JP3974542B2 - 半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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- H01L21/76251—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology using bonding techniques
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI領域が部分的に形成された半導体基板の製造方法、およびこの半導体基板を具備する半導体装置の製造方法に係り、特に単結晶シリコン層がエピタキシャル成長により形成された半導体基板の製造方法、およびこの半導体基板を具備する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高性能ロジック回路とDRAMとを混載させた半導体デバイスの需要が高まっている。これに伴って、SOI(Silicon on Insulator)構造を有する半導体基板(SOI基板)用いて高性能化させたロジック回路に、DRAMを混載させる技術の要求が高まっている(例えば特許文献1参照)。特に、SOI基板上にMOSFETを形成したSOI−MOSFETは、高性能ロジック回路として有望視されている。
【0003】
ところが、いわゆる基板浮遊効果により、たとえゲート電圧が0(OFF状態)であっても、ソース電圧とドレイン電圧との差によっては、寄生MOSFET電流や寄生バイポーラ電流がリーク電流としてソース・ドレイン間に流れる。このような現象は、DRAMのメモリセル用トランジスタなど、リーク電流に対するスペックが厳しい箇所において、リテンションの劣化などを引き起こす。また、基板浮遊効果によってDRAMセンスアンプ回路が有するペア・トランジスタのしきい値がずれるので、センスマージンが低下する。このような理由により、高性能ロジック回路と同様のMOSFET構造を有するDRAMなどを、一般的なSOI基板上に形成することは困難である。
【0004】
そこで、シリコン層がSOI領域および非SOI領域の二つの領域から構成されている、いわゆる部分SOI構造を有する部分SOI基板の利用が試みられている(例えば特許文献2、3参照)。例えばトランジスタを非SOI領域(バルク領域)に形成することにより、基板浮遊効果を回避できる。このように、部分SOI基板は、DRAM混載LOGICやembedded DRAM(eDRAM)など、SOI領域およびバルク領域の両領域を必要とする回路に有用である。
【0005】
部分SOI基板の作製法として、例えばSOI基板のSOI層とBOX(Buried Oxide)層とを選択的にエッチングして除去することにより形成された領域を、シリコンで埋め戻す方法が試みられている。あるいは、シリコン基板に部分的に酸素をインプラントして、このインプラント領域にのみ分離酸化膜を形成する方法が試みられている。しかし、これらの方法では、例えばSOI領域に隣接するバルク領域が重金属に汚染された場合におけるSOI領域のゲッタリング能力が不十分であり、高い歩留まりを安定的に得ることが難しい。これら以外の作製法としては、いわゆる貼り合わせ法がある。この貼り合わせ法では、シリコン基板上の一部に酸化膜を形成し、この酸化膜上にシリコンを堆積させた後、そのシリコン基板と他のシリコン基板とを貼り合わせて部分SOI構造を作製する。以下、この貼り合わせ法を、図7および図8を参照しつつ簡潔に説明する。
【0006】
先ず、図7(a)に示すように、シリコン基板101の一主面上に非単結晶シリコン膜102、単結晶シリコン膜103、およびシリコン酸化膜(SiO2膜)104を積層させて形成する。続けて、図7(b)に示すように、SiO2膜104を部分的に剥離させて、単結晶シリコン膜103の表面を一部露出させる。続けて、図7(c)に示すように、単結晶シリコン膜103およびSiO2膜104の上に、シリコン膜105をエピタキシャル成長法により堆積させる。この際、シリコン膜105は、その下地(シード層)の材質の違いにより、2種類の層に分かれつつ形成される。単結晶シリコン膜103上のシリコン膜105aは、その大部分が単結晶シリコン膜(層)105aとして形成される。これに対して、SiO2膜104上のシリコン膜105bは、多結晶シリコン膜(層)105bとして形成される。また、単結晶シリコン膜105aは、単結晶シリコン膜103と一体化しつつ単結晶シリコン膜103上に堆積される。
【0007】
次に、図7(d)に示すように、単結晶シリコン膜105aおよび多結晶シリコン膜105bの表面を平坦化処理した後、膜105a,105bの表面に支持基板となる他のシリコン基板106を貼り合わせる。このシリコン基板106は単結晶シリコンにより形成されており、単結晶シリコン膜105aと一体化する。続けて、図7(e)に示すように、シリコン基板101を非単結晶シリコン膜102において切断し、図示しない半導体素子などが形成される活性層側のシリコン層(単結晶シリコン膜103)を薄膜化する。続けて、図7(f)に示すように、非単結晶シリコン膜102を研磨して除去するとともに、単結晶シリコン膜103の表面に平坦化処理などの所定の表面処理を施す。以上の工程により、部分SOI構造を有する部分SOI基板107が作製される。
【0008】
