JP2008306806A - 電源システム - Google Patents

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尊久 正代
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明宏 宮坂
Akira Yamashita
明 山下
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Abstract

【課題】放電可能なエネルギーを余すことなく負荷へ給電し、直流電源の過電流放電を防止するバックアップ電源システムを提供すること。
【解決手段】組電池1と、複数の放電器4を並列接続してなる組放電器7とを有し、組電池1が出力する電力を、組放電器7を介して負荷5に供給する電源システムにおいて、負荷5の所要電力をPとし、組放電器7の組数をsとし、Pをsで割り、自然数であるtで割って得た値をRとしたとき、組放電器7は、出力上限値WmaxがR以上である放電器4を、tに自然数であるuを加算した台数だけ並列接続して構成され、組電池1の最大許容電流をImaxとし、放電器4がWmaxの電力を出力するときの、放電器4の効率と組電池1の電圧との積の最小値を(η×V)minとしたとき、tとuとが、Imax ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)minを満たすことを特徴とする電源システムを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は電源システムに関し、特に、直流電源が出力する電力を、放電器を介して負荷へ供給する電源システムに関する。
一般に、直流負荷装置へ電力を供給する電源システムでは、商用交流電力を受け、直流48Vなどの直流電力を出力する整流器が用いられている。さらに、商用電力が停電した場合でも負荷装置への給電を継続するために、蓄電池と、蓄電池を充電するための充電器と、放電器とを備える場合がある。その場合に、蓄電池を直流電源システムに適用する場合には、通常、単セルと呼ばれる1本の蓄電池を複数個直列にしたものを1つ以上並列接続した組電池を用いる。整流装置、蓄電池、充電器、放電器を組合わせた直流電源システムを図4に示す。
図4において、商用電源6の交流電力は整流器2に供給され、整流器2は交流電力を所定の直流電力に変換して負荷5へ供給している。組電池1は、複数の蓄電池を組み合わせて構成され、商用電源6が有効であるときは、整流器2と充電器3を介し、充電電路8を通じて充電され、商用電源6が停電のとき複数の放電器4を介して負荷5への放電を行う。
放電器4は、電池電圧が負荷の電圧許容範囲を上回るときは内蔵するコンバータによる降圧を行い(降圧動作)、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスし(バイパス動作)、許容範囲を下回るときはコンバータによる昇圧を行う(昇圧動作)。
このような直流電源システムでは、商用電源停止時には整流器は停止し、負荷への電力供給は蓄電池から放電器を介して行うため蓄電池だけでなく放電器の信頼性がシステムの信頼性に大きく影響する。
通常、放電器は複数台を並列搭載して所要容量を確保するが、放電器の故障時にも放電を継続するため、放電器を1台余分に搭載して冗長構成とする。
下記特許文献1、2には、電源を冗長構成とする電源システムが記載され、特許文献1には、電源の冗長構成回路において電圧検出により動作するスイッチを設けることが記載され、特許文献2には、制御ユニットの電源部をN+1の冗長化構成とし、スイッチにより分流することが記載されている。
特開平8−65918号公報 特開平8−126227号公報
<放電電流の偏りによるバックアップ時間縮減の問題>
図4のようなバックアップ電源システムにおいては、例えば、定格
1.2Vのニッケル水素蓄電池セル(単セル定格電圧 1.2V、定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V、最大許容電流 120A)を 40 セル直列接続して定格電圧 48Vの組電池1を構成し、これを1系(下記組電池に相当)とし、2系を搭載する。さらに、商用電源6からの出力によって組電池1の間欠充電を行うための充電器3、電池電圧を負荷の電圧許容範囲に収めるための放電器4を備える。2つの組電池1が、充電器3を介し、充電電路8を通じて整流器2の出力によって充電され、複数の放電器4を介して負荷5へ電力を供給するようになっている。
放電器4は、電池電圧が負荷5の電圧許容範囲を上回るときは内蔵するコンバータによる降圧を行い(降圧モード)、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスし(バイパスモード)、許容範囲を下回るときはコンバータによる昇圧を行う(昇圧モード)。このような電圧変換によりエネルギー損失が発生するが、放電器4の効率(動作状態によって効率は変化するため最低効率とする)は 80〜90%である。また、放電器4は給電信頼性を高めるため、複数台を並列搭載する冗長構成とする必要がある。
