
式(1b)で表される化合物であることが確認された。
【0087】
【化19】 Cl3Si(CH23SiCl3 ・・・(1b)
【0088】
【製造例2】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコにテレフタル酸ジアリル49.3g、3
−メルカプトトリメトキシシラン78.6g、ベンゼン
450mlを採り、攪拌混合した。さらに、この溶液
に、アゾビスイソブチロニトリル0.5gをベンゼン5
0mlに溶解した溶液を添加し、攪拌混合した。攪拌を
続けながら、室温で乾燥窒素ガスによるバブリングを1
時間行った後、加熱してベンゼンの沸点で24時間還流
を行って反応を完結させた。ロータリーエバポレーター
でベンゼンを除去して粘性液体を得た。IR、1H−N
MR、13C−NMR、29Si−NMR測定を行ったとこ
ろ、この液体が式(2b)で表される化合物であること
が確認された。
【0089】
【化20】
【0090】
【製造例3】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコにビニルトリメトキシシラン44.5
g、3−メルカプトトリメトキシシラン58.9g、ベ
ンゼン400mlを採り攪拌混合した。さらにこの溶液
に、アゾビスイソブチロニトリル0.5gをベンゼン5
0mlに溶解した溶液を添加し、攪拌混合した。攪拌を
続けながら、室温で乾燥窒素ガスによるバブリングを1
時間行った後、加熱してベンゼンの沸点で24時間還流
を行って反応を完結させた。ロータリーエバポレーター
でベンゼンを除去して粘性液体を得た。IR、1H−N
MR、13C−NMR、29Si−NMR測定を行ったとこ
ろ、この液体が式(3b)で表される化合物であること
が確認された。
【0091】
【化21】 (CH3O)3Si(CH22S(CH23Si(OCH33 ・・・(3b)
【0092】
【製造例4】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコに3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン110.7g、ジエチルエーテル400ml、トリエ
チルアミン100mlを採り氷冷しつつ攪拌混合した。
さらに、氷冷攪拌を続けながらこの溶液に、3−ブテノ
イルクロライド45.3gをジエチルエーテル100m
lに溶解した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間攪拌
を続けた。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータリー
エバポレーターでジエチルエーテル、トリエチルアミン
を除去して粘性液体を得た。
【0093】耐圧ビン型の反応容器に上記の液体82.
7g、モノハイドロジェントリエトキシシラン49.3
gを採り混合した。次に塩化白金酸H2PtCl6・6H
2Oをテトラヒドロフラン中で加熱し、白金0.2ミリ
モルに相当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した
後、反応容器を80℃で4時間加熱した。ろ過、分留を
行ってテトラヒドロフラン、塩化白金酸を除去して透明
液体を得た。IR、1H−NMR、13C−NMR、29
i−NMR測定を行ったところ、この液体が式(4b)
で表される化合物であることが確認された。
【0094】
【化22】
【0095】
【製造例5】耐圧ビン型の反応容器にグリセリントリ1
0−ウンデセノエート177.3g、モノハイドロジェ
ントリメトキシシラン110.0gを採り混合した。次
に塩化白金酸H2PtCl6・6H2Oをテトラヒドロフ
ラン中で加熱し、白金0.2ミリモルに相当するこの溶
液を前述の混合溶液に添加した後、反応容器を80℃で
4時間加熱した。ろ過、分留を行ってテトラヒドロフラ
ン、塩化白金酸を除去して透明液体を得た。IR、1
−NMR、13C−NMR、29Si−NMR測定を行った
ところ、この液体が式(5b)で表される化合物である
ことが確認された。
【0096】
【化23】
【0097】
【製造例6】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコに1,2,4−トリビニルシクロヘキサ
ン48.7g、3−メルカプトトリス(β−メトキシメ
トキシ)シラン257.8g、ベンゼン800mlを採
り攪拌混合した。さらにこの溶液に、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.8gをベンゼン100mlに溶解した溶
液を添加し、攪拌混合した。攪拌を続けながら、室温で
乾燥窒素ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱
してベンゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結
させた。ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去し
て粘性液体を得た。IR、1H−NMR、13C−NM
R、29Si−NMR測定を行ったところ、この液体が式
(6b)で表される化合物であることが確認された。
【0098】
【化24】
【0099】
【製造例7】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコに3−アミノプロピルトリクロロシラン
57.9g、ジエチルエーテル320ml、トリエチル
アミン80mlを採り氷冷しつつ攪拌混合した。さら
に、氷冷攪拌を続けながらこの溶液にトリメゾイルクロ
ライド26.8gをジエチルエーテル100mlに溶解
した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間を攪拌を続け
た。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータリーエバポ
レーターでジエチルエーテル、トリエチルアミンを除去
して白色固体を得た。IR、1H−NMR、13C−NM
R、29Si−NMR測定を行ったところ、この固体が式
(7b)で表される化合物であることが確認された。
【0100】
【化25】
【0101】
【製造例8】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコに3,3’−ジアミノベンジジン64.
3g、テトラヒドロフラン900ml、トリエチルアミ
ン200mlを採り、氷冷しつつ攪拌混合した。さら
に、氷冷攪拌を続けながらこの溶液に、アクリロイルク
ロライド108.6gをテトラヒドロフラン300ml
に溶解した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間攪拌を
続けた。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータリーエ
バポレーターで、テトラヒドロフラントリエチルアミン
を除去して白色固体を得た。
【0102】耐圧ビン型の反応容器に上記の固体86.
