JP3962806B2 - 常温溶融塩及び常温溶融塩を用いたリチウム二次電池 - Google Patents

常温溶融塩及び常温溶融塩を用いたリチウム二次電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常温溶融塩及び常温溶融塩型リチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯用小型電子機器の電源として主力となったリチウムイオン電池などの二次電池は、高いエネルギー密度を特徴とするものであるが、有機溶媒を用いた電解液を電解質としているために、漏液性、安全性等の点では十分とはいえない。
【0003】
一方、常温溶融塩を電解液に用いることにより、可燃性液体を含まない二次電池を製造できることが知られている。この様な常温溶融塩は、二次電池の安全性の向上に対してきわめて有効であり、例えば、特開平4−349365号公報、特開平10−92467号公報などに常温溶融塩を用いた非水電解液二次電池が開示されている。
【0004】
しかしながら、これらの非水電解液二次電池においては、常温溶融塩の還元安定性が低いために、負極材料に金属酸化物、硫化物、窒化物等の高電位の材料を使用せざるを得ず、高い電池電圧を得ることができないという問題点がある。
【0005】
特開平11−297355号公報には、特定の4級アンモニウム塩をカチオン成分とする常温溶融塩が耐還元性に優れ、リチウム二次電池の電解質として利用できることが示されている。しかしながら、これらの常温溶融塩についても、リチウム二次電池用の電解質として用いた場合に、電池電圧やサイクル特性等の点において、更に改良が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、優れた還元安定性を有し、二次電池用の電解質として優れた特性を有する常温溶融塩、及び該常温溶融塩を電解液に用いた高い安全性と高性能を有するリチウム二次電池を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記した目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、特定の環状アンモニウムカチオンと特定のアニオンとからなる塩は、優れた還元安定性を有する常温溶融塩であり、しかも、高電位の正極活物質を用いる場合に集電体として優れた性能を発揮するアルミニウム集電体に対する腐食性が低く、更に、Li、Sn等の低電位の負極材料に対する腐食性も低い物質であり、該常温溶融塩にリチウム塩を溶解した電解液を用いることによって、高い電池電圧と安全性を両立したリチウム二次電池を得ることが可能となることを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記の常温溶融塩、及び常温溶融塩を用いたリチウム二次電池を提供するものである。
1. N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 -及びN(C25SO22 -からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩。
.リチウム二次電池の電解液用溶媒として用いられる上記項1に記載の常温溶融塩。
.上記項1に記載の常温溶融塩にリチウム塩を溶解してなる電解液を含む溶融塩型リチウム二次電池。

(1)N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 及びN(C 2 5 SO 2 2 からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩にリチウム塩を溶解してなる電解液、
(2)アルミニウム集電体上に正極活物質層を形成してなる正極、及び
(3)金属リチウム又は金属スズを負極活物質とする負極
を含む溶融塩型リチウム二次電池。
.リチウム塩が、LiN(CF3SO22、LiCF3SO3、LiN(C25SO22、LiBF4 及びLiPF6からなる群から選ばれた少なくとも一種である上記項3又は4に記載のリチウム二次電池。
.電解液が、N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 -及びN(C25SO22 -からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩に、LiN(CF3SO22及びLiN(C25SO22からなる群から選ばれた少なくとも一種のリチウム塩を溶解したものである上記項3又は4に記載のリチウム二次電池。
.正極活物質が、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2、x=0.4〜1)、リチウムマンガン酸化物(LixMnO2、x=0〜1)及びリチウムニッケルコバルト酸化物(LixNi1-y-zCoyz2、M=Al又はMn、x=0.3〜1、y=0.1〜0.4、z=0.01〜0.2)から選ばれた少なくとも一種であり、負極活物質が金属リチウムである上記項3〜6のいずれかに記載のリチウム二次電池。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の常温溶融塩は、N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 及びN(C 2 5 SO 2 2 からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなるものである。この様な特定の環状アンモニウムカチオンと特定のアニオンとを組み合わせてなる常温溶融塩は、従来知られていない新規な塩であり、還元安定性及び酸化安定性がともに高く、これをリチウム二次電池の電解液の溶媒として用いることにより、高い電池電圧と安全性を有するリチウム二次電池を得ることができる。