この部分SOI基板107では、単結晶シリコン膜105aに隣接する多結晶シリコン膜(非単結晶シリコン膜)105bが、ゲッタリングサイトとして機能する。このため、高い歩留まりを安定的に得ることが可能になる。ところが、多結晶シリコン膜105bは、単結晶シリコン膜105aに比べて成長レートが早い。このため、単結晶シリコン膜105aと多結晶シリコン膜105bとの界面は、図7(c)に示すように、単結晶シリコン膜105a側に傾く。この結果、図8(a)に示すように、非SOI領域(バルク領域)内において、例えば埋め込み型の半導体素子を形成するための十分な膜厚(深さ)を有する素子形成可能領域が減少する。また、図8(b)に示すように、その減少量は、必要とされる膜厚が厚くなるにつれて増大する。これにより、例えばメモリトレンチセルなど深さ方向に延びた素子を形成するために素子形成可能領域の膜厚を厚くした場合、単結晶シリコン膜105aと多結晶シリコン膜105bとの界面(エピ/サブ界面)を素子が横切るおそれが大きくなる。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−232367号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平8−330527号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2000−223679号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、DRAMなどの半導体素子を、基板浮遊効果が生じるおそれのある一般的なSOI基板上に形成することは困難である。また、隣接するバルク領域に対する十分なゲッタリング能力を有し、かつ、バルク領域(素子形成可能領域)を狭めるおそれのないSOI領域を有する部分SOI構造を、エピタキシャル成長法を利用して形成する方法は確立されていない。
【0013】
本発明は、以上説明したような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、SOI領域が、隣接する非SOI領域(バルク領域)に対する十分なゲッタリング能力を有し、かつ、バルク領域(素子形成可能領域)を狭めていない良質な部分SOI構造を具備する半導体基板をエピタキシャル成長法を用いて容易に作製できる半導体基板の製造方法を提供することにある。また、そのような良質な部分SOI構造を有する半導体基板に半導体素子が適正に機能し得るように設けられた品質および信頼性の高い半導体装置を高い歩留まりで容易に製造できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体基板の製造方法は、第1の単結晶シリコン層の一主面を部分的に覆って絶縁層を設ける工程と、前記第1の単結晶シリコン層の前記一主面のうち前記絶縁層で覆われていない露出表面上に、この露出表面に隣接する前記絶縁層の縁部を覆って第2の単結晶シリコン層をエピタキシャル成長させる工程と、前記第2の単結晶シリコン層をさらにエピタキシャル成長させつつ、前記絶縁層の露出表面上に非単結晶シリコン層を設ける工程と、を含み、前記第1の単結晶シリコン層、前記絶縁層、前記第2の単結晶シリコン層、および前記非単結晶シリコン層からなる領域のうち、前記絶縁層ならびに前記絶縁層を間に挟んで設けられた前記第1の単結晶シリコン層、前記第2の単結晶シリコン層、および前記非単結晶シリコン層からなる領域をSOI領域として形成するとともに、前記絶縁層から外れた位置に設けられた前記第1の単結晶シリコン層および前記第2の単結晶シリコン層からなる領域を非SOI領域として形成する、ことを特徴とするものである。
【0024】
また、前記課題を解決するために、本発明の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、本発明に係る半導体基板の製造方法により製造された半導体基板の前記絶縁層から外れた位置において、前記第1の単結晶シリコン層の前記一主面とは反対側の主面上または前記第1の単結晶シリコン層の前記反対側の主面から前記第1の単結晶シリコン層の内部にかけての所定の位置に第1の半導体素子を設ける工程と、前記半導体基板の前記絶縁層から外れた位置において、前記第1の単結晶シリコン層の前記反対側の主面から少なくとも前記第2の単結晶シリコン層の内部にかけて前記第1の半導体素子とは異なる第2の半導体素子を設ける工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態により説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
先ず、本発明に係る第1実施形態を図1〜図3を参照しつつ説明する。図1および図2は、本実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図である。図3は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【0029】
本実施形態の半導体基板およびその製造方法は、いわゆる貼り合わせ法およびエピタキシャル成長法を用いて部分SOI基板を製造する方法について改善を図ったことを特徴とする。具体的には、SOI領域中の非単結晶シリコン層が、SOI領域に隣接する非SOI領域内に侵入していない部分SOI構造を有する部分SOI基板を、貼り合わせ法および2段階のエピタキシャル成長法により製造することを特徴とする。
【0030】
先ず、図1(a)に示すように、単結晶シリコンからなる第1のシリコン基板1の表面上に、陽極化成法により多孔質シリコン層(ポーラスシリコン層)2を設ける。続けて、ポーラスシリコン層2が設けられた第1のシリコン基板1を水素雰囲気下でアニールして、ポーラスシリコン層2の表層部を単結晶化させる。これにより、第1のシリコン基板1の上に第1の単結晶シリコン層3を設ける。この第1の単結晶シリコン層3は、第1のシリコン基板1をシード層として、エピタキシャル成長法により設けられる。続けて、第1の単結晶シリコン層(第1のエピタキシャルシリコン層)3の一主面上に、絶縁層としての熱酸化膜4をその膜厚が約0.2μmとなるまで設ける。熱酸化膜4は、具体的には、シリコン酸化膜(SiO2膜)である。このSiO2膜4は、埋め込み絶縁膜、あるいは埋め込み酸化膜(BOX層:Buried Oxide層)とも称される。
