JP3930680B2 - 防水材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水材に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートやモルタル表面の防水は、高度な防水性能が要求され、防水層が表面に施された露出防水や、防水層を施した上に更にコンクリート層やモルタル層を積層させた非露出防水等がある。なかでも多彩なカラーバリエーションを施すことができたり、コンクリート層やモルタル層の重量を軽減できたりすることから、防水ライニング材料(防水材)を防水層としてコンクリートやモルタル表面に施工する露出防水が広く行われている。
【0003】
ところで、近年では、郊外型スーパーの大型化やガーデニングの流行により、防水ライニング材料の適用分野が広まり、屋上駐車場のほか、コンクリート上の花畑や人工庭、マンションベランダ等にも広く用いられるようになった。これらの用途においては、防水ライニング材料は、単に防水性のみではなく、例えば、コンクリート等の基材の伸縮や振動に対する追従性、耐加重性、耐磨耗性等の機械的特性の他、意匠性や、車を誘導するためのラインや交通標識を塗っても容易には剥離しない塗料付着性、植物の根が貫通しない防根性、肥料や農薬に耐えうる耐薬品性、新法律制定による住宅品質確保のための10年保証制度に基づく長期耐久性等の付加性能が要求されるようになった。また、その他の防水ライニング材料の適用分野としては、例えば、地下室等の地下防水や、プール、水槽、人工池、蓄熱層等の貯水設備の防水、外壁防水等が挙げられる。
【0004】
このように防水ライニング材料の適用分野が広まるに従い、これまでのアスファルト、合成樹脂シート、ウレタンシート等の防水ライニング材料では充分に様々な要求性能を発揮させることはできず、従って、新たな材料の開発が必要な状況であった。
【0005】
このような状況のなかで、繊維強化プラスチック(FRP)材料は、極めて良好な耐久性を持った防水性を発揮し、様々な付加性能を有することから、近年、注目されつつある。そこで、繊維強化プラスチック(FRP)材料の性能を向上させたり、取り扱いやすいものとしたりして汎用化させる研究が多く行われている。
【0006】
例えば、繊維強化プラスチック(FRP)材料では、現場施工において、プライマー塗布、防水ライニング用樹脂組成物の調製と塗布、ガラス繊維マットの含浸・積層、中塗りやトップコートの塗布といった作業を行うことになるが、防水ライニング用樹脂組成物を構成する樹脂として、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等のラジカル硬化性樹脂を用いると、硬化物の強度や耐久性、防水性等の性能が優れる一方で、これらの樹脂が一般的にスチレンモノマーを含むことから、このスチレンモノマーによる臭気により施工時に作業性に影響を与えると共に、周辺環境に多大な迷惑をかけることになる。そこで、これを補うためにスチレンモノマーの代わりに低臭気のモノマーを用いた樹脂が検討されているが、硬化性が悪い、粘度低減効果が少ない、パラフィンワックスとの相溶性が悪い、パラフィンワックスが析出しにくい等の問題が生じている。
【0007】
パラフィンワックスが樹脂組成物中に溶解しなかったり、被膜を形成したときに析出しにくかったりすると、パラフィンワックスの役割が空気中の酸素によりラジカル硬化性樹脂のラジカル重合が阻害されることを抑制する遮断層を被膜表面に形成することにあることから、被膜表面にベトツキが生じてゴミが付着したり、作業時の歩行困難が生じる場合があった。また、防水ライニング用樹脂組成物を塗布した後に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成して防水層を含む防水構造体の機能性を高めることが行われるが、これらの層の接着性が充分でなくなるといった不具合が生じる場合もあった。
【0008】
特開平11−209628号公報には、特定の反応性オリゴマー、重合体及びモノマーと、パラフィンワックス及び分散剤とからなる樹脂組成物が開示されている。ここで用いられるモノマーは、フェニル基を有し分子量180以上の(メタ)アクリレート基を有するモノマーであり、これにより臭気を抑制することが可能となる。この樹脂組成物では、モノマーとパラフィンワックスとの相溶性が悪いため、パラフィンワックスを樹脂組成物中に分散することを意図して分散剤を含有することが必須となっている。しかしながら、本質的にパラフィンワックスがフェニル基を有し分子量180以上の(メタ)アクリレート基を有するモノマーと相溶性が悪いこと、また、反応性オリゴマーとも相溶性が悪いことに起因して、硬化性が悪く、粘度低減効果が少ないうえに、常温乾燥性や表面乾燥性に不具合が生じることから、これらを解消する工夫の余地があった。更に、スチレンモノマーを用いた場合に比べて製品コストがかなり上昇する他、耐水性等の基本性能が充分でない場合や、この樹脂組成物により形成された層の上に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成した場合に接着性が不充分となる場合があり、不具合を生じたり、防水層を含む防水構造体が優れた基本性能や付加性能を発揮することができなかったりすることになり、これらの不具合を解消して汎用化させるための工夫の余地があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記現状に鑑み、本発明は、常温乾燥性や表面乾燥性が優れ、乾燥後には防水性と基材に対する追従性、硬化性が優れるうえに、防根性、耐薬品性、長期耐久性等の付加性能を有し、二次接着性が優れることにより様々な機能性を高めることが可能であり、しかも、施工時には作業粘度に優れて臭気が抑制されていることにより汎用化することができる防水材を廉価に提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ラジカル硬化性樹脂を含んでなる樹脂組成物と補強材とにより構成される防水材であって、上記ラジカル硬化性樹脂は、1〜9重量%のスチレンモノマーを必須とし、25℃における硬化後の重合性モノマーの揮散量が10〜50g/m2 である防水材である。
【0011】
本発明者らは、種々の防水ライニング材料を検討するうち、ラジカル硬化性樹脂を構成するスチレンモノマーの含有量を特定の範囲に設定することにまず着目し、また、ラジカル硬化性樹脂の硬化後の重合性モノマーの揮散量を特定の範囲に設定することにより、常温乾燥性や表面乾燥性が優れて乾燥後の被膜物性や二次接着性が優れるうえに、施工時には作業粘度に優れて臭気が抑制され、製品コストも適切な範囲とすることができて汎用化をより容易にして上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
以下に本発明を詳述する。