1g、モノハイドロジェントリメトキシシラン97.8
gを採り混合した。次に塩化白金酸H2PtCl6・6H
2Oをテトラヒドロフラン中で加熱し、白金0.2ミリ
モルに相当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した
後、反応容器を80℃で4時間加熱した。ろ過、分留を
行ってテトラヒドロフラン、塩化白金酸を除去して白色
固体を得た。IR、1H−NMR、13C−NMR、29
i−NMR測定を行ったところ、この固体が式(8b)
で表される化合物であることが確認された。
【0103】
【化26】
【0104】
【製造例9】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付き
三つ口フラスコにペンタエリトリトールテトラメタクリ
レート81.7g、3−メルカプトトリエトキシシラン
190.7g、ベンゼン800mlを採り、攪拌混合し
た。さらにこの溶液に、アゾビスイソブチロニトリル
0.5gをベンゼン100mlに溶解した溶液を添加
し、攪拌混合した。攪拌を続けながら、室温で乾燥窒素
ガスによるバブリングを1時間行った後、加熱してベン
ゼンの沸点で24時間還流を行って反応を完結させた。
ロータリーエバポレーターでベンゼンを除去して粘性液
体を得た。IR、1H−NMR、13C−NMR、29Si
−NMR測定を行ったところ、この液体が式(9b)で
表される化合物であることが確認された。
【0105】
【化27】
【0106】
【製造例10】還流冷却器、攪拌装置及びガス導入管付
き三つ口フラスコにグリセロール−1,3−ジアリルエ
ーテル27.6g、テトラヒドロフラン200ml、ト
リエチルアミン50mlを採り、氷冷しつつ攪拌混合し
た。さらに、氷冷攪拌を続けながらこの溶液に、アジポ
イルクロライド14.6gをテトラヒドロフラン100
mlに溶解した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間攪
拌を続けた。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータリ
ーエバポレーターでジエチルエーテル、トリエチルアミ
ンを除去して粘性液体を得た。
【0107】耐圧ビン型の反応容器に上記の液体28.
2g、モノハイドロジェントリクロロシシラン54.2
gを採り混合した。次に、塩化白金酸H2PtCl6・6
2Oをテトラヒドロフラン中で加熱し、白金0.2ミ
リモルに相当するこの溶液を前述の混合溶液に添加した
後、反応容器を80℃で4時間加熱した。分留を行って
テトラヒドロフラン、塩化白金酸を除去して透明液体を
得た。IR、1H−NMR、13C−NMR、29Si−N
MR測定を行ったところ、この液体が式(10b)で表
される化合物であることが確認された。
【0108】
【化28】
【0109】
【製造例11】還流冷却器、攪拌装置およびガス導入管
付き三つ口フラスコに3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン107.6g、テトラヒドロフラン600ml、
トリエチルアミン200mlを採り氷冷しつつ攪拌混合
した。さらに、氷冷攪拌を続けながらこの溶液に、テレ
フタル酸クロリド60.9gをテトラヒドロフラン20
0mlに溶解した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間
攪拌を続けた。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータ
リーエバポレーターでテトラヒドロフラン、トリエチル
アミンを除去して白色固体を得た。IR、1 H−NM
R、13C−NMR、 29Si−NMR測定を行ったとこ
ろ、この固体が式(11b)で表される化合物であるこ
とが確認された。
【0110】
【化29】
【0111】
【製造例12】還流冷却器、攪拌装置およびガス導入管
付き三つ口フラスコに3−アミノプロピルトリクロロシ
シラン96.5g、ジエチルエーテル500ml、トリ
エチルアミン150mlを採り氷冷しつつ攪拌混合し
た。さらに、氷冷攪拌を続けながらこの溶液に、イソフ
タル酸クロリド50.8gをジエチルエーテル150m
lに溶解した溶液を滴下した。滴下後さらに1時間攪拌
を続けた。生成した白色沈殿をろ別した後、ロータリー
エバポレーターでジエチルエーテル、トリエチルアミン
を除去して白色固体を得た。IR、1 H−NMR、13
−NMR、29Si−NMR測定を行ったところ、この固
体が(12b)で表される化合物であることが確認され
た。
【0112】
【化30】
【0113】<(R13SiXの製造例>
【0114】
【製造例13】十分に乾燥を行った還流冷却器、攪拌装
置及びガス導入管付き三つ口フラスコに金属マグシウム
8.7gを採り、乾燥窒素ガスで十分置換を行う。さら
に、この反応容器に金属ナトリウムによる還流と蒸留と
によって脱水精製したテトラヒドロフラン150mlを
採り、攪拌混合した。攪拌を続けながら、この溶液に、
前述のテトラヒドロフラン200mlに2、2、2−ト
リフルオロエチルヨーダイド63.0gを溶解した溶液
を滴下した。さらに攪拌を続けながら、氷冷下で、前述
のテトラヒドロフラン150mlにテトラメトキシシラ
ン15.2gを溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、
テトラヒドロフランの沸点で還流を24時間行って反応
を完結させた。生成した沈殿をろ別後、分留を行って目
的化合物を単離した。なお、全ての操作は乾燥窒素ガス
気流下で行った。IR、1H−NMR、13C−NMR、
29Si−NMR測定を行ったところ、式(13b)で表
される目的化合物が単離されていることを確認した。
【0115】
【化31】 (CF3CH23Si(OCH3) ・・・(13b)
【0116】
【製造例14】十分に乾燥を行った還流冷却器、攪拌装
置及びガス導入管付き三つ口フラスコに金属マグシウム
3.0gを採り、乾燥窒素ガスで十分置換を行う。さら
に、この反応容器に金属ナトリウムによる還流と蒸留と
によって脱水精製したテトラヒドロフラン100mlを
採り、攪拌混合した。攪拌を続けながら、この溶液に、
前述のテトラヒドロフラン300mlにパーフルオロヘ
キシルヨーダイド44.6gを溶解した溶液を滴下し
た。さらに攪拌を続けながら、氷冷下で、前述のテトラ
ヒドロフラン200mlにジメチルジエトキシシラン1
4.8gを溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、テト
ラヒドロフランの沸点で還流を24時間行って反応を完
結させた。生成した沈殿をろ別後、分留を行って目的化
合物を単離した。なお、全ての操作は乾燥窒素ガス気流
下で行った。IR、1H−NMR、13C−NMR、29
i−NMR測定を行って式(14b)で表される目的化
合物が単離されていることを確認した。
【0117】
【化32】 [CF3(CF25](CH32Si(OC25) ・・・(14b)
【0118】
【製造例15】十分に乾燥を行った還流冷却器、攪拌装
置及びガス導入管付き三つ口フラスコに金属マグシウム
5.3g及びよう素0.05gを採り、乾燥窒素ガスで
十分置換を行う。さらに、この反応容器に金属ナトリウ
ムによる還流と蒸留とによって脱水精製したジエチルエ
ーテル500mlにパーフルオロブチルヨーダイド6
9.2g及びエチルトリメトキシラン15.0gを溶解
した溶液を滴下した。滴下終了後、攪拌を続けながら室
温で2時間放置し反応を完結させた。生成した沈殿をろ
別後、分留を行って目的化合物を単離した。尚、全ての
