JP3947906B2 - バックアップ電源と電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックアップ電源と電源装置に係り、特に、商用交流電源からの電力を直流電力に変換する電源をバックアップするに好適な活線挿抜機能付きバックアップ電源および無停電電源装置としての機能を内蔵した電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商用交流電源に接続して動作する装置であって、かつ、この商用交流電源が万一停電するとデータの喪失などの被害が発生してしまうコンピュータなどにおいては、外部に無停電電源装置(UPS)を設置し、停電対策をおこなっている。外部に設置するUPSは、常時インバータ給電方式を用いるのが一般的である。この常時インバータ給電方式UPSは、停電発生時の電源切換え動作がなく電源の安定性が高いが、商用交流電源から負荷に至る間に通過する変換器の直列段数が多いため、電力変換効率が低くなり、省エネルギー化が困難である。これに対して、装置内部に二次電池とその充電、放電回路を搭載し、外部のUPSを不要にするバックアップ電源が提案されている。この一例としては特開平9−322433号公報の「UPS内蔵電源装置」が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のバックアップ電源装置の構成および動作を図19および図20を用いて説明する。まず、図19において、バックアップ電源装置は、商用交流電源1、情報処理装置2、AC−DCコンバータ60、二次電池66、DC−DCコンバータ63、充電回路62、バランス制御部61を備えて構成されている。この装置の構成は、商用交流電源1が情報処理装置2の内部にあるAC−DCコンバータ60と充電回路62に接続され、充電回路62の出力側に二次電池66とDC−DCコンバータ63の入力側が接続される。また、DC−DCコンバータ63の出力側とAC−DCコンバータ60の出力側が接続されて、負荷13に接続される。また、AC−DCコンバータ60とDC−DCコンバータ63の間にバランス制御回路61が接続される。
【0004】
この回路の動作を図20に示す。(a)は定常時であり、商用交流電源1からAC−DCコンバータ60を介して負荷13が必要な電力のうち90%を供給する。また、充電回路62からDC−DCコンバータ63を介して残りの10%の電力を負荷13に供給する。さらに、充電回路62を介して二次電池66を充電する。一方、(b)は、停電時の動作であり、商用交流電源1が停電するために充電回路62とAC−DCコンバータ60は動作できないが、二次電池66からDC−DCコンバータ63を介して負荷13に負荷が必要な電力の100%すべてを給電する。
【0005】
このシステムにおいては、AC−DCコンバータ60、DC−DCコンバータ63および充電回路62の3つの変換器が必要であるためにコストが高い、電源部の容積が大きいという課題がある。
【0006】
また、この給電システムでは、定常時には常に充電回路62が動作して二次電池66に一定の電圧が印加されることになる。しかし、Ni−MH二次電池や、Liイオン二次電池といった高エネルギー密度の二次電池を使用する場合においては、過充電を防止するために、満充電状態になったときには充電回路を停止させることが必要であるが、上記の運転方法では充電回路62を停止するとDC−DCコンバータ63からの10%分の給電ができないという課題がある。さらに、従来の装置においては、AC−DCコンバータ60およびDC−DCコンバータ63、二次電池66の故障時や交換時における冗長性がなく、無停止や無停止でのシステム拡張が困難であるという課題がある。
【0007】
本発明は、電力変換器の構成を簡素化できると共に、増設や部品の交換を容易に行うことができるバックアップ電源及びそれを用いた電源装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、商用交流電源から受けた交流を直流に変換して負荷が接続される直流ラインに出力するAC−DCコンバータをバックアップするバックアップ電源であって、二次電池と、該二次電池に一端が接続された双方向DC−DCコンバータと、該双方向DC−DCコンバータの他端を前記直流ラインに接続する挿抜可能なコネクタと、前記直流ラインから前記双方向DC−DCコンバータを介して前記二次電池を充電する充電電流を制御する制御手段とを備え、前記商用電源の停電時或いは前記AC−DCコンバータの動作停止時に前記双方向DC−DCコンバータを介して前記二次電池から前記負荷に電力を供給することを特徴とする。
この場合において、前記制御手段は、電流シェア制御線から入力される前記AC−DCコンバータの負荷電流信号に基づいて前記負荷電力を算出し、前記AC−DCコンバータの定格容量から前記負荷電力を差し引いた電力に対応する値に自己のバックアップ電源の充電電流の上限を制限する電流抑制手段を備えて構成することが望ましい。
【0010】
また、前記双方向DC−DCコンバータは、チョッパ回路で形成され、前記二次電池の端子電圧よりも前記直流ライン側が高電圧のとき、前記チョッパ回路を降圧チョッパ動作させて前記直流ライン側から前記二次電池を充電し、前記商用電源の停電時或いは前記AC−DCコンバータの動作停止時のとき、前記チョッパ回路を昇圧チョッパ動作させて前記二次電池から前記負荷に電力を供給するようにすることができる。このとき、前記電流抑制手段は、前記二次電池の正極側と前記チョッパ回路を構成するインダクタの間に電流制限用スイッチ手段を挿入し、前記二次電池の負極側にアノードが接続され、前記インダクタと前記電流制限用スイッチ手段の接続点にカソードが接続されるダイオードからなる回路で構成することができる。
【0012】
また、前記二次電池は2系統に分離されており、それぞれの二次電池が電池スイッチ手段を介して前記双方向DC−DCコンバータに接続されるとともに、前記二次電池を系統ごとに挿抜する構成も有用である。
【0013】
前記AC−DCコンバータと、前記AC−DCコンバータのDC出力側に接続されるDC−DCコンバータを有し、前記AC−DCコンバータと前記DC−DCコンバータを一体としたコンバータに活線挿抜機能を持たせ、前記コンバータの中間のDCラインを他のコンバータと共通接続するとともに、少なくとも1台のバックアップ電源を前記DCラインに接続する構成でもよい。
【0014】
前記AC−DCコンバータと、前記AC−DCコンバータのDC出力側に接続されるDC−DCコンバータを有し、前記AC−DCコンバータと前記DC−DCコンバータを一体としたコンバータに活線挿抜機能を持たせ、前記コンバータ2台の中間のDCラインと前記バックアップ電源をそれぞれ別系統で接続し、前記バックアップ電源は前記DCラインと接続する点に切換手段をもつ構成も有効である。
【0015】
さらに、前記装置外部に商用交流電源のオンオフを制御するACスイッチ手段を有し、前記負荷からこのACスイッチ手段のオンオフを制御するとともに、前記負荷から前記バックアップ電源に送られる信号により前記バックアップ電源の動作要否を判断させてもよいし、あるいは、前記装置外部に商用交流電源のオンオフを制御するACスイッチ手段とサーバを有し、前記サーバから前記ACスイッチ手段のオンオフを制御するとともに、前記サーバから前記負荷を介して前記バックアップ電源に送られる信号により前記バックアップ電源の動作要否を判断させてもよい。
【0016】
前記バックアップ電源は前記負荷の電流が所定の値よりも増加した際には前記バックアップ電源から負荷に電流を供給するピークカット機能を持つことも効果が大きい。
【0017】
前記バックアップ電源は、逆流検出器と、既定の充電電流以上の電流が流入することを検出して、前記バックアップ電源を他の前記AC−DCコンバータや前記負荷から切り離す手段を設けてもよい。
【0018】
複数のバックアップ電源を有し、前記バックアップ電源から前記負荷に流れる電流をバランスさせる手段を有することも有効な手段である。
【0019】
さらに、前記バックアップ電源は、充電電流の上限値を算出する回路を設けるとともに、前記充電電流上限値は、現在動作中のAC−DCコンバータの台数と、負荷電流をモニタして算出してもよいし、前記AC−DCコンバータの電流シェア制御線を前記バックアップ電源に接続するとともに、前記電流シェア制御線の電流情報と前記自らのバックアップ電源の充電電流とから前記負荷電流を算出してもよい。
【0020】
前記バックアップ電源の挿入時には、前記負荷に接続されるスイッチ手段を切った状態で挿入し、前記バックアップ電源内部の出力側電荷蓄積手段を前記バックアップ電源内の前記二次電池で充電し、前記スイッチ手段の電圧が前記負荷側の電圧とほぼ同じになったことを検出して前記スイッチ手段をオンすることにより信頼性が高まる。
【0021】
前記AC−DCコンバータと前記バックアップ電源のコネクタを共通としてもよいし、前記AC−DCコンバータと前記バックアップ電源の寸法は同一であってもよく、あるいは、前記バックアップ電源の縦、横、高さの寸法のうち2つを前記AC−DCコンバータ同一寸法とし、他の1つを整数倍にしてもよい。
【0022】
