JP3966280B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信機器などに用いられる弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾性表面波装置は、ウエハ状の圧電基板全面に蒸着などにより金属層を形成し、その上にレジストを塗布し、露光、現像した後ドライエッチングすることにより所望の電極パターンを形成し、個片に切断することにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この方法では、形成される電極の断面形状は方形で、その側面は圧電基板に対してほぼ垂直となり外形が急峻に変化する。このように電極の端面が急峻であると発生した弾性表面波が電極端面で反射され所望の周波数特性が得難くなる。
【0004】
この問題に対応する特開平9−46168号公報に記載されている従来の弾性表面波装置140を図14に示す。すなわち、圧電基板141に垂直な方向の断面がなだらかな凸形状の電極142により電極の端面での弾性表面波の反射を抑制し、所望の周波数特性を得る。
【0005】
一般に弾性表面波装置の伝搬周波数は櫛型電極の間隔、層厚などにより決まるが、櫛型電極はフォトリソグラフィーを用いることにより電極間隔、層厚の精度を高くすることができる。
【0006】
電極間隔が一定の場合に層厚が厚かったり電極材料の密度が大きいと周波数が低くなる傾向がある。すなわち電極の重量が大きいと圧電基板の振動が抑制され振動する周波数が低くなる。
【0007】
圧電基板に垂直な方向の断面がなだらかな凸形状の電極を有する装置では、電極端面での弾性表面波の反射は抑制されるが、電極の断面形状を規定し難く、電極形状、寸法、電極質量などがばらつき易い。したがって弾性表面波装置の伝搬周波数がばらつく。
【0008】
また、実装や封止時に弾性表面波装置の電極表面に導電性の異物が付着すると弾性表面波装置の特性が劣化したりショートしたりする。
【0009】
この問題を解決した、特開平9−153755号公報に記載された弾性表面波素子を図15に示す。すなわち、圧電基板101上に電極102を形成し、電極102を含む圧電基板101表面を絶縁層103で覆う。絶縁層103は、弾性表面波装置の表面に導電性の異物が付着しても特性が劣化したりショートしたりするのを防止する。
【0010】
ヒートサイクルなどによる熱膨張収縮で絶縁層103の伸び縮みが繰り返されると絶縁層103が変質したりストレスや周囲の部材との熱膨張係数の差から生じる力を受ける。従来の電極102を含む圧電基板101表面を単に絶縁層103で覆っただけでは、絶縁層103と電極102および圧電基板101の間の密着力が低下し絶縁層103が剥離し、特性が劣化したりショートしたりし易くなる。
【0011】
また、絶縁層103の厚みを厚くして強度を上げると弾性表面波装置のロスが大きくなり、絶縁層103の厚みが薄いと弾性表面波装置のロスは低減できるが絶縁層103が剥離しやすくなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
弾性表面波装置は圧電基板とその上に設けられた電極とを備える。電極は圧電基板の上方に設けられた台形状の断面を有する第1の金属層と、圧電基板の上方で第1の金属層と同じ位置に設けられた第2の金属層とを有する。
【0013】
その弾性表面波装置は電極の側面の形状を規制することにより伝搬周波数のばらつきが小さい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の電極の断面図である。
【0015】
図1において、圧電基板1にTi層2とAl層3が設けられる。
【0016】
従来の弾性表面波装置の電極については伝搬周波数を目標値に合わせるために層厚と電極寸法は制御されているが、電極側面の形状については管理されていない。電極間隔が一定の場合層厚が厚かったり電極材料の密度が大きいと周波数が低くなる傾向がある。すなわち電極の重量が大きいと圧電基板の振動が抑制され振動する周波数が低くなる。従って、電極の間隔と層厚だけを高精度に制御しても電極の質量がばらつくと結果として伝搬周波数がばらつく。
【0017】
電極の重量が層厚、電極材料の密度以外に電極の形状すなわち電極側面の形状、平坦性によりばらつく。したがって電極側面の形状、平坦性を抑制することにより電極重量を管理し、周波数のばらつきを抑制できる。
【0018】
以下に本実施の形態の弾性表面波装置の製造工程について説明する。
【0019】
LiTaO3などからなるウエハ状の圧電基板1上にTiなどからなる金属を例えばスパッタリングなどの方法により所定の層厚のTi層2を形成する。
【0020】
次にTi層2の上にAlなどからなる金属をスパッタリングなどの方法により所定の層厚のAl層3を形成し、必要に応じてこの操作を所定回数繰り返しTi層2とAl層3を交互に積層し、最上層にTi層2を形成した電極を得る。
【0021】
なお、Ti層2とAl層3の積層順序、層厚は必要に応じて変えてもかまわない。
【0022】
次に、金属層上にレジストを塗布し、所定のフォトマスクを合わせて例えばステッパーなどの装置を用いて露光、現像し、不要なレジストを除去して所定のパターンを形成する。
【0023】
次に例えばドライエッチングなどの方法により金属層に櫛型電極、反射器電極、パッド電極などの所定の電極パターンを形成する。ドライエッチングに際してはドライエッチング条件を制御することにより電極の断面形状を電極の上面より下面の方が広い台形状で、電極側面が略直線的であり、電極側面の表面の凹凸をほぼ平坦にする。