操作は乾燥窒素ガス気流下で行った。IR、1H−NM
R、13C−NMR、29Si−NMR測定を行ったとこ
ろ、式(15b)で表される目的化合物が単離されてい
ることを確認した。
【0119】
【化33】 [CF3(CF232(C25)Si(OCH3) ・・・(15b)
【0120】
【製造例16】十分に乾燥を行った還流冷却器、攪拌装
置及びガス導入管付き三つ口フラスコに金属マグシウム
5.6gを採り、乾燥窒素ガスで十分置換を行う。さら
に、この反応容器に金属ナトリウムによる還流と蒸留と
によって脱水精製したテトラヒドロフラン100mlを
採り、攪拌混合した。攪拌を続けながら、この溶液に、
前述のテトラヒドロフラン300mlにパーフルオロプ
ロピルブロミド52.3gを溶解した溶液を滴下した。
さらに攪拌を続けながら、氷冷下で、前述のテトラヒド
ロフラン100mlにテトラクロロシラン11.9gを
溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、テトラヒドロフ
ランの沸点で還流を24時間行って反応を完結させた。
生成した沈殿をろ別後、分留を行って目的化合物を単離
した。なお、全ての操作は乾燥窒素ガス気流下で行っ
た。IR、1H−NMR、13C−NMR、29Si−NM
R測定を行ったところ、式(16b)で表される目的化
合物が単離されていることを確認した。
【0121】
【化34】 [CF3(CF223SiCl ・・・(16b)
【0122】
【製造例17】乾燥窒素ガスで十分置換を行った還流冷
却器、攪拌装置及びガス導入管付き三つ口フラスコに1
H,1H,2H,2H−ノナフルオロヘキシルリチウム
50.8gを及び金属ナトリウムによる還流と蒸留とに
よって脱水精製したジエチルエーテル400ml採り攪
拌混合した。攪拌を続けながら、この溶液に、前述のジ
エチルエーテル100mlにエチルトリクロロシラン1
6.4gを溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、さら
に2時間攪拌を続けた後、還流を8時間行って反応を完
結させた。生成した沈殿をろ別後、分留を行って目的化
合物を単離した。なお、全ての操作は乾燥窒素ガス気流
下で行った。IR、1H−NMR、13C−NMR、29
i−NMR測定を行ったところ、式(17b)で表され
る目的化合物が単離されていることを確認した。
【0123】
【化35】 [CF3(CF23(CH222(C25)SiCl ・・・(17b)
【0124】
【製造例18】充分に乾燥を行った還流冷却器、攪拌装
置およびガス導入管付き三つ口フラスコに金属マグネシ
ウム5.8gを採り、乾燥窒素ガスで充分置換を行っ
た。さらに、この反応容器に金属ナトリウムによる還流
と蒸留とによって脱水生成したジエチルエーテル200
mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、この溶液
に前述のジエチルエーテル300mlに1H,1H,2
H,2Hヘプタデカフルオロデキシルヨーダイド11
4.8gを溶解した溶液を滴下した。さらに、攪拌を続
けながら、氷零下で、前述のジエチルエーテル200m
lにジエチルジメトキシシラン29.7gを溶解した溶
液を滴下した。滴下終了後ジエチルエーテルの沸点で還
流を24時間行って反応を完結させた。生成した沈殿を
ろ別後、分留を行って、目的の化合物を単離した。なお
全ての操作は乾燥窒素ガス気流下で行った。IR、1
−NMR、13C−NMR、29Si−NMR測定を行った
ところ、式(18b)で表される目的化合物が単離され
ていることを確認した。
【0125】
【化36】 [CF3(CF27(CH22][C252Si(OCH3) ・・・(18b) <シリコーンの製造例>
【0126】
【製造例19】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例1の珪素化合物64.0g、メチルエチルケトン
150mlを採り、混合溶解した。攪拌を続けながらこ
の溶液に、水9.0gをメチルエチルケトン50mlに
溶解した溶液を添加した。添加終了後、攪拌を続けなが
ら40℃で30分間放置した。この混合溶液に、製造例
16の珪素化合物57.0g、トリメチルクロロシラン
43.4g、水40.5g、メチルエチルケトン100
ml、濃塩酸1.3mlからなる溶液を添加し、攪拌を
さらに続けながら40℃で4時間放置した。反応終了
後、系は二相に分離したので、デカンテーションにより
溶媒相を除去し、さらに5%炭酸水素ナトリウム溶液及
び水で洗浄後、再びデカンテーションにより水を除去
し、80℃で一昼夜乾燥して重縮合物を単離した。I
R、13C−NMR、1H−NMR、29Si−NMR測定
を行ったところ、この重縮合体は[{CF3(C
223SiO1/ 2]のユニット、[(CH33SiO
1/2]のユニット及び[O3/2SiQ2SiO 3/2](但
し、Q2は−(CH23−で示される2価の有機基を表
す。)のユニットからなるシリコーンであることが確認
された。得られたシリコーンをシリコーン1として後述
の化粧料の実施例に用いた。
【0127】
【製造例20】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例2の珪素化合物89.6g、製造例3の珪素化合
物48.2g、3−アミノプロピルトリメトキシシラン
0.8gおよびエチルアルコール/テトラヒドロフラン
混合溶媒(重量比で7/3)300mlを採り、混合溶
解した。攪拌を続けながらこの溶液に、水9.1gを前
述の混合溶媒100mlに溶解した溶液を添加した。添
加終了後、攪拌を続けながら25℃で4時間放置した。
この混合溶液に製造例13の珪素化合物31.4g、ト
リメチルメトキシシシラン31.9g、水100.8
g、前述の混合溶媒200ml、濃塩酸2.8mlから
なる溶液を添加し、攪拌をさらに続けながら25℃で1
0時間放置した。反応終了後、系は二相に分離したの
で、デカンテーションにより溶媒相を除去し、さらに5
%炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄後、再びデカン
テーションにより水を除去し、80℃で一昼夜乾燥して
重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、1H−NM
R、29Si−NMR測定を行ったところ、この重縮合体
が[(CF3CH23SiO1/2]のユニット、[O3/2
SiQ2SiO3/2](但し、Q2は前記式(1a)で示
される2価の有機基を表す。)のユニット、[(C
33SiO1/2]のユニット及び[O3/2SiQ'2Si
3/2](但し、Q'2は−(CH22S(CH23−で
示される2価の有機基を表す。)のユニットからなるシ
リコーンであることが確認された。得られたシリコーン
をシリコーン2として後述の化粧料の実施例に用いた。
【0128】
【製造例21】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例4の珪素化合物44.0g、テトラメトキシシラ
ン22.8g、3−(4,5−ジヒドロイミダゾール)
プロピルトリエトキシシラン2.1gおよびイソプロピ
ルアルコール400mlを採り、混合溶解した。攪拌を
続けながらこの溶液に、水10.1gをイソプロピルア
ルコール100mlに溶解した溶液を添加した。添加終
了後、攪拌を続けながら60℃で2時間放置した。この
混合溶液に製造例14の珪素化合物101.4g、ヘキ
サエチルジシロキサン118.3g、イソプロピルアル
コール200ml、濃硝酸3.0mlからなる溶液を添
