JPH06247827A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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Publication number
JPH06247827A
JPH06247827A JP5031641A JP3164193A JPH06247827A JP H06247827 A JPH06247827 A JP H06247827A JP 5031641 A JP5031641 A JP 5031641A JP 3164193 A JP3164193 A JP 3164193A JP H06247827 A JPH06247827 A JP H06247827A
Authority
JP
Japan
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group
silicone
sulfonic acid
modified silicone
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP5031641A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
Masanori Okada
正紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP5031641A priority Critical patent/JPH06247827A/ja
Publication of JPH06247827A publication Critical patent/JPH06247827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布部に滑らかな感触を付与する効果に優
れ、かつ、皮膚への吸着性が高く、洗浄や摩擦で落ちに
くいメイクアップ化粧料を提供する。 【構成】 化1又は化2で表されるスルホン酸変性シリ
コーンをメイクアップ化粧料に配合する。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メイクアップ化粧料に
関し、詳しくはスルホン酸変性シリコーンを含有するメ
イクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】メイクアップ化粧料の塗布膜に滑らかさ
や撥水、撥油性(耐汗、耐皮脂性)による化粧持ちの良
さを与えるために、各種のシリコーン誘導体が使用され
ている。これらのシリコーン誘導体は、炭化水素やエス
テル油剤に比べ、べたつきが少ないという利点も有する
ため、メイクアップ化粧料に汎用されている。
【0003】しかしながら、一般にシリコーン誘導体
は、角質ケラチンへの吸着性が小さく、洗浄や摩擦によ
り肌から除去され易く、洗浄や摩擦に対しては化粧持ち
が悪いという問題があった。
【0004】そこで、耐汗、耐皮脂性等を向上させ、化
粧持ちを良くするために、高分子シリコーン(特開昭6
3−183516号)、フッ素変性シリコーン(特開平
2−295913号、特開平2−298338号公
報)、ポリエーテル変性シリコーン(特開平3−204
806号)を使用したメイクアップ化粧料が開発されて
いる。これらの技術により化粧持ちを良くすることに成
功しているが、一層化粧持ちを良くするために、耐洗浄
性や耐摩擦性に優れたメイクアップ化粧料が望まれてい
る。
【0005】一方、シリコーン誘導体の中でも、アミノ
変性シリコーンは、角質ケラチンへの吸着性が比較的高
いといわれており、化粧持ちには優れているが、一般的
なシリコーンが持つ肌への滑らかさ、しっとり感付与と
いう効果は不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、メイクアップ化粧料の塗布膜に
滑らかさを付与し、かつ、洗浄や摩擦に対する化粧持ち
が良いメイクアップ化粧料を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、下記化3又は化
4で表わされるスルホン酸変性シリコーンをメイクアッ
プ化粧料に配合すると、塗布膜に滑らかさを付与するこ
とができ、かつ、洗浄や摩擦に対する化粧持ちを向上さ
せることができることを見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、下記化3で表されるス
ルホン酸変性シリコーン(以下、「スルホン酸変性シリ
コーンI」という。)、あるいは化4で表されるスルホ
ン酸変性シリコーン(以下、「スルホン酸変性シリコー
ンII」という。)を含有するメイクアップ化粧料であ
る。
【0009】
【化3】
【0010】ただし、R1はメチル基、又はフェニル
基、R2はアリーレン基、アルキレン基、アルカリーレ
ン基又はアラルキレン基、好ましくはフェニレン基、炭
素数1〜4の低級アルキル基で置換されたフェニレン
基、炭素数1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH
2CH2-等を表す。また、Aは、水素原子、Li、Na、
K等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル1−プロパノール、2−アミノ−2
−メチル−1,3−プロパンジオール等の有機アミン塩
を、m、nは各々好ましくは10〜200、50〜20
00、さらに好ましくは30〜100、300〜100
0の整数を表す。
【0011】
【化4】
【0012】ただし、R1はメチル基、又はフェニル
基、R2はアリーレン基、アルキレン基、アルカリーレ
ン基又はアラルキレン基、好ましくはフェニレン基、炭
素数1〜4の低級アルキル基で置換されたフェニレン