負荷5が 7500Wであるとき、給電信頼性の向上のため、2500W出力の放電器4を4台搭載し、各組電池系列に2台ずつ接続する。この冗長構成では、2500Wの放電器が4台であるから、1台が故障したとしても 7500Wの出力は可能である。
停電中、負荷5へ 7500Wのバックアップ給電を行っているとき、停電前に各電池系列が満充電であるという前提では、各電池系列が負担する放電電力は同じであり、4台の各放電器4へ均等に放電電力が分担される。この後、2系電池に接続されている放電器4の1台が故障により停止した場合、負荷5への給電は、1系電池に接続されている2台の放電器4と、2系電池に接続されている1台の放電器4とを合わせて、3台の放電器4により行われる。3台の放電器4であっても合計出力は 7500Wであり、給電の継続は可能であるが、1台の最大出力は 2500Wであるため、2系電池がつながる放電器4からは放電器4の1台分の 2500Wしか出力されず、一方で1系電池がつながる放電器4からは(2台分の) 5000Wが出力される。このように1系から 5000Wが、2系から 2500Wが出力されるため、1系電池の放電電力が2系の倍となり、このまま放電が継続すると、1系電池が放電終止電圧に達して停止したとき、2系電池に放電可能なエネルギーが残されたままバックアップ給電が終了してしまう。
このように、放電器を冗長構成としただけでは、放電器停止時に電池系列間の放電アンバランスが発生して最後には放電可能なエネルギーが残されたままバックアップ給電が終了するという問題が発生する。
<電池の放電電流が過剰になる問題>
図5の電池システムにおいて、組電池1はニッケル水素蓄電池(単セル定格電圧 1.2V定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V)を 40 本直列して構成した定格電圧 48Vの組電池とし、この電池が出力する最大許容電流は 120A、負荷5が要求する電力が 3750Wとする。放電器4は冗長構成であり、1250W出力の放電器を4台並列搭載して、1台が故障した場合でも 3750Wを出力できるようにする。ここで、放電器4は合計 5000Wの出力が可能であり、放電器の効率を 80%とすると、放電器4の入力すなわち組電池1から出力される最大電力は 6250W(=5000W÷0.8)である。組電池1の最低使用電圧は 40V(単セル1.0V×40 本)であるから、組電池1から出力される電流は最大 156A(=6250W÷40V)に達する。組電池1の最大許容電流が 120Aであるから、電池出力電流が許容値を超えており、過熱や電池の劣化が起こり得る。
冗長構成としない場合は、1250W出力の放電器は3台でよいから、組電池1から出力される最大電力は 4687.5W(=3750W÷0.8)であり、最大出力電流は117A(=4687.5W÷40V)となるため、電池出力電流が許容範囲内である。
このように、冗長構成の仕方により、電池からの放電電流が過剰となる場合があり、これを防ぐためには、負荷容量を制限しなければならないという問題が発生する。
なお、前記の、放電器を冗長構成としただけでは放電可能なエネルギーが残されたままバックアップ給電が終了してしまうという問題と、電池からの放電電流が過剰になるという問題は、ニッケル水素蓄電池システムの場合に限らず、リチウムイオン電池などの二次電池を組み合わせてなる組電池を複数個有し、前記組電池が出力する電力を複数のコンバータを介して負荷に供給する二次電池システム、さらには、一次電池を含めて、複数の電池を組合わせてなる複数の組電池が出力する電力を複数のコンバータを介して負荷に供給する電池システム、さらには、電力貯蔵用キャパシタを含めて、複数の直流電圧源を組合わせてなる複数の電源が出力する電力を複数のコンバータを介して負荷に供給する電源システムにおいても生じる問題である。
本発明は前記の、放電器を冗長構成としただけでは放電可能なエネルギーが残されたままバックアップ給電が終了してしまうという問題と、直流電源からの放電電流が過剰になるという問題とに鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、放電可能なエネルギーを余すことなく負荷へ給電し、直流電源の過電流放電を防止するバックアップ電源システムを提供することにある。
本発明においては、上記課題を解決するために、請求項1に記載のように、
複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、複数組の前記組放電器が出力側において並列接続され前記負荷へ電力を供給し、それぞれの前記組放電器には前記組電源が入力電源として接続され、前記負荷の所要電力を第1の設定値Pとし、前記組放電器の組数を第2の設定値sとし、前記第1の設定値Pを前記第2の設定値sで割って得た値を第3の設定値Qとし、前記第3の設定値Qを自然数である第4の設定値tで割って得た値を第5の設定値Rとしたとき、前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記第5の設定値R以上である前記放電器を、前記第4の設定値tに自然数である第6の設定値uを加算した台数だけ並列接続して構成されることを特徴とする電源システムを構成する。
また、本発明においては、請求項2に記載のように、
請求項1に記載の電源システムにおいて、前記組電源の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとしたとき、前記第4の設定値tと、前記第6の設定値uとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
を満たすことを特徴とする電源システムを構成する。
また、本発明においては、請求項3に記載のように、
請求項1に記載の電源システムにおいて、前記組電源の最大許容電流をImaxとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの、前記放電器の効率と前記組電源の電圧との積の最小値を(η×V)minとしたとき、前記第4の設定値tと、前記第6の設定値uとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)min (1')
を満たすことを特徴とする電源システムを構成する。
また、本発明においては、請求項4に記載のように、
複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、前記負荷の所要電力をPとし、前記組放電器の組数を1とし、前記Pを自然数であるtで割って得た値をRとしたとき、前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記R以上である前記放電器を、前記tに自然数であるuを加算した台数だけ並列接続して構成され、前記組電源の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとしたとき、前記tと、前記uとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
を満たすことを特徴とする電源システムを構成する。
また、本発明においては、請求項5に記載のように、
複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、前記負荷の所要電力をPとし、前記組放電器の組数を1とし、前記Pを自然数であるtで割って得た値をRとしたとき、前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記R以上である前記放電器を、前記tに自然数であるuを加算した台数だけ並列接続して構成され、前記組電源の最大許容電流をImaxとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの、前記放電器の効率と前記組電源の電圧との積の最小値を(η×V)minとしたとき、前記tと、前記uとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)min (1')
を満たすことを特徴とする電源システムを構成する。
また、本発明においては、請求項6に記載のように、
請求項1ないし5のいずれかに記載の電源システムにおいて、前記直流電源は電池であることを特徴とする電源システムを構成する。
本発明の電源システムによれば、以下のごとき効果を奏することができる。すなわち、
複数搭載される放電器のうちの一部(冗長分)が故障などにより停止したとき、停止した放電器を持つ直流電源系列の給電能力は分担された給電容量を下回らないため、直流電源系列間の放電アンバランスが発生しない電源システムの提供が可能となる。
また、冗長構成に特定の条件を設けることによって、直流電源系列に過剰な放電電流が流れることがない電源システムの提供が可能になる。
このように、本発明の実施によって、放電可能なエネルギーを余すことなく負荷へ給電し、直流電源の過電流放電を防止するバックアップ電源システムを提供することが可能となる。
本発明に係る電源システムにおいては、負荷の所要電力を2つ以上の直流電源系列に分担させ、各直流電源系列に放電器を冗長分を含めて並列搭載する。また、各直流電源系列の最大出力電流を超えることのないように直流電源系列の数、放電器並列搭載数を定める。そのために、
複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、
例えば、複数組の前記組放電器が出力側において並列接続され前記負荷へ電力を供給し、それぞれの前記組放電器には前記組電源が入力電源として接続され、前記負荷の所要電力を第1の設定値Pとし、前記組放電器の組数(2以上)を第2の設定値sとし、Pをsで割って得た値を第3の設定値Qとし、Qを自然数である第4の設定値tで割って得た値を第5の設定値Rとし、前記組放電器は、出力上限値WmaxがR以上である前記放電器を、tに自然数である第6の設定値uを加算した台数(=t+u)だけ並列接続して構成されることを特徴とする電源システムを構成し、
または、これに加えて、例えば、前記組電源の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力しているときの効率をηとしたとき、前記第4の設定値tと、前記第6の設定値uとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
