JP3973450B2 - カード保持用紙 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、カード保持用紙に関し、特に、紙製の身分証明証や会員カードなどの各種カードを得ることのできるカード保持用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における紙製のカード保持用紙は、カードとして使用する際の強度を高めるとともに、見栄えをよくするために、カード部の一面に透明フィルムをラミネートしているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来例によると、ラミネート加工を施すのが煩雑であるとともに、カードを廃棄処分する際に、ラミネートフィルムが存在するため、通常の紙製ゴミとして処分できないという不都合がある。本発明は、このような不都合を解消したカード保持用紙を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のカード保持用紙は、紙製のカード基材にスリットでカード部を形成し、このカード部の表裏面には情報を表示し、前記カード基材の裏面には少なくともカード部に対応して透視可能な電子線または紫外線硬化型接着剤層を設け、この接着剤層を電子線ないし紫外線が透過可能な保護紙で被覆し、この電子線ないし紫外線を前記保護紙を透過させて前記接着剤層に照射することにより、前記接着剤層を硬化してタック性を喪失させてなるものである。
【0005】
また、上述の構成において、透視可能な電子線または紫外線硬化型接着剤層を用いているので、カード部の表裏面に情報を表示し、裏面側の情報を、硬化した前記接着剤層を透して視認することができる。
【0006】
そして、カード部を保護紙から剥離することにより、裏面側が硬化した電子線または紫外線硬化型接着剤層によって保護され、強度の向上と光沢性により見栄えがよいカードを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1はカード保持用紙の概略的な平面図、図2はそのA−A線断面図である。
【0008】
図1及び図2に示すように、カード保持用紙1のカード基材2は、紙製、例えば上質紙やコート紙からなり、このカード基材2には、身分証明証となるカード部4をスリット3区画で形成している。このカード部4の表裏面には、身分証明証に必要な情報を印字しており、表面には、「身分証明証」なる表題5の下に、発行番号情報6、氏名情報7、生年月日情報8、所属情報9、有効期限情報10を印字する一方、裏面には、注意事項情報11を印字している。
【0009】
図2に示すように、カード基材2の裏面には、カード部4より一回り広い範囲に対応して、透明な電子線または紫外線硬化型接着剤層12を設け、この接着剤層12を電子線または紫外線が透過可能な保護紙13で被覆している。保護紙13としては、例えば、グラシン紙、コーティッド紙、パラフィン紙などが好適に利用でき、また、その紙厚には特に制限はないが、薄過ぎるとカード保持強度に問題が生じ、また、厚過ぎると好適に接着剤層が硬化しないため、好ましくは30〜200g/平方メートル、より好ましくは50〜100g/平方メートル程度にするのがよい。
【0010】
接着剤層12を形成する電子線または紫外線硬化型接着剤は、非硬化状態でタック性があり、硬化状態でタック性を失う性質のものから選択するとよく、例えば、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、アルギドアクリレート、ウレタンアクリレートなどの光重合性プレポリマ、モノマに光重合開始剤を加えてなるものを挙げることができる。特に、電子線ないし紫外線の照射量の調整によって、タック性の有無を具現しやすい点で、分子末端あるいは分子側鎖にアクリロイル基、アリル基、メタリル基などの不飽和基を有する光重合性プレポリマと光重合性モノマと光重合性開始剤とを含有する電子線または紫外線硬化型感圧性接着剤が好適である。
【0011】
光重合性プレポリマとしては、例えば、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルジアクリレート、エポキシ樹脂と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物、エポキシ樹脂のジグリシジルエーテルとジアリルアミンとの反応生成物などのエポキシ樹脂系プレポリマや、グリシジルジアクリレートと無水フタル酸との開環共重合エステル、メタクリル酸二量体、ポリオールとのエステル、アクリル酸と無水フタル酸とプロピレンオキシドから得られるポリエステル、ポリエチレングリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレートとの反応生成物などの不飽和ポリエステル系プレポリマや、ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリルアミドとの反応生成物、ポリビニルアルコールを無水コハク酸でエステル化した後に、グルシジルメタクリレートを付加させた反応生成物などのポリビニル系プレポリマや、ウレタン結合を介してポリオキシアルキレンセグメントまたは飽和ポリエステルセグメント、あるいは、その両方が連結し、両端末にアクリロイル基またはメタクロイル基を有するウレタン系プレポリマ、あるいは、エチレン−無水マレイン酸共重合体とアリルアミンとの反応生成物、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物、または、グルシジルアクリレートを反応させたものなどのポリアクリル酸系またはマレイン酸共重合体系プレポリマなどが挙げられる。
【0012】