加し、攪拌をさらに続けながら60℃で16時間放置し
た。反応終了後、系は二相に分離したので、デカンテー
ションにより溶媒相を除去し、さらに5%炭酸水素ナト
リウム溶液及び水で洗浄後、凍結乾燥により水を除去し
て重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、1H−N
MR、29Si−NMR測定を行ったところ、この重縮合
体が[{CF3(CF25}(CH32SiO1/2]のユ
ニット、[(C253SiO1/2]のユニット、[Si
2]のユニット及び[O3/2SiQ2SiO3/2](但
し、Q2は前記式(2a)で示される2価の有機基を表
す。)のユニットからなるシリコーンであることが確認
された。得られたシリコーンをシリコーン3として後述
の化粧料の実施例に用いた。
【0129】
【製造例22】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例5の珪素化合物76.6g、トリエチルアミン
0.45gおよびエチルセロソルブ300mlを採り、
混合溶解した。攪拌を続けながらこの溶液に、水3.9
gをエチルセロソルブ100mlに溶解した溶液を添加
した。添加終了後、攪拌を続けながら5℃で2時間放置
した。この混合溶液に、製造例15の珪素化合物12
6.3g、フェニルジメチルクロロシラン41.0g、
水43.2g、エチルセロソルブ150ml、濃硝酸
3.0mlからなる溶液を添加し、攪拌をさらに続けな
がら20℃で8時間放置した。反応終了後、系は二相に
分離したので、デカンテーションにより溶媒相を除去
し、さらに5%炭酸水素ナトリウム溶液、水で洗浄後再
びデカンテーションにより水を除去し、80℃で一昼夜
乾燥して重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、1
H−NMR、29Si−NMR測定を行ったところ、この
重縮合体が[{CF3(CF232(C25)SiO
1/2]のユニット、[(C65)(CH32SiO1/2
のユニット及び[(O3/2Si)33](但し、Q3は前
記式(3a)で示される3価の有機基を表す。)のユニ
ットからなるシリコーンであることが確認された。得ら
れたシリコーンをシリコーン4として後述の化粧料の実
施例に用いた。
【0130】
【製造例23】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例6の珪素化合物32.2g、テトラエトキシシラ
ン2.8g、酢酸0.18gおよびジメチルスルフォキ
シド250mlを採り、混合溶解した。攪拌を続けなが
らこの溶液に、水5.5gをジメチルスルフォキシド5
0mlに溶解した溶液を添加した。添加終了後、攪拌を
続けながら60℃で6時間放置した。この混合溶液に、
製造例14の珪素化合物11.4g、ヘキサプロピルジ
シロキサン40.2g、水13.4g、ジメチルスルフ
ォキシド150ml、クエン酸4.0gからなる溶液を
添加し、攪拌をさらに続けながら60℃で18時間放置
した。反応終了後、系は二相に分離したので、デカンテ
ーションにより溶媒相を除去し、さらに5%炭酸水素ナ
トリウム溶液及び水で洗浄後、凍結乾燥により水を除去
して重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、1H−
NMR、29Si−NMR測定を行ったところ、この重縮
合体が[{CF3(CF25}(CH32SiO1/2]の
ユニット、[(C373SiO1/2]のユニット、[S
iO2]のユニット及び[(O3/2Si)33](但し、
3は前記式(4a)で示される3価の有機基を表
す。)のユニットからなるシリコーンであることが確認
された。得られたシリコーンをシリコーン5として後述
の化粧料の実施例に用いた。
【0131】
【製造例24】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例7の珪素化合物88.5g、テトラヒドロフラン
500mlを採り混合溶解した。攪拌を続けながらこの
溶液に、水15.6g及び濃アンモニア水1.5mlを
テトラヒドロフラン100mlに溶解した溶液を添加し
た。添加終了後、攪拌を続けながら10℃で1時間放置
した。この混合溶液に製造例17の珪素化合物219.
6g、tert−ブチルジメチルクロロシラン37.6g、
水45.Og、テトラヒドロフラン300ml、酢酸
5.0gからなる溶液を添加し、攪拌をさらに続けなが
ら10℃で4時間放置した。反応終了後、系は二相に分
離したので、デカンテーションにより溶媒相を除去し、
さらに5%炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄後、再
びデカンテーションにより水を除去し、80℃で一昼夜
乾燥して重縮合物を単離した。IR、 13C−NMR、1
H−NMR、29Si−NMR測定を行ったところ、この
重縮合体が[{CF3(CF23(CH222(C
25)SiO1/2]のユニット、[{(CH33C}
{CH32SiO1/2]のユニット及び[(O32
i)33](但し、Q3は前記式(5a)で示される3
価の有機基を表す。)のユニットからなるシリコーンで
あることが確認された。得られたシリコーンをシリコー
ン6として後述の化粧料の実施例に用いた。
【0132】
【製造例25】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例8の珪素化合物18.1g、製造例3の珪素化合
物4.1g、テトラメトキシシラン0.9g、テトラヒ
ドロフラン300ml及び3−アミノプロピルメトキシ
シラン0.6gを採り、混合溶解した。攪拌を続けなが
らこの溶液に、水6.0gをテトラヒドロフラン100
mlに溶解した溶液を添加した。添加終了後、攪拌を続
けながら20℃で3時間放置した。この混合溶液に製造
例13の珪素化合物59.7g、トリメチルメトキシシ
ラン18.8g、水59.4g、テトラヒドロフラン2
50ml、濃塩酸3.0mlからなる溶液を添加し、攪
拌をさらに続けながら20℃で12時間放置した。反応
終了後、系は二相に分離したので、デカンテーションに
より溶媒相を除去し、さらに5%炭酸水素ナトリウム溶
液及び水で洗浄後、再びデカンテーションにより水を除
去し、80℃で一昼夜乾燥して重縮合物を単離した。I
R、 13C−NMR、1H−NMR、29Si−NMR測定
を行ったところ、この重縮合体が[(CF3CH23
iO1/2]のユニット、[(CH33SiO1/2]のユニ
ット、[SiO2]のユニット、[O3/2SiQ2SiO
3/2](但し、Q2は−(CH22S(CH23−で示さ
れる2価の有機基を表す。)のユニット及び[(O3/2
Si)44](但し、Q4は前記式(6a)で示される
4価の有機基を表す。)のユニットからなるシリコーン
であることが確認された。得られたシリコーンをシリコ
ーン7として後述の化粧料の実施例に用いた。
【0133】
【製造例26】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例9の珪素化合物98.1g、テトラエトキシシラ
ン1.7g、イソプロピルアルコール/テトラヒドロフ
ラン混合溶媒(重量比7/3)700ml及びモルフォ
リン2.1gを採り、混合溶解した。攪拌を続けながら
この溶液に、水3.1gを前述の混合溶媒100mlに
溶解した溶液を添加した。添加終了後、攪拌を続けなが
ら20℃で4時間放置した。この混合溶液に製造例16
の珪素化合物228.2g、トリメチルクロロシラン4
1.7g、水64.8g、前述の混合溶媒400ml、
濃塩酸7.5mlからなる溶液を添加し、攪拌をさらに