基、炭素数1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH
2CH2-等を表す。また、Aは、水素原子、Li、Na、
K等のアルカリ金属、アンモニア、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル1−プロパノール、2−アミノ−2
−メチル−1,3−プロパンジオール等の有機アミン塩
を、nは好ましくは10〜3000、さらに好ましくは
200〜2000の整数を表す。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0013】<1>本発明に用いるスルホン酸変性シリ
コーンI 前記スルホン酸変性シリコーンIは、上記化3で表さ
れ、ブロック共重合体でもランダム共重合体でもよく、
その数平均分子量(Mn)は好ましくは3〜10万、特
に好ましくは5万〜6万である。
【0014】mが10よりも少ない、あるいはnが50
よりも少ないと、本発明の目的を満足する効果が期待で
きない。また、mが200以上、あるいはnが2000
以上であってもよいが、合成過程での反応が進行しにく
い。
【0015】以下に、スルホン酸変性シリコーンIの製
造法を説明する。本発明に用いるスルホン酸変性シリコ
ーンIは、側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つシ
リコーンを合成し、続いて該シリコーンをスルホン化す
ることにより製造することができる。
【0016】ここで、側鎖にスルホン化剤と反応しうる
基を持つシリコーンは、化5で示される。
【0017】
【化5】
【0018】ここで、R1、R2、m、nは上記と同じで
あり、Xはスルホン化剤と反応する基、例えばハロゲン
原子、ビニル基、又は芳香環に結合した水素原子等であ
る。また該シリコーンはブロック共重合体でもランダム
共重合体でもよい。
【0019】側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つ
シリコーンは、m個のSiに結合した水素を持つシリコ
ーンと、スルホン化剤と反応しうる基及びビニル基を持
つ化合物(ヒドロシリル化剤)とを白金系触媒の存在下
に付加反応させるヒドロシリル化反応により製造する。
【0020】ヒドロシリル化反応の原料として使用する
上記Siに結合した水素を持つシリコーンは、化6で示
される。
【0021】
【化6】
【0022】ここで、R1、m、nは上記と同じであ
り、また該シリコーンはブロック共重合体でもランダム
共重合体でもよい。該Siに結合した水素を持つシリコ
ーンは公知の方法によって製造される。例えば該シリコ
ーンとしてのポリメチルポリハイドロジェンポリシロキ
サンは、オクタメチルシクロテトラシロキサンと1,
3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン及び
エンドキャップとしてペンタメチルジシロキサンの平衡
化反応で製造される。好ましくは該平衡化反応は、窒素
等の不活性ガス雰囲気下で、ヘキサン等の炭化水素系溶
媒の存在下に、反応温度0〜100℃、反応時間24〜
100時間で終了する。また、原料として使用されるオ
クタメチルシクロテトラシロキサンと1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン及びヘキサメチル
ジシロキサンのモル比は、所望の目的物の分子量及びn
/m比により適宜調節される。
【0023】一方、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つヒドロシリル化剤は化7の一般式で示され
【0024】
【化7】
【0025】(ここで、R2は上記と同じであり、R3
アリール基、アルカリール基又はアラルキル基であ
る。)、例えば
【0026】
【化8】
【0027】(ここで、pは、整数であり好ましくは1
〜5である。)等が挙げられる。該ヒドロシリル化剤の
使用量は、化6の式中のSiに結合した水素に対し当量
比で1.0〜1.3が好ましい。
【0028】また、白金系触媒としては、例えば塩化白
金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が使用
され、その添加量はヒドロシリル化剤に対して1×10
-4〜1×10-5当量が好ましい。また、該ヒドロシリル
化反応に際しては、好ましくは、溶媒として例えばヘキ
サン、ベンゼン等の脂肪族炭化水素あるいは芳香族炭化
水素が使用される。該ヒドロシリル化反応の好ましい例
を挙げれば、該反応は、反応系を窒素等の不活性ガス雰
囲気下に置き、反応温度を0〜100℃として、反応時
間が1時間〜24時間程度で終了する。
【0029】次に、上記ヒドロシリル化反応によって製
造された側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つシリ
コーンをスルホン化してスルホン酸変性シリコーンを製
造する。
【0030】ここで使用するスルホン化剤は、ヒドロシ
リル化反応で使用したヒドロシリル化剤の種類によって
異なり、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(1)又は
化学式(2)の化合物を使用した場合には、例えばNa
2SO3、NaHSO3等が好ましい。スルホン化剤と反
応する基としてビニル基を有するヒドロシリル化剤、例
えば、化学式(3)又は化学式(4)の化合物を使用し
た場合には、例えばNaHSO3等が好ましい。スルホ
ン化剤と反応する基としてフェニル基を有するヒドロシ
リル化剤、例えば、化学式(5)又は化学式(6)の化
合物を使用した場合には、例えばH2SO4、HSO3
l等が好ましい。該スルホン化剤の使用量は、化5中の
