JP6460143B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
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Description
すなわち、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
[リチウム二次電池]
図1は、第1実施形態にかかるリチウム二次電池の断面模式図である。図1に示すリチウム二次電池100は、発電部40と、外装体50と、リード60、62とを備える。外装体50は、発電部40を密閉した状態で収容する。一対のリード60、62は、発電部40に接続されている。また図示されていないが、発電部40とともに電解質が、外装体50内に収容されている。
図2及び図3に示すように第1実施形態にかかるリチウム二次電池100の負極30は、集電体32と、カーボン層34とを有する。
正極20は、正極集電体22と、その一面に設けられた正極活物質層24とを有する。正極集電体22は、導電性を有する材料により構成されていればよく、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル箔の金属薄板を用いることができる。
非水電解質70は、イオン液体及びリチウム塩を含む。イオン液体は、カチオンとアニオンの組合せによって得られる100℃未満でも液体状の塩である。イオン液体は、イオンのみからなる液体であるため、静電的な相互作用が強く、不揮発性、不燃性と言う特徴を有する。電解質としてイオン液体を用いたリチウム二次電池100は、安全性に優れる。
セパレータ10は、電気絶縁性の多孔質構造から形成されていればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの単層体、積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いはセルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が挙げられる。
外装体50は、その内部に発電部40及び電解質を密封するものである。外装体50は、電解質の外部への漏出や、外部からのリチウム二次電池100内部への水分等の侵入等を抑止できる物であれば特に限定されない。
リード60、62は、アルミ等の導電材料から形成されている。リード60、62を正極20、負極30にそれぞれ溶接し、正極20と負極30との間にセパレータ10を挟んだ状態で、電解質と共に外装体50内に挿入し、外装体50の入り口をシールする。
本実施形態にかかるリチウム二次電池100の製造方法について説明する。まず正極20及び負極30を作製する。
図5は、第2実施形態にかかるリチウム二次電池の断面模式図である。第2実施形態にかかるリチウム二次電池101は、集電体32とカーボン層34との間に、リチウムを含む挿入層36が設けられている点が、第1実施形態にかかるリチウム二次電池100と異なる。第2実施形態にかかるリチウム二次電池101のその他の構成は、リチウム二次電池100と同一であり、同一の構成には同一の符号を付与している。
まず実施例1としてカーボン層を構成する炭素材料を変更し、理論容量に対して達成できた容量比を求めた。
まず正極を準備した。正極活物質としてNCA(組成式:Li1.0Ni0.78Co0.19Al0.03O2)、導電材としてカーボンブラック、バインダーとしてPVDFを準備した。これらを溶媒中で混合し、塗料を作製し、アルミ箔からなる正極集電体上に塗布した。正極活物質と導電材とバインダーの質量比は、95:2:3とした。塗布後に、溶媒は除去した。
実施例1−2は、集電体とカーボン層の間に金属リチウムを設けた点が実施例1−1と異なる。金属リチウムは、厚さ100μmの金属リチウム箔を銅箔からなる負極集電体上に貼りつけた。そして、実施例1−1と同様に、初回の充放電時の理論容量に対する容量比及びサイクル特性を求めた。その結果を表1に示す。
実施例1−3は、カーボン層をグラファイトに変えた点が実施例1−1と異なる。実施例1−1と同様に、初回の充放電時の理論容量に対する容量比及びサイクル特性を求めた。その結果を表1に示す。
実施例1−4は、カーボン層をグラファイトに変えた点が実施例1−2と異なる。実施例1−2と同様に、初回の充放電時の理論容量に対する容量比及びサイクル特性を求めた。その結果を表1に示す。
比較例1は、カーボン層を設けなかった点が実施例1−1と異なる。実施例1−2と同様に、初回の充放電時の理論容量に対する容量比及びサイクル特性を求めた。その結果を表1に示す。
実施例2では、イオン液体を構成するアニオン及びカチオンの種類を変更した。その他の構成は実施例1−2と同じとした。
実施例3では、カーボン層の厚みを変更した。その他の構成は実施例1−2と同じとした。実施例3−1〜実施例3−6におけるカーボン層の厚み、初回の充放電時の理論容量に対する容量比及びサイクル特性を求めた。その結果を表3に示す。
Claims (7)
- 正極と、負極と、イオン液体を含む非水電解質とを含み、
前記負極は、集電体と、前記集電体の表面に設けられたカーボン層とを有し、
充電時にリチウム金属が前記負極の表面に析出し、放電時にリチウム金属が前記非水電解質に溶解して駆動する、リチウム二次電池。 - 前記カーボン層は導電性を有し、3次元に結合した炭素結合を有する、請求項1に記載のリチウム二次電池。
- 前記カーボン層の厚みは1.5μm未満である、請求項1又は2のいずれかに記載のリチウム二次電池。
- 前記集電体と前記カーボン層との間に挿入層をさらに有し、前記挿入層はリチウムを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
- 前記イオン液体のカチオンが、第四級アンモニウムカチオン、スルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオンからなる群から選択される少なくとも1種以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
- 前記イオン液体のアニオンがフッ素原子を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
- 前記イオン液体のアニオンが、ビス(フルオロスルホニル)イミド、又は、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドの少なくとも一方を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
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