続けながら20℃で12時間放置した。反応終了後、系
は二相に分離したので、デカンテーションにより溶媒相
を除去し、さらに5%炭酸水素ナトリウム溶液及び水で
洗浄後、再びデカンテーションにより水を除去し、80
℃で一昼夜乾燥して重縮合物を単離した。IR、13C−
NMR、1H−NMR、29Si−NMR測定を行ったと
ころ、この重縮合体が[{CF3(CF223SiO
1/2]のユニット、[(CH33SiO1/2]のユニッ
ト、[(O3/2Si)44](但し、Q4は前記式(7
a)で示される4価の有機基を表す。)のユニット及び
[SiO2]のユニットからなるシリコーンであること
が確認された。得られたシリコーンをシリコーン8とし
て後述の化粧料の実施例に用いた。
【0134】
【製造例27】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例10の珪素化合物82.4g、アセトン400m
lを採り、混合溶解した。攪拌を続けながらこの溶液
に、水21.6gをアセトン100mlに溶解した溶液
を添加した。添加終了後、攪拌を続けながら20℃で1
時間放置した。この混合溶液に、製造例17の珪素化合
物117.3g、ヘキサメチルジシロキサン32.5
g、水36.0g、アセトン200ml、濃塩酸7.0
mlからなる溶液を添加し、攪拌をさらに続けながら2
0℃で4時間放置した。反応終了後、系は二相に分離し
たので、デカンテーションにより溶媒相を除去し、さら
に5%炭酸水素ナトリウム溶液及び水で洗浄後、再びデ
カンテーションにより水を除去し、80℃で一昼夜乾燥
して重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、1H−
NMR、29Si−NMR測定を行ったところ、この重縮
合体が[{CF3(CF23(CH222(C25)S
iO1/2]のユニット、[(CH33SiO1/2]のユニ
ット及び[(O3/2Si)44](但し、Q4は前記式
(8a)で示される4価の有機基を表す。)のユニット
からなるシリコーンであることが確認された。得られた
シリコーンをシリコーン9として後述の化粧料の実施例
に用いた。
【0135】
【製造例28】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例1の珪素化合物24.9g、製造例12の珪素化
合物61.9g、テトラヒドロフラン250mlを採り
混合溶解した。攪拌を続けながらこの溶液に、水16.
2gをテトラヒドロフラン70mlに溶解した溶液を添
加した。添加終了後攪拌を続けながら20℃で1時間放
置した。この混合溶液に製造例17の珪素化合物17
6.0g、トリメチルクロロシラン91.1g、水2
4.3g、テトラヒドロフラン150ml、濃塩酸3m
lからなる溶液を添加し、攪拌をさらに続けながら20
℃で8時間放置した。反応終了後水を少量加えると系は
二相に分離したので、デカンテーションにより溶媒相を
除去し、ロータリーエバポレーターで残存する揮発成分
を除去し、重縮合物を単離した。IR、13C−NMR、
1H−NMR、29Si−NMR測定を行ったところこの
重縮合体が[{CF3(CF23(CH222{C
25}SiO 1/2]のユニット、[(CH33Si
1/2]のユニット、[3/2OSiQ2SiO 3/2](但
し、Q2は−(CH23−を表す。)のユニット及び[
3/2OSiQ2'SiO3/2](但しQ2'は、前記式(9
a)で示される2価の有機基を表す。)のユニットから
なるシリコーンであることが確認された。得られたシリ
コーンをシリコーン10として後述の化粧料の実施例に
用いた。
【0136】
【製造例29】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例3の珪素化合物38.8g、製造例11の珪素化
合物18.3g、3−アミノプロピルチリメトキシシラ
ン1.1g、エチルアルコール100mlを採り混合溶
解した。攪拌を続けながらこの溶液に、水8.2gをエ
チルアルコール40mlに溶解した溶液を添加した。添
加終了後攪拌を続けながら20℃で2時間放置した。こ
の混合溶液に製造例18の珪素化合物152.3g、ト
リメチルメトキシシラン18.8g、水12.2g、エ
チルアルコール60ml、濃塩酸1.5mlからなる溶
液を添加し、攪拌をさらに続けながら20℃で16時間
放置した。反応終了後系は二相に分離したので、デカン
テーションにより溶媒相を除去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム溶液および水で洗浄後、ロータリーエバポレーター
で残存する揮発成分を除去し、重縮合物を単離した。I
R、13C−NMR、1H−NMR、29Si−NMR測定
を行ったところこの重縮合体が[{CF3(CF2
7(CH22}{C252SiO 1/2]のユニット、
[(CH33SiO1/2]のユニット、[3/2OSiQ2
SiO 3/2](但し、Q2は−(CH22S(CH23
を表す。)のユニット及び[3/ 2OSiQ2'SiO3/2
(但しQ2'は、前記式(9a)で示される2価の有機基
を表す。)のユニットからなるシリコーンであることが
確認された。得られたシリコーンをシリコーン11とし
て後述の化粧料の実施例に用いた。
【0137】
【製造例30】冷却器、攪拌装置付き三つ口フラスコに
製造例2の珪素化合物57.5g、製造例11の珪素化
合物14.7g、テトラメトキシシラン4.6g、3−
アミノプロピルチリメトキシシラン0.3g、エチルア
ルコール/テトラヒドロフラン混合溶媒(重量比で7/
3)200mlを採り混合溶解した。攪拌を続けながら
この溶液に、水15.0gを前記の混合溶媒50mlに
溶解した溶液を添加した。添加終了後攪拌を続けながら
20℃で2時間放置した。この混合溶液に製造例14の
珪素化合物228.1g、ヘキサエチルジシロキサン4
4.4g、水20.0g、前記の混合溶媒100ml、
濃硝酸2.5mlからなる溶液を添加し、攪拌をさらに
続けながら20℃で12時間放置した。反応終了後少量
の水の添加で系は二相に分離したので、デカンテーショ
ンにより溶媒相を除去し、5%炭酸水素ナトリウム溶液
および水で洗浄後、ロータリーエバポレーターで残存す
る揮発成分を除去し、重縮合物を単離した。IR、1
−NMR、13C−NMR、29Si−NMR測定を行った
ところ、この重縮合体が[{CF3(CF25}{C
32SiO1/2]のユニット、[(C253SiO
1/2]のユニット、[O3/2SiQ2SiO3/2](但しQ
2は、前記式(1a)で示される2価の有機基を表
す。)のユニット、[O3/2SiQ2'SiO3/2](但し
2'は、前記式(9a)で示される2価の有機基を表
す。)のユニット及び[SiO2]のユニットからなる
シリコーンであることが確認された。得られたシリコー
ンをシリコーン12として後述の化粧料の実施例に用い
た。
【0138】次に、上記各製造例で得られたシリコーン
1〜12で表面に被膜処理された本発明のシリコーン処
理粉体の実施例について説明する。尚、以下に示す配合
量は全て重量部である。
【0139】
【実施例1〜5】 シリコーン処理粉体 表1に示す処方成分をボールミル中に秤込み、72時間
粉砕しながらメカノケミカルコーティングして本発明の
シリコーン処理粉体及び上記製造例で得られたシリコー
ンの代わりにポリヒドロキシメチルシロキサンを用いた
比較例のシリコーン処理粉体を得た。
【0140】
【表1】
【0141】
【実施例6〜10】 シリコーン処理粉体 表2に示す処方成分をニーダーに秤込み、よく混練り
し、減圧下溶媒を除去して本発明のシリコーン処理粉体