を満たすようにする。
前記放電器は、出力が上限Wmaxを超えるとき、出力電圧を急激に低下する機能(いわゆる垂下制御)を有している。この機能によって、前記組放電器の出力電力はWmax×(t+u)を超えることがないため、電池出力の過電流を防止することが可能となる。
例えば、前記放電器は自身の出力電流を常に監視し、上限値を超えているときは出力電圧を急激に低下させる制御を行うものとすればよい。
以下に、本発明の実施の形態について、直流電源が電池(例えば、ニッケル水素蓄電池)で構成され、組電源が組電池である場合を例として説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
<実施の形態例1>
図1は、本発明の第1の実施の形態例を説明する図である。図1において、組電源である組電池1が出力する電力を組放電器7を介して負荷5へ供給するようになっている。
負荷5の所要電力を第1の設定値Pとし、組放電器7の組数を第2の設定値s(2以上の自然数)とし、組放電器7を構成する放電器4の並列台数を以下のように設計する。
負荷5の所要電力すなわち第1の設定値Pを、組放電器7の組数すなわち第2の設定値sで割った値を第3の設定値Q(Q=P/s)とする。Qは、組放電器7の1組当たりの負荷分担に相当する。
Qを、さらに、自然数である第4の設定値tで割った値を第5の設定値R(R=Q/t)とし、組放電器7を、出力容量R以上の放電器4をt+u(uは自然数である第6の設定値)台並列接続して構成し、各々の組放電器7に組電池1からの電力を入力する電源システムを構成する。
以上のように構成された電源システムにおいて、放電器4の出力はR以上であるから、放電器4の並列台数がt台であっても組放電器7の出力容量はR×t以上であり、Q=R×tより、組放電器7は分担された負荷をまかなうことが可能であることが分かる。
放電器4を、必要台数よりもu台余計に搭載するのは、放電器4が故障した場合でも組放電器7が分担された負荷分の供給能力を維持するためである。放電器4が故障して停止した場合、同じ組放電器7の中で故障した放電器4の台数がu台以内である限りは、組放電器7に要求された出力容量は維持されているため、各組放電器7において稼働する放電器4の台数を揃えてもよく、その結果として、組放電器7間で出力容量の偏りが発生せず、組放電器7の入力である組電池1の放電ばらつきが発生するという前記の問題は起こらない。
<実施の形態例2>
図2は、本発明の第2の実施の形態例を説明する図である。図において、負荷5は直流 48V負荷、組電源である組電池1は定格 1.2Vのニッケル水素蓄電池セル(単セル定格電圧 1.2V、定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V、最大出力電流 100A)を 40 セル直列接続して定格電圧 48Vとしたものによって構成するものとする。
通常時、商用電源6から入力される電力を整流器2によって直流電力へ変換し、負荷5へ直流電力を供給しながら、充電器3を介し、充電電路8を通じて組電池1を充電する。
停電時は、組電池1が出力する電力を組放電器7を介して負荷5へ電力を供給する。
放電器4は、電池電圧が負荷5の電圧許容範囲を上回るときは内蔵するコンバータによる降圧を行い(降圧モード)、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスし(バイパスモード)、許容範囲を下回るときはコンバータによる昇圧を行う(昇圧モード)。
負荷5の所要電力が 7500W(=P)であるとき、実施の形態例1に準じて組放電器7の組数と放電器4の並列接続数を定める。s、t、uは自然数(sは2以上)であればよいから、s=2、t=2、u=1とする。このとき、組放電器7の組数sは2組、組放電器7を構成する放電器4の並列接続数は3台(3=t+u)となる。組放電器7にはそれぞれ 3750W(=P/t=P/2=Q)が分担され、放電器4の出力は 1875W(=Q/t=R)以上のものとすればよい。
以上のように構成することによって、いずれの組放電器7においても、放電器4が1台(1=u)停止した場合でも負荷分担分である 3750W(=Q)が給電可能であり、組放電器7に要求された出力容量は維持されているため、組放電器7間で出力容量の偏りが発生せず、組放電器7の入力である組電池1の放電ばらつきが発生するという前記の問題は起こらないようにすることができる。
<実施の形態例3>
図2および3は、本発明の第3の実施の形態例を説明する図である。図において、組電池1を、定格 1.2Vのニッケル水素蓄電池セル(単セル定格電圧 1.2V、定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V、最大許容電流Imaxは 100A)を 60 セル直列接続した定格電圧 72Vの組電池とし、これを1系(下記組電池1に相当)とする(図2において、この条件は実施の形態例2とは異なる)。このとき、組電池1の最大許容電流Imaxは 100A、最低使用電圧Vminは 60V(=1.0V×60)である。さらに、この電源システムは、間欠充電を行うための充電器3、電池電圧を負荷の電圧許容範囲に収めるための組放電器7(放電器4の並列接続)を備える。組電池1が、充電器3を介し、充電電路8を通じて、整流器2の出力によって充電され、複数の組放電器7を介して負荷5へ電力を供給するようになっている。負荷5の所要電力は 7500W(=P)である。
