JP5367285B2 - 管路ライニング材およびコンパウンド - Google Patents
管路ライニング材およびコンパウンド Download PDFInfo
- Publication number
- JP5367285B2 JP5367285B2 JP2008074772A JP2008074772A JP5367285B2 JP 5367285 B2 JP5367285 B2 JP 5367285B2 JP 2008074772 A JP2008074772 A JP 2008074772A JP 2008074772 A JP2008074772 A JP 2008074772A JP 5367285 B2 JP5367285 B2 JP 5367285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- pipe
- hose
- styrene monomer
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
スチレンモノマーを2.5重量%以上8.5重量%以下の範囲で含有していることを特徴とする。
上記外側ライニング部材よりも内側に位置することになるものであって、その外側ライニング部材よりも厚みが薄い内側ライニング部材とを有し、
上記外側ライニング部材が、スチレンモノマーを3.5重量%以上8.5重量%以下の範囲で含有したものである態様であってもよい。
上記内側ライニング部材が、上記管路の内周壁表面を構成することになる伸長層を有するものであって、
上記ガスバリア層が、上記伸長層よりも、伸長率は劣るものの気体遮断性は勝るものであることがより好ましい。
4.5重量%以上10.0重量%以下のスチレンモノマーと、11.5重量%以上23.5重量%以下のメタクリル酸エステルとを含むラジカル重合性モノマーを含有するものであることを特徴とする。
ものである。以下、管路ライニング材1の径方向外側を単に外側と称し、径方向内側を単に内側と称することにする。ベースホース10はキャリブレーションホース20の外側に位置するものであり、本発明にいう外側ライニング部材の一例に相当する。反対に、キャリブレーションホース20は、ベースホース10の内側に位置するものであり、本発明にいう内側ライニング部材の一例に相当する。キャリブレーションホース20は、ベースホース10よりも厚みが薄いものである。
[実施例]
以下、本発明の実施の形態についてより具体的に実施例を用いて詳述する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤に6.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた(下記に示す表1では“ベースホース主剤SM含有率”の欄が相当)。この実施例1では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、4.5重量%のスチレンモノマーが含まれている(表1では“ベースホースコンパウンドSM含有率” の欄が相当)。また、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、3.5重量%のスチレンモノマーが含まれている(表1では“ベースホースSM含有率”の欄が相当)。
(実施例2)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤は、実施例1と同じものを用い、実施例1と同じベースホースを使用した。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には6.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた(表1では“キャリブレーションホース主剤SM含有率”の欄が相当)。実施例2における、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、スチレンモノマーが3.5重量%、メタクリス酸エステルが20.0重量%含まれている。
(実施例3)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には10.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この実施例3では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、7.6重量%のスチレンモノマーが含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、6.5重量%のスチレンモノマーが含まれている。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には、実施例1と同じく、ノンスチレンタイプのものを用い、実施例1と同じキャリブレーションホースを使用した。実施例3では、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、4.4重量%のスチレンモノマーが含まれている。
(実施例4)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤は、実施例3と同じものを用い、実施例3と同じベースホースを使用した。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には10.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この実施例4における、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、スチレンモノマーが6.5重量%、メタクリス酸エステルが16.2重量%含まれている。
(実施例5)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には13.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この実施例5では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、10.0重量%のスチレンモノマーが含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、8.5重量%のスチレンモノマーが含まれている。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には、実施例1と同じく、ノンスチレンタイプのものを用い、実施例1と同じキャリブレーションホースを使用した。実施例5では、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、5.7重量%のスチレンモノマーが含まれている。