また、本発明では、商用交流電源から受けた交流を直流に変換する電源回路と、前記電源回路をバックアップするバックアップ電源とを備え、前記バックアップ電源は、二次電池と、前記二次電池の電力を直流に変換して負荷に出力するかまたは前記電源回路の出力による直流電力を直流に変換して前記二次電池に出力するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータの変換出力を制御する制御回路とから構成されてなる電源装置を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明における第1の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。図1は、本発明の基本的な装置の構成を示す図である。図1において、1は商用交流電源、2は情報処理装置、3a、3bはAC−DCコンバータ、4aは二次電池、5は双方向DC−DCコンバータ、6a、6bはバックアップ電源、7は停電検出回路、8a、8bは平滑キャパシタ、9a、9bはパワーMOSFET、10a、10b、10c、10dはコネクタ、11a、11b、11c、11dはコネクタ、12はDC−DCコンバータ、13は負荷、14a、14b、14c、14dはACプラグ、15a、15b、15c、15dはACコネクタ、16は力率改善回路、19a、19bは電流検出手段、20、21は直流ライン、22はAC−DCコンバータ電流シェア信号線、23はバックアップ電源電流シェア信号線、24はAC−DCコンバータ動作状態信号線、46は制御回路、47は制御回路、49は電池モニタである。
【0024】
次に、図1の構成の接続について述べる。商用交流電源1が情報処理装置2の内部のACプラグ14a、14b、14c、14dに接続され、ACプラグ14aがAC−DCコンバータ3aのACコネクタ15aに接続される。同様にACプラグ14bがAC−DCコンバータ3bのACコネクタ15bに接続される。AC−DCコンバータ3aの内部では、ACコネクタ15aが力率改善回路16に接続され、力率改善回路16の出力がDC−DCコンバータ12に入力される。また、DC−DCコンバータ12の出力が平滑キャパシタ8aの両端に接続され、正極側はパワーMOSFET9aのソースに接続される。パワーMOSFET9aのソースが制御回路に接続される。パワーMOSFET9aのドレインはコネクタ10a、コネクタ11aを介して直流ライン20に接続される。なお、コネクタ10aとコネクタ11a、コネクタ10bとコネクタ11b、コネクタ10cとコネクタ11c、コネクタ10dとコネクタ11dはそれぞれ一対のコネクタである。パワーMOSFET9aのゲートは制御回路46に接続される。一方、DC−DCコンバータ12の出力のうち負極側は電流検出手段19a、コネクタ10a、コネクタ11aを介して直流ライン21に接続される。また、DC−DCコンバータ12は制御回路46と接続される。制御回路46がコネクタ10a、11aを介してAC−DCコンバータ電流シェア信号線22と、AC−DCコンバータ動作状態信号線24に接続される。AC−DCコンバータ3aと3bは同じ構造をもち、コネクタ10aとコネクタ10bは同一形状、コネクタ10bと11bはそれぞれ同一形状で、AC−DCコンバータ3bとコネクタ10bの接続はAC−DCコンバータ3aとコネクタ10aの接続と同様である。直流ライン20、21に負荷13が接続される。
【0025】
次に、ACプラグ14cにバックアップ電源6a内のACコネクタ15cが接続される。ACコネクタ15cはバックアップ電源6a内の停電検出回路7に接続される。バックアップ電源6a内には二次電池4aがあり、双方向DC−DCコンバータ5に接続される。双方向DC−DCコンバータ5の正極側出力は平滑キャパシタ8bを介してパワーMOSFET9bのソースに接続される。パワーMOSFET9bのドレインはコネクタ10c、コネクタ11cを介して直流ライン20に接続される。また、パワーMOSFET9bのドレインは停電検出回路7に接続される。双方向DC−DCコンバータ5の負極側出力は平滑キャパシタ8b、電流検出手段19b、コネクタ10c、コネクタ11cを介して直流ライン21に接続される。制御回路47は双方向DC−DCコンバータ5、停電検出回路7、パワーMOSFET9bのゲート、電流検出手段19b、電池モニタ49と接続される他、コネクタ10c、コネクタ11cを介してAC−DCコンバータ電流シェア信号線22、バックアップ電源電流シェア信号線23、AC−DCコンバータ動作状態信号線24と接続される。電池モニタ49は二次電池4aと接続される。バックアップ電源6bはバックアップ電源6aと同じ構成であり、コネクタ10d、コネクタ11dを介して負荷13に接続される。
【0026】
次に、図2の構成を説明する。図2は図1におけるAC−DCコンバータ3aの内部の構成を詳細に示した図である。図2において、図1と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図2において、17は出力制御回路、18aは逆流検出保護回路、25は動作状態判定回路、26aはコンパレータ、27aは電圧誤差増幅器、28aは電圧指令値、29aは加算器、30aは電流誤差増幅器、31aはダイオード、32aは三角波発生手段、33は電圧基準値、34はコンパレータ、35aは電流検出回路である。次に図2の構成を説明する。図2において、ACコネクタ15aは力率改善回路16を介してDC−DCコンバータ12に接続されており、DC−DCコンバータ12の出力に平滑キャパシタ8a、パワーMOSFET9aが接続されている。また、パワーMOSFET9aのドレインは直流ライン20に接続され、力率改善回路16およびDC−DCコンバータ12と平滑キャパシタ8aの負極側が直流ライン21に接続される。電流検出手段19aは制御回路46の内部の逆流検出保護回路18aと電流検出回路35aに接続される。逆流検出保護回路18aはパワーMOSFET9aのゲートに接続される。また、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22はダイオード31aのカソードと、電流誤差増幅器30aに接続される。また、電流検出回路35aはダイオード31aのアノードと電流誤差増幅器30aに接続される。電流誤差増幅器30aの出力は加算器29aとコンパレータ25に接続される。加算器29aには電圧指令値28aが接続される。加算器29aの出力は電圧誤差増幅器27aに接続される。また、パワーMOSFET9aのソースは電圧誤差増幅器27aに接続される。電圧誤差増幅器27aの出力はコンパレータ26aに接続される。三角波発生手段32aの出力がコンパレータ26aに接続される。コンパレータ26aの出力はDC−DCコンバータ12に入力される。電圧基準値33がコンパレータ34に接続される。コンパレータ34の出力が抵抗41を介してAC−DCコンバータ動作状態信号線24に接続される。
【0027】
次に図3の構成を説明する。図3は図1におけるバックアップ電源6aの制御回路47内部の構成を詳細に示した図である。図3において、図1、図2と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図3において、26bはコンパレータ、27bは電圧誤差増幅器、28bは電圧指令値、29bは加算器、30bは電流誤差増幅器、31bはダイオード、32bは三角波発生手段、35bは電流検出回路、36は電流検出手段、37は充電上限値算出回路、38、39は演算増幅器、40は減算器、42は抵抗、43は正負反転手段、44はゲイン、45は積算器、48は電圧検出手段、50は放電制御回路、51は充電制御回路、52は動作モード切り替え回路である。なお、双方向DC−DCコンバータ5の詳細は図4で説明する。
【0028】
次に図3の接続を説明する。停電検出回路7の出力は制御回路47内の動作モード切り替え回路52に入力される。電池モニタ49の出力は動作モード切り替え回路52と充電制御回路51に入力される。充電制御回路51の出力は動作モード切り替え回路52に入力される。動作モード切り替え回路52の出力は逆流検出保護回路18bと、制御回路47の外部の双方向DC−DCコンバータ5に入力される。逆流検出保護回路には電流検出手段19bとパワーMOSFET9bのゲートが接続される。制御回路47の中に充電上限値算出回路37があり、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22が充電上限値算出回路37の中の演算増幅器39に入力される。演算増幅器39は電圧フォロア構成になっており、この出力V2は積算器45に接続される。一方、AC−DCコンバータ動作状態信号線24は充電上限値算出回路37の内部の演算増幅器38に入力される。演算増幅器38にはフィードバック抵抗である抵抗42が接続され、出力V1は正負反転手段43を介して減算器40の+入力とゲイン44に入力される。ゲイン44の出力は積算器45に入力される。積算器45の出力は減算器40の−側に入力される。電流検出手段19bの出力が減算器40の−側に入力される。減算器40の出力は充電制御回路51に入力される。一方、双方向DC−DCコンバータ5内部の電流検出手段36は充電制御回路51と、放電制御回路50の内部の電流検出回路35bに入力される。また、バックアップ電源電流シェア信号線23はダイオード31bのカソードと、電流誤差増幅器30bに接続される。また、電流検出回路35bはダイオード31bのアノードと電流誤差増幅器30bに接続される。電流誤差増幅器30bの出力は加算器29bに接続される。加算器29bには電圧指令値28bが接続される。加算器29bの出力は電圧誤差増幅器27bに接続される。また、電圧検出手段48は電圧誤差増幅器27bに接続される。電圧誤差増幅器27bの出力はコンパレータ26bに接続される。三角波発生手段32bの出力がコンパレータ26bに接続される。コンパレータ26bの出力は動作モード切り替え回路52に入力される。
【0029】
次に、図4の構成を説明する。図4は図1におけるバックアップ電源6a内部の双方向DC−DCコンバータ5の構成を詳細に示した図である。図4において、図1、図2、図3と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図4において、53は駆動回路、54aはPチャネルパワーMOSFET、55a、55bはパワーMOSFET、56はインダクタ、57aは平滑キャパシタ、58はダイオードである。