【0031】
次に、図1(b)に示すように、第1の単結晶シリコン層3の表面上に設けられたSiO2膜4のうち、後述する非SOI領域となる部分のSiO2膜4を、通常のパターニングおよびエッチングなどにより部分的に剥離する。これにより、第1の単結晶シリコン層3の非SOI領域に含まれる部分の表面を、一旦露出させる。SiO2膜4が残された領域は、後述するSOI領域となる。また、残されたSiO2膜4は、第1の単結晶シリコン層3の表面を所定のパターンでマスキング(パターニング)している。したがって、残されたSiO2膜4は、次に述べる第2の単結晶シリコン層5を設ける工程において、マスク(酸化膜マスク)として機能する。
【0032】
次に、図1(c)に示すように、SiO2膜4から外れた第1の単結晶シリコン層3の露出表面を覆って、第2の単結晶シリコン層5を設ける。先ず、SiO2膜4が部分的に剥離された第1のシリコン基板1を、約1000℃にて水素クリーニングする。これにより、第1の単結晶シリコン層3の露出表面上に形成された図示しない自然酸化膜を除去する。続けて、自然酸化膜が除去された第1のシリコン基板1を図示しないチャンバー内に収容する。続けて、チャンバー内の圧力を約10Torrに設定するとともに、第1のシリコン基板1をその基板温度が約1000℃になるまで加熱する。この後、第1の単結晶シリコン層3の露出表面およびSiO2膜4の表面に向けて、ジクロルシラン(DCS)および塩酸(HCl)を含む原料ガスを供給する。この際、DCSのガス流量を約0.25slmに設定した。それとともに、HClのガス流量を約0.1slmに設定した。
【0033】
前述した条件下で処理(成膜処理)を行うと、処理の始めにおいては、酸化膜マスク4の表面上に単結晶シリコンを堆積させることなく、第1の単結晶シリコン層3の酸化膜マスク4で覆われていない領域上にのみ単結晶シリコンを選択的に堆積させることができる。すなわち、この成膜処理の始めにおいては、第1の単結晶シリコン層3の露出表面上にのみ、第2の単結晶シリコン層5をエピタキシャル成長させることができる。この際、第2の単結晶シリコン層(第2のエピタキシャルシリコン層)5は、第1の単結晶シリコン層3をシード層として、第1の単結晶シリコン層3と一体化しつつエピタキシャル成長する。このように、塩素(Cl)を含む原料ガスを用いることにより、第2の単結晶シリコン層5を下地の材質に応じて選択的にエピタキシャル成長させることができる。
【0034】
成膜処理を続けると、第2の単結晶シリコン層5は酸化膜マスク4と同程度の高さ(膜厚)まで成長する。さらに成膜時間を延ばすと、図1(d)に示すように、第2の単結晶シリコン層5が酸化膜マスク4の縁部の表面上に乗り上げるように成長する。すなわち、酸化膜マスク4から外れた第1の単結晶シリコン層3の露出表面上に、この露出表面に隣接する酸化膜マスク4の縁部を覆って第2の単結晶シリコン層5が設けられる。本実施形態では、第1の単結晶シリコン層3の露出表面上および酸化膜マスク4の縁部の表面上に、第2の単結晶シリコン層5を、その第1の単結晶シリコン層3上の膜厚が約0.4μmになるまで設けた。この際、図1(d)中Wで示す酸化膜マスク4上への第2の単結晶シリコン層5の乗り上げ幅は、約0.18μmであった。
【0035】
次に、図1(e)に示すように、第2の単結晶シリコン層5をエピタキシャル成長させつつ、第2の単結晶シリコン層5で覆われていない酸化膜マスク4の露出表面上に非単結晶シリコン層6を設ける。以下、詳しく説明する。
【0036】
先ず、第2の単結晶シリコン層5が設けられた第1のシリコン基板1の基板温度(成膜温度)を約1000℃から約700℃まで低下させる。それとともに、チャンバー内に供給する原料ガスを、Clを含む原料ガスからClを含まない原料ガスに切り替える。具体的には、チャンバー内にSiH4ガスを供給する。このような条件下で成膜処理を行うと、図1(e)に示すように、酸化膜マスク4の有無に係わらず、第1の単結晶シリコン層3の上方で全面的に、第2の単結晶シリコン層5がさらにエピタキシャル成長し続ける。それとともに、第2の単結晶シリコン層5から外れた酸化膜マスク4の露出表面上には、非単結晶シリコン層6が成膜される。この非単結晶シリコン層6は、酸化膜マスク4を下地層として成長することにより、多結晶シリコン層となる。このように、塩素(Cl)を含まない原料ガスを用いることにより、下地層の材質に応じて、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6を併行して設けることができる。
【0037】
一般に、多結晶シリコン層の成長表面には単結晶シリコン層の成長表面よりもステップが多く存在し、シリコン原子の吸着確率が高いため、同一の成膜条件下では多結晶シリコン層は単結晶シリコン層よりも成長速度が速い。したがって、単結晶シリコン層と多結晶シリコン層とを同一の成膜条件下で略同じ高さから設けると、図示は省略するが、成膜処理が進むに連れて多結晶シリコン層が単結晶シリコン層の上に覆い被さるように成長する。すなわち、単結晶シリコン層と多結晶シリコン層との界面が単結晶シリコン層の側に傾くように、単結晶シリコン層および多結晶シリコン層が併行して成長する。
【0038】