【0012】
本発明の防水材は、ラジカル硬化性樹脂を含んでなる樹脂組成物と補強材とにより構成される。
上記ラジカル硬化性樹脂は、1〜9重量%のスチレンモノマーを必須とし、ラジカル硬化可能なオリゴマーを含み、更に、スチレンモノマー以外の重合性モノマーを含むことが好ましい。より具体的には、上記スチレンモノマーの含有量はラジカル硬化性樹脂を100重量%としての含有量である。
本明細書中、ラジカル硬化可能なオリゴマー、スチレンモノマー及びスチレンモノマー以外の重合性モノマーを合わせてラジカル硬化性樹脂という。なおより具体的には、樹脂組成物中のラジカル硬化性樹脂の含有量は必要に応じて添加される各種配合物が配合される場合もあるので特に限定されず、所望により設定すればよい。例えば、15〜100重量%、より好ましくは20〜100重量%である。また、上記各種配合物は後述するが、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対する使用量で、その量を決めることができる。
【0013】
上記ラジカル硬化可能なオリゴマーは、不飽和ポリエステル、ビニルエステル及びウレタン(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種により構成されることが好ましく、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。このようなラジカル硬化可能なオリゴマーの中でも、防水層が充分な基本性能を発揮することから、不飽和ポリエステルを含んでなることがより好ましい。
【0014】
上記不飽和ポリエステルとしては特に限定されず、例えば、酸成分と、アルコール成分とを縮合させて得られる。
不飽和ポリエステルに用いる酸成分としては特に限定されず、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和二塩基酸とフタル酸、無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ヘット酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等の飽和二塩基酸;トリメリット酸、トリメリット酸無水物、ピロメリト酸、ピロメリト酸二無水物等の三官能以上の多塩基酸等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0015】
上記アルコール成分としては特に限定されず、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物;トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上のアルコール;エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エピクロルヒドリン等のエポキシド等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
又、酸成分、アルコール成分の一部として、ポリエチレンテレフタレート等の重縮合物も使用でき、回収ポリエチレンテレフタレートも使用できる。
【0016】
上記不飽和ポリエステルにおける酸成分及びアルコール成分の種類や使用量としては特に限定されず、例えば、防水層に要求される基本性能等に応じて適宜設定すればよい。不飽和二塩基酸は上記酸成分のうち5〜40重量%であることが好ましい。また、酸成分及びアルコール成分を縮合させる方法としては特に限定されず、例えば、反応温度や反応時間等の反応条件も適宜設定すればよい。また、ジシクロペンタジエン等のジエン化合物、末端官能性ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のゴム成分等の種々の成分により変性されてもよい。(不飽和)ポリエステルの末端をアクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレート等でビニル変性した(不飽和)ポリエステル(メタ)アクリレートも含まれる。
【0017】
上記ビニルエステルとしては特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂の末端に、ビニル系不飽和カルボン酸を付加反応させて得られる重合体等が挙げられる。
上記エポキシ樹脂としては特に限定されず、例えば、ビスフェノールタイプ、ノボラックタイプ、環状脂肪族タイプ、エポキシ化ポリブタジエンタイプ等のものが挙げられる。
上記ビニル系不飽和カルボン酸としては特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
これらはそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0018】
上記ビニルエステルにおけるエポキシ樹脂、ビニル系不飽和カルボン酸の種類や使用量としては特に限定されず、防水層に要求される基本性能等に応じて適宜設定すればよい。また、エポキシ樹脂及びビニル系不飽和カルボン酸を付加反応させる方法としては特に限定されず、例えば、反応温度や反応時間等の反応条件も上記と同様に適宜設定すればよい。
【0019】
上記ウレタン(メタ)アクリレートとしては特に限定されず、例えば、ポリオール、ポリイソシアネート及び分子内に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレートの反応により得られる。
上記ポリオールとしては特に限定されず、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】
上記ポリエーテルポリオールとしては特に限定されず、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレンオキサイドの他に、ビスフェノールA及びビスフェノールFに上記アルキレンオキサイドを付加させたポリオール等も用いることができる。
上記ポリエステルポリオールとしては特に限定されず、例えば、上述したような酸成分とアルコール成分との付加(縮合)重合体や、ポリカプロラクトンのような環状エステル化合物の開環重合体等を用いることができる。
【0021】
上記ポリイソシアネートとしては特に限定されず、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート及びその異性体又は異性体の混合物、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等が挙げられ、これらの中でも、ジイソシアネート、特に2,4−トリレンジイソシアネート及びその異性体又は異性体の混合物を用いることが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0022】
