JPH06192040A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH06192040A
JPH06192040A JP34734592A JP34734592A JPH06192040A JP H06192040 A JPH06192040 A JP H06192040A JP 34734592 A JP34734592 A JP 34734592A JP 34734592 A JP34734592 A JP 34734592A JP H06192040 A JPH06192040 A JP H06192040A
Authority
JP
Japan
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group
hair
silicone
weight
sulfonic acid
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Pending
Application number
JP34734592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
Masanori Okada
正紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP34734592A priority Critical patent/JPH06192040A/ja
Publication of JPH06192040A publication Critical patent/JPH06192040A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 毛髪に滑らかさやツヤを付与する効果に優
れ、かつ、毛髪への吸着性が高い毛髪化粧料を提供す
る。 【構成】 下記式1又は2で表されるスルホン酸変性シ
リコーンを毛髪化粧料に配合する。 〔式中、Rはメチル基、フェニル基、Rはアリーレ
ン基、アルキレン基、アルカリーレン基又はアラルキレ
ン基、Aは水素原子、アルカリ金属、有機アミン塩を、
m、nは各々10〜200、50〜2000の整数を表
す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪化粧料に関し、詳
しくはスルホン酸変性シリコーンを含有する毛髪化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪に滑らかさや自然なツヤを与えるた
めに、各種のシリコーン誘導体が使用されている。これ
らのシリコーン誘導体は、炭化水素やエステル油剤に比
べ、べたつきが少ないという利点も有するため、毛髪化
粧料に汎用されている。
【0003】しかしながら、一般にシリコーン誘導体
は、毛髪への吸着性が小さく、洗髪あるいは摩擦によっ
て毛髪から除去され易く、上記効果が持続しないという
問題があった。
【0004】また、シリコーン誘導体の中でも、アミノ
変性シリコーンは、毛髪への吸着性が比較的高いといわ
れているが、一般的なシリコーンが持つ毛髪への滑らか
さ付与という効果は不十分であった。
【0005】さらに、特定のシリコーン系化合物等を用
い、毛髪に長期間持続性を有する枝毛防止効果及びツヤ
付与効果を有する毛髪処理剤組成物が開示されている
(特開平4−66517号、特開平4−66518号、
特開平4−66519号、特開平4−112813号、
特開平4−112814号、特開平4−112815号
等)が、これらは、使用するpHが中性でなかったり、
酸化剤や還元剤を必要とするために、毛髪に損傷を及ぼ
す懸念がある。さらに、毛髪につやを付与できる毛髪処
理剤組成物のコンディショニング成分として環状ブンデ
塩変性シリコーンが特開平4−114037号公報で提
示されているが、このものと本発明のスルホン酸変性シ
リコーンとは構造・分子量共大きく異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、毛髪を損傷することなく、毛髪
に滑らかさやツヤを付与し、かつ、毛髪への吸着性が高
く、洗髪や摩擦で落ちにくく、その効果が持続する毛髪
化粧料を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、下記化3又は化
4で表わされるスルホン酸変性シリコーンを毛髪化粧料
に配合すると、毛髪に滑らかさやツヤを付与することが
でき、しかも、毛髪への吸着性が高く、その効果が持続
することを見出し、本発明に至った。
【0008】すなわち本発明は、下記化3で表されるス
ルホン酸変性シリコーン(以下、「スルホン酸変性シリ
コーンI」という。)、あるいは化4で表されるスルホ
ン酸変性シリコーン(以下、「スルホン酸変性シリコー
ンII」という。)を含有する毛髪化粧料である。
【0009】
【化3】
【0010】ただし、R1はメチル基、又はフェニル
基、R2はアリーレン基、アルキレン基、アルカリーレ
ン基又はアラルキレン基、好ましくはフェニレン基、炭
素数1〜4の低級アルキル基で置換されたフェニレン
基、炭素数1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH
2CH2-等を表す。また、Aは、水素原子、Li、Na、
K等のアルカリ金属、アンモニウア、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2
−アミノ−2メチル1−プロパノール、2−アミノ−2
メチル−1,3−プロパンジオール等の有機アミン塩
を、m、nは各々好ましくは10〜200、50〜20
00、さらに好ましくは30〜100、300〜100
0の整数を表す。
【0011】
【化4】
【0012】ただし、R1はメチル基、又はフェニル
基、R2はアリーレン基、アルキレン基、アルカリーレ
ン基又はアラルキレン基、好ましくはフェニレン基、炭
素数1〜4の低級アルキル基で置換されたフェニレン
基、炭素数1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH
2CH2-等を表す。また、Aは、水素原子、Li、Na、
K等のアルカリ金属、アンモニウア、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2
−アミノ−2メチル1−プロパノール、2−アミノ−2
メチル−1,3−プロパンジオール等の有機アミン塩
を、nは好ましくは10〜3000、さらに好ましくは
200〜2000の整数を表す。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0013】 <1>本発明に用いるスルホン酸変性シリコーンI 前記スルホン酸変性シリコーンIは、上記化3で表さ
れ、ブロック共重合体でもランダム共重合体でもよく、
その数平均分子量(Mn)は好ましくは3〜10万、特
に好ましくは5万〜6万である。
【0014】mが10よりも少ない、あるいはnが50
よりも少ないと、本発明の目的を満足する効果が期待で
きない。また、mが200以上、あるいはnが2000
以上であってもよいが、合成過程での反応が進行しにく
い。
【0015】以下に、スルホン酸変性シリコーンIの製
造法を説明する。本発明に用いるスルホン酸変性シリコ
ーンIは、側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つシ
リコーンを合成し、続いて該シリコーンをスルホン化す
ることにより製造することができる。
【0016】ここで、側鎖にスルホン化剤と反応しうる
基を持つシリコーンは、化5で示される。
【0017】
【化5】
【0018】ここで、R1、R2、m、nは上記と同じで
あり、Xはスルホン化剤と反応する基、例えばハロゲン
原子、ビニル基、又は芳香環に結合した水素原子等であ
る。また該シリコーンはブロック共重合体でもランダム
共重合体でもよい。
【0019】側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つ
シリコーンは、m個のSiに結合した水素を持つシリコ
ーンと、スルホン化剤と反応しうる基及びビニル基を持
つ化合物(ヒドロシリル化剤)とを白金系触媒の存在下
に付加反応させるヒドロシリル化反応により製造する。
【0020】ヒドロシリル化反応の原料として使用する
上記Siに結合した水素を持つシリコーンは、化6で示
される。
【0021】
【化6】
【0022】ここで、R1、m、nは上記と同じであ
り、また該シリコーンはブロック共重合体でもランダム
共重合体でもよい。該Siに結合した水素を持つシリコ
ーンは公知の方法によって製造される。例えば該シリコ
ーンとしてのポリメチルポリハイドロジェンポリシロキ
サンは、オクタメチルシクロテトラシロキサンと1,
3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン及び
エンドキャップとしてペンタメチルジシロキサンの平衡
化反応で製造される。好ましくは該平衡化反応は、窒素
等の不活性ガス雰囲気下で、ヘキサン等の炭化水素系溶
媒の存在下に、反応温度0〜100℃、反応時間24〜
100時間で終了する。また、原料として使用されるオ
クタメチルシクロテトラシロキサンと1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン及びヘキサメチル
ジシロキサンのモル比は、所望の目的物の分子量及びn
/m比により適宜調節される。
【0023】一方、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つヒドロシリル化剤は化7の一般式で示され
【0024】
【化7】
【0025】(ここで、R2は上記と同じであり、R3
アリール基、アルカリール基又はアラルキル基であ
る。)、例えば
【0026】
【化8】 (ここで、pは、整数であり好ましくは1〜5であ
る。)等が挙げられる。
【0027】該ヒドロシリル化剤の使用量は、化6の式
中のSiに結合した水素に対し当量比で1.0〜1.3
が好ましい。
【0028】また、白金系触媒としては、例えば塩化白
金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が使用
され、その添加量はヒドロシリル化剤に対して1×10
-4〜1×10-5当量が好ましい。また、該ヒドロシリル
化反応に際しては、好ましくは、溶媒として例えばヘキ
サン、ベンゼン等の脂肪族炭化水素あるいは芳香族炭化
水素が使用される。該ヒドロシリル化反応の好ましい例
を挙げれば、該反応は、反応系を窒素等の不活性ガス雰
囲気下に置き、反応温度を0〜100℃として、反応時
間が1時間〜24時間程度で終了する。
【0029】次に、上記ヒドロシリル化反応によって製
造された側鎖にスルホン化剤と反応しうる基を持つシリ
コーンをスルホン化してスルホン酸変性シリコーンを製
造する。
【0030】ここで使用するスルホン化剤は、ヒドロシ
リル化反応で使用したヒドロシリル化剤の種類によって
異なり、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(1)又は
化学式(2)の化合物を使用した場合には、例えばNa
2SO3、NaHSO3等が好ましい。スルホン化剤と反
応する基としてビニル基を有するヒドロシリル化剤、例
えば、化学式(3)又は化学式(4)の化合物を使用し
た場合には、例えばNaHSO3等が好ましい。スルホ
ン化剤と反応する基としてフェニル基を有するヒドロシ
リル化剤、例えば、化学式(5)又は化学式(6)の化
合物を使用した場合には、例えばH2SO4、HSO3
l等が好ましい。該スルホン化剤の使用量は、化5中の
スルホン化剤と反応する基Xに対して当量比で1〜5が
好ましい。
【0031】スルホン化反応に際しては、溶媒として例
えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン又は炭素数5〜8の炭化
水素系溶媒(例えばヘキサン等)等、又はこれらの二種
類以上を混合して使用してもよい。好ましい反応条件を