この結果、従来技術に係る部分SOI基板(部分SOI構造)の製造方法では、SOI領域中の多結晶シリコン層が非SOI領域内に侵入して、非SOI領域(バルク領域)中の素子形成可能領域が減少する。特に、メモリトレンチセルなど深さ方向に延びた埋め込み型の半導体素子を形成するための、十分な膜厚(深さ)を有する素子形成可能領域が減少する。そして、その減少量は、必要とされる膜厚が厚くなるにつれて増大する。多結晶シリコン層が侵入した素子形成可能領域内に埋め込み型の半導体素子を形成すると、半導体素子が単結晶シリコン層と多結晶シリコン層との界面を横切るおそれが大きい。半導体素子が単結晶シリコン層と多結晶シリコン層との界面を横切ると、半導体素子が正常に機能し難くなる。ひいては、半導体素子が単結晶シリコン層と多結晶シリコン層との界面を横切った状態で設けられた半導体装置は正常に機能し難くなる。また、半導体装置の歩留まりが低下する。
【0039】
これに対して本実施形態では、前述したように、予め第1の単結晶シリコン層3の表面およびこの表面に隣接する酸化膜マスク4の縁部を覆って、第2の単結晶シリコン層5を設けておく。すると、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6の成膜を開始した際には、第2の単結晶シリコン層5は、主に酸化膜マスク4上に設けられていない部分がエピタキシャル成長する。それとともに、酸化膜マスク4の露出表面上および酸化膜マスク4の縁部上の第2の単結晶シリコン層5の表面上には、多結晶シリコン層6が堆積する。ところが、成膜処理を続けると、前述したように多結晶シリコン層6が第2の単結晶シリコン層5より成長速度が早いにも拘らず、酸化膜マスク4上の第2の単結晶シリコン層5が多結晶シリコン層6の上に覆い被さるようにエピタキシャル成長し始める。ちなみに、前述した成膜条件下では、第2の単結晶シリコン層5の成長速度(成膜レート)は約0.25μm/minであった。これに対して、多結晶シリコン層6の成長速度は約0.35μm/minであった。
【0040】
以後、成膜処理を続けると、図1(e)に示すように、第2の単結晶シリコン層5と多結晶シリコン層6との界面が多結晶シリコン層6の側に傾くように、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6が併行して成長する。本実施形態では、第2の単結晶シリコン層5の表面と多結晶シリコン層6の表面とが略同じ高さに達するまで、前述した成膜処理を約2分間続ける。これにより、第1のシリコン基板1上に、表面の段差が殆ど無い第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6を設けることができる。
【0041】
第2の単結晶シリコン層5の表面と多結晶シリコン層6の表面とが略同じ高さに達した際、図1(e)中θで示す第2の単結晶シリコン層5と多結晶シリコン層6との界面の傾きの角度は、約30℃であった。すなわち、第2の単結晶シリコン層5と多結晶シリコン層6との界面は、酸化膜マスク4(第1のシリコン基板1)の法線方向から酸化膜マスク4側に向けて約30℃傾いていた。当然、第2の単結晶シリコン層5と多結晶シリコン層6との界面は、酸化膜マスク4上にとどまっている。
【0042】
次に、図2(a)に示すように、第2の単結晶シリコン層5の表面および多結晶シリコン層6の表面に、第3の単結晶シリコン層7を貼り合わせる。具体的には、シリコン層6の表面に、単結晶シリコンからなる第2のシリコン基板7を接着する。この第2のシリコン基板7は支持基板、あるいはハンドリング・ウェーハとも称される。第2の単結晶シリコン層5の表面および多結晶シリコン層6の表面に貼り合わされた第3の単結晶シリコン層7は、第2の単結晶シリコン層5と一体化する。そして、図2(b)に示すように、第1の単結晶シリコン層3、第2の単結晶シリコン層5、および第3の単結晶シリコン層7は、一体化して1つの単結晶シリコン層8を形成する。
【0043】
なお、第2の単結晶シリコン層5の表面の高さと多結晶シリコン層6の表面の高さとが略一致していない場合、それら各表面上に第2のシリコン基板7を適正に貼り合わせることが困難になる。この場合、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6の各表面上に第3の単結晶シリコン層7を貼り合わせるのに先立って、それら各表面に平坦化処理を施す。例えば、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6の各表面にCMPを施して、それら各表面を略同じ高さに調整する。
【0044】
次に、図2(b),(c)に示すように、第1のシリコン基板1、ポーラスシリコン層2、および第1の単結晶シリコン層3からなる活性層側のシリコン層を薄肉化する。本実施形態では、この活性層側のシリコン層の薄肉化に、シリコン層の厚さを制御し易い、いわゆるELTRAN(Epitaxial Transfer)法を用いた。具体的には、図2(b)に示すように、先ずポーラスシリコン層2をウォータジェットを用いて切断する。続けて、図2(c)に示すように、第1の単結晶シリコン層3の表面(裏面)上に残留しているポーラスシリコン層2を、例えばウェットエッチングにより除去する。これにより、活性層側に第1の単結晶シリコン層3だけを残して、活性層側のシリコン層を薄肉化する。さらに、残された第1の単結晶シリコン層3の表面を水素雰囲気下で熱処理する。これにより、第1の単結晶シリコン層3の表面、すなわち活性層側シリコン層の表面を平坦化する。以上で、本実施形態の半導体基板の製造工程を終了する。
【0045】
これまでの工程により、所望する部分SOI構造を有する半導体基板(部分SOI基板)11を得ることができる。この部分SOI基板11は、図2(c)に示すように、第1〜第3の単結晶シリコン層3,5,7からなる単結晶シリコン層8、SiO2膜(絶縁層)4、および多結晶シリコン層(非単結晶シリコン層)6からなるSOI領域10と、単結晶シリコン層8のみからなる非SOI領域(バルク領域)9とが隣接する部分SOI構造を有している。