【0030】
図4の接続を説明する。図4において、二次電池4aの両端は双方向DC−DCコンバータ5内部の平滑キャパシタ57aに接続される。ここで二次電池4aは複数のセルを直列に接続した集合体である。平滑キャパシタ57aの正極側はPチャネルパワーMOSFET54aのソースに接続される。PチャネルパワーMOSFET54aのドレインはダイオード58のカソードとインダクタ56に接続される。ダイオード58のアノードは平滑キャパシタ57aの負極側に接続される。インダクタ56はパワーMOSFET55aのドレインとパワーMOSFET55bのソースの接続点に接続される。パワーMOSFET55aのソースは電流検出手段36を介してダイオード58のアノードに接続される。パワーMOSFET55bのドレインは電圧検出手段48を介して双方向DC−DCコンバータ5外部の平滑キャパシタ8bの正極側に接続される。パワーMOSFET55aのソースは平滑キャパシタ8bの負極側に接続される。PチャネルパワーMOSFET54a、パワーMOSFET55aおよびパワーMOSFET55bのゲートは駆動回路53に接続される。駆動回路53は双方向DC−DCコンバータ5外部の制御回路47に接続される。電流検出手段36と電圧検出手段48は制御回路47に接続される。
【0031】
次に、図5は図1に述べた回路において、AC−DCコンバータが2台、バックアップ電源が1台接続されたとき、すなわちバックアップ電源6bのみが負荷13に接続されず、AC−DCコンバータ3a、3b、およびバックアップ電源6aが負荷13に接続された状態におけるバックアップ電源6a内部の充電上限値算出回路37の等価回路を表した図である。また、図6はこの条件における図5の回路の各電圧値を、負荷13の負荷率を横軸としてあらわしたグラフである。
次に、本実施の形態についての動作を説明する。図1において、AC−DCコンバータ3a、3bおよびバックアップ電源6a、6bは図示のようにすべてAC側、DC側ともがコネクタで接続されており、それぞれ自在に情報処理装置2へ挿入し負荷13に接続することや、情報処理装置2からの離脱が可能な構成となっている。まず、AC−DCコンバータ3aと3bは全く同じ構成である。以下AC−DCコンバータ3aについて述べる。
【0032】
AC−DCコンバータ3aの動作は、商用交流電源1からACを入力するが、このとき力率改善回路16により高調波の少ない電流を流す。力率改善回路16の出力はDC−DCコンバータ12に入力され、平滑キャパシタ8aに直流電圧を出力する。この電圧はたとえば通信系やサーバで用いられることが多いDC48Vであることが望ましいが、力率改善回路の出力であるDC380V、あるいは、全く別の電圧であってもよい。
【0033】
平滑キャパシタ8aの直流電圧は、パワーMOSFET9aを介してコネクタ10a、11aを通過し、直流ライン20と直流ライン21の間に印加され、負荷13に給電される。次に、図2を用いてAC−DCコンバータ3aの制御について述べる。制御回路46の内部には出力制御回路17、逆流検出保護回路18a、および動作状態判定回路25がある。このうち、出力制御回路17の動作は以下のごとくである。
【0034】
電流検出手段19aにより検出されたAC−DCコンバータ3aの出力電流は、電流検出回路35aに入力され電圧値に変換される。そしてその出力はダイオード31aのアノード側に印加される。このとき、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22の電圧が仮に電流検出回路35aの出力電圧よりも低いとすると、ダイオード31aが導通してAC−DCコンバータ電流シェア信号線22にはAC−DCコンバータ3aの出力電流に比例した電圧となる。このとき、電流誤差増幅器30aの出力は0である。しかし、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22の電圧が電流検出回路35aの出力電圧よりも高い場合には、ダイオード31aは非導通である。このとき、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22にはAC−DCコンバータ3aよりも大きな電流を出力している他のAC−DCコンバータの出力電流値に比例した電圧が印加されていることになる。そこで、電流誤差増幅器30aの出力はAC−DCコンバータ電流シェア信号線22の電圧とAC−DCコンバータ3aの電流の差に比例した値となり、この誤差分が電圧指令値28aに加算されることになる。電圧誤差増幅器27aは、基本的には電圧指令値28aの値とAC−DCコンバータ3aの出力電圧フィードバック値を比較して誤差増幅し、コンパレータ26aで三角波発生手段32aの出力と比較することにより、電圧誤差に応じたパルスを発生し、このパルスをDC−DCコンバータ12内の半導体スイッチング素子に印加することにより、AC−DCコンバータ3aの出力電圧を電圧指令値28aの出力に合致させる動作をするが、電流誤差増幅器30aの出力が電圧指令値に加算されることにより、AC−DCコンバータ3aの出力電圧はこれまでよりも若干上昇する方向に制御される。その結果として、AC−DCコンバータ3aの出力電流は上昇し、他のAC−DCコンバータの電流と釣り合いが取れる値に収束する。このようにして複数台のAC−DCコンバータの電流をバランスさせる制御をするのが出力制御回路17である。
【0035】
さて、上記の電流バランス制御が正常に機能しているときには、電流誤差増幅器30aの出力は一定の正電圧値以下に抑制されており、この値は動作状態判定回路25内の電圧基準値33の値よりも低いため、コンパレータ34の出力はHighとなり、このときのコンパレータ34の出力電圧をVcとする。しかし、DC−DCコンバータ12あるいは力率改善回路16が故障するなどの異常が発生した場合には、電流バランス制御が正常に行われず、電流誤差増幅器30aの出力が電圧基準値33よりも大きくなる。このときには、コンパレータ34の出力が正常時のVcから0に変化する。そこで、コンパレータ34の出力を観測することによってAC−DCコンバータ3aおよび3bの動作状態を監視することができる。
【0036】
次に、逆流検出保護回路18aの動作について説明する。万が一DC−DCコンバータ12の故障や、平滑キャパシタ8aの短絡事故により、AC−DCコンバータ3aの内部において直流ライン20、および21が短絡した場合には、電流検出手段19aと逆流検出保護回路18aによりDC−DCコンバータ12から直流ライン21の方向に流れる逆流電流を検出し、パワーMOSFET9aを速やかにオフする。この動作によりAC−DCコンバータ3aは負荷13から切り離される。負荷13にはAC−DCコンバータ3bから電流が供給され給電が瞬断することはない。
【0037】
本発明の実施形態では、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22とコンパレータ34の出力であるAC−DCコンバータ動作状態信号線24をバックアップ電源6a、6b側で監視することにより、負荷13に流れる電流を把握する手法について図5を用いて後述する。
【0038】
次に、図3の動作を説明する。図3は図1におけるバックアップ電源6aの制御回路47内部の構成を詳細に示した図である。
【0039】
まず、図3における充電上限値算出回路37の動作を図3と図5を用いて説明する。図5は、AC−DCコンバータ3a、3bとバックアップ電源6aが負荷13に接続され、バックアップ電源6bが負荷13に接続されていないときの等価回路である。すなわち、AC−DCコンバータ3aの抵抗41とAC−DCコンバータ3bの抵抗41がパラ接続になり、AC−DCコンバータ動作状態信号線24を介してバックアップ6aの内部にある充電上限値算出回路37の演算増幅器38のマイナス端子に接続されることになる。演算増幅器38はフィードバック抵抗42があり、出力電圧はV1である。このとき、AC−DCコンバータ3a、3bがともに正常な状態であれば、V1は
V1=−2・Vc (2台正常時) (1)
となる。AC−DCコンバータのうち1台が故障した場合のV1は
V1=−Vc (1台故障時) (2)
である。
【0040】
一方、AC−DCコンバータ電流シェア信号線22の電圧はAC−DCコンバータ3a、3bのうち、電流を多く出している方のコンバータの出力電流に比例した電圧となっており、定常状態では複数台のAC−DCコンバータの電流はバランスしている。そこでこの電圧をV2とし、AC−DCコンバータ1台で100%負荷をとった時のV2がVcになるように設定すると、図6のグラフが得られる。
ここで、バックアップ電源6aが現時点でAC−DCコンバータから受ける充電電流は19bで検出することができる。そこで、負荷と同じレベルで充電電流を検出し、100%負荷と同容量を充電する充電電流比率をCHG(%)とし、CHG=100%のときにVcとなる電圧に変換する。
【0041】
このとき、充電電流を含む負荷率をLoad(%)とすると、V2は以下の式で表される。
【0042】
V2=0.5・Vc・Load (2台健全時) (3)
V2=Vc・Load (1台故障時) (4)
さて、V1は正負反転手段43を通過し、その出力をV4とすると
V4=−V1=2Vc (2台健全時) (5)
V4=−V1=Vc (1台故障時) (6)
である。V4はゲイン44を介して1/Vc倍され、積算器45でV2と積算される。そこで、積算器の出力をV5とすると
V5=V2・2 (2台健全時) (7)
V5=V2 (1台故障時) (8)
となる。そこで、V3は
となる。そこで、図6のV3のグラフは2台健全時(実線)、1台故障時(破線)でそれぞれ図示のようになる。
【0043】