【0024】
ドライエッチングは例えばICP(Inductively‐Coupled Plasma)などの方法により行われるが、塩素系のラジカルやBCl2 +などの質量の重いイオンを用い、圧電基板に対して高周波のバイアスを印加することにより効率よく基板をエッチングできる。
【0025】
電極の断面形状を電極の上面より下面の方が広い台形状とするためには、ラジカルと質量の重いイオンの存在比率をほば1:1付近にし、大きな電力の高い高周波バイアス例えば100Wを印加する。これにより一旦はじき飛ばされた金属成分を圧電基板に近い部分に集め上面より下面の方が広い台形状電極が得られる。
【0026】
その後、残ったレジストを除去し、ダイシング装置などを用いて切断し、個片の弾性表面波装置21を得る。
【0027】
次にこうして得られた弾性表面波装置21を用いて電子部品を組み立てる。
【0028】
図8は弾性表面波装置21を用いた電子部品の断面図である。電子部品は凹部を有するベース部材20と、弾性表面波装置21と、バンプ22と、弾性表面波装置21に設けたパッド電極23と、ベース部材20の凹部に設けた引き出し電極24と、ベース部材20の外部表面に設けた端子電極25と、蓋体26と、蓋体26のベース部材20側の面に設けた接着部材27とで構成されている。
【0029】
弾性表面波装置21のパッド電極23に金などの良導性金属からなるバンプ22を形成する。次に予め引き出し電極24および端子電極25を設けたベース部材20に、弾性表面波装置21をバンプ22が引き出し電極24と接触するように機能面を下にしてフェイスダウン状態で配設する。そして、超音波などによりバンプ22をベース部材20に接合、実装する。その後、封止装置などを用いて弾性表面波装置21を実装したベース部材20と、予め半田などの接着部材27を担持させた蓋体26を、接着部材27側がベース部材20と対向するように配設し、加熱することにより接合、封止し、電子部品を得る。
【0030】
なお、電子部品の作製にあたっては上述した方法、構成以外に、必要に応じて他の方法例えばワイヤボンディングなどで弾性表面波装置21を実装してもかまわない。接着部材18として金または金を含むろう材、メッキなどを用いてもかまわない。また、ベース部材の内部にバンプと外部端子を接続するための配線を設けてもかまわない。
【0031】
電極の最下層にTiまたはTaなどの金属を用いることにより圧電基板1上に配向性の良い金属層を形成することができ、TiまたはTaなどの金属とAlなどの金属を積層することにより弾性表面波装置21の耐電力特性を高めることができる。
【0032】
また、最上層にTiまたはTaなどの金属を用いることによりドライエッチング時に発生する最上層の電極表面の損傷を抑制することができ、電極形状および寸法を均一化することにより電極質量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。また、最上層に設けたTiまたはTaは最上層の下に配設したAlまたはAl合金に比べ化学的に安定であるため、装置の耐候性、特に耐湿性を安定にすることができる。
【0033】
電極は断面形状を電極の上面より下面の方が広い台形状でかつ側面を略直線的で電極側面の表面を凹凸をほぼ平坦にする、すなわちドライエッチング時に発生するサイドエッチングを抑制し電極形状および寸法を均一化することにより電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0034】
このような電極の形状を得るには電極材料としてドライエッチングレートの異なる金属または合金を複数組み合わせる。またはドライエッチング時に一旦気化または荷電粒子によりはじき飛ばされた金属または合金が再凝集して固体になる性能の異なる金属または合金を複数組み合わせ、選択した金属または合金に合わせてドライエッチング条件を制御することによってもその形状が得られる。
【0035】
本実施の形態1ではドライエッチングされ易い金属としてAlを用いたがこれ以外に例えばAl−Cu合金やその他のドライエッチングされ易い金属などを用いることができる。また、ドライエッチングされ難い金属としてはTiを用いたがこれ以外に例えばTaやその他のドライエッチングされ難い金属または合金などを用いることができる。
【0036】
このように電極材料、電極形状、ドライエッチング条件を制御することにより、電極側面を略直線的にし電極側面の表面の凹凸をほぼ平坦にすることができる。
【0037】
図2は図1の電極の側面の部分Xの拡大図である。弾性表面波装置はTi層2とAl層3とを有する。
【0038】
電極の側面の凹凸について、Al層3の表面に対して垂直な方向のTi層2の凹凸を層間段差(h)により規定する。本実施の形態1では層間段差(h)は1nmであったが、弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを抑制するためにはばらつきを考慮しても層間段差(h)を5nm以下にすることが望ましい。同様に電極側面の表面の凹凸およびうねりは5nm以下にすることが望ましい。凹凸およびうねりが5nmを越えると電極重量のばらつきに与える影響が無視できなくなり弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきに作用し、その影響が無視できなくなる。ここでうねりとは段差のような局部的な凹凸ではなく、表面上の広い範囲のなだらかな凹凸のことである。
