JP2001187870A - Uv硬化型感圧接着剤 - Google Patents

Uv硬化型感圧接着剤

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JP2001187870A
JP2001187870A JP37538999A JP37538999A JP2001187870A JP 2001187870 A JP2001187870 A JP 2001187870A JP 37538999 A JP37538999 A JP 37538999A JP 37538999 A JP37538999 A JP 37538999A JP 2001187870 A JP2001187870 A JP 2001187870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化後通常状態では接着せず、同士を対接さ
せ所定の圧力を付与すると接着するが、必要に応じて剥
離可能なUV硬化型感圧接着剤であって、発泡による影
響を受けずにグラビアコータ(オフセット印刷)などを
用いて基材シートの重ね合わせ面の必要な部分に均一に
塗工できるUV硬化型感圧接着剤を提供する。 【解決手段】 特定の発泡性試験法で発泡性試験を行っ
ても発泡しないアクリル系光重合性モノマーを組成物全
体に対して50質量%以上100質量%未満含有すると
ともに、組成物全体の粘度が50mPa・s(25℃)
以下であるUV硬化型感圧接着剤により課題を解決でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、UV硬化型感圧接
着剤に関するものであり、さらに詳しくは折り重ねや切
り重ねにより重ね合わせた面を情報担持面としてなる折
り畳みシート、重ね合わせシートのような親展性を有す
る情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シート、複
写用紙などの事務用シートなど、従来この種のプリント
用シートでは使用されていなかった新規なUV硬化型感
圧接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持するプ
リント用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面、部分的、あるいは線
状に感圧接着剤の硬化層が設けられている。この感圧接
着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その硬化層同士
を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの高
分子が自己拡散により密着するタイプものであって、組
成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離接
着性を具現するものである。
【0003】従来、この種のプリント用シートで使用さ
れる感圧接着剤の主成分は、一般にアクリル系エマルジ
ョン、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックスといっ
た水性エマルジョンやゴムラテックスなど、水性媒体を
含むものである。このような水性媒体を含む感圧接着剤
は、紙面などの基材の表面に塗布され、その硬化層形成
のために乾燥せられる際、特別な乾燥機を必要とした
り、作業時間が長くなるのを免れない上、紙などの基材
の変形をもたらしたり、担持された情報が損なわれるな
どの欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の感圧性接着剤の
問題を解決するために本発明者等は前記の水性媒体を使
用しないソルベントレス系UV硬化型感圧接着剤を提案
した(特開平10−263466号公報、特開平10−
265742号公報など)。しかし、このUV硬化型感
圧接着剤は、グラビアコータ(オフセット印刷)などを
用いて基材シートの重ね合わせ面の必要な部分に塗工し
ようとすると発泡が激しく、発生した気泡の影響によっ
て塗工量が一定せず、塗工面が不均一になる問題があっ
た。
【0005】本発明の目的はこのような発泡の問題を解
決し、グラビアコータ(オフセット印刷)などを用いて
基材シートの重ね合わせ面の必要な部分に一定の塗工量
で均一に塗工できて均一な塗工面が得られる上、UV硬
化後の特性にも優れたUV硬化型感圧接着剤を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の発泡性試験法
で発泡性試験を行っても発泡しないようなアクリル系光
重合性モノマーを組成物全体に対して特定量含有すると