【0010】
上記した常温溶融塩は、例えば、ヨウ化物、臭化物などの上記カチオン成分の水溶性化合物を含む水溶液と、リチウム塩等の上記アニオン成分の水溶液化合物を含む水溶液とを混合し、水相から分離した油状物質について、例えば、分液ロートを用いた相分離や有機溶媒による抽出等の方法で分離することによって得ることができる。
【0011】
カチオン成分の水溶性化合物については、例えば、N−メチルピペリジン等に、塩化メチレンなどの有機溶媒中で臭化エチル、臭化プロピル等を反応させることによって、臭化物として得ることができる。
【0012】
該溶融塩は、還元安定性及び酸化安定性がともに高いことに加えて、電位の高い正極活物質を用いる際に集電体として優れた性能を有するアルミニウムに対する腐食性が低い点でも有利な溶媒である。この点について簡単に説明すると、正極側の活物質として高電位の物質を用いる場合には、集電体として安定に使用でき、且つ成形性、コストなどの点で優れた特性を有する材料としては、一般的には、アルミニウムが用いられている。しかしながら、公知の常温溶融塩を用いる場合には、アルミニウムの腐食が生じ易く、優れたサイクル特性を有する長寿命の二次電池を得ることができない。これに対して、本発明の常温溶融塩は、アルミニウムに対する腐食性が低く、これを電解液の溶媒として用いることによって、正極集電体としてアルミニウムの使用が可能となり、高い電池電圧を有し且つ長寿命の二次電池を得ることができる。
【0013】
更に、本発明の常温溶融塩は、負極材料として、金属リチウム、金属スズ等を用いる場合に、これらの負極材料に対する腐食性が低い点でも優れた特徴を有するものである。金属リチウムは、負極材料として最も低電位な材料であり、金属スズは、リチウムと合金化する負極の中では、比較的電位が低く高容量の材料である。本発明の常温溶融塩は、これらの材料に対する腐食性が低いので、金属リチウム又は金属スズを負極材料として用いることによって、高い電池電圧を有し且つ長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
【0014】
本発明の常温溶融塩は、上記した優れた特性を有するものであり、リチウム二次電池用の電解液の溶媒として好適に使用できる。該常温溶融塩を用いたリチウム二次電池では、正極、負極、セパレーター等の電池の各構成要素は、従来公知のリチウム二次電池と同様でよい。
【0015】
以下、本発明の常温溶融塩を電解液に用いたリチウム二次電池の好ましい構成について説明する。
【0016】
電解液としては、本発明の常温溶融塩に支持電解質としてリチウム塩を溶解したものを用いる。リチウム塩としては、公知のリチウム二次電池において支持電解質として用いられる各種リチウム塩を用いることができる。特に、LiN(CF3SO22、LiCF3SO3、LiN(C25SO22、LiBF4 及びLiPF6からなる群から選ばれた少なくとも一種のリチウム塩を用いることが好ましい。
【0017】
電解液におけるリチウム塩の濃度については、特に限定的ではないが、常温溶融塩のカチオンとリチウム塩中のリチウムの合計モル数を基準として、リチウムの比率が10〜50モル%程度であることが好ましく、12〜25モル%程度であることがより好ましい。
【0018】
これらの電解液の内で、N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムから選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 -及びN(C25SO22 -から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩に、LiN(CF3SO22及びLiN(C25SO22から選ばれた少なくとも一種のリチウム塩を溶解した電解液を用いることが好ましく、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムと、N(CF3SO22 -とからなる常温溶融塩に、LiN(CF3SO22を溶解した電解液を用いることが特に好ましい。
【0019】
正極としては、アルミニウム集電体に正極活物質を塗布して得られる正極を用いることが好ましい。正極活物質としては、リチウム二次電池において用いられる公知の正極活物質を用いることができるが、特に、リチウム基準で3〜5Vの電位で作動する活物質を用いることが好ましい。本発明の常温溶融塩は、正極側の電位が高い場合にも安定して使用できるアルミニウム集電体に対する腐食性が低いので、この様な高電位の正極活物質を使用することができる。
【0020】