【0046】
詳しく説明すると、この部分SOI基板11では、単結晶シリコン層8の活性層側の表層部に、SiO2膜4が単結晶シリコン層8の表面に沿って部分的に設けられている。そして、多結晶シリコン層6が、SiO2膜4の主面のうち、単結晶シリコン層8の活性層側表面の反対側の主面に接して設けられている。また、多結晶シリコン層6は、その第2の単結晶シリコン層5との界面をSiO2膜4の主面上に位置して、SiO2膜4の主面上にのみ設けられている。すなわち、この部分SOI基板11では、単結晶シリコン層8に対して十分なゲッタリング能力を発揮し得る多結晶シリコン層6がSOI領域10中にのみ設けられており、非SOI領域9中に侵入していない。これにより、非SOI領域9全体を良質な素子形成可能領域として利用することができる。
【0047】
次に、本実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図3を参照しつつ説明する。本実施形態の半導体装置およびその製造方法は、埋め込み型の半導体素子が適正に機能するように、埋め込み型の半導体素子を十分な深さを確保して部分SOI基板に設けることを特徴とする。それとともに、半導体素子を、基板浮遊効果を抑制して部分SOI基板に設けることを特徴とする。具体的には、前述した半導体基板11に半導体素子を設けることを特徴とする。
【0048】
先ず、図3に示すように、部分SOI基板11の非SOI領域(バルク領域)9内にトレンチ12を形成する。本実施形態では、トレンチ12を、単結晶シリコン層8の活性層側の表面から、SOI領域10中の多結晶シリコン層6の最下部と同程度の深い位置にかけて形成する。続けて、通常のキャパシタ素子の製造方法を用いて、埋め込みプレート電極13、キャパシタ用絶縁膜14、および蓄積電極15をそれぞれトレンチ12内に設ける。これにより、埋め込み型の半導体素子である、第2の半導体素子としてのメモリトレンチセル16をバルク領域9内に作製する。
【0049】
次に、素子分離領域17をバルク領域9内の2箇所に形成する。この際、一方の素子分離領域17は、バルク領域9とSOI領域10との境界において、SiO2膜4に接して形成される。続けて、バルク領域9内およびSOI領域10内に、図示しないウェルおよびチャネルを形成する。続けて、単結晶シリコン層8の活性層側の表面上に、ゲート18およびゲート絶縁膜19を形成する。ゲート絶縁膜19は、底壁部19a、上壁部19b、および側壁部19cから構成される。続けて、単結晶シリコン層8の活性層側の表層部にイオン注入した後、熱拡散処理などを行ってソース・ドレイン20(21)を形成する。これにより、第1の半導体素子としてのトランジスタ22を、バルク領域9内およびSOI領域10内にそれぞれ1個ずつ作製する。
【0050】
なお、バルク領域9内に形成されるソース・ドレイン20(21)の一方は、メモリトレンチセル16の上端部と電気的に接続されて形成される。また、SOI領域10内に作製されたトランジスタ22は、バルク領域9内に作製されたトランジスタ22に比べて、基板浮遊効果に対するスペックが緩く設定されていることが好ましい。
【0051】
以上で、本実施形態の半導体装置の製造工程を終了する。これまでの工程により、所望する半導体装置23を得ることができる。すなわち、この半導体装置23では、メモリトレンチセル16が、単結晶シリコン層8と多結晶シリコン層6との界面を横切ること無く、十分な深さを確保してバルク領域9内に設けられている。これにより、メモリトレンチセル16は、十分な容量を確保しているとともに、適正に機能することができる。また、バルク領域9内に設けられたトランジスタ22は、基板浮遊効果による性能劣化が生じるおそれが無いので、適正に機能することができる。なお、バルク領域9内に設けられたメモリトレンチセル16およびトランジスタ22を、図示しないロジック回路の構成要素としても構わない。同様に、SOI領域10内に設けられたトランジスタ22を、図示しないDRAMの構成要素としても構わない。
【0052】
以上説明したように、この第1実施形態によれば、部分SOI基板11のSOI領域10は、これに隣接する非SOI領域9に対する十分なゲッタリング能力を有している。それとともに、部分SOI基板11は、その非SOI領域9全体を良質な素子形成可能領域として利用することができる。
【0053】
また、本実施形態の半導体基板の製造方法においては、単結晶シリコン層8(第2の単結晶シリコン層5)を設ける際に、選択的エピタキシャル成長法および全面エピタキシャル成長法からなる2段階エピタキシャル成長法を採用する。これにより、SOI領域10中の多結晶シリコン層6と、この多結晶シリコン層6に隣接する非SOI領域9中の第2の単結晶シリコン層5とを、それぞれ適正な位置に略併行して設けることができる。したがって、本実施形態の半導体基板の製造方法によれば、前述した良質な部分SOI構造を具備する部分SOI基板11を、エピタキシャル成長法を用いて容易に製造できる。
【0054】
また、本実施形態の半導体装置23においては、部分SOI基板11の非SOI領域9中に設けられたトランジスタ22は、基板浮遊効果が生じるおそれを抑制されている。それとともに、非SOI領域9中に設けられたメモリトレンチセル16は、キャパシタ素子として適正に機能し得る十分な深さを確保されている。すなわち、半導体装置23では、メモリトレンチセル16およびトランジスタ22が、それぞれ適正に機能し得る状態で良質な部分SOI構造を有する部分SOI基板11に設けられているので、品質および信頼性が高い。
【0055】
また、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、そのような品質および信頼性の高い半導体装置23を、高い歩留まりで容易に製造できる。