図3において、充電上限値算出回路37から充電制御回路51に出力される充電上限値V3は、上記の(9)(10)式に示すように、現在動作中のAC−DCコンバータ容量のうち、負荷電流に相当する電力から現在の充電電流に相当する電力を差し引いた残りの容量に比例した値となる。そこで、この上限値V3をバックアップ電源6aにおける充電動作の指令値として用いることにより、AC−DCコンバータの容量を定格まで使用した急速充電が可能になる。
【0044】
充電回路の動作は、以下のごとくである。充電上限値算出回路37により算出したV3が充電制御回路51に入力される。また、電池モニタ49からは電池電圧、電流、温度から電池残容量が算出され、充電制御回路51に入力される。そこで、充電制御回路51では、V3を上限として、電池残容量に応じた充電電流指令値を設定し、この指令値を動作モード切り替え回路52に出力する。動作モード切り替え回路52では、停電検出回路7の出力により動作を切り替えるが、停電検出回路7で停電を検出しない場合には、充電あるいは待機状態が選択される。充電状態では双方向DC−DCコンバータ5を動作させ、充電電流指令値に従ったパルスが双方向DC−DCコンバータ5に入力される。
【0045】
本方式は負荷13の増加に応じてV3が減少するためAC−DCコンバータの容量を超えて充電することがなく、AC−DCコンバータが1台故障した際にもV3は速やかに実線から破線になることで、充電電流を抑制し、AC−DCコンバータへの過負荷の恐れを回避するとともに、負荷13への給電を阻害することがない。
【0046】
次に、バックアップ電源における逆流検出機能について述べる。図1において、万が一双方向DC−DCコンバータ5の故障や、平滑キャパシタ8bの短絡事故により、バックアップ電源6aの内部において直流ライン20、および21が短絡した場合には、図3の電流検出手段19bと逆流検出保護回路18bにより双方向DC−DCコンバータ5から直流ライン21の方向に流れる逆流電流、すなわち、充電方向の電流を検出する。そして、充電状態においては、充電電流指令値相当のV3よりも大きな値になった場合にはパワーMOSFET9bを速やかにオフする。また、待機状態や放電状態の場合には、逆流を検出した時点でパワーMOSFET9bをオフする。この動作によりバックアップ電源6aは負荷13から切り離される。
【0047】
次に、バックアップ電源の放電制御回路の動作を説明する。バックアップ電源は図1における停電検出回路7が商用交流電源1の停電、あるいは、直流ライン20、21間の電圧の低下を検出することにより動作を開始する。まず、停電検出回路7は、ACプラグ14cおよびACコネクタ15cにより商用交流電源1に接続されており、この商用交流電源1が瞬停、あるいは低下、周波数異常などにより予め定めた範囲をはずれたことを検出する。一方、停電検出回路7はDCライン20とDCライン21間にも接続されており、この電圧が予め定めた範囲、たとえば定格電圧の±10%を超える値になった場合に異常検出する。
【0048】
停電検出回路7が停電あるいは異常検出した際には、図3において、動作モード切り替え回路52を放電制御に切り替える。このときには、放電制御回路50から動作モード切り替え回路52に入力された駆動信号が双方向DC−DCコンバータ5に出力される。もちろん、充電制御回路51からの駆動信号は動作モード切り替え回路52で遮断され双方向DC−DCコンバータ5は充電動作は行わず、放電動作をおこなう。
【0049】
この放電動作においては、バックアップ電源は1台で放電動作をおこなう場合と、複数台のバックアップ電源が同時に放電動作する場合があり、それぞれの場合について動作を説明する。
【0050】
まず、バックアップ電源が1台の場合であるが、このときには、図3の放電制御回路50において、バックアップ電源電流シェア信号線23には他のバックアップ電源は接続されず、23は開放状態にある。そこで、電流誤差増幅器30bの入力は同じ電位となり、電流誤差増幅器30bの出力は0である。そこで、放電制御回路50では実質的に電圧誤差増幅制御のみがおこなわれる。この制御は、双方向DC−DCコンバータ5の出力側にある電圧検出手段48の出力をフィードバック電圧として電圧誤差増幅器27bに入力し、電圧指令値28bと比較する。そして、その誤差を増幅してコンパレータ26bで三角波発生手段32bと比較し、電圧誤差に応じたパルス列を出力し、動作モード切り替え回路52を通過して双方向DC−DCコンバータ5の内部のスイッチング素子を駆動するものである。なお、双方向DC−DCコンバータ5の内部の動作は図4を用いて後述する。
【0051】
次に、バックアップ電源が複数台の場合には、電流誤差増幅の部分が1台の場合と異なる。電流検出手段36により検出されたバックアップ電源6aの出力電流は、電流検出回路35bに入力され電圧値に変換される。そしてその出力はダイオード31bのアノード側に印加される。このとき、バックアップ電源電流シェア信号線23の電圧が仮に電流検出回路35bの出力電圧よりも低いとすると、ダイオード31bが導通してバックアップ電源電流シェア信号線23にはバックアップ電源6aの出力電流に比例した電圧となる。このとき、電流誤差増幅器30bの出力は0である。しかし、バックアップ電源電流シェア信号線23の電圧が電流検出回路35bの出力電圧よりも高い場合には、ダイオード31bは非導通である。このとき、バックアップ電源電流シェア信号線23にバックアップ電源6aよりも大きな電流を出力している他のバックアップ電源の出力電流値に比例した電圧が印加されていることになる。そこで、電流誤差増幅器30bの出力はバックアップ電源電流シェア信号線23の電圧とバックアップ電源6aの電流の差に比例した値となり、この誤差分が電圧指令値28bに加算されることになる。電圧誤差増幅器27bは、基本的には電圧指令値28bの値とバックアップ電源6aの出力電圧フィードバック値を比較して誤差増幅し、コンパレータ26bで三角波発生手段32bの出力と比較することにより、電圧誤差に応じたパルスを発生し、このパルスを双方向DC−DCコンバータ5内の半導体スイッチング素子に印加することにより、バックアップ電源6aの出力電圧を電圧指令値28bの出力に合致させる動作をするが、電流誤差増幅器30bの出力が電圧指令値に加算されることにより、バックアップ電源6aの出力電圧はこれまでよりも若干上昇する方向に制御される。その結果として、バックアップ電源6aの出力電流は上昇し、他のバックアップ電源の電流と釣り合いがとれる値に収束する。このようにして複数台のバックアップ電源の電流をバランスさせる制御が可能となる。
【0052】
本実施の形態においては、バックアップ電源電流シェア信号線23に、バックアップ電源のうち現在最も大きな電流を出力している電源の電流に比例した電圧がかかっているために、複数台のバックアップ電源のうち、二次電池が放電終止に達したバックアップ電源や、万が一故障したバックアップ電源は、自動的に複数台の電流バランス制御から解列され、負荷電圧変動が抑制されることが特徴である。したがって、複数台のバックアップ電源が放電中に1台が故障した場合においても、活線状態で装置から抜き取り、あるいは挿入しても負荷に影響を与えることがない。
【0053】
次に、図4の回路動作を説明する。図4は双方向DC−DCコンバータ5の一例として、放電時に昇圧チョッパ動作、充電時に降圧チョッパ動作をおこなうDC−DCコンバータである。
【0054】
まず、充電動作について述べる。充電時には、図4において、PチャネルパワーMOSFET54aをオン状態とした上で、パワーMOSFET55bをスイッチング動作させることにより二次電池4aを充電する。充電時には平滑キャパシタ8bの間には所定の電圧、たとえば48Vが印加されており、二次電池4aの端子電圧は満充電時においてもそれより低くなるように設定されている。パワーMOSFET55bがオンすると、平滑キャパシタ8bからパワーMOSFET55b、インダクタ56、PチャネルパワーMOSFET54a、平滑キャパシタ57aおよび二次電池4aのループが形成され平滑キャパシタ57aおよび二次電池4aを充電する。パワーMOSFET55bがオフすると、インダクタ56に蓄えられた励磁エネルギーがPチャネルパワーMOSFET54a、平滑キャパシタ57a、パワーMOSFET55aのボディダイオードを通る電流となって環流する。パワーMOSFET55bのオン時比率を制御することで、インダクタ56の電流平均値が二次電池4aの充電電流指令値と一致するように定電流充電制御することができる。平滑キャパシタ57aは二次電池4aに高周波のリプル電流を流すことによる劣化を抑制するために入れるリプル吸収用のキャパシタである。また、充電電流指令値は、前述のように充電上限値算出回路37により算出された充電電流の上限値と、電池モニタ49から入力される二次電池4aの状態から判断して充電制御回路51で決定される。また、充電時においては、パワーMOSFET55bのオフ時にパワーMOSFET55aをオンさせる、いわゆる同期整流をおこなってもよい。
【0055】
次に、放電動作について述べる。PチャネルパワーMOSFET54aをオン状態に保ち、パワーMOSFET55aをオンすると、二次電池4aからインダクタ56、パワーMOSFET55aを通る短絡電流が流れる。パワーMOSFET55aをオフすると、インダクタ56に蓄えられた励磁エネルギーは電流となってパワーMOSFET55bのボディダイオード、平滑キャパシタ8b、二次電池4aのルートで流れ、平滑キャパシタ8bを充電する。この電圧が所定の電圧になるように、前述の放電制御回路50でフィードバック制御をおこなう。この放電時においても、パワーMOSFET55bのボディダイオードに電流を流すことによる損失を軽減するために、この期間はパワーMOSFET55bをオンさせることもできる。
【0056】