ともに、組成物全体の粘度が特定の値以下であるUV硬
化型感圧接着剤を用いることにより、その目的を達成し
得ることを見い出して本発明を完成するに至った。
【0007】本発明の請求項1は、硬化後通常状態では
接着せず、同士を対接させ所定の圧力を付与することに
より接着するが、必要に応じて剥離可能なUV硬化型感
圧接着剤であって、下記発泡性試験法で発泡性試験を行
っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーを組成物
全体に対して50質量%以上100質量%未満含有する
とともに、組成物全体の粘度が50mPa・s(25
℃)以下であることを特徴とするUV硬化型感圧接着剤
に関する。 (発泡性試験法):ハイシェアビスコメータ(日本精機
製作所製、ロータ:径30mm×長さ25mm、セル:
径40mm×深さ80mm)に試料を約50mm深さに
入れ、常温(20〜25℃)で回転数6600毎分で4
0秒間攪拌し、目視により試料中の発泡の有無を判定す
る。
【0008】本発明の請求項2は、請求項1記載のUV
硬化型感圧接着剤において、前記アクリル系光重合性モ
ノマーが分子構造中に芳香族基がないアクリル系光重合
性モノマーであることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3は、請求項1あるいは請
求項2記載のUV硬化型感圧接着剤において、前記アク
リル系光重合性モノマーが2−エチルヘキシルカルビト
ールアクリレート、トリメチロールプロパンPO変性ト
リアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジアクリレートから選ばれ
る少なくとも1つのアクリル系光重合性モノマーである
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明のUV硬化型感圧接着剤は、前記発泡性試験法で発
泡性試験を行っても発泡しない特定のアクリル系光重合
性モノマーを組成物全体に対して50質量%以上100
質量%未満含有する他に、他のアクリル系光重合性モノ
マー、アクリル系オリゴマー、シリコーンアクリル系オ
リゴマー、光重合開始剤などを含有する。特定のアクリ
ル系光重合性モノマーが組成物全体に対して50質量%
未満では前記発泡性試験法で発泡するとともに、発泡後
に消泡までの時間が長くなり、発生した気泡の影響によ
って塗工量が一定せず、塗工面が不均一になる。
【0011】本発明で用いる特定のアクリル系光重合性
モノマーは、前記発泡性試験法で発泡性試験を行っても
発泡しないアクリル系光重合性モノマーであればよく、
好ましくは、分子構造中に芳香族基がないアクリル系光
重合性モノマーを用いる。分子構造中に芳香族基がない
アクリル系光重合性モノマーの具体例としては、例え
ば、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート(例
えば、東亜合成(株)製、アロニクスM120)、トリ
メチロールプロパンPO変性トリアクリレート(例え
ば、東亜合成(株)製、アロニクスM310)、トリメ
チロールプロパンEO変性トリアクリレート(例えば、
東亜合成(株)製、アロニクスM350)、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート(例えば、大阪有機化学
工業(株)製、ビスコート#230)、1,9−ノナン
ジオールジアクリレート(例えば、大阪有機化学工業
(株)製、ビスコート#260)などを挙げることがで
きる。これらの中でも低Tgで、接着力の大きい2−エ
チルヘキシルカルビトールアクリレート(例えば、東亜
合成(株)製、アロニクスM120)は好ましく使用で
きる。
【0012】一方、UV硬化型感圧接着剤の硬化層同士
を対接させた状態で強圧をかけて密着すると、密着させ
た後、90°方向に剥離するのは容易であるが、180
°方向に剥離するなど密着させた同士を平行にずらすよ
うにして剥離しようとすると容易には剥離せず、無理に
剥離すると基材シートの破れが生じたりする問題があ
る。この問題を避けるためには、下記の測定条件で測定
した伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合
性モノマーを併せ用いることが好ましい。 (測定条件) (1)アクリル系光重合性モノマーと光重合開始剤とを
100:1(質量比)の割合で混合した溶液を作る。 (2)この溶液に、UVランプ(60W/cm、ランプ
高さ30cm)を用いて表裏2回ずつ3分間UV照射し
てUV硬化物を作る。 (3)このUV硬化物を温度23±2℃、相対湿度50