例示すると、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気下に置
き、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は反応温度は50
〜300℃、反応時間は5〜30時間程度である。ビニ
ル基を有するヒドロシリル化剤あるいはフェニル基を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は共に反応温度は
0〜100℃、反応時間は5〜30時間程度である。
【0032】あるいは、本発明のスルホン酸変性シリコ
ーンは、化6のm個のSiに結合した水素を持つシリコ
ーンを一工程でヒドロシリル化することにより製造する
こともできる。このためのヒドロシリル化剤は化9の一
般式で示され
【0033】
【化9】
【0034】(ここで、R2は上記と同じである。)、
例えば
【0035】
【化10】
【0036】等が挙げられる。また、該化合物の使用量
は、化6中のm個のSiに結合した水素に対し当量比で
1〜1.1が好ましい。白金系触媒としては、例えば塩
化白金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が
使用され、その添加量は上記ヒドロシリル化剤に対して
1×10-4〜1×10-5当量が好ましい。
【0037】該反応においても、好ましくは、溶媒とし
て例えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、炭素数5〜8の脂
肪族炭化水素(例えばヘキサン等)又は芳香族炭化水素
等が使用され、これら二種類以上を混合して使用しても
よい。また、好ましい反応条件を例示すれば、反応系を
窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、反応温度を0〜1
00℃とし、反応時間を1〜10時間程度とする。
【0038】スルホン酸基をアンモニウム塩又はアミン
塩にする方法は公知である。例えば、上記のようにして
製造した化3のAが一価の金属であるスルホン酸変性シ
リコーンをヘキサン又はヘプタンに溶解し、これに塩酸
又は硫酸の水溶液を加えて、好ましくは反応温度0〜5
0℃、好ましくは反応時間5分〜1時間で酸性加水分解
した後、シリコーン相を取り出し、これに上記のアミン
を加えるとアミン塩の形のスルホン酸変性シリコーンが
生成する。
【0039】 <2>本発明に用いるスルホン酸変性シリコーンII 前記スルホン酸変性シリコーンIIの数平均分子量(M
n)は好ましくは1000〜20万、特に好ましくは1
万〜15万である。
【0040】nが10よりも少ないと、本発明の目的を
満足する効果が期待できない。また、nが3000以上
であってもよいが、合成過程での反応が進行しにくい。
以下に、スルホン酸変性シリコーンIIに製造法を説明す
る。
【0041】本発明に用いるスルホン酸変性シリコーン
IIは、片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシリ
コーンを合成し、続いて該シリコーンをスルホン化する
ことにより製造することができる。
【0042】ここで、片末端にスルホン化剤と反応しう
る基を持つシリコーンは、化11で示される。
【0043】
【化11】
【0044】ここで、R1、R2、nは上記と同じであ
り、Xはスルホン化剤と反応する基、例えばハロゲン原
子、ビニル基、又は芳香環に結合した水素原子等であ
る。上記の片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つ
シリコーンは、片末端のSiに結合した水素を持つシリ
コーンと、スルホン化剤と反応しうる基及びビニル基を
持つ化合物(ヒドロシリル化剤)とを白金系触媒の存在
下に付加反応させるヒドロシリル化反応により製造す
る。
【0045】ヒドロシリル化反応の原料として使用する
上記の片末端のSiに結合した水素を持つシリコーン
は、化12で示される。
【0046】
【化12】
【0047】ここで、R1、nは上記と同じである。該
片末端のSiに結合した水素を持つシリコーンは公知の
方法によって製造される。例えば該シリコーンとしての
片末端水素封止のポリメチルポリシロキサンは、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン及びエンドキャップとし
てペンタメチルジシロキサンの平衡化反応で製造され
る。好ましくは該平衡化反応は、窒素等の不活性ガス雰
囲気下で、ヘキサン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒の存
在下に、反応温度0〜100℃、反応時間10〜100
時間で終了する。また、原料として使用されるオクタメ
チルシクロテトラシロキサン及びペンタメチルジシロキ
サンのモル比は、所望の目的物の分子量により適宜調節
される。
【0048】一方、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つヒドロシリル化剤は化の一般式で示され
【0049】
【化13】
【0050】(ここで、R2は上記と同じであり、R3
アリール基、アルカリール基又はアラルキル基であ
る。)、例えば
【0051】
【化14】
【0052】(ここで、pは、整数であり好ましくは1
〜5である。)等が挙げられる。該ヒドロシリル化剤の
使用量は、化12中のSiに結合した水素に対し当量比
で1.0〜5.0が好ましい。
【0053】また、白金系触媒としては、例えば塩化白
金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液当が使用
され、その添加量はヒドロシリル化剤に対して1×10
-4〜1×10-5当量が好ましい。また、該ヒドロシリル
化反応に際しては、好ましくは、溶媒として例えばヘキ
サン、ベンゼン等の脂肪族炭化水素あるいは芳香族炭化
水素が使用される。該ヒドロシリル化反応の好ましい例
を挙げれば、該反応は、反応系を窒素等の不活性ガス雰