(実施例6)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤は、実施例5と同じものを用い、実施例5と同じベースホースを使用した。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には13.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この実施例6における、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、スチレンモノマーが8.5重量%、メタクリス酸エステルが10.0重量%含まれている。
(比較例1)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤とキャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤いずれにも、ノンスチレンタイプの主剤を用いた。したがって、この比較例1では、ベースホースに含浸するコンパウンドにも、そのコンパウンドを含浸したベースホースにも、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材にも、スチレンモノマーは含まれていない。また、ベースホースに含浸するコンパウンドには、30.3重量%のメタクリス酸エステルが含まれており、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、25.6重量%のメタクリス酸エステルが含まれている。
(比較例2)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤とキャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤いずれにも、5.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この比較例2では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、スチレンモノマーが3.8重量%、メタクリス酸エステルが24.6重量%含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、3.2重量%のスチレンモノマーが含まれている。また、比較例2における、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、スチレンモノマーが3.2重量%、メタクリス酸エステルが21.0重量%含まれている。
(比較例3)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には5.5重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この比較例3では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、4.2重量%のスチレンモノマーが含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、3.4重量%のスチレンモノマーが含まれている。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には、実施例1と同じく、ノンスチレンタイプのものを用い、実施例1と同じキャリブレーションホースを使用した。ここでは、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、2.4重量%のスチレンモノマーが含まれている。また、ベースホースに含浸するコンパウンドには、24.1重量%のメタクリス酸エステルが含まれており、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、メタクリス酸エステルが21.9重量%含まれている。
(比較例4)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤とキャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤いずれにも、13.5重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。ここでは、ベースホースに含浸するコンパウンドには、スチレンモノマーが10.2重量%、メタクリス酸エステルが11.2重量%含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、8.7重量%のスチレンモノマーが含まれている。また、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、スチレンモノマーが8.7重量%、メタクリス酸エステルが9.5重量%含まれている。
(比較例5)
ベースホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には45.0重量%のスチレンモノマーが含まれたものを用いた。この比較例5では、ベースホースに含浸するコンパウンドには、34.1重量%のスチレンモノマーが含まれおり、そのコンパウンドを含浸したベースホースには、29.1重量%のスチレンモノマーが含まれている。一方、キャリブレーションホースの基材層に含浸するコンパウンドの主剤には、実施例1と同じくノンスチレンタイプのものを用い、実施例1と同じキャリブレーションホースを使用した。ここでは、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、19.9重量%のスチレンモノマーが含まれている。また、ベースホースに含浸するコンパウンドには、メタクリス酸エステルが一切含まれていないが、硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材には、メタクリス酸エステルが7.9重量%含まれている。この比較例5における管路ライニング材は、本願発明者が以前に使用し、スチレンモノマーの臭気が問題になった管路ライニング材の一例に相当する。
10 ベースホース
11 基材層
12 ガスバリア層
20 キャリブレーションホース
21 基材層
22 伸長層
95 管路
95a 内周壁
Claims (5)
- 地中に埋設された管路の内周壁を裏打ちする用途に用いられ、ラジカル重合性モノマーによって架橋する硬化性樹脂を主成分としたコンパウンドを含浸し該硬化性樹脂が未硬化の状態の管路ライニング材において、
前記管路の内周壁側に位置することになる外側ライニング部材と、
前記外側ライニング部材よりも内側に位置する内側ライニング部材とを有し、
前記外側ライニング部材が、前記管路の内周壁に外側が接することになるガスバリア層と、コンパウンドを含浸し該ガスバリア層の内側に接する基材層とを有するものであり、
この未硬化の状態の管路ライニング材全体を100重量%にした場合に、2.5重量%以上8.5重量%以下のスチレンモノマーと、10.0重量%以上21.6重量%以下のメタクリル酸エステルとを含有していることを特徴とする管路ライニング材。 - 前記内側ライニング部材は、前記外側ライニング部材よりも厚みが薄いものであり、