+5%で48時間以上コンデイショニングする。 (4)コンデイショニングしたUV硬化物からダンベル
2号の金型で打ち抜き、測定試料を作る。 (5)プラスチックの引張試験方法(JISK630
1)に準じて、テンシロン型引張試験を用いて、この測
定試料を引張速度10mm/分で引っ張り、切断する時
点での標線間の長さから伸び率(%)を求める。
【0013】伸び率が100%以上である他のアクリル
系光重合性モノマーの具体例としては、例えば次のよう
なアクリル系光重合性モノマーを挙げることができる。
パラクミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート
(東亜合成社製、アロニックスM−110、粘度110
〜210cps(25℃)、Tg35℃)の場合、伸び
率は300%である。ノニルフェノールEO変性(1モ
ル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM−1
11、粘度60〜90cps(25℃)、Tg17℃)
の場合、伸び率は250%である。トリメチロールプロ
パンPO変性(1モル)トリアクリレート(東亜合成社
製、アロニックスM−310、粘度60〜110cps
(25℃)、Tg120℃)の場合、伸び率は120%
である。ウレタンアクリレート(東亜合成社製、アロニ
ックスM−1310、2官能、粘度50,6000〜8
7,000cps(50℃)、Tg−25℃)の場合、
伸び率は125%である。
【0014】また、前記の特定のアクリル系光重合性モ
ノマー、伸び率が100%以上である他のアクリル系光
重合性モノマーと光重合開始剤を含有するUV硬化型感
圧接着剤は、硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけ
て密着させた当初は適度の接着力を有しているので剥離
するのも容易であるが、時間がたつにつれて接着力が必
要以上に高くなって剥離が困難となる問題(以下、接着
力高進性の問題と称す)がある。
【0015】そこで前記の特定のアクリル系光重合性モ
ノマー、伸び率が100%以上である他のアクリル系光
重合性モノマーと光重合開始剤とを含有する組成物に対
してさらにアクリル系オリゴマーと、シリコーンアクリ
ル系オリゴマーを配合することが好ましい。これらを配
合したUV硬化型感圧接着剤は、接着力高進性の問題が
なくなり、硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけて
密着させた当初は勿論のこと、時間がたっても適度の接
着力が維持されるので好ましい。
【0016】アクリル系オリゴマーは、末端にアクリロ
イル基、メタクリロイル基をもつオリゴマーであり、こ
のようなオリゴマーとしては、エポキシ系アクリレー
ト、ポリエステル系アクリレート、ポリビニルアルコー
ル系オリゴマー、ポリアクリル酸系オリゴマー、ウレタ
ン系アクリレートなどであり、具体的には、例えば、エ
ポキシ樹脂のアクリル酸エステル例えばビスフェノール
Aのジグリシジルエーテルジアクリレート、エポキシ樹
脂とアクリル酸とメチルテトラヒドロフタル酸無水物と
の反応生成物、エポキシ樹脂と2‐ヒドロキシエチルア
クリレートとの反応生成物などのエポキシ系アクリレー
ト、
【0017】グリシジルジアクリレートと無水フタル酸
との開環共重合エステル、メタクリル酸二量体とポリオ
ールとのエステル、アクリル酸と無水フタル酸とプロピ
レンオキシドから得られるポリエステル、ポリエチレン
グリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレー
トとの反応生成物などのようなポリエステル系オリゴマ
ー、
【0018】ポリビニルアルコールとN‐メチロールア
クリルアミドとの反応生成物、ポリビニルアルコールを
無水コハク酸でエステル化したのち、グリシジルメタク
リレートを付加させたものなどのようなポリビニルアル
コール系オリゴマー、メチルビニルエーテル−無水マレ
イン酸共重合体と2‐ヒドロキシエチルアクリレートと
の反応生成物又はこれにさらにグリシジルメタクリレー
トを反応させたものなどのポリアクリル酸系オリゴマ
ー、
【0019】ウレタン結合を介してポリオキシアルキレ
ンセグメント又は飽和ポリエステルセグメントあるいは
その両方が連結し、両末端にアクリロイル基又はメタク
ロイル基を有するウレタン系オリゴマーなどを挙げるこ
とができる。これらは単独で用いてもよいし、また2種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、さらにアクリ
ル系オリゴマー以外のオリゴマーと組み合わせて用いる
こともできる。
【0020】これらの中でもエポキシ系アクリレート、