囲気下に置き、反応温度を0〜100℃として、反応時
間が5時間〜50時間程度で終了する。
【0054】次に、上記ヒドロシリル化反応によって製
造された片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシ
リコーンをスルホン化してスルホン酸変性シリコーンを
製造する。
【0055】ここで使用するスルホン化剤は、ヒドロシ
リル化反応で使用したヒドロシリル化剤の種類によって
異なり、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(1)又は
化学式(2)の化合物を使用した場合には、例えばNa
2SO3、NaHSO3等が好ましい。
【0056】スルホン化剤と反応する基としてビニル基
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(3)又は
化学式(4)の化合物を使用した場合には、例えばNa
HSO3等が好ましい。スルホン化剤と反応する基とし
てフェニル基を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学
式(5)又は化学式(6)の化合物を使用した場合に
は、例えばH2SO4、HSO3Cl等が好ましい。
【0057】該スルホン化剤の使用量は、化11中のス
ルホン化剤と反応する基Xに対して当量比で1〜5が好
ましい。スルホン化反応に際しては、溶媒として例えば
1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン又は炭素数5〜8の炭化水素
系溶媒(例えばヘキサン等)等、又はこれらの二種類以
上を混合して使用してもよい。好ましい反応条件を例示
すると、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、
スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子を有する
ヒドロシリル化剤を使用した場合は反応温度は50〜3
00℃、反応時間は5〜30時間程度である。ビニル基
を有するヒドロシリル化剤あるいはフェニル基を有する
ヒドロシリル化剤を使用した場合は共に反応温度は0〜
100℃、反応時間は5〜30時間程度である。
【0058】あるいは、本発明のスルホン酸変性シリコ
ーンは、化12の片末端のSiに結合した水素を持つシ
リコーンを一工程でヒドロシリル化することにより製造
することもできる。このためのヒドロシリル化剤は化1
5の一般式で示され
【0059】
【化15】
【0060】(ここで、R2は上記と同じである。)、
例えば
【0061】
【化16】
【0062】等が挙げられる。また、該化合物の使用量
は、化学式(3)中の片末端のSiに結合した水素に対
し当量比で1〜5.0が好ましい。白金系触媒として
は、例えば塩化白金酸のイソプロピルアルコール(IP
A)溶液等が使用され、その添加量は上記ヒドロシリル
化剤に対して1×10-4〜1×10-5当量が好ましい。
【0063】該反応においても、好ましくは、溶媒とし
て例えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、炭素数5〜8の脂
肪族炭化水素(例えばヘキサン等)又は芳香族炭化水素
等が使用され、これら二種類以上を混合して使用しても
よい。また、好ましい反応条件を例示すれば、反応系を
窒素等の不活性ガス雰囲気下に置き、反応温度を0〜1
00℃とし、反応時間を1〜20時間程度とする。
【0064】スルホン酸基をアンモニウム塩又はアミン
塩にする方法は公知である。例えば、上記のようにして
製造した化4のAが一価の金属であるスルホン酸変性シ
リコーンをヘキサン又はヘプタンに溶解し、これに塩酸
又は硫酸の水溶液を加えて、好ましくは反応温度0〜5
0℃、好ましくは反応時間5分〜1時間で酸性加水分解
した後、シリコーン相を取り出し、これに上記のアミン
を加えるとアミン塩の形のスルホン酸変性シリコーンが
生成する。
【0065】<3>本発明の毛髪化粧料 本発明の毛髪化粧料は、上記スルホン酸変性シリコーン
I、あるいはスルホン酸変性シリコーンIIを含有する。
また、これらのスルホン酸変性シリコーンのうち、2種
以上の混合物として使用してもよい。
【0066】スルホン酸変性シリコーンの配合量は、好
ましくは0.01〜50%、さらに好ましくは0.05
〜30%である。 配合量が0.01%未満では毛髪に滑
らかさ、つやを付与する効果に乏しい。また50%を越
えると、分離がおきやすい等、剤型的に安定に配合する
のが難しかったり、作製した化粧料の粘度が高くなり過
ぎて毛髪に塗布しにくいことがある。
【0067】尚、本発明でいう毛髪化粧料とは、シャン
プー、リンス、トリートメント、ヘアオイル、ヘアクリ
ーム、枝毛コート剤、ヘアスタイリング剤、ヘアカラ
ー、パーマネントウェーブ剤、ブリーチ剤等が挙げられ
る。剤型は、特に問わない。
【0068】本発明の毛髪化粧料には、上記のスルホン
酸変性シリコーンI、スルホン酸変性シリコーンII以外
に、通常毛髪化粧料に配合されるオイル、界面活性剤、
アルコール類、高分子化合物、水、その他の成分を用
途、剤型、目的等に応じて適宜配合することができる。
【0069】上記のオイルとしては、流動パラフィン、
スクワラン、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸
イソプロピル、オリーブ油、ヒマシ油等の液体油;ワセ
リン、固パラ、牛脂、ラノリン、蜜ロウ、鯨ロウ、コレ
ステロール等の半固体〜固体脂;セタノール、ベヘニル
アルコール等の高級アルコール;パルミチン酸、ステア
リン酸等の高級脂肪酸;パーフルオロポリエーテル等の
フッ素系油剤;本発明で用いられる上記スルホン酸変性
シリコーン以外のシリコーン誘導体等が挙げられる。
【0070】上記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン(以下、「POE」略す)ソルビタン脂肪酸エステ
ル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテ
ル、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POEポ
リオキシプロピレンコポリマー、POEアルキルフェニル
エーテル、POE硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、アル
キルジエタノールアミド等の非イオン性界面活性剤;ア
ルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、POEアルキ
ルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルエ
ーテルリン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸加水分解コ
ラーゲン塩、アミノ酸系陰イオン界面活性剤;スルホコ
ハク酸系界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩等の陰イ
オン性界面活性剤;レシチンや酢酸ベタイン系、イミダ
ゾリニウムベタイン系等の両性界面活性剤;塩化アルキ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルア
ンモニウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0071】アルコール類としては、エタノール、プロ
パノール、ベンジルアルコール等の1価のアルコール;
1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられる。
【0072】高分子化合物としては、ポリビニルピロリ
ドン、ビニルピロリドン-酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル樹脂アルカノールアミン、酢酸ビニル-クロトン酸共
重合体、メチルビニルエーテル-マレイン酸モノアルキ
ルエステル共重合体、N-メタクリロイルエチルN,N-ジメ
チルアンモニウムα-N-メチルカルボキシベタイン/メタ
クリル酸アルキルエステル共重合体、ジエチル硫酸ビニ
ルピロリドン-N,N'-ジメチルアミノエチルメタクリル酸
共重合体、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリ
ルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロース
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエ
ーテル、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチル
セルロース塩、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセル
ロース等が挙げられる。
【0073】また、上記のその他の成分としては、アミ
ノ酸、ヒアルロン酸等の保湿剤;オキシベンゾン、パラ
アミノ安息香酸エステル等の紫外線吸収剤;トコフェロ
ール、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤;パラ
ベン、フェノキシエタノール等の防腐剤;イソプロピル
メチルフェノール、トリクロロカルバン等の殺菌剤、コ
ラーゲン、ケラチン、絹等のタンパクの加水分解物(例
えば成和化成工業(株)社製加水分解コラーゲン:プロモ
イスW42R);クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH調整
剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ
剤、植物抽出エキス、グリチルリチン酸ジカリウム等の
抗炎症剤;ジメチルエーテル、LPG等の噴射剤;Na
Cl等の無機塩;ジステアリン酸トリエチレングリコー
ル等のパール化剤、キレート剤、色素、香料等が挙げら
れる。
【0074】
【作用】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用し、そのま
ま乾燥させるか、あるいは毛髪に適用し、すすいだ後乾
燥させると、スルホン酸変性シリコーンが毛髪に吸着
し、洗髪等でも落ちにくい持続的な被膜を形成し、毛髪
に長時間滑らかな感触、つやを付与する。
【0075】
【実施例】以下に、本発明に用いるスルホン酸変性シリ
コーンの製造例、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらのスルホン酸変性シリコーン及び実施例に限定
されるものではない。
【0076】
【製造例1】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。1リットルの丸底フラスコに
オクタメチルシクロテトラシロキサン544重量部、
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン
44重量部、ヘキサメチルジシロキサン1重量部、濃硫
酸12重量部およびヘキサン500重量部を収め、窒素
雰囲気下、室温で70時間攪拌後、炭酸水素ナトリウム
で中和し、低沸点物を蒸留によって除き、ポリメチルポ
リハイドロジェンポリシロキサン496g(収率84
%)を得た。
【0077】次に、このポリメチルポリハイドロジェン
ポリシロキサン200重量部をヘキサン200重量部に
溶解し、p−クロロメチルスチレン49重量部(ポリメ
チルポリハイドロジェンポリシロキサン中のSiに結合
した水素に対して当量比は1.3である)塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/ml)0.02ml(p
−クロロメチスチレンに対して当量比は1.3×10-5
である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、70℃
で攪拌しながら滴下した。10時間攪拌後、濾過し、続
いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメチルフェネ
チル基を有するシリコーン187g(収率76%)を得
た。
【0078】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン100重量部をヘキサン200重量
部に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物43重量部
(クロロメチルフェネチル基に対して当量比は1.7で
ある)を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、20
0℃で24時間攪拌しながら反応させた。冷却後、生成
した塩及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸
留して除き乳白色のオイル85gを得た。
【0079】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化1のR
2 が−C64CH2 であり、AがNaであり、R1 がメ
チル基であり、m=97、n=818である)。
【0080】
【製造例2】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン200重量部、1,3,5,7−テトラメチル
シクロテトラシロキサン5,4重量部、ヘキサメチルジ
シロキサン0.33重量部、濃硫酸5重量部から、製造
例1と同様な操作でポリメチルポリハイドロジェンポリ
シロキサンを得た。
【0081】次に、トルエンとテトラヒドロフランの
1:1混合溶液100重量部とp−スチレンスルホン酸
ナトリウム10重量部(ポリメチルポリハイドロジェン
ポリシロキサン中のSiに結合した水素に対して当量比
は1.1である)及び塩化白金酸のIPA溶液(2×1
-4モル/ml)0.02ml(p−スチレンスルホン
酸ナトリウムに対して当量比は8×10-5である)を収
めた丸底フラスコに、上記で得られたポリメチルポリハ
イドロジェンポリシロキサン100重量部とヘキサン1
00重量部の混合物を窒素雰囲気下50℃で攪拌しなが
ら滴下した。10時間攪拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き乳白色のオイル90gを得た。
【0082】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化1のR
2 がp−フェニレンであり、AがNaであり、R1 がメ
チル基であり、m=44、n=790である)。
【0083】
【製造例3】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIの製造例を説明する。製造例1で製造したスルホン
酸変性シリコーン50gをヘキサン50mlに溶解し、
1N HCl水溶液50mlと攪拌しながら室温で20
分間反応させた。反応後シリコーン相を取り出し、トリ
エタノールアミン5.0gを加えて攪拌しながら30分
間反応させた後、未反応部分を留去して乳白色のオイル
46gを得た。
【0084】このオイルはIRスペクトルによりトリエ
タノールアミンとの塩の形のスルホン酸変性シリコーン
であることが確認された。
【0085】
【製造例4】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。1リットルの丸底フラスコに
オクタメチルシクロテトラシロキサン250重量部、ペ
ンタメチルジシロキサン0.37重量部、濃硫酸5重量
部及びトルエン300重量部を収め、窒素雰囲気下、室
温で48時間攪拌後、炭酸水素ナトリウムで中和し、低
沸点物を蒸留によって除き、ポリメチルハイドロジェン
ポリシロキサン214g(収率86%)を得た。
【0086】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン180重量部をヘキサン360重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン1.2重量部(ポリメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結
合した水素に対して当量比は4.4である)と塩化白金
酸のIPA溶液(2×10-4モル/ml)0.001m
l(p−クロロメチルスチレンに対して当量比は2.5
×10-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気
下、50℃で攪拌しながら滴下した。24時間攪拌後、
濾過し、続いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメ
チルフェネチル基を有するシリコーン134g(収率7
4%)を得た。
【0087】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン120重量部をヘキサン120重量
部に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物1.4重量部
(クロロメチルフェネチル基に対して当量比は4.6で
ある)を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、20
0℃で24時間攪拌しながら反応させた。冷却後、生成
した塩及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸
留して除き乳白色のオイル100gを得た。
【0088】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−C64CH2−であり、AがNaであり、R1
メチル基であり、n=705である)。
【0089】
【製造例5】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン200重量部、ペンタメチルジシロキサン2.