スルホン化剤と反応する基Xに対して当量比で1〜5が
好ましい。
【0031】スルホン化反応に際しては、溶媒として例
えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン又は炭素数5〜8の炭化
水素系溶媒(例えばヘキサン等)等、又はこれらの二種
類以上を混合して使用してもよい。好ましい反応条件を
例示すると、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気下に置
き、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は反応温度は50
〜300℃、反応時間は5〜30時間程度である。ビニ
ル基を有するヒドロシリル化剤あるいはフェニル基を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は共に反応温度は
0〜100℃、反応時間は5〜30時間程度である。
【0032】あるいは、本発明のスルホン酸変性シリコ
ーンは、化6のm個のSiに結合した水素を持つシリコ
ーンを一工程でヒドロシリル化することにより製造する
こともできる。このためのヒドロシリル化剤は化9の一
般式で示され
【0033】
【化9】
【0034】(ここで、R2は上記と同じである。)、
例えば
【0035】
【化10】
【0036】等が挙げられる。また、該化合物の使用量
は、化6中のm個のSiに結合した水素に対し当量比で
1〜1.1が好ましい。白金系触媒としては、例えば塩
化白金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が
使用され、その添加量は上記ヒドロシリル化剤に対して
1×10-4〜1×10-5当量が好ましい。
【0037】該反応においても、好ましくは、溶媒とし
て例えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、炭素数5〜8の脂
肪族炭化水素(例えばヘキサン等)又は芳香族炭化水素
等が使用され、これら二種類以上を混合して使用しても
よい。また、好ましい反応条件を例示すれば、反応系を
窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、反応温度を0〜1
00℃とし、反応時間を1〜10時間程度とする。
【0038】スルホン酸基をアンモニウム塩又はアミン
塩にする方法は公知である。例えば、上記のようにして
製造した化3のAが一価の金属であるスルホン酸変性シ
リコーンをヘキサン又はヘプタンに溶解し、これに塩酸
又は硫酸の水溶液を加えて、好ましくは反応温度0〜5
0℃、好ましくは反応時間5分〜1時間で酸性加水分解
した後、シリコーン相を取り出し、これに上記のアミン
を加えるとアミン塩の形のスルホン酸変性シリコーンが
生成する。
【0039】<2>本発明に用いるスルホン酸変性シリ
コーンII 前記スルホン酸変性シリコーンIIの数平均分子量(M
n)は好ましくは1000〜20万、特に好ましくは1
万〜15万である。
【0040】nが10よりも少ないと、本発明の目的を
満足する効果が期待できない。また、nが3000以上
であってもよいが、合成過程での反応が進行しにくい。
以下に、スルホン酸変性シリコーンIIに製造法を説明す
る。
【0041】本発明に用いるスルホン酸変性シリコーン
IIは、片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシリ
コーンを合成し、続いて該シリコーンをスルホン化する
ことにより製造することができる。
【0042】ここで、片末端にスルホン化剤と反応しう
る基を持つシリコーンは、化11で示される。
【0043】
【化11】
【0044】ここで、R1、R2、nは上記と同じであ
り、Xはスルホン化剤と反応する基、例えばハロゲン原
子、ビニル基、又は芳香環に結合した水素原子等であ
る。上記の片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つ
シリコーンは、片末端のSiに結合した水素を持つシリ
コーンと、スルホン化剤と反応しうる基及びビニル基を
持つ化合物(ヒドロシリル化剤)とを白金系触媒の存在
下に付加反応させるヒドロシリル化反応により製造す
る。
【0045】ヒドロシリル化反応の原料として使用する
上記の片末端のSiに結合した水素を持つシリコーン
は、化12で示される。
【0046】
【化12】
【0047】ここで、R1、nは上記と同じである。該
片末端のSiに結合した水素を持つシリコーンは公知の
方法によって製造される。例えば該シリコーンとしての
片末端水素封止のポリメチルポリシロキサンは、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン及びエンドキャップとし
てペンタメチルジシロキサンの平衡化反応で製造され
る。好ましくは該平衡化反応は、窒素等の不活性ガス雰
囲気下で、ヘキサン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒の存
在下に、反応温度0〜100℃、反応時間10〜100
時間で終了する。また、原料として使用されるオクタメ
チルシクロテトラシロキサン及びペンタメチルジシロキ
サンのモル比は、所望の目的物の分子量により適宜調節
される。
【0048】一方、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つヒドロシリル化剤は化13の一般式で示さ
【0049】
【化13】
【0050】(ここで、R2は上記と同じであり、R3
アリール基、アルカリール基又はアラルキル基であ
る。)、例えば
【0051】
【化14】
【0052】(ここで、pは、整数であり好ましくは1