正極活物質の具体例としては、高電圧を得るためには、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2、x=0.4〜1)、リチウムニッケル酸化物(LixNiO2、x=0.3〜1)、リチウムマンガン酸化物(LixMnO2、x=0〜1)、遷移金属置換リチウムマンガン酸化物(LixMn1-yy2、M=Co、Al、Ni、Cr又はBi、x=0〜1、y=0.01〜0.25)、リチウムニッケルコバルト酸化物(LixNi1-y-zCoyz2、M=Al又はMn、x=0.3〜1、y=0.1〜0.4、z=0.01〜0.2)、オリビン相化合物LiMPO4(M=Fe又はCo)等を用いることができる。これらの内で、リチウムマンガン酸化物は、スピネル相及び層状構造のいずれでも良く、オリビン相化合物LiMPO4には、Mn、Ni等の遷移金属が少量含まれても良い。また、各酸化物は、異なる組成の酸化物の混合物であっても良い。
【0021】
また、高容量を得るためには、マンガン酸化物MnOx(x=1.5〜2)、バナジウム酸化物Lixy5(x=0〜3、y=1.5〜3.5)、これらの複合酸化物などを用いることが好ましい。
【0022】
上記した正極活物質は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
【0023】
正極は、常法に従って作製することができる。通常、上記した正極活物質に導電剤、バインダーなどを加え、この混合物を集電体上に塗布し、圧着することによって正極を製造することができる。導電剤、バインダー等は、公知の成分を使用できる。例えば、導電剤としては、アセチレンブラック、天然黒鉛などを使用できる。
【0024】
正極活物質、導電剤及びバインダーの混合割合については、通常の正極を製造する場合と同様でよく、例えば、正極活物質、導電剤及びバインダーの合計量を基準として、正極活物質75〜94重量%程度、導電剤3〜15重量%程度及びバインダー3〜10重量%程度とすれば良く、正極活物質84〜90重量%程度、導電剤4〜7重量%程度及びバインダー4〜10重量%程度とすることが好ましい。
【0025】
負極としては、リチウム二次電池における公知の負極活物質を用いることができるが、特に、負極活物質として、金属リチウム又は金属スズを用いることが好ましい。これらの内で、金属リチウムは、最も低電位の負極活物質であり、これを用いることによって電池電圧が高く、エネルギー密度の高い二次電池を得ることができる。また、金属スズは、リチウムと合金化する負極の中では比較的電位が低く高容量の負極活物質である。本発明の常温溶融塩を用いることにより、金属リチウム及び金属スズをほとんど腐食することなく使用することが可能となり、電池電圧が高く、長寿命のリチウム二次電池とすることができる。
【0026】
金属リチウム又は金属スズを負極活物質とする負極は、公知の負極と同様の構造とすることができる。例えば、金属リチウム又は金属スズがシート状の場合にはそのまま負極として用いることができ、粉末状の場合には、導電剤、結合剤などを加えて、銅、ニッケルなどの適当な基板上に塗布すればよい。また、リチウム又はスズの金属箔を基板上に圧着して負極としても良い。
【0027】
本発明では、特に、正極活物質として、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2、x=0.4〜1)、リチウムマンガン酸化物(LixMnO2、x=0〜1)及びリチウムニッケルコバルト酸化物(LixNi1-y-zCoyz2、M=Al又はMn、x=0.3〜1、y=0.1〜0.4、z=0.01〜0.2)から選ばれた少なくとも一種を用い、負極活物質として金属リチウムを用いることが好ましい。この様な正極活物質と負極活物質を組み合わせて用いることによって、電池電圧が高く、エネルギー密度の高い二次電池を得ることができる。
【0028】
上記した正極及び負極は、通常、セパレーターによって分離される。セパレーターとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等の多孔質膜を用いることができる。
【0029】
常温溶融塩を含む電解液は、通常、セパレーター部分と電極の空隙部分に含浸して用いられる。
【0030】
上記した各構成要素は、コイン型、円筒型、ラミネートパッケージなどの公知の各種電池外装に封入され、密閉されて、リチウム二次電池とすることができる。
【0031】
電池外装としてラミネートパッケージを用いた電池の概略図を図1及び図2に示す。図1の電池では、正極4と負極5はセパレータ6を介して捲回され、正極4には正極リード1を、負極5には負極リード2をそれぞれ溶接してラミネートパッケージ3に納められ、熱溶着により封入されている。セパレータ6には本発明の常温溶融塩を用いた電解液が含浸されている。図2の電池は、内部の電極が捲回式ではなく積層式となっている以外は、図1の電池と同様の構造である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の常温溶融塩は、従来のリチウムイオン電池に用いられている有機溶媒と比較して安全性が非常に高く、しかも優れた還元安定性と酸化安定性を有し、正極用集電体材料であるアルミニウムや負極活物質である金属リチウム、金属スズ等に対する腐食性が低い物質である。
【0033】
従って、該常温溶融塩にリチウム塩を溶解した電解液を用いることによって、高い電池電圧と安全性を両立でき、長寿命且つ高性能リチウム二次電池を得ることができる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
【0035】
実施例1