【0056】
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を図4〜図6を参照しつつ説明する。図4および図5は、本実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図である。図6は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0057】
先ず、本実施形態に係る半導体基板およびその製造方法について、図4および図5を参照しつつ説明する。本実施形態の半導体基板およびその製造方法は、SOI領域中の非単結晶シリコン層がSOI領域に隣接する非SOI領域内に侵入していない部分SOI構造を有する部分SOI基板を、貼り合わせ法および固相エピタキシャル成長法により製造されていることを特徴とする。
【0058】
先ず、図4(a)に示すように、第1実施形態と同様の方法により、第1のシリコン基板1の上に、ポーラスシリコン層2、第1の単結晶シリコン層3、および膜厚が約0.2μmのSiO2膜4を積層して設ける。
【0059】
次に、図4(b)に示すように、第1実施形態と同様の方法により、後述する非SOI領域となる領域のSiO2膜4を剥離させ、後述するSOI領域となる領域にのみSiO2膜4を残す。
【0060】
次に、図4(c)に示すように、第1の単結晶シリコン層3の露出表面上およびSiO2膜4の表面上に、全面的に非晶質シリコン層(アモルファスシリコン層)31を設ける。具体的には、第1のシリコン基板1をその基板温度が約500℃になるまで加熱した後、第1の単結晶シリコン層3の露出表面およびSiO2膜4の表面に向けて、SiH4ガスを供給する。これにより、第1の単結晶シリコン層3の露出表面上およびSiO2膜4の表面上に、アモルファスシリコン層31をその膜厚が約0.4μmになるまで設ける。
【0061】
次に、図4(d)に示すように、少なくともSiO2膜4で覆われていない第1の単結晶シリコン層3の上方のアモルファスシリコン層31を単結晶化させる。以下、詳しく説明する。
【0062】
アモルファスシリコン層31が設けられた第1のシリコン基板1の基板温度を約500℃から約900℃まで上昇させて、アモルファスシリコン層31に加熱処理を施す。すると、SiO2膜4から外れた第1の単結晶シリコン層3の上方のアモルファスシリコン層31は、第1の単結晶シリコン層3をシード層として固相エピタキシャル成長し、第2の単結晶シリコン層32に変質する。第2の単結晶シリコン層32は、第1の単結晶シリコン層3と一体化しつつ固相エピタキシャル成長する。この際、SiO2膜4の上方のアモルファスシリコン層31は、SiO2膜4を下地層として固相エピタキシャル成長して、多結晶シリコン層33に変質する。
【0063】
第2の単結晶シリコン層32は、先ずアモルファスシリコン層31の厚さ方向に沿って成長する。これにより、SiO2膜4から外れた第1の単結晶シリコン層3の上方のアモルファスシリコン層31は、全て第2の単結晶シリコン層32に変質する。第2の単結晶シリコン層32がアモルファスシリコン層31の表面まで達した後、さらに加熱処理を続けると、SiO2膜4上のアモルファスシリコン層31も単結晶化し始める。これにより、図4(e)に示すように、第2の単結晶シリコン層32がSiO2膜4の縁部の表面上にも乗り上げるように成長する。本実施形態では、第2の単結晶シリコン層32と多結晶シリコン層33との界面の略すべてがSiO2膜4の上方に到達するまで、アモルファスシリコン層31への加熱処理を続ける。
【0064】
次に、図5(a)に示すように、第2の単結晶シリコン層32および多結晶シリコン層33の表面にCMP処理を施して、それら各層32,33の表面を平坦化する。これにより、第2の単結晶シリコン層32の表面と多結晶シリコン層33の表面とを、略等しい高さに調整する。
【0065】
次に、図5(b)に示すように、第1実施形態と同様の方法により、第2の単結晶シリコン層32および多結晶シリコン層33の表面に、第2のシリコン基板(第3の単結晶シリコン層)7を貼り合わせる。貼り合わされた第3の単結晶シリコン層7は、第2の単結晶シリコン層32と一体化する。そして、図5(b)に示すように、第1の単結晶シリコン層3、第2の単結晶シリコン層32、および第3の単結晶シリコン層7は、一体化して1つの単結晶シリコン層34を形成する。
【0066】
次に、図5(c),(d)に示すように、第1実施形態と同様の方法により、活性層側のシリコン層を薄肉化した後、その表面を平坦化する。以上で、本実施形態の半導体基板の製造工程を終了する。
【0067】
これまでの工程により、所望する部分SOI構造を有する半導体基板(部分SOI基板)37を得ることができる。この部分SOI基板37は、図5(d)に示すように、第1〜第3の単結晶シリコン層3,32,7からなる単結晶シリコン層34、SiO2膜(絶縁層)4、および多結晶シリコン層(非単結晶シリコン層)33からなるSOI領域36と、単結晶シリコン層34のみからなる非SOI領域(バルク領域)35とが隣接する部分SOI構造を有している。この部分SOI基板37においては、多結晶シリコン層33が、その第2の単結晶シリコン層32との界面をSiO2膜4の主面上に位置して、SiO2膜4の主面上にのみ設けられている。すなわち、この部分SOI基板37では、単結晶シリコン層34に対して十分なゲッタリング能力を発揮し得る多結晶シリコン層33がSOI領域36中にのみ残されており、SOI領域36に隣接する非SOI領域35中に残っていない。これにより、非SOI領域35全体を良質な素子形成可能領域として利用することができる。
【0068】