ポリエステル系アクリレート、ウレタン系アクリレー
ト、これらの2種以上を組み合わせたオリゴマーは好ま
しく使用できる。また、2官能以上好ましくは2官能の
官能基を持ち、主鎖にエチル基以上のアルキル基やアル
キルフェニル基の側鎖構造を有さず、なおかつその硬化
皮膜のガラス転移点が0℃以上60℃以下の脂肪族系の
エポキシ系アクリレート、ポリエステル系アクリレー
ト、ウレタン系アクリレート(これらの例として、具体
的には、例えば、日本クローダ社製、クロダマーUVU
−300、UVU−310、UVE−150などを挙げ
ることができる)、これらの2種以上を組み合わせたオ
リゴマーはさらに好ましく使用できる。
【0021】これらのアクリル系オリゴマーは、重量平
均分子量1000〜30000の範囲のものが適当であ
る。これよりも分子量が小さいものを用いると粘着性が
大きくブロッキングなどを生じるため取り扱いが困難に
なるし、またこれよりも分子量の大きいものを用いる
と、硬化後の感圧接着性が低下する上、接着力高進性が
でるので再剥離性接着用としては、利用できなくなる。
【0022】シリコーンアクリル系オリゴマーは、末端
にアクリロイル基、メタクリロイル基をもつシリコーン
アクリレートである。主鎖のシリコーンには炭素数1〜
20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基などの置換基が結合することができる。シリ
コーンアクリル系オリゴマーを単独で用いてもよいし、
また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】これらのシリコーンアクリル系オリゴマー
は、前記アクリル系オリゴマーと同様に重量平均分子量
1000〜30000の範囲のものが適当である。この
範囲の分子量のものを用いると接着力高進性がより改善
される。シリコーンアクリル系オリゴマーの市販品の例
としては、日本クローダ社製、クロダマーUVS500
(粘度20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃)、
新中村化学社製、ユニレジンSA−200(分子量約
1,350、粘度120mPa・s/20℃、官能基数
2官能)、新中村化学社製、ユニレジンSUA−190
0L−6(シリコン含有ウレタンアクリレート、分子量
約2,000、粘度70,000以下mPa・s/25
℃)、新中村化学社製、ユニレジンSUA−1900L
−10(シリコン含有ウレタンアクリレート、分子量約
2,300、粘度50,000以下mPa・s/25
℃)などを挙げることができる。
【0024】光重合開始剤としては、公知の光重合開始
剤の中から任意のものを選択して用いることができる。
このような光重合開始剤としては、具体的には、例えば
ベンゾインやベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン‐
n‐プロピルエーテル、ベンゾイン‐イソプロピルエー
テル、ベンゾインイソブチル‐エーテルなどのベンゾイ
ンアルキルエーテル類、2,2‐ジメトキシ‐2‐フェ
ニルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジル、ジア
セチル、ジフェニルスルフィド、エオシン、チオニン、
9,10‐アントラキノン、2‐エチル‐9,10‐ア
ントラキノンなどを挙げることができる。
【0025】光重合開始剤は、それぞれ単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。その配
合量は、感圧接着剤全体を基準として約0.1質量%〜
10質量%の範囲で選ばれる。
【0026】本発明のUV硬化型感圧接着剤には、所望
に応じて一般の感光性樹脂組成物において慣用されてい
る添加成分、例えば、熱重合禁止剤、粘着付与剤、粘度
調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、微粒子充填剤な
どを含有させることができる。
【0027】この熱重合禁止剤としては、例えばヒドロ
キノン、モノ第三ブチルヒドロキノン、ベンゾキノン、
2,5‐ジフェニル‐p‐ベンゾキノン、ピクリン酸、
ジ‐p‐フルオロフェニルアミン、ジ‐p‐メトキシフ
ェノール、2,6‐ジ第三ブチル‐p‐クレゾールなど
を挙げることができる。これらの熱重合禁止剤は、熱重
合反応を防止するためのものであり、したがって、熱重
合禁止剤の含有量は、通常UV硬化型感圧接着剤100
質量部当り、0.01〜5質量部の範囲で選ばれる。
【0028】本発明のUV硬化型感圧接着剤を用いて感
圧接着性シートを製造するには、例えば次のようにして
製造することができる。すなわち、所定の基材シート
