JP2017002242A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、高い洗浄力および低温安定性を有し、かつ洗浄後のつっぱり感を低減した液体洗浄剤組成物を提供することである。【解決手段】特定の構成単位および特定の分子量を有するホスホリルコリン基含有重合体、脂肪酸塩および水を特定の比率で含有する液体洗浄剤組成物が、上記課題を解決することができることを確認して、本発明を完成した。【選択図】なし

Description

本発明は、ボディーシャンプー、洗顔料、ハンドソープ、毛髪用シャンプー等に使用される液体洗浄剤組成物に関する。
脂肪酸塩は、高い洗浄力と、豊かな泡立ちを有することから市販の洗浄剤に汎用されており、洗いあがりの感触がさっぱりとするため、特にボディソープ等に多く配合されている。脂肪酸塩は、水中に含有されるマグネシウム等で金属石ケンを形成し、皮膚に付着することによって、洗浄後の肌につっぱり感を与えるという課題があった。また、洗浄力をあげるために、脂肪酸塩の濃度をあげると、低温で結晶が析出しやすくなり、低温安定性を確保することが困難になる。さらに、つっぱり感も増す。
したがって、高い洗浄力および低温安定性を有しながら、洗浄後のつっぱり感を低減した液体洗浄剤組成物の提供が望まれている。
そこで、これらの特性を改良した洗浄剤組成物が提案されている。
特許文献1には、2−メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリンおよび2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのポリマー、および脂肪酸塩を含有することを特徴とする洗浄剤組成物が開示され、起泡性、泡のクリーミー性、乾燥後の感触および経時安定性の向上が図られている。しかし、起泡性を改良し、皮膚表面の汚れとの接触面積を増やすことは洗浄力を高めるためのひとつのアプローチ方法ではあるが、洗浄力の上昇には、界面活性剤と汚れとのなじみ性、水で流した際の汚れ落ち性などの複数の要素が関わっており、起泡性の改良が必ずしも洗浄力の上昇につながるわけではない。そのため、洗浄力を維持しながら、洗浄後のつっぱり感を低減するために、さらなる改良が求められている。
特許文献2では、2−[(メタ)アクロイルオキシ]エチル−2−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートおよび2−ヒドロキシ3−メタクリロイルオキシプロピルメチルアンモニウムクロリドのポリマー、セリシンおよびアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とし、コンディショニング効果に優れ、十分な起泡力を有し、皮膚刺激性が少ない洗浄剤組成物が開示されている。しかし、洗浄後のつっぱり感の低減には、さらなる改善の余地があった。
以上により、高い洗浄力および低温安定性を有し、かつ洗浄後のつっぱり感を低減することができる液体洗浄剤組成物が求められている。
特開2006−096828号公報 特開2007−031632号公報
本発明が解決しようとする課題は、高い洗浄力および低温安定性を有し、かつ洗浄後のつっぱり感を低減した液体洗浄剤組成物を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者が鋭意検討した結果、特定の構成単位および特定の分子量を有するホスホリルコリン基含有重合体(以下、PC重合体と略する場合がある)、脂肪酸塩および水を特定の比率で含有する液体洗浄剤組成物が、上記課題を解決することができることを確認して、本発明を完成した。
すなわち本発明は次の〔1〕である。
〔1〕下記の成分(a)、成分(b)、成分(c)を含有し、前記成分(a)の含有量が0.001〜0.3質量%であり、前記成分(b)の含有量が5〜30質量%であり、前記成分(b)の含有量に対する前記成分(a)の含有量の質量比[a/b]が5×10−5〜5×10−2であることを特徴とする、液体洗浄剤組成物。
(a)式(1a)〜(3a)で表される構成単位を有する重量平均分子量5,000〜2,000,000のホスホリルコリン基含有重合体。
上記式中、R、RおよびRは、それぞれ、独立に水素原子またはメチル基を示す。RおよびRは、それぞれ、独立にメチル基またはエチル基を示す。Rは炭素数12〜24の一価の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数を示す。n1、n2およびn3は構成単位のモル比を表し、n1:n2:n3=100:1〜400:1〜50である。
(b)炭素数が8〜18の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸塩。
(c)水。
本発明の液体洗浄剤組成物は、高い洗浄力および低温安定性を有しながら、洗浄後のつっぱり感を低減することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、下記の成分(a)、成分(b)および成分(c)を有する液体洗浄剤組成物である。
(成分(a))
本発明の成分(a)は、下記式(1a)〜(3a)で表される構成単位を有するホスホリルコリン基含有重合体(PC重合体)である。