【0039】
なお、場所により層間段差(h)の大きさが異なる場合は最大値のみを示すものとする。
【0040】
また、ドライエッチングにより電極のない部分の圧電基板1もエッチングされる。圧電基板1のエッチング量が大きいと見掛け上電極が厚くなったのと同じように、弾性表面波装置21の伝搬周波数が低周波数側にシフトさせるとともに伝搬周波数のばらつきの原因になる。したがって圧電基板1のエッチングは小さい方が望ましい。
【0041】
図3は図1の電極の側面の部分Yの拡大図である。圧電基板1のエッチング量はドライエッチング済みの圧電基板1で電極のある部分の圧電基板1の表面を基準として電極のない部分の圧電基板1の表面までの距離を基板掘れ量(d)により規定する。さらにエッチング量は電極側面の傾斜角度(θ)をエッチングされていない圧電基板1の表面と最下層の電極に接して設けた電極の側面のなす角度により規定する。本実施の形態1では基板掘れ量(d)は5nmであったがばらつきを考慮しても基板掘れ量(d)を10nm以下にすることが望ましい。なお、基板掘れ量(d)が10nmを越えると実質的な電極の厚さすなわち基板の掘れた距離を加えた合計の厚みが見掛け上実際の電極よりも厚くなったものと同じ作用をし、その影響が無視できなくなり弾性表面波装置21の伝搬周波数が低周波数側にシフトするとともに伝搬周波数のばらつきの原因になる。
【0042】
電極の側面はドライエッチングにより多少損傷を受けるが、電極の断面形状を電極の上面より下面の方が広い台形状になるようにドライエッチング条件を制御する。これにより電極側面への損傷を緩和し電極側面の最上層の凹凸が相対的に最も小さくなり、電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0043】
図1において、電極の最下面幅(L)と電極間隔(S)は、本実施の形態1ではL/(L+S)が0.59〜0.61の範囲である。L/(L+S)をこの規定値の範囲に限定することにより電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。ばらつきを考慮してもL/(L+S)は0.58〜0.65の範囲であることが望ましい。なお、L/(L+S)が0.58未満であったり0.65を超えたりすると電極側面の表面の平坦性が悪くなり、凹凸が発生し電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0044】
また、図1において電極の上面幅(A)と最下面幅(L)は、実施の形態1ではA/Lが0.82〜0.85の範囲であったが、A/Lをこの規定値の範囲に限定することにより電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。上面より下面の幅の方が広い台形状の断面を有する電極はA/Lは制御可能範囲が0.8〜0.9で、かつA/Lのセンター値に対してばらつきが±0.004の範囲であることが望ましい。
【0045】
なお、A/Lが0.8未満であったり0.9を超えたりすると電極側面の表面の平坦性が悪くなり、凹凸ができ電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0046】
また、上面より下面の幅の方が狭い台形状の断面を有する電極では、A/Lは1.1〜1.3の範囲にあり、かつA/Lのセンター値に対してばらつきが±0.004の範囲に入ることが望ましい。
【0047】
また、電極形状を左右対称にすることにより伝搬波の反射を均一化することができるとともに電極形状の精度を高めることができる。したがって弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0048】
図3において電極側面の傾斜角(θ)は、本実施の形態1では73〜75度でる。傾斜角(θ)を規定値の範囲に限定することにより電極側面の形状を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。角度(θ)は、ばらつきを考慮しても70〜80度であることが望ましい。なお、傾斜角(θ)が70度よりも小さかったり80度を超えたりすると電極側面の表面の平坦性が悪くなり、凹凸ができ電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0049】
本実施の形態1における電極ではドライエッチングレートの異なる金属を複数種類積層している。そのためエッチングされにくい層は方形状であり、エッチングされやすい層の形状は上面より下面の幅の方が広い台形状となる。方形状と台形状の段差を小さくし、電極側面の表面をほぼ平坦にすることにより電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0050】
従来、電極間隔や電極厚だけを制御し電極形状を例えば方形状や台形状に管理したとしても伝搬周波数の平均値は制御できるが電極の重量がばらつき、伝搬周波数がばらついていた。本実施の形態では電極の重量が層厚、電極材料の密度以外に電極の形状すなわち電極側面の形状、平坦性を制御することにより電極重量を管理し、弾性表面波装置の伝播周波数のばらつきを抑制することができる。
【0051】
また、電極形状のばらつきが電極重量のばらつきに与える影響は電極材料として用いる金属の質量が大きいもの程が大きい。したがって電極重量のばらつきを抑制するためにはなるべく質量の小さな金属を用いる方が有利である。