放電器4は、降圧コンバータであり、その出力電圧は 50Vである。このような電圧変換によりエネルギー損失が発生するが、放電器4の効率ηはほぼ一定であり、効率の変動が少なく、電圧Vの変動に比べて無視できるため、最低効率 90%とする。
ここで、場合を分けて考察する。
(1)ケース1(図2の場合)
まず、実施の形態例1に準じて組放電器7の組数と放電器4の並列接続数を定める。s、t、uは自然数であればよいから、図2の場合のように、s=2、t=2、u=1とする。このとき、組放電器7の組数は2組、組放電器7を構成する放電器4の並列接続数は3台となる。
組放電器7にはそれぞれ 3750W(=P/s=Q)が分担され、放電器4の1台の出力は 1875W(=Q/t=R)のものとする。1組の組放電器7の出力容量は 5625W(=R×(t+u))となり、組放電器7の入力電力つまり組電池1の出力電力は 6250W(=R×(t+u)÷η)である。よって、組電池1の出力電流は 104A(=R×(t+u)÷(η×Vmin))となり(組電池1の電圧値は最低値Vminとしている)、組電池1の最大許容電流 100A(=Imax)を越えてしまうため、電源システムとしての安全な運用は困難である。
放電器4の1台の出力が設計上の最低値である 1875Wであっても組電池1の最大許容電流を超えているため、これ以上の出力の放電器4であっても結果は同じである。
(2)ケース2(図3)
そこで、組放電器7の所要出力Qの分割数tを1つ増やしてs=2、t=3、u=1とすると、組放電器7の組数は2組、組放電器7を構成する放電器4の並列接続数は4台となる。組放電器7にはそれぞれ 3750W(=P/s=Q)が分担され、放電器4の1台の出力は 1250W(=Q/t=R)のものとなる。1組の放電器7の出力容量は 5000W(=R×(t+u))となり、組放電器7の入力電力つまり組電池1の出力電力は 5556W(=R×(t+u)÷η)である。よって、組電池1の出力電流は92.6A(=R×(t+u)÷(η×Vmin))となり、組電池1の最大許容電流100A(=Imax)以下であり、出力過電流が発生しない電源システムが構築可能である。
放電器4は、出力 1250Wのものとしたが、αの分だけ容量の大きいものを選定することが可能である。上記と同様の計算を行うことによって、α≦ 100Wであれば、出力電流は最大許容電流100Aを超えないことが判るから、放電器4は出力 1350Wのものまで選定することができる。
ケース1とケース2においては、組放電器7の所要出力Qの分割数tの違いにより出力過電流の有無が生じたが、電池出力過電流が起こらないための条件は、影響する他のパラメータを含めて、以下の判定式で表される。
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
ここに、組電源である組電池1の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、放電器4が出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとする。
以下に、式(1)の導出過程を示す。
一般に、放電器4がWの電力を出力しているときの効率をηとすれば、電池出力過電流が起こらないための条件は、
max ≧ W×(t+u)/(η×V) (2)
で表される。
放電器4は出力上限値Wmaxの電力を出力することがありうるので、その場合を含めて、式(1)が満たされるかぎり、電池出力過電流は起こらない。このようにして、電池出力過電流が起こらないための条件として、式(1)が導き出される。
なお、
max=P/(s×t)+α (3)
とすれば、αは負でない電力値となり、この式(3)を式(1)に代入して、
max ≧ (P/(s×t)+α)×(t+u)/(η×V) (4)
を得る。
電池出力過電流が起こらないようにするには、式(4)が満たされればよいから、設計の際に、組放電器7の所要出力Qの分割数tだけが調整される必要はない。例えば、ケース2では、ケース1に対してtを1増やすことにより過電流を回避したが、sを1増やす方法(s=3、t=2、u=1)も可能である。この方法では、式(4)の右辺は、α=0として、69.4Aと計算されるから、式(4)が満足され、電池出力過電流は回避される。
また、式(4)から明らかなように、放電器4の効率ηを改善すること、電池の種類・組み合わせの変更や使用電圧の下限設定を高くすることにより使用電圧Vを高くすること、冗長分uを減らすこと、負荷5の所要電力Pを減らすことによっても電池出力過電流を避けることが可能である。
なお、本実施の形態例においては、s=2であるが、s=1であってもよい。
<実施の形態例4>
図3は、本発明の第4の実施の形態例を説明する図である。図において、負荷5は直流 48V負荷、組電源である組電池1は定格 1.2Vのニッケル水素蓄電池セル(単セル定格電圧 1.2V、定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V、最大出力電流Imaxは 100A)を 40セル直列接続して定格電圧 48Vとしたものによって構成するものとする。このとき、組電池1の最大許容電流Imaxは 100A、使用電圧範囲は 60V〜40Vである。
通常時、商用電源6から入力される電力を整流器2によって直流電力へ変換し、負荷5へ直流電力を供給しながら、充電器3を介し、充電電路8を通じて組電池1を充電する。
停電時は、組電池1が出力する電力を組放電器7を介して負荷5へ電力を供給する。
放電器4は、電池電圧が高く出力電圧が負荷5の電圧許容範囲を上回るときはコンバータによる降圧を行い(降圧モード)出力電圧を 52Vに維持し、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスし(バイパスモード)、電池電圧が低く出力電圧が許容範囲を下回るときはコンバータによる昇圧を行い(昇圧モード)出力電圧を 45Vに維持する。昇圧または降圧モードにある間は、電圧変換を行っているため、バイパスモードよりも効率が低下する。図6に、本実施の形態例で用いる放電器4の出力上限値を出力しているとき(出力が大きいほど効率が低下するため、効率×入力電圧の最小値を求めるときは出力上限値を出力しているときの値を検討すればよい)の効率および効率と入力電圧の積を、入力電圧との関係で示す。効率と入力電圧の積は、入力電圧が 40V(放電末期の最低使用電圧)のとき最小値を取る。出力が上限のときの効率が最も低いから、このときの効率と入力電圧の値、すなわち 93%と 40Vを式(1)に適用する効率と電池電圧とする。すなわち、η= 93%、V= 40Vとする。放電器4が出力上限値の電力を出力するときの、放電器4の効率と組電池1の電圧との積の最小値を(η×V)minとすれば、この場合には、(η×V)min= 93%×40Vと計算される。
負荷5の所要電力を 5000(=P)とし、実施の形態例3に準じて組放電器7の組数と放電器4の並列接続数を定める。s、t、uは自然数であればよいから、図3のようにs=2、t=3、u=1とする。このとき、組放電器7の組数は2組、組放電器7を構成する放電器4の並列接続数は4台となる。
組放電器7にはそれぞれ 2500W(=P/s=Q)が分担され、放電器4の1台の出力は 833W(=Q/t)以上と計算される。さらに、式(1)において、η×V= 93%×40Vととして、放電器4の1台の出力は 930Wまでと計算されるから、放電器4は、833W〜930Wのものまで選定することができる。
ここで、900W出力の放電器4を選定すると、1組の組放電器7の出力容量は 3600W、組放電器7の最大入力電力すなわち組電池1の最大出力電力は
3871W、組電池1の最大出力電流は 96.8Aとなる。最大出力電流が組電池1の最大許容電流 100A=Imax)以下であり、放電器4の出力電力や組電池1の電圧の変動があっても、出力過電流が発生しない電源システムが構築可能である。
<実施の形態例5>
図3は、本発明の第5の実施の形態例を説明する図である。図において、負荷5は直流 48V負荷、組電源である組電池1は定格 1.2Vのニヅケル水素蓄電池セル(単セル定格電圧 1.2V、定格容量 100Ah、使用電圧範囲 1.5V〜1.0V、最大出力電流Imaxは 100)を 45セル直列接続して定格電圧 54Vとしたものによって構成するものとする。このとき、組電池1の最大許容電流Imaxは 100A、使用電圧範囲は 67.5V〜45.0Vである。
通常時、商用電源6から入力される電力を整流器2によって直流電力へ変換し、負荷5へ直流電力を供給しながら、充電器3を介し、充電電路8を通じて組電池1を充電する。
停電時は、組電池1が出力する電力を組放電器7を介して負荷5へ電力を供給する。
放電器4は、電池電圧が高く出力電圧が負荷5の電圧許容範囲を上回るときはドロッパによる降圧を行い(降圧モード)出力電圧を 52Vに維持し、許容範囲内のときは電池出力をコンバータ非経由でバイパスする(バイパスモード)。降圧モードにある間は、電圧変換を行っているため、バイパスモードよりも効率が低下する。図7に、本実施の形態例で用いる放電器4の出力上限値を出力しているとき(出力が大きいほど効率が低下するため効率×入力電圧の最小値を求めるときは出力上限値を出力しているときの値を検討すればよい)の効率および効率と入力電圧の積を、入力電圧との関係で示す。効率と入力電圧の積は、入力電圧が 67.5V(放電初期の最大使用電圧)のとき最小値を取る。出力が上限のときの効率が最も低いから、このときの効率と入力電圧の値、すなわち 44%と 67.5Vを式(1)に適用する効率と電池電圧とする。すなわち、η= 44%、V= 67.5Vとする。放電器4が出力上限値の電力を出力するときの、放電器4の効率と組電池1の電圧との積の最小値を(η×V)minとすれば、この場合には、(η×V)min= 44%×67.5Vと計算される。