〜5である。)等が挙げられる。該ヒドロシリル化剤の
使用量は、化12中のSiに結合した水素に対し当量比
で1.0〜5.0が好ましい。
【0053】また、白金系触媒としては、例えば塩化白
金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液当が使用
され、その添加量はヒドロシリル化剤に対して1×10
-4〜1×10-5当量が好ましい。また、該ヒドロシリル
化反応に際しては、好ましくは、溶媒として例えばヘキ
サン、ベンゼン等の脂肪族炭化水素あるいは芳香族炭化
水素が使用される。該ヒドロシリル化反応の好ましい例
を挙げれば、該反応は、反応系を窒素等の不活性ガス雰
囲気下に置き、反応温度を0〜100℃として、反応時
間が5時間〜50時間程度で終了する。
【0054】次に、上記ヒドロシリル化反応によって製
造された片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシ
リコーンをスルホン化してスルホン酸変性シリコーンを
製造する。
【0055】ここで使用するスルホン化剤は、ヒドロシ
リル化反応で使用したヒドロシリル化剤の種類によって
異なり、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(1)又は
化学式(2)の化合物を使用した場合には、例えばNa
2SO3、NaHSO3等が好ましい。
【0056】スルホン化剤と反応する基としてビニル基
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(3)又は
化学式(4)の化合物を使用した場合には、例えばNa
HSO3等が好ましい。スルホン化剤と反応する基とし
てフェニル基を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学
式(5)又は化学式(6)の化合物を使用した場合に
は、例えばH2SO4、HSO3Cl等が好ましい。
【0057】該スルホン化剤の使用量は、化11中のス
ルホン化剤と反応する基Xに対して当量比で1〜5が好
ましい。スルホン化反応に際しては、溶媒として例えば
1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン又は炭素数5〜8の炭化水素
系溶媒(例えばヘキサン等)等、又はこれらの二種類以
上を混合して使用してもよい。好ましい反応条件を例示
すると、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、
スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子を有する
ヒドロシリル化剤を使用した場合は反応温度は50〜3
00℃、反応時間は5〜30時間程度である。ビニル基
を有するヒドロシリル化剤あるいはフェニル基を有する
ヒドロシリル化剤を使用した場合は共に反応温度は0〜
100℃、反応時間は5〜30時間程度である。
【0058】あるいは、本発明のスルホン酸変性シリコ
ーンは、化12の片末端のSiに結合した水素を持つシ
リコーンを一工程でヒドロシリル化することにより製造
することもできる。このためのヒドロシリル化剤は化1
5の一般式で示され
【0059】
【化15】
【0060】(ここで、R2は上記と同じである。)、
例えば
【0061】
【化16】
【0062】等が挙げられる。また、該化合物の使用量
は、化12中の片末端のSiに結合した水素に対し当量
比で1〜5.0が好ましい。白金系触媒としては、例え
ば塩化白金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液
等が使用され、その添加量は上記ヒドロシリル化剤に対
して1×10-4〜1×10-5当量が好ましい。
【0063】該反応においても、好ましくは、溶媒とし
て例えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、炭素数5〜8の脂
肪族炭化水素(例えばヘキサン等)又は芳香族炭化水素
等が使用され、これら二種類以上を混合して使用しても
よい。また、好ましい反応条件を例示すれば、反応系を
窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、反応温度を0〜1
00℃とし、反応時間を1〜20時間程度とする。
【0064】スルホン酸基をアンモニウム塩又はアミン
塩にする方法は公知である。例えば、上記のようにして
製造した化4のAが一価の金属であるスルホン酸変性シ
リコーンをヘキサン又はヘプタンに溶解し、これに塩酸
又は硫酸の水溶液を加えて、好ましくは反応温度0〜5
0℃、好ましくは反応時間5分〜1時間で酸性加水分解
した後、シリコーン相を取り出し、これに上記のアミン
を加えるとアミン塩の形のスルホン酸変性シリコーンが
生成する。
【0065】<3>本発明のメイクアップ化粧料 本発明のメイクアップ化粧料は、上記スルホン酸変性シ
リコーンI、あるいはスルホン酸変性シリコーンIIを含
有する。また、これらのスルホン酸変性シリコーンのう
ち、2種以上の混合物として使用してもよい。
【0066】スルホン酸変性シリコーンの配合量は、好
ましくは0.1〜40%、さらに好ましくは0.5〜3
0%である。 配合量が0.1%未満では化粧膜に滑らか
さや耐洗浄性、耐摩擦性を付与する効果に乏しい。また
40%を越えると、分離がおきやすい等、剤型的に安定
に配合するのが難しかったり、作製する化粧料に粘度、
硬度おいて狙いの物性が得にくいことがある。
【0067】尚、本発明でいうメイクアップ化粧料と
は、ファンデーション、口紅、アイシャドー、マスカ
ラ、アイライナー、アンダーメイクアップ料、ネイルエ
ナメル、ほお紅、眉墨等が挙げられる。剤型は、特に問
わない。