【0052】
図4に示すように、電極形状は上面より下面の幅の方が狭い台形状としてもかまわない。この形状を得るためには、ドライエッチング用イオン流中のラジカルとBCl2 +などの質量の重いイオンの存在比率を1:1よりも質量の重いイオンの存在比率を高め、さらに圧電基板に対して印加する高周波のバイアスを小さくして例えば40Wを印加する。これにより質量の重いイオンによる電極側面のサイドエッチングを促進できるため電極形状を上面より下面の幅の方が狭い台形状が得られる。また、このようにして形成した電極、圧電基板上に図5に示すように保護層を設けてもよい。
【0053】
また、このようにして得られた弾性表面波装置21とPINダイオードまたはGaAs系半導体などからなる切替スイッチとローパスフィルターと配線を内蔵した基板またはパッケージを組み合わせて複数モジュールなどの電子部品を構成することにより、送、受信信号を切替え特性周波数のみを取り出すことのできる複合機能を有する複合モジュール電子部品を得ることができる。
【0054】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における弾性表面波装置の電極の断面図である。実施の形態1の図1で説明したものと同一のものについては同一番号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0055】
その弾性表面波装置は圧電基板1と、圧電基板1上に設けられた電極とを備える。電極30は方形状の断面を有する第1の金属層63と、第1の金属層63上に設けられた、第1の金属層63より幅の広い第2の金属層62とを有する。
【0056】
第1と第2の金属層63、62はエッチングレートが異なり、第1の金属層63は第2の金属層62よりエッチングレートが大きい。このエッチングレートはドライエッチングでのエッチングレートである。また、第1と第2の金属層63、62は気化後の再凝集性能が異なってもよい。第1の金属層63はAlを含有し、第2の金属層62はTiとTaとのうちの一方を含有する。
【0057】
第2の金属層62の側面の凹凸は第1の金属63の側面の凹凸より小さく、双方の側面はほぼ平坦である。具体的には、実施の形態1と同様の理由で側面の表面は5ナノメートル以下の凹凸を有することが望ましい。第1と第2の金属層63、62の側面の層間段差は5ナノメートル以下であることが望ましい。
【0058】
電極の圧電基板から遠い上面の幅(A)と遠い下面の幅(L)は、A/Lが0.98〜1.01の範囲であることが望ましい。
【0059】
また、実施の形態1と同様に圧電基板の電極のない部分に掘れ量が10ナノメートル以下である部分を有してもよい。
【0060】
また図7に示すように、弾性表面波装置は電極を被覆するSiO2等の絶縁性の保護層64を備えてもよい。
【0061】
一般にドライエッチングを行うと電極の下部にいく程周囲の帯電などの影響を受けて荷電粒子の進行方向が曲がり易くなり電極下部の側面がエッチングされやすくなるいわゆるサイドエッチングがおこりやすい。しかしドライエッチング条件を制御することによりサイドエッチングをほとんど起こらなくすることができ、電極側面の凹凸の発生を抑制し、電極側面の平坦性を高めることができる。
【0062】
電極30の断面形状を方形状とするためには、ドライエッチングのイオン流中の塩素系のラジカルとBCl2 +などの質量の重いイオンの存在比率をほば1:1付近にし、実施の形態1よりも小さい高周波バイアス例えば60Wを印加する。これによりエッチングで金属成分をはじき飛ばされる割合と圧電基板に近い部分に再度金属成分が集まる割合のバランスをとることができ、電極の断面形状を方形状とすることができる。
【0063】
電極30の側面の平坦性は電極最上面の電極幅をA、電極最下面の電極幅をLとした時、サイドエッチングの程度をA/Lで評価する。実施の形態2ではA/Lは1.000〜1.002であったが、制御可能範囲としては0.98〜1.01の範囲であることが望ましい。A/Lが1.01を超えるとサイドエッチングなどの影響が現れ電極30の重量が小さくなると共に重量のばらつきが大きくなり、弾性表面波装置の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0064】
また、A/Lの値のばらつきがA/Lのセンター値に対して±0.004の範囲にある時電極30の重量のばらつきが小さくなり、弾性表面波装置の伝搬周波数のばらつきを小さくするのに有効である。
【0065】
従ってドライエッチング時に発生するサイドエッチングを抑制すれば電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置21の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0066】
電極30を形成した後、スパッタリングまたはCVDなどの方法により電極30および圧電基板1の表面上にSiO2の薄膜を形成し保護層64を形成する。
【0067】
このような構成により、電極30を方形状とし電極側面が略直線的で表面の凹凸を平坦にすることができる。したがって、電極30の形状および寸法、その側面の形状を均一化でき、電極30の重量のばらつきを低減でき、弾性表面波装置の伝搬周波数のばらつきを低減できる。電極30と圧電基板1上を絶縁性の保護層31で被覆することにより電極30上に導電性の異物、例えば金属ダストなどが付着してもショートすることがなくなるため不良を低減することができる。