次に、過電流時の動作について述べる。負荷13が短絡するなどの故障により、万が一、バックアップ電源で予め設定した過電流値を超過する場合においては、以下の電流垂下制御をおこなう。
【0057】
この場合には、電流垂下制御をおこなう。具体的には駆動回路53により、PチャネルパワーMOSFET54aオンオフ動作させる。PチャネルパワーMOSFET54aがオンしている際には、上記のとおり二次電池4aから電流が流れるが、PチャネルパワーMOSFET54aをオフすると、インダクタ56を流れていた電流はダイオード58を環流し二次電池4aは切り離される。そこで、このPチャネルパワーMOSFET54aをチョッピング動作させることで出力電圧を低下させ、出力電流を制限することができる。
【0058】
本実施の形態では、従来の昇圧タイプのDC−DCコンバータでは防止できない負荷短絡時においても上記のチョッピング動作による電流垂下制御をおこなうことによって二次電池4aやバックアップ電源の損傷を回避することが可能である。
【0059】
次に、図7および図8を用いて、本発明における第2の実施の形態について述べる。図7は図1において、AC−DCコンバータを3台、バックアップ電源2台を負荷13に接続した場合におけるバックアップ電源6aおよび6bの内部の充電上限値算出回路37とAC−DCコンバータ3a、3bおよび全く同じ形態のAC−DCコンバータ3cの接続を示した図である。
【0060】
また、図8は図7において、AC−DCコンバータ3台が健全な場合と、1台が故障した場合での負荷に対する各電圧の変化を表したグラフである。次に本実施の形態における動作を説明する。
【0061】
まず、図7において、全てのAC−DCコンバータが正常に動作している場合を想定する。このときにはAC−DCコンバータ3a、3bおよび3cの抵抗41にはすべてVcが印加される。この抵抗41はAC−DCコンバータ動作状態信号線24に接続され、バックアップ電源6aと6bの演算増幅器38に並列に入力される。抵抗41を流れる電流をIとすると
I=Vc/R1 (11)
であるから、バックアップ電源6aと6bの抵抗42に流れる電流I1は
そこで、
V1 =―1.5・Vc (13) (3台健全時)
となる。ここでAC−DCコンバータのうち1台が故障すると、
となって、この結果、V1は
V1=―Vc (15) (1台故障時)
となる。したがって、
V4=1.5・Vc (16) (3台健全時)
V4=Vc (17) (1台故障時)
V5=1.5・V2 (18) (3台健全時)
V5=V2 (19) (1台故障時)
である。そこで、充電電流が0とすると、V3は
V3=1.5(Vc−V2) (16) (3台健全時)
V3=Vc−V2 (17) (1台故障時)
となって、図8におけるV3のグラフが算出される。この値が充電電流上限値として各バックアップ電源の充電電流の制限に使用される。
【0062】
次に、本発明における第3の実施の形態について図9を使用して述べる。図9において、他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与している。その他、11eはコネクタである。図9は装置の電源部を示しており、装置側にコネクタ11aから11eが規則正しく並んでいる。そして、AC−DCコンバータ3a、AC−DCコンバータ3bがそれぞれコネクタ11a、11bに挿入される。一方、バックアップ電源6aとバックアップ電源6bはコネクタ11c、11dにそれぞれ接続される。AC−DCコンバータとバックアップ電源は同じ寸法であり、コネクタ11は共通に使用することが可能である。コネクタ11eは予備のコネクタであり、装置負荷が増加した際に使用する。この場合、AC−DCコンバータ3a、3bと同じAC−DCコンバータをコネクタ11eに接続すると装置の負荷容量が増加する。
【0063】
また、装置の負荷の増加ではなく、停電補償時間を標準設定値よりも増加させたい場合がある。この場合にはコネクタ11eにバックアップ電源6a、6bと同じバックアップ電源を接続することにより、負荷容量が同じ場合には停電補償時間をおよそ1.5倍に増加させることが可能となる。
【0064】
本実施の形態においては、以上述べたように、負荷の要求に応じてフレキシブルにAC−DCコンバータやバックアップ電源をユニットごとに増加させたり交換したりすることができるため、従来の装置よりフレキシビリティやスケーラビリティ(拡張性)に優れているということができる。
【0065】
次に、本発明における第4の実施の形態について図10を使用して説明する。図10において、他の図面と同じ構成要素には同じ記号を付与している。図10は図9と同じく、装置の電源部を示しており、装置側にコネクタ11aから11eが規則正しく並んでいる。そして、AC−DCコンバータ3a、AC−DCコンバータ3bがそれぞれコネクタ11a、11bに挿入される。一方、バックアップ電源6aとバックアップ電源6bはコネクタ11c、11dにそれぞれ接続される。コネクタ11eは予備のコネクタである。図10が図9と異なるのは、バックアップ電源6a、6bの横幅がAC−DCコンバータの2倍になっていることである。バックアップ電源をちょうど2倍のサイズとすることにより、AC−DCコンバータと隙間なく実装することが可能である。また、図9に示したバックアップ電源と比較すると、2倍以上の容量の二次電池を搭載することができる。さらに、図9に示したバックアップ電源との互換性もあることから、負荷に応じてバックアップ電源のサイズを選択することができることが特徴である。
【0066】
本発明における第5の実施の形態について、図1と図11を用いて説明する。
図11はバックアップ電源の立ち上げ手順を示す図であって、コンデンサ電圧Vcout、パワーMOSFET9bゲート電圧、およびバックアップ電源の動作モードの時間変化を示している。
【0067】
本実施の形態では、装置に挿入されたバックアップ電源6aの立ち上げ手順について説明する。まず、図1において、バックアップ電源6aを装置に組み込む場合には、物理的にコネクタ10cをコネクタ11cに差込み、固定する。次に、ACプラグ14cをACコネクタ15cに接続する。このときには、まだバックアップ電源は動作していないため、図1のパワーMOSFET9bはオフ状態である。この状態が図11における停止状態である。次に、二次電池4aから放電回路を動作させ、平滑キャパシタ8bを充電する。これにより、平滑キャパシタ8bは所定の電圧である48Vまで充電される。次に、パワーMOSFET9bのゲート電圧を図示のように徐々に上昇させ、パワーMOSFET9bを極めてゆっくりとオンさせる。このときには、電流源によりパワーMOSFET9bのゲートに微小電流を流し込む方法が有効である。パワーMOSFET9bが完全にオンした時点で、充電モードに移り、バックアップ電源は二次電池4aを充電し、万が一の停電に備える。
【0068】
本実施の形態によれば、バックアップ電源の挿入時に、平滑キャパシタの初充電電流を負荷側からとらず、バックアップ電源の二次電池から予め充電することにより、挿入時の負荷電圧変動を抑制することが可能である。
【0069】
次に、本発明における第6の実施の形態について、図12を用いて説明する。
図12は、本発明における双方向DC−DCコンバータ5の一形態を示した回路図である。図12において、他の図面と同じ構成要素には同じ記号を付与している。その他、図12において、55c、55dはパワーMOSFETである。
【0070】
図12において、二次電池4aが双方向DC−DCコンバータ5内部の平滑キャパシタ57aの両端に接続される。平滑キャパシタ57aの両端は、直列接続されたパワーMOSFET55d、55cに接続される。パワーMOSFET55cとパワーMOSFET55dの中点はインダクタ56に接続される。インダクタ56は双方向DC−DCコンバータ5外部の平滑キャパシタ8bに接続され、この接続点に電圧検出手段48が接続される。また、平滑キャパシタ8bの負極側とパワーMOSFET55cの負極側が接続され、その間に電流検出手段36が接続される。また、駆動回路53がパワーMOSFET55c、55dのゲートに接続される。双方向DC−DCコンバータ5外部の制御回路47に電流検出手段36、電圧検出手段48、駆動回路53がそれぞれ接続される。
【0071】
次に、図12の動作を説明する。まず、条件として、二次電池4aの端子電圧は放電終止時においてもVcoutより高く設定する。そして、充電時には駆動回路53からパワーMOSFET55cをオンオフさせるパルス信号を出力する。パワーMOSFET55cがオンすると、平滑キャパシタ8bからインダクタ56に電流が流れる。パワーMOSFET55cをオフすると、インダクタ56に蓄えられた励磁エネルギーが電流となってパワーMOSFET55dのボディダイオードを通過して平滑キャパシタ57aおよび二次電池4aを充電する。この動作を繰り返すことにより、インダクタ56に流れる電流平均値を適切にコントロールし、二次電池4aを充電する。
【0072】
一方、停電発生時には、制御回路47から放電信号が駆動回路を通して送られる。このときには、パワーMOSFET55dがオンオフして二次電池4aから放電させ、出力電圧Vcoutを一定に保つ制御をする。パワーMOSFET55dがオンすると、二次電池4aからパワーMOSFET55dを通してインダクタ56、平滑キャパシタ8bに放電電流が流れる。パワーMOSFET55dをオフすると、インダクタ56を流れていた電流がパワーMOSFET55cのボディダイオードを通して環流する。この動作を繰り返し、パワーMOSFET55dのオン時比率をコントロールすることにより、平滑キャパシタ8bの電圧Vcoutを一定に制御することが可能である。また、この場合には負荷短絡時においてもパワーMOSFET55dのオン時比率の制御のみで電流垂下制御を行うことが可能である。なお、上記の動作でパワーMOSFETのボディダイオードを流れる期間に該当するパワーMOSFETをオンすることによってボディダイオードの損失を低減する同期整流を行うことも可能である。