を、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士
の重ね合わせなどにより対向する部分に、グラビアコー
ター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーターな
どの塗布手段により、本発明のUV硬化型感圧接着剤を
塗布し、次いで乾燥することにより接着剤層を形成させ
る。この際の塗布は、基材シート表面の全面にわたって
行ってもよいし、一部分の表面のみに行ってもよい。こ
の基材シート表面には、あらかじめ所要の情報を印刷し
ておいてもよいし、接着剤層を塗布したのち、情報を印
刷してもよい。この際、印刷に紫外線硬化型インキを用
いて、一般的に使用されている印刷機により情報を印刷
する場合には、この印刷工程と本発明のUV硬化型感圧
接着剤の塗布、定着と同時に行うことができるので有利
である。
【0029】基材シートとしては、例えば、非塗被紙で
ある上質紙、中質紙、ザラ紙、コットン紙;塗被紙であ
るアート紙、コート紙、軽量コート紙など、その他、プ
ラスチックラミネート紙、布、プラスチックラミネート
布、プラスチックフィルム、金属箔などを挙げることが
できる。基材の坪量は通常50〜160g/m2 程度で
ある。基材シートとして、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなど
の合成プラスチックフィルムを用いる場合には、これら
の基材の表面をマット処理、コロナ処理などの表面処理
を施すのが好ましい。
【0030】また、基材シートの表面への本発明のUV
硬化型感圧接着剤の塗布量は、接着層の接着性、剥離
性、あるいは透明性の維持のため、1〜30g/m2
好ましくは3〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜1
5g/m2 の範囲内になるように選ばれる。
【0031】このようにして製造された感圧接着性シー
トは、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの適
当な紫外線源により紫外線を照射させて、接着剤層を適
度に硬化させたのち、各面の硬化した接着剤層を重ね合
わせ、例えば加圧ローラによって圧下して接着させる。
【0032】
【実施例】次に実施例および比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (アクリル系光重合性モノマーの発泡性の試験)アクリ
ル系光重合性モノマーとして、下記の〜を用いて、
下記の発泡性試験法に従って発泡性の試験を行った。発
泡性の試験結果を表1に示す。発泡したアクリル系光重
合性モノマーについては発泡性試験後、消泡するまでの
時間(分)を測定し、表1に合わせて示す。 (発泡性試験法)ハイシェアビスコメータ(日本精機製
作所製、ロータ:径30mm×長さ25mm、セル:径
40mm×深さ80mm)に試料を約50mm深さに入
れ、常温(20〜25℃)で回転数6600毎分で40
秒間攪拌し、目視により試料中の発泡の有無を判定す
る。
【0033】1官能アクリレート(東亜合成社製、ア
ロニックスM110、パラクミルフェノールEO変性
(1モル)アクリレート、粘度110〜210cps/
25℃) 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
111、ノニルフェノールEO変性(1モル)アクリレ
ート、粘度60〜90cps/25℃) 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
113、ノニルフェノールEO変性(4モル)アクリレ
ート、粘度80〜110cps/25℃) 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
120、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレー
ト、粘度4〜7cps/25℃) 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
310、トリメチロールプロパンPO変性(1モル)ト
リアクリレート、粘度60〜110cps/25℃) 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
350、トリメチロールプロパンEO変性(1モル)ト
リアクリレート、粘度50〜70cps/25℃) 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機
化学工業社製、ビスコート#230、分子量226.