負荷5の所要電力を 4000W(=P)とし、実施の形態例3に準じて組放電器7の組数と放電器4の並列接続数を定める。s、t、uは自然数であればよいから、図3のようにs=2、t=3、u=1とする。このとき、組放電器7の組数は2組、組放電器7を構成する放電器4の並列接続数は4台となる。
組放電器7にはそれぞれ 2000W(=P/s=Q)が分担され、放置器4の1台の出力は 667W(=Q/t)以上と計算される。さらに、式(1)において、η×V= 44%×67.5Vとして、放電器4の1台の出力は 743Wまでと計算されるから、放電器4は、667W〜743Wのものまで選定することができる。
ここで、700W出力の放電器4を選定すると、1組の組放電器7の出力容量は 2800W、組放電器7の最大入力電力すなわち組電池1の最大出力電力は
6364W、組電池1の最大出力電流は 94.3Aとなる。最大出力電流が組電池1の最大許容電流 100A=Imax)以下であり、放電器4の出力電力や組電池1の電圧の変動があっても、出力過電流が発生しない電源システムが構築可能である。
式(1)の右辺の値は、η×Vが最小のときに最大となる。そこで、式(1)の右辺の値をその最大値で置き換えても、得られた結果は、やはり、電池出力過電流が起こらないための条件となる。具体的には、放電器4が出力上限値Wmaxの電力を出力するときの、放電器4の効率と組電池1の電圧との積の最小値を(η×V)minとし、それをη×Vに代えて使えばよい。すなわち、式(1)に代えて、下記の式(1')を、電池出力過電流が起こらないための条件を表す式として採用してよい。
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)min (1')
×V)minは、放電器4と組電池1とを決めれば、それによって定まる定数である。ただし、上記の最小値(η×V)minは、組電池1の使用電圧範囲内において求められるものとする。
上記実施の形態例4および5において、(η×V)minが、それぞれ、 93%×40Vおよび 44%×67.5Vとして求められている。
本発明に係る電源システムの特徴は、直流電源が電池である場合、例えば、負荷の所要電力を1つ以上の電池系列(組放電器)に分担させ、各電池系列(組放電器)に放電器を冗長分を含めて並列搭載し、負荷の所要電力をP、組放電器に電力を供給する組電池が出力することができる最大許容電流をImax、その組電池の使用電圧をV、放電器の効率をηとするとき、負荷の所要電力Pを、組放電器の組数であるs(2以上)で割った値をQとし、Qをさらに組放電器内の所要負荷分割数t(自然数)で割った値をRとし、組放電器を、出力上限値WmaxがR以上の放電器をt+u(uは自然数)台並列接続して構成し、各々の組放電器に組電池からの電力を入力して電源システムを構成し、
これに加えて、組電池の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、放電器が出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとしたとき、tとuとが、
max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
を満たすことである。
この特徴によって、複数搭載される放電器のうちの一部(冗長分)が故障などにより停止した場合でも、停止した放電器を持つ電池系列の給電能力は分担された給電容量を下回らないため、電池系列間の放電アンバランスが発生しない電源システムの提供が可能となり、また、冗長構成ではあるが電池系列に過剰な放電電流が流れることがない電源システムの提供が可能になる。その結果として、電池の保護に寄与する安全な、信頼性の高い電源システムを提供することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について、直流電源が電池(例えば、ニッケル水素蓄電池)で構成され、組電源が組電池である場合を例として説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
以下に、本発明によって生じる効果について説明する。
(1)電源システムにおいて放電器を用いる場合、放電器の故障を想定して負荷の所要量に対して放電器を冗長構成とするが、放電器停止時に直流電源系列間の放電アンバランスが発生して最後には放電可能なエネルギーが残されたままバックアップ給電が終了するという問題が発生する。
本発明により、放電器の故障に対しても並列システム間での負荷電流の集中が起こらないので、直流電源から出力される電力が効率よく負荷へ供給されるため余分に直流電源を備える必要がなくなる。結果として、システム構築にかかるスペースと費用が節約できる。
(2)放電器を冗長構成すると、直流電源からの放電電流が過剰となる場合があり、これが継続すると直流電源のパフォーマンスが著しく低下し、直流電源寿命にも悪影響を及ぼす。
本発明により、直流電源の上限電流に従って直流電源系列数と放電器並列台数とが決定されるようにするため、直流電源の出力電流が放電器により制限され、直流電源の過電流出力を回避することができる。従来は直流電源に直列接続されていた切り離しスイッチ等の保護回路を省略することも可能となる。