上記分子内に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレートとしては特に限定されず、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のモノ(メタ)アクリレート類;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多価(メタ)アクリレート類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】
上記ウレタン(メタ)アクリレートにおけるポリオール、ポリイソシアネート、分子内に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレートの種類や使用量としては特に限定されず、防水層に要求される基本性能等に応じて適宜設定すればよい。また、これらを反応させる方法としては特に限定されず、例えば、反応温度や反応時間等の反応条件も上記と同様に適宜設定すればよい。具体的な反応方法を例示すれば、先ずポリイソシアネートとポリオールとをポリイソシアネートを過剰量として、例えばNCO/OH=1.3〜2で反応させて末端イソシアネート化合物を生成させ、次いでそれに分子内に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレートをイソシアネート基に対して水酸基がほぼ等量になるように反応させる方法や、ポリイソシアネートと分子内に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレートとをポリイソシアネートを過剰量として、例えばNCO/OH=2以上で反応させて片末端イソシアネート化合物を生成させ、次いでそれにポリオールをイソシアネート基に対して水酸基がほぼ等量になるように反応させる方法等が挙げられる。
【0024】
本発明におけるラジカル硬化可能なオリゴマーでは、アリル基等のアルケニル基、アルケニルエーテル基、ジシクロペンタジエニル基等の常温乾燥性や表面乾燥性を向上することができる官能基を導入することもできる。また、本発明におけるラジカル硬化可能なオリゴマーでは、以下に記載するように設定することにより、本発明の作用効果をより充分に発揮することが可能となる。
【0025】
(1)二重結合力価、すなわち二重結合1モル当たりのラジカル硬化可能なオリゴマーのグラム数としては、400〜2400とすることが好ましい。400未満であると、防水層の追従性等が充分でなくなるおそれがあり、2400を超えると、防水層の耐加重性、耐磨耗性等が充分でなくなるおそれがある。より好ましくは、400〜2000であり、更に好ましくは、500〜1500ある。
なお、二重結合力価は、以下に記載するように行うことができる。
(二重結合力価の方法)
被架橋重合体/不飽和二塩基酸(又は不飽和基含有エポキシ)のモル数
とするか、又は、不飽和ポリエステルの場合、
{(酸成分+グリコール成分)−縮合水}/不飽和酸のモル数
とする。
【0026】
(2)数平均分子量(Mn)としては、500〜6000とすることが好ましく、重量平均分子量(Mw)としては、600〜12000とすることが好ましく、z平均分子量(Mz)、すなわち3乗平均分子量としては、1500〜24000とすることが好ましい。各分子量が上記の下限の数値未満であると、防水層の追従性等が充分でなくなるおそれがあり、各分子量が上記の上限の数値を超えると、防水層の耐加重性、耐磨耗性等が充分でなくなるおそれがある。より好ましくは、数平均分子量(Mn)が1000〜5000であり、重量平均分子量(Mw)が1200〜10000であり、z平均分子量(Mz)が3000〜20000である。
なお、各分子量の測定は、以下に記載するように行うことができる。
(数平均分子量、重量平均分子量、z平均分子量の測定方法)
分子量は、GPC(ゲル透過クロマトグラフィー)で測定でき、本願で示される分子量はポリスチレン換算したものである。
測定は、高速GPC装置HLC−8120GPC(東ソー社製)を使用した。
【0027】
本発明におけるスチレンモノマー以外の重合性モノマーとは、ラジカル硬化性樹脂に含まれるスチレンモノマー以外のビニルモノマーや架橋剤等の重合性不飽和結合を有するモノマーを意味する。
上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーを構成することができる重合性不飽和結合を有するモノマーとしては特に限定されず、例えば、反応性モノマーであり、硬化時に上記ラジカル硬化可能なオリゴマーが有する不飽和基と架橋反応するものであれば特に限定されず、例えば、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、tert−ブチルスチレン、エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等の不飽和モノカルボン酸のモノエステル;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピルジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0028】
また、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド(EO)変性(メタ)アクリレート、ノニルフェニルカルビトール(メタ)アクリレート、ノニルフェノールEO変性(メタ)アクリレート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、フェノールプロピレンオキサイド(PO)変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールPO変性(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシイソプロピル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシネオペンチル(メタ)アクリレート等や、エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート等も挙げられる。
【0029】
更に、炭素数2から4のジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテルモノアルキル(C1 〜C18)エーテル(メタ)アクリレートとして、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート等も挙げられる。
【0030】