前記外側ライニング部材が、スチレンモノマーを3.5重量%以上8.5重量%以下の範囲で含有したものであることを特徴とする請求項1記載の管路ライニング材。 - 前記内側ライニング部材が、スチレンモノマーを含有しないものであることを特徴とする請求項1又は2記載の管路ライニング材。
- 前記内側ライニング部材が、前記管路の内周壁表面を構成することになる伸長層を有するものであって、
前記ガスバリア層が、前記伸長層よりも、伸長率は劣るものの気体遮断性は勝るものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の管路ライニング材。 - 地中に埋設された管路の内周壁側に位置し、該管路の内周壁に外側が接することになるガスバリア層と該ガスバリア層の内側に接する基材層とを有する外側ライニング部材、および該外側ライニング部材よりも内側に位置する内側ライニング部材を有する管路ライニング材のうちの該基材層に含浸するコンパウンドにおいて、
このコンパウンド全体を100重量%にした場合に、4.5重量%以上10.0重量%以下のスチレンモノマーと、11.5重量%以上23.5重量%以下のメタクリル酸エステルとを含むラジカル重合性モノマーを含有するものであることを特徴とするコンパウンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008074772A JP5367285B2 (ja) | 2008-03-22 | 2008-03-22 | 管路ライニング材およびコンパウンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008074772A JP5367285B2 (ja) | 2008-03-22 | 2008-03-22 | 管路ライニング材およびコンパウンド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009227811A JP2009227811A (ja) | 2009-10-08 |
JP5367285B2 true JP5367285B2 (ja) | 2013-12-11 |
Family
ID=41243578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008074772A Active JP5367285B2 (ja) | 2008-03-22 | 2008-03-22 | 管路ライニング材およびコンパウンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5367285B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LT3444512T (lt) * | 2010-10-29 | 2024-01-10 | Long Pipes Limited | Vamzdžių konstrukcija |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3930680B2 (ja) * | 2000-09-20 | 2007-06-13 | ジャパンコンポジット株式会社 | 防水材 |
JP3920095B2 (ja) * | 2001-12-28 | 2007-05-30 | 旭テック株式会社 | 管路用補修構造 |
-
2008
- 2008-03-22 JP JP2008074772A patent/JP5367285B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009227811A (ja) | 2009-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9851042B2 (en) | Lining material for pipelines | |
US7891381B2 (en) | Pipe and tube rehabilitation liners and corresponding resins | |
RU2388960C2 (ru) | Изготовление пропитанного смолой волокнистого рукава для внутренней обшивки каналов и трубопроводов | |
KR101166247B1 (ko) | 하이브리드 원단을 이용한 상하수관거 보강보수 튜브 및 이를 이용한 상하수관거 보강보수 공법 | |
KR101424649B1 (ko) | 내균열성이 보강된 관거 보수 튜브 | |
KR20100108292A (ko) | 스크림 보강된 파이프 라이너 | |
US20130098535A1 (en) | Method and apparatus for forming a coating on a lining of a conduit in situ | |
JP5367285B2 (ja) | 管路ライニング材およびコンパウンド | |
JP7049713B2 (ja) | 管路ライニング材の製造方法 | |
JPH02248797A (ja) | 地中に埋設された管路の内張り方法 | |
JP6623451B2 (ja) | 管路ライニング材および管路ライニング材の製造方法 | |
JP2011042164A (ja) | 既設管の更生工法 | |
JP3920095B2 (ja) | 管路用補修構造 | |
JP7217444B1 (ja) | 既設管渠更生のためのライニング材並びにこれを用いた下水道用及び上水道用の既設管渠の更生工法 | |
KR101148135B1 (ko) | 비굴착 상하수관로 보수용 보강튜브 확장 연결장치 | |
JPH06114939A (ja) | 管路補修工法 | |
KR20030009711A (ko) | 하수도 갱생 공법에 사용되는 라이너 | |
JP6986743B2 (ja) | 管更生工法 | |
KR102493921B1 (ko) | 광경화용 비굴착 튜브라이너 | |
JP2016104561A (ja) | 既設管更生用ライニング材及びそれを用いた既設管の更生方法 | |
KR200255487Y1 (ko) | 하수도 갱생 공법에 사용되는 라이너 | |
US20050281970A1 (en) | Lateral liner substrates | |
JP2000225646A (ja) | 流路施設ライニング材及び流路施設更生工法 | |
JP6290152B2 (ja) | 既設管更生工法 | |
WO1999046062A2 (en) | A polyvinyl alcohol-containing pipeliner and method for use thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130528 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5367285 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |