JPH09151225A - 硬化性樹脂組成物、及び被覆材 - Google Patents

硬化性樹脂組成物、及び被覆材

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JPH09151225A
JPH09151225A JP24999796A JP24999796A JPH09151225A JP H09151225 A JPH09151225 A JP H09151225A JP 24999796 A JP24999796 A JP 24999796A JP 24999796 A JP24999796 A JP 24999796A JP H09151225 A JPH09151225 A JP H09151225A
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JP
Japan
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meth
acrylate
resin composition
ether
parts
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Application number
JP24999796A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Matsutani
英史 松谷
Shinya Ueno
慎也 植野
Yoko Kawasaki
洋子 川崎
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、重合性不飽和結合基を含有する樹
脂(A)と重合性不飽和単量体(B)からなる樹脂組成
物の低臭性、空乾性、耐水性の改善を目的とする。 【解決手段】 本発明は、重合性不飽和結合基を含有す
る樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)からなる樹脂
組成物中に、単量体(B)として炭素数3あるいは4の
ジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテルモノアルキ
ル(C1〜C18)エーテル(メタ)アクリレートを必須
成分として含有する硬化性樹脂組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合性不飽和結合
基を含有する樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)か
らなる樹脂組成物として、(B)として特定のジオール
のオリゴエーテルモノアルキルエーテル(メタ)アクリ
レートを必須成分として含有する低臭性、空乾性、耐水
性に優れた硬化性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アク
リレート樹脂等の重合性不飽和結合基を含有する硬化性
樹脂は、重合性不飽和単量体として、スチレンモノマー
やメタクリル酸メチルを用いて組成物としている。通常
用いられるスチレンモノマーや、メタクリル酸メチル
は、上記の樹脂組成物の重合性不飽和単量体として、成
形性、成形品の諸物性等を見る限り、極めて優秀な原料
である。
【0003】しかしながら、臭気および有害性や、嫌気
性のため、用途によっては上記樹脂組成物の使用が制限
されたり、使用出来なかったりする等の問題があった。
【0004】臭気に対しては、ジシクロペンタジエンを
導入した不飽和ポリエステル樹脂で高固形分化したり、
(メタ)アクリル酸エステルモノマーを使用する方法
(特開昭54−21427号公報)等の方法が提案され
ているが、満足できるものではなかった。
【0005】また、オリゴエチレングリコールモノアル
キルエーテル(メタ)アクリレートを使用する方法(特
開平7−216040号公報)等も提案されているが、
これは、耐水性に問題があり、満足できるものではなか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スチ
レンモノマーやメタクリル酸メチルの使用による臭気性
のために用途により使用が制限されたり、使用出来なか
ったりする等の問題点や、さらにはオリゴエチレングリ
コールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレートの使
用による耐水性の悪さを改善することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するためにスチレンモノマーやメタクリル酸メチ
ル、オリゴエチレングリコールモノアルキルエーテル
(メタ)アクリレートに代わるモノマーについて鋭意研
究の結果、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、重合性不飽和結合基を含
有する樹脂(A)(以下重合性樹脂と略記する)と、重
合性不飽和単量体(B)とからなる硬化性樹脂組成物の
うち、重合性不飽和単量体として炭素数3あるいは4の
ジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテルモノアルキ
ル(C1〜C18)エーテル(メタ)アクリレートを必須
成分として含有することを特徴とする硬化性樹脂組成
物、好ましくは重合性不飽和結合基を含有する樹脂
(A)が、(a)不飽和ポリエステル、(b)エポキシ
(メタ)アクリレート、(c)ウレタン(メタ)アクリ
レート、(d)不飽和ポリエステル(メタ)アクリレー
トから選ばれた少なくとも1種以上のものであること、
重合性不飽和結合基を含有する樹脂(A)と重合性不飽
和単量体(B)との量的割合が、(A)/(B)=90
〜20/10〜80(重量%)であること、重合性不飽
和単量体(B)中の炭素数3あるいは4のジオールのオ
リゴ(n=2〜15)エーテルモノアルキル(C1〜C
18)エーテル(メタ)アクリレートの含有量が、2〜1
00重量%であること、更にワックス(C)を含有する
こと、これらからなる被覆材を提供するものである。
【0009】次に本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(構成)本発明の重合性不飽和結合基を含有する樹脂
(A)とは、重合性不飽和結合基を含有する樹脂であれ
ば良いいが、好ましくは(a)不飽和ポリエステル、
(b)エポキシ(メタ)アクリレート、(c)ウレタン
(メタ)アクリレート、(d)不飽和ポリエステル(メ
タ)アクリレートから選ばれた少なくとも1種以上の樹
脂でありそれらの混合物でも構わない。
【0011】本発明で用いられる不飽和ポリエステル
(a)とは、好ましくはα,β−不飽和二塩基酸を含む
二塩基酸類と多価アルコ−ル類、必要によりジシクロペ
ンタジエン系化合物との縮合反応で得られるものであ
り、必要に応じて、一塩基酸、一価アルコール、モノエ
ポキシ化合物等を使用することができる。好ましくは数
平均分子量500〜5000の範囲のものである。
【0012】不飽和ポリエステルを製造するにあたって
使用されるα,β−不飽和二塩基酸としては、例えば、
マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
無水イタコン酸等を挙げることができる。飽和二塩基酸
としては、例えば、フタル酸、無水フタル酸、ハロゲン
化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒド
ロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、コハク
酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
1,12−ドデカン2酸,2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフ
タレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸
無水物、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、またこれ
らのジアルキルエステル等を挙げることができる。一塩
基酸としては、安息香酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノレン酸、リノール酸、パルミチン酸等を挙げること
ができる。
【0013】多価アルコ−ル類としては、例えばエチレ
ングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレング
リコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、プロピレングリコ
−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ
−ル、2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、1,3
−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、水素化ビ
スフェノ−ルA、1,4−ブタンジオ−ル、ビスフェノ
−ルAとプロピレンオキシドまたはエチレンオキシドの
付加物、1,2,3,4−テトラヒドロキシブタン、グ
リセリン、トリメチロ−ルプロパン、1,3−プロパン
ジオ−ル、1,2−シクロヘキサングリコ−ル、1,3
−シクロヘキサングリコ−ル、1,4−シクロヘキサン
グリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、パ
ラキシレングリコ−ル、ビシクロヘキシル−4,4’−
ジオ−ル、2,6−デカリングリコ−ル、2,7−デカ
リングリコ−ル等を挙げることができる。一価アルコー
ルとしては、ベンジルアルコール、シデカノール、シク
ロヘキシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等を挙
げることができる。
【0014】また、不飽和ポリエステル(a)にスルホ
ン酸金属塩基を導入してもよく、その原料は、スルホン
酸金属塩基を有する二塩基酸類または多価アルコール類
(二塩基酸の場合はその縮合可能誘導体でも良い)であ
り、例えばスルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、
スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカ
ルボン酸(またはこれらの誘導体)のナトリウム塩等が
挙げられる。この不飽和ポリエステルにスルホン酸塩基
を導入させる原料は、不飽和ポリエステル固形分中に
0.1〜20重量%、好ましくは3〜5重量%用いられ