本発明の実施の形態例を説明する図である。 本発明の実施の形態例を説明する図である。 本発明の実施の形態例を説明する図である。 整流器、充電器、組電池および放電器からなる電源システムの構成図である。 組電池と放電器とからなる電源システムの構成図である。 放電器が出力上限値の電力を出力しているときの、効率と、効率と入力電圧との積を、入力電圧との関係で示す図である。 放電器が出力上限値の電力を出力しているときの、効率と、効率と入力電圧との積を、入力電圧との関係で示す図である。
符号の説明
1:組電池、2:整流器、3:充電器、4:放電器、5:負荷、6:商用電源、7:組放電器、8:充電電路。

Claims (6)

  1. 複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、
    複数組の前記組放電器が出力側において並列接続され前記負荷へ電力を供給し、それぞれの前記組放電器には前記組電源が入力電源として接続され、
    前記負荷の所要電力を第1の設定値Pとし、
    前記組放電器の組数を第2の設定値sとし、
    前記第1の設定値Pを前記第2の設定値sで割って得た値を第3の設定値Qとし、
    前記第3の設定値Qを自然数である第4の設定値tで割って得た値を第5の設定値Rとしたとき、
    前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記第5の設定値R以上である前記放電器を、前記第4の設定値tに自然数である第6の設定値uを加算した台数だけ並列接続して構成されることを特徴とする電源システム。
  2. 請求項1に記載の電源システムにおいて、
    前記組電源の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、
    前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとしたとき、
    前記第4の設定値tと、前記第6の設定値uとが、
    max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
    を満たすことを特徴とする電源システム。
  3. 請求項1に記載の電源システムにおいて、
    前記組電源の最大許容電流をImaxとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの、前記放電器の効率と前記組電源の電圧との積の最小値を(η×V)minとしたとき、
    前記第4の設定値tと、前記第6の設定値uとが、
    max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)min (1')
    を満たすことを特徴とする電源システム。
  4. 複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、
    前記負荷の所要電力をPとし、
    前記組放電器の組数を1とし、
    前記Pを自然数であるtで割って得た値をRとしたとき、
    前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記R以上である前記放電器を、前記tに自然数であるuを加算した台数だけ並列接続して構成され、
    前記組電源の最大許容電流および電圧を、それぞれ、ImaxおよびVとし、
    前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの効率をηとしたとき、
    前記tと、前記uとが、
    max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V) (1)
    を満たすことを特徴とする電源システム。
  5. 複数の直流電源を接続してなる組電源と、複数の放電器を並列接続してなる組放電器とを有し、前記組電源が出力する電力を、前記組放電器を介して負荷に供給する電源システムにおいて、
    前記負荷の所要電力をPとし、
    前記組放電器の組数を1とし、
    前記Pを自然数であるtで割って得た値をRとしたとき、
    前記組放電器は、出力上限値Wmaxが前記R以上である前記放電器を、前記tに自然数であるuを加算した台数だけ並列接続して構成され、
    前記組電源の最大許容電流をImaxとし、前記放電器が前記出力上限値Wmaxの電力を出力するときの、前記放電器の効率と前記組電源の電圧との積の最小値を(η×V)minとしたとき、
    前記tと、前記uとが、
    max ≧ Wmax×(t+u)/(η×V)min (1')
    を満たすことを特徴とする電源システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電源システムにおいて、
    前記直流電源は電池であることを特徴とする電源システム。
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