98重量部、濃硫酸4重量部を使用した以外は製造例4
と同様にして、ポリメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン172g(収率86%)を得た。
【0090】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン140重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は2.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/ml)0.01ml(p
−クロロメチルスチレンに対して当量比は6.2×10
-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で攪拌しながら滴下した。
【0091】24時間攪拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き、クロロメチルフェネチル基を有す
るシリコーン127g(収率79%)を得た。更に、得
られたクロロメチルフェネチル基を有するシリコーン1
00重量部をヘキサン80重量部に溶解し、亜硫酸ナト
リウム・7水和物5重量部(クロロメチルフェネチル基
に対して当量比は2.0である)を窒素雰囲気下オート
クレーブ中に仕込み、200℃で24時間攪拌しながら
反応させた。冷却後、生成した塩及び未反応の亜硫酸ナ
トリウムを濾別、溶媒を蒸留して除き乳白色のオイル8
2gを得た。
【0092】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−C64CH2−であり、AがNaであり、R1
メチル基であり、n=218である)。
【0093】
【製造例6】本発明に使用するスルホン酸変性シリコー
ンIIの製造例を説明する。オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン250重量部、ペンタメチルジシロキサン0.
59重量部、濃硫酸4重量部を使用した以外は、製造例
4と同様にして、ポリメチルハイドロジェンポリシロキ
サン227g(収率91%)を得た。
【0094】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン200重量部に溶解
し、p−ジアリルベンゼン1.5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は3.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/ml)0.005ml
(p−ジアリルベンゼンに対して当量比は1.0×10
-4である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で攪拌しながら滴下した。
【0095】12時間攪拌後、濾過し、続いて低沸点物
を蒸留によって除き、3−(p−アリルフェニル)プロ
ピル基を有するシリコーン139g(収率87%)を得
た。更に、得られた3−(p−アリリフェニル)プロピ
ル基を有するシリコーン120重量部をヘキサン120
重量部に溶解し、硫酸水素ナトリウム1重量部(3−
(p−アリルフェニル)プロピル基に対して当量比は
3.5である)を窒素雰囲気下、50℃で24時間攪拌
しながら反応させた。未反応の硫酸水素ナトリウムを濾
別、溶媒を蒸留して除き乳白色のオイル96gを得た。
【0096】このオイルはIRスペクトルによりスルホ
ン酸変性シリコーンであることが確認された(化2のR
2 が−CH264CH2CH2CH2−であり、AがNa
であり、R1がメチル基であり、n=389である)。
【0097】
【実施例1〜4】ヘアオイル <製法>表1に示す各シリコーン系化合物を用い、表2
の処方のヘアオイルを製造した。デカメチルシクロペン
タシロキサンに各シリコーン系化合物、エチルアルコー
ル、香料を加え、攪拌溶解または攪拌分散する。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】<評価>上記各実施例及び比較例のヘアオ
イルを毛束に塗布し、洗浄後に毛髪への吸着量、滑らか
さ付与効果を評価した。
【0101】(1)毛髪への吸着量の測定 長さ12cm、重さ約2gの毛束をポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム(LES)の35%水溶液で洗浄し、
40℃で1日乾燥後、20℃、50%湿度下に1日放置する。そ
の後、毛束の重量を測り、処理前の重量(W0)とする。 こ
の毛束を上記実施例、比較例のヘアオイル50gに1時間
浸漬した後、毛束に付いた余分なヘアオイルをタオルで
軽くふき取り、40℃で1日乾燥させる。 その後、上記LE
S水溶液でクシ通ししながら3回洗浄し、再び40℃で1日
乾燥し、20℃,50%湿度下で1日放置した後、処理後の重
量(W1)を測定する。 W0、W1から下記式により各シリコー