次に、本実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図6を参照しつつ簡潔に説明する。本実施形態の半導体装置およびその製造方法は、半導体素子が適正に機能するように、前述した半導体基板37に半導体素子を設けることを特徴とする。
【0069】
本実施形態の半導体装置38およびその製造方法が、前述した第1実施形態の半導体装置23およびその製造方法と大きく異なっている点は、部分SOI基板11の代わりに、部分SOI基板37を用いるという点である。半導体装置38では、メモリトレンチセル16が、単結晶シリコン層34と多結晶シリコン層33との界面を横切ること無く、単結晶シリコン層34の活性層側の表面から多結晶シリコン層33の最下部よりも十分に深い位置にかけて設けられている。これにより、メモリトレンチセル16は、極めて十分な容量を確保しているとともに、適正に機能することができる。また、非SOI領域35内に設けられたトランジスタ22は、基板浮遊効果を抑制されているのはもちろんである。
【0070】
以上説明したように、この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、固相エピタキシャル成長法を用いることにより、単一のガスソースのみで、第2の単結晶シリコン層32と多結晶シリコン層33とを、それぞれ適正な位置に作り分けることができる。したがって、本実施形態の半導体基板の製造方法によれば、SOI領域36が隣接する非SOI領域35に対する十分なゲッタリング能力を有し、かつ、SOI領域36が非SOI領域35を狭めていない良質な部分SOI構造を具備する部分SOI基板37を、より容易に製造できる。ひいては、良質な部分SOI構造を有する半導体基板37を具備するとともに、適正に機能し得るメモリトレンチセル16およびトランジスタ22が設けられた品質および信頼性の高い半導体装置を、高い歩留まりで、かつ、より容易に製造できる。
【0071】
なお、本発明に係る半導体基板、半導体基板の製造方法、半導体装置、および半導体装置の製造方法は、前述した第1および第2の各実施形態には制約されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、それらの構成、あるいは工程などの一部を種々様々な設定に変更したり、あるいは各種設定を適宜、適当に組み合わせて用いたりして実施することができる。
【0072】
例えば、第1実施形態において、SiO2膜4上に設ける第2の単結晶シリコン層5の乗り上げ幅Wおよび高さなどは、その後工程において成長させる第2の単結晶シリコン層5の成長速度と多結晶シリコン層6の成長速度との比に応じて適宜、適正な大きさに設定して構わない。これにより、第2の単結晶シリコン層5と多結晶シリコン層6との界面の傾きの角度θを適宜、適正な大きさに設定できる。すなわち、SOI領域10内へ侵入する第2の単結晶シリコン層5の侵入量(侵入幅)を適宜、適正な大きさに設定できる。これは、第2実施形態において、SiO2膜4上に設ける第2の単結晶シリコン層32の乗り上げ幅および高さなどについても同様である。
【0073】
また、第1実施形態においては、第2の単結晶シリコン層5および多結晶シリコン層6を併行して設けるのに先立って、SiO2膜4から外れた第1の単結晶シリコン層3の露出表面およびこの露出表面に隣接するSiO2膜4の縁部を覆って、第2の単結晶シリコン層5を設けた。しかし、このような成膜方法には限定されない。例えば、先ず、第1の単結晶シリコン層3の露出表面およびSiO2膜4の表面全体を覆って、第2の単結晶シリコン層5を設ける。続けて、所定のリソグラフィ工程およびエッチング工程により、第1の単結晶シリコン層3の表面に隣接するSiO2膜4の縁部上の第2の単結晶シリコン層5を除いて、SiO2膜4上の第2の単結晶シリコン層5を除去する。この後、第2の単結晶シリコン層5が除去されたSiO2膜4上に、多結晶シリコン層6を選択的に設ける。このような成膜方法でも、前述した第1実施形態と同様に、所望の部分SOI構造を有する部分SOI基板11を得ることができる。
【0074】
また、第1および第2実施形態においては、シリコン層の厚さを制御し易いELTRAN法を用いて活性層側のシリコン層を薄膜化したが、これに限定されない。例えば、活性層側のシリコン層に水素イオンを打ち込んだ後に熱処理により薄肉化する方法(UNIBOND法)を採用しても構わない。あるいは、CMP法などのように、研磨により薄肉化する方法などを採用しても構わない。
【0075】
また、第2実施形態においては、第2の単結晶シリコン層32および多結晶シリコン層33のそれぞれの表面を平坦化して高さを揃える工程に、膜厚の制御性がよいCMP法を採用したが、これに限定されない。例えば、ウェットエッチングによっても同様の効果を得ることができる。あるいは、熱酸化およびウェットエッチングを組み合わせて用いてもよい。
【0076】
また、第2実施形態においては、少なくともSiO2膜4から外れた第1の単結晶シリコン層3の上方のアモルファスシリコン層31を単結晶化させた。しかし、このような成膜方法には限定されない。例えば、先ず、第1の単結晶シリコン層3の露出表面およびSiO2膜4の表面全体を覆って設けられたアモルファスシリコン層31全体を、加熱処理により第2の単結晶シリコン層32に変質させる。続けて、所定のリソグラフィ工程およびエッチング工程により、第1の単結晶シリコン層3の露出表面に隣接するSiO2膜4の縁部上の第2の単結晶シリコン層32を除いて、SiO2膜4上の第2の単結晶シリコン層32を除去する。この後、第2の単結晶シリコン層32が除去されたSiO2膜4上に、多結晶シリコン層33を選択的に設ける。このような成膜方法でも、前述した第2実施形態と同様に、所望の部分SOI構造を有する部分SOI基板37を得ることができる。
【0077】