本発明では、スチレンモノマーの含有量は、ラジカル硬化可能なオリゴマー、スチレンモノマー及びスチレンモノマー以外の重合性モノマーの合計含有量を100重量%とすると、1〜9重量%である。また、上記ラジカル硬化性樹脂は、25℃における硬化後の重合性モノマーの揮散量が10〜50g/m2 である。すなわち本発明におけるラジカル硬化性樹脂を構成する重合性モノマーでは、スチレンモノマーと、上述したような重合性不飽和結合を有するモノマーの中からスチレンモノマー以外の重合性モノマーを選択し、スチレンモノマーの含有量、及び、上記ラジカル硬化性樹脂の硬化後の重合性モノマーの揮散量を上記の範囲に設定して用いることになる。また、上記ラジカル硬化可能なオリゴマーの含有量と上記スチレンモノマー及び上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーの合計含有量との割合は、7/3〜3/7であることが好ましい。なお、本発明におけるスチレンモノマー以外の重合性モノマーでは、重合性不飽和結合を有するモノマーの1種を意味するか又は2種以上のモノマーにより構成される組成物を意味する。また、重合性モノマーとは、重合性不飽和結合を有するモノマーを意味する。また具体的には、本発明のラジカル硬化性樹脂は、上述の3成分を必須に主成分として含み、例えば、本発明のラジカル硬化性樹脂の組成配合を設定するときには、この3成分合計量が100となるように、その配合比で、各成分量を決めることができる。即ち、上記スチレンの量を1〜9重量%の範囲で設定し、残りの成分の量は、上記の重量比に従って適宜その組成配合の設定が可能であり、上記重量比の範囲であれば、特に限定されるものではない。
【0031】
上記スチレンモノマーの含有量において、スチレンモノマーが1重量%未満であると、粘度低減効果や耐水性等の硬化後の物性が充分でなくなることになり、特にラジカル硬化可能なオリゴマーとして不飽和ポリエステルを用いるときにはこれらの不具合が顕著になる。また、常温乾燥性や表面乾燥性、乾燥後の被膜物性等を向上して汎用化するために含有させるパラフィンワックスと、重合性モノマーとの相溶性が低下することに起因してパラフィンワックスが樹脂組成物中に溶解しなかったり、被膜を形成したときに析出しにくかったりすることになり、被膜表面にベトツキが生じてゴミが付着したり、不具合が生じ、また、防水材による層を形成した後に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成して防水層を含む防水構造体の機能性を高めるときにこれらの層の接着性(二次接着性)が充分でなくなるといった不具合が生じることになる。また、スチレンモノマーが10重量%を超えると、臭気を抑制することができなくなる。好ましくは、2〜9重量%であり、より好ましくは、2〜8重量%であり、更に好ましくは、3〜8重量%である。
【0032】
上記の範囲内にスチレンモノマーの含有量を設定する利点としてはまた、通常はスチレンモノマーとスチレンモノマー以外の重合性モノマーとのコストを比較するとスチレンモノマーの方が廉価であることから、防水材の製品コストや性能と、臭気を抑制する効果とをバランスさせて防水ライニング用材料として汎用化するために最適なものとすることができることにある。
【0033】
上記ラジカル硬化可能なオリゴマーの含有量と上記スチレンモノマー及び上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーの合計含有量との割合において、7/3よりもラジカル硬化可能なオリゴマーの含有量の割合が多いと、硬化性が劣るおそれがあり、3/7よりもラジカル硬化可能なオリゴマーの含有量の割合が少ないと、樹脂組成物の粘度が低くなり過ぎて取り扱いにくくなり、また、防水層の強度等の基本性能が劣るおそれがある。
【0034】
上記ラジカル硬化性樹脂の硬化後の重合性モノマーの揮散量において、50g/m2 を超えると、臭気を抑制することができなくなって施工時に作業性に影響を与えると共に、周辺環境に多大な迷惑をかけることになり、防水材を汎用化しにくくなる。好ましくは、10〜45g/m2 であり、より好ましくは、10〜40g/m2 であり、更に好ましくは、10〜35g/m2 である。なお、上記ラジカル硬化性樹脂の硬化後の重合性モノマーの揮散量の測定方法としては、例えば、硬化剤を添加した25℃に調温したラジカル硬化性樹脂を撹伴混合し、直径145mmのシャーレに100g入れ、硬化後の重量減少(g/m2 )を測定することにより行うことができる。
【0035】
本発明においては、上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーが、蒸気圧が100℃で100hPa以下である重合性モノマーにより構成されると、臭気の抑制効果がより確実となり、本発明の防水材がより確実にその作用効果を発揮することになる。この場合、蒸気圧が100℃で100hPa以下であるとは、スチレンモノマー以外の重合性モノマーが1種のモノマーにより構成される場合には、該モノマーの蒸気圧が100℃で100hPa以下であることを意味し、スチレンモノマー以外の重合性モノマーが2種以上のモノマーの混合物により構成される場合には、該混合物の蒸気圧が100℃で100hPa以下であることを意味する。
【0036】
上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーの蒸気圧が100℃で100hPaを超えると、スチレンモノマー以外の重合性モノマーの臭気の抑制効果が充分でなくなるおそれがあり、防水材の臭気を抑制するためにラジカル硬化性樹脂中のスチレンモノマー以外の重合性モノマーの構成重量割合を増加し、スチレンモノマーの構成重量割合を減らさなければならない場合が生じ、スチレンモノマーを用いることによる利点が損なわれるおそれがある。より好ましくは、蒸気圧が100℃で80hPa以下であり、更に好ましくは、60hPa以下であり、特に好ましくは、50hPa以下であり、最も好ましくは、30hPa以下である。
【0037】
上記スチレンモノマー以外の重合性モノマーが、(メタ)アクリレート類、アリルエーテル類及びビニルエーテル類からなる群より選択される少なくとも1種を含んで構成されると、これら(メタ)アクリレート類、アリルエーテル類及びビニルエーテル類が、通常はスチレンモノマーよりも臭気が少ない重合性不飽和結合を有するモノマーであることから、この場合も、臭気の抑制効果がより確実となり、本発明の防水材がより確実にその作用効果を発揮することになる。
【0038】
上記ラジカル硬化性樹脂では、その硬化物が、JIS−K−7113で規定される引張り強度テストにおいて、引張強度が50〜300kg/cm2 、引張伸び率が20〜200%の物性となるようにすることが好ましい。また、ASTM0676−55Tで規定されるショアーDの表面硬度が68以上であることが好ましい。これにより、防水層の防水性と基材に対する追従性、耐加重性、耐磨耗性等の機械的特性と、防根性、耐薬品性、長期耐久性等の付加性能とをより充分にすることができる。
【0039】
本発明における樹脂組成物は、パラフィンワックスを含むことが好ましい。
上記パラフィンワックスは、ラジカル硬化性樹脂が硬化する際に防水材から形成される防水層の表面に析出し、空気との遮断層を防水層の表面に形成することにより空気中の酸素がラジカル硬化性樹脂のラジカル重合を阻害することを抑制して防水材の常温乾燥性や表面乾燥性を良好にする作用を有するものである。
【0040】
上記パラフィンワックス以外に他の空気乾燥性付与剤を添加しても良い。例えば、以下の1)〜3)に記載するもの等が挙げられる。
1)天然ワックス:キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木蝋、ホホバ油等の植物系ワックス;蜜蝋、ラノリン、鯨蝋等の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油ワックス等。
2)合成ワックス:フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変性ワックス;硬化ひまし油、硬化ひまし油誘導体等の水素化ワックス等。
3)天然ワックスや合成ワックス等の配合ワックス等。
【0041】
更に、分離安定性の点から、アルコール型ワックスを併用しても良く、特殊ワックスLPS−6665(商品名、ビックケミー・ジャパン社製)を用いても良い。このようなワックスを用いることにより、本発明の防水材の常温乾燥性や表面乾燥性をより良好にすると共に、5℃以下の低温施工時の表面ベタツキ性や硬化性を向上することができる。また、防水層の表面硬度、強度、耐熱性等の性能が優れたものとなる。
【0042】
上記パラフィンワックスの含有量は、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して、0.005〜0.05重量部であることが好ましい。このようにパラフィンワックスの使用量を調整することにより、施工時に防水材により形成される防水層表面のベトツキを解消してゴミが付着することを抑制したりできる。また、これに加えて、防水材による防水層を形成した後に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成して防水層を含む防水構造体の機能性を高める場合に、これらの層の接着性(二次接着性)も充分となって該防水構造体の機能性を高めて汎用化することもより確実にできることになる。0.005重量部未満であると、パラフィンワックスの作用が充分に発揮されないおそれがあり、0.05重量部を超えると、常温乾燥性や表面乾燥性と防水層の上に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成する場合の二次接着性とを両立しえないおそれがある。
【0043】
本発明においては、パラフィンワックスが、JIS K2235に分類される融点が48.9〜71.0℃であることが好ましい。パラフィンワックスの融点をこのような範囲に調整して防水材に適用することにより、防水材の施工において、硬化途中の防水層の表面にパラフィンワックスが析出しやすくなる。これにより、パラフィンワックスの含有量を抑制しても硬化途中の防水層の表面に空気との遮断層が充分に形成されることになり、空気中の酸素によりラジカル硬化性樹脂のラジカル重合が阻害されることを抑制して防水材の常温乾燥性や表面乾燥性を良好にすることができると共に、防水層の上に表面化粧層、断熱層、舗装層等を形成する場合の二次接着性も良好なものとなる。すなわちパラフィンワックスは硬化途中の防水層の表面に空気との遮断層を形成することにより常温乾燥性や表面乾燥性を向上する作用を発揮することになり、この遮断層により防水層の上に他の層を設ける場合の二次接着性が阻害されることになるが、パラフィンワックスの含有量を特定範囲に設定したり、パラフィンワックスの融点を特定範囲に設定したりすることで常温乾燥性や表面乾燥性と二次接着性とがより確実に両立されることになる。また、乾燥後の防水性と基材に対する追従性、耐加重性、耐磨耗性等の機械的特性や、防根性、耐薬品性、長期耐久性等の付加性能も充分かつ確実に発揮させることが可能となる。
【0044】
上記パラフィンワックスの融点が、48.9℃未満であると、硬化途中の防水層の表面にパラフィンワックスが充分に析出しにくくなり、また、高温施工時の表面ベタツキ性等が低下するおそれもある。71.0℃を超えると、樹脂中に溶解出来なくなる。より好ましくは、50〜70℃である。
【0045】
上記パラフィンワックスはまた、融点が異なる2種以上のパラフィンワックスにより構成されても良い。防水材の施工では、季節により施工時の温度条件が異なることになるが、融点が異なる2種以上のパラフィンワックスを用いることにより、一年を通じて常温乾燥性や表面乾燥性を向上する作用を発揮させることが可能となる。すなわち硬化途中の防水層の表面に遮断層を形成しやすくするためには、気温が高い夏場ではパラフィンワックスの融点を高くする方がよく、気温が低い冬場ではパラフィンワックスの融点を低くする方がよいが、融点が高いパラフィンワックスと融点を低いパラフィンワックスとを組み合わせることにより気温に関わりなく硬化途中の防水層の表面に遮断層が充分に形成されることになる。
【0046】
本発明における樹脂組成物に配合することができる硬化剤として好ましくは、熱硬化剤が挙げられ、熱硬化剤を含む場合には樹脂組成物が熱硬化性を有することになる。
上記熱硬化剤としては特に限定されず、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、クメンヒドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等の有機過酸化物;2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル等のアゾ化合物等のラジカル重合開始剤等が挙げられる。
上記熱硬化剤の含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0.3〜5重量部であることが好ましい。5重量部を超えると、防水層の基本性能が劣るおそれがある。より好ましくは、0.4〜4重量部であり、更に好ましくは、0.5〜3重量部である。
【0047】
上記硬化剤としては、光硬化剤を併用しても良い。光硬化剤とは、例えば、光増感剤であり、具体的にはベンゾインアルキルエーテルのようなベンゾインエーテル系;ベンゾフェノン、ベンジル、メチルオルソベンゾイルベンゾエート等のベンゾフェノン系;ベンジルジメチルケタール、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン系;2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系等が挙げられる。
【0048】
上記光増感剤の含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部であることが好ましい。0.01重量部未満であると、防水材の光硬化性が劣るおそれがあり、10重量部を超えると、防水層の基本性能が劣るおそれがある。より好ましくは、0.05〜8重量部であり、更に好ましくは、0.1〜5重量部である。
【0049】
上記樹脂組成物は、更に、低収縮化剤、硬化促進剤、重合禁止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、カップリング剤、増粘剤、着色剤、充填剤等を含んでもよい。これらはそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。この場合、樹脂組成物の硬化性を阻害しないように、これらの種類や使用量等を適宜設定して用いることが好ましい。
【0050】
上記低収縮化剤としては特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、三次元架橋ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、セルロースブチレート、アセテート(アセチルセルロース)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリカプロラクトン、飽和ポリエステル等の熱可塑性ポリマー等が挙げられる。
上記低収縮化剤の含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0〜30重量部であることが好ましい。30重量部を超えると、防水層の強度等の基本性能が低下するおそれがある。より好ましくは、0〜15重量部である。
【0051】
上記硬化促進剤としては特に限定されず、例えば、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸バナジウム、ナフテン酸銅、ナフテン酸バリウム等の金属石鹸類;バナジウムアセチルアセテート、コバルトアセチルアセテート、鉄アセチルアセトネート等の金属キレート類;アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、p−トルイジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、4−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンズアルデヒド等のN,N−置換アニリン、N,N−置換−p−トルイジン、4−(N,N−置換アミノ)ベンズアルデヒド等のアミン類等が挙げられる。
【0052】
上記硬化促進剤の含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0.05〜5重量部であることが好ましい。なお、硬化促進剤は、予め樹脂組成物に添加しておいても良いし、使用時に添加しても良い。
【0053】
上記重合禁止剤としては特に限定されず、例えば、p−t−ブチルカテコール、p−メトキシフェノール、ヒドロキノン、p−ベンゾキノン、クロラニル、m−ジニトロベンゼン、ニトロベンゼン、p−フェニルジアミン、硫黄、ジフェニルピクリルヒドラジル、ジ−p−フルオロフェニルアミン、トリ−p−ニトロフェニルメチル等が挙げられる。
上記重合禁止剤の含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0.001〜2重量部であることが好ましい。2重量部を超えると、ラジカル硬化性樹脂の硬化性が劣るおそれがある。より好ましくは、0.005〜1重量部である。
上記紫外線吸収剤及び上記カップリング剤としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂に対して使用することができるものを用いることができ、これらのそれぞれの含有割合としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して、0〜5重量部であることが好ましい。5重量部を超えると、ラジカル硬化性樹脂の硬化性が劣るおそれがある。より好ましくは、0.05〜2重量部である。
【0054】
上記増粘剤としては特に限定されず、例えば、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛等の多価金属酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の多価金属水酸化物;多官能イソシアネート等が挙げられる。
【0055】
上記着色剤としては特に限定されず、例えば、ラジカル硬化性樹脂に対して使用することができる無機顔料、有機顔料、及び、トナー等が挙げられる。
【0056】
上記充填剤としては特に限定されず、例えば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、クレー、タルク、ガラスパウダー、ミルドファイバー、クリストバライト、マイカ、シリカ(珪砂)、川砂、珪藻土、雲母粉末、石膏、ガラス粉末等の無機充填剤;有機充填剤等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0057】
上記充填剤の使用量としては、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して0〜200重量部となるようにすることが好ましい。300重量部を超えると、樹脂組成物の流動性が劣るため、塗工作業性が低下するおそれがある。より好ましくは、0〜100重量部である。
【0058】
本発明の防水材は、補強繊維や充填剤等の補強材を構成要素とする。これにより、樹脂と補強材とが複合化され、防水層が強度等の基本性能に優れたものとなる。
上記補強繊維としては特に限定されず、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミックからなる繊維等の無機繊維;アラミド、ポリエステル、ビニロン、フェノール、テフロン等からなる有機繊維;天然繊維等が挙げられる。また、これらの繊維の形態としては特に限定されず、例えば、クロス(織物)状;チョップストランドマット、プリフォーマブルマット、コンテニュアンスストランドマット、サーフェーシングマット等のマット状;チョップ状;ロービング状;不織布状等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ガラス繊維が好ましい。
【0059】
上記補強繊維の使用量としては、例えば、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して、5〜100重量部となるようにすることが好ましい。5重量部未満であっても、100重量部を超えても、防水層の基本性能が低下するおそれがある。より好ましくは、10〜65重量部である。