及び上記製造例で得られたシリコーンの代わりにポリヒ
ドロキシメチルシロキサンを用いた比較例のシリコーン
処理粉体を得た。
【0142】
【表2】
【0143】
【実施例11】 シリコーン処理粉体 黒酸化鉄70重量部、カーボンブラック5重量部、紺青
5重量部、シリコーン11を20重量部、揮発性環状シ
リコーン30重量部をニーダーでよく混練りし、溶剤を
除去して本発明のシリコーン処理粉体を得た。
【0144】
【実施例12】 シリコーン処理粉体 赤色202号25重量部、赤色204号25重量部、黄
色4号アルミニウムレーキ30重量部、シリコーン12
を20重量部、揮発性環状シリコーン30重量部をニー
ダーでよく混練りし、溶剤を除去し本発明のシリコーン
処理粉体を得た。
【0145】<本発明のシリコーン処理粉体の評価>上
記各実施例で得られた本発明のシリコーン処理粉体につ
いて、撥水性及び被膜除去性を評価するために、以下の
試験を行った。
【0146】(1)撥水性試験 上記各実施例及び比較例で得られたシリコーン処理粉体
を水の中に入れ強制撹拌し、放置したときの粉体の沈降
の度合いから、撥水性を評価した。結果は、比較例で得
られたシリコーン処理粉体が水中に沈降し撥水性が十分
でないのに比べ、実施例で得られたシリコーン処理粉体
はいずれも水面に浮いており撥水性に優れることが確認
された。
【0147】(2)シリコーン被膜除去試験 上記で得られた本発明のシリコーン処理粉体1に粉体の
20倍量のベンゼンを加え、3時間加熱還流し濾過して
粉体を回収した。回収した粉体について赤外分光分析で
確認したところ、アルキル基の吸収を殆ど認めなかっ
た。この結果から粉体の表面処理に用いたシリコーンが
除去できたことがわかる。
【0148】次に、上記各実施例又は比較例で得られた
シリコーン処理粉体を配合した化粧料を製造した。尚、
以下に示す配合量は全て重量部である。
【0149】
【実施例13】 ファンデーション 表3に示す処方成分をヘンシェルミキサーに秤込み撹拌
混合し、更に1mmヘリングボーンを装着したパルベラ
イザーで粉砕し、金型に充填し加圧成型して2種類のフ
ァンデーションを得た。1つは上記本発明のシリコーン
処理粉体を配合した本発明のファンデーションであり、
もう1つは比較例のシリコーン処理粉体を配合したファ
ンデーションであった。
【0150】
【表3】
【0151】
【実施例14】 アンダーメークアップ 表4に示すA成分、B成分、D成分、E成分をそれぞれ
80℃に加熱した後、まず、A成分とB成分を混合しこ
れをよく混練りした。これにD成分を加え、次にC成分
を加えて分散させた。最後にE成分を徐々に加え乳化し
撹拌冷却してアンダーメークアップを得た。
【0152】
【表4】
【0153】
【実施例15】マスカラ 表5に示すA成分、B成分、D成分、E成分をそれぞれ
80℃に加熱した後、まず、A成分とB成分を混合しこ
れをよく混練りした。これにD成分を加え、次にC成分
を加えて分散させた。最後にE成分を徐々に加え乳化し
撹拌冷却してマスカラを得た。
【0154】
【表5】
【0155】
【実施例16】 リップカラー 表6に示す処方成分を80℃で加熱溶解分散させた後、
これをホットロールにかけた。これを再度90℃まで加
温し、金型に流し込み容器に装着させてリップカラーを
得た。尚、製造過程において、粉体が分離するような好
ましくない現象は全く見られなかった。
【0156】
【表6】
【0157】<本発明の化粧料の評価>上記各実施例で
得られた本発明のシリコーン処理粉体配合の各化粧料に
ついて、官能評価及び付着性、撥水性等の評価を行っ
た。
【0158】(1)ファンデーションの評価 上記で得られた実施例13のファンデーションと比較例
5のファンデーションについて、専門パネラー5名が化
粧効果の比較を行った。評価項目は、密着性、化粧持
ち、仕上がりの自然さ、化粧映えの4項目であり、評価
基準は、良いを5点、やや良いを4点、普通を3点、や
や悪いを2点、悪いを1点とする5段階評価であった。
パネラー5名のつけた評点の平均を表7に示す。
【0159】
【表7】
【0160】この結果より、従来のシリコーン処理粉体
を含有する比較例のファンデーションに比べ、本発明の
シリコーン処理粉体を含有するファンデーションが密着
性、化粧持ち、仕上がりの自然さ、化粧映えの何れの評
価項目においても優れた官能を有することがわかる。
【0161】(2)アンダーメークアップの評価 上記で得られた実施例14のアンダーメークアップにつ
いて専門パネラー5名が化粧効果を上記ファンデーショ
ンと同様にして評価した。この結果、本発明のアンダー
メークアップは、メークアップ料の艶、仕上がりの自然
さを保ち、メークアップ料の化粧持ちをよくする作用に
優れることがわかった。
【0162】(3)マスカラの評価 上記で得られた実施例15のマスカラについて専門パネ
ラー5名が化粧効果を上記ファンデーションと同様にし
て評価した。この結果、本発明のマスカラは、優れた付
着性と撥水性を備えており、化粧効果の維持時間が長か
いことがわかった。
【0163】(4)リップカラーの評価 上記で得られた実施例16のリップカラーについて専門
パネラー5名が化粧効果を上記ファンデーションと同様
にして評価した。この結果、本発明のリップカラーは、
化粧持ちがよく、また、光に対する色の安定性も優れる
ことが確認された。
【0164】これらの結果を総合的に評価すると、本発
明のシリコーン処理粉体を配合した化粧料は、従来のシ
リコーン処理粉体を含有する化粧料に比べ、撥水性、安
定性、密着性、化粧持ちに優れると共に、仕上がりの自
然さや化粧映えの効果に優れることがわかる。
【0165】
【発明の効果】本発明のシリコーン処理粉体は、表面に
形成されたシリコーン被膜の作用で、優れた撥水性を有
すると共に、このシリコーン被膜を特定条件下でのみ脱
離可能であるという特徴を有する。また、前記シリコー
ン処理粉体を含有する本発明のペイント組成物並びに化
粧料は、撥水性、安定性に優れ、更に特定条件下で被着
物より容易に分離可能である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンで表面処理されたシリコーン
    処理粉体であって、前記シリコーンが、一般式(I): Qn(SiO3/2n (但し、Qnはn価の有機基を表し、またnは2〜6の
    整数のいずれか1つを表す。)で示されるユニットの少
    なくとも1種を主構成ユニットとし、末端が式(II): (R13SiO1/2 (但し、R1は互いに同一であっても異なっていてもよ
    く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ
    素原子で置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1
    の内、少なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でな
    ければならない。)で示されるユニット又は式(II
    I): (R23SiO1/2 (但し、R2は互いに同一であっても異なっていてもよ
    く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が塩素
    原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表す。)で
    示されるユニットで封鎖され、封鎖末端に式(II)で示
    されるユニット及び式(III)で示されるユニットをそ
    れぞれ少なくとも1つ有するシリコーンであるシリコー
    ン処理粉体。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンが、主構成ユニットとし
    て更にSiO2ユニットを、Qn(SiO3/2nで表され
    るユニットに対してモル比3/2以下で含むシリコーン
    である請求項1記載のシリコーン処理粉体。
  3. 【請求項3】 前記シリコーンにおける一般式(I)の
    nが2、3、4の何れかである請求項1記載のシリコー
    ン処理粉体。
  4. 【請求項4】 前記シリコーンにおける一般式(I)の
    nが、1)アルキレン基;2)ポリメチレン基;3)
    フェニレン基;4)アリーレン基;5)前記1)〜4)
    の基の水素原子が更にアルキル基、フェニル基、アリー
    ル基、アルキレン基、ポリメチレン基、フェニレン基及
    びアリーレン基よりなる群の少なくとも1種で置換され
    た基;6)前記1)〜4)の基の構造中にエーテル、チ
    オエーテル、エステル、ケトン、アミド、イミド、アミ
    ン及びイミンよりなる群の少なくとも1種の官能基を含
    んだ基;及び7)前記1)〜6)の基の水素原子が塩素
    原子又は臭素原子で置換された基;よりなる群の1種で
    ある請求項1記載のシリコーン処理粉体。
  5. 【請求項5】 前記シリコーンにおける主構成ユニット
    が、一般式(I)にQnとしてジカルボン酸のジアミドを
    含む2価の有機基を導入したユニットを含むことを特徴
    とする請求項1記載のシリコーン処理粉体。
  6. 【請求項6】 前記シリコーンにおける主構成ユニット
    が、一般式(I)にQnとしてジカルボン酸のジアミドを
    含む2価の有機基を導入したユニット及び一般式(I)
    にQnとしてジカルボン酸のジアミドを含む2価の有機
    基以外の2価の有機基を導入したユニットからなること
    を特徴とする請求項1記載のシリコーン処理粉体。
  7. 【請求項7】 前記シリコーンにおける一般式(II)の
    1が、アルキル基、フェニル基、アリール基及びこれ
    らの基の水素原子の少なくとも一部がフッ素原子で置換
    された基よりなる群の1種である請求項1記載のシリコ
    ーン処理粉体。
  8. 【請求項8】 前記シリコーンにおける一般式(III)
    のR2が、アルキル基、フェニル基、アリール基及びこ
    れらの基の水素原子の少なくとも一部が塩素原子又は臭
    素原子で置換された基よりなる群の1種である請求項1
    記載のシリコーン処理粉体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項に記載のシリ
    コーン処理粉体において、シリコーンと粉体の組成重量
    比が1:99〜50:50であるシリコーン処理粉体。
  10. 【請求項10】 前記シリコーンによる粉体の表面処理
    が、メカノケミカル法で行われることを特徴とする請求
    項1〜9の何れか一項に記載のシリコーン処理粉体。
  11. 【請求項11】 前記シリコーンによる粉体の表面処理
    が、焼き付け法で行われることを特徴とする請求項1〜
    9の何れか一項に記載のシリコーン処理粉体。
  12. 【請求項12】 一般式(I): Qn(SiO3/2n (但し、Qnはn価の有機基を表し、またnは2〜6の
    整数のいずれか1つを表す。)で示されるユニットの少
    なくとも1種を主構成ユニットとし、末端が式(II): (R13SiO1/2 (但し、R1は互いに同一であっても異なっていてもよ
    く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部がフッ
    素原子で置換された炭化水素基を表し、且つ三つのR1
    の内、少なくとも一つは前記フッ素置換炭化水素基でな
    ければならない。)で示されるユニット又は式(II
    I): (R23SiO1/2 (但し、R2は互いに同一であっても異なっていてもよ
    く、炭化水素基、又は水素原子の少なくとも一部が塩素
    原子又は臭素原子で置換された炭化水素基を表す。)で
    示されるユニットで封鎖され、封鎖末端に式(II)で示
    されるユニット及び式(III)で示されるユニットをそ
    れぞれ少なくとも1つ有するシリコーンをこれと相溶性
    のある有機溶媒に溶解し、得られた溶液に粉体を浸漬し
    た後、この粉体を溶液より引き上げ、有機溶剤を乾燥す
    ることで前記粉体表面に前記シリコーンによる被膜を形
    成させることを特徴とする請求項1記載のシリコーン処
    理粉体の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11の何れか一項に記載の
    シリコーン処理粉体を含有するペイント組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11の何れか一項に記載の
    シリコーン処理粉体を含有する化粧料。
JP20487895A 1995-08-10 1995-08-10 シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物 Pending JPH0953023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20487895A JPH0953023A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20487895A JPH0953023A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0953023A true JPH0953023A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16497901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20487895A Pending JPH0953023A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0953023A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172131A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2002172130A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2004137199A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Nof Corp 粉体被覆剤、表面被覆処理法、粉体及びこれを含有する化粧料
JP2008144053A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Dow Corning Toray Co Ltd 複合微粒子及びその製造方法
US7449193B2 (en) 2000-01-14 2008-11-11 Shiseido Company, Ltd. Silicone-treated powder, process of production thereof and composition containing the same