式中、R、RおよびRは、それぞれ、独立に水素原子またはメチル基を示す。RおよびRは、それぞれ、独立にメチル基またはエチル基を示す。Rは炭素数12〜24の一価の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数を示す。n1、n2およびn3は構成単位のモル比を表し、n1:n2:n3=100:1〜400:1〜50である。
PC重合体は、重量平均分子量5,000〜2,000,000、好ましくは100,000〜1,500,000の重合体である。重量平均分子量が5,000未満の場合、PC重合体の脂肪酸塩への吸着力および皮膚への吸着力が低下し、所望の効果が得られ難いおそれがあり、2,000,000を超える場合は、製造時の粘性が高くなりすぎるため取り扱いが困難となるおそれがある。
前記PC重合体は、本発明の効果を損なわない範囲において、式(1a)〜(3a)で表される構成単位以外の他の構成単位を有することも可能である。
前記PC重合体を構成する式(1a)〜(3a)において、R、RおよびRは、それぞれ、独立に水素原子またはメチル基を示す。RおよびRは、それぞれ、独立にメチル基またはエチル基を示す。Rは炭素数12〜24の一価の炭化水素基、例えば、ラウリル基、ステアリル基、ベヘニル基などを示す。mは1〜3の整数を示す。
式(1a)〜(3a)において、n1、n2、n3は構成単位のモル比を表し、n1:n2:n3=100:1〜400:1〜50を満たす。n2が1未満の場合、脂肪酸への吸着性が不十分となり、つっぱり感低減効果が十分に得られないおそれがあり、400より大きいと洗浄力の低下を招くおそれがある。またn3が1未満の場合、疎水性相互作用による物理架橋ゲル形成能が低下し、つっぱり感低減効果が十分に得られず、50を超える場合は、PC重合体の含水性が減少し、低温安定性が損なわれるおそれがある。
前記PC重合体は、例えば、PC単量体と、(メタ)アクリルアミド誘導体と、アルキル(メタ)アクリルレート誘導体とを含む単量体組成物をラジカル重合することによって得ることができる。該単量体組成物は、上記各単量体の他に、重合可能な他の重合性単量体を含んでいてもよい。
PC単量体としては、例えば、入手性が良いことから、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート{2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、以下、MPCと略す}が好ましく挙げられる。
式(2a)で表される(メタ)アクリルアミド誘導体としては、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドが好ましく挙げられる。
式(3a)で表されるアルキル(メタ)アクリルレート誘導体としては、例えば、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレートが好ましく挙げられる。
前記単量体組成物に用いることができる重合可能な他の重合性単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の直鎖または分岐のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の環状アルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族基含有(メタ)アクリレート;スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン系単量体;メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系単量体;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の親水性の水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリロイルオキシホスホン酸等の酸基含有単量体;アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン等の窒素原子含有単量体、N,N,N−トリメチル−N−(2−(メタ)アクリルオキシエチル)アンモニウムクロライド、N,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリルオキシプロピル)アンモニウムクロライド等のカチオン性基含有単量体が挙げられる。
他の重合性単量体は、その種類によりPC重合体のつっぱり感低減効果を左右するおそれがあるので、その性質を考慮して選択することが望ましい。PC重合体の製造に用いる単量体組成物に、上記他の重合性単量体を配合する場合、その配合割合は、本発明の効果に影響を与えない範囲で適宜選択できるが、PC重合体を構成する上記式(1a)で示すn1を100とした場合、モル比で50以下が好ましい。
(成分(b))
本発明の成分(b)は、炭素数が8〜18である直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の高級脂肪酸塩である。本発明の脂肪酸塩に用いられる脂肪酸としては、例えば、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数8〜18の脂肪酸を例示することができ、これらは、それぞれ、単独で、或いは二種以上を適宜組合せて用いてもよい。