【0068】
なお、本実施の形態2では保護層64を電極30および圧電基板1の表面に被覆したが、電極30上にのみ被覆してもかまわない。また保護層はSiO2以外に絶縁性を有する他の物質を用いてもかまわない。
【0069】
電極30の側面の凹凸を平坦化し電極を互いに干渉しにくい配置にすることにより、側面を圧電基板に対してほぼ垂直にしても電極端面での反射を抑制することができ所望の周波数特性を得ることができる。
【0070】
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3における弾性表面波装置の電極の断面図である。弾性表面波装置ではLiTaO3などからなる圧電基板11上にドライエッチングされ難いTiなどからなる第1の金属層12とその上にドライエッチングされ易いAlなどからなる第2の金属層13を交互に各々2層ずつ積層し、さらにその上に第1の金属層12を形成し、フォトリソグラフィー法などを用いて所望の電極パターン14が形成される。さらに、少なくとも電極パターン14を含む圧電基板11上は炭化珪素などの絶縁物からなる保護層15で被覆される。
【0071】
圧電基板11に垂直な方向の電極14の断面は第2の金属層13の上面が下面よりも小さい台形状で、複数ある第1の金属層12のうち電極パターン14の最上層と最下層にある第1の金属層12を除いた中間に設けた第1の金属層16は電極14の側面部で第2の金属層13よりも外側に突出している。
【0072】
電極14の側面の突出部17はアンカーとなって保護層15と電極パターン14の密着力を高め保護層15を剥離し難くする。
【0073】
以下に電極14の製造工程について説明する。
【0074】
LiTaO3などからなるウエハ状の圧電基板11上にTiなどの金属からなる第1の金属層12を例えばスパッタリングなどの方法により所定の厚さに形成する。
【0075】
次に第1の金属層12の上にAlなどからなる金属をスパッタリングなどの方法により所定厚さの第2の金属層13を形成し、必要に応じてこの操作を所定回数繰り返し第1の金属層12と第2の金属層13が交互に積層され、最上層に第1の金属層12が形成される。
【0076】
なお、第1の金属層12と第2の金属層13の積層順序、厚さは必要に応じて変えてもかまわない。
【0077】
次に、金属層上にレジストを塗布し、所定のフォトマスクを合わせて例えばステッパーなどの装置を用いて露光、現像し、不要なレジストを除去して所定のパターンの電極14を形成する。
【0078】
次に例えばドライエッチングなどの方法により金属層に櫛型電極、反射器電極、パッド電極などの所定の電極14を形成する。ドライエッチングに際してはドライエッチング条件を制御することにより電極の断面形状を電極の上面より下面の方が広い台形状で、電極側面に第2の金属層13の突出部17を形成する。
【0079】
ドライエッチングは例えばICP(Inductively‐Coupled Plasma)などの方法により行われる。塩素系のラジカルや質量の重いイオンを用い、圧電基板に対して高周波のバイアスを印加することにより効率よく電極14をエッチングできる。
【0080】
電極の断面を電極の上面より下面の方が広い台形状とするためには、ラジカルと質量の重いイオンの存在比率をほば1:1付近にし、高い高周波バイアスを印加する。これにより一旦はじき飛ばされた金属成分が圧電基板に近い部分に最凝集し、上面より下面の方が広い台形状が得られる。
【0081】
その後、残ったレジストを除去し、電極14を含む圧電基板11上に炭化珪素などの絶縁物からなる保護層15を例えば高周波スパッタリングなどの方法で形成し、ダイシング装置などを用いて切断し、個片の弾性表面波装置41を得る。
【0082】
次にこうして得られた弾性表面波装置41を用いて電子部品42を組み立てる。
【0083】
図12は弾性表面波装置41を用いた電子部品42の断面図である。電子部品42ではアルミナなどからなる搭載部材であるベース部材43の凹部44底面にタングステンなどの上に金などを重ねて引き出し電極45が形成されている。引き出し電極45は、ベース部材43の外周面で引き出し電極45と接続するタングステンなどの上に金などを重ねてなる端子電極46を備える。引き出し電極45上に金などからなるバンプ47を介して、弾性表面波装置41に設けた電極パターン14に接続するパッド電極48と接続され、弾性表面波装置41がフェイスダウン実装される。そして金−錫などからなる接着部材49を担持させたアルミナなどからなる蓋体50によりベース部材43を押圧加熱することにより接着部材49を溶融し、弾性表面波装置41が気密封止される。
【0084】
なお、電子部品は上述した方法、構成以外に以下の方法でも形成できる。すなわち、必要に応じて他の方法例えばワイヤボンディングなどで弾性表面波装置41をフェイスアップ実装してもかまわないし、接着部材49として銀または銀を含むろう材、メッキ、半田、非鉛半田などを用いてもかまわない。また、ベース部材の内部にバンプと外部端子を接続するための配線を設けてもかまわない。
【0085】
電極材料としてその最下層にTiまたはTi合金またはTaまたはTa合金などの金属を用いることにより、圧電基板11上に配向性の良い金属層を形成でき、弾性表面波装置41の耐電力特性を高めることができる。
【0086】
また、最上層にTiまたはTi合金またはTaまたはTa合金などの金属を用いることによりドライエッチング時に発生する最上層の電極表面の損傷を抑制することができる。これにより、電極形状および寸法を均一化することにより電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0087】
また、最上層に設けた第1の金属層はその下に配設したAlまたはAl合金に比べ化学的に安定であるため保護層15との密着性が良く耐久性にも優れている。したがって弾性表面波装置41の耐候性、特に耐電力特性および耐湿特性を向上させることができる。
【0088】
このように台形状で突出部17を有する電極14を得るには電極材料としてドライエッチングレートの異なる金属または合金を複数組み合わせる。またはドライエッチング時に一旦気化または荷電粒子によりはじき飛ばされた金属または合金が再凝集して固体になる性能の異なる金属または合金を複数組み合わせ、選択した金属または合金に合わせてドライエッチング条件を制御することによっても電極14が得られる。
【0089】
本実施の形態3ではドライエッチングされ易い第2の金属層の材料としてAlを用いたがこれ以外に例えばAl−Cu合金やその他のドライエッチングされ易い金属などを用いることができる。また、ドライエッチングされ難い金属としてはTiを用いたがこれ以外に例えばTaやそれらの合金およびその他のドライエッチングされ難い金属または合金などを用いることができる。
【0090】
また、保護層15としては炭化珪素を用いたがこれ以外に酸化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどを用いることができる。
【0091】
図10は図9の電極14の部分Xの拡大図である。
【0092】
図10において、電極パターン14側面の表面から突き出した突出部17は電極パターン14側面の第2の金属層13の表面に対して垂直な方向の第1の金属層12の突出の程度を層間段差(h)により規定する。実施の形態3では層間段差(h)は13nmであったが、弾性表面波装置41の保護層15の密着性を高めるためには層間段差(h)を7nm以上にすることが望ましい。
【0093】
一方電極パターン14側面の表面のうねりは弾性表面波装置41の伝搬周波数ばらつきを抑制するためには5nm以下にすることが望ましい。
【0094】
ここでうねりとは段差のような局部的な凹凸ではなく、表面上の広い範囲のなだらかな凹凸のことである。
【0095】
なお、場所により層間段差(h)の大きさが異なる場合は最大値のみを示すものとする。
【0096】
また、ドライエッチングにより電極のない部分の圧電基板11もエッチングされるが、圧電基板11のエッチング量が大きいと見掛け上電極が厚くなったのと同じように作用する。これは弾性表面波装置41の伝搬周波数が低周波数側にシフトさせるとともに伝搬周波数のばらつきの原因になるため圧電基板11のエッチングは小さい方が望ましい。
【0097】
図11は図9の電極の側面の部分Yの拡大図である。圧電基板11のエッチング量は圧電基板11で電極14のある部分の表面を基準として電極14のない部分の圧電基板11表面までの距離を基板掘れ量(d)により規定する。さらに電極14側面の傾斜角度(θ)をエッチングされていない圧電基板11の表面と最下層の電極に接して設けた第2の金属層13のなす角度(θ)により規定する。実施の形態3では基板掘れ量(d)は5nmであったがばらつきを考慮しても基板掘れ量(d)を10nm以下にすることが望ましい。
【0098】
なお、基板掘れ量(d)が10nmを超えると実質的な電極に厚さすなわち基板の掘れた距離を加えた合計の厚みが見掛け上実際の電極14よりも厚くなったのと同じ作用をし、その影響が無視できなくなり弾性表面波装置41の伝搬周波数が低周波数側にシフトするとともに伝搬周波数のばらつきの原因になる。
【0099】
また電極14の側面はドライエッチングにより多少損傷を受ける。しかし電極14の断面を上面より下面の方が広い台形状になるようにドライエッチング条件を制御することにより電極14の側面への損傷を緩和できる。さらに側面の最上層の凹凸を最も小さくすることにより、電極形状および寸法を均一化でき電極の重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0100】
また、図11において電極パターン14側面の傾斜角(θ)は、本実施の形態3では73〜75度である。傾斜角(θ)をその規定値の範囲に限定することにより電極パターン14側面の形状を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。傾斜角(θ)は、ばらつきを考慮しても70〜80度であることが望ましい。傾斜角(θ)が70度よりも小さかったり80度を超えたりすると電極14の側面の平坦性が悪くなり、凹凸ができ電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0101】
また、図9において電極14の最下面の幅(L)と間隔(S)は、実施の形態3ではL/(L+S)が0.59〜0.61であったが、L/(L+S)を規定値の範囲に限定することにより電極形状および寸法を均一化することができ、さらに電極の重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。L/(L+S)はばらつきを考慮しても0.58〜0.65であることが望ましい。
【0102】
なお、L/(L+S)が0.58未満であったり0.65を超えたりすると電極パターン14側面の表面の平坦性が悪くなり、凹凸が発生し電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0103】
また、図9において電極14の上面の幅(A)と最下面の幅(L)は、実施の形態3ではA/Lが0.82〜0.85であった。A/Lを規定値の範囲に限定することにより電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0104】
電極が上面より下面の幅の方が広い台形状の場合、A/Lの制御可能範囲は0.8〜0.9で、かつA/Lのセンター値に対してばらつきが±0.004の範囲に入ることが望ましい。
【0105】
なお、A/Lが0.8未満であったり0.9を超えたりすると電極パターン14側面の表面の平坦性が悪くなり、凹凸ができ電極重量のばらつきが大きくなり弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきが大きくなる。
【0106】
また、電極が上面より下面の幅の方が狭い台形状の場合、A/Lは1.1〜1.3の範囲にあり、かつA/Lのセンター値に対してばらつきが±0.004の範囲に入ることが望ましい。
【0107】
また、電極形状を左右対称にすることにより伝搬波の反射を均一化することができるとともに電極形状の精度を高めることができるため弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0108】
さらに、突出部17の層間段差(h)についても左右対称とすることにより保護層15と第1の金属層12および第2の金属層13との密着性を電極パターン14の左右でバランスを取ることができるため、これらの密着性を向上できる。
【0109】
また、本実施の形態3における電極14では、ドライエッチングレートの異なる金属を複数種類積層している。エッチングされにくい第1の金属層13は方形状であり、エッチングされやすい第2の金属層は上面より下面の幅の方が広い台形状となり易い。しかし、これらの側面の表面のうねりを低減することにより電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0110】
なお、電極14は上面より下面の幅の方が狭い台形状とすることにより保護層15と電極パターン14の密着性をさらに高めることができる。この形状を得るためには、ドライエッチングのイオン流中のラジカルよりも質量の重いイオンの存在比率を高め、圧電基板に対して印加する高周波のバイアスを小さくする。これにより、質量の重いイオンによる電極側面のサイドエッチングを促進させることができるため電極形状を上面より下面の幅の方が狭いこの台形状とすることができる。
【0111】
また、このようにして得られた弾性表面波装置41とPINダイオードまたはGaAs系半導体などからなる切替スイッチとローパスフィルタと配線を内蔵した基板またはパッケージを組み合わせて複合モジュールなどの電子部品を構成できる。この電子部品により、送、受信信号を切替え特定周波数のみを取り出すことのできる送、受信両方に用いることのできる複合機能を有する複合モジュールを得ることができる。
【0112】
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4における弾性表面波装置の電極の断面図である。実施の形態3の図9で説明したものと同一のものについては同一番号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0113】
本実施の形態4と実施の形態3とは相違する点は、電極51の断面形状および電極51の表面に設けた保護層52の材質およびその形成領域である。その他については実施の形態3と同様の操作を行い弾性表面波装置および電子部品および複合モジュールを製造した。
【0114】
すなわち、実施の形態3においては、電極14の断面形状は電極の上面より下面の方が広い台形状であり、電極14の中間に設けた第1の金属層16が台形状の電極14の側面から突出している。保護層15の材質としては炭化珪素を用い、保護層15は電極14を含む圧電基板11上に設けられる。
【0115】
本実施の形態4においては電極51の断面はドライエッチングされ易い金属または合金からなる第4の金属層53が方形状であり、電極51のドライエッチングされ難い金属または合金からなる中間に設けた第3の金属層54が電極51の側面から突出させた突出部を形成する。保護層52の材質としては酸化珪素を用いて電極の上面および側面部分のみを被覆する。
【0116】
本実施の形態4の場合層間段差(h)は10nmであったが、弾性表面波装置41の保護層52の密着性を高めるためには層間段差(h)を7nm以上にすることが望ましい。突出部55がアンカーとなって保護層52と電極51の密着性を高められるとともに、保護層52と電極パターン51の接触する面積を大きくすることができるため密着性をさらに大きくすることができる。
【0117】
電極51の側面の表面のうねりは弾性表面波装置41の伝搬周波数ばらつきを抑制するためには5nm以下にすることが望ましい。
【0118】
一般にドライエッチングを行うと電極51の下部、すなわち圧電基板11に近づく程周囲の帯電などの影響を受けて荷電粒子の進行方向が曲がり易くなり電極51下部の側面がエッチングされやすくなるいわゆるサイドエッチングが起こりやすい。しかし、ドライエッチング条件を制御することによりサイドエッチングをほとんど起こらなくすることができ、電極51側面のうねりの発生を抑制し、側面の平坦性を高めることができる。
【0119】
第4の金属層53の断面形状を方形状とするためには、荷電粒子のラジカルとイオンの存在比率をほば1:1付近にし、実施の形態1よりも小さい高周波バイアスを印加する。これによりエッチングと一旦はじき飛ばされた金属成分を圧電基板に近い部分への最凝集のバランスをとることができ、電極51の断面形状を方形状とすることができる。
【0120】
方形状の電極51の側面の平坦性について、最上面の幅(A)と最下面の幅(L)は実施の形態4ではサイドエッチングの程度をA/Lで評価するとA/Lは1.000〜1.002であった。A/Lは制御可能範囲としては0.98〜1.01の範囲に入ることが望ましい。
【0121】
方形状の電極51でA/Lが1.01を越えるとサイドエッチングなどの影響が現れ電極51の重量が小さくなると共にばらつきが大きくなり、弾性表面波装置の伝搬周波数ばらつきが大きくなる。
【0122】
また、A/Lは0.98〜1.01の範囲であり、かつそのばらつきがA/Lのセンター値に対して±0.004の範囲にある時重量のばらつきが小さくなり、弾性表面波装置の伝搬周波数ばらつきを小さくするのに有効である。したがってドライエッチング時に発生するサイドエッチングを抑制すれば電極形状および寸法を均一化することができ電極重量のばらつきを低減し弾性表面波装置41の伝搬周波数のばらつきを低減することができる。
【0123】
電極51を形成した後、電極51以外の領域をレジストなどによりマスキングしスパッタリングまたはCVDなどの方法により電極51の上面および側面に酸化珪素の薄膜を形成することにより保護層52はが形成される。
【0124】
このような構成により、電極51を方形状として側面のうねりを小さくすることにより形状を制御し易くなる。したがって電極51の寸法および重量のばらつきを低減する。電極51の中間に設けた第3の金属層54が電極51の側面から突出し、電極51の上面および側面を保護層52で被覆する。これにより電極51上に導電性の異物例えば金属ダストなどが付着したとしてもショートすることがなくなるため弾性表面波装置の特性不良を低減することができる。
【0125】
このようにして得られた弾性表面波装置を用いて電子部品および複合モジュールを製造することができる。
【0126】
なお、本実施の形態4では保護層52を電極51の上面および側面にのみ被覆したが、電極51を含む圧電基板11の表面に被覆してもかまわない。
【0127】
また、保護層52は酸化珪素以外に窒化珪素、炭化珪素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウムなどおよびその他の絶縁性を有する他の物質を用いてもかまわない。
【0128】
また、電極51の側面のうねりを低減し電極を互いに干渉しにくい配置にすることにより、電極51の側面を圧電基板に対してほぼ垂直にしても電極51の端面での弾性表面波の反射を抑制することができ所望の周波数特性を得ることができる。
【0129】
実施の形態3、4による弾性表面波素子でも実施の形態1と同様に高周波モジュール等の電子部品が得られる。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、伝搬周波数のばらつきを低減した弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の電極の断面図
【図2】 実施の形態1における電極の拡大図
【図3】 実施の形態1における電極の拡大図
【図4】 実施の形態1における他の電極の断面図
【図5】 実施の形態1における他の電極の断面図
【図6】 本発明の実施の形態2における弾性表面波装置の電極の断面図
【図7】 実施の形態2における他の弾性表面波装置の電極の断面図
【図8】 実施の形態1における電子部品の断面図
【図9】 本発明の実施の形態3における弾性表面波装置の電極の断面図
【図10】 実施の形態3における電極の拡大図
【図11】 実施の形態3における電極の拡大図
【図12】 実施の形態3における電子部品の断面図
【図13】 本発明の実施の形態4における弾性表面波装置の電極の断面図
【図14】 従来の弾性表面波装置の電極の断面図
【図15】 従来の弾性表面波装置の電極の断面図
【符号の説明】
1 圧電基板
2 Ti層
3 Al層
11 圧電基板
12 第1の金属層
13 第2の金属層
14 電極パターン
15 保護膜
16 第1の金属層
17 突出部
18 基板掘れ量
20 ベース部材
21 弾性表面波装置
22 バンプ
23 パッド電極
24 引き出し電極
25 端子電極
26 蓋体
27 接着部材
30 電極
31 保護層
41 弾性表面波装置
42 電子部品
43 ベース部材
44 凹部
45 引き出し電極
46 端子電極
47 バンプ
48 パッド電極
49 接着部材
50 蓋体
51 電極パターン
52 保護層
53 第4の金属層
54 第3の金属層
55 突出部
56 第3の金属層
62 第2の金属層
63 第1の金属層

Claims (1)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板の上に設けられた電極と、少なくとも前記電極の上面と前記側面とを覆う保護層とを備え、前記電極は第1の電極層を上側の第2の電極層及び下側の第2の電極層で挟んだ構造とし、前記第1の電極層の端部が前記上下第2の電極層の側面より側方に突出するように前記電極側面に突出部を設けた弾性表面波装置。
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