ン系化合物の毛髪への吸着量を求めた。
【0102】 吸着量 = (W1 − W0)×100/W0 − AB1 ただし、AB1はヘアオイルを使用しない場合の重量変化
率を表す。
【0103】(2)毛髪への吸着量の測定 上記と同様の処理を行った毛束を、さらに3回LES水溶
液で洗浄し(計6回の洗浄処理)、40℃で1日乾燥する。
その後、20℃、50%湿度下で1日放置し、毛束の重量
(W2)を測定する。 W0、W2から下記式により各シリコー
ン系化合物の毛髪への吸着量を求めた。
【0104】 吸着量 = (W2 − W0)×100/W0 − AB2 ただし、AB2はヘアオイルを使用しない場合の重量変化
率を表す。
【0105】(3)毛髪への滑らかさ付与 上記毛髪への吸着量の測定と同様の処理を行った毛束
の滑らかさの程度を、6人の熟練評価者により、5段階
に官能評価した。尚、「滑らかである」を5点、「滑ら
かでない」を1点とした。
【0106】上記各評価の結果を表3に示す。
【表3】
【0107】
【実施例5〜7】シャンプー 表4に示す各シリコーン系化合物を用い、表5の処方の
シャンプーを製造した。各成分を混合して80℃に加熱
し、攪拌均一化する。その後、攪拌しながら室温まで冷
却する。
【0108】これらのシャンプーで前記と同様の毛束を
3回洗浄した後、さらにLES35%水溶液でクシ通ししなが
ら3回洗浄し、乾燥後、毛束の滑らかさ、ツヤを6人の
評価者により5段階に官能評価した。尚、「ツヤがあ
る」を5点、「ツヤがない」を1点とした。結果を表4
に示す。
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
【実施例8〜10】ヘアリンス 表6に示すシリコーン系化合物を用い、表7の処方のヘ
アリンスを製造した。A相、B相を各々80℃で加熱溶
解し、A相にB相を攪拌しながら加え、その後攪拌しな
がら室温まで冷却する。
【0112】このリンスを前記と同様の毛束に一定量塗
布後、水道水ですすぐ処理を3回繰り返し、その後LES3
5%水溶液でクシ通ししながら3回洗浄し、乾燥後、滑ら
かさ、ツヤを評価者6人で5段階に官能評価した。結果
を表7に示す。
【0113】
【表6】
【0114】
【表7】
【0115】
【実施例11〜13】フォーム状整髪料 表8に示すシリコーン系化合物を用い、表紙9の処方の
フォーム状整髪料を製造した。A相、B相を各々80℃
で加熱溶解し、A相にB相を攪拌しながら加え、その
後、攪拌しながら室温まで冷却し、さらにC相を加え
る。この乳化物をエアゾール缶に詰め、さらにLPGを
充填する。このフォーム状整髪料を上記と同様の毛束に
一定量塗布し、乾燥後LES35%水溶液で3回洗浄した。 乾
燥後、毛束の滑らかさ、ツヤを6人の評価者により5段
階で官能評価した。結果を表9に示す。
【0116】
【表8】
【0117】
【表9】
【0118】以上の各実施列の評価結果から、本発明の
毛髪化粧料は、比較例の毛髪化粧料に比べて滑らかさ、
ツヤの付与、毛髪への残存性において、格段に優れてい
ることが明らかである。特に、界面活性剤による複数回
の洗浄後においても、毛髪から失われない。
【0119】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に滑らかさ
やツヤを付与する効果に優れ、かつ、毛髪への吸着性が
高く、洗髪や摩擦で落ちにくい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表されるスルホン酸変性シリコー
    ンを含有する毛髪化粧料。 【化1】 ただし、R1はメチル基、フェニル基、R2はアリーレン
    基、アルキレン基、アルカリーレン基又はアラルキレン
    基、Aは水素原子、アルカリ金属、有機アミン塩を、
    m、nは各々10〜200、50〜2000の整数を表
    す。
  2. 【請求項2】 前記R2は、フェニレン基、炭素数1〜
    4の低級アルキル基で置換されたフェニレン基、炭素数
    1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH2CH2-から
    選ばれることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 化2で表されるスルホン酸変性シリコー
    ンを含有する毛髪化粧料。 【化2】 ただし、R1はメチル基、又はフェニル基、R2はアリー
    レン基、アルキレン基、アルカリーレン基又はアラルキ
    レン基、Aは、アルカリ金属、有機アミン塩を、nは1
    0〜3000の整数を表す。
  4. 【請求項4】 前記R2は、フェニレン基、炭素数1〜
    4の低級アルキル基で置換されたフェニレン基、炭素数
    1〜5のアルキレン基、-C6H4CH2-、-C6H4CH2CH2-から
    選ばれることを特徴とする請求項3記載の毛髪化粧料
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