JP2010059272A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 表面処理無機酸化物、並びにそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN103204871A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 中国科学院化学研究所 一种含硫桥联倍半硅氧烷单体及其制备方法与应用
CN103204870A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 中国科学院化学研究所 一种多臂含硫桥联倍半硅氧烷单体及其制备方法与应用
JP2013230991A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Daiso Co Ltd 新規カップリング剤およびそれを用いた無機充填剤の改質処理方法、この無機充填剤を用いた複合材料
JP2014070060A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Osaka Municipa Technical Research Institute 新規カップリング剤およびそれを用いた無機充填剤の改質処理方法、この無機充填剤を用いた複合材料
JP2022137156A (ja) * 2017-04-10 2022-09-21 ナノフェーズ テクノロジーズ コーポレーション 高光安定性を有する被覆粉末
CN115636847A (zh) * 2022-12-23 2023-01-24 明士(北京)新材料开发有限公司 一种改性硅烷偶联剂及其制备方法与其正型感光性树脂组合物中应用

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7449193B2 (en) 2000-01-14 2008-11-11 Shiseido Company, Ltd. Silicone-treated powder, process of production thereof and composition containing the same
JP2002172131A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2002172130A (ja) * 2000-09-28 2002-06-18 Uni Charm Corp 吸収性物品及び吸収性物品用バリア剤
JP2004137199A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Nof Corp 粉体被覆剤、表面被覆処理法、粉体及びこれを含有する化粧料
JP2008144053A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Dow Corning Toray Co Ltd 複合微粒子及びその製造方法
JP2010059272A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 表面処理無機酸化物、並びにそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN103204871A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 中国科学院化学研究所 一种含硫桥联倍半硅氧烷单体及其制备方法与应用
CN103204870A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 中国科学院化学研究所 一种多臂含硫桥联倍半硅氧烷单体及其制备方法与应用
JP2013230991A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Daiso Co Ltd 新規カップリング剤およびそれを用いた無機充填剤の改質処理方法、この無機充填剤を用いた複合材料
JP2014070060A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Osaka Municipa Technical Research Institute 新規カップリング剤およびそれを用いた無機充填剤の改質処理方法、この無機充填剤を用いた複合材料
JP2022137156A (ja) * 2017-04-10 2022-09-21 ナノフェーズ テクノロジーズ コーポレーション 高光安定性を有する被覆粉末
CN115636847A (zh) * 2022-12-23 2023-01-24 明士(北京)新材料开发有限公司 一种改性硅烷偶联剂及其制备方法与其正型感光性树脂组合物中应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5770823B2 (ja) ゲル組成物及び化粧料
JP4034430B2 (ja) 有機ケイ素化合物処理粉体基材、その製造方法及び前記基材を含有する化粧料
AU770719B2 (en) Use of an organometallic compound to protect and/or strengthen keratin materials, and treatment process
EP2910237B1 (en) Surface-treated spherical calcium carbonate particles for cosmetic and method for manufacturing same
CN104490629B (zh) 化妆品
CN102028636A (zh) 复合颗粒,其制备方法及化妆品组合物
US20080014233A1 (en) Hybrid coated cosmetic powders and methods of making and using same
JPH0953023A (ja) シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物
JP2008535978A (ja) 自己乳化顔料
JP2007326902A (ja) 化粧料用顔料およびそれを含有する化粧料
TW201343192A (zh) 化妝料
JP6630508B2 (ja) 乳化化粧料
CN104136001A (zh) 化妆品
JPH06247827A (ja) メイクアップ化粧料
JP7512289B2 (ja) 分岐状有機ケイ素化合物、その調製方法、及びそれを含む組成物
KR20130130785A (ko) 폴리실록산-하이드로카르빌렌 아미노하이드로카르빌렌 멀티블록 공중합체 및 그의 제조 방법
JPH0953022A (ja) シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物
JPH0953021A (ja) シリコーン処理粉体及びそれを含有する組成物
KR20210114430A (ko) 분지형 유기규소 화합물, 그의 제조 방법, 및 그로 형성된 공중합체
JPH06234858A (ja) フッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
JP3558410B2 (ja) シリコーン含有化粧料
WO2010114111A1 (en) Fluorine-modified silicone polymer, surface treated powder and cosmetics comprising powder
JP2720127B2 (ja) フッ素変性シリコーン、その製造法及びこれを含有する化粧料
JP3558409B2 (ja) シリコーン含有化粧料
JP2578037B2 (ja) 油中水型乳化化粧料