【0073】
次に、本発明における第7の実施の形態について、図13をもちいて説明する。図13はバックアップ電源内の双方向DC−DCコンバータ5の一構成を示した図であり、2系統の二次電池を有する電源を示している。他の図面と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図13において、4bは二次電池、57bは平滑キャパシタ、54b、54c、54dはPチャネルパワーMOSFETである。図13は図4を基本としているため、接続関係や動作で第1の実施の形態と異なる部分についてのみ以下に述べる。
【0074】
まず、接続関係は、図4に対し、図13ではPチャネルパワーMOSFET54aのソースと平滑キャパシタ57aの間にPチャネルパワーMOSFET54bが挿入される。その向きは、PチャネルパワーMOSFET54aのソースとPチャネルパワーMOSFET54dのソースが接続される向きである。また、二次電池4bと平滑キャパシタ57bが接続され、二次電池4aの負極側が接続される。平滑キャパシタ57bの正極側とダイオード58のカソードの間に、PチャネルパワーMOSFET54c、54dが、ソース同士が接続され、逆直列に接続される。
【0075】
次に、動作について述べる。充電時には、基本的にPチャネルパワーMOSFET54a、54b、54c、54dはすべてオン状態となり、パワーMOSFET55bのオン時比率制御によってインダクタ56に流れる電流をコントロールすることにより、その電流を二次電池4aおよび4bに等しく分流させて充電させる。ここで、万が一、二次電池4aを構成する複数の電池セルのうち1つが短絡故障を起こしたと仮定すると、二次電池4aの電圧の方が二次電池4bの電圧よりも低下し、充電電流が均等にならないばかりでなく、二次電池4bと二次電池4aの間に横流が発生する。そこで、このときには電池モニタ49で二次電池4aの電圧低下を検出し、PチャネルパワーMOSFET54a、54bをオフさせる。これにより、二次電池4aはシステムから解列され、バックアップ電源6aは半分の容量である二次電池4bのみを用いて充電および放電をおこなう。これはバックアップ電源の縮退運転であると位置付けることができる。
【0076】
また、このとき、二次電池4aはPチャネルパワーMOSFET54a、54bによりシステムから完全に離脱しているため、健全な二次電池4bによってバックアップ電源の停電補償機能を保ったまま、二次電池4aのみを新しい二次電池と交換することが可能である。
【0077】
本実施の形態においては、二次電池を2系列に分けることが特徴であり、これにより、二次電池セルの短絡故障において縮退モードでの運転が可能であるばかりでなく、無停止で故障した二次電池のみを交換することが可能である。
【0078】
次に、本発明における第8の実施の形態について、図14をもちいて説明する。図14はマルチ出力コンバータ構成のAC−DCコンバータに活線挿抜機能付きバックアップ電源を適用した場合の構成図である。図14において、他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図14において、59a、59b、59c、59dは直流出力ライン、67はマルチ出力DC−DCコンバータである。図14の接続は図1を基本としている。図14が図1と異なる点について以下に述べる。図14において、パワーMOSFET9aのドレインと平滑キャパシタ8aの負極側の間にマルチ出力DC−DCコンバータ67が接続される。マルチ出力DC−DCコンバータ67の出力は、コネクタ10a、コネクタ11aを介して負荷13と接続されており、そのうち+12Vは直流出力ライン59a、+5Vは直流出力ライン59b、+3.3Vは直流出力ライン59c、直流出力ライン59dはグランドラインである。AC−DCコンバータ3bもAC−DCコンバータ3aと同じ構成であり、同様にコネクタ10b、11bを介して負荷13に接続される。
【0079】
図14の動作について以下に述べる。マルチ出力DC−DCコンバータ67の入力電圧である48Vは他のAC−DCコンバータ、およびバックアップ電源6a、6bと接続されている。これら複数のAC−DCコンバータは電流シェア制御により、12V、5V、3.3Vのそれぞれにおいて、各AC−DCコンバータが出力する電流をバランスさせている。この制御は図2に記載した制御と同じである。
【0080】
商用交流電源1が停電した場合には、バックアップ電源内部の停電検出回路7により停電を検出し、バックアップ電源側から48Vを給電し、マルチ出力DC−DCコンバータの入力電圧を維持する。これにより、マルチ出力DC−DCコンバータの出力である12V、5V、3.3Vはすべて停電に影響されず負荷13に供給を続けることが可能である。
【0081】
次に、本発明における第9の実施の形態について、図15をもちいて説明する。図15は情報処理装置の外部に電源のスイッチを設け、負荷から操作する場合の構成について示している。図15において、他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図15において、64はスイッチ手段である。
【0082】
図15においては、情報処理装置2の外部にスイッチ手段64があり、商用交流電源1と情報処理装置2の間に挿入される。
【0083】
次に動作を説明する。まず、情報処理装置2を起動する場合には、スイッチ手段64をマニュアルで操作する。これによりAC−DCコンバータ3a、3bを介して負荷13に電力が供給され、負荷13は動作を開始する。次に、負荷13をオフさせるときには、負荷13側にあるスイッチ手段を操作することにより負荷13をシャットダウンさせる。このとき、負荷13の動作状態はAC−DCコンバータ3a、3bおよびバックアップ電源6aに伝達されており、シャットダウン以前に停電が発生した場合にはバックアップ電源6aが動作して負荷13に電力を供給する。負荷13のシャットダウンが完了すると、負荷13からAC−DCコンバータ3a、3bおよびバックアップ電源6aに対して出されている信号が変化する。そして、スイッチ手段64に対して負荷13からオフ信号が出力され負荷13への給電は切断される。バックアップ電源6aは負荷13の状態を把握しているので、このときスイッチ手段64がオフして停電状態になっても動作しない。
【0084】
一方、不用意にスイッチ手段64をオフした場合にはバックアップ電源が動作してシステムを保護することができるため、ヒューマンエラー防止策としても有効である。
【0085】
このように、本実施の形態においては、負荷の状態を監視することで、バックアップ電源の動作/不動作を判定することが可能である。
【0086】
次に、本発明における第10の実施の形態について、図16を用いて説明する。図16は図15と同様に、情報処理装置の外部に電源のスイッチを設け、負荷から操作する場合の構成について示している。図16において、他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図16において、65はサーバである。本実施の形態において図15と異なる点は、外部にサーバ65があり、サーバ65と負荷13が接続され、サーバ65とスイッチ手段64が接続される点である。
【0087】
次に動作を説明する。本実施例において、負荷13に動作/停止の命令を送るのはサーバ65である。まず、情報処理装置2を起動する場合には、サーバ65からスイッチ手段64を操作する。これによりAC−DCコンバータ3a、3bを介して負荷13に電力が供給され、負荷13は動作を開始する。次に、負荷13をオフさせるときには、サーバから負荷13にシャットダウン信号を送ることによって、負荷13をシャットダウンさせる。このとき、負荷13の動作状態はAC−DCコンバータ3a、3bおよびバックアップ電源6aに伝達されており、シャットダウン以前に停電が発生した場合にはバックアップ電源6aが動作して負荷13に電力を供給する。負荷13のシャットダウンが完了すると、負荷13からAC−DCコンバータ3a、3bおよびバックアップ電源6aに対して出されている信号が変化する。そして、サーバ65は負荷13のシャットダウンを認識した後、スイッチ手段64に対してサーバ65からオフ信号を出力し、負荷13への給電を切断する。バックアップ電源6aは負荷13の状態を把握しているので、このときスイッチ手段64がオフして停電状態になっても動作しない。
【0088】
このように、本実施の形態においても、負荷の状態を監視することで、バックアップ電源の動作/不動作を判定することが可能である。
【0089】
次に、本発明における第11の実施の形態について、図17をもちいて説明する。図17は情報処理装置の電源と負荷の関係を示しており、負荷と電源の状態による電力需給の方向を示した図である。図17においては他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与した。図17の接続関係は、図1と同じである。なお、図17の電源、負荷の接続関係は電力需給ラインのみを示しているため、バックアップ電源6a、6bは商用交流電源1には接続されていない。
【0090】
図17(a)は軽負荷時の電力需給をあらわしており、商用交流電源1からAC−DCコンバータ3a、3bを通して負荷13に給電される一方、AC−DCコンバータ3a、3bからバックアップ電源6a、6b内の二次電池を充電する。
【0091】