成分(b)の脂肪酸塩に用いられる脂肪酸の炭素数が8未満の場合は洗浄力が不十分である。この観点からは、前記脂肪酸の炭素数は、10以上が好ましく、12以上がより好ましい。また、前記脂肪酸の炭素数が18を超えると、安定性が悪化する。ここで、洗浄力および低温安定性の観点から、炭素数12〜18の直鎖型高級脂肪酸を用いるのが好ましい。さらに、これらは二種以上を適宜組合せて用いるのが好ましい。また、ヤシ油・パーム核油等の天然油脂を加水分解して得られる脂肪酸も好適に使用することができる。
成分(b)の脂肪酸塩としては、脂肪酸をアルカリでケン化、または中和した、アルカリ金属塩や有機アミン塩等を例示することができる。用いられるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ; モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の有機アルカリ等が挙げられる。本発明では、液体洗浄剤組成物の洗浄力の観点から、アルカリ金属塩を用いることが好ましく、洗浄剤組成物が液状を保つためにカリウム塩がさらに好ましい。
(成分(c))
本発明の成分(c)は水であり、蒸留水やイオン交換水等の精製水を好ましく用いることができる。
次いで、本願発明に係る組成物をさらに詳細に説明する。
洗浄を行う際、本発明の成分(a)に特定の割合で含まれる式(3a)の疎水性相互作用によって、ナノ粒子が形成される。さらに、式(2a)によってナノ粒子に静電荷が付与され、負電荷を有する脂肪酸イオンの周囲に配置される。このとき、式(1a)に由来する親和性によって、脂肪酸イオンの周囲に配置されたナノ粒子が、皮膚上に吸着する。このナノ粒子が脂肪酸イオンと皮膚との間に適度な距離を保つことにより、脂肪酸塩による洗浄力を有しつつ、脂肪酸塩に由来する金属石ケンの皮膚への付着によるつっぱり感を低減することができる。
本液体洗浄剤組成物の合計質量を100質量%としたとき、成分(a)の含有量は、0.001〜0.3質量%とする。
本発明の液体洗浄剤組成物中の成分(a)の含有量は、0.001〜0.3質量%であり、好ましくは0.005〜0.25質量%、より好ましくは0.01〜0.20質量%である。さらに好ましくは0.02〜0.10質量%である。成分(a)の含有量が少なすぎるとつっぱり感の低減効果が十分に得られず、多すぎると低温安定性が不十分となる。
成分(a)の含有量が0.001質量%未満では、洗浄後のつっぱり感の低減効果が不十分である。この観点からは、成分(a)の含有量は、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.02質量%以上がさらに好ましい。また、成分(a)の含有量が0.3質量%を超える場合は洗浄力および低温安定性が不十分である。この観点からは、成分(a)の含有量は、0.25質量%以下が好ましく、0.20質量%以下がより好ましく、さらに0.10質量%以下がさらに好ましい。
成分(b)の含有量が5質量%未満では、洗浄力が不十分である。この観点からは、成分(b)の含有量は、7質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましい。また、成分(b)の含有量が30質量%を超える場合は洗浄後のつっぱり感の低減および低温安定性が不十分である。この観点からは、成分(b)の含有量は、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。
成分(a)の含有量の成分(b)の含有量に対する質量比[a/b]は、5×10−5〜5×10−2であり、好ましくは1×10−4〜1×10−2で、より好ましくは3×10−4〜3×10−3である。
[a/b]が小さすぎるとつっぱり感の低減が不十分となり、大きすぎると洗浄力および低温安定性が不十分となる。
以上述べたように、本発明においては、成分(a)、成分(b)および成分(c)を、上記の通り組み合わせて用いることにより、高い洗浄力および低温安定性を有しながら、洗浄後のつっぱり感を低減した液体洗浄剤組成物が得られる。
さらに、本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲でその他の任意成分を添加することができる。例えば、植物油脂、動物油脂などの油脂類; スクワラン、流動パラフィン、水添ポリイソブテンなどの炭化水素油; セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコールなどの高級アルコール類; 環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサンなどのシリコーン類; パルミチン酸2−エチルヘキシル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル油; 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ココイルアルギニンエチルPCAなどのカチオン性界面活性剤; ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などの成分(b)以外のアニオン性界面活性剤; アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルイミノジ酢酸塩などの両性界面活性剤; ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤; エタノールなどの溶剤; クエン酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩などのpH調整剤; トコフェロールなどの抗酸化剤; 多糖類、アミノ酸、ペプチド、防腐剤、香料、着色剤などを適宜配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物のpH値は、特に限定されるものではないが、25℃、10質量%水溶液で好ましくは6.5〜11.0、より好ましくは7.0〜10.0、さらに好ましくは7.0〜9.0である。pHが6.5より低いと低温安定性が不十分であり、pHが11.0より高いと肌への刺激性が懸念される。