【0068】本発明のメイクアップ化粧料には、上記の
スルホン酸変性シリコーンI、スルホン酸変性シリコー
ンII以外に、通常メイクアップ化粧料に配合されるオイ
ル、界面活性剤、アルコール類、高分子化合物、粉体、
水、その他の成分を用途、剤型、目的等に応じて適宜配
合することができる。
【0069】上記のオイルとしては、流動パラフィン、
スクワラン、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸
イソプロピル、オリーブ油、ヒマシ油等の液体油;ワセ
リン、固パラ、牛脂、ラノリン、蜜ロウ、鯨ロウ、コレ
ステロール等の半固体〜固体脂;セタノール、ベヘニル
アルコール等の高級アルコール;パルミチン酸、ステア
リン酸等の高級脂肪酸;パーフルオロポリエーテル等の
フッ素系油剤;本発明で用いられる上記スルホン酸変性
シリコーン以外のシリコーン誘導体等が挙げられる。
【0070】上記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン(以下、「POE」と略す)ソルビタン脂肪酸エス
テル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエー
テル、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POE
ポリオキシプロピレンコポリマー、POEアルキルフェニ
ルエーテル、POE硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ア
ルキルジエタノールアミド等の非イオン性界面活性剤;
アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、POEアル
キルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキル
エーテルリン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸加水分解
コラーゲン塩、アミノ酸系陰イオン界面活性剤;スルホ
コハク酸系界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩等の陰
イオン性界面活性剤;レシチンや酢酸ベタイン系、イミ
ダゾリニウムベタイン系等の両性界面活性剤;塩化アル
キルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチル
アンモニウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0071】アルコール類としては、エタノール、プロ
パノール、ベンジルアルコール等の1価のアルコール;
1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレング
リコール、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられ
る。
【0072】高分子化合物としては、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン-酢酸
ビニル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、N-
メタクリロイルエチルN,N-ジメチルアンモニウムα-N-
メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキルエス
テル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ヒドロキシエチルセル
ロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロ
キシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロリドエーテル、カルボキシビニルポリマ
ー、カルボキシメチルセルロース塩、キサンタンガム、
ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
【0073】また、粉体としては、タルク、雲母、二酸
化チタン、セリサイト、カリオン、パール顔料、アルミ
ニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、
酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブ
ラック、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、
酸化クロム、水酸化クロム、群青、亜鉛華、ベントナイ
ト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸カル
シウム、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエステルパウ
ダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、
セルロースパウダー、赤色201号、赤色202号、赤
色205号、赤色220号、赤色226号、赤色405
号、橙色203号、黄色205号、黄色401号及び青
色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤
色227号、赤色401号、赤色505号、橙色205
号、黄色4号、黄色202号、黄色203号、緑色3号
及び青色1号のジルコニウム、バリウムまたはアルミニ
ウムレーキ等の有機顔料等が挙げられる。
【0074】また、上記のその他の成分としては、アミ
ノ酸、ヒアルロン酸等の保湿剤;オキシベンゾン、パラ
アミノ安息香酸エステル等の紫外線吸収剤;トコフェロ