N−メチルピペリジンを塩化メチレンに溶解させ、続いて窒素気流下で1−ブロモプロパンを滴下により徐々に加えた後還流し、一昼夜攪拌した。その後窒素気流下で結晶を濾取し、洗浄後再結晶、乾燥して、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムブロマイドを得た。
【0036】
得られたN−メチル−N−プロピルピペリジニウムブロマイドを含む水溶液と、LiN(CF3SO22を含む水溶液とを、両化合物が等モル量となるように混合し、水相から分離した油状物質を塩化メチレンで抽出した後、純水で洗浄し、真空乾燥することによって、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムとN(CF3SO22 -とからなる常温溶融塩を得た。得られた溶融塩の融点は8.7℃であり、σ(導電率)=1.51mScm-1(25℃)、η(粘度)=117mPa・s(25℃)であった。
得られたN−メチル−N−プロピルピペリジニウム(PP13)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩に、支持電解質としてのLi(CF3SO22を、Li/(PP13+Li)(モル比)=0.1となるように溶解させたものを電解液として用いて、以下の方法でリチウム二次電池を作製した。
【0037】
正極活物質としてはコバルト酸リチウム(LiCoO2)を用い、これに導電剤としてカーボンブラック、バインダーとしてポリフッ化ビニリデンを、コバルト酸リチウム:カーボンブラック:ポリフッ化ビニリデン(重量比)=85:7:8となるように配合し、1−メチル−2−ピロリドンを用いてスラリー化したものをアルミニウム製集電体上に一定膜厚で塗布し、乾燥させて正極を得た。
【0038】
負極活物質としてはリチウム金属箔を用い、銅製集電体に圧着して負極を得た。
【0039】
セパレーターとしてはグラスフィルターを用いた。
【0040】
以上の各構成要素を用いて、図2に示した構造のラミネートパッケージを用いたリチウム二次電池を作製した。
【0041】
実施例2
スズ薄膜を負極活物質として用い、これを銅製集電体上に電気化学的に析出させて作製した負極を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0042】
実施例3
正極活物質としてLiNi0.5Mn1.54を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0043】
参考例1
実施例1で用いたN−メチルピペリジンに代えて、N−メチルピロリジンを用いて、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムブロマイドを製造した。
実施例1で用いたN−メチル−N−プロピルピペリジニウムブロマイドに代えて、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムブロマイドを用いる以外は、実施例1と同様にして、N−メチル−N−プロピルピロリジニウム(P13)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩を作製した。得られた常温溶融塩の融点は12℃であり、σ(導電率)=1.4mScm-1(25℃)、η(粘度)=63mPa・s(25℃)であった。
【0044】
この様にして得られたN−メチル−N−プロピルピロリジニウム(P13)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0045】
比較例1
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの等体積の混合溶媒(EC−DEC)に1.0mol/dm3の6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を溶解させた電解液を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0046】
比較例2
1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMI)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0047】
比較例3
トリメチルプロピルアンモニウム(TMPA)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
【0048】
比較例4
トリエチルヘキシルアンモニウム(TEHA)とN(CF3SO22 -(TFSI)とからなる常温溶融塩を用いる以外は、実施例1と同様にしてリチウム二次電池を作製した。
実施例1〜3、参考例1及び比較例1〜4で作製した各リチウム二次電池について、0.1C(Cは放電率を表す)mAの定電流密度で表1に示した電圧の範囲において充放電サイクル試験を行った。試験はすべて充電から開始した。サイクル寿命は放電容量が初期容量の60%以下となるか、或いは充放電不能となった時点のサイクル数とする。各実施例及び比較例の電池の初期充放電特性を示すグラフを図3〜10に示し、初期容量とサイクル寿命を表1に示す。
【0049】
また各電池について、1サイクル経過後、室温で1週間放置した後の容量維持率と50サイクル経過の電池或いはそれよりも寿命の短い電池については寿命の尽きた時点の電池について、充電状態で大気中で開封し、着火試験を行った。これらの結果も表1に併記する。