また、末端不飽和基を有する光重合性プレポリマと組み合わせて用いられる光重合性モノマとしては、従来、電子線または紫外線硬化型組成物において、光重合性プレポリマと併用されている光重合性モノマから任意に選択できる。例えば、アクリル酸や、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸、またはそのエステル、アルキルアクリレート、シクロアルキルアクリレート、ハロゲン化アルキルアクリエート、アルコキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルアクリエート、アミノアルキルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、アリルアクリレート、グリシジルアクリレート、ベンジルアクリレート、フェノキシアクリレートまたはメタクリレートや、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールのモノまたはジアクリレートおよびメタクリレート、また、トリメチロールプロパントリアクリレートおよびメタクリレート、アクリルアミド、メタクリアミドまたはその誘導体、その他、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。これらの光重合性モノマは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせてもよい。また、その配合量は、末端不飽和基を有する光重合性プレポリマに対し、重量比で2倍以下、好ましくは0.5〜1.5倍の範囲内で配合される。
【0013】
さらに、光重合性プレポリマおよび光重合性モノマとともに用いられる光重合開始剤としては、公知のものの中から任意に選択できる。例えば、ベンゾインやベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−n−ポロピルエーテル、ベンゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾイン−イソブチルエーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類や、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジル、ジアセチル、ジフェニルスルフィド、エオシン、チオニンなどが挙げられる。これらの光重合開始剤は単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせてもよい。その配合量は、末端不飽和基を有する光重合性プレポリマと光重合性モノマの合計量100重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲内で配合される。
【0014】
なお、上述した電子線または紫外線硬化型接着剤には、必要に応じて、熱重合禁止剤、粘着付与剤、粘度調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、微粒子充てん剤などを含有させることができる。
【0015】
接着剤層12は、保護紙13側から電子線または紫外線を照射することにより、この保護紙13を透過した電子線または紫外線で硬化させて、タック性を喪失させることができる。そして、カード部4を捲り上げて保護紙13から剥離することにより、硬化した接着剤層12によって裏面側が保護され、強度の向上と光沢性により見栄えがよいカードを得ることができる。ここで、接着剤層12は透視可能なので、カード部4の裏面側の情報11を、この接着剤層12を透して視認することができる。
【0016】
また、カード保持用紙1の作成は、カード基材2のカード部4形成予定位置に対応する表裏面に、表題5をはじめとする所定の各情報6,7,8,9,10,11を印字し、前記カード基材2の裏面側の所定範囲に透視可能な電子線または紫外線硬化型接着剤を塗布して接着剤層12を形成し、この接着剤層12を保護紙3で被覆し、前記カード基材2の所定位置にスリット3でカード部4を形成し、保護紙13側からカード部4に対応する接着剤層12に対して電子線ないし紫外線を照射することにより接着剤のタック性を喪失させるものである。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したところで明らかなように、本願請求項1の発明によれば、フィルムなどでラミネートしなくても強度と見栄えがよく、廃棄処分も容易な紙製のカードを得ることができ、また、カード部の表裏面に情報を記載できるので、多くの情報を表示可能なカードを得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カード保持用紙の概略的な平面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 カード保持用紙
2 カード基材
3 スリット
4 カード部
5 表題
6 発行番号情報
7 氏名情報
8 生年月日情報
9 所属情報
10 有効期限情報
11 注意事項情報
12 電子線または紫外線硬化型接着剤層
13 保護紙
Claims (1)
- 紙製のカード基材にスリットでカード部を形成し、このカード部の表裏面には情報を表示し、前記カード基材の裏面には少なくともカード部に対応して透視可能な電子線または紫外線硬化型接着剤層を設け、この接着剤層を電子線ないし紫外線が透過可能な保護紙で被覆し、この電子線ないし紫外線を前記保護紙を透過させて前記接着剤層に照射することにより、前記接着剤層を硬化してタック性を喪失させてなることを特徴とするカード保持用紙。
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