ール、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤;パラ
ベン、フェノキシエタノール等の防腐剤;イソプロピル
メチルフェノール、トリクロロカルバン等の殺菌剤、コ
ラーゲン、ケラチン、絹等のタンパクの加水分解物(例
えば成和化成工業(株)社製加水分解コラーゲン:プロモ
イスW42R);クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH調整
剤、植物抽出エキス、グリチルリチン酸ジカリウム等の
抗炎症剤;ジメチルエーテル、LPG等の噴射剤;Na
Cl等の無機塩;ハマメリス水等の収斂剤;キレート
剤、各種ビタミン、香料等が挙げられる。
【0075】
【作用】本発明のメイクアップ化粧料は、肌に塗布する
と、滑らかな感触の化粧膜を形成し、さらにその化粧膜
はスルホン酸変性シリコーンの角質ケラチンへの吸着性
により、洗浄や摩擦等でも落ちにくく、化粧持ちが良
い。
【0076】
【実施例】以下に、本発明に用いるスルホン酸変性シリ
コーンの製造例、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明の効果について更に詳細に説明するが、本発明は
これらのスルホン酸変性シリコーン及び実施例に限定さ
れるものではない。
【0077】
【製造例1】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。1リットルの丸底フラスコに
オクタメチルシクロテトラシロキサン544重量部、
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
44重量部、ヘキサメチルジシロキサン1重量部、濃硫
酸12重量部およびヘキサン500重量部を収め、窒素
雰囲気下、室温で70時間撹拌後、炭酸水素ナトリウム
で中和し、低沸点物を蒸留によって除き、ポリメチルポ
リハイドロジェンポリシロキサン496g(収率84
%)を得た。
【0078】次に、このポリメチルポリハイドロジェン
ポリシロキサン200重量部をヘキサン200重量部に
溶解し、p−クロロメチルスチレン49重量部(ポリメ
チルポリハイドロジェンポリシロキサン中のSiに結合
した水素に対して当量比は1.3である)と塩化白金酸
のIPA溶液(2×10-4モル/ml)0.02ml
(p−クロロメチルスチレンに対して当量比は1.3×
10-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、
70℃で撹拌しながら滴下した。10時間撹拌後、濾過
し、続いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメチル
フェネチル基を有するシリコーン187g(収率76
%)を得た。
【0079】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン100重量部をヘキサン200重量
部に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物43重量部
(クロロメチルフェネチル基に対して当量比は1.7で
ある)を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、20
0℃で24時間撹拌しながら反応させた。冷却後、生成
した塩及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸
留して除き乳白色のオイル85gを得た。
【0080】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化1のR
2 が−C64CH2−であり、AがNaであり、R1
メチル基であり、m=97、n=818である)。
【0081】
【製造例2】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン200重量部、1,3,5,7−テトラメチル
シクロテトラシロキサン5.4重量部、ヘキサメチルジ
シロキサン0.33重量部、濃硫酸5重量部から、製造
例1と同様な操作でポリメチルポリハイドロジェンポリ
シロキサンを得た。
【0082】次に、トルエンとテトラヒドロフランの
1:1混合溶液100重量部とp−スチレンスルホン酸
ナトリウム10重量部(ポリメチルポリハイドロジェン
ポリシロキサン中のSiに結合した水素に対して当量比
は1.1である)及び塩化白金酸のIPA溶液(2×1
-4モル/ml)0.02ml(p−スチレンスルホン
酸ナトリウムに対して当量比は8×10-5である)を収
めた丸底フラスコに、上記で得られたポリメチルポリハ
イドロジェンポリシロキサン100重量部とヘキサン1
00重量部の混合物を窒素雰囲気下50℃で撹拌しなが
ら滴下した。10時間撹拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き乳白色のオイル90gを得た。
【0083】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化1のR
2 がp−フェニレンであり、AがNaであり、R1 がメ
チル基であり、m=44、n=790である)。
【0084】
【製造例3】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。製造例1で製造したスルホン
酸変性シリコーン50gをヘキサン50mlに溶解し、
1N HCl水溶液50mlと撹拌しながら室温で20
分間反応させた。反応後シリコーン相を取り出し、トリ
エタノールアミン5.0gを加えて撹拌しながら30分
間反応させた後、未反応部分を留去して乳白色のオイル
46gを得た。
【0085】このオイルはIRスペクトルによりトリエ