本発明の液体洗浄剤組成物は、ボディーシャンプーのほか、洗顔料、ハンドソープ、毛髪用シャンプー等として利用することができる。
以下、実施例および比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。なお、本実施例で用いた略号は以下のとおりである。
MPC: 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(日油(株)製)
DMAPAA: ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(東京化成工業(株)製)
QAMA: 2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド(日油(株)製)
SMA: ステアリルメタクリレート(日油(株)製)
LMA: ラウリルメタクリレート(日油(株)製)
PB−ND:t−ブチルペルオキシネオデカノエート(商品名:パーブチル−ND、日油(株)製)
[合成例1〜3]
(合成例1:ポリマー1−1の合成)
MPC40.41g、SMA4.12g、DMAPAA0.48gをエタノール55.00gに溶解し、4つ口フラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、50℃でPB−ND0.10gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3Lのジエチルエーテル中にかき混ぜながら滴下し、析出した沈殿をろ過し、48時間室温で真空乾燥を行って、白色粉末(以下、ポリマー1−1)41.30gを得た。GPCでポリエチレングリコールを標準として、ポリマー1−1の平均分子量を測定したところ、重量平均分子量820,000であった。
(合成例2〜3:ポリマー1−2および1−3の合成)
表1に示す各単量体を用いた以外は、合成例1と同じ方法にて重合および精製を行い、ポリマー1−2および1−3を得た。ポリマー1−2および1−3の重量平均分子量は表1に示すとおりである。
(比較合成例1:ポリマー2−1の合成)
MPC29.43g、DMAPAA15.57gを、エタノール55.00gに溶解し、4つ口フラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、50℃でPB−ND0.10gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3Lのジエチルエーテル中にかき混ぜながら滴下し、析出した沈殿をろ過し、48時間室温で真空乾燥を行って、白色粉末(以下、ポリマー2−1)40.70gを得た。ポリマー2−1の重量平均分子量は表1に示すとおりである。
(比較合成例2〜3:ポリマー2−2および2−3の合成)
表1に示す各単量体を用いた以外は、比較合成例1と同じ方法にて重合および精製を行い、ポリマー2−2および2−3を得た。ポリマー2−2および2−3の重量平均分子量は表1に示すとおりである。
表中に略号で示した、合成に用いた原材料の詳細は次の通りである。
MPC: 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(日油(株)製)
DMAPAA: ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(東京化成工業(株)製)
QAMA: 2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド(日油(株)製)
LMA: ラウリルメタクリレート(日油(株)製)
SMA: ステアリルメタクリレート(日油(株)製)
PB−ND: t-ブチルペルオキシネオデカノエート(商品名:パーブチル−ND、日油(株)製)
<液体洗浄剤組成物の調製>
表2および表3に示した実施例1〜8および比較例1〜11の各原料をビーカーに全て投入し、プロペラを使って1時間攪拌した。
<液体洗浄剤組成物の評価>
専門パネラー20名による使用感テストを行った。1)洗浄力、2)洗浄後のつっぱり感について、パネラー各人が下記評価にて4段階評価し、評点をつけた。また、3)低温安定性は、一定条件で保管後の液体洗浄剤組成物の外観を観察することにより評価した。
1)洗浄力
液体洗浄剤組成物3gを使用し、前腕および手指を洗浄し、油脂汚れの落ち方を以下の基準にて評価した。20名のパネラーの評価の平均点が、3.0以上を合格とした。
4:皮脂汚れの落ちが良い
3:皮脂汚れの落ちがやや良い
2:皮脂汚れの落ちがやや悪い
1:皮脂汚れの落ちが悪い
2)洗浄後のつっぱり感
液体洗浄剤組成物3gでメイク除去後の顔を洗浄し、軽くタオルで水分を取り除いたあとのつっぱり感について、以下の基準にて評価した。20名のパネラーの評価の平均点が、3.0以上を合格とした。
4:洗浄後につっぱり感が全くない
3:洗浄後につっぱり感があまりない
2:洗浄後につっぱり感がややある
1:洗浄後につっぱり感がある
3)低温安定性