る。
【0015】本発明において用いられるエポキシ(メ
タ)アクリレート(b)とは、例えば、ビスフェノール
・タイプ、ノボラック・タイプ、1,6−ナフタレン・
タイプのエポキシ樹脂のジ(メタ)アクリレート等にな
るものを指称し、それらを単独もしくは併用してその平
均エポキシ当量が、好ましくは150〜450なる範囲
内にあるようなエポキシ樹脂と、不飽和一塩基酸とを、
エステル化触媒の存在下で、反応せしめて得られるもの
である。
【0016】ここで、上記したビスフェノール・タイプ
のエポキシ樹脂として特に代表的なもののみを挙げるに
とどめれば、エピクロルヒドリンと、ビスフェノールA
ないしはビスフェノールFとの反応によって得られる、
実質的に一分子中に2個以上のエポキシ基を有する、グ
リシジルエーテル型のエポキシ樹脂;またはメチルエピ
クロルヒドリンと、ビスフェノールAないしはビスフェ
ノールFとの反応によって得られる、ジメチルグリシジ
ルエーテル型のエポキシ樹脂;あるいは、ビスフェノー
ルAのアルキレンオキサイド付加物と、エピクロルヒド
リンまたはメチルエピクロルヒドリンとの反応によって
得られるエポキシ樹脂などである。
【0017】また、上記したノボラックタイプのエポキ
シ樹脂としては、特に代表的なもののみを挙げるにとど
めれば、フェノール・ノボラックまたはクレゾール・ノ
ボラックと、エピクロルヒドリンまたはメチルエピクロ
ルヒドリンとの反応によって得られるエポキシ樹脂など
である。
【0018】さらに、上記した不飽和一塩基酸として特
に代表的なもののみを挙げるにとどめれば、アクリル
酸、メタクリル酸、桂皮酸、クロトン酸、ソルビン酸、
モノメチルマレート、モノプロピルマレート、モノブチ
ルマレート、またはモノ(2−エチルヘキシル)マレー
トなどがある。
【0019】なお、これらの不飽和一塩基酸は、単独使
用でも2種以上の併用でもよい。上記したエポキシ樹脂
と不飽和一塩基酸との反応は、好ましくは、60〜14
0℃、特に好ましくは、80〜120℃なる範囲内の温
度において、エステル化触媒を用いて行われる。
【0020】エステル化触媒としては、公知慣用の化合
物が、そのまま使用できるが、そのうちでも特に代表的
なもののみを挙げるにとどめれば、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルア
ニリンもしくはジアザビシクロオクタンの如き、各種の
3級アミン類;またはジエチルアミン塩酸塩などであ
る。
【0021】かかるエポキシ(メタ)アクリレートの数
平均分子量としては、好ましくは、450〜2,50
0、特に好ましくは1,300〜2,200なる範囲内
が適切である。分子量が450よりも小さい場合には、
得られる硬化物に粘着性が生じたり、強度物性が低下し
たりするようになるし、一方、2,500よりも大きい
場合には、硬化時間が長くなり、生産性が劣って来るよ
うになる。
【0022】本発明のウレタン(メタ)アクリレート
(c)は、好ましくはポリイソシアネートと、ポリエー
テルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリブタジ
エンポリオール等のポリオール及びヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート化合物とを反応させて得られるも
の、例えばポリプロピレングリコールとトリレンジイソ
シアネート(TDI)を1対2のモル比で反応させたポ
リイソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタアクリレ
ートとを1対2のモル比で反応させたもの等を挙げるこ
とができる。
【0023】このポリエーテルポリオールとは、好まし
くは数平均分子量400以上のポリアルキレンポリオー
ルで、特に好ましくは400〜5000、さらに好まし
くは400〜3000のものであり、例えば、ポリオキ
シプロピレンジオール(以下PPGと略す)、ポリテト
ラメチレングリコール(以下PTMGと略す)等が挙げ
られる。
【0024】又、ポリブタジエンポリオールとは、分子
中に1,4−ビニル結合及び1,2−ビニル結合を含む
両末端に反応性の高い水酸基を有する液状ポリブタジエ
ン系液状ゴムで、例えば、市販品でPoly bd R
−15HT(出光アトケム社製)、NISSO−PBシ
リーズ(日本曹達社製)等が挙げられる。このポリブタ
ジエンポリオールの数平均分子量は、好ましくは500
〜10000、より好ましくは1000〜5000のも
のである。
【0025】本発明のウレタン(メタ)アクリレート
(c)は、分子中に少なくとも1個の(メタ)アクリロ
イル基を含むものである。かかる樹脂は、例えばポリイ
ソシアネートとポリエーテルポリオール等のポリオール
及び水酸基含有(メタ)アクリル化合物とを反応させて
得られるものであるが、イソシアネート基と水酸基との
当量比がほぼ同じとなるように各化合物を反応せしめ、
具体的には先ずポリエーテルポリオールとポリイソシア
ネートとを反応して、イソシアネート基含有プレポリマ
ーを得、次いで該プレポリマーと、水酸基含有(メタ)
アクリル化合物とを反応せしめて得られるものが好まし
い。
【0026】ポリイソシアネートとしては、2,4−ト
リレンジイソシアネート及びその異性体または異性体の
混合物(以下TDIと略す)、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナ
フタリンジイソシアネート、トリフェニルメタントリト
ソシアネート、バーノックDー750、クリスボンNX
(大日本インキ化学工業(株)製品)、デスモジュール
L(住友バイエル社製品)、コロネートL(日本ポリウ
レタン社製品)、タケネートD102(武田薬品社製
品)、イソネート143L(三菱化学社製)等を挙げる
ことができ、それらの単独または2種以上で使用するこ
とができる。上記ポリイソシアネートのうちジイソシア
ネート、特にTDIが好ましく用いられる。
【0027】水酸基含有(メタ)アクリル化合物として
は、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルが好まし
く、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート;ポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等の様な水酸基
を2個有するアルコールのモノ(メタ)アクリレート
類;α−オレフィンエポキサイドと(メタ)アクリル酸
の付加物、カルボン酸グリシジルエステルと(メタ)ア
クリル酸の付加物;トリス(ヒドロキシエチル)イソシ
アヌル酸のジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート等の様な3個以上の水酸
基を有するアルコールの部分(メタ)アクリレート類が
挙げられる。
【0028】また、本発明のウレタン(メタ)アクリレ
ート(c)製造において、水酸基含有(メタ)アクリル
化合物の一部を水酸基含有アリールエーテルや、高級ア
ルコール等の化合物で置換しても良い。
【0029】(以下化合物のアリルをアリールに変更)
水酸基含有アリールエーテル化合物としては、公知慣用
のものが使用できるが、うちでも代表的なものにはエチ
レングリコールモノアリールエーテル、ジエチレングリ
コールモノアリールエーテル、トリエチレングリコール
モノアリールエーテル、ポリエチレングリコールモノア
リールエーテル、プロピレングリコールモノアリールエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノアリールエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノアリールエーテル、
ポリプロピレングリコールモノアリールエーテル、1,
2−ブチレングリコールモノアリールエーテル、1,3
−ブチレングリコールモノアリールエーテル、ヘキシレ
ングリコールモノアリールエーテル、オクチレングリコ
ールモノアリールエーテル、トリメチロールプロパンジ
アリールエーテル、グリセリンジアリールエーテル、ペ
ンタエリスリトールトリアリールエーテル等の多価アル
コール類のアリールエーテル化合物等が挙げられ、水酸
基を1個有するアリールエーテル化合物が好ましい。
【0030】高級アルコールとしては、公知慣用のもの
が使用できるが、中でも代表的なものは、デシルアルコ
ール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、ト
リデシルアルコール、ステアリルアルコール等が挙げら
れる。
【0031】本発明のウレタン(メタ)アクリレート
(c)の製造方法の一例を挙げれば、先ずポリエーテル
ポリオールとポリイソシアネートとを、好ましくは数平
均分子量750〜30000、特に好ましくは750〜
2000になるようにNCO/OH=2〜1.5で反応
させ、末端イソシアネート基含有プレポリマーを生成
し、次いでそれに水酸基含有アクリル化合物を該プレポ
リマーのイソシアネート基に対して水酸基がほぼ当量と
なるように反応する。
【0032】別の方法としては、まず水酸基含有アクリ
ル化合物とポリイソシアネートとを反応させ、次いで得
られたイソシアネート基含有化合物とポリエーテルポリ
オールとを反応させて、好ましくは数平均分子量750
〜30000、より好ましくは750〜2000のウレ
タン(メタ)アクリレート樹脂を製造することができ
る。
【0033】本発明の不飽和ポリエステル(メタ)アク
リレート(d)としては、前記の不飽和ポリエステルの
末端に(メタ)アクリル化合物を反応した不飽和ポリエ
ステル(メタ)アクリレートである。
【0034】(メタ)アクリル化合物としては、不飽和
グリジジル化合物、アクリル酸またはメタアクリル酸の
如き各種の不飽和一塩基酸、及びそのグリシジルエステ
ル類、例えば、グリシジルアクリレートまたはグリシジ
ルメタクリレートなどである。好ましくは、グリシジル
メタアクリレートの使用が望ましい。かかる樹脂の数平
均分子量としては、好ましくは1,500〜3,000
である。
【0035】本発明に使用される重合性不飽和単量体
(B)としての炭素数3あるいは4のジオールのオリゴ
(n=2〜15)エーテルモノアルキル(C1〜C18
エーテル(メタ)アクリレートとしては、具体的には、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテルメタアクリ
レート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、ジ
プロピレングリコールモノペンチルエーテル(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールモノヘキシルエー
テル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモ
ノ2エチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジ
プロピレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールモノステアリルエ
ーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルメタアクリレート、ジブチレング
リコールモノメチルエーテルメタアクリレート、トリブ
チレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレー
ト、2,6−ジオキサノニルアルコールメタアクリレー
ト、2,6,10−トリオキサトリデシルアルコールメ
タアクリレート、2,7−ジオキサウンデシルアルコー
ルメタアクリレート、2,7,12−トリオキサヘキサ
デシルアルコールメタアクリレート、等が挙げられ、こ
れらの単量体の1種又は2種以上を有効に使用できる。
特に好ましくは、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルメタアクリレート(炭素数3、n=2、C1)で
ある。これらは、単独で使用しても併用しても良く、重
合性樹脂(A)10〜80重量部、好ましくは30〜7
0重量部を重合性不飽和単量体(B)90〜20重量
部、好ましくは70〜30重量部に溶解して組成物を形
成する。
【0036】本発明の重合性不飽和単量体(B)には、
本発明の効果を損なわない範囲で通常不飽和ポリエステ
ル樹脂に使用される、例えば、スチレン、α-メチルス
チレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ジビニル
ベンゼン、t-ブチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、ジアリールフタレ-ト、トリアリールシアヌレ-
ト、さらにアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
等;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ル、(メタ)アクリル酸トリデシル、ジシクロペンテニ
ロキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールモノブチルエーテル(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールモノ2ーエチル
ヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールモノヘキシル
エーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
モノ2ーエチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコ-ルジ(メタ)アクリレ-ト、ジエチ
レングリコ-ルジ(メタ)アクリレ-ト、トリエチレング
リコ-ルジ(メタ)アクリレ-ト、ネオペンチルグリコ-
ルジ(メタ)アクリレ-ト、トリメチロ-ルプロパントリ
(メタ)アクリレ-ト、ペンタエリスリト-ルテトラ(メ
タ)アクリレ-ト、ジペンタエリスリト-ルペンタ(メ
タ)アクリレ-ト、ジペンタエリスリト-ルヘキサ(メ
タ)アクリレ-ト等を併用でき、樹脂と架橋可能な不飽
和単量体或いは不飽和オリゴマー等が挙げられる。
【0037】本発明の樹脂組成物は、重合性不飽和結合
基を含有する樹脂(A)90〜20重量部と重合性不飽
和単量体(B)10〜80重量部とを相互溶解したもの
が好ましい。
【0038】この樹脂組成物には、重合禁止剤が好まし
く使用され、例えばトリハイドロベンゼン、トルハイド
ロキノン、1,4−ナフトキノン、パラベンゾキノン、
トルハイドロキノン、ハイドロキノン、ベンゾキノン、
ハイドロキノンモノメチルエーテル、p−tert−ブ
チルカテコール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール等を添加できる。好ましくは樹脂組成
物に、10〜1000ppm添加しうるものである。
【0039】本発明の硬化性樹脂組成物にさらに使用さ
れるワックス(C)としては、パラフィンワックスかつ
/または、極性ワックスを単独、あるいは、併用する事
ができ、この極性ワックスとしては、その構造中に極性
基並びに非極性基を合わせ持つもので、具体的には、エ
マノーン3199、3299(花王(株)製)、リケマ
ールS−71−D、S−200(理研ビタミン(株)
製)、NPS−8070、NPS−9125、OX−W
EISSEN−8(日本精蝋(株)製)、ダイヤカルナ
PAX−30(三菱化学(株)製)といった化合物等が
挙げられる。
【0040】このワックス(C)の添加量としては、樹
脂(A)と重合性不飽和単量体(B)との合計量100
重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましくは0.2
〜2.0重量部使用する。
【0041】本発明の硬化性樹脂組成物には、硬化を速
めるために硬化剤を含有することも好ましく、これには
好ましくは有機過酸化物が挙げられる。具体的には、ジ