3) 1,9−ノナンジオールジアクリレート(大阪有機化
学工業社製、ビスコート#260、分子量268.4)
【0034】
【表1】
【0035】表1から、 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
120、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレー
ト) 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
310、トリメチロールプロパンPO変性(1モル)ト
リアクリレート) 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
350、トリメチロールプロパンEO変性(1モル)ト
リアクリレート) 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機
化学工業社製、ビスコート#230) 1,9−ノナンジオールジアクリレート(大阪有機化
学工業社製、ビスコート#260) は発泡しないが、分子構造中に芳香族基があるアクリル
系光重合性モノマーである 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
110、パラクミルフェノールEO変性(1モル)アク
リレート) 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
111、ノニルフェノールEO変性(1モル)アクリレ
ート) 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM
113、ノニルフェノールEO変性(4モル)アクリレ
ート) は発泡することが判る。
【0036】(実施例1)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 60質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は15で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡しなかった。
本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、発泡性試験の結
果を表2に示す。
【0037】(実施例2)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 40質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は20で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが4分後
に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、発
泡性試験の結果を表2に示す。
【0038】(実施例3)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 10質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 40質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 30質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は30で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが10分
後に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0039】(実施例4)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 45質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 10質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は25で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが7分後
に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、発
泡性試験の結果を表2に示す。
【0040】(実施例5)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 10質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 45質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 20質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は40で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが15分
後に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0041】(実施例6)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 10質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 35質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 10質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は35で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが12分
後に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0042】(実施例7)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 45質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 10質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は30で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが10分
後に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0043】(実施例8)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 35質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 20質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる本発明のUV硬化型感圧組成物を作った。本発明
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は45で
あり、本発明のUV硬化型感圧組成物について前記発泡
性試験法で発泡性試験を行った結果、発泡するが17分
後に消泡した。本発明のUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0044】(比較例1)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 20質量部 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコー ト#230) 15質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 20質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる比較のためのUV硬化型感圧組成物を作った。こ
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は55で
あり、このUV硬化型感圧組成物について前記発泡性試
験法で発泡性試験を行った結果、発泡し、消泡するまで
に23分を要した。このUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0045】(比較例2)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM350、トリメチロール プロパンEO変性(1モル)トリアクリレート) 35質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 20質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる比較のためのUV硬化型感圧組成物を作った。こ