液体洗浄剤組成物50gを100mL容のスクリュー管に入れ、5℃の恒温槽で1ヶ月間静置した際の外観状態を目視にて観察し、以下の基準で判断した。
○:析出や白濁が生じず、透明である
×:結晶が析出し、蛍光色を帯びる、あるいは白濁している
結果を洗浄剤組成物の配合とともに、表2および表3に示す。
各表に示したとおり、本発明に係る実施例1〜8の洗浄剤組成物は、いずれも十分な洗浄力を持ち、洗浄後のつっぱり感が低減されており、低温安定性が良好であった。これに対し、比較例1〜11では十分な効果は得られなかった。
比較例1は、成分(a)を配合していないため、洗浄後のつっぱり感の低減が不十分であった。
比較例2は、成分(a)を0.3質量%より多く用いたため、洗浄力および低温安定性が不十分であった。
比較例3は、成分(b)を5質量%より少なく用いたため、洗浄力が不十分であった。
比較例4は、成分(b)を30質量%より多く用いたため、洗浄後のつっぱり感の低減および低温安定性が不十分であった。
比較例5は、成分(b)に代えて、アルキル基の炭素数が18より大きいベヘン酸塩を用いたため、低温安定性が不十分であった。
比較例6は、成分(a)の含有量の成分(b)の含有量に対する質量比[a/b]が5×10−5より小さいため、洗浄後のつっぱり感の低減が不十分であった。
比較例7は、成分(a)の含有量の成分(b)の含有量に対する質量比[a/b]が5×10−2より大きいため、洗浄力が不十分であった。
比較例8は、成分(a)に代えて、式(3a)を含まない重合体を用いたため、洗浄後のつっぱり感の低減が不十分であった。
比較例9は、成分(a)に代えて、式(2a)および式(3a)であらわされる構成単位のモル比n2およびn3が、式(1a)で表される構成単位のモル比n1に対して、n1=100としたとき1より小さい重合体を用いたため、洗浄後のつっぱり感の低減が不十分であった。
比較例10は、成分(a)に代えて、式(2a)および式(3a)であらわされる構成単位を含まない重合体を用いたため、洗浄後のつっぱり感の低減が不十分であった。
比較例11は、成分(b)に代えて、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムを用いたため、洗浄力が不十分であった。
以下、液体洗浄剤組成物を、実施例と同様に評価を行った。
(実施例9) 配合率(質量%)
(a)ポリマー1−1 0.03
(b)ラウリン酸カリウム 15.00
(c)イオン交換水 80.15
(その他の成分)
ラウラミノジ酢酸ナトリウム 1.00
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.00
クエン酸ナトリウム 0.95
ポリエチレングリコール1000 0.50
ポリエチレングリコール1540 0.50
エタノール 0.20
メチルパラベン 0.20
香料 0.10
フェノキシエタノール 0.10
グリチルリチン酸2カリウム 0.10
クエン酸 0.05
EDTA−2ナトリウム 0.05
エチドロン酸4ナトリウム 0.05
トコフェロール 0.02
合計質量 100.00
(実施例10) 配合率(質量%)
(a)ポリマー1−1 0.03
(b)ラウリン酸カリウム 15.00
(c)イオン交換水 80.50
(その他の成分)
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1.00
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.00
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.00
クエン酸ナトリウム 0.95
エタノール 0.20
メチルパラベン 0.20
EDTA−4ナトリウム 0.05
エチドロン酸4ナトリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.02
合計質量 100.00
実施例9、10の液体洗浄剤組成物は、高い洗浄力および低温安定性を有しながら、洗浄後のつっぱり感を低減した。
高い洗浄力および低温安定性を有し、洗浄後のつっぱり感を低減した液体洗浄剤組成物を提供することができる。

Claims (1)

  1. 下記の成分(a)、成分(b)、成分(c)を含有し、前記成分(a)の含有量が0.001〜0.3質量%であり、前記成分(b)の含有量が5〜30質量%であり、前記成分(b)の含有量に対する前記成分(a)の含有量の質量比[a/b]が5×10−5〜5×10−2であることを特徴とする、液体洗浄剤組成物、
    (a)下記の式(1a)〜(3a)で表される構成単位を有する重量平均分子量5,000〜2,000,000のホスホリルコリン基含有重合体、
    (式中、R、RおよびRは、それぞれ、独立に水素原子またはメチル基を示す。RおよびRは、それぞれ、独立にメチル基またはエチル基を示す。Rは炭素数12〜24の一価の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数を示す。n1、n2およびn3は構成単位のモル比を表し、n1:n2:n3=100:1〜400:1〜50である。)
    (b)炭素数が8〜18の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸塩、及び
    (c)水。
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