さらに、第1および第2実施形態においては、各部分SOI基板11,37の非SOI領域(バルク領域)9,35にメモリトレンチセル16およびトランジスタ22を1個ずつ作製するとともに、SOI領域10,36にはトランジスタ22のみを作製したが、これに限定されない。メモリトレンチセル16およびトランジスタ22の作製位置や個数は、所望する半導体装置23,38の構成に応じて適宜、適正な状態に設定して構わない。また、部分SOI基板11,37には、半導体素子としてメモリトレンチセル16およびトランジスタ22を設けたが、これらに限定されない。部分SOI基板11,37には、所望する半導体装置23,38の構成に応じて様々な半導体素子を設けることができる。
【0078】
なお、前述した良質な部分SOI構造を有する部分SOI基板11,37は、高性能ロジック回路とDRAMとを1チップに混載する半導体装置への採用に適しているのはもちろんである。特に、SOI基板上にMOSFETを形成する、SOI−MOSFETへの採用に適している。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る半導体基板の製造方法によれば、非単結晶シリコン層がSOI領域中にのみ設けられており、非SOI領域全体を良質な素子形成可能領域として利用できる部分SOI構造を有する半導体基板を、エピタキシャル成長法を用いて容易に製造することができる。すなわち、本発明に係る半導体基板の製造方法によれば、SOI領域が、隣接する非SOI領域に対する十分なゲッタリング能力を有し、かつ、バルク領域(素子形成可能領域)を狭めていない良質な部分SOI構造を具備する半導体基板を、エピタキシャル成長法を用いて容易に製造することができる。
【0082】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、本発明に係る半導体基板の製造方法により製造された半導体基板を用いる。そして、これらの半導体基板の非SOI領域中に、第1の半導体素子を、基板浮遊効果が生じるおそれを抑制して設ける。また、同じく非SOI領域中に、第2の半導体素子を、適正に機能し得る十分な深さを確保して設ける。したがって、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、良質な部分SOI構造を有する半導体基板に半導体素子が適正に機能し得るように設けられた品質および信頼性の高い半導体装置を、高い歩留まりで容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図。
【図2】 第1実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図。
【図3】 第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図。
【図4】 第2実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図。
【図5】 第2実施形態に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図。
【図6】 第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図。
【図7】 従来技術に係る半導体基板の製造方法を示す工程断面図。
【図8】 従来技術に係る半導体基板を示す断面図。
【符号の説明】
3…第1の単結晶シリコン層、4…SiO2膜(酸化膜マスク、絶縁層)、5,32…第2の単結晶シリコン層、6,33…多結晶シリコン層(非単結晶シリコン層)、7…第3の単結晶シリコン層(第2のシリコン基板)、8,34…単結晶シリコン層、11,37…部分SOI基板(半導体基板)、16…メモリトレンチセル(第2の半導体素子)、22…トランジスタ(第1の半導体素子)、23,38…半導体装置、31…アモルファスシリコン層(非晶質シリコン層)
Claims (2)
- 第1の単結晶シリコン層の一主面を部分的に覆って絶縁層を設ける工程と、
前記第1の単結晶シリコン層の前記一主面のうち前記絶縁層で覆われていない露出表面上に、この露出表面に隣接する前記絶縁層の縁部を覆って第2の単結晶シリコン層をエピタキシャル成長させる工程と、
前記第2の単結晶シリコン層をさらにエピタキシャル成長させつつ、前記絶縁層の露出表面上に非単結晶シリコン層を設ける工程と、
を含み、前記第1の単結晶シリコン層、前記絶縁層、前記第2の単結晶シリコン層、および前記非単結晶シリコン層からなる領域のうち、前記絶縁層ならびに前記絶縁層を間に挟んで設けられた前記第1の単結晶シリコン層、前記第2の単結晶シリコン層、および前記非単結晶シリコン層からなる領域をSOI領域として形成するとともに、前記絶縁層から外れた位置に設けられた前記第1の単結晶シリコン層および前記第2の単結晶シリコン層からなる領域を非SOI領域として形成する、ことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体基板の製造方法により製造された半導体基板の前記絶縁層から外れた位置において、前記第1の単結晶シリコン層の前記一主面とは反対側の主面上または前記第1の単結晶シリコン層の前記反対側の主面から前記第1の単結晶シリコン層の内部にかけての所定の位置に第1の半導体素子を設ける工程と、
前記半導体基板の前記絶縁層から外れた位置において、前記第1の単結晶シリコン層の前記反対側の主面から少なくとも前記第2の単結晶シリコン層の内部にかけて前記第1の半導体素子とは異なる第2の半導体素子を設ける工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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