アシルパーオキサイド系、パーオキシエステル系、ハイ
ドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオキサイド系、
ケトンパーオキサイド系、パーオキシケタール系、アル
キルパーエステル系、パーカーボネート系等公知のもの
が使用される。
【0042】硬化剤の添加量は、好ましくは樹脂(A)
と重合性不飽和単量体(B)の合計量100重量部に対
して、0.1〜6重量部である。上記の硬化剤は、2種
以上組み合わせて使用しても良い。
【0043】本発明の硬化性樹脂組成物には、硬化促進
剤を含有させることも好ましく、硬化促進剤としては、
金属石鹸類、例えばナフテン酸コバルト、オクチル酸コ
バルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸バナジウム、ナフ
テン酸銅、ナフテン酸バリウム等が挙げられ、金属キレ
ート化合物としては、バナジウムアセチルアセテート、
コバルトアセチルアセテート、鉄アセチルアセトネート
がある。またアミン類にはアニリン、N,N−ジメチル
アニリン、N,N−ジエチルアニリン、p−トルイジ
ン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ビス
(2-ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、4-(N,N
−ジメチルアミノ)ベンズアルデヒド、4-(N,N−ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)アミノ)ベンズアルデヒド、
4-(メチルヒドロキシエチルアミノ)ベンズアルデヒ
ド、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−p−ト
ルイジン、N−エチル−m−トルイジン、トリエタノー
ルアミン、m−トルイジン、ジエチレントリアミン、ピ
リジン、フェニルモルホリン、ピペリジン、N,N−ビ
ス(ヒドロキシエチル)アニリン、ジエタノールアニリ
ン等のN,N−置換アニリン、N,N−置換−p−トル
イジン、4-(N,N−置換アミノ)ベンズアルデヒド等
が挙げられる。
【0044】硬化促進剤の添加量は、硬化性樹脂と重合
性不飽和単量体の合計量、100重量部に対して好まし
くは0.1〜5重量部使用する。本発明においてはアミ
ン系促進剤が好ましい。なお、硬化促進剤は、予め樹脂
に添加しておいても良いし、使用時に添加しても良い。
【0045】本発明では、各種添加剤、例えば、充填
剤、紫外線吸収剤、顔料、増粘剤、低収縮剤剤、老化防
止剤、可塑剤、骨材、難燃剤、安定剤、補強材、光硬化
剤等を使用してもよい。
【0046】充填剤としては、例えば水硬性ケイ酸塩材
料、炭酸カルシウム粉、クレー、アルミナ粉、硅石粉、
タルク、硫酸バリウム、シリカパウダー、ガラス粉、ガ
ラスビーズ、マイカ、水酸化アルミニウム、セルロース
糸、硅砂、川砂、寒水石、大理石屑、砕石等が挙げられ
る。
【0047】本発明の樹脂組成物を用いることを特徴と
する被覆材としては、具体的には、塗料、床材及び壁面
コーティング材、道路マーキング材、舗装材、ライニン
グ材、等の特に成形時に臭いを問題とされるような土木
建築材料用途特にが挙げられる。更に、電子部品、家電
部品、自動車部品、医療器具、化粧品等多くの分野で樹
脂原料として使用できる。
【0048】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また文章中「部」とあるのは、重量部を示すもの
である。
【0049】(実施例1)<不飽和ポリエステル樹脂組
成物> 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた2リットルの四つ口フラスコに、プロピレングリコー
ル456部、無水フタル酸444部、無水マレイン酸2
94部を仕込み、窒素雰囲気中210℃まで昇温し、1
5時間反応させ、ソリッド酸価30になったところで、
ジプロピレングリコ−ルモノメチルエーテルメタアクリ
レート726部、トルハイドロキノン0.18部加え不
揮発分60.0%、酸価18.3、ガードナー粘度Xの
樹脂組成物を得た。得られた不飽和ポリエステル樹脂組
成物について下記の評価試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0050】[低臭性]樹脂組成物の臭気を判定した。
その評価は「○:鼻から30cmの位置で臭気を感じな
い、×:鼻から30cmの位置で臭気を感じる」で行っ
た。
【0051】[空乾性]樹脂組成物100部に対し、6
%Co−Naph0.5部、N,N-ビス-(2-ヒドロ
キシエチル)-p-トルイジン0.3部、50%ベンゾイ
ルパーオキサイド2部、130、135、140、14
5゜Fワックスを添加し、硬化後の状態を指触により評
価した。その評価は、「○:1時間以内で乾燥、△:3
時間以内で乾燥、×:3時間では未乾燥」で行った。
【0052】[引張り強度及び引張り伸び率、吸水率]
樹脂組成物100部に対し、N,N-ビス-2-(ヒドロキ
シエチル)-p-トルイジン0.3部、50%ベンゾイル
パーオキサイド2部を添加し、攪拌後脱泡し、2mm厚
の注型板を作製した。室温で24時間放置後、80℃5
時間のアフターキュアーを行い、引張り試験及び吸水率
試験テストピースを作製し、引張り強度、引張り伸び率