【0060】
本明細書中において、防水材が補強繊維を構成要素とするとは、例えば、樹脂組成物中に補強繊維を混合すること;樹脂組成物を補強繊維に含浸すること等を意味する。
本発明では、後述するように、樹脂組成物を施工した後にクロス(織物)状、マット状、不織布状等のガラス繊維を積層することにより樹脂組成物を補強繊維に含浸することが防水材の調製や施工性の点で好ましい。中でも、マット状のガラス繊維を用いることが好ましい。また、樹脂組成物を施工した後にチョップ状のガラス繊維を散布して積層することにより樹脂組成物を補強繊維に含浸することもできる。
【0061】
本発明の防水材は、防水構造体を形成するために用いることになり、該防水構造体は、本発明の防水材により形成される単層又は複数層を含んで構成されることになる。このような防水構造体は、防水性と基材に対する追従性、耐加重性、耐磨耗性等の機械的特性とが優れるうえに、防根性、耐薬品性、長期耐久性等の付加性能を有し、しかも、様々な機能性を高めることが可能であり、汎用的に形成することが可能なものである。このような防水構造体もまた、本発明の好ましい実施形態の一つである。なお、防水構造体は、(1)施工した直後のまだ硬化していない層構造、(2)施工後硬化して、固まった、最終的な層構造と、(3)その中間の硬化中の状態とを含めた構造を意味する。
【0062】
上記基材としては特に限定されず、例えば、セメントコンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、ALC板、PC板、金属、木材、FRP、プラスチック、セルロース系基材、ガラスや、これらに類する建築、土木等に一般的に用いられている下地等が挙げられる。また、プライマー組成物等の被膜を介して塗布されたウレタン塗料、エポキシ塗料、重合性塗料等の塗膜が形成された基材であってもよく、合成高分子系の敷物として、例えば、PVC製やゴム製のタイルやシート、又は、これらに類似するタイルやシートが接着剤で基材に貼られた基材であってもよい。
【0063】
上記防水構造体の施工方法では、例えば、以下に記載する手順により行うことができる。これらの手順は防水構造体の施工方法の典型的な一例であり、これに限定されるものではない。
(1)下地調整(基材の調整)として、凹凸をなくす、コーナー部の面取り、R付け、清掃、亀裂部の補修等を行う。
(2)プライマーとして、例えば、ウレタンプライマー、エポキシプライマー、ポリエステルプライマー等を塗布する。ここで、防水構造体の基材に対する追従性を向上するためには、ウレタンプライマーを用いることが好ましい。
(3)下塗りとして、上記樹脂組成物を塗布する。
(4)ガラス繊維をコーナー部、排水溝周囲に積層し、不陸調整を行う。
(5)ガラス繊維を平面部に積層する。
(6)中塗りとして、トナー等を添加した上記樹脂組成物を塗布するか、又は、滑り止め施工する場合(ノンスリップ施工)には珪砂等の骨材を添加した上記樹脂組成物を塗布したり上記樹脂組成物を塗布した上に珪砂等の骨材を散布したりする。
(7)上塗り(トップコート)として、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂や、フッ素塗料、アクリル塗料、ウレタン塗料、アクリルシリコン塗料等の上塗り塗料を塗布する。
【0064】
上記(3)及び(6)の樹脂組成物においては、通常、塗工前に硬化剤等が添加されて塗工されることになる。この場合、樹脂組成物と硬化剤等との混合を施工の直前に行うことが好ましく、例えば、塗工直前に樹脂組成物と硬化剤等との混合を行って塗布する2液型スプレー塗工機を用いて行うことができる。
【0065】
上記樹脂組成物の塗工において、塗工する際の粘度としては、例えば、0.1〜1Pa・sとすることが好ましい。0.1Pa・s未満であると、硬化性が低下して硬化に長時間を要するおそれがあり、1Pa・sを超えると、塗工作業性やレベリング性等が劣るおそれがある。また、塗工方法としては、例えば、ローラー、刷毛、コテ、スプレー等を用いる方法や、ハンドレイアップ方法により、0.1〜3kg/m2 で塗布することが好ましい。より好ましくは、0.3〜2kg/m2 である。
【0066】
上記(4)及び(5)のガラス繊維の積層では、防水施工する下地の状態や防水層に要求される性能等により、ガラスクロスやガラスマット等を用いて積層数を適宜設定することが好ましい。突起部分の立ち上がり箇所では、ガラスクロスを1プライ、その上にガラスマット(#450)を1プライ用いて積層することが好ましく、排水溝等の水の溜まりやすい箇所では、ガラスマット(#450)を2プライ用いて積層することが好ましく、その他の箇所では、ガラスマット(#380)を2プライ用いて積層することが好ましい。
【0067】
上記(6)において、骨材としては特に限定されず、例えば、砂、珪砂、石英砂、玉砂利、これらを着色したものや焼成したもの;石英粉、珪砂粉等の岩石粉;着色した磁器;陶器素地を焼成硬化して粉砕したもの;その他に、亜鉛白、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、ガラス粉末、ガラスビーズ、陶土等が挙げられる。また、不飽和ポリエステル樹脂やアクリル樹脂シラップを硬化させて得た人工石や、エポキシ樹脂や、フェノール樹脂の人工石であってもよい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中塗りとして用いる防水材への骨材の添加量としては、例えば、樹脂組成物100重量部に対して、500重量部以下とすることが好ましい。500重量部を超えると、樹脂粘度が高くなり塗布しにくくなる。なお、骨材は、(6)に予め混合してもよく、(6)を塗布してから散布してもよい。
【0068】
上記防水構造体としては、例えば、以下に記載するような形態も可能である。
(1)硬質ウレタンフォームや発泡ポリエチレン等の発泡層構造やゴム等の層を含むことにより、防音性(遮音性)、断熱性(保温性)、クッション性等を付与することができる。
(2)骨材と共に又は骨材に換えてウレタンチップに代表されるゴム弾性粒子等を用いることができる。これにより防音性、クッション性等を付与することが可能となる。
(3)トップコート層には、上記のゴム弾性粒子や骨材を配合してもよく、トップコート層の塗布後に散布してもよい。これによりクッション性、ノンスリップ性等を付与することが可能となる。
【0069】
(4)有孔性フィルターシート等を施工し、その上に土壌を散布して作製する植栽用防水構造体において、通常の柔らかいウレタン樹脂層や熱可塑性シート等では植木等の根が伸びて貫通することを防ぎきれずに防水性に問題が起きる場合があるが、本発明の防水構造体であれば、防根性が良好であり、防水性に対する問題は起こらないため、このような形態は、本発明の防水構造体における好ましい形態の一つである。