タノールアミンとの塩の形のスルホン酸変性シリコーン
であることが確認された。
【0086】
【製造例4】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。1リットルの丸底フラスコに
オクタメチルシクロテトラシロキサン250重量部、ペ
ンタメチルジシロキサン0.37重量部、濃硫酸5重量
部及びトルエン300重量部を収め、窒素雰囲気下、室
温で48時間撹拌後、炭酸水素ナトリウムで中和し、低
沸点物を蒸留によって除き、ポリメチルハイドロジェン
ポリシロキサン214g(収率86%)を得た。
【0087】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン180重量部をヘキサン360重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン1.2重量部(ポリメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結
合した水素に対して当量比は4.4である)と塩化白金
酸のIPA溶液(2×10-4モル/ml)0.001m
l(p−クロロメチルスチレンに対して当量比は2.5
×10-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気
下、50℃で撹拌しながら滴下した。24時間撹拌後、
濾過し、続いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメ
チルフェネチル基を有するシリコーン134g(収率7
4%)を得た。
【0088】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン120重量部をヘキサン120重量
部に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物1.4重量部
(クロロメチルフェネチル基に対して当量比は4.6で
ある)を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、20
0℃で24時間撹拌しながら反応させた。冷却後、生成
した塩及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸
留して除き乳白色のオイル100gを得た。
【0089】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−C64CH2−であり、AがNaであり、R1
メチル基であり、n=705である)。
【0090】
【製造例5】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン200重量部、ペンタメチルジシロキサン2.
98重量部、濃硫酸4重量部を使用した以外は製造例4
と同様にして、ポリメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン172g(収率86%)を得た。
【0091】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン140重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は2.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/ml)0.01ml(p
−クロロメチルスチレンに対して当量比は6.2×10
-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で撹拌しながら滴下した。
【0092】24時間撹拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き、クロロメチルフェネチル基を有す
るシリコーン127g(収率79%)を得た。更に、得
られたクロロメチルフェネチル基を有するシリコーン1
00重量部をヘキサン80重量部に溶解し、亜硫酸ナト
リウム・7水和物5重量部(クロロメチルフェネチル基
に対して当量比は2.0である)を窒素雰囲気下オート
クレーブ中に仕込み、200℃で24時間撹拌しながら
反応させた。冷却後、生成した塩及び未反応の亜硫酸ナ
トリウムを濾別、溶媒を蒸留して除き乳白色のオイル8
2gを得た。
【0093】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−C64CH2−であり、AがNaであり、R1
メチル基であり、n=218である)。
【0094】
【製造例6】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン250重量部、ペンタメチルジシロキサン0.
59重量部、濃硫酸4重量部を使用した以外は、製造例
4と同様にして、ポリメチルハイドロジェンポリシロキ
サン227g(収率91%)を得た。
【0095】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン200重量部に溶解
し、p−ジアリルベンゼン1.5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は3.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/ml)0.005ml
(p−ジアリルベンゼンに対して当量比は1.0×10
-4である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で撹拌しながら滴下した。
【0096】12時間撹拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き、3−(p−アリルフェニル)プロ