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は60で
あり、このUV硬化型感圧組成物について前記発泡性試
験法で発泡性試験を行った結果、発泡し、消泡するまで
に25分を要した。このUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0046】(比較例3)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM310、トリメチロール プロパンPO変性(1モル)トリアクリレート) 10質量部 1,9−ノナンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業社製、ビスコート #260) 35質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 10質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる比較のためのUV硬化型感圧組成物を作った。こ
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は55で
あり、このUV硬化型感圧組成物について前記発泡性試
験法で発泡性試験を行った結果、発泡し、消泡するまで
に22分を要した。このUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0047】(比較例4)前記発泡性試験法で発泡性試
験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーで
ある 1官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM120、2−エチルヘキ シルカルビトールアクリレート) 20質量部 3官能アクリレート(東亜合成社製、アロニックスM310、トリメチロール プロパンPO変性(1モル)トリアクリレート) 35質量部 伸び率が100%以上である他のアクリル系光重合性モノマーとして、パラク ミルフェノールEO変性(1モル)アクリレート(東亜合成社製、アロニックス M−110、粘度110〜210cps(25℃)、Tg35℃) 20質量部 ウレタンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーUV U310) 20質量部 シリコーンアクリル系オリゴマーとして、(日本クローダ社製、クロダマーU VS500、粘度 20Pa.s/25℃、6Pa.s/40℃) 5質量部 および、光重合開始剤として、チバスペッシャルテイケ
ミカルズ(株)製、イルガキュアー907を5質量部か
らなる比較のためのUV硬化型感圧組成物を作った。こ
のUV硬化型感圧組成物の粘度(mPa・s)は65で
あり、このUV硬化型感圧組成物について前記発泡性試
験法で発泡性試験を行った結果、発泡し、消泡するまで
に28分を要した。このUV硬化型感圧組成物の粘度、
発泡性試験の結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】表2から、実施例1〜8の本発明のUV硬
化型感圧組成物は前記発泡性試験法で発泡性試験を行っ
ても発泡しないアクリル系光重合性モノマーを組成物全
体に対して50質量%以上100質量%未満含有すると
ともに、組成物全体の粘度が50mPa・s(25℃)
以下であり、発泡しないか、あるいは発泡しても消泡す
るまでの時間が短いことが判る。それに対して比較例1
〜4のUV硬化型感圧組成物は前記発泡性試験法で発泡
性試験を行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマ
ーを組成物全体に対して50質量%以上100質量%未
満含有するが、組成物全体の粘度が50mPa・s(2
5℃)以上であるので発泡するとともに消泡するまでの
時間が長い。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のUV硬化型感圧
接着剤は前記発泡性試験法で発泡性試験を行っても発泡
しないアクリル系光重合性モノマーを組成物全体に対し
て50質量%以上100質量%未満含有するとともに、
組成物全体の粘度が50mPa・s(25℃)以下とし
たので、グラビアコータ(オフセット印刷)などを用い
て基材シートの重ね合わせ面の必要な部分に塗工する
際、発泡しないかあるいは発泡しても消泡までの時間が
短いので、発泡による影響を受けずに一定の塗工量で均
一に塗工できて均一な塗工面が得られる上、UV硬化後
の特性にも優れている。UV硬化型感圧接着剤の硬化層
同士を対接させた状態で強圧をかけて密着すると、密着
させた後、90°方向に剥離するのは容易であるが、1
80°方向に剥離するなど密着させた同志を平行にずら
すようにして剥離しようとすると容易には剥離しない問
題を避けるためには、前記発泡性試験法で発泡性試験を
行っても発泡しないアクリル系光重合性モノマーととも
に、特定の測定条件で測定した伸び率が100%以上で
ある他のアクリル系光重合性モノマーを併せ用いる。ま
た、接着力高進性の問題を避けるためには前記の特定の
アクリル系光重合性モノマー、伸び率が100%以上で
ある他のアクリル系光重合性モノマーと光重合開始剤と
を含有する組成物に対してさらにアクリル系オリゴマー
と、シリコーンアクリル系オリゴマーを配合する。
【0051】本発明の請求項2記載のUV硬化型感圧接
着剤は、前記アクリル系光重合性モノマーとして分子構
造中に芳香族基がないアクリル系光重合性モノマーを用
いるためさらに発泡による影響を受けずに均一に塗工で
きる。
【0052】本発明の請求項3記載のUV硬化型感圧接
着剤は、前記アクリル系光重合性モノマーが2−エチル
ヘキシルカルビトールアクリレート、トリメチロールプ
ロパンPO変性トリアクリレート、トリメチロールプロ
パンEO変性トリアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリ
レートから選ばれる少なくとも1つのアクリル系光重合
性モノマーであるので、さらに発泡による影響を受けず
に均一に塗工できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA01 AA10 AB01 AB07 CA02 CA04 CA05 CA06 CA08 CB02 CC02 CC03 FA01 4J040 FA141 FA232 FA242 FA262 FA272 FA281 FA292 GA02 JA09 JB08 JB09 KA13 LA01 LA06 NA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化後通常状態では接着せず、同士を対
    接させ所定の圧力を付与することにより接着するが、必
    要に応じて剥離可能なUV硬化型感圧接着剤であって、
    下記発泡性試験法で発泡性試験を行っても発泡しないア
    クリル系光重合性モノマーを組成物全体に対して50質
    量%以上100質量%未満含有するとともに、組成物全
    体の粘度が50mPa・s(25℃)以下であることを
    特徴とするUV硬化型感圧接着剤。 (発泡性試験法):ハイシェアビスコメータ(日本精機
    製作所製、ロータ:径30mm×長さ25mm、セル:
    径40mm×深さ80mm)に試料を約50mm深さに
    入れ、常温(20〜25℃)で回転数6600毎分で4
    0秒間攪拌し、目視により試料中の発泡の有無を判定す
    る。
  2. 【請求項2】 前記アクリル系光重合性モノマーが分子
    構造中に芳香族基がないアクリル系光重合性モノマーで
    あることを特徴とする請求項1記載のUV硬化型感圧接
    着剤。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系光重合性モノマーが2−
    エチルヘキシルカルビトールアクリレート、トリメチロ
    ールプロパンPO変性トリアクリレート、トリメチロー
    ルプロパンEO変性トリアクリレート、1,6−ヘキサ
    ンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジ
    アクリレートから選ばれる少なくとも1つのアクリル系
    光重合性モノマーであることを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2記載のUV硬化型感圧接着剤。
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