【0070】
【実施例】
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。文章中「部」とあるのは、重量部を示す。
【0071】
(合成例1)
温度計、撹拌機、不活性ガス吹込管および還流冷却管を備えた四ツ口フラスコに、トリエチレングリコール1200部、プロピレングリコール175部、イソフタル酸747部、アジピン酸438部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら210℃で酸価10まで縮合反応した。150℃まで冷却し無水マレイン酸245部を仕込み、210℃まで昇温し、15時間、縮合反応させた二重結合力価996の不飽和ポリエステルUPE−1を得た。
【0072】
(合成例2)
合成例と同じ反応装置で、ジエチレングリコール954部、プロピレングリコール114部、テレフタル酸498部、無水フタル酸370部、アジピン酸219部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら220℃で酸価10まで縮合反応した。150℃まで冷却し無水マレイン酸294部を仕込み、215℃まで昇温し、15時間縮合反応させた二重結合力価729である不飽和ポリエステルUPE−2を得た。
【0073】
(合成例3)
温度計、撹拌機、空気吹込管および還流冷却管を備えた四ツ口フラスコに、グリシジルメタクリレート284部、1,12−(6−エチルドデカン)ジカルボン酸と1,16−(6−エチルヘキサデカン)ジカルボン酸との混合物(商品名「SB−20」、岡村製油(株)製、酸価328mgKOH/g)685部、オクチル酸亜鉛4部、及びハイドトキノン0.4部を仕込んだ。続いて、上記混合物を空気気流中で撹拌して、115℃で2時間反応させた。この生成物の酸価は115mgKOH/gであった。更に、ビスフェノールA型エポキシ化合物(商品名「アラルダイドAER250」、旭チバ社製、平均エポキシ当量185)347部と、トリエチルアミン1.4部を投入した。この混合物を空気気流中で撹拌して、115℃3時間反応させた。これにより二重結合力価658のビニルエスVE−1を得た。
【0074】
実施例1〜12、比較例1〜6
各ポリマー(ラジカル硬化可能なオリゴマー)を表1〜3中のラジカル重合性モノマー、ハイドロキノン0.02部、8%オクテン酸コバルト0.6部、ジメチルアニリン0.06部、及びパラフィンワックス135°F(日本精蝋製)0.1部を配合して樹脂組成物を調整した。
【0075】
揮散量の測定(Rule 1162に基づく);
あらかじめ25℃に調温した各調整樹脂組成物100部に硬化剤328EM(カヤクアクゾ製)1部を撹拌混合し、直径145mmのシャーレに100g入れ、硬化後の重量減少(g/m2 )を25℃に調温した室内で測定した。重量減少が止まった点を揮散量とした。なおRule 1162は米国のSPIで規定されるスチレン揮散量の測定方法であり、本発明の組成物中の揮発成分の量を測定するために用いた。またSPIとは米国プラスチック協会のことであり、The Society of Plastic Instituteの略称である。
【0076】
臭気の確認;
上記シャーレ上50cmに離れた箇所での臭気を確認した。
○;殆ど臭気を感じない。又は、硬化剤328EMの臭気を感じる。
△;硬化剤328EMの臭気はしない。僅かに重合性モノマーの臭気を感じる。×;刺激臭がする。
【0077】
表面乾燥性、硬化性の確認;
セメント敷石(30×30×6cm)上に一液湿気硬化型ウレタンプライマー200g/m2 を塗布し指触乾燥後、各調整樹脂組成物に硬化剤328EMを1部配合し、ガラスマットCM−455FA(旭ファイバー製)2プライに含浸塗布させて防水材を形成した。
【0078】
表面乾燥性;
○;防水材形成から6時間以内に粘着性が無くなる。
△;防水材形成から一晩以内に粘着性が無くなる。
×;防水材形成から一日経過しても粘着性が無くならない。
【0079】
硬化性;
○;防水材形成から1時間以内に硬化する。
△;防水材形成から3時間以内に硬化する。
×;硬化しない。
【0080】
【表1】
Figure 0003930680
【0081】
【表2】
Figure 0003930680
【0082】
【表3】
Figure 0003930680
【0083】
表中の記号は以下の重合性モノマーを表す。
HPDMA ;2−ヒドロキシプロピルジメタクリレート
PEMA ;フェノキシエチルメタアクリレート
DEGDMA;ジエチレングリコールジメタクリレート
DCPOEA;ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート
SM ;スチレンモノマー
【0084】
【発明の効果】
本発明の防水材は、上述の構成よりなるので、常温乾燥性や表面乾燥性が優れ、乾燥後には防水性と基材に対する追従性、耐加重性、耐磨耗性等の機械的特性とが優れるうえに、防根性、耐薬品性、長期耐久性等の付加性能を有し、二次接着性が優れることにより様々な機能性を高めることが可能であり、しかも、施工時には作業粘度に優れて臭気が抑制されていると共に製品コストが適切な範囲であることにより、屋上駐車場等のビルの屋上や外壁、コンクリート上の花畑や人工庭、マンションベランダ、地下建造物や、プール、水槽、人工池、蓄熱層等の貯水設備等の様々な防水施工に適用して汎用化することができる防水ライニング材料である。

Claims (2)

  1. ラジカル硬化性樹脂及びパラフィンワックスを含んでなる樹脂組成物と補強材とにより構成されるコンクリート又はモルタル表面の防水材であって、
    該ラジカル硬化性樹脂は、ラジカル硬化可能なオリゴマー、スチレンモノマー及びスチレンモノマー以外の重合性モノマーからなり、
    該ラジカル硬化可能なオリゴマーの含有量とスチレンモノマー及びスチレンモノマー以外の重合性モノマーの合計含有量との割合は、7/3〜3/7であるとともに、
    該ラジカル硬化性樹脂は、1〜9重量%のスチレンモノマーを必須とし、25℃における硬化後の重合性モノマーの揮散量が10〜50g/mであり、
    該ラジカル硬化可能なオリゴマーは、二重結合力価が400〜2400であり、
    該パラフィンワックスは、融点が48.9〜71.0℃であるとともに、ラジカル硬化性樹脂100重量部に対して、0.005〜0.05重量部含まれる
    ことを特徴とするコンクリート又はモルタル表面の防水材。
  2. 前記スチレンモノマー以外の重合性モノマーは、蒸気圧が100℃で100hPa以下である重合性モノマーにより構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のコンクリート又はモルタル表面の防水材。
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