ピル基を有するシリコーン139g(収率87%)を得
た。更に、得られた3−(p−アリルフェニル)プロピ
ル基を有するシリコーン120重量部をヘキサン120
重量部に溶解し、硫酸水素ナトリウム1重量部(3−
(p−アリルフェニル)プロピル基に対して当量比は
3.5である)を窒素雰囲気下、50℃で24時間撹拌
しながら反応させた。未反応の硫酸水素ナトリウムを濾
別、溶媒を蒸留して除き乳白色のオイル96gを得た。
【0097】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−CH264CH2CH2CH2−であり、AがNa
であり、R1がメチル基であり、n=389である)。
【0098】
【実施例1〜4】プレストパウダー <製法>表1に示す各シリコーン系化合物を用い、表2
の処方のプレストパウダーを製造した。均一に混合溶解
したA相を、均一に撹拌混合したB相に加え、混合、粉
砕後、金皿に打型する。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】<評価>上記各実施例及び比較例のプレス
トパウダーを一定量パフで上腕部に塗布し、塗布部の滑
らかさ、洗浄、摩擦に対する化粧持ちの良さを評価し
た。
【0102】(1)塗布部の滑らかさ 上記各実施例及び比較例のプレストパウダーを一定量パ
フで上腕部に塗布し、塗布部の滑らかさの程度を熟練評
価者により4段階に官能評価した。
【0103】◎:滑らかである ○:やや滑らかである △:やや滑らかでない ×:滑らかでない
【0104】(2)洗浄、摩擦に対する化粧持ちの良さ (1)の塗布部の滑らかさを評価後、塗布部を15%ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(L
ES)水溶液を用い、手で擦りながら洗浄、すすぎを3
回繰り返す。乾燥後、色味の残り具合いで化粧持ちのレ
ベルを官能評価した。評価は熟練評価者により、4段階
に評価した。
【0105】◎:良い ○:やや良い △:やや悪い ×:悪い 上記各評価の結果を表3に示す。
【0106】
【表3】
【0107】
【実施例5〜7】リキッドファンデーション 表4に示す各シリコーン系化合物を用い、表5の処方の
リキッドファンデーションを製造した。80℃に加熱溶
解したA相に均一混合したB相を加え、均一分散する。
これに80℃で加熱溶解したC相を撹拌しながら加え、
更に80℃で加熱溶解したD相を加える。その後、撹拌
しながら室温まで冷却する。
【0108】上記各実施例及び比較例のリキッドファン
デーション0.3gを3cm×3cmの面積で上腕部に
塗布し、乾燥後、塗布部の滑らかさを官能評価した。そ
の後、15%LES水溶液を用い、塗布部を手で擦りな
がら、洗浄、すすぎを3回繰り返し、乾燥後、色味の残
り具合いで化粧持ちを官能評価した。結果を表4に示
す。
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
【実施例8〜10】口紅 表6に示すシリコーン系化合物を用い、表7の処方の口
紅を製造した。80℃で加熱融解し、混合均一化したA相
にB相を加え、ロールミルで練り、均一に分散した後、
再融解し、C相を加え、型に流し込み、急冷して固め
る。
【0112】この口紅を上腕部に3回塗布し、塗布部の
滑らかさを官能評価した。その後、15%LES水溶液を用
い、塗布部を手で擦りながら、洗浄、すすぎを3回繰り
返し、乾燥後、官能評価した。結果を表6に示す。
【0113】
【表6】
【0114】
【表7】
【0115】以上の各実施列の評価結果から、本発明の
メイクアップ化粧料は、比較例のメイクアップ化粧料に
比べて塗布部の滑らかさ、洗浄、摩擦に対する化粧持ち
において、格段に優れていることは明らかである。特
に、界面活性剤による複数回の洗浄後においても、皮膚
から失われない。
【0116】
【発明の効果】本発明のメイクアップ化粧料は、塗布部
に滑らかな感触を付与する効果に優れ、かつ、皮膚への
吸着性が高く、洗浄や摩擦で落ちにくい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表されるスルホン酸変性シリコー
    ンを含有するメイクアップ化粧料。 【化1】 ただし、R1はメチル基、フェニル基、R2はアリーレン
    基、アルキレン基、アルカリーレン基又はアラルキレン
    基、Aは水素原子、アルカリ金属、有機アミン塩を、
    m、nは各々10〜200、50〜2000の整数を表
    す。
  2. 【請求項2】 前記R2は、フェニレン基、炭素数1〜
    4の低級アルキル基で置換されたフェニレン基、炭素数
    1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH2CH2-から
    選ばれることを特徴とする請求項1記載のメイクアップ
    化粧料。
  3. 【請求項3】 化2で表されるスルホン酸変性シリコー
    ンを含有するメイクアップ化粧料。 【化2】 ただし、R1はメチル基、又はフェニル基、R2はアリー
    レン基、アルキレン基、アルカリーレン基又はアラルキ
    レン基、Aは、アルカリ金属、有機アミン塩を、nは1
    0〜3000の整数を表す。
  4. 【請求項4】 前記R2は、フェニレン基、炭素数1〜
    4の低級アルキル基で置換されたフェニレン基、炭素数
    1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH2CH2-から
    選ばれることを特徴とする請求項3記載のメイクアップ
    化粧料
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