の測定、及び吸水率の測定をを行った。
【0053】(実施例2)<不飽和ポリエステルアクリ
レート樹脂組成物> 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた2リットルの四つ口フラスコに、ネオペンチルグリコ
ール173部、ビスフェノールA−エチレンオキサイド
2モル付加物347部、イソフタル酸261部を仕込
み、窒素雰囲気中215℃まで昇温し、10時間反応
し、ソリッド酸価1になったところで、120℃まで冷
却し、フマル酸183部を加えて200℃まで昇温し、
4時間反応させ、ソリッド酸価64になったところで、
130℃まで冷却した。これに、グリシジルメタアクリ
レート146部を加え、130℃で3時間反応後、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルメタアクリレー
ト700部、トルハイドロキノン0.08部を加え、不
揮発分60.0%、酸価38.6、ガードナー粘度Vの
樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について、実施
例1と同様に評価試験を行い、結果を表1に示した。
【0054】(実施例3)<エポキシアクリレート樹脂
組成物> ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量189のエピクロン850(大日
本インキ化学工業製エポキシ樹脂)458部、メタクリ
ル酸215部、ハイドロキノン0.35部及びトリエチ
ルアミン2.1部を加えて、110℃間で昇温し、6時
間反応後、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
メタアクリレート673部、トルハイドロキノン0.0
6部を加え不揮発分50.0%ガードナー粘度R−Sの
樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について、実施
例1と同様に評価試験を行い、結果を表1に示した。
【0055】(実施例4)<ウレタンメタアクリレート
樹脂組成物> 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた1リットルの四つ口フラスコに、三井ポリオールジオ
ール700(三井東圧化学製)を283部、TDIを1
44部仕込み、窒素雰囲気中80℃に保持し、5時間反
応後理論NCO当量516を確認した。30℃まで冷却
し、2−ヒドロキシエチルメタアクリレートを109部
仕込み、80℃で4時間反応し、NCO%が0.1重量
%以下になったところでジプロピレングリコールモノメ
チルエーテルメタアクリレート358部トルハイドロキ
ノン0.08部、ターシャリブチルカテコール0.02
6部を加え、不揮発分60.0、ガードナー粘度Pの樹
脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について、実施例
1と同様に評価試験を行い、結果を表1に示した。
【0056】(実施例5)<ウレタンメタアクリレート
/不飽和ポリエステル樹脂組成物> 温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、及び還流冷却器を
備えた2リットルの四つ口フラスコに、トリエチレングリコ
ール593部、ジエチレングリコール206部、無水フ
タル酸305部、3-メチルテトラヒドロ無水フタル酸
490部、トルハイドロキノン0.158部を仕込み、
窒素雰囲気中205℃まで昇温し、15時間反応後、ソ
リッド酸価15になったところで、120℃まで冷却
し、無水マレイン酸87部を仕込み、窒素雰囲気中19
0℃まで昇温し5時間反応させ、ソリッド酸価24にな
ったところで、160℃まで冷却し、カージュラE−1
0(シェル化学製エポキシ化合物)148部を仕込み、
130℃で3時間反応後、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテルメタアクリレート1078部を加え、不
揮発分60.0%、酸価1.1、ガードナー粘度S−T
の樹脂組成物を得た。さらに、この樹脂20部に、実施
例4に示した樹脂80部を加え、不揮発分60.0、酸
価2.9、ガードナー粘度P−Qの樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物について、実施例1と同様に評価試
験を行い、結果を表1に示した。
【0057】(実施例6)<ウレタンメタアクリレート
/不飽和ポリエステル/エポキシアクリレート樹脂組成
物> 実施例4と同様の装置を用いてそこに、三井ポリオール
ジオール400(三井東圧化学製)を159.2部、T
DIを118.3部、イソホロンジイソシアネートを2
6.7部仕込み、窒素雰囲気中80℃に保持し、5時間
反応後NCO当量374.4を確認した。30℃まで冷
却し、2−ヒドロキシエチルメタアクリレートを10
9.2部仕込み、80℃で4時間反応し、NCO%が
0.1重量%以下になったところでジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルメタアクリレート580.0
部、トルハイドロキノン0.08部、ターシャリブチル
カテコール0.026部を加え、不揮発分40.0樹脂
組成物を得た。さらに、この樹脂80部に、実施例3に
示したエポキシアクリレート樹脂8.5部、実施例5に