次に、図17(b)はピーク負荷時の電力需給を示しており、このときには商用交流電源1からAC−DCコンバータ3a、3bを通して負荷13に電力供給される一方で、バックアップ電源6a、6bから放電する。この動作をピークカットと称する。これにより、ピーク負荷時におけるAC−DCコンバータ3a、3bの負担は、ピークカット動作を行わない場合よりも軽くてすむ。このため、ピーク負荷の出現度合いが決まっている負荷に対しては、AC−DCコンバータの定格電力をピーク負荷時の電力よりも下げることが可能となる。この結果、AC−DCコンバータの容量が下げられ、体積の低減や、低コスト化ができる。
【0092】
また、(c)は停電時またはAC−DCコンバータ故障時の動作を表しており、この動作は本発明における第1の実施の形態において説明した内容と同じである。すなわち、商用交流電源1が故障した際には、バックアップ電源6a、6bから負荷13に放電し、電力を供給することができる。また、AC−DCコンバータは多重化構成をとっており、たとえばAC−DCコンバータ3aのみが故障してもAC−DCコンバータ3bから給電することで負荷13は維持されるが、AC−DCコンバータ3bも故障した場合でも、バックアップ電源6a、6bから放電することにより負荷13への電力を維持することができる。
【0093】
また、本実施の形態においては、(b)のピーク負荷時にはバックアップ電源6aのみからピーク電流分を補償し、バックアップ電源6bを停止させておき、(c)の停電時においてはバックアップ電源6a、6bから電力を給電することでも可能である。ピークカット動作は、負荷の状態に応じて(a)と(b)の状態を頻繁に繰り返すため、万が一、ピーク負荷がある程度連続し、バックアップ電源6aの内部の二次電池残量が低下しているときに停電した場合、十分な停電バックアップ時間が保てないとシステムとして成立しない。しかし、このようにピークカットを常にAC−DCコンバータ6aのみに分担させ、バックアップ電源6bを停電待機させることによって、この問題を解決することができる。
【0094】
次に、本発明における第12の実施の形態について、図18をもちいて説明する。図18はAC−DCコンバータ2台とバックアップ電源2台の接続形態を表した図であり、本発明における第8の実施の形態で説明した図14をベースとしている。図18においては他の図と同じ構成要素には同じ記号を付与した。その他、図18において、68は直流ライン、69a、69b、70a、70bは切換手段である。図18の接続関係は、ほぼ図14と同じであるが、図14の直流ライン20に相当する直流系統が2系統となり、直流ライン20と直流ライン68が並列になっている。また、AC−DCコンバータ3aにおいては、切換手段69aがパワーMOSFET9aのドレインに接続され、直流ライン20と68に選択接続される。同様にAC−DCコンバータ3bにおいても、切換手段69bが直流ライン20と68に選択接続される。一方、バックアップ電源6aにおいては、切換手段70aが直流ライン20と直流ライン68に選択接続される。また、バックアップ電源6bにおいては、切換手段70bが直流ライン20と直流ライン68に選択接続される。
【0095】
次に本発明の動作を説明する。AC−DCコンバータ3aの切換手段69aは直流ライン20に接続される。またAC−DCコンバータ3bの切換手段69bは直流ライン68に接続されるように設定される。一方、バックアップ電源6aの切換手段は直流ライン20に接続されるように設定されており、バックアップ電源6bの切換手段は直流ライン68に接続されるように設定されている。
【0096】
そこで、直流ライン20にはAC−DCコンバータ3aとバックアップ電源6aが接続され、これとは異なる直流ライン68にはAC−DCコンバータ3bとバックアップ電源3bが接続されることになる。
【0097】
万が一、直流ライン20が直流ライン21と短絡事故を起こした際には、AC−DCコンバータ3aは故障状態となり、出力が出せなくなる。しかし、このようなときでも、直流ライン68に接続されているAC−DCコンバータ3bとバックアップ電源6bは健全であることから、負荷13に対してパワーを供給しつづけることが可能である。また、この故障時には、バックアップ電源3aでは停電を検出し動作するが、過電流状態となる。このときには速やかに切換手段70aを直流ライン68側に切り替えることにより、バックアップの継続が可能である。
【0098】
このように、本実施における形態の構成のように直流ラインを2系統に分割することにより、直流ラインの短絡時においても負荷に与える影響を極力小さくし、システムダウンを回避することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バックアップ電源の並列冗長運転が可能になり、システムの信頼性が向上する。すなわち、バックアップ電源の内部の二次電池や他の部品の保守交換をおこなう際には、バックアップ電源を1台ずつ活線挿抜することによって、 システムの停電補償機能を保ったまま、負荷無停止・無瞬断での交換作業ができる。
【0100】
また、本発明によれば、AC−DCコンバータとバックアップ電源のコネクタを同じ仕様にしているため、システムの拡張にともない負荷が増加する際においても、AC−DCコンバータやバックアップ電源を極めて容易に増設することができ、このときに負荷を停止する必要がない。
【0101】
また、本発明においては電流シェア制御をおこなっていることにより、バックアップ時には複数台のバックアップ電源から同じ電流が負荷に出力されるため、バックアップ電源の負担が同じになり、負荷集中によるバックアップ電源の劣化の心配がない。また、1台のバックアップ電源が万が一故障した際には、まず電流シェア制御から離れ、バックアップ電源の出力側に設けたスイッチ手段により完全に系統から離脱することにより、負荷に影響を与えることがない。
【0102】
さらに、バックアップ電源の充電に関しては、AC−DCコンバータの容量と負荷の差分を充電電流指令値の上限値に設定することにより、許容範囲内で最速の急速充電が可能となる。このとき万が一AC−DCコンバータが故障した場合には、故障を検出して充電電流を低下させるので、過負荷になる心配がない。このようにして速やかに次の停電に備えることができるため、システムの信頼性が向上する。
【0103】
また、ピークカット制御をおこなうことにより、ピーク負荷に対してはバックアップ電源からピーク電流分を補償することができ、AC−DCコンバータの定格容量を下げることが可能であり、この結果、コスト、体積を低減することができる。
【0104】
また、本発明で述べたバックアップ電源の双方向DC−DCコンバータは非常に簡単な構成であって低コスト化が実現できるうえ、負荷短絡の際にも二次電池からの電流を制限する電流垂下回路を備え、過電流による電源あるいは負荷の損傷を未然に防止することができる。
【0105】
また、本発明のバックアップ電源挿入方法は、二次電池から出力側キャパシタを充電したあとでスイッチ手段を緩やかにターンオンさせシステムに接続する方法であり、これにより負荷に与える影響が極めて小さく、信頼性が向上する。
【0106】
本発明では二次電池を2系統用いた双方向DC−DCコンバータも提案しており、これにより二次電池が故障した際の信頼性が向上するほか、二次電池の交換も容易におこなえる。本発明においては、装置の外部にスイッチ手段を置いてスケジュール管理を行う場合においても、バックアップ電源の動作をスケジュールに同期して切り替えることにより、無駄な放電や誤操作に対するシステムダウンの心配がない。
【0107】
また、本発明で述べた直流ラインを多重化することにより、直流ラインの短絡故障によるシステムダウンを回避することができ、システムの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるAC−DCコンバータの制御回路ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるバックアップ電源の制御回路ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における双方向DC−DCコンバータの回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における充電上限値算出回路の等価接続図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における負荷率と各部電圧との関係を示す特性図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における充電上限値算出回路の等価接続図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における負荷率と各部電圧との関係を示す特性図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の実装配置図である。
【図10】本発明における第4の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の実装配置図である。
【図11】本発明における第5の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の立ち上げ手順を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における双方向DC−DCコンバータの回路図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態における双方向DC−DCコンバータの回路図である。
【図14】本発明における第8の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の構成図である。
【図15】本発明における第9の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の構成図である。
【図16】本発明における第10の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の構成図である。
【図17】本発明における第11の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の動作を説明する図である。
【図18】本発明における第12の実施の形態を示す活線挿抜機能付きバックアップ電源の構成図である。
【図19】従来の装置内蔵バックアップ電源の構成を示す構成図である。
【図20】従来の装置内蔵バックアップ電源の動作形態を示す図である。
【符号の説明】
1…商用交流電源、
2…情報処理装置、
3a、3b、3c…AC−DCコンバータ、
4a、4bは二次電池、
5…双方向DC−DCコンバータ、
6a、6b…バックアップ電源、
7…停電検出回路、
8a、8b…平滑キャパシタ、
9a、9b…パワーMOSFET、
10a、10b、10c、10d…コネクタ、
11a、11b、11c、11d、11e…コネクタ、
12…DC−DCコンバータ、
13…負荷
14a、14b、14c、14d…ACプラグ、
15a、15b、15c、15d…ACコネクタ、
16…力率改善回路、
17…出力制御回路、
18a、18b…逆流検出保護回路、
19a、19b…電流検出手段、
20、21…直流ライン、
22…AC−DCコンバータ電流シェア信号線、
23…バックアップ電源電流シェア信号線、
24…AC−DCコンバータ動作状態信号線、
25…動作状態判定回路、
26a、26b…コンパレータ、
27a、27b…電圧誤差増幅器、
28a、28b…電圧指令値、
29a、29b…加算器、
30a、30b…電流誤差増幅器、
31a、31b…ダイオード、
32a、32b…三角波発生手段、
33…電圧基準値、
34…コンパレータ、
35a、35b…電流検出回路、
36…電流検出手段、
37…充電上限値算出回路、
38、39…演算増幅器、
40…減算器、
41、42…抵抗、
43…正負反転手段、
44…ゲイン、
45…積算器、
46…制御回路、
47…制御回路、
48…電圧検出手段、
49…電池モニタ、
50…放電制御回路、
51…充電制御回路、
52…動作モード切り替え回路、
53…駆動回路、
54a、54b、54c、54d…PチャネルパワーMOSFET、
55a、55b、55c、55d…パワーMOSFET、
56…インダクタ、
57a、57b…平滑キャパシタ、
58…ダイオード、
59a、59b、59c、59d…直流出力ライン、
60…AC−DCコンバータ、
61…バランス制御部、
62…充電回路、
63…DC−DCコンバータ、
64…スイッチ手段、
65…サーバ、
66…二次電池、
67…マルチ出力DC−DCコンバータ、
68…直流ライン、
69a、69b、70a、70b…切換手段。
Claims (16)
- 商用交流電源から受けた交流を直流に変換して負荷が接続される直流ラインに出力するAC−DCコンバータをバックアップするバックアップ電源であって、
二次電池と、該二次電池に一端が接続された双方向DC−DCコンバータと、該双方向DC−DCコンバータの他端を前記直流ラインに接続する挿抜可能なコネクタと、前記直流ラインから前記双方向DC−DCコンバータを介して前記二次電池を充電する充電電流を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、電流シェア制御線から入力される前記AC−DCコンバータの負荷電流信号に基づいて前記負荷電力を算出し、前記AC−DCコンバータの定格容量から前記負荷電力を差し引いた電力に対応する値に自己のバックアップ電源の充電電流の上限を制限する電流抑制手段を備え、前記商用電源の停電時或いは前記AC−DCコンバータの動作停止時に前記双方向DC−DCコンバータを介して前記二次電池から前記負荷に電力を供給することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1項において、
前記双方向DC−DCコンバータは、チョッパ回路で形成され、前記二次電池の端子電圧よりも前記直流ライン側が高電圧のとき、前記チョッパ回路を降圧チョッパ動作させて前記直流ライン側から前記二次電池を充電し、前記商用電源の停電時或いは前記AC−DCコンバータの動作停止時のとき、前記チョッパ回路を昇圧チョッパ動作させて前記二次電池から前記負荷に電力を供給することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項2において、
前記制御手段は、前記AC−DCコンバータの容量から前記負荷の負荷電力を差し引いた電力に対応する値に前記充電電流の上限を制限する電流抑制手段を備え、
該電流抑制手段は、前記二次電池の正極側と前記チョッパ回路を構成するインダクタの間に電流制限用スイッチ手段を挿入し、前記二次電池の負極側にアノードが接続され、前記インダクタと前記電流制限用スイッチ手段の接続点にカソードが接続されるダイオードからなる回路であることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記二次電池は2系統に分離されており、それぞれの二次電池が電池スイッチ手段を介して前記双方向DC−DCコンバータに接続されるとともに、前記二次電池を系統ごとに挿抜することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバックアップ電源であって、
前記AC−DCコンバータは、DC出力側に接続されるDC−DCコンバータを有し、
前記AC−DCコンバータと前記DC−DCコンバータを一体としたコンバータがコネクタを介して前記直流ラインに挿抜可能に接続され、前記コンバータの中間のDCラインが他のコンバータと共通接続されてなり、該DCラインに少なくとも1台接続して用いられるバックアップ電源。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバックアップ電源であって、
前記AC−DCコンバータは、DC出力側に接続されるDC−DCコンバータを有し、前記AC−DCコンバータと前記DC−DCコンバータを一体としたコンバータがコネクタを介して前記直流ラインに挿抜可能に接続され、前記コンバータ2台の中間のDCラインに切換手段を介してそれぞれ別系統で接続して用いることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記バックアップ電源の外部に商用交流電源のオンオフを制御するACスイッチ手段を有し、前記負荷からこのACスイッチ手段のオンオフを制御するとともに、前記負荷から前記バックアップ電源に送られる信号により前記バックアップ電源の動作要否を判断することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記バックアップ電源の外部に商用交流電源のオンオフを制御するACスイッチ手段とサーバを有し、前記サーバから前記ACスイッチ手段のオンオフを制御するとともに、前記サーバから前記負荷を介して前記バックアップ電源に送られる信号により前記バックアップ電源の動作要否を判断することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至8のいずれか1項において、
前記バックアップ電源は前記負荷の電流が所定の値よりも増加した際には前記バックアップ電源から負荷に電流を供給するピークカット機能を持つことを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至9のいずれか1項において、
前記バックアップ電源は、逆流検出器と、既定の充電電流以上の電流が流入することを検出して、前記バックアップ電源を他の前記AC−DCコンバータや前記負荷から切り離す手段を設けることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至10のいずれか1項において、
複数のバックアップ電源を有し、前記バックアップ電源から前記負荷に流れる電流をバランスさせる手段を有することを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至11のいずれか1項において、
前記バックアップ電源の前記コネクタの挿入時には、前記コネクタに接続されるスイッチ手段を切った状態で挿入し、前記バックアップ電源内部の出力側電荷蓄積手段を前記バックアップ電源内の前記二次電池で充電し、前記スイッチ手段の電圧が前記負荷側の電圧とほぼ同じになったことを検出して前記スイッチ手段をオンすることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至12のいずれか1項において、
前記AC−DCコンバータと前記バックアップ電源のコネクタを共通とすることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至13のいずれか1項において、
前記AC−DCコンバータと前記バックアップ電源の寸法は同一であることを特徴とするバックアップ電源。 - 請求項1乃至14のいずれか1項において、
前記バックアップ電源の縦、横、高さの寸法のうち2つを前記AC−DCコンバータ同一寸法とし、他の1つを整数倍にすることを特徴とするバックアップ電源。 - 商用交流電源から受けた交流を直流に変換する電源回路と、前記電源回路をバックアップするバックアップ電源とを備え、前記バックアップ電源は、請求項1に記載のバックアップ電源であることを特徴とする電源装置。
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