【0050】
尚、着火試験結果についての評価基準は、以下の通りである。
【0051】
A:着火しないかまたは着火に1分以上要する
B:5秒以上1分以内に着火
C:5秒未満で着火
【0052】
【表1】
Figure 0003962806
【0053】
図3、4、6及び7に示した各グラフより明らかなように、実施例1、2及び参考例1における各常温溶融塩を用いた電池は、比較例1における液体電解質を用いた電池と同等の性能を示すものであった。また、図8から明らかなように、実施例1、2及び参考例1の各電池は、本発明の常温溶融塩とは異なる複素環カチオンを含む常温溶融塩を用いた比較例2の電池と比較してより安定に動作する電池であった。
【0054】
また、図9及び10から明らかな様に、鎖状の非対称4級アンモニウム塩を含む常温溶融塩を用いた電池(比較例3及び4)は、サイクル特性が悪く短寿命であった。
【0055】
また、実施例3では、5V級正極材料であるLiNi0.5Mn1.54を用いて電池を作製したが、本発明の常温溶融塩は、この様な正極材料の使用にも耐え得るものであり、図5から明らかな様に高い電圧の電池を作製できた。
【0056】
更に、表1に示した着火試験結果から明らかなように、実施例1〜の各電池は、充電後に大気中で開封しても着火し難く、安全性が高いものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウム二次電池の一例を示す概略図。
【図2】本発明のリチウム二次電池のその他の例を示す概略図。
【図3】実施例1で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図4】実施例2で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図5】実施例3で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図6】参考例1で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図7】比較例1で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図8】比較例2で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図9】比較例3で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【図10】比較例4で作製した電池の初期充放電曲線を示すグラフ。
【符号の説明】
1 正極リード、 2 負極リード、 3 ラミネートパッケージ、
4 正極、 5 負極、 6 セパレーター

Claims (7)

  1. N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 及びN(C25SO22 からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩。
  2. リチウム二次電池の電解液用溶媒として用いられる請求項1に記載の常温溶融塩。
  3. 請求項1に記載の常温溶融塩にリチウム塩を溶解してなる電解液を含む溶融塩型リチウム二次電池。
  4. (1)N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 及びN(C 2 5 SO 2 2 からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩にリチウム塩を溶解してなる電解液、
    (2)アルミニウム集電体上に正極活物質層を形成してなる正極、及び
    (3)金属リチウム又は金属スズを負極活物質とする負極
    を含む溶融塩型リチウム二次電池。
  5. リチウム塩が、LiN(CF3SO22、LiCF3SO3、LiN(C25SO22、LiBF4 及びLiPF6からなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項3又は4に記載のリチウム二次電池。
  6. 電解液が、N−メチル−N−エチルピペリジニウム及びN−メチル−N−プロピルピペリジニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種のカチオンと、N(CF3SO22 及びN(C25SO22 からなる群から選ばれた少なくとも一種のアニオンとからなる常温溶融塩に、LiN(CF3SO22及びLiN(C25SO22からなる群から選ばれた少なくとも一種のリチウム塩を溶解したものである請求項3又は4に記載のリチウム二次電池。
  7. 正極活物質が、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2、x=0.4〜1)、リチウムマンガン酸化物(LixMnO2、x=0〜1)及びリチウムニッケルコバルト酸化物(LixNi1-y-zCoyz2、M=Al又はMn、x=0.3〜1、y=0.1〜0.4、z=0.01〜0.2)から選ばれた少なくとも一種であり、負極活物質が金属リチウムである請求項3〜6のいずれかに記載のリチウム二次電池。
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