示した不飽和ポリエステル樹脂17部を加え、不揮発分
44.0、ガードナー粘度B−Cの樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物について、実施例1と同様に評価試
験を行い、結果を表1に示した。
【0058】(比較例1)実施例4で得られた樹脂ソリ
ッドを各実施例と同等の不揮発分となるようにジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルメタアクリレートで希
釈し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物につい
て、実施例1と同様に評価試験を行い、結果を表2に示
した。
【0059】(比較例2)実施例5で得られた樹脂ソリ
ッドを各実施例と同等の不揮発分となるようにジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルメタアクリレートで希
釈し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物につい
て、実施例1と同様に評価試験を行い、結果を表2に示
した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、重合性不飽和結
合基を含有する樹脂(A)と重合性不飽和単量体(B)
からなる樹脂組成物中に、単量体(B)として炭素数3
あるいは4のジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテ
ルモノアルキル(C1〜C18)エーテル(メタ)アクリ
レートを必須成分として含有することにより、低臭性、
空乾性、耐水性に優れた硬化性樹脂組成物を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/06 MSC C08L 67/06 MSC C09D 163/10 PDY C09D 163/10 PDY 167/06 PEB 167/06 PEB 175/16 PDZ 175/16 PDZ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性不飽和結合基を含有する樹脂
    (A)と、重合性不飽和単量体(B)とからなる硬化性
    樹脂組成物において、重合性不飽和単量体(B)とし
    て、炭素数3あるいは4のジオールのオリゴ(n=2〜
    15)エーテルモノアルキル(C1〜C18)エーテル
    (メタ)アクリレートを必須成分として含有することを
    特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 重合性不飽和結合基を含有する樹脂
    (A)が、(a)不飽和ポリエステル、(b)エポキシ
    (メタ)アクリレート、(c)ウレタン(メタ)アクリ
    レート、(d)不飽和ポリエステル(メタ)アクリレー
    トから選ばれた少なくとも1種以上のものであることを
    特徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 重合性不飽和結合基を含有する樹脂
    (A)と重合性不飽和単量体(B)との量的割合が、
    (A)/(B)=90〜20/10〜80(重量%)で
    あることを特徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 重合性不飽和単量体(B)中の炭素数3
    あるいは4のジオールのオリゴ(n=2〜15)エーテ
    ルモノアルキル(C1〜C18)エーテル(メタ)アクリ
    レートの含有量が、2〜100重量%であることを特徴
    とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 更にワックス(C)を含有することを特
    徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の硬化性樹脂組成物からな
    る被覆材。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097290A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Nippon Shokubai Co Ltd 防水材
JP2002234921A (ja) * 2001-02-13 2002-08-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd 低臭性アクリル系シラップ組成物
JP2007254529A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Dainippon Ink & Chem Inc 光ラジカル反応性塗料組成物及び塗装木質基材
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WO2011048970A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 Dic株式会社 ラジカル硬化性樹脂組成物、それを用いた舗